可愛い銀髪美少女天使カードとして転生した私、マスターを導く   作:にゃっとう

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19.太陽に焦がれてしまった水星は、その燃え盛る理想からは逃れられないから

 おばあちゃんが亡くなってから、おばあちゃんのように強く優しい人になるために、私はいろんなことに手を抜かず努力するようになった。

 

 まずは勉強。

 遊んでばかりのやんちゃ娘で、おばあちゃんもそんな私を見ていると元気がもらえると言ってくれたけれど……おばあちゃんは私が知る中で誰よりも聡明で、頭の回転も早かった。

 おばあちゃんのようになりたいなら、嫌だからって勉強から逃げちゃいけない。

 

 次に頑張ったのはおしゃれ。

 おばあちゃんはよく私のことを可愛いと褒めてくれた。それが溺愛する孫娘という立場への贔屓目が入った評価だとしても……誰もがそれを贔屓だと感じないくらい私が自分を磨けば、天国のおばあちゃんが他の人から孫バカだなんて内心呆れられることもない。

 服に気を遣って、化粧を学んで、髪も伸ばした。

 そのせいか告白されるようなことも増えたけれど……まだまだおばあちゃんに遠く及ばない私が恋愛にうつつを抜かしている暇なんてあるはずもない。

 丁重にお断りして、自分磨きのために時間を費やした。

 

 それから人があまり率先してやりたがらないことも、自分から進んでやるようにした。

 人が面倒だと感じるような役割……たとえばクラスの委員長は、いつも私だ。

 それから学校の行事のボランティア活動にも積極的に参加した。少しでも誰かの力になれる機会は見逃さなかった。

 

 そして最後に頑張ったのが……デュエルだ。

 『機械猫(メカニカルキャット)』――おばあちゃんの形見であり、私のソウルハート・サーヴァント。

 ATKもHPも低く、効果もオリジナルの完全劣化のサーヴァントを手札に加えるだけ。

 使えないカードだと揶揄されることもあった。だけど私はそんな『機械猫』を最大限活かす方法を必死に編み出して、それをデュエルの中で実践してみせた。

 

 おばあちゃんが亡くなってからほとんど遊ばなくなり、あまりに頑張りすぎる私を、お母さんが心配するように労わってくれた。

 ……おばあちゃんが言っていたことの意味を、私はその時、本当の意味で理解した。

 昔、おばあちゃんがくれた猫のキーホルダーを、私は握り締める。

 強く優しく。少しずつおばあちゃんに近づけている気がして、私は嬉しかった。

 

 そうして私は努力を繰り返し、たまにお母さんを心配させないために休んで、かっこいいロボアニメを見てちょっとだけ童心に帰ったりもして。

 いつしか中学校に上がった私は――彼女と。燃照ホムラと出会った。

 

『ねえ、皆から聞いたよ? あなた強いんでしょ? 私とデュエルしようよデュエル! 私が勝ったら私とあなたは友達ね!』

 

 中学校に上がって早一週間。委員長として先生の手伝いをする私のもとに突然やってきて、開口一番の一言がそれだった。

 正直その時の私は、変なやつだなとか、なんかうるさいやつに絡まれたなとか、そんな程度の認識しか持っていなかった。

 あまりにしつこかったことと、先生が手伝いは大丈夫だからあの子に付き合ってあげてと言うので、しかたがなくデュエルをすることにした。

 

 ……慢心があったことは、認める。

 デュエルの腕を磨き、地元の小学校では誰よりも強くなっていた私は、同年代の子には負けないだろうと、内心どこかでたかをくくっていたんだ。

 

『わーい! 私の勝ち! 噂通り、やっぱりあなた強いね! でも残念! 私の方が強かった! ふふんふんふんっ!』

『負け、た……? 私が……こんな変なやつに?』

『へ、変なやつって失礼だなぁ……でも約束通り、これで私とあなたは友達だね!』

『っ……ふ、ふざけないで。私とあなたは友達なんかじゃない。私とあなたは……ラ、ライバルよ!』

 

 おばあちゃんが亡くなってから、子どもっぽいところはできるだけ直そうと努力していた。

 ……はずなのに、どうしてか彼女の前では往生際の悪い負けず嫌いを隠すことができなくて、私は自分の未熟を痛感した。

 

 その時から私はホムラにリベンジして矜持を取り戻すために、彼女の観察を始めた。

 まず第一に、ホムラは勉強が苦手だった。宿題をよく忘れ、こっぴどく担任の先生に叱られているところをよく見かけた。

 私を負かした彼女がそんな無様な姿を晒しているのが気に食わなくて、私はしかたなく彼女に勉強を教えた。

 

