可愛い銀髪美少女天使カードとして転生した私、マスターを導く   作:にゃっとう

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18.……新鮮ね。あなたもそんな焦ったような顔をするのね

『優しい子だねぇ、エミリアは。私の自慢の孫娘だよ』

 

 私――水星エミリアのおばあちゃんは、世界の誰よりも強くて優しい人だった。

 

 今でこそ冷静に物事を俯瞰することができるようになった私だが、幼い頃の私はとんでもなくやんちゃだった。

 学校がある日もない日も区別なく、毎日疲れ果てるまで遊び回った。時には転んで怪我をして、全身土まみれの泥まみれで帰ったこともあった。

 お母さんはそんな私のことをよく叱った。あれもダメ、これもダメ。ちゃんと勉強しなさい。家の中を汚すのはやめなさい。

 なにかにつけて私のことを否定するお母さんが、当時の私はあまり好きじゃなかった。

 

 時にはお母さんの説教から耳を塞ぎ、おばあちゃんのところに逃げ込んだこともあった。

 お母さんは追いかけてきたけど、おばあちゃんがお母さんと一緒に部屋を離れて一言二言会話すると、おばあちゃんだけが戻ってきて、「おいで」と私を抱きしめて頭を撫でてくれた。

 

『あの子はエミリアのことを心配してるんだよ』

『……そんなことないもん。おかあさんは……わたしのこときらいだから、おこってるの』

『うーん……』

 

 拗ねるように意地を張ってそっぽを向く。

 そんな私に、おばあちゃんは困ったように首をひねった。

 

『じゃあ、そうだねぇ。エミリアは、もしも私が体に擦り傷を負って帰ってきたら、どう思う?』

『や、やだ! おばあちゃんがけがするのなんて、ダメ! ……あ』

『ふふ、嬉しいねぇ。でも、そういうことなんだよ。大切だって強く思うほど、辛く当たっちゃうこともあるんだよ』

『……でも……おかあさんがほんとにそんなふうにおもってるかなんて……わかんないもん』

『エミリアはお母さんのこと、嫌いかい?』

『……きらいじゃ、ない』

『だけどもしかしたら、あの子はエミリアに嫌われてると思ってるかもしれない。エミリアがお母さんに嫌われてるかもって思ってるようにね』

『……』

 

 それはなんだか悲しい気がして、私は目を伏せた。

 

『人の気持ちを理解するのは、難しいんだ。人の心に歩み寄るためには、強さと優しさが必要になる。だけどエミリアなら、きっと大丈夫。エミリアもいつかあの子の心がわかる日が来るよ』

『……わかった。おばあちゃんがそういうなら……わたしも、がんばってみる』

『優しい子だねぇ、エミリアは。私の自慢の孫娘だよ』

 

 おばあちゃんの手の温もりを。柔らかな微笑みを。優しくしゃがれた声を。今でも覚えている。

 私が人のためになることをすると、褒めてくれた。私が笑うと、おばあちゃんも一緒に笑ってくれた。

 ダメなことはダメだと叱って、だけどそこには確かな優しさがあって。

 大好きだった。ずっと一緒にいたかった。

 ……だけど私の望みとは裏腹に、その幸せな時間は永遠には続いてくれない。

 

 私が小学校の二年生に上がる頃には、おばあちゃんは家ではなく病院のベッドで日々を過ごすようになった。

 毎日のように通って、お見舞いをした。けれど日に日に容態は悪化していくばかりで。

 お別れの日が近いのだと悟ってしまった私は、家では毎日のように部屋に引きこもって泣いていた。

 おばあちゃんを心配させないように、おばあちゃんの前では気丈に振舞っていたけれど……今思えば、おばあちゃんはそんな私の強がりにも気づいてたんだと思う。

 おばあちゃんはなにも悪くないのに。ごめんね、と。謝るように私の頭を撫でるおばあちゃんの寂しそうな顔が、脳裏に焼きついて離れない。

 

『おばあちゃん……わたしね、おばあちゃんの手が好き。おばあちゃんに頭を撫でられるとね、いつも心がポカポカして笑顔になれるの』

 

 ……きっと、私がこうしていつまでも泣き続けていたら、おばあちゃんは天国に行っても安心して過ごせない。

 だから私は、いつか二人きりの病室で、呼吸器をつけたおばあちゃんの手を握りながら、一つ約束をした。

 

『いつかわたしが大人になったら、おばあちゃんみたいに強くて優しい人になりたい』

『……』

『おばあちゃんが天国で皆に自慢できるくらい、世界で一番強くて優しい人になるから。わたし、一所懸命頑張るから』

『……』

『だから……いつかまた、おばあちゃんと会える日が来たら……ぐすっ……もう一度、わたしの頭……撫でて、くれる?』

 

 もう喋ることすら難しくなったおばあちゃんからの返事はなかった。

 ただ、私を見つめるその目を安らかに細めて、震える手を伸ばし、そっと私の頬に触れる。

 ……最後に見たおばあちゃんの笑顔は、今まで見たどんな笑顔よりも優しかった。

 

 

後攻4ターン目:水星エミリア

無空メイ場を離れた虚構定理:3
ライフ:6Se:虚の妖精ホルルン(A1000/H1000)

Ar:無人のアトリエ

Se:ハリボテ人形(A0/H500)

Ene:5(0)
手札:2

水星エミリア
ライフ:6Ar:機械都市アクシス
Ene:3
手札:8→9

 

 

「私のターン!」

 

