可愛い銀髪美少女天使カードとして転生した私、マスターを導く   作:にゃっとう

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51.私とホロエルを笑って受け入れてくれた皆と一緒にいることを、諦めるつもりはない

先攻6ターン目:光華ノゾミ

光華ノゾミ (保有中の特殊能力)自分が相手にチャージさせた枚数:5
ライフ:8Ar:ジャッジメント・ワールド

Se:見習い天使ピピエル(A0/H500)

Se:【均衡】の熾天使バランエル(A20000/H20000)

Ene:10
手札:6→7

無空メイ (保有中の特殊能力)場を離れた虚構定理:10
ライフ:8Se:無給の使用人アズリ(A1000/H2000)

Se:虚夢の精霊ホルボルポルン(A5000/H5000)

Se:虚構天使ホロエル(A10000/H10000)

Se:虚無龍ヴァニタス(A7000/H9000)

Ar:完全虚構証明

Ene:10(1)
手札:4

 

 

「私のターン。ドロー」

 

 私――無空メイは、ノゾミのターンの始まりを静観する。

 デッキからカードを引く彼女の手からは不安や動揺は見て取れず、私が作り上げた強固な盤面を、あくまで冷静に俯瞰している。

 

 今、私の場にはの4体のサーヴァントがいる。

 その内訳は、『虚構天使ホロエル』*3、『無給の使用人アズリ』*4、『虚無龍ヴァニタス』*5、『虚夢の精霊ホルボルポルン』*6だ。

 その中でこの布陣の中心とも言えるのは、『虚無龍ヴァニタス』だろう。

 ヴァニタスには、他のカードの効果の発動に反応して自身も即座に効果を発動し、直前に効果が使用されたカードそのものを消滅させることができる凶悪な効果がある。

 召喚時や場に出た時に発動と言った、普通のデッキであれば展開の要となるはずの重要な効果の起動が、今のこの状況下では彼女自身の首を絞めることに繋がりかねない。

 

 一方でノゾミの場にいるサーヴァントは、『見習い天使ピピエル』*7と『【均衡】の熾天使バランエル』*8の2体。

 ピピエルの方はATKが0の『ガード』持ちと、局所的な場面では輝ける優秀な性能を持ってはいるものの、彼女自身のターンにおいてはステータスが低すぎて大した役には立たないはずだ。

 そうなると脅威と言えるのは、ATKとHPがともに20000という凄まじいステータスを誇るバランエルのみ……。

 しかしその肝心のバランエルも、自らの攻撃時を条件とする発動効果を有しており、しかもその効果は強制発動に分類される。

 バランエルの発動効果はお互いのライフカウンターの回復に自身の攻撃権の回復と、本来であれば使用者にとって有益と言えるものだけれど、私の場に『虚無龍ヴァニタス』がいる現状では自ら首を差し出しにいくようなものだ。

 バランエルが攻撃を宣言したその瞬間、連鎖してヴァニタスの効果が起動し、問答無用でバランエルは消滅させられる。

 

 ノゾミの場の2体のサーヴァント、ピピエルとバランエルのどちらも機能不全となれば、彼女は新たになんらかの手札を切るしかない。

 だが、私が作り上げた布陣の中心とも言えるヴァニタスは、ホロエルとホルボルポルンが厳重に守護している。

 なによりも、カードの効果によってヴァニタスの除去を狙うのであれば、それに連鎖してカードそのものを消滅させてしまうヴァニタスの効果から逃れることができない。

 今の私のこの盤面をどうにかしようとするなら、相当なリソースの消耗は避けられないだろう。

 

「……さて」

 

 今のこの状況は、間違いなく私が有利だ。

 けれど私のこの強固な布陣を前にしても、やはりノゾミに動じた様子は見られない。

 容易に打開する策があるかのように落ちつき払ったその態度は、否応なく私に警戒心を抱かせる。

 

「細かい部分では予想外の展開もありましたが……概ね予定通り。悪くない流れで、あなたのエナジーの最大値を10まで貯めさせることができましたね」

「……あなたが自分から積極的に私にエナジーをチャージさせていたことは、ここまでのデュエルの流れで私も理解してる。その特異な工程こそが、あなたのデッキがより強力な力を発揮するための条件だってことも」

 

 あくまで余裕な態度を崩さないノゾミに、私も睨みつけるように強気に言い返す。

 

「でもだからって、この状況からいったいどこまでのことができるって言うの? ホロエル、ヴァニタス、ホルボルポルン。私の場に揃った3体のエースを一度に制圧することは、口で言うほど簡単なことじゃない」

「……ふむ、そうですね。敵味方を問わない全体破壊のスペルを詠唱するなど、その3体を除去するだけならば手はいくらか考えられますが……単に場を更地にするだけでは、おそらく対応としては不十分でしょうね」

 

 今の彼女が置かれている状況を、ノゾミは客観的な目線で分析していく。

 