 そして次におしゃれについてだが……特にこれがひどかった。

 毎日洗ってはいるようだが、服は毎回同じようなデザイン。髪の手入れも最低限で、化粧の知識なんか欠片もない。

 私は激怒した。必ず、かの邪智暴虐のライバルを除かなければならぬと決意した。

 内面の変人具合はともかく、見てくれだけは悪くないのに、それに少しも価値を感じていないような傲慢さ。同じ女性としてとにかく許せなかった。

 彼女が泣こうが喚こうが逃げようが無理矢理おしゃれについての知識を叩き込んだ。

 あいかわらず化粧はほとんどしていないみたいだけど……私が口酸っぱく言いつけたおかげで、服装についてはマシにはなったと思う。

 

 見れば見るほど一言言いたくなるような言動ばかりする彼女に対し、私はどうしても子どもっぽい自分を隠すことができず、彼女の前でだけは大人になることができなかった。

 ただ……ダメなところばかりだったかと言えば、そうでもなかったとも思う。

 

 率先して人の前に出て面倒事を請け負う私は、たまに「先生に媚を売っている」と陰口を言われることもあった。

 私は普段、そんな陰口は適当に無視して聞かないふりをしていたが……偶然一緒にいたホムラは一目散にその子たちの元へ駆け寄ると、これまで見たことがない剣幕でデュエルを申し込んだのだ。

 勝ったら発言を撤回するという条件をつけて。

 私は気にしないのに、どうしてそんなことをしたのかとホムラに後に問いかけると、彼女は至極当たり前のことのように答えた。

 

『友達をバカにされるのは、自分がバカにされるよりも許せないから』

 

 ……その顔も、声も、性格も。

 少しも似ていないはずなのに、どうしてか私はその時、不思議と彼女の笑顔がおばあちゃんの面影と重なって見えた。

 

 その日から私は、それまで以上にホムラに勝ちたいと強く願うようになった。

 

 ホムラはとんでもないデュエルバカだが、その強さと優しさは本物だ。

 彼女はデュエルに妥協しない。どんなに悔しくとも自身の敗北さえ受け入れて、その記録を何度も見返し、己の糧として成長する。

 迷子の子どもが泣いていれば、何時間でも付き合って一緒に親を探す。同級生の子が思い悩んでいれば真剣に相談に乗る。友達が泣いて苦しんでいるなら、なにがあろうと絶対に見捨てない。

 そして彼女はそれを少しも苦に感じていない。ただそうすべきだと思ったからそうしているだけなのだと、ずっと彼女を見ていた私には理解できた。

 私はそんな彼女を、物語の主人公のようだと思った。

 

 私も確かに、率先して人のためになることをしようと意識している。

 だけど、そう……意識している、だ。

 私はいつも手を差し伸べる前に、考えてしまう。迷ってしまう。悩んでしまう。

 本当にそれが正解なのか。本当にそれが強くて優しい人が取るべき選択肢なのか。本当にそれが、この先その人のためになるのかどうか。

 でもホムラはバカだから、考える前に体が動くんだ。

 

 ……私は彼女が羨ましかった。

 無理に自分を演じずとも当たり前のように強く、そして優しい。

 私のなりたい姿そのものな彼女に、私は嫉妬した。

 そしてそんな自分に私は愕然とした。

 嫉妬なんて、私が理想としていた強くて優しい人にはあるはずもなかったものだから。

 私は自分の弱さを、醜さを知った。

 

 強く優しく生きることは、思っていたよりもずっと難しかった。

 何度ホムラのようなバカになれればと思ったかわからない。

 だけどどうしても私はホムラのようにはなれなくて……思い悩んでいた中学二年生の時、私はそんな負の感情に付け込まれて悪の組織ダークレガリアに洗脳されて、操られた。

 そんな私をデュエルで負かして解放してくれたのも、ホムラだった。

 ホムラに対して抱いていた劣等感を増幅させられ、嫉妬に狂い、彼女を殺そうとまでしてしまった私を、ホムラはなんの躊躇もなく抱きしめてくれた。

 私が元に戻ってくれたことを心から喜んで、泣いてくれた。私を洗脳したダークレガリアに本気で怒っていた。

 

 本当によかったと私の胸の中で泣く彼女を、おずおずと抱きしめ返して……この手で彼女の心に触れて。

 その時、私はようやく自分の弱さを受け入れられた。

 ……どこまで行っても、私は普通なんだ。ホムラやおばあちゃんのような、特別な存在にはなれない。

 

 ……だけど。だけどね。ねえ、ホムラ。

 私はやっぱり、あなたのようになりたい。おばあちゃんみたいになりたい。

 私はあなたにはなれない。おばあちゃんにはなれない。特別にはなれない。

 それでも……太陽に焦がれてしまった水星は、その燃え盛る理想からは逃れられないから。

 たとえいつの日か、近づきすぎて灼け落ちるのが定めでも、手を伸ばさずにはいられないんだ。

 

 最後に全中の大会で決勝戦をして、本気で戦って……あなたに負けて。

 私は決めた。おばあちゃんと別れたあの日、強く優しく生きると誓いを立てたように……もう一度あなたの前で胸を張ってライバルを名乗れるように、あなたとは遠く離れた場所で強くなることを。

 