 デッキからカードを引いて、私は私を鋭く見据える無空さんと向かい合う。

 中盤戦に突入した今も、お互いのライフカウンターはまだ6のまま。一見して静かな立ち上がりだが、その裏ではすでに互いの想定の先を読み、その戦略をかいくぐるための思考を巡らせている。

 無空さんの戦い方は、ただ盤面にサーヴァントを並べるだけにとどまらない。

 一手、二手先の戦況を予測して布石を打ち、小さな駆け引きを繰り返して見えない手で流れを支配する。

 才能だけではない。数多の学習と経験に裏打ちされた洞察力がなければできないデュエルだ。

 

 死神と呼ばれるのも納得だ。幽鬼のごとく敵の狙いを透かし、己の刃を届かせる。

 力が拮抗せぬ者では、彼女がデュエルの中でなにを推察し、なにを警戒し、なにを疎んじたかもわからない。

 彼女が放つ殺意に飲まれ、なぜ自分が負けたかすら正しく理解できずに終わるだろう。

 

 だけど無空さんのその殺意は、ただ相手を殺したいからという悦楽によるものじゃない。

 この恐怖を克服して、私は知りたい。理解したい。

 彼女の殺意と無表情の仮面の裏にある、その心を。無空メイという少女の在り方を。

 

「ターンスタートを迎えたこの瞬間、私は『機械都市アクシス』の効果を使う。アクシスは私のターンスタート時、3つの効果から1つを選んで適用できる」

 

機械都市(メカニカルシティ)アクシス
コスト6 属性:水 

エリア 種別:メカ 

 - 効果 - 
【制約】:[存在制限](上限:同名/場に1枚)


〈※効果①~②は省略とする〉(省略された効果)

③???

④???

・???

・???

・???

 ↓

③???

④自分のターンスタート時に発動可能。以下の効果から1つを選択して適用する。

・スペル「スクラップ・リサイクル」を1枚生成して手札に加える。

・手札の「機械竜ルーク・セブン」1枚のコストを-2する。

・[アップデート]*2を1回行う。

 

 前のターン、これ見よがしにアクシスだけを場に残し、その除去のために無空さんに大きなエナジーを支払わせようと画策したが、やはり彼女は乗ってこなかった。

 しかしそれならそれで順当にアクシスの効果を活かしていくだけだ。

 メインの作戦が潰されたなら、逆にその状況を有効に利用することで、また別の作戦を実行する。矢継ぎ早にそれを繰り返すことで相手に流れを掴ませず、リソース勝負に持ち込んで水属性の豊富な手数で押しつぶす。

 それが私の基本戦術だ。無空さんが見えない手で全体の流れを支配しようというのなら、私はその手から溢れ出るくらいの物量で押し切るだけだ。

 

「1つ目は『スクラップ・リサイクル』を生成して手札に加えること。2つ目は手札の『機械竜ルーク・セブン』のコストを2下げること。そして3つ目は[アップデート]を1回行うこと。私はこの中から3つ目を選択し、[アップデート]を1回行う」

「[アップデート]?」

「アップデートそのものに意味はないわ。私のデッキにはこれの回数を参照して、その力を増すカードが入っている。場を離れた『虚構定理』が増えるほどパワーアップしていくあなたのデッキと同じでね」

「……」

 

 無空さんが一段と警戒したようにアクシスを見る。

 自分が同じようなタイプの効果の恩恵に与っているだけあって、その脅威はじゅうぶんに理解しているのだろう。

 

「そして私はエナジーをチャージ。2エナジーで『警備用アンドロイドΔ(デルタ)』を召喚するわ」

 

警備用アンドロイドΔ(デルタ)
コスト2 種別:メカ 
属性:水 ATK 1000 HP 2000 

サーヴァント 

 - 効果 - 
①『Qアクション0』=条件:相手によって自分のライフカウンターが破壊された時。

②[アップデート]が1回以上行われているなら、『アクセル』を得る。ATKを+1000する。

③戦闘時に発動可能。サーヴァント「警備用アンドロイドΔ#レプリカ」を2枚生成して手札に加える。

 

「警備用アンドロイドΔ(デルタ)は[アップデート]が行われているならATKが+1000され、『アクセル』を持つわ。よって場に出たターンでもサーヴァントに攻撃が可能よ。攻撃宣言、私はデルタで『ハリボテ人形』を攻撃。そしてこの瞬間、デルタの効果発動。デルタの戦闘時、『警備用アンドロイドΔ#レプリカ』を2枚生成して手札に加える」

 

 『ハリボテ人形』のATKは0、HPは500。一方で『警備用アンドロイドΔ』のATKとHPはともに2000だ。

 『ハリボテ人形』だけが2000のダメージを受けて一方的に破壊され、私の『警備用アンドロイドΔ』は場に残る。

 

 エナジーのチャージ、そしてデルタの召喚で一時は手札が9枚から7枚に減ってしまったが……デルタの戦闘時の効果によってレプリカを2枚手札に加えたことで、その枚数は再び9枚に戻った。

 この9枚の手札のうち、7枚はレプリカのカードだ。レプリカはエナジーにチャージできず、ライフカウンターにも攻撃できないデメリット効果を持っている。

 だけど問題はない。種別がメカのカードを大量に手札を蓄え、それを消費していないエナジーと合わせて9()()()確保すること。

 私が狙っていたのはそれだ。それさえ達成できれば、私のデッキは本領を発揮し始める。

 

「行くわよ。特別に見せてあげるわ、無空さん。私の新たな切り札……新たなエース級サーヴァントを!」

「新たなエースっ……?」

 

