「ッはぁっ、はぁっ、はっ、ああっ……!」
ジャングルポケット 四級術師
同伴術師 マンハッタンカフェ 二級術師
「ポッケさん! そっちは危険ですっ!」
任務場所 都内某高等学校
「ッ、くそッ!」
「ポッケさん!! 『みんな』! ポッケさんを……!!」
「はっ!」
「ッ! いってぇ……」
「…………? 呪霊、どこに……」
「……? ここ、どこだ……地下? この学校に、こんなトコあったか……?」
任務――――
「……なんだ、アレ……。百葉箱か? 地下になんであんだ、あんなモン……」
「中身は……なんだコレ……すっげぇ呪力……そうか、コレか……」
――――特級呪物の回収
「封印が外れかかってんのか……」
「…………開けて、みるか……」
ペリ……
「なんだ、コレ……指……?」
特級呪物 ■■■■の指
「そっか……コレが……これのせいで、あんだけ呪霊が……」
「特級、呪物……」
「でも、なんでだ? なんだ今は、全然呪霊こねぇんだ……?」
『やあ』
「!? 誰だっ!?」
『そう驚かないでくれよ、ジャングルポケット君』
「だれだてめぇ、名乗れよ。じゃねぇとブっとばすぞ」
『やめておいた方がいいよ、ジャングルポケット君。君にそんな実力がないことはわかっているんだ』
「――――――!」
『なかなか苦労したよ、君をマンハッタンカフェから切り離すのは……。まあ、しかし、時間もないし、早くやろうか』
「だからてめぇ、だれなんだよ!」
『それよりジャングルポケット君。君、術式があるのに、呪力もまともに使えないんだって?』
「っ……! てめぇ、一体何も――――」
『その指はね、過去の名のある術師の一部なんだよ』
「は……!?」
『過去に実在した、最強の術師の一部さ。ただ、術式が最強、と言うだけじゃない。すべてさ。呪力操作技術、術式運用、戦闘センス……どれをとっても最強だった。そんな最強の術師が、自らの体を切り分け、呪物として世に残した。それで、時にジャングルポケット君。きみ、最強になりたいんだったよね?』
「はっ……てめぇに何の関係があんだよ……」
『無理だよ、君。君は最強にはなれない』
「ッ――――!! てめぇ」
『ああ、ああ、そうカッカしないで。君に悪口を言うためだけに、わざわざこんな大掛かりなことをしに来たんじゃない。きみに、アドバイスをしに来たんだ。君も自覚はあるんだろ? 同期は素晴らしい呪術の才能があって、めきめきと成長し、君を追い抜かして、上へ行ってしまう。一方君は、素晴らしい術式を持つにもかかわらず、いまだに呪力の基本的操作すらままならない。言わなくてもわかる。もどかしいだろう。未だ単独任務すら許されず、同期の足手まといとなり、憧れのフジキセキとの任務ですら、全く役に立てず、迷惑をかける……。そこでだ、ジャングルポケット君。それは、『最強』の一部だ。強大な力を有していることは、君にもわかるだろう。そして、それは取り込むことができるんだよ。取り込むことで、『最強』のセンスが、君の体に備わるだろう。まあ、ご存じの通り、劇物ではあるが……。このままでは未来がないことは、君もわかっているだろう』
「『最強』の、術師の、指………」
ゴクン
――――任務 特級呪物の回収
改め 特級呪物呪肉体 ジャングルポケットの討伐
つらい展開です すみません……