「私の場に警戒すべきサーヴァントがいない状態でターンを返してしまっては、次のあなたのターン、あなたにさらなる展開を許すことにも繋がってしまいますから。序盤や中盤ならば『Qアクション』を駆使した戦術で巻き返しが利くものの、デュエルが終局に近づいている今、自ら後手に回るようなその選択は勝敗を決するだけの致命的な隙になり得るでしょう」

「……」

「今ここで主導権を奪い返せないならば、私の敗北は必至。あなたの場にいる厄介な3体のサーヴァントへの対処、加えてあなたの次なる展開を抑制することも必要となれば、確かにそれは至難の業と言えます。しかし……」

 

 ノゾミはそこで一旦言葉を切ると、その目を鋭く細めて私の盤面を見下ろした。

 

「私がこのデュエルの最初から……いえ。デュエルが始まるよりも前から、このような窮地に陥ることを想定していたとしたらどうですか?」

「この窮地を……想定していた?」

 

 訝し気に眉を潜める私に、ノゾミは薄っすらと微笑を返す。

 

「お見せしましょう。あなたに、私の切り札を。その絶対なる審判の力を」

 

 ノゾミは1枚のカードを手に取ると、それを悠々と天に掲げた。

 カードから溢れ出した極光が、デュエルフィールドを白く覆い尽くしていく。

 

「っ、これは……」

「天上に坐するは審判の天使。咎人よ、罪の在処を告解せよ。慈悲を求めよ。我が審判の剣が、汝の罪を裁くだろう。今こそ判決の刻――『【審判】の熾天使イヴリエル』!」

 

【審判】の熾天使イヴリエル
コスト20 種別:天使 
属性:光 ATK 12000 HP 12000 

サーヴァント 

 - 効果 - 
①【手札で有効】このサーヴァントを召喚するために必要なコストは-Xされる。(Xは相手のエナジーの最大値と同じ数)

②『ストライク4』

③???

④???

⑤???

 

 美しく、けれどとても冷たい眼をした4対の翼を持つ天使が光の柱とともに降臨し、私と私の場にいるすべてのサーヴァントを睥睨する。

 

「イヴリエル……! これが、あなたのデッキのエース……!」

「ええ、無空さん。『【審判】の熾天使イヴリエル』……正真正銘、このカードこそが私の切り札です。そのコストは20と非常に重たいものですが、イヴリエルの召喚に必要なコストはあなたのエナジーの最大値と同じ数だけ減少します。現在のあなたのエナジーの最大値は10。よってイヴリエルは10エナジーで降臨しました」

 

 ……執拗に私にエナジーをチャージさせていたのは、この切り札のコストを下げる意味合いもあったということか。

 でも……。

 

「……妙ね」

「エミリア? 妙って、なにが?」

 

 観客席の方でも、エミリアが私と同じように怪訝そうに眉根を寄せている。

 ホムラが疑問の声を上げると、エミリアはちらりとノゾミの場を一瞥し、さらに疑惑を深めた様子で口を開いた。

 

「忘れちゃったの? ここまでほとんど効力を発揮させていないけれど、ノゾミ先輩の場にはエリア『ジャッジメント・ワールド』*9があるわ。あのエリアはエナジーの最大値を越えるサーヴァントの攻撃、『ガード』、攻撃権の回復、それから発動効果を封じる常在効果がある。そしてこの効果は相手だけでなく、お互いのプレイヤー……つまり、ノゾミ先輩自身に対しても適用されるわ」

「あ、そっか。会長の人のエナジーの最大値が10で、あのイヴリエルの元のコストが20ってことは……」

「『ジャッジメント・ワールド』の効果で、イヴリエルは動けないってこと?」

 

 エミリアの説明で状況を理解したホムラとセンカが、エミリアと同じように訝し気に眉を潜める。

 ノゾミはそんな皆の内心を見透かしたように不敵に笑うと、翼を広げて宙に留まっているイヴリエルを仰ぐように見上げた。

 

「皆さんの仰る通り、『ジャッジメント・ワールド』が私の場にある今、コストが20もあるイヴリエルは本来であれば動くこともままなりません。しかし『ジャッジメント・ワールド』とは、元はと言えば人の底なき悪意を嘆いたイヴリエルが作り上げた、絶対なる審判の世界なのです。ゆえにその裁定は、常にこのイヴリエルのもとでこそ下されます」

「……それは、つまり……」

「『【審判】の熾天使イヴリエル』の、第一の効果。イヴリエルが場にいる限り、イヴリエルを含む私の場にいるすべてのサーヴァントは『ジャッジメント・ワールド』の影響の一切を受けません。この効果は発動する類の効果ではないため、この効果に対して『虚無龍ヴァニタス』の効果を連鎖させることはできません」

 

【審判】の熾天使イヴリエル
コスト20 種別:天使 
属性:光 ATK 12000 HP 12000 

サーヴァント 

 - 効果 - 
〈※効果①〜②&④~⑤は省略とする〉(省略された効果)

③???