 ルーク・セブンの弱点は、エナジーを7まで貯めなければ召喚できないことにあった。

 だが、この新たな切り札は……今のように手札を大量に貯め込みさえすれば、早いターンから着地が可能になる。

 

「私は残った2エナジーをすべて消費! さらに手札からエナジーの代わりとして種別がメカのカードを7枚、墓地に捨てる!」

 

 私は手札から1枚のカードを手に取って高く掲げると、それを場に叩きつけた。

 

「竜の心臓持つ機構よ。遥かなる高みへと舞い上がり、(そら)をも引き裂く(あま)翔ける彗星となれ! 到来せよ、『機械竜メガルーク・ナイン』!」

 

機械竜メガルーク・ナイン
コスト9 種別:メカ/ドラゴン 
属性:水 ATK 9000 HP 9000 

サーヴァント 

 - 効果 - 
①【手札で有効】このサーヴァントを召喚する際、消費するエナジーの代わりとして手札から種別:メカを持つカードを捨ててもよい。この時、1枚につき1エナジーとして扱う。(上限:同名/1ターンに1回)

②『ストライク2』

③召喚時、[アップデート]を2回行う。

④場に出た時に発動可能。プレイヤーはデュエル中永続する以下の特殊能力を得る。(同じ特殊能力は重複して得られない)

☆このデュエル中に自分が[アップデート]を行った回数に応じて、自分のあらゆるカードの置き場にある「#レプリカ」と名のつくサーヴァントに以下の効果を付与する。

・1回以上:『アクセル』を得る。

・2回以上:エナジーにチャージできない制約を無視する。

・3回以上:場にあるならATKを+2000する。

・4回以上:召喚するために必要なコストを半分にする。(端数切り上げ)

・5回以上:ライフカウンターへ攻撃できない効果を無視する。

・6回以上:『フルアクセル』を得る。

⑤???

 

 蒼き装甲と鋼鉄の翼を持つ竜が顕現し、翼の噴出口から青いエネルギーを噴射して空へと舞い上がる。

 

「メガルーク・ナイン……!?」

 

 無空さんが珍しく無表情を崩す。

 このターンになにかが来ると予想はしていた。備えてはいたのだろう。

 だが、まさかたったの2エナジーから突如としてコスト9のエース級サーヴァントを繰り出してくるとは思わなかったようだ。

 

 無空さんは卓越した戦術眼を持っている。

 戦いの中で自らの策を巡らし、同時に相手の策を見破り打ち破る。

 第三者の立場で俯瞰するならまだしも、実際の攻防でそれを実現するのは至難の業だ。

 言うは易く行うは難し……その腕前はまさしく脅威的と言ってもいい。

 

 だけれど、やはりそれでも知らないカード、予想外の一手には対応が一瞬遅れる。

 その遅れを逃すな。彼女に態勢を立て直させず、私が得意とする土俵に引きずり込め。

 

「『機械竜メガルーク・ナイン』は手札の種別メカのカードを捨てることで、エナジーの代わりにできる。そしてメガルークの召喚時効果。これの召喚時、私は[アップデート]を2回行う。さらに続けて場に出た時の効果も発動するわ! これにより私はこのデュエル中永続する特殊能力を得る!」

「プレイヤーに能力を付与する効果……」

 

 通常、サーヴァントが保有する効果はそのサーヴァントが場から離れれば適用されなくなる。

 だがプレイヤーに付与された特殊能力は、付与したサーヴァントが場から離れてもデュエルが終わるまで永続的に効果が適用され続ける。

 

「メガルークが私に与えてくれる特殊能力は、[アップデート]している回数に応じて#レプリカと名のつくサーヴァントに追加効果を付与すること。現在、私の[アップデート]の回数はアクシスの1回とメガルークの2回で、合計3回。よって私の#レプリカと名のつくサーヴァントすべては『アクセル』を持ち、エナジーにチャージできない制約を無視し、ATKを+2000する」

「っ、エナジーにチャージできない制約を無視……」

「気づいたようね。そう、それこそがレプリカが持つ一番大きなデメリットだった。いくら増やしやすいと言っても、エナジーにチャージできず場に出しても活用できないカードは使いづらいことこの上ないわ。手札が9枚になってしまったら、それ以上に加わるカードは墓地へ送られるしね」

 

 ここまではエナジーに置くカードはレプリカ以外の、相対的に貴重な手札を消費しなければならなかった。

 だけどこれで、レプリカを増やす行為における一番大きなデメリットがなくなる。加えてレプリカ自身もパワーアップし、オリジナルですら持たない優秀なステータスも得た。

 これにより私のデッキが持つ物量の意味が変化し、その脅威度は一気に跳ね上がる。さらに……。

 

「この能力で強化できる[アップデート]回数の上限は6。4回目は召喚のために必要なコストを『Qアクション』含めて半分*3にし、5回目はライフカウンターに攻撃できない効果を無視。そして6回目は、『フルアクセル』を付与するわ」

「……どれも強力ね。しかも『フルアクセル』まで行ってしまったら……」

 

 無空さんが顔を顰めて、メガルークを見上げる。

 

「これでもあなたは、私のレプリカが脅威じゃないなんて言えるかしら?」

「……」

「私はこれでターンエンドよ」

「……この瞬間、私は『無人のアトリエ』の効果。私の場に1体の『ハリボテ人形』を出し、効果を2回適用したアトリエは破壊される。さらにアトリエは破壊された時、私の場を離れた『虚構定理』の数を+1する」

 