 一年間の留学のために海外に飛び立つ前、別れる直前にホムラと交わした会話は今でも覚えている。

 

『あなたの強さは、自分の弱さから逃げないことにある』

『え、っと?』

『だから……私も逃げない。もしこの理想が、叶わない絵空事だとしても……私はこの道を進む。世界の誰よりも強くて優しい人になることが、私の夢だから』

『……うん。エミリアなら、きっとなれるよ』

『ふふ、適当な励ましね。でも……ありがとね、ホムラ』

 

 叶わないかもしれない夢でも、誓いを立てたなら進むしかない。

 ……ううん、進みたいと願う。

 私は負けず嫌いなんだ、昔から。ホムラに負けたまま終わるなんて絶対ありえない。

 

 そうして私は海外で多くのことを学び、力をつけた。

 海の向こうで同じように研鑽し、強くなっているだろうホムラに、今度こそ勝つために。

 

 ……だけど……。

 

『あ、エミリアじゃん! 久しぶり! 元気に――』

『ホムラ……この一年、あなたはいったいなにをしていたの?』

 

 海外から帰る途中、記録映像の彼女のデュエルを見た。

 私のいない全中の大会で、彼女がどんなデュエルをしていたか……彼女がいったいどれだけ成長しているのか、楽しみで。

 なのに久しぶりに見た彼女は、一年前と変わっていない……どころか、一年前よりも弱くなっていた。

 無論、単純なデュエルの技術だけで言うなら、上手くはなっているのだろう。

 だけどそのデュエルへの熱は、一年前とはまるで異なる。

 彼女の心からは、貪欲に上を目指す気持ちが……より高みへと至ろうとする熱が失われていた。

 

 許せなかった。

 私がおばあちゃん以外で初めて認めた、強く優しい彼女が……錆びつき、燻り、成長の機会をふいにしてきたことが。

 そして同時に、どうしようもなく(むな)しくなった。私のために涙を流してくれた彼女を思い出して……とてもやるせない気持ちになった。

 

 私は今のホムラに引導を渡すと心に決めて、次に会うのはクラス代表対抗戦の時だと彼女との交流を突っぱねて、彼女に背を向けた。

 大舞台で私と戦えば、思い出すはずだ。あの時の決勝戦を。あの中で感じた熱を。

 二年前、彼女が悪の組織ダークレガリアから私を救ってくれたように……今度は私がホムラのために、彼女の熱をもう一度取り戻させる。

 

 ……だけど結局はその約束も果たされず、その役目は突如として現れた転入生の少女、無空さんに奪われた。

 ホムラが私以外に負けたと聞いた時、らしくもなく動揺して冷静さを欠き、ずいぶんと無空さんに失礼な態度を取ってしまったと思う。

 ……なんだか八つ当たりのようなことをしてしまって、無空さんには申しわけない限りだ。

 

 ホムラに二年前と同じ熱を取り戻させてくれたことに感謝しているのは、紛れもない私の本音だ。

 だけど……それと同時に、ホムラに対等な存在として認められている無空さんが、私は少し羨ましかった。

 

 かつてホムラを羨み、嫉妬し、初めて自分の醜さを知ったあの日を思い出す。

 海外で一年間留学して強くなったつもりでも……結局は昔と変わらずまだまだ未熟なままで、私もホムラのことを言えた義理ではなかった。

 やっぱり私は、どこまで行っても普通のままなんだろう。

 どうしたっておばあちゃんやホムラ、そして無空さんのような、特別な存在にはなれない。

 

 ……けれどそんなこと、二年前の時点ですでにわかっていたことだ。

 特別になれなくても、この夢が叶わないものだとしても、私は前に進み続ける。

 たとえ愚かだと笑われようと……私が今まで培ったすべての強さと優しさが、偽物(レプリカ)に過ぎないと揶揄されようと。

 ホムラがなにをどうしたってデュエルから離れられないように。

 私もまた、ホムラやおばあちゃんのようになりたいと思った自分の心に……嘘はつけないから。

 

 

後攻5ターン目:水星エミリア

無空メイ場を離れた虚構定理:5
ライフ:6Se:ハリボテ人形(A0/H500)

Se:虚構天使ホロエル(A5000/H3000)

Se:ハリボテ人形(A0/H500)

Ene:6(0)
手札:2

水星エミリアアップデート:3 (保有中の特殊能力)
ライフ:7Ar:機械都市アクシス
Ene:4
手札:8→9

 

 

「私のターンね」

 

 デッキからカードを1枚引いて、私は再び無空さんと向かい合う。

 前の私のターン、彼女の表情はまだ殺意と無表情の仮面に覆われていた。

 だけど彼女にとって『機械竜メガルーク・ナイン』が自身のレプリカを手札に生成する効果を持っていたことは本当に予想外だったのだろう。

 追い詰められた彼女の仮面は剥がれかけ、決死の覚悟で死線に身を投じるその瞳の奥には、彼女の本心が見え隠れしていた。

 

