可愛い銀髪美少女天使カードとして転生した私、マスターを導く 作:にゃっとう
| 先攻6ターン目:無空メイ |
|---|
| 無空メイ | 場を離れた虚構定理:6 | |
|---|---|---|
| ライフ:2 | 場 | (無し) |
| Ene:6 | ||
| 手札:7→8 |
| 水星エミリア | アップデート:6 (保有中の特殊能力) | |
|---|---|---|
| ライフ:7 | 場 | Ar:機械都市アクシス Se:量産型アンドロイドβ#レプリカ(A3500/H1500) Se:機械兎(A1000/500) Se:機械兎#レプリカ(A3000/500) Se:機械兎#レプリカ(A3000/500) Se:機械竜メガルーク・ナイン#レプリカ(A11000/H9000) |
| Ene:5(0) | ||
| 手札:3 |
「……私のターン」
私――無空メイは、デッキからカードを1枚引き、それを確認する。
引いたカードは……サーヴァント『無給の使用人アズリ』。
欲しかったカードではない。が……幸い、今の私の手札の状況には非常に適したサーヴァントと言える。
これを使って手札を整理すれば、他のスペルでカードを引ける枚数が増える。
後はそこからの引き次第だが……まだじゅうぶんに望みはある。
「ふぅ……」
小さく息を吐いて、まずは状況を整理する。
エミリアの手札は3枚。さらに場には破壊された時にカードを引く効果を持った『量産型アンドロイドβ#レプリカ』が1体いる。
エミリアの場に『機械都市アクシス』*2がある以上、私が得意とする消滅による除去も破壊に置換されてしまう。
となれば『量産型アンドロイドβ#レプリカ』の破壊された時の効果を起動させずに除去することは、まず不可能……。
さらにアクシスにはターンスタート時に3つの効果のうち1つを適用できる効果があり、そのうちの1つに『スクラップ・リサイクル』*3を手札に加えるというものがある。
それらすべてを考慮すれば、やはりこの先も彼女の息切れは期待できない。エミリアのリソースはまさに無限に等しい。彼女の攻めの手が尽きることはないだろう。
さらにエミリアの場にはサーヴァントが5体。
エリアである『機械都市アクシス』も合わせれば、6枚という場の上限枚数にまで達する圧巻の数だ。
こちらも場のサーヴァントを片付けさえすれば次のターンも無事でいられるというほど簡単な状況でもない。
[アップデート]が6回に達した今、『機械竜メガルーク・ナイン』が付与した特殊能力によって、すべてのレプリカサーヴァントは自身のデメリット効果をすべて無視し、『フルアクセル』まで獲得している。
『フルアクセル』を持ったサーヴァントは、場に出たターンでもライフカウンターに攻撃ができる。手札から出してすぐに攻撃ができる以上、場を更地にするだけでは生き残る手段としては不足と言わざるを得ない。
少なくとも、今の彼女の手札に3体の『機械犬#レプリカ』がいることはすでにわかっている。
つまり次のターン、3エナジーの消費で『フルアクセル』持ちが一気に3体は確実に出てくるということだ。
私のライフカウンターは残り2。仮にエミリアの盤面を更地にできたとしても、『ガード』持ちを最低1体は並べておかなければ敗北が確定する。
このターン中にエミリアのライフを削り切れるのなら防御について考える必要はないが……中盤、『虚構天使の槍』の効果でライフカウンターの回復を選んだ現在のエミリアのライフは初期値の6よりもさらに多い7だ。
積極的に攻めに行けるカードが少ない私のデッキでは、前準備のない今の段階で、これだけの量のライフをこのターン中に削り切るのは不可能と言っていい。
つまりここから一度……あるいは二度、私はエミリアにターンを返さなければいけない。
……一見、エミリアが圧倒的に有利なこの状況。
だが、私が使うカードの性質を鑑みれば、決して勝機がないわけではない。
その勝機に絶対はない。たとえ望む状況を作れたとしても、それが上手く嵌るかどうか……勝てるかどうかには少なからず運の要素が絡む。
それでも、エミリアの記録映像とトーナメント戦、そしてこのデュエルを通して把握した彼女のデッキ構築の基本理念……採用しているだろうカード種類の配分を考慮すれば……。
……行けるはずだ。
デッキとカードを信じて、自らの手で作り出せ。勝負の綾を。
戦況を一寸も狂いもなく見極めて、手繰り寄せてみせろ。
その先にある勝利を――ホロエルと生きる未来を!