ハリボテ人形
コスト0 種別:(無し) 
属性:無 ATK 0 HP 500 

サーヴァント 

 - 効果 - 
①『ガード』

 

「『虚構定理』の数を……なるほどね。ここからが本番というわけかしら。なら見せてちょうだい。この状況に、あなたがいったいどう対応してみせるのか」

 

 

先攻5ターン目:無空メイ

無空メイ場を離れた虚構定理:4
ライフ:6Se:虚の妖精ホルルン(A1000/H1000)

Se:ハリボテ人形(A0/H500)

Ene:5
手札:2→3

水星エミリアアップデート:3 (保有中の特殊能力)
ライフ:6Ar:機械都市アクシス

Se:警備用アンドロイドΔ(A2000/H2000)

Se:機械竜メガルーク・ナイン(A9000/H9000)

Ene:4(0)
手札:1

 

 

 


 

 

 

「私のターン」

 

 私――無空メイは戦況を分析し、整理する。今のデュエルの状況がどうなっているか。

 

 エミリアの場には高いステータスを持つエース級サーヴァントの『機械竜メガルーク・ナイン』と、小型サーヴァントの『警備用アンドロイドΔ(デルタ)』がいる。

 だけど、私の場を離れた虚構定理の数はすでに4。私の場の『虚の妖精ホルルン』を自爆特攻なりで場から離れさせれば、その数は5に達する。

 そうなれば『虚構天使の槍』で消滅させる対象は私が選べるようになる。それでメガルークを選択し、残ったエナジーでデルタに対処すれば、盤面を返すこと自体は難しくない。

 ただその場合気になるのは、エミリアの手札が残り1枚しかないということだった。

 

 私は『機械都市アクシス』と『機械竜メガルーク・ナイン』は初見だ。

 それらの効果の全貌は、まだわからない……が、カード名からして『機械竜メガルーク・ナイン』が『機械竜ルーク・セブン』*5の系譜であることに疑う余地はない。

 ルーク・セブンが手札を捨てた枚数、メガルークが[アップデート]の回数と差異はあったものの、ともに6を上限に追加効果を適用する効果を持っていた。

 だとすればルーク・セブンが破壊された時に墓地の種別がメカのサーヴァントを合計コストが7になるまで好きに回収できる効果を持っていたように、十中八九、メガルークもまた墓地のカードを回収する類の効果を持っていると見ていい。

 でなければ、エミリアの手札は1枚のままということなってしまう。

 エミリアのデッキは手札の管理が非常に重要になる。ひとたび効果の発動の手順を誤れば、レプリカで手札が埋まり切って有効な手が一つもなくなるという事態にさえ陥りかねない。

 そんな手札管理を最重要とするデッキを巧みに操る彼女が、手札が1枚という打てる手が少ない状況を許容するはずがない。

 

 ……もしも私の仮定が正しく、メガルークがルーク・セブンと同様に破壊された時をトリガーに墓地のカードを回収する効果を持っているなら、『虚構天使の槍』が刺さる。

 『虚構天使の槍』による除去はあくまで消滅であって、破壊じゃない。消滅であれば破壊された時に発動する類の効果は無視できる。

 だけどそうなると懸念となるのは、エミリアが前のターンに私の『虚構天使の槍』を誘うような動きを見せていたことだ。

 そんな彼女が果たして『虚構天使の槍』を打たれたら不利になる状況を自ら率先して作るだろうか?

 ……メガルークはルーク・セブンのような破壊された時ではなく、それよりもさらに発展した、場を離れた時をトリガーにしている……?

 消滅も場を離れたに該当するから、それならば墓地のカードを回収する効果を起動できる。

 ……いずれにせよ、『虚構天使の槍』が勝敗を左右する明確な決定打になる可能性は低そうだ。

 

 エミリアは明らかに後半戦を見据えている。この中盤戦はあくまで彼女にとっては繋ぎに過ぎない。

 [アップデート]の回数が6に達した後こそが彼女にとっての本番だ。

 無限のリソース、尽きない手札。そこから繰り出される『フルアクセル』を持つ数多のレプリカサーヴァント。

 それによる圧倒的な物量で私を押しつぶす。それこそが彼女が思い描く戦場の未来。

 

 ……確かに効果的と言わざるを得ない。私の防御の主軸は見てわかる通り、『虚構天使ホロエル』だ。

 ホロエルは自身の効果による高いステータスと『ガード』を持つが、デッキに入っているのは1枚だけだ。他のカードの効果で複製したところでそう何体も場に並べられるわけではなく、連続攻撃を防ぎ切るのには向いていない。

 小型サーヴァントの物量の暴力で押されてしまえば対処が追いつかなくなり、彼女の得意とするリソース勝負に持ち込まれる。そうなれば勝ち目は一気に薄くなるだろう。

 [アップデート]の回数はまだ3だが、『機械都市アクシス』はターンスタート時に[アップデート]を1回行うことができる効果を持っている。

 そこへさらに『機械竜メガルーク・ナイン』のように2回分増やすカードを使われてしまえば、その数は即座に6に達する。

 エミリアの今のエナジーの最大値は4。それを考慮すれば、さすがに[アップデート]を6まで増やしたターンに一気に攻め入るまではできないだろうが……その次の彼女のターンには、ホムラにも勝るとも劣らない苛烈な攻めが始まることは容易に想像がつく。そしてその攻めに息切れなんてものは存在しない。

 

 つまり……このターンを含めた私のターンだけで考えて、私に残された猶予は後2ターンほど。

 彼女のターンが2回訪れるまでに、勝負を決め切るか、彼女の圧倒的物量による攻めに備えておく必要がある。

 

「……」

 

 エミリアの場にいるメガルークのHPは、9000。

 敢えて手を出さず場に残し、私の場にはATKが8000以下のサーヴァントだけを並べて、メガルークが自身の攻撃で自爆できないようにすれば、メガルークが持っているだろう墓地のカードを回収する効果も使えない……か?