 ↓

③場にある限り、自分の場のすべてのサーヴァントは「ジャッジメント・ワールド」の効果を受けない。

 

 ノゾミの場にいるイヴリエルがその翼を大きく広げると、ノゾミの場を包み込むようにドーム状の光の幕が広がっていく。

 

「さらに『【審判】の熾天使イヴリエル』の第二の効果。イヴリエルが場にいる限り、あなたの場のすべてのサーヴァントのコストを6上昇させ、さらにあなたは『ジャッジメント・ワールド』が付与した特殊能力を使用することができなくなります」

「っ、サーヴァントのコストを上げて、特殊能力を無効っ!?」

 

【審判】の熾天使イヴリエル
コスト20 種別:天使 
属性:光 ATK 12000 HP 12000 

サーヴァント 

 - 効果 - 
〈※効果①〜③&⑤は省略とする〉(省略された効果)

④???

 ↓

④場にある限り、相手の場のすべてのサーヴァントのコストを6上げる。相手のプレイヤーは「ジャッジメント・ワールド」によって付与された特殊能力を使用できない。

 

「……まさか、あなたの狙いは……!」

「ふふっ。この効果もまた同様に、イヴリエルが場にいる限り適用され続ける常在効果です。発動を介さないため、ヴァニタスの効果を連鎖させることはできませんよ」

 

 イヴリエルが今度はその手を天にかざすと、無数の光の剣が彼女の頭上に出現し、狙いを定めるようにその切っ先が私の場にいるサーヴァントたちに向けられる。

 射出は一瞬――ホロエルだけは躱そうとする素振りを見せたが、光の剣は執拗に彼女の後を追いかけ、瞬く間にホロエルと他の3体のサーヴァントを串刺しにした。

 剣に実体はないのか、ホロエルたちが直接的な傷を負うことはなかったが……4体のうち、ホロエルとヴァニタス、そしてホルボルポルンは全身から力が抜けたかのようにその場に倒れ伏す。

 ただ1体、アズリだけはどうにか堪えた様子で箒を手に立ち続けていた。

 

「ホロエルちゃんっ!? ヴァニタスも、ホルボルポルンまで……! うぅ……ただコストを上げられちゃっただけなのに!」

「……そうね。相手のサーヴァントのコストを上昇させるイヴリエルの効果は、本来であれば決して強力な効果とは言えないわ。だけどノゾミ先輩の場に『ジャッジメント・ワールド』があるだけで、コストを上げるという行為が持つ重要性が一変する……」

「ホロエルちゃんは自分の効果でコストが10まで上がってたから、今は16? ヴァニタスは12で、ホルボルポルンは11、アズリは9……もしかしてメイ様の場で今の状況で動けるのって、『無給の使用人アズリ』だけっ?」

 

 ……今の私のエナジーの最大値は10。すなわち『ジャッジメント・ワールド』の影響下で行動ができるのも、コスト10以下のサーヴァントに限定される。

 本来ならそれだけあれば十二分に動くことができるはずだが、イヴリエルの効果でコストが6も引き上げられてしまっていることで、『無給の使用人アズリ』を除く、私の場の3体のエースはその全員が動きを停止させられてしまった。

 攻撃も『ガード』も攻撃権の回復も、そして発動効果も使用できない。

 ホルボルポルンだけなら次の私のターンでエナジーをチャージさえすれば、どうにか動かせるけど……ホロエルとヴァニタスは……。

 

 ……これは、非常にまずい流れだ。

 もしもノゾミの狙いが私の想像通りなら、次の私のターン、おそらく私は……。

 

「元来、『【審判】の熾天使イヴリエル』はただ厳しい罰を下すだけの天使ではありません。その証拠にイヴリエルが作り上げたとされる『ジャッジメント・ワールド』には、あなたに対して情状酌量の余地を与える効果がありました。それが『ジャッジメント・ワールド』が有する、あなたに特殊能力を付与する効果です」

「……」

「この特殊能力はあなたがエナジーを2消費することで使用でき、お互いのプレイヤーのデッキの上から1枚ずつを消費状態でエナジーをチャージさせ、次のあなたのターンスタート時まで『ジャッジメント・ワールド』の効果を無効にすることができました。しかし……」

「……イヴリエルがあなたの場にいる限り、その特殊能力は使えない」

 

 ノゾミの言葉を引き継ぐように、私は苦々しく顔を顰めながら続けた。

 

「今の状況から『ジャッジメント・ワールド』に捕らえられた私のサーヴァントを解放するためには……引き上げられたコストと同じだけエナジーを溜めるか、イヴリエルか『ジャッジメント・ワールド』を除去する以外に方法がなくなった」

「その通りです。『ジャッジメント・ワールド』の主が顕現した今、審判までの猶予はゼロとなり、もはやあなたに情状酌量の余地を与える必要はなくなりました。罪の在り処を明らかにし、審判の名のもとに正しき天罰を下す……それこそがこの『ジャッジメント・ワールド』を作り上げた至上の熾天使、イヴリエルの使命なのですから」

 

 イヴリエルは翼を大きく広げると、さらにその全身を白く眩く輝かせていく。

 

「まだ終わりではありません。『【審判】の熾天使イヴリエル』の最後の効果。イヴリエルの召喚に成功した時、私は『審判の日』1枚を生成して手札に加えます。そして次の私のターンスタート時まで、イヴリエルは他のあらゆる効果と特殊能力を受けません」

 

【審判】の熾天使イヴリエル
コスト20 種別:天使 
属性:光 ATK 12000 HP 12000 

サーヴァント 

 - 効果 - 
〈※効果①〜④は省略とする〉(省略された効果)

⑤???