「私は0エナジーで『ハリボテ人形』を召喚。さらに続けて3エナジーで『無給の使用人アズリ』を召喚する」
| ハリボテ人形 | |||
|---|---|---|---|
| コスト0 | 種別:(無し) | ||
| 属性:無 | ATK 0 | HP 500 | |
| サーヴァント |
|---|
| - 効果 - |
|---|
| ①『ガード』 |
| 無給の使用人アズリ | |||
|---|---|---|---|
| コスト3 | 種別:虚数/メイド | ||
| 属性:無 | ATK 1000 | HP 2000 | |
| サーヴァント |
|---|
| - 効果 - |
|---|
| ①『虚構定理』=条件:自分の場に他のサーヴァントが存在する。 ②召喚時に発動可能。スペル「虚無」を1枚生成して手札に加える。さらに手札を2枚まで選んでスペル「虚無」に書き換えてもよい。その後、エナジーをX回復する(Xは手札のスペル「虚無」の枚数。Xの上限は3)。このターン、自分は「無給の使用人アズリ」を場に出せない。 ③自分のターンエンド時に発動可能。エナジーをX回復する。(Xは手札のスペル「虚無」の枚数。Xの上限は3) |
死んだ目をしたメイドが場に現れ、箒を手に持ったまま悟ったようにボーッと
「アズリの召喚時効果を発動。スペル『虚無』を1枚生成して手札に加え、さらに手札を2枚以下の任意の枚数だけ『虚無』に書き換える。私は手札の『量産型アンドロイドβ#レプリカ』と『虚の妖精ホルルン』の2枚を『虚無』に書き換える」
「『虚無』に……? 『虚無』は私のレプリカと同じで、エナジーにチャージできないデメリットを持っていたはずよ。しかも詠唱すらできない、単体では一切の使い道がないカード……なにが狙いかしら」
「単純な話。『無給の使用人アズリ』はこの効果の適用後、私の手札のスペル『虚無』の枚数だけエナジーを回復できる。現在、私の手札の『虚無』は3枚。よって私はアズリの召喚のために使用した3エナジーをすべて回復する」
「……なるほどね。手札の質を大きく落とすことで、エナジーの消費なしに召喚できるサーヴァント……確かに、この状況なら出し得ね」
前のターンに『生死虚実の反転』で手札に加えた6枚のカードには、エナジーにチャージできないデメリットが付与されている。
『ハリボテ人形』や『虚構天使ホロエル』はまだ有効に使えるが、『機械竜メガルーク・ナイン』と言ったエミリアのカードは水属性……私のエナジーに水属性はないから、まともに使うことすらできない。
そういった使い道のないカードを積極的に『虚無』に変換してしまえば、『無給の使用人アズリ』は実質的になんの消費もなしに場に出せる。
さらに手札に『虚無』が2枚以上加わったことによって、前の私のターンに引いていたドロー効果を持ったカードの価値も跳ね上がった。
「そして私は3エナジーで『
| コスト3 | 属性:無 |
|---|
| スペル | 種別:虚数/フェアリー |
|---|
| - 効果 - |
|---|
| 【制約】:[詠唱制限](エナジーに属性があるなら詠唱不可) ①このカードを消滅させる。 ②以下の効果から3つまで選択して適用できる。(手札に該当するカードがないなら選べない) ・手札のサーヴァント2枚を相手に渡し、相手のデッキに加える。 ・手札のスペル2枚を相手に渡し、相手のデッキに加える。 ・手札のエリア2枚を相手に渡し、相手のデッキに加える。 ③スペル「虚無」を1枚生成して手札に加える。エナジーをX回復する。カードをX×2枚引く。(Xは「②」で効果を適用した数) |
「このカードは私の手札のサーヴァント、スペル、エリアをそれぞれ2枚ずつ、あなたに渡してあなたのデッキに加えることができる」
「は、はい? あなたのカードを、私のデッキに?」
あまりに突飛な効果に、エミリアが意味がわからないと言った目を点にする。
しかし少しすればその効果の有用性も理解できたようで、一応は納得を示す表情になった。
「……無空さんのデッキのカードは私には合わない。私のドローを無駄にして、次の手を封殺しようって魂胆かしら? だけど、それも結局は確率と試行回数に左右される。今の状況で有効な効果とは言いがたいと思うけど……」
「もちろんその意味合いもある。だけど『虚夢界実現【素敵な贈り物】』にはまだ続きの効果がある。この効果の適用後、私はスペル『虚無』を1枚生成して手札に加える。さらにあなたに渡したカードの種類の数だけエナジーを回復し、渡した種類の2倍の数だけデッキからカードを引ける」
「っ……そういうこと。私のデッキの質を下げるのは、あくまでついで。カードを引く効果で、逆転の切り札を引こうっていう算段のようね」
……勝負はすべて、これで引けるカード次第だ。
欲しいカードを引けるかどうかは完全な運だけれど……カードを引ける枚数を考慮すれば、十二分に可能性はある。
「私はサーヴァントとスペルの2種類をあなたのデッキに加える。渡すカードは『機械竜メガルーク・ナイン』と『警備用アンドロイドΔ』、そして2枚のスペル『虚無』」
「……」
「私は手札に1枚の『虚無』を生成。さらに2種類を渡したことで、エナジーを2回復し、その倍の数――4枚のカードをドローする」
――来た。
「私は2エナジーで『
| コスト2 | 属性:無 |
|---|
| スペル | 種別:虚数/フェアリー |
|---|
| - 効果 - |
|---|
| ①以下の効果から1つを選択して適用する。 ・デッキの上から1枚目を消費状態でエナジーにチャージする。 ・カードを1枚引く。 ②エナジーゾーンから無属性のサーヴァント1枚を手札に戻してもよい。 |