 手札を増やせないのなら、エミリアの手札の枚数は1のままだ。次のターンスタート時のドローで2枚になるとしても、しょせんは2枚だけ。

 『機械都市アクシス』の、ターンスタート時の3つのうちの1つを適用する効果で『スクラップ・リサイクル』を手札に加える効果を選ばれたなら、実質的には3枚まで使用できる手札が増えるものの……それをすると彼女は[アップデート]を1回行う効果を適用できなくなる。

 そうなればエミリアの動きも鈍って、猶予となるターンを1ターンくらいは伸ばせる可能性もあるが……。

 

 ……いや。さすがに悪手、か。

 ここまでエミリアは『機械兎』に『量産型アンドロイドβ(ベータ)』と、自分のサーヴァントを破壊する効果を持ったカードを2枚も使用してきている。

 どちらもコスト6以下しか破壊できないため、コスト9のメガルークは破壊できないものの……他に自らメガルークを破壊するなんらかの手段を握っていても不思議はない。

 そもそもメガルークというエース級サーヴァントを場に残すこと自体にも高いリスクがある。

 先の展開を考えすぎて、足元をおろそかにしては本末転倒だ。

 だとしたら……やはりここで使うべきか。

 

「私は『虚の妖精ホルルン』で『機械竜メガルーク・ナイン』に攻撃」

「メガルークのHPは9000。ホルルンのATK1000分のダメージを受けても破壊されない……けど、あなたの狙いはそこじゃなくて、ホルルンを自爆させることね」

 

 メガルークのATK9000のダメージを受けてホルルンが破壊され……これで、私の場を離れた『虚構定理』の数は5に達した。使い時だ。

 

「さらに私は4エナジーで『虚構天使の槍』を詠唱する」

 

虚構天使の槍(ヴァニティエンジェル・スピア)
コスト4 属性:無 

スペル 種別:虚数 

 - 効果 - 
①相手は自分自身の場のカード1枚を選んで消滅させる。「自分の場を離れた『虚構定理』を持つカードの数」が5以上なら、消滅させる対象は相手ではなく自分が選ぶ。

②自分と相手はお互いに以下の効果から一つを選択して適用する。

・カードを1枚引く。

・ライフカウンターを1つ回復する。

 

「このスペルはあなた自身に自分の場のカードを消滅させることを強制させる。ただし私の場を離れた『虚構定理』の数が5以上なら、消滅させる対象はあなたではなく私が選ぶ」

「やっぱり握っていたわね、そのカードを。さあ、そのカードでなにを消滅させるのかしら。『機械竜メガルーク・ナイン』? それとも『機械都市アクシス』かしら。『警備用アンドロイドΔ』という線もあるけど……」

「私は『機械竜メガルーク・ナイン』を消滅させる」

 

 私がそう宣言すると、エミリアはくすりと不敵に微笑んだ。

 

「残念ね。私は『機械都市アクシス』の効果を適用する。相手のターン中、私の種別がメカのサーヴァントが破壊以外の手段で場を離れる時、代わりにそれを破壊にする。よってメガルークは消滅ではなく、破壊されるわ」

 

機械都市(メカニカルシティ)アクシス
コスト6 属性:水 

エリア 種別:メカ 

 - 効果 - 
【制約】:[存在制限](上限:同名/場に1枚)


〈※効果①~②、④は省略とする〉(省略された効果)

③???

 ↓

③相手のターン中、自分の種別:メカを持つサーヴァントが破壊以外の方法で場を離れる時、代わりにそれを破壊する。(上限:1ターンに1回)

 

 場を離れることを破壊に置換する効果……。

 場を離れた時をトリガーにしているという予想とは違っていたが……消滅に対して有効という点では、どちらも同じか。

 

「……『虚構天使の槍』のもう一つの効果。私とあなたの両方に、ライフカウンターを1つ回復するか、カードを1枚引く効果を選ばせて適用する。私はこの効果で、カードを1枚引く」

「私はライフカウンターを回復するわ」

 

水星エミリア ライフ:6→7

 

 手札が1枚しかない今の状況で、そちらを選んだ……ということは。

 

「これで『虚構天使の槍』の効果は終わりね。ならこの瞬間、私は破壊された『機械竜メガルーク・ナイン』の効果を発動するわ。これが破壊された時、私の墓地の種別がメカのカードを合計コストが9以下になるように好きなだけ選択して手札に戻す」

 

 予想通り、やはり持っていた。墓地からカードを回収する効果。

 コスト9以下ともなれば、ほとんどのカードは手札に戻せるだろう。強力無比というほかない。

 だけど手札が少ない今の状況で、メガルーク自身を選ぶことはしないはずだ。

 『機械竜メガルーク・ナイン』のコストは9……つまりメガルークを回収するなら、他のサーヴァントを回収できなくなる。

 いくらメガルークが手札を捨てる行為をエナジーの消費の代わりにできると言っても、現在のエミリアの手札は1枚。効果を十全に活かせる状況ではない。

 エミリアはここで小型サーヴァントを回収するしかないということだ。

 それならまだ余裕は――。

 