 彼女が抱く殺意も、勝利への強い執念も……おそらくすべては、その本心から生まれたもの。

 そして垣間見えるその感情に、私は覚えがあった。

 あれは、自分が負けることへの悔しさじゃない。自分が死ぬことへの恐怖じゃない。

 もっと優しく温かい……自分に対してではない、別の誰かに対して向けたものだ。

 いつか自分も同じ想いを感じたような……どこか懐かしい感覚を覚える。

 

 ――優しい子だねぇ、エミリアは。私の自慢の孫娘だよ。

 

 ……思い出した。この感覚は……。

 

「……ふふ」

「……なにを笑ってるの?」

「ごめんなさい。なんだかちょっと……楽しくなってきてしまって」

「……ちょっと優勢だからって、調子に乗らないで」

 

 無空さんがムッとしたように、そう答える。

 その仕草がずいぶんと子どもっぽく見えて……本心では誰よりも負けず嫌いな彼女に、私はなんだか親近感を覚えて笑ってしまった。

 

 ――人の気持ちを理解するのは、難しいんだ。人の心に歩み寄るためには、強さと優しさが必要になる。だけどエミリアなら、きっと大丈夫。

 

 人は理解できないものを恐れる。

 だけどその本質に触れて、受け入れることさえできれば、その恐怖は克服できる。

 私は知りたい。理解したい。

 そして、いつか私がホムラと友達になった時のように……このデュエルを通して、私は無空さんと友達になりたい。

 

「ターンスタート時、私は『機械都市アクシス』*2の効果を起動するわ。3つの効果から1つを選んで効果を適用する。私は3つ目を選択し、[アップデート]を1回行う。これにより私のレプリカと名のつくサーヴァントを召喚するために必要なコストは半分になるわ」

 

 この状況で、私がこの効果を選ぶことはわかっていたのだろう。無空さんの表情に変化はない。

 

「そして私は半分になったコスト分の1エナジーを消費し、『量産型アンドロイドβ#レプリカ』を召喚する」

 

量産型アンドロイドβ#レプリカ
コスト2 種別:メカ 
属性:水 ATK 1500 HP 1500 

サーヴァント 

 - 効果 - 
【制約】:[エナジーへのチャージ不可]


①ライフカウンターへ攻撃できない。

②破壊された時に発動可能。カードを1枚引く。

 

「『機械竜メガルーク・ナイン』がプレイヤーに付与した特殊能力によって、すべてのレプリカサーヴァントは『アクセル』を持ち、ATKが2000上昇するわ。よってベータレプリカのATKは3500よ。攻撃宣言。私は『量産型アンドロイドβ#レプリカ』で『虚構天使ホロエル』を攻撃」

「私は……『ハリボテ人形』で、その攻撃を『ガード』する」

 

 『ハリボテ人形』のステータスは、ATKが0でHPが500。

 ATK3500でHP1500の『量産型アンドロイドβ#レプリカ』には一方的に破壊されるだけだ。

 

「ホロエルを守るつもりかしら? 無駄よ。私はさらに1エナジーで、もう1体の『量産型アンドロイドβ#レプリカ』を召喚。そのままホロエルに攻撃」

「2体目の『ハリボテ人形』で『ガード』」

 

 ……なるほど。やっぱりそう甘くはないわね。

 

「だったら私はさらに1エナジーで3体目の『量産型アンドロイドβ#レプリカ』を召喚。そのまま『虚構天使ホロエル』に攻撃するわ。もうあなたの場に『ハリボテ人形』は0。この攻撃は防ぎようがないでしょう?」

「……」

 

 ベータレプリカのATK3500分を受け、残りHPが3000だったホロエルは破壊される。

 そしてベータレプリカの方も、ホロエルのATK5000のダメージを受けて破壊された。

 相打ちだ。

 

「私は破壊された『量産型アンドロイドβ#レプリカ』の効果。カードを1枚引く。さらに1エナジーで『機械兎』を召喚するわ」

 

機械兎(メカニカルラビット)
コスト1 種別:メカ/ビースト 
属性:水 ATK 1000 HP 500 

サーヴァント 

 - 効果 - 
①召喚時に発動可能。自分の場の他のコスト6以下の種別:メカを持つサーヴァント1枚を破壊する。そうした場合、サーヴァント「機械兎#レプリカ」を2枚生成し、1枚を手札に加えて1枚を場に出す。さらに自分の場の種別:メカを持つサーヴァントすべてに『アクセル』を付与する。

 

「『機械兎』の召喚時効果を発動。私の場の『量産型アンドロイドβ#レプリカ』を破壊し、2枚の『機械兎#レプリカ』を生成して1枚を手札に、1枚を場に出す。さらに私の場の種別がメカのサーヴァントすべてに『アクセル』を付与するわ。まあ……『機械兎』以外は、もう元々持っているのだけどね」

 

機械兎#レプリカ
コスト1 種別:メカ/ビースト 
属性:水 ATK 1000 HP 500 

サーヴァント 

 - 効果 - 
【制約】:[エナジーへのチャージ不可]