「この効果で私はデッキの上から1枚目を消費状態でエナジーにチャージする。さらにその後、エナジーゾーンから無属性サーヴァント1体を手札に戻せる」
エナジーゾーンからカードが減る場合、消費済みのエナジーが存在する場合は、消費済みのエナジーから差し引かれるルールとなっている。
デッキの上から1枚を消費状態でエナジーにチャージすれば、私のエナジーの最大値は7。そのうち未消費のエナジーは3、消費済みのエナジーは4となる。
ここからさらにエナジーゾーンからカードを戻したなら、エナジーの最大値が7から6に減少し、未消費のエナジーは3のまま、消費済みのエナジーが4から3に減ることになる。
「私はこの効果でエナジーからサーヴァントを1枚、手札に戻す」
「エナジーのカードは……非公開情報だものね。なにを戻したかはわからないけど……わざわざ戻したってことは、それがあなたの逆転の切り札ってことなのかしら?」
エミリアが警戒したように私の手札を睨む。
ここまでで私が使ったカードは『ハリボテ人形』に『無給の使用人アズリ』、『虚夢界実現【素敵な贈り物】』、『惰眠を貪る虚の妖精』の計4枚。
枚数自体は多いが、エナジーの消費と回復を繰り返しているため、実質的に消費したエナジーは3だけだ。
残りエナジーは3……まだエナジーチャージの権利は行使していないから、エナジーをチャージすれば使えるエナジーは4まで増やすことができる。
手札は7枚。
そのうち2枚は『虚無』。そして1枚は前のターンに『生死虚実の反転』で手札に加えた『虚構天使ホロエル』だ。
ホロエル……『惰眠を貪る虚の妖精』が引けるまでは可能な限りエナジーを温存しておきたかったから念のため手札に抱えておいたが、もう必要以上に節約する必要もなくなった。
「私は『虚構天使ホロエル』を1エナジーで召喚する」
| 虚構天使ホロエル | |||
|---|---|---|---|
| コスト1 | 種別:虚数/天使 | ||
| 属性:無 | ATK 0 | HP 0 | |
| サーヴァント |
|---|
| - 効果 - |
|---|
| ①『虚構定理』=条件:「自分の場を離れた『虚構定理』を持つカードの数」が5以上。 ②『アクセル』 ③『ガード』 ④場にある限り、このカードのコストは「自分の場を離れた『虚構定理』を持つカードの数」と同じとして扱う。 ⑤ATKとHPに「自分の場を離れた『虚構定理』を持つカードの数」×1000を+する。 ⑥「自分の場を離れた『虚構定理』を持つカードの数」がX以上なら発動可能。以下の効果から1つを選択して適用する。(Xは指定された数) ・X=10:エリア「完全虚構証明」1枚を生成して場に出す。 ・X=15:このカードを「???」に書き換える。 ・X=20:??? ⑦自分のターンエンド時に発動可能。カードを1枚引き、攻撃権を回復する。 |
「今の私の場を離れた『虚構定理』の数は6。よって場にいるホロエルのコストは6となり、ATKとHPは6000になる」
「なかなかのステータスだけど……私の『機械竜メガルーク・ナイン#レプリカ』のHPは9000。その程度じゃ届かないわよ」
手札6、エナジー2。まだ動ける。
「さらに私は0エナジーでスペル『無知なる代償』を詠唱する」
| 無知なる代償 | |
|---|---|
| コスト0 | 属性:無 |
| スペル | 種別:虚数 |
|---|
| - 効果 - |
|---|
| ①スペル「虚無」を1枚生成して手札に加える。 ②「自分の場を離れた『虚構定理』を持つカードの数」だけデッキの上をめくる。その中からカードを1枚選んで墓地へ送る。 |
「これにより私はスペル『虚無』を1枚生成して手札に加える。さらに私の場を離れた虚構定理の数だけデッキの上からカードをめくって、その中からカードを1枚墓地へ送る」
「今、あなたの場を離れた虚構定理の数は6ね」
「よって私は6枚のカードをめくり……『袖無の手』を墓地へ送る」
依然として手札は6。未消費のエナジーも2のままだけれど……今の私の手札6枚のうち、3枚は『虚無』だ。
……手札の状況を加味すれば、このターンに使えるカードは次が最後になるか。
「そして最後に、私は残った2エナジーすべてを使って『無相の蛍火』を召喚する」
| 無相の蛍火 | |||
|---|---|---|---|
| コスト2 | 種別:虚数 | ||
| 属性:無 | ATK 500 | HP 500 | |
| サーヴァント |
|---|
| - 効果 - |
|---|
| ①『虚構定理』=条件:「自分の場を離れた『虚構定理』を持つカードの数」が1以上。 ②場に出た時に発動可能。墓地のコスト1のサーヴァントを選択して、それを1枚複製して場に出し、選択したサーヴァントをデッキに戻す。この効果で場に出したサーヴァントは場を離れる時、消滅する。 |
「墓地のコスト1のサーヴァントを複製して私の場に出し、墓地の本物はデッキに戻す。私は『虚構天使ホロエル』を選択して複製し、2体目のホロエルを場に出す」
「これでATK6000が2体。メガルークレプリカは破壊できるようになったけど……それをしてしまえば2体のホロエルは破壊されるうえ、他の私のサーヴァントは場に残る。メガルークレプリカ以外の他のサーヴァントに攻撃するのが堅実かしらね? でも、それをしたところで私の場にサーヴァントが残ることに変わりはないわ」
……さて。これでひとまず次のエミリアの攻撃を凌げるだけの布陣は整えられた。
より万全を期するなら、念には念を入れて後もう1体ほど
やれるだけのことはやった。敗北が確定した未来を崩し、勝負の綾を作ることはできた。
だったらそれでじゅうぶんだ。ここは大人しく、エミリアにターンを返すとしよう。
「私はエナジーをチャージして、ターンエンド」