 ↓

⑤召喚時に発動可能。スペル「審判の日」1枚を生成して手札に加える。次の自分のターンスタート時まで、このサーヴァントは他のカードの効果や特殊能力を受けない。

 

「え。効果を受けないって……戦闘以外で倒せなくなるってこと!? でもメイちゃんの場のサーヴァントは今、『ジャッジメント・ワールド』の効果で攻撃が……!」

 

 ホムラが焦りと悲痛が混じった声を上げる。

 

「あなたは除去の手段の一つとして消滅を駆使するようですが、これでイヴリエルを消滅させることはできなくなりましたね」

「……」

「とは言え……イヴリエルのその耐性にも、まだ穴はあります。あなたのエナジーの最大値は10。つまりアズリのように元のコスト4以下のサーヴァントであれば、コストを6引き上げるイヴリエルの効果を受けたとしても、攻撃してイヴリエルの除去を狙うことができます」

「……でも、ATKが1000しかないアズリじゃ、イヴリエルの脅威にはならない」

「そうですね。しかしあなたほどのデュエリストであれば、このわずかな細道から勝機を見出すことも可能でしょう。ゆえに、私はこの穴も塞ぐべきだと判断します」

 

 イヴリエルを召喚するために10あったエナジーのすべてを消費し、残りエナジーはすでに0だというのに、ノゾミの展開が止まらない。

 彼女は手札からさらに2枚のカードを抜き放つと、それを場に叩きつけた。

 

「このサーヴァントは、あなたのエナジーの最大値と同じ数だけ召喚に必要なコストを軽減します。あなたのエナジーの最大値は10。このサーヴァントのコストも10。よって0エナジーで召喚が可能です。現れなさい、2体の『【守護】の熾天使ブロキエル』よ!」

 

【守護】の熾天使ブロキエル
コスト10 種別:天使 
属性:光 ATK 5000 HP 10000 

サーヴァント 

 - 効果 - 
①【手札で有効】このサーヴァントを召喚するために必要なコストは-Xされる。(Xは相手のエナジーの最大値と同じ数)

②『アクセル』

③『ガード』

④このサーヴァントは「ジャッジメント・ワールド」の効果を受けない。

⑤場にある限り、相手の場のすべてのサーヴァントのコストを2上げる。

⑥破壊された時、または場からエナジーにチャージされた時に発動可能。以下の効果から1つを選択して適用する。

・カードを1枚引く。

・ライフカウンターを1つ回復する。

⑦自分の場に「ジャッジメント・ワールド」があるなら、自分のターンエンド時に発動可能。攻撃権を回復する。

 

 大盾を携えた天使が、イヴリエルを守護するように顕現する。

 

「『【守護】の熾天使ブロキエル』の効果。これが場にある限り、あなたの場のすべてのサーヴァントのコストを2引き上げます。2体いることで、その合計は4。イヴリエルと合わせて、あなたの場にいるサーヴァントのコストが合計10上昇します」

 

 2体の大盾の熾天使の力をイヴリエルが借り受け、実体のない光の剣をさらに追加で生成する。

 放たれたそれらが私の場のサーヴァントに突き刺さると、今度はアズリまでもが耐え切れなくなったように膝をついた。

 

「これであなたの場のサーヴァントのコストは、ホロエルが20。ヴァニタスが16。ホルボルポルンが15。アズリが13。一方であなたのエナジーの最大値は10。エナジーの最大値を遥かに上回るコストのサーヴァントしか存在しないため、あなたの場のすべてのサーヴァントが活動を停止します」

「……すべてのサーヴァント……じゃあ、やっぱりあなたの狙いは……」

「ふふ……薄々感づいてはいたようですね。さすがは無空さんと言うべきでしょうか。しかし残念ながら、気づくのが少々遅すぎたようです。1ターン前……私が切り札を出す前に察することができていれば、あるいは状況は変わっていたかもしれませんが」

「ノゾミ先輩の狙いに、気がつくのが遅かった……? 無空さんは、いったいなにに気づいて……あら? 待ってちょうだい……これって……」

 

 私とノゾミのやり取りを聞き、疑問符を浮かべていたエミリアが、徐々にその目を見開いていく。

 