①ライフカウンターへ攻撃できない。

 

「破壊された『量産型アンドロイドβ#レプリカ』の効果で私はカードを1枚引く。さらにエナジーをチャージし、1エナジーで『機械兎#レプリカ』を召喚する」

 

 これで私が使える残りエナジーは0。

 だけど、手札は6枚。そして『機械竜メガルーク・ナイン#レプリカ』の召喚に必要なコストは5だ。

 手札の種別メカのカードを捨てる行為をエナジーの代わりにできる効果を適用し、メガルークレプリカ以外の手札5枚をすべて墓地へ捨てれば、ここからメガルークレプリカを召喚することは可能だ。

 

 ……前のターンに私が『機械竜メガルーク・ナイン』の効果で回収したカードの内訳を考えれば、『虚構天使ホロエル』はいずれにせよ破壊される運命にあった。それは無空さんもわかっていたはずだ。

 だけど無空さんは、どうせ破壊されるからと不用意に攻撃を受け入れはしなかった。執拗に『ハリボテ人形』で『ガード』し、ホロエルを守った。

 それはホロエルが彼女にとって特別なカードだからという理由じゃない。

 そもそもさきほども言ったように、ホロエルはどうあがいても破壊される。だからこの局面で彼女にとって重要だったことはホロエルを守ることではなく、『()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 なぜならその行為そのものが、私が有効に使える攻撃権を一つ減らすことに繋がるからだ。

 

 『機械兎』は1エナジーで手札と場にそれぞれ1体のレプリカを生成できる優秀なサーヴァントだが……『機械兎』自体はレプリカではない。

 つまり[アップデート]が6回行われたとしても、『フルアクセル』によるライフカウンターへの攻撃ができない。

 しかもATKも強化されないから、元の数値の1000のままだ。

 ATK1000では、HPが3000残っていた『虚構天使ホロエル』は倒せなかった。

 つまり今この状況では、レプリカではない『機械兎』本体は『ハリボテ人形』への攻撃以外に有効な使い道が存在しない。

 

 だけど、もしも『ハリボテ人形』の破壊に使うために先に『機械兎』を召喚して『ハリボテ人形』に攻撃を仕掛けていれば、彼女は『虚構天使ホロエル』で『ガード』したはずだ。

 そうすれば『機械兎』だけが破壊され、ホロエルは破壊されず場に残る。そして私がホロエルを破壊するためには、あと1回分の攻撃をする必要が出てくる。

 まあ、『機械兎』を囮にしてホロエルに『ガード』を使わせた後、『ガード』ができなくなったホロエルを場に残したまま無視し、積極的にライフカウンターを削りに行くという選択肢も一応あるけれど……それをしたところで、いずれにせよこのターン中にはトドメまでは持っていけない。

 であれば、ホロエルを場に残す方がリスキーだ。

 

 敢えて『ハリボテ人形』で『ガード』し、最後までホロエルを場に残すことで私が『機械兎』を無駄なく活用できる状況を作らないようにし……この後の『機械竜メガルーク・ナイン#レプリカ』の召喚による2回の[アップデート]で『フルアクセル』を付与されるだろうレプリカサーヴァントの攻撃を余分に消費させた。

 一見地味だが、その行為は確かにライフカウンターのうちの1つを守ることに繋がる。

 

 私が前のターンに『機械竜メガルーク・ナイン』の効果で回収したカードの中から、私が打つであろう最適な行動を見極め、それを妨害する――。

 彼女はどんな不利な状況下に置かれようと、自分が負けることを許容しない。どんなに(こま)かかろうと最善手を常に模索し、実行し続ける。

 本当に、尊敬すべきデュエリストだ。

 

 でも……だからこそ、勝ちたい。

 無空さんがそうであるように、私も大の負けず嫌いなんだ。

 どんなに大人ぶろうとしても、これだけは改善できなかった。

 私は勝ちたい。

 ホムラに、そしてホムラに勝ったあなたに。

 

「さあ、もう一度行くわよ無空さん! 私は手札5枚をエナジーの代わりとして墓地に捨てる!」

 

 このサーヴァントは、『機械竜メガルーク・ナイン』という存在から生まれたレプリカ。いわゆる偽物だ。

 だがそれでも、その蒼き流星の輝きは時にオリジナルをも凌駕する。

 

「我思う、故に我あり。贋作の竜の心臓持つ機構よ。焦がれた(そら)へと舞い上がり、その気高き魂を彗星に示せ! 到来せよ、『機械竜メガルーク・ナイン#レプリカ』!」

 

機械竜メガルーク・ナイン#レプリカ
コスト9 種別:メカ/ドラゴン 
属性:水 ATK 9000 HP 9000 

サーヴァント 

 - 効果 - 
【制約】:[エナジーへのチャージ不可]


①【手札で有効】このサーヴァントを召喚する際、消費するエナジーの代わりとして手札から種別:メカを持つカードを捨ててもよい。この時、1枚につき1エナジーとして扱う。(上限:同名/1ターンに1回)