「ターン、エンド? ……『虚構天使ホロエル』は『アクセル』を持ってるはずなのに、攻撃してこない? いったいどういう……」
「ターンエンド時、私は2体のホロエルの効果でカードを2枚ドローする。さらに『無給の使用人アズリ』の効果。私のターンエンド時、手札にあるスペル『虚無』の数だけエナジーを回復する。今、私の手札に『虚無』は3枚。よってエナジーを3回復する」
さあ、後のすべてはエミリア次第。
どちらが勝負の綾を制するのか――どちらが生き残り、どちらが死に飲まれるのか。
このエミリアのターンで、すべてが決するだろう。
| 後攻6ターン目:水星エミリア |
|---|
| 無空メイ | 場を離れた虚構定理:6 | |
|---|---|---|
| ライフ:2 | 場 | Se:ハリボテ人形(A0/H500) Se:無給の使用人アズリ(A1000/H2000) Se:虚構天使ホロエル(A6000/H6000) Se:無相の蛍火(A500/H500) Se:虚構天使ホロエル(A6000/H6000) |
| Ene:7(4) | ||
| 手札:6 |
| 水星エミリア | アップデート:6 (保有中の特殊能力) | |
|---|---|---|
| ライフ:7 | 場 | Ar:機械都市アクシス Se:量産型アンドロイドβ#レプリカ(A3500/H1500) Se:機械兎(A1000/500) Se:機械兎#レプリカ(A3000/500) Se:機械兎#レプリカ(A3000/500) Se:機械竜メガルーク・ナイン#レプリカ(A11000/H9000) |
| Ene:5 | ||
| 手札:3→4 |
「……私のターン」
私――水星エミリアは思考する。今対峙している少女、無空さんの狙いがなんなのか。
無空さんの場にサーヴァントは5体。そのうちの2体は『虚構天使ホロエル』だ。
ホロエルは『アクセル』を持つばかりでなく、彼女のターンエンド時にカードを1枚引き、攻撃権を回復する効果を持っている。
攻撃権の回復――つまりそのターン中攻撃していたとしても、生き残ってさえいればターンエンド時に攻撃権を回復し、次の相手のターンで『ガード』もできるということ。
ATKとHPがホロエルよりも高く、戦闘しても一方的にホロエルが破壊されるだけの『機械竜メガルーク・ナイン#レプリカ』を破壊することを諦めていたとしても、その他のサーヴァントになら攻撃しても生き残ることができる状況だった。
そうすれば次の私のターンで無空さんのライフカウンターへ攻撃できるサーヴァントの数が減り、さらには『ガード』という固い壁で次なる攻撃を阻むこともできた。
なのに無空さんはホロエルで攻撃をせず、そのままターンエンドした……。
……攻撃したところで無駄だから、やらなかった?
今、無空さんの場には2体のホロエルと『ハリボテ人形』で『ガード』持ちが3体いる。つまり、私の攻撃を3回まで防げるということ。
仮に無空さんがホロエルの『アクセル』で私の小型サーヴァントを2体処理していたとして……そこから次の私のターンで、厄介な『ストライク2』を持つ『機械竜メガルーク・ナイン#レプリカ』と、場に残っただろう私の他の2体のサーヴァントの攻撃を『ガード』で防いだとする。
だけどそれでも無空さんは生き残れない。今、私の手札には『機械犬#レプリカ』が3体いる。効果を発動して手札に加えたのだから、それは無空さんも承知済みのはずだ。
空いた場に3体のレプリカを出し、3度の『フルアクセル』による連続攻撃を仕掛ければ、ライフカウンターが残り2しかない彼女は敗北する。
それを理解していたから、もう勝てないと勝負を諦めた――一瞬だけそんな想像が頭をよぎるが、すぐに頭を振ってそれを自ら否定した。
彼女の瞳の奥に見えるものは変わらない。諦観はなく、絶望もなく。ただ一つの望みのためだけに、彼女は今も決死の覚悟で殺意の仮面をかぶっている。
やはり『虚構天使ホロエル』が攻撃してこなかったことにも彼女なりの理由があるのだろう。
そしてその違和感にこそ、彼女が私を殺すために用意した、とっておきの策略が隠れている。
「だとすれば……」
私は、無空さんの場にいる『無給の使用人アズリ』を一瞥する。
あのサーヴァントの効果で、無空さんはターンエンドを迎えた時に手札の『虚無』の枚数分……つまり3のエナジーを回復した。
元々残していたぶんと合わせて、今の彼女の未消費のエナジーは4。
通常、エナジーは自分のターン中にカードを使用する際に消費するものだ。
だから自分のターンエンド時にエナジーを回復しても、本来大した意味はない。
いずれにせよ相手のターンが終わり、自分のターンスタートを迎えれば、エナジーは最大値まで回復する。
だけど『Qアクション』を持つカードが手札にあるならば、自分のターンエンド時にエナジーを回復する行為にも意味が生まれる。
無空さんの手札は6枚。そのうち3枚は『虚無』で、2枚はホロエルの効果でターンエンド時に引いたカードだ。
ホロエルの効果で引いたカードは無空さんが思い描いた策には組み込まれていないだろう。
となれば、残った1枚……おそらくは前のターンに『惰眠を貪る虚の妖精』の効果でエナジーゾーンから手札に戻したカード。
そのカードが持つだろう『Qアクション』こそが無空さんの秘策と見ていい。
場の状況だけでは私にトドメまで持っていかれることは明白……だというのに、無空さんが諦めていないということは、よほどその1枚に自信があるということか。
であれば……やはり油断はできない。使える手はすべて使って、私は無空さんの秘策を打ち破りに行く。
「私のターンスタートを迎えたこの瞬間、私は『機械都市アクシス』の効果を使う! アクシスは私のターンスタート時、3つの効果から一つを選んで適用できるわ! この効果で私は『スクラップ・リサイクル』を手札に加える!」