「無空さんの場にはサーヴァントは4体、エリアが1枚……でも、ノゾミ先輩はそれを破壊せずに、4体のサーヴァントの動きを停止させてそのまま……? ……場の上限枚数は6で、今の無空さんの場のカードの枚数は――っ、そういうこと! まずいわっ、この状況は……!」

「わっ!? エ、エミリアっ? 急にどうかしたの?」

「エミリアさん……?」

 

 手すりの上に身を乗り出し、焦燥に満ちた声で叫ぶ。

 エミリアのそのただならぬ様子にホムラとセンカが目をパチパチと瞬かせるが、エミリアはそんな二人の方を見向きもせずに、苦虫を噛み潰したような険しい表情でノゾミを見据えた。

 

「わからないのっ!? ――()()()()()よ! ノゾミ先輩は最初から盤面ロックを仕掛けるつもりで、敢えてここまで無空さんに好きに展開させていたの!」

「えっ!?」

「盤面ロック!?」

「ふふ……どうやら、皆さんにも私の狙いに気づかれてしまったようですね」

 

 エミリアの鋭い指摘に、ノゾミがくすりと微笑を浮かべる。

 

 ……盤面ロック。

 それは以前開催されたクラス代表対抗戦の決勝戦で、私がエミリアに対して仕掛けたものと同じ戦法だ。

 エミリアが私に続き、少ないヒントからすぐさまノゾミの意図に気がついたのも、私に苦い思いをさせられた経験があったからだろう。

 

 場にはサーヴァントとエリアを含め、6枚までしかカードを出すことができないルールがある。

 6枚までカードを並べてしまったなら、カードの上に重ねて場に出す転生サーヴァントを除き、そのプレイヤーは新たにカードを場に出せなくなってしまう。

 そんなルールを逆手にとった戦術こそが、盤面ロックだ。

 相手の場を役に立たない無意味なカードで埋めさせて上限枚数に近づける、あるいは上限枚数のまま強引に固定させることで、さらなる強力なサーヴァントの召喚や大量展開を抑制し、デュエルの速度をコントロールして優位な展開に持っていく。

 

 以前私がエミリアに対してこの戦術を仕掛けた際は、エミリアが並べた大量の小型サーヴァントの攻撃を『虚夢の精霊ホルボルポルン』で軒並み停止させ、ホルボルポルンが止められない大型サーヴァントの攻撃を、ATKの低いサーヴァントの『ガード』で止めて場に残したままにするという手段を用いて盤面ロックを成立させた。

 一方、ノゾミが今回私に対して仕掛けてきている盤面ロックは、『ジャッジメント・ワールド』の効果を核としたものだ。

 相手の場のサーヴァントのコストを上げる効果を持った数々のサーヴァントで、相手のサーヴァントを『ジャッジメント・ワールド』の影響下にまで持っていき、その時間を完全に停止させる。

 

 ……現在、私の場にあるカードは、サーヴァントがホロエル、ヴァニタス、ホルボルポルン、アズリの4体。エリアが『完全虚構証明』1枚。その合計は5枚だ。

 場の上限枚数は6枚のため、まだ1枚分空きはある。

 しかし逆に言えば、たった1枚しか空きがない。

 なにより『ジャッジメント・ワールド』と、その他のノゾミのサーヴァントが持つ相手のサーヴァントのコストを引き上げる効果は、私が新たに場に出したサーヴァントに対しても適用されてしまう。

 下手にもう1体のサーヴァントやエリアを出してしまえば、その瞬間完全な盤面ロックが完成し、文字通りなにもできなくなってしまいかねない。

 

 クラス代表対抗戦で私がエミリアに対して行った盤面ロックは、高い勝算があったとは言え、ある意味賭けにも等しい選択だった。

 けれど、今回のノゾミの盤面ロックは違う。

 ノゾミは多くの選択肢がある中から、有効な戦略として自発的に盤面ロックを取り入れ、私に対して能動的に仕掛けてきている。

 彼女はおそらく、この盤面ロックを口火として……私に対して勝利を収める算段まで立てているはずだ。

 

 ――私がこのデュエルの最初から……いえ。デュエルが始まるよりも前から、このような窮地に陥ることを想定していたとしたらどうですか?

 

 イヴリエルを召喚する直前、ノゾミが私に切っていた啖呵を思い出す。

 あの言葉は、きっとハッタリでも強がりでもなかった。

 ノゾミは本当に最初から、私の場に3体のエースをすべて揃えさせるつもりでデュエルを進めていたのだ。

 ホロエル、ヴァニタス、ホルボルポルン……それら3体を一度に封殺してしまえば、次の私のターン、私が打てる手は一気に弱体化する。

 その隙を逃さず確実に穿ち、白い死神の首を刈り取る。

 それこそが、このデュエルが始まるよりも前から彼女が思い描いていた、勝利への筋書き――。

 

「さて……それでは、このロックを真に完成させるための最後のスペルを唱えるとしましょう」

 

 ノゾミはそう宣告すると、1枚の手札を見せつけるように掲げた。

 