②ライフカウンターへ攻撃できない。

③『ストライク2』

④召喚時、[アップデート]を2回行う。

⑤場に出た時に発動可能。プレイヤーはデュエル中永続する以下の特殊能力を得る。(同じ特殊能力は重複して得られない)

☆このデュエル中に自分が[アップデート]を行った回数に応じて、自分のあらゆるカードの置き場にある「#レプリカ」と名のつくサーヴァントに以下の効果を付与する。

・1回以上:『アクセル』を得る。

・2回以上:エナジーにチャージできない制約を無視する。

・3回以上:場にあるならATKを+2000する。

・4回以上:召喚するために必要なコストを半分にする。(端数切り上げ)

・5回以上:ライフカウンターへ攻撃できない効果を無視する。

・6回以上:『フルアクセル』を得る。

 

 夜空を翔ける無数の流星のように、青白いエネルギーを噴射して、蒼き装甲と鋼鉄の翼を持つ竜が空を舞う。

 

「『機械竜メガルーク・ナイン#レプリカ』の効果! 召喚時、私は[アップデート]を2回行う! これにより私に付与された特殊能力の強化効果は上限に達し、私の#レプリカと名のつくサーヴァントすべてはライフカウンターへの攻撃が可能となり、『フルアクセル』を得るわ!」

 

 今、私の場にサーヴァントは5体。『量産型アンドロイドβ#レプリカ』に『機械兎』、2体の『機械兎#レプリカ』、そして『機械竜メガルーク・ナイン#レプリカ』。

 このうち『機械兎』はレプリカではないため『フルアクセル』を持たない。そして『量産型アンドロイドβ#レプリカ』は『ハリボテ人形』の破壊のために攻撃権を使用してしまっているから、このターンもう攻撃ができない。

 だけど2体の『機械兎#レプリカ』、そして『機械竜メガルーク・ナイン#レプリカ』は別だ。

 

「攻撃宣言よ! 『機械竜メガルーク・ナイン#レプリカ』と2体の『機械兎#レプリカ』で、無空さんのライフカウンターに攻撃!」

「っ……」

「メガルークレプリカは『ストライク2』を持っているわ! よって2体の機械兎レプリカの攻撃と合わせて、私は合計4つのライフカウンターを破壊する!」

 

無空メイ ライフ:6→2

 

 ライフカウンターを破壊された衝撃が無空さんを襲い、その美しい銀色の髪が風に揺れる。

 けれど無空さんに動揺はない。

 ……私が前のターンに『機械竜メガルーク・ナイン』の効果で回収したカードの内容を鑑みれば、ここまでは想定通りと言ったところか。

 だけど、予想ができることと対応できるかどうかは別の話だ。

 たとえわかっていようとも、圧倒的な物量に対応し切るのは至難の業だ。

 

「……今、私の手札は0枚。そして場にいるメガルークレプリカはオリジナルとは違って、破壊された時に墓地から種別メカのカードを回収する効果を持たないわ。墓地からカードを回収する一連の効果自体が、レプリカの生成に関連する効果だからね」

「……」

「だから今、この盤面をどうにかして防御を固めさえすれば、私の動きが鈍って勝機が見える――もしもそんな未来図を思い描いているのなら、そんなものは甘い幻想だと言わざるを得ないわよ?」

 

 もちろん無空さんのことだから、そんな風には考えていないとは思うけれど。

 

「私はこれでターンエンド。そしてこの瞬間、私は墓地の『機械犬(メカニカルドッグ)』の効果を起動する」

 

機械犬(メカニカルドッグ)
コスト1 種別:メカ 
属性:水 ATK 1000 HP 1000 

サーヴァント 

 - 効果 - 
①【墓地で有効】手札が0枚なら、自分のターンエンド時に発動可能。自分のあらゆるカードの置き場にある「機械犬」を消滅させる。消滅した数まで「機械犬#レプリカ」を生成して手札に加える。

 

「私の手札が0枚でターンエンドを迎えた時、私の手札、場、墓地、デッキ、エナジーゾーンからすべての『機械犬』を消滅させ、消滅した数だけ『機械犬#レプリカ』を手札に加えることができる」

 

 エナジーにチャージできず、ライフカウンターに攻撃できない。

 そのデメリットがあった頃だったなら、こんなことをしてもほとんど意味はなかった。

 手札に種別がメカのカードを一気に最大3枚まで増やせるが、手札が0枚でなければ効果を使えない時点で『機械竜ルーク・セブン』や『機械竜メガルーク・ナイン』を手札に握りながらこの効果を使うと言ったこともできない。

 しかしメガルークが私に与えてくれた特殊能力がある今ならば、その意味合いは大きく変わる。

 

 コスト1の#レプリカと名のつくカードが3枚――つまり3エナジーで3体分の『フルアクセル』を持つサーヴァントを出せるようになるということだ。

 さらに私には『機械都市アクシス』もある。ターンスタート時に3つの効果から1つを選んで適用できる効果で『スクラップ・リサイクル』の生成を選べば、さらに手札を補充できる。