さあ、これで私の手札は5枚。問題はここからどう動くかだけど……。
……無空さんの秘策がなんにせよ、それを確認できるまでは可能な限りエナジーは温存しておきたい。
それに、そもそも今の私の場は上限枚数である6枚まで埋まってしまっている。
まずは場を開けなければ、私も自由には動けない。
『スクラップ・リサイクル』を使うのは後にして、ここは一旦場を動かしにかかる。
今、彼女の場には『ガード』持ちが3体いる。
その内訳は2体の『虚構天使ホロエル』と、1体の『ハリボテ人形』だ。
もしも今ここで直接ライフカウンターに攻撃を仕掛けてしまった場合、彼女には3つの選択肢が生じる。
一つはライフカウンターへの攻撃を受け入れること、一つはホロエルで『ガード』すること、一つは『ハリボテ人形』で『ガード』すること。
しかし『ガード』持ちのホロエルかハリボテ人形へと攻撃を仕掛けたなら、その選択肢は二つまで減る。
そのまま攻撃を受け入れるか、もう片方の種類のサーヴァントで『ガード』するかだ。
ただし、ホロエルを攻撃対象に選択するなら、ホロエルのHP6000を倒せるだけのATKを持つサーヴァント――私の場で言えば『機械竜メガルーク・ナイン#レプリカ』で攻撃しなければ、『ガード』のための攻撃権すら消費させられず無駄死にになってしまう。
無空さんの出方を窺うためにも、メガルークレプリカの攻撃はまだ温存しておきたいところだ。
だからここはメガルークレプリカ以外の小型サーヴァントで、『ハリボテ人形』に攻撃を仕掛けに行く。
そのまま『ハリボテ人形』への攻撃が通るならばそれでよし。
ホロエルで『ガード』されたなら、1体のホロエルの攻撃権が失われて『ガード』ができなくなるから、それで場の状況も変化する。
もっとも……もしも無空さんの持つカードの『Qアクション』の使用条件が、自分のサーヴァントが攻撃された時とかだったなら、この行動が悪手にもなり得るけど……結局のところ、私に無空さんの手札を確認する術はない。
警戒しすぎて本来取るべき無駄のない動きを疎かにし、主導権を相手に渡すような行動をしてしまうよりはずっといい。
仮に『Qアクション』で迎撃されたとしても、それならそれで無空さんの手の内の一つを知れる。様子を見るという意味では最善手だろう。
そうなると、あとはどのサーヴァントで攻撃するべきかだけれど……。
『Qアクション』にはサーヴァントのATKやHPを上げる類の効果を持つものもある。
もしもATKが1000しかない『機械兎』で攻撃を仕掛けた瞬間に『Qアクション』で『ハリボテ人形』のATKやHPのステータスを上げられて返り討ちにされてしまったら、攻撃が無駄になってしまいかねない。
だからここは少しATKが高めのサーヴァント……特殊能力でATKが上昇している、ATK3000の『機械兎#レプリカ』か、ATK3500の『量産型アンドロイドβ#レプリカ』で攻撃するべきだ。
そして、このうち後者の『量産型アンドロイドβ#レプリカ』は、破壊された時にカードを1枚引く効果がある。
『ハリボテ人形』へと攻撃を仕掛け、もしもそのまま『ガード』されずに通ったなら、そのサーヴァントはハリボテ人形のATK0のダメージを受けても破壊されず、場に残ることになる。
そうしてベータレプリカが場に残ってしまったなら、私はその破壊された時の効果を活用するために、自分のカードの効果で破壊する一手間を入れる必要が生じてしまう。
ベータレプリカは、もっと無駄なく活用できる状況がこの後でやってくるかもしれない。
今後の展開次第では『スクラップ・リサイクル』の複製効果の対象にベータレプリカを選ぶことになる未来もじゅうぶんにありえるだろう。
だとしたら、この後で私が取れる選択肢を減らさないためにも、ここで攻撃するサーヴァントは『機械兎#レプリカ』が適任か。
「攻撃宣言よ。私は『機械兎#レプリカ』で、『ハリボテ人形』に攻撃!」
私がそう宣言した、その一瞬――私はまるで妖精に惑わされたかのような、そんな錯覚を覚えた。
「あなたが攻撃を仕掛けたこの瞬間、私はエナジーを2消費して『Qアクション』でカードを使用する」
「っ……来たわね」
やはり狙いは『Qアクション』だった。
それ自体は予想通り。だけど、まさかこんなに早い段階で使ってくるなんて……。
正直なところ私としては、ライフカウンターの破壊をトリガーに強力な効果を発揮するタイプだと予測していた。
確認できている限り、無空さんが扱う小型サーヴァントは軒並み基礎ステータスが……特に、ATKの数値が低い。
場だけを切り取ってみたって、『無相の蛍火』は2コストでATK500。『無給の使用人アズリ』は3コストでATK1000。『ハリボテ人形』に至ってはATK0だ。
『虚構天使ホロエル』も自身の効果でステータスが上がってはいるものの、元のATKは0……その例に漏れない。
『
その欠点を補うとともに利用するために、『虚の妖精ホルルン』のようにライフカウンターの破壊をトリガーとした強力な『Qアクション』を持ったカードを複数枚採用している……それが私の見立てだった。
……いや、実際にその見解は正しいのだろう。
今回だってライフカウンターの破壊ではないとは言え、攻撃された時をトリガーにしている。
後の先――相手の手を見て、それに適した対応をする。
彼女の戦い方の根底にはその理念がある。
だとすればここから使ってくるカードも、今の状況に即したカードということか。
さあ、鬼が出るか蛇が出るか……見せてもらおうじゃない。
「手札のこのカードの元の『Qアクション』の数値は5。だけどその召喚に必要なコストは、あなたの場のカード2枚につき1下がる。そして私は――その転生元に『無相の蛍火』を選ぶ」
「……転生元?」
――っ、まさか!?