「私はこの効果で『機械兎』と2枚の『機械兎#レプリカ』、3枚の『量産型アンドロイドβ#レプリカ』を手札に戻すわ。コスト1が3枚、コスト2が3枚で、合計コストはちょうど9ね。そしてさらに私は――『機械竜メガルーク・ナイン#レプリカ』を1枚生成して、手札に加える」

「――っ!? 自身のレプリカを生成する効果……!?」

 

 それは、私にとって完全に想定外の効果だった。

 

「……そんなもの、ルーク・セブンは持っていなかったはずじゃ……」

「ふふっ。このカードは『機械竜ルーク・セブン』じゃなくて、『機械竜メガルーク・ナイン』よ? コストが高くなった分、当然効果は相応にブラッシュアップされてるわ」

 

機械竜メガルーク・ナイン
コスト9 種別:メカ/ドラゴン 
属性:水 ATK 9000 HP 9000 

サーヴァント 

 - 効果 - 
〈※①~④の効果は省略とする〉(省略された効果)

⑤???

 ↓

⑤破壊された時に発動可能。墓地の種別:メカを持つサーヴァントを合計コストが9以下になるように任意の枚数だけ選択して手札に戻す。サーヴァント「機械竜メガルーク・ナイン#レプリカ」を1枚生成して手札に加える。

 

「っ……」

 

 しくじった。わずかに読み違えた……!

 しかもそれを、こんな勝敗を左右しかねない局面で……!

 

 ……本来、これくらいは予想できるはずのことだった。

 エミリアがここまでに使った『機械猫』も『機械兎』も『量産型アンドロイドβ』も『警備用アンドロイドΔ』も、レプリカを手札に加える効果を持っていたのだから。

 だけどエミリアが映像記録やここまでのトーナメント戦で見せたエースである『機械竜ルーク・セブン』には、墓地のカードを回収する効果はあっても、自身のレプリカを生成する効果までは存在していなかった。

 だからその系譜である『機械竜メガルーク・ナイン』も持っていないだろうと、無意識のうちに先入観に囚われてしまっていたんだ。

 小型サーヴァントだけの専用効果と(あなど)らず、もっと先の先まで思考を広げていれば……。

 

 ……今のこの状況は非常にまずいと言わざるを得ない。

 『機械竜メガルーク・ナイン#レプリカ』……レプリカということは、他のレプリカサーヴァントと同様のデメリットを持ち、オリジナルと同じコストとステータスを引き継いでいるはずだ。

 だがすでにレプリカが持つデメリット効果は、メガルークが付与した特殊能力による、デュエル中適用される[アップデート]の回数に応じた追加効果によって意味を成していない。それどころかレプリカの方が脅威を増している始末だ。

 そして重要なのは、その[アップデート]の回数に応じて適用される効果の4回目にある。

 

 [アップデート]が4回行われている時にレプリカに付与される効果は、召喚に必要なコストが半分になるというもの。

 今の回数は3回だが、『機械都市アクシス』の効果でターンスタート時に[アップデート]を1回行えば、その数は4回に達する。

 そうなれば『機械竜メガルーク・ナイン#レプリカ』の召喚に必要なコストは9の半分の4.5……端数切り上げのルールによって5になる。

 

 レプリカと言えど、レプリカの生成に関連する効果以外はオリジナルとほぼ遜色ない効果を持っていることは、エミリアのこれまでの映像記録やトーナメント戦のデュエルから確認できている。

 しかも『機械竜メガルーク・ナイン』のレプリカだというのなら、消費するエナジーの代わりとして手札の種別メカのカードを捨てることができる効果も引き継いでいると見て間違いない。

 手札を5枚捨てれば、必要とするエナジーは0……さらに『機械竜メガルーク・ナイン』と同様に召喚時に[アップデート]を2回行う効果を持っているとすると、その[アップデート]回数は特殊能力で付与される追加効果の上限の6に達する。

 そうなればレプリカと名のつくサーヴァントすべてはライフカウンターへの攻撃が有効となり、『フルアクセル』が付与される。

 『機械竜メガルーク・ナイン#レプリカ』自体もレプリカだから、そのまま私のライフカウンターへの攻撃が可能。

 そこからさらに残ったエナジーを使って、今手札に加えたレプリカサーヴァントで一気に盤面を埋められたら……。

 

「……新鮮ね。あなたもそんな焦ったような顔をするのね」

 

 ……過ぎたことを悔やんでもしかたがない。

 臆せば負ける。負ければ死ぬ。勝つための思考を止めるな。

 

 不用意にメガルークを除去してしまったことは、確かに私の不手際だった。

 少なくとも今の私の手札に、彼女の攻めに対する明確な回答は存在しない。

 ただ幸い、対抗できるだけのカードはすでに一度見えている。

 

 相手の攻め方がわかったなら、おのずと勝ち筋も見える。

 だったら探しに行くだけだ。ホロエルと一緒に、その勝ち筋を拾うことができるカードを。

 

「私はエナジーをチャージ。2エナジーで手札から『無相の境地』を詠唱する」

 

無相の境地
コスト2 属性:無 

スペル 種別:虚数 

 - 効果 - 
①『Qアクション2』=条件:相手のサーヴァントの攻撃時。

②墓地からコスト1以下のサーヴァント1枚を場に出す。「自分の場を離れた『虚構定理』を持つカードの数」が5以上なら、1枚ではなく2枚。

 

「このカードは、墓地のコスト1以下のサーヴァント1体を蘇らせる。ただし私の場を離れた『虚構定理』の数が5以上なら、2体まで場に出せる」

「コスト1……ということは」

「私が選択するのは、コスト0の『ハリボテ人形』と……コスト1の『虚構天使ホロエル』」

 