 そして場の『量産型アンドロイドβ#レプリカ』も、破壊された時にカードを1枚引くことができる効果を持っている。

 これらすべてを適用できれば、ターンスタート時にカードを引く処理も合わせて、次の私のターンが来た時の手札の枚数は6枚……私の息切れなんてものは、まさしく幻想というわけだ。

 

「この効果で私は――」

「――まだ効果処理には入らせない。あなたがターンエンドを迎えたこの瞬間、私も手札から『Qアクション0』。『生死虚実の反転』」

「っ、そのカードは、ホムラとのデュエルの時にも使った……」

 

生死虚実の反転
コスト2 属性:無 

スペル 種別:虚数 

 - 効果 - 
【制約】:[詠唱制限](エナジーに属性があるなら詠唱不可)


①【手札で有効】このスペルを詠唱するために必要なコストは-Xされる。(Xは「自分の場を離れた『虚構定理』を持つカードの数」を3で割った数。端数切り捨て)

②『Qアクション2』=条件:相手のターンエンド時。

③直前のターンとこのターン中に破壊された自分と相手のサーヴァントをすべて複製し、手札に加える(同名カードは1枚まで)。この効果で手札に加えたカードはエナジーにチャージできず、自分のターンエンド時に手札にあるなら消滅する。

 

「この2ターン……つまり前の私のターンと今のあなたのターン中に破壊されたサーヴァントを、すべて複製して私の手札に加える。ただし同名カードは1枚しか加えられず、この効果で手札に加えたカードはエナジーにチャージできず、私のターンエンド時に手札にあるなら消滅する」

 

 多くのデメリットを付与する代わりに、一時的に大量の手札を獲得するカード。

 彼女のデッキに、手札や場のカードを消滅させてアドバンテージを稼ぐことができるカードがいくらか入っていることはわかっている。

 複製した何枚かは、おそらくその消滅のコストとして使うつもりだろう。

 

 ……彼女の戦い方は、私と少し似ている。

 本来意味を持たないはずのカードを増やし、それに使い道を見出す。

 やっぱり彼女には、なんだか不思議な親近感を覚える。

 

「この2ターンで破壊されたのは『虚の妖精ホルルン』と、消滅の代わりに破壊された『機械竜メガルーク・ナイン』、『警備用アンドロイドΔ』。それから『量産型アンドロイドβ#レプリカ』に『ハリボテ人形』、『虚構天使ホロエル』の合計6種類。よって私はそれらをすべて複製して生成し、手札に加える」

「……続いて私の『機械犬』の効果処理。私は墓地の機械犬1体とデッキの機械犬2体を消滅させ、3枚の『機械犬#レプリカ』を手札に生成する」

 

 無空さんは6枚。私は3枚。互いに一気に手札の枚数を増やした。

 

「ホムラの時みたいに、そのカードを起点に逆転するつもりかしら? だとしたら無駄よ。今、私の場にサーヴァントは5体。強力なエリアである『機械都市アクシス』を含めれば、その数は場の上限である6にも達する。もし仮にこれらすべてを除去できたとしても、私の手札には『機械犬#レプリカ』が3体……さらに容易に後続を確保できるだけの手段も持っている」

 

 無空さんのデッキが防御寄りであり、攻め入るためのカードがほとんど入っていないことは今までの彼女のデュエルの記録映像やトーナメント戦からしても明らかだ。

 しかも私のライフカウンターは7。彼女のデッキでは、この状況から1ターンで私を仕留めるまで持っていくことはまず不可能。

 つまり彼女は私の場のサーヴァントを除去しつつ、次の私の攻撃を耐え切るだけの防御を固めなければならない。

 しかもそれをしたところで、しょせんは一時しのぎ。

 勝負はすでに私の得意なリソースの削り合いに持ち込まれた。彼女の勝機は限りなく薄いと言って良い。

 

 ……だけど、彼女の目に諦めはない。絶望はない。

 私の挑発にも動じず、その瞳は確かな勝機を見据えている。

 

「いくら手札を増やしたところで、それを有効に使うためのエナジーには限りがある。それでも逆転できるつもりだというのなら……いいわ。やってみなさい。私も油断はしない。私も私のすべてを懸けて、全力であなたに勝ちに行く。さあ、あなたのターンよ。無空さん」

 

 

先攻6ターン目:無空メイ

無空メイ場を離れた虚構定理:6
ライフ:2(無し)
Ene:6
手札:7→8

水星エミリアアップデート:6 (保有中の特殊能力)
ライフ:7Ar:機械都市アクシス

Se:量産型アンドロイドβ#レプリカ(A3500/H1500)

Se:機械兎(A1000/500)

Se:機械兎#レプリカ(A3000/500)

Se:機械兎#レプリカ(A3000/500)