「『Qアクション』を持った転生サーヴァントっ!? そんなものが存在するの!?」
「知らないなら、私が教えてあげる。あなたの常識を越える力……虚無より生まれた妖精の、秘められた真の力を」
無空さんは1枚のカードを天に掲げると、それを『無相の蛍火』の上に重ねて叩きつけた。
「数多の魂を虚夢へと
| 虚夢の精霊ホルボルポルン | |||
|---|---|---|---|
| コスト5 | 種別:虚数/フェアリー | ||
| 属性:無 | ATK 5000 | HP 5000 | |
| 転生サーヴァント | 条件: 無属性サーヴァント1枚 |
|---|
| - 効果 - |
|---|
| 【制約】:[転生サーヴァント] ①【手札で有効】このサーヴァントを召喚するために必要なコストは-Xされる。(Xは相手の場のカードの数を2で割った数。端数切り捨て) ②『Qアクション5』=条件:相手のサーヴァントの攻撃時。 ③『虚構定理』=条件:場に出たターン中。 ④場に出た時、「自分の場を離れた『虚構定理』を持つカードの数」を+1する。このサーヴァントのATK以下のATKを持つ他のサーヴァントの攻撃中に場に出たなら、その攻撃を停止させる。 ⑤このサーヴァントのATK以下のATKを持つ他のサーヴァントの攻撃時に発動可能。その攻撃を停止させる。このサーヴァントの攻撃権を回復する。 |
闘技場のフィールドを覆いつくすほどの盛大なシャボン玉の群れとともに、ホルルンと似た容姿の少女が姿を現す。
ホルルンが幼年期だとすれば、ホルボルポルンは少年期を連想させる。
デフォルメされた姿を脱し、より女の子らしく成長した彼女は、宙に浮いたシャボン玉の中で幸せそうに眠っている。
「このサーヴァントは……」
「『虚夢の精霊ホルボルポルン』の虚構定理の条件は、場に出たターンであること。そしてこれが場に出た時、私の場を離れた虚構定理の数を+1する。よってホロエルのコストは7に、ATKとHPは7000まで上昇する。さらに……」
攻撃を仕掛けようとしていた『機械兎#レプリカ』が突如として出現したシャボン玉に包まれ、ガシャンとシャットダウンしたような音とともに瞳を閉ざす。
「ホルボルポルンが自身のATK5000以下の数値のATKを持つ相手のサーヴァントの攻撃中に場に出たなら、その攻撃を強制的に停止させる」
「……確かに厄介ね。だけど、一回攻撃を止めたくらいじゃ――」
「一回? なにを勘違いしているの?」
ホルボルポルンがわずかに瞼を開き、瞬きを一つすると、闘技場全体にシャボン玉が広がった。
「ホルボルポルンは自身のATK以下のATKを持つサーヴァントが攻撃するたびに、その攻撃を停止させることができる。そしてその効果に、ターン中の発動回数の制限はない」
「なっ――!?」
その瞬間、私はようやく無空さんの本当の狙いを理解した。
彼女が一つ前のターンに『虚構天使ホロエル』で『アクセル』で攻撃できるにもかかわらず、それをせずターンエンドした意図も。彼女が見据える、私の首元へ死神の刃を届かせる方法も。
これは、この状況は――。
「盤面ロック……!」
今、私の場にはエリア『機械都市アクシス』が1枚に、サーヴァントが5体存在する。
その合計、実に6枚。そしてそれはデュエルにおける
そう。上限に達している今、通常のサーヴァントやエリアなどの新しく場に出るタイプのカードを使用することができない。
私がそれらのタイプのカードを使用するためには、一度、私の場のサーヴァントを退かさなければいけない……が、場のサーヴァントを退かすためにわざと自身のHP以上のATKを持つ相手に攻撃しようとしても、この状況では『虚夢の精霊ホルボルポルン』の効果によって、そのATK5000以下の私のサーヴァントの攻撃はすべて停止させられてしまう。
そしてそれは『機械竜メガルーク・ナイン#レプリカ』も同様だ。
メガルークレプリカはATKが11000だからホルボルポルンの効果の影響は受けないものの……一方で、そのHPは9000もある。
仮に無空さんの場でもっとも高いATK7000を持つホロエルと戦闘したところで、メガルークレプリカが破壊されることはない。
厄介なホルボルポルンを攻撃して破壊しようにも、無空さんの場には3体の『ガード』持ちサーヴァントがいる。それでメガルークレプリカの攻撃を止められて終わるだけだろう
つまり今の状況からでは、私の場のすべてのサーヴァントは自ら攻撃する行為による自爆ができない。
……『機械竜メガルーク・ナイン』で付与された特殊能力の概要を確認した時点で、無空さんは理解したはずだ。
私が狙っている戦術……すなわち、小型サーヴァントを大量に並べて、その物量で勝負を決めようとしていることに。
だからこそ無空さんは、その状況にもっとも即したカードを……自身のATK以下のサーヴァントの攻撃をすべて無に帰す『虚夢の妖精ホルボルポルン』をエナジーゾーンから回収するために動いていた。
でも……。
「……なるほど、確かに効果的ね。場が埋まっている今、私は新たなサーヴァントやエリアを場に出せない。場を開けようにも『虚夢の精霊ホルボルポルン』がいる以上は自爆もできない」