 やる気に満ち溢れていた彼女を、1ターン目はどうしても破壊せざるを得なかった。

 だけど今、私にはホロエルの力が必要だ。

 祈りを込めるように、私は2枚のカードを墓地から場に移動させる。

 

「虚無より生誕せし慈愛の天使。あなたが私を愛してくれるのなら、私があなたの存在を肯定する。どうか私を導いて! 降臨せよ、『虚構天使ホロエル』!」

 

虚構天使ホロエル
コスト1 種別:虚数/天使 
属性:無 ATK 0 HP 0 

サーヴァント 

 - 効果 - 
①『虚構定理』=条件:「自分の場を離れた『虚構定理』を持つカードの数」が5以上。

②『アクセル』

③『ガード』

④場にある限り、このカードのコストは「自分の場を離れた『虚構定理』を持つカードの数」と同じとして扱う。

⑤ATKとHPに「自分の場を離れた『虚構定理』を持つカードの数」×1000を+する。

⑥「自分の場を離れた『虚構定理』を持つカードの数」がX以上なら発動可能。以下の効果から1つを選択して適用する。(Xは指定された数)

・X=10:エリア「完全虚構証明」1枚を生成して場に出す。

・X=15:このカードを「???」に書き換える。

・X=20:???

⑦自分のターンエンド時に発動可能。カードを1枚引き、攻撃権を回復する。

 

 銀髪の天使が理解不能な数式とともに姿を現す。

 今度はその四肢は鎖に囚われない。上機嫌に槍を振り回し、ホロエルはいつも以上にノリノリでポーズを決める。

 

「出たわね。ホロエル……あなたのエース級サーヴァント!」

「『虚構天使ホロエル』のコストとステータスは、私の場を離れた『虚構定理』の数によって変動する。今、私の場を離れた数は5。よってホロエルはコスト5となり、ATKとHPは5000となる。さらに『アクセル』により、ホロエルは場に出たターンでもサーヴァントへの攻撃が可能」

 

 『虚構天使の槍』で『機械竜メガルーク・ナイン』は除去したが、相手の場にはまだサーヴァントが残っている。

 ひとまずはそれを破壊して防御を固め、次のターンを耐えしのぐ。

 

「攻撃宣言。私は『虚構天使ホロエル』で『警備用アンドロイドΔ』に攻撃」

「『警備用アンドロイドΔ』は戦闘時に自身のレプリカを2枚生成して手札に加える効果を持っているけれど……今回は使わないわ」

 

 今のエミリアの手札は8枚。そして手札の上限枚数は9枚。

 ここで効果を発動して2枚を手札に加えようとしても、1枚が溢れて墓地へ送られるうえ、次のターンスタート時の処理でデッキから引いたカードも同様に墓地へ送られることになる。それを嫌ったのだろう。

 

「デルタのHPは2000だから、ホロエルの攻撃には耐えられない。だけどデルタのATK分、2000のダメージはホロエルにも受けてもらうわ」

 

 ホロエルのHPは5000。2000ダメージを受けても3000が余り、ホロエルは場に残る。

 ……私の残りエナジーはすでに0。もうこのターンにできることはない。

 

「ターンエンド。そしてこの時『虚構天使ホロエル』の効果。攻撃権を回復し、私はカードを1枚引く」

 

 ……おそらく勝負は次の私のターン、狙ったカードを引き込めるかどうかにかかっている。

 

 運に頼らなければいけない状況だが、私の心に恐怖の感情はない。

 この程度の危機的状況、私は今まで何度だってホロエルと一緒に乗り越えてきた。

 今回も同じだ。ホロエルと一緒に、私はこの死地を乗り越える。

 

 私はホロエルのカードの表面をそっと撫でると、強い意志を以てエミリアを見据えた。

 

 

後攻5ターン目:水星エミリア

無空メイ場を離れた虚構定理:5
ライフ:6Se:ハリボテ人形(A0/H500)

Se:虚構天使ホロエル(A5000/H3000)

Se:ハリボテ人形(A0/H500)

Ene:6(0)
手札:2

水星エミリアアップデート:3 (保有中の特殊能力)
ライフ:7Ar:機械都市アクシス
Ene:4
手札:8→9

①【デッキ/手札で有効】このエリアを展開するために必要なコストは-Xされる。(Xは「自分の破壊された種別:メカを持つカードの数」)

②『A・O・D』=条件:後攻3ターン目以降の自分のターンエンド時。

*2
これそのものに効果は無い。他の効果で参照する為のもの。

例:[アップデート]を1回行っているなら発動可能。

*3
『Qアクション』によるサーヴァントカードの使用は召喚扱いのため、カードの召喚に必要なコストが下がる場合は『Qアクション』に必要なコストも同様に下がる。

☆このデュエル中に自分が[アップデート]を行った回数に応じて、自分のあらゆるカードの置き場にある「#レプリカ」と名のつくサーヴァントに以下の効果を付与する。

・1回以上:『アクセル』を得る。

・2回以上:エナジーにチャージできない制約を無視する。

・3回以上:場にあるならATKを+2000する。

・4回以上:召喚するために必要なコストを半分にする。(端数切り上げ)