Se:機械竜メガルーク・ナイン#レプリカ(A11000/H9000)

Ene:5(0)
手札:3

☆このデュエル中に自分が[アップデート]を行った回数に応じて、自分のあらゆるカードの置き場にある「#レプリカ」と名のつくサーヴァントに以下の効果を付与する。

・1回以上:『アクセル』を得る。

・2回以上:エナジーにチャージできない制約を無視する。

・3回以上:場にあるならATKを+2000する。

・4回以上:召喚するために必要なコストを半分にする。(端数切り上げ)

・5回以上:ライフカウンターへ攻撃できない効果を無視する。

・6回以上:『フルアクセル』を得る。

*2
『機械都市アクシス』の参考効果。

①【デッキ/手札で有効】このエリアを展開するために必要なコストは-Xされる。(Xは「自分の破壊された種別:メカを持つカードの数」)

②『A・O・D』=条件:後攻3ターン目以降の自分のターンエンド時。

③相手のターン中、自分の種別:メカを持つサーヴァントが破壊以外の方法で場を離れる時、代わりにそれを破壊する。(上限:1ターンに1回)

④自分のターンスタート時に発動可能。以下の効果から1つを選択して適用する。

・スペル「スクラップ・リサイクル」を1枚生成して手札に加える。

・手札の「機械竜ルーク・セブン」1枚のコストを-2する。

・[アップデート]を1回行う。

☆このデュエル中に自分が[アップデート]を行った回数に応じて、自分のあらゆるカードの置き場にある「#レプリカ」と名のつくサーヴァントに以下の効果を付与する。

・1回以上:『アクセル』を得る。

・2回以上:エナジーにチャージできない制約を無視する。

・3回以上:場にあるならATKを+2000する。

・4回以上:召喚するために必要なコストを半分にする。(端数切り上げ)

・5回以上:ライフカウンターへ攻撃できない効果を無視する。

・6回以上:『フルアクセル』を得る。




カード制作裏話
・量産型アンドロイドβ#レプリカ
レプリカ特有のデメリットもあり、これ単体ではただの破壊された時1ドローするだけの2コストの置き物なのだが、メガルークが付与する特殊能力が上限まで達していると「1コス3500/1500、フルアクセル、破壊されたら1ドロー」という超万能サーヴァントに早変わり。メガルークの効果などで墓地からカードを回収することがあれば積極的に回収したい1枚。

・機械兎
これ自体はレプリカではないが、1コストでレプリカを2枚生成してそのうち1枚を場に出せるので実質レプリカみたいなもの。機械兎と量産型アンドロイドβは特殊能力付与する前でも後でも活躍できるので3積みしよう。

・機械兎#レプリカ
特殊能力付与状態だと「1コス3000/500、フルアクセル」。シンプルに強い。

・機械竜メガルーク・ナイン#レプリカ
オリジナルが場に出た時に本体がなにもできない置き物だったのに対して、レプリカの方は特殊能力の恩恵を受けられるのでコストは半分になるしフルアクセルで走ることもできる。ただし破壊された時の回収効果を持たない欠点は大きく、考えなしに手札を浪費してコストを軽減して出すと後が続かなくなる。とは言え逆に言えば手札を浪費さえすればエナジーを1すら消費せずストライク2のフルアクセルを出せるということでもあるので、レプリカ特有の強みは十二分に発揮できる。可能なら機械都市アクシスでスクラップ・リサイクルを手札に加える効果を使ってから一緒に使いたいが、流れに乗って勝負を決め切れそうなら先に出してしまうのありよりのあり。

・機械犬
手札が0枚でこれが墓地に存在する状態でターンエンドを迎えるという極めて限定的な状況下に陥らなければただのバニラのメカカード。しかも自身の効果を最大限生かすためにはデッキに入れられる上限の3枚まで採用する必要がある。また、エナジーに埋めてしまうと、いざ効果を使った時にエナジーゾーンのカードが減ってしまうのであまりエナジーに埋めたくもない。今回のエミリアのように特殊能力の付与が万全で最後の一押しが欲しい時なんかは使えるが、それ以外の場面では微妙なので採用するかどうかは検討の余地がある。

・生死虚実の反転
エナジーに属性がないという条件をつければなにやってもいいと思っている犯罪者の顔をしているカード。加えたカードに数々のデメリットを付与するとは言え、手札の増やし方が尋常ではなく、これを採用できるというだけで虚構定理デッキを無属性単体構築にする価値がある。実のところホロエルが破壊されなかったら虚構定理が5のままで生死虚実の反転がQアク0で使えなかったので、メイちゃんは別に機械兎がハリボテ人形に攻撃してきてもホロエルでガードするつもりはなかった(それでホロエルが破壊されないまま、ガードできなくなったホロエルを意図的に無視してライフカウンターを殴られ続けてホロエルを場に残された状態でターンエンドされたら困る為)。それっぽくライフカウンターを守るような動きを見せてみたらエミリアが警戒して慎重に動いてくれたので万々歳と思っている。
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