だけど、と続ける。
「同時にとてもハイリスクな一手でもある。場が埋まっているとは言え、場に出さず直接墓地へ送られるスペルは問題なく使用できるわ。さらにサーヴァントの上に重ねて出す転生サーヴァントなら、場が上限枚数に達していても召喚が可能」
「……」
「それらのカードで状況を打破されたら……この盤面ロックを狙って前のターンに『虚構天使ホロエル』の攻撃で私のサーヴァントを破壊しておかなかったぶん、あなたは余計に攻撃を受けることになって敗北する危険が一気に高まるわ」
「……私があなたのデッキを組むなら、『機械兎』と『量産型アンドロイドβ』は3枚入れる」
「え……?」
私の心の奥底を覗き込むように、無空さんがジッと私の目を見つめる。
「『機械犬』も3枚入っていた。あなたは低コスト群のサーヴァントを多く採用することで、序盤のうちに破壊された種別メカのカードの数をスムーズに増やし、優秀なエリアである『機械都市アクシス』のコストを素早く下げられるようにデッキを組んでいる。さらに、そのアクシス自体も除去された時に備えて2枚は採用しているような動きを見せた。切り札となる『機械竜ルーク・セブン』も1枚以上……核になる『機械竜メガルーク・ナイン』の方は3枚入っていてもおかしくない」
「……」
「デッキの大半がサーヴァント。そしてスペルはその展開を補助するための『スクラップ・リサイクル』のようなカードを中心に採用されている。そしてスペルで相手の場に干渉しないぶん、相手のサーヴァントに対応するための手段は『機械兎』や『警備用アンドロイドΔ』、それから『機械竜メガルーク・ナイン』が付与した特殊能力と言った、場に出したサーヴァントによる『アクセル』に大きく依存している」
「あなたは……」
「それらすべてを加味すれば……場にカードを出せなくなった今、あなたのデッキのカードの七割は使用が封じられたはず。そして同時に、この状況を打破できるだけの効果を持ったカードは、あなたのデッキに二割も入っていない……どう? 当たってる?」
……その通りだ。
私のデュエルの記録映像と、ここまでのトーナメント戦。そしてこの一戦を通して分析したのだろう。
驚異的な洞察力だ。
「でも……だとしてもよ。今の私の手札は5枚。しかもそのうちの3枚は『機械犬#レプリカ』だから、今この状況で役に立つカードではないわ。だけど残った1枚は通常のドローで引いたカード……さらに私はここから『スクラップ・リサイクル』でカードを引きに行くことができる。いくら確率が低いとは言え、それは確実な保証じゃない……もしも私がここから、このロックを突破できるだけの効果を持ったスペルや転生サーヴァントを引いてきたとしたら?」
「そうなったら、私の負けね」
意外なほどあっさりと、彼女は敗北を認めた。
だけどそれからすぐに、無空さんは幽鬼のごとく揺らめいて、死神のように殺意がこもった視線で私を見据えた。
まるで銃口を向けられたかのような、寒気と怖気が私の背に走る。
「ねえ、エミリア。水星エミリア。あなたがどうかは知らないけれど……私はデュエルが戦場だと思っている。そして元々、銃弾が飛び交う戦場で確実な生の保証なんてものはない。ほんの不注意一つで、脳天に弾丸を受けるだけで人は簡単に死ぬ」
だけど、と無空さんは続ける。
「それでも……そんな一瞬の運の差ですべてが台無しになりかねない戦場を、私はただの一度も死ぬこともなく今日この日まで生き抜いてきた。数多の死線を潜り抜け……対峙したすべてのデュエリストを、この手で殺してきた」
「っ……」
「あなたに私を殺せるというなら、やってみるといい。私の眉間をよく狙って、その引き金を引くだけで私は殺せる。あなたには今、その資格がある」
……私は一度、大きく深呼吸をする。
「……私は1エナジーで『スクラップ・リサイクル』を詠唱するわ」
| スクラップ・リサイクル | |
|---|---|
| コスト1 | 属性:水 |
| スペル | 種別:メカ |
|---|
| - 効果 - |
|---|
| ①カードを1枚引く。 ②場の「#レプリカ」と名のつくサーヴァント1枚を選択する。そのサーヴァントが破壊された時、それを1枚複製して手札に加え、召喚するために必要なコストを0にする。 |
「この効果で、私はカードを1枚引ける。さらに場のレプリカサーヴァント1体を選択して、それが破壊された時に同名サーヴァントを手札に加えるとともに、そのコストを0にする」
……悔しいけれど、少なくとも今の私の手札にこの状況を打破できるカードは存在していない。
この盤面ロックを突破できるかどうかはすべて、この『スクラップ・リサイクル』で引けるカードにかかっている。
……私はデュエルガントレットに括り付けた猫のキーホルダーを握り締める。
そしてデッキの上に手を添えて、覚悟を決めてカードを引いた。
・1回以上:『アクセル』を得る。
・2回以上:エナジーにチャージできない制約を無視する。
・3回以上:場にあるならATKを+2000する。
・4回以上:召喚するために必要なコストを半分にする。(端数切り上げ)