「手札のこのスペルは、あなたのエナジーの最大値の半分だけ詠唱に必要なコストが減少します。あなたのエナジーの最大値の半分は5。このスペルのコストも5。よって0エナジーで詠唱が可能です。詠唱、スペル『天罰』」

 

天罰
コスト5 属性:光 

スペル 種別:天使 

 - 効果 - 
①【手札で有効】このスペルを詠唱するために必要なコストは-Xされる。(Xは相手のエナジーの最大値の半分の数。端数切り捨て)

②『Aエフェクト2』=効果:相手の場のサーヴァント1枚を選択する。次の自分のターンスタート時まで、そのサーヴァントのコストを10上げる。

③相手のエナジーの最大値よりも高いコストを持つ相手の場のサーヴァントすべての攻撃権を消費させる。次の相手のターンスタート時まで、それらのサーヴァントは攻撃権を回復できない。

 

 どこからともなく降り注いだ無数の落雷が、私の場にいる4体のサーヴァントに直撃する。

 

「『天罰』の効果。あなたの場に存在する、あなたのエナジーの最大値よりも高いコストを持つすべてのサーヴァントの攻撃権を消費させます。さらにこの効果で攻撃権を消費させられたサーヴァントは、次のあなたのターンスタート時までその攻撃権を回復することができません」

「っ……ということは……!」

「ええ。これで次のあなたのターン、たとえあなたが『ジャッジメント・ワールド』を除去することができたとしても、あなたの場のサーヴァントが動き出すことはできなくなりました」

 

 ノゾミが仕掛けてきた盤面ロックは、あくまで『ジャッジメント・ワールド』の効果に依存したものだ。

 だからさきほどまでならば、『ジャッジメント・ワールド』さえ除去することができれば、私はすぐにでもロックから抜け出すことができた。

 だが今、その抜け道は『天罰』によってほとんどが塞がれた。

 

 唯一の弱点とも言える『ジャッジメント・ワールド』の除去を想定し、そうなった際の被害が最小限になるように『天罰』で補強し、ロックの布陣を盤石とする……きっとこれも、デュエルの前から考えていたであろう彼女の作戦のうちだ。

 今この戦場は、ノゾミが思い描いた筋書き通りに進んでしまっている。

 後は彼女はただ、その筋書きに従って私が抵抗できなくなるまで追い詰め続ければいい。

 

「あなたが私に対して果たしてどのような勝利への道筋を思い描いていたのか、興味はあります。虚構天使が持つ力は未知数……あるいはその槍の切っ先は、私の首元に届くほどのものだったかもしれません」

「……」

「しかし、これであなたの勝利の可能性は潰えました。偽りの天使とその眷属へと判決が下り、審判の天使の名のもとに世界は正しく裁定されたのです。白き死神が振るう鎌の刃は折れ、もはや為すすべもないことでしょう……大人しくサレンダーすることをおすすめいたします」

 

 ……サレンダー、ね。

 

「あなたのその上から目線の言葉、もうとっくに聞き飽きてるけど……あなたはずいぶん大言壮語が好きみたいね」

「……それは、どういう意味でしょうか?」

 

 ノゾミが訝しむように眉を顰める。

 私はそんなノゾミを真正面から見つめ返して、言葉を続けた。

 

「デュエルは命の奪い合い。負けることは死ぬことと同義。負けてもやり直せるなんてのは戯言。次勝てばいいなんてのも同じ。銃弾を頭に受けて、次なんてないのと同じように」

「……」

「……今は少しだけ、違う思いもある……だけど私がホロエルと一緒に駆け抜けてきた戦場は、いつだって命懸けだった」

 

 『ジャッジメント・ワールド』に囚われ、『天罰』をその身に受け。

 地に伏してなお、諦めずに立ち上がろうとしているホロエルを私は見つめる。

 

「サレンダーなんて、私はしたことない。するつもりもない。私はまだ生きてる。死んでない。どれだけ死にかけでも、か細い命だとしても。この小さな命が潰える最期の一瞬まで、私はホロエルと……私とホロエルを笑って受け入れてくれた皆と一緒にいることを、諦めるつもりはない。絶対に」

「……メイちゃん……」

「……そうですか。ならば、私から言うことはもうなにもありません。あなたのその生への飢えを、力を。我が絶対なる審判の力で、完膚なきまでに叩き伏せてあげましょう。私はエナジーをチャージし、ターンエンドです」

 

 ……デッキの上に手をかけて、小さく息を吐く。

 

 デュエルの主導権は入れ替わった。今この戦場を支配しているのは、間違いなくノゾミの方だ。

 敷かれたレールから逃れることは簡単なことじゃない。

 少なくとも私の狙いは、そのすべてが外させられた。

 ホロエルとヴァニタスとホルボルポルン、私が並べた3体のエースは容易にねじ伏せられ……場を離れた『虚構定理』の数も、15には遠く及ばない。

 だというのにノゾミの場には『【審判】の熾天使イヴリエル』を筆頭に、それを守護する2体の『【守護】の熾天使ブロキエル』、さらには前のターンから現存し続けている『見習い天使ピピエル』に『【均衡】の熾天使バランエル』までいる。