・5回以上:ライフカウンターへ攻撃できない効果を無視する。

・6回以上:『フルアクセル』を得る。

*5
『機械竜ルーク・セブン』の参考効果。

①『ストライク2』

②召喚時に発動可能。手札の種別:メカを持つカードを任意の枚数捨て、同じ枚数だけカードを引く。この効果で捨てた数に応じて以下の効果を適用する。

・1枚以上:『アクセル』を得る。

・2枚以上:『アサシン』を得る。

・3枚以上:『ガード』を得る。1層の『バリア』を得る。

・4枚以上:【自分のターンエンド時に発動可能。攻撃権を回復する。】を得る。

・5枚以上:【攻撃権を消費した時に発動可能(上限:1ターンに1回)。攻撃権を回復する。】を得る。

・6枚以上:『フルアクセル』を得る。

③破壊された時に発動可能。墓地の種別:メカを持つサーヴァントを合計コストが7以下になるように任意の枚数だけ選択して手札に戻す。

①【デッキ/手札で有効】このエリアを展開するために必要なコストは-Xされる。(Xは「自分の破壊された種別:メカを持つカードの数」)

②『A・O・D』=条件:後攻3ターン目以降の自分のターンエンド時。

④自分のターンスタート時に発動可能。以下の効果から1つを選択して適用する。

・スペル「スクラップ・リサイクル」を1枚生成して手札に加える。

・手札の「機械竜ルーク・セブン」1枚のコストを-2する。

・[アップデート]を1回行う。

【手札で有効】このサーヴァントを召喚する際、消費するエナジーの代わりとして手札から種別:メカを持つカードを捨ててもよい。この時、1枚につき1エナジーとして扱う。(上限:同名/1ターンに1回)

②『ストライク2』

③召喚時、[アップデート]を2回行う。

④場に出た時に発動可能。プレイヤーはデュエル中永続する以下の特殊能力を得る。(同じ特殊能力は重複して得られない)

☆このデュエル中に自分が[アップデート]を行った回数に応じて、自分のあらゆるカードの置き場にある「#レプリカ」と名のつくサーヴァントに以下の効果を付与する。

・1回以上:『アクセル』を得る。

・2回以上:エナジーにチャージできない制約を無視する。

・3回以上:場にあるならATKを+2000する。

・4回以上:召喚するために必要なコストを半分にする。(端数切り上げ)

・5回以上:ライフカウンターへ攻撃できない効果を無視する。

・6回以上:『フルアクセル』を得る。

☆このデュエル中に自分が[アップデート]を行った回数に応じて、自分のあらゆるカードの置き場にある「#レプリカ」と名のつくサーヴァントに以下の効果を付与する。

・1回以上:『アクセル』を得る。

・2回以上:エナジーにチャージできない制約を無視する。

・3回以上:場にあるならATKを+2000する。

・4回以上:召喚するために必要なコストを半分にする。(端数切り上げ)

・5回以上:ライフカウンターへ攻撃できない効果を無視する。

・6回以上:『フルアクセル』を得る。




・機械都市アクシス
デッキの潤滑油を名乗るのにふさわしい効果を持ったエリア。スクラップリサイクルを手札に加えてアドバンテージを稼ぐのもよし、機械竜ルーク・セブンのコストを下げてコンスタントに攻めるもよし、アップデートを稼いでメガルークのバリューを上げるもよし。破壊置換効果で破壊以外の除去への対策もバッチリ。スクラップリサイクルを毎ターン手札に加える効果を目当てにメカデッキ以外でも採用される可能性がある。はっきり言ってA・O・Dでデッキから直接出していい性能ではないのだが、メイちゃんのホロエルも大概だし盛ってもええやろの精神で盛られまくった。ただ、3つの選択効果はともかくとして破壊置換はさすがに盛りすぎだったかと反省している次第。弱点とは弱点のままだからこそ美しいのだ。

・警備用アンドロイドΔ
ホルルンに次ぐQアクション0の持ち主。戦闘をトリガーにレプリカを2枚生成し、そのレプリカも同様にQアク0を持っているのが一番の特徴。気軽にQアク0を増やせる点は評価できるが、ステータスが2コス1000/2000と微妙なので、Qアク0で出したところであまり大したことはできない。アップデートがされていないとアクセルを持たないため、アップデートがされていない時はQアク0狙いで手札に抱えて、アップデートしたら自分から積極的に出していく使い方がたぶん一番堅実。

・機械竜ルーク・セブン
メガルーク・ナインの破壊された時のレプリカ生成効果の有無のミスリードとして上手く機能していたらいいなと思っているが、そもそもここまでエミリアが使ったサーヴァントが全員レプリカ生成効果を持っていた上に、メガルークのテキストに『「機械竜メガルーク・ナイン」と名のつく』とかいう意味深な文章があった時点でバレバレだったと思うので誰も騙されていなかっただろうとも思う。無念。

・機械竜メガルーク・ナイン
ルーク・セブンがアニメ1期でのエミリアのエースカードだとすれば、メガルーク・ナインがアニメ2期でのエミリアの新エースカード。1期時代はレプリカのデメリットをそのままに戦っていたが、2期ではついにデメリットを踏み倒し始めた模様。効果が盛り盛りだが、よく見ると場に出た際に盤面に干渉できる類の効果を一切持っておらず、『アクセル』すら持っていないため場に出たターンは一体ではなにも行動ができない。対速攻では案外出すタイミングが無さそうである。

・虚構天使の槍
強いには強いが、消滅対策が蔓延る今の環境でじゅうぶんな活躍ができるとは言いがたいので、採用を検討し直した方がいいかもしれない。

・無相の境地
実は「コスト1蘇生」→「コスト1以下蘇生」にサイレント修正したのはここだけの秘密。

・虚構天使ホロエル
やる気満々気合十分。ただし次のターンには破壊されます(特大ネタバレ)。
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