・5回以上:ライフカウンターへ攻撃できない効果を無視する。
・6回以上:『フルアクセル』を得る。
①【デッキ/手札で有効】このエリアを展開するために必要なコストは-Xされる。(Xは「自分の破壊された種別:メカを持つカードの数」)
②『A・O・D』=条件:後攻3ターン目以降の自分のターンエンド時。
③相手のターン中、自分の種別:メカを持つサーヴァントが破壊以外の方法で場を離れる時、代わりにそれを破壊する。(上限:1ターンに1回)
④自分のターンスタート時に発動可能。以下の効果から1つを選択して適用する。
・スペル「スクラップ・リサイクル」を1枚生成して手札に加える。
・手札の「機械竜ルーク・セブン」1枚のコストを-2する。
・[アップデート]を1回行う。
①カードを1枚引く。
②場の「#レプリカ」と名のつくサーヴァント1枚を選択する。そのサーヴァントが破壊された時、それを1枚複製して手札に加え、召喚するために必要なコストを0にする。
・1回以上:『アクセル』を得る。
・2回以上:エナジーにチャージできない制約を無視する。
・3回以上:場にあるならATKを+2000する。
・4回以上:召喚するために必要なコストを半分にする。(端数切り上げ)
・5回以上:ライフカウンターへ攻撃できない効果を無視する。
・6回以上:『フルアクセル』を得る。
次回、決着。
カード制作裏話
・ハリボテ人形
ATK0は戦闘で場のサーヴァントにダメージを与えられないが、ダメージを与えないことに意味を見出せるのならそれは利点に変わる。
・無給の使用人アズリ
過酷な労働の末に悟りを開いたメイド。虚無を1枚生成、さらに手札を2枚まで虚無に書き換えることができ、その後エナジーを最大3回復する。別にカードを書き換えずとも元々虚無を持っているならそれを参照してエナジーを回復できる。ただし召喚時効果を使った後はループ防止のため同名カードを場に出せなくなる。ターンエンド時にも同じく虚無の数だけエナジーを回復してくれるので、Qアクションを多めに採用して組み合わせて使えれば強力。うまく使えれば相当な量のエナジーを使えるが、そのためには虚無というなんの役にも立たないカードを手札に抱える必要があり、更にその上で使うためのカードも別に確保しないといけないため、手札を多めに確保できるコントロールタイプのデッキ構築でなければまともに機能しない。さらに虚構定理条件が自分の場に他のサーヴァントがいることなので、召喚時効果を使うためには場にサーヴァントを用意しておく一手間が必要であり、アズリを初動にすることが少々難しく、他のサーヴァントがすべて除去されてしまうとアズリも自分の虚構定理によるデメリットで勝手に死んでいく。加えてアズリ自体のステータスも3コスト1000/2000とよわよわなので戦闘も弱い。ほどよい使いにくさもあって悪くないカードではないかと思います。
・虚夢界実現【素敵な贈り物】
相手にカードをプレゼントをする素敵なカード。最大まで効果を発揮した時は、なんとサーヴァントとスペルとエリアを2枚ずつの計6枚も相手はカードがもらえる。とても幸せですね。同じく手札入れ替えカードの虚構再定義と比べると条件がついているぶん使いにくい。1つ適用なら実質2エナジー、2つ適用なら実質1エナジー、3つ適用なら0エナジーとなるので、可能なら2つ以上の適用を狙っていきたい。
・惰眠を貪る虚の妖精
ホルルンの場に出た時の効果と同じ効果を2コストで使える。さらにエナジーゾーンからサーヴァントも回収できる。シンプルイズベスト。エナジーのチャージを選択して回収効果を適用すれば、2エナジーの消費で好きなカードを回収しているということになるので普通に強い。ピクシーライフ。
・虚構天使ホロエル
とりあえず出しておけばドローができるしガードもしてくれる。
・無相の蛍火
ホロエルとの組み合わせがシンプルに強い。ホロエルがデッキに戻ってもその気になればメイちゃんならいつでも引いてこれる。
・虚夢の精霊ホルボルポルン
Qアクションを持つ転生サーヴァント。相手の場のカード2枚ごとに召喚に必要なコストが減少し、最小コストは2。カードなのでサーヴァントだけでなくエリアもカウントしてコストが下がる。ATK5000以下のサーヴァントの攻撃を問答無用ですべて停止させる超効果を持つものの、反面、その虚構定理の条件は場に出たターン中とあまりにも重い。基本は一ターンだけを凌ぐような使い方になる。また当然ながら転生サーヴァントゆえに自分の場にサーヴァントがいなければQアクションが使えないほか、タイミングが相手サーヴァントの攻撃時なのでスペル等で事前にサーヴァントを除去されてしまうと無力。さらにはATK5000を越えるサーヴァントが相手だと一切太刀打ちできないので、相手の戦術によっては役に立たないことも。とは言え、攻めと守りのスイッチを切り替える役としては非常に優秀である。ATKを4000にするか5000にするか二時間くらい悩んでから5000にした。
・スクラップ・リサイクル
運命のドロー。すべてはこのドローで決まる。