 

 敗北の足音が聞こえる。ホムラやエミリアと戦った時よりも、さらにハッキリと。

 かつてない劣勢を前に……だけど私はどうしてか、自分でも不思議なくらいに落ちついていた。

 

 私にはホロエルがいる。

 ……いや、ホロエルだけじゃない。今の私には……。

 

「私のターン……ドロー!」

 

 デッキからカードを引く。

 

 ノゾミがどれほど頑強に布陣を敷こうとも。あるいは私がどれだけ無様に足掻こうとも。

 しょせんはすべて過程に過ぎない。結局のところ、最後に立っていた者が勝者なんだ。

 思考を止めるな。最後の瞬間を、この目で見届けるまで。

 足掻いて足掻いて足掻き続けて、私が培ってきた全部を懸けて、この手に勝利を掴み取るんだ。

 

 

後攻6ターン目:無空メイ

光華ノゾミ (保有中の特殊能力)自分が相手にチャージさせた枚数:5
ライフ:8Ar:ジャッジメント・ワールド

Se:見習い天使ピピエル(A0/H500)

Se:【均衡】の熾天使バランエル(A21000/H21000)

Se:【審判】の熾天使イヴリエル(A12000/H12000)

Se:【守護】の熾天使ブロキエル(A5000/H10000)

Se:【守護】の熾天使ブロキエル(A5000/H10000)

Ene:11(1)
手札:3

無空メイ (保有中の特殊能力)場を離れた虚構定理:10
ライフ:8Se:無給の使用人アズリ(A1000/H2000)

Se:虚夢の精霊ホルボルポルン(A5000/H5000)

Se:虚構天使ホロエル(A10000/H10000)

Se:虚無龍ヴァニタス(A7000/H9000)

Ar:完全虚構証明

Ene:10
手札:4→5

☆光属性を含む複合した属性を持つカードをエナジーにチャージする時、消費状態でチャージする制約を無視する。(【制約】:[複合属性]を無視し、未消費状態でチャージする)

☆エナジーを2消費して使用可能。お互いのプレイヤーはデッキの上から1枚目を消費状態でエナジーにチャージする。次の自分のターンスタート時まで、相手の場のすべての「ジャッジメント・ワールド」の効果を無効にする。(特殊能力を失っても無効状態は継続する)

*3
『虚構天使ホロエル』の参考効果。

①『虚構定理』=条件:「自分の場を離れた『虚構定理』を持つカードの数」が5以上。

②『アクセル』

③『ガード』

④場にある限り、このカードのコストは「自分の場を離れた『虚構定理』を持つカードの数」と同じとして扱う。

⑤ATKとHPに「自分の場を離れた『虚構定理』を持つカードの数」×1000を+する。

⑥「自分の場を離れた『虚構定理』を持つカードの数」がX以上なら発動可能。以下の効果から1つを選択して適用する。(Xは指定された数)

・X=10:エリア「完全虚構証明」1枚を生成して場に出す。

・X=15:このカードを「???」に書き換える。

・X=20:???

⑦自分のターンエンド時に発動可能。カードを1枚引き、攻撃権を回復する。

*4
『無給の使用人アズリ』の参考効果。

①『虚構定理』=条件:自分の場に他のサーヴァントが存在する。

②召喚時に発動可能。スペル「虚無」を1枚生成して手札に加える。さらに手札を2枚まで選んでスペル「虚無」に書き換えてもよい。その後、エナジーをX回復する(Xは手札のスペル「虚無」の枚数。Xの上限は3)。このターン、自分は「無給の使用人アズリ」を場に出せない。

③自分のターンエンド時に発動可能。エナジーをX回復する。(Xは手札のスペル「虚無」の枚数。Xの上限は3)

*5
『虚無龍ヴァニタス』の参考効果。

①『虚構定理』=条件:転生素材を持っている。

②『ストライク2』

③場に出た時、「自分の場を離れた『虚構定理』を持つカードの数」を+2する。

④「自分の場を離れた『虚構定理』を持つカードの数」が6以上なら、以下の効果を得る。

・サーヴァント以外のカードの使用、または他のカードの発動効果に反応して発動可能。そのカードをゲームから消滅させる。その後、「自分の場を離れた『虚構定理』を持つカードの数」を1減らす。

⑤「自分の場を離れた『虚構定理』を持つカードの数」が減る時、代わりにこのサーヴァントの転生素材を1つ取り除いてもよい。

*6
『虚夢の精霊ホルボルポルン』の参考効果。

①【手札で有効】このサーヴァントを召喚するために必要なコストは-Xされる。(Xは相手の場のカードの数を2で割った数。端数切り捨て)

②『Qアクション5』=条件:相手のサーヴァントの攻撃時。

③『虚構定理』=条件:場に出たターン中。

④場に出た時、「自分の場を離れた『虚構定理』を持つカードの数」を+1する。このサーヴァントのATK以下のATKを持つ他のサーヴァントの攻撃中に場に出たなら、その攻撃を停止させる。

⑤このサーヴァントのATK以下のATKを持つ他のサーヴァントの攻撃時に発動可能。その攻撃を停止させる。このサーヴァントの攻撃権を回復する。

*7
『見習い天使ピピエル』の参考効果。

①自分の場に光属性のエリアがあるなら、『ガード』を得る。

②場に出た時に発動可能。このターンのターンエンド時、カードを1枚引く。

*8
『【均衡】の熾天使バランエル』の参考効果。

①ライフカウンターへ攻撃できない。

②このサーヴァントが受けるダメージは倍になる。

③『アクセル』

④『ガード』

⑤ ATKとHPにお互いのプレイヤーのエナジーの最大値の合計×1000を+する。

⑥攻撃時に強制発動(上限:同名/1ターンに1回)。お互いのプレイヤーのライフカウンターを1つ回復する。その後、いずれかのプレイヤーのライフカウンターの数が8つなら、攻撃権を回復する。

⑦自分の場に「ジャッジメント・ワールド」があるなら、自分のターンエンド時に発動可能。攻撃権を回復する。

*9
『ジャッジメント・ワールド』の参考効果。

①【手札で有効】このエリアを展開するために必要なコストは-Xされる。(Xは相手のエナジーの最大値の半分の数。端数切り捨て)

②各プレイヤーのエナジーの最大値よりも高いコストを持つ場のサーヴァントは攻撃ができず、『ガード』ができず、攻撃権を回復できず、発動効果も使用できない。

③場にある限り、相手プレイヤーに以下の特殊能力を付与する。(同じ特殊能力は重複して得られない)

☆エナジーを2消費して使用可能。お互いのプレイヤーはデッキの上から1枚目を消費状態でエナジーにチャージする。次の自分のターンスタート時まで、相手の場のすべての「ジャッジメント・ワールド」の効果を無効にする。(特殊能力を失っても無効状態は継続する)

①【手札で有効】このサーヴァントを召喚するために必要なコストは-Xされる。(Xは相手のエナジーの最大値と同じ数)

②『ストライク4』

④???

⑤???

①【手札で有効】このサーヴァントを召喚するために必要なコストは-Xされる。(Xは相手のエナジーの最大値と同じ数)

②『ストライク4』

③場にある限り、自分の場のすべてのサーヴァントは「ジャッジメント・ワールド」の効果を受けない。

⑤???

①【手札で有効】このサーヴァントを召喚するために必要なコストは-Xされる。(Xは相手のエナジーの最大値と同じ数)

②『ストライク4』

③場にある限り、自分の場のすべてのサーヴァントは「ジャッジメント・ワールド」の効果を受けない。

④場にある限り、相手の場のすべてのサーヴァントのコストを6上げる。相手のプレイヤーは「ジャッジメント・ワールド」によって付与された特殊能力を使用できない。

☆光属性を含む複合した属性を持つカードをエナジーにチャージする時、消費状態でチャージする制約を無視する。(【制約】:[複合属性]を無視し、未消費状態でチャージする)

☆エナジーを2消費して使用可能。お互いのプレイヤーはデッキの上から1枚目を消費状態でエナジーにチャージする。次の自分のターンスタート時まで、相手の場のすべての「ジャッジメント・ワールド」の効果を無効にする。(特殊能力を失っても無効状態は継続する)




カード制作裏話
・【審判】の熾天使イヴリエル
神が姿を消して荒れ果てた世界を神に代わって平定する覚悟を決めた至上の熾天使。ただしその理想はいささか行き過ぎており、一番の親友だった熾天使とは思想の違いから袂を分かっている(カードの背景ストーリー・フレーバー設定)。カード効果としては、これ単体だとポン置きするだけでなにもしてくれないデカい置き物だが、ジャジワが場にあると一気に凶悪化する。勝手にコストを上げて咎人認定してくるのやめてください。

・【守護】の熾天使ブロキエル
相手のエナジーが10だと無料で出せるお得セール系サーヴァント。破壊時の効果で選択式で1枚ドローできるので手札消費も実質0。その分コスト10としては性能が控えめだが、タダより安いものはないのでしかたがない。環境によっては天使とはなんら関係のないデッキにも入り得る可能性を秘めている。

・天罰
相手のエナジーが10だと無料で詠唱できるお得セール系スペル…なのだが、効果が相手のエナジーの最大値よりも高いサーヴァントの攻撃権を奪うことなので、無料で詠唱できるほどに相手のエナジーが溜まっている状況ではそもそも攻撃権を奪えるサーヴァントがいないこともしばしば。そういう時はAエフェクトで無理矢理コストを上げて咎人を仕立て上げるのが吉。もしかしたら天使とは言いがかり集団なのかもしれない。
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