紅蓮の王のまったりライフ   作:ちゅーに菌

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lova楽しいやったー!

フレンド検索で"ちゅーに病魔"って検索すると面白い者が出てきますよ?


無理難題

サマエルとグレモリー眷属の立合いが始まってから10分程たった頃。

 

グレモリーの面々は既に肩で息をしている状態だが、サマエルは目に見える傷ひとつ負っていない状態だった。誰が見ても強者は明らかだろう。

 

「おい、ニド。これはもう無駄だろ。弱過ぎて話にならない」

 

「行きます……わっ!」

 

余所見をしていたサマエルに対し、姫島朱乃から出た一筋の雷がサマエルの胸部へと直撃する。

 

それにより少しだけサマエルは揺らいだが、これといって損傷は無いようで、ヤレヤレと大袈裟に首を振るうばかりだ。

 

「全く、往生際の悪い。半分ドラゴンのこの身体に魔法は効き目が薄いぞ」

 

サマエルは手に雷球を出現させると、自身の光力をそれに練り込み、色が赤黒く染まる。

 

「だが、一発は一発だ」

 

サマエルから放たれた赤黒い雷球はあり得ない軌道と速度で朱乃へと迫る。その様はさらながら空を這う蛇のようだ。

 

ほぼ投げた瞬間に朱乃の眼下に到着した雷球は不自然な軌道で朱乃を避けると、そのまま斜め上に直進すると空で弾け、轟音を鳴り響かせた。

 

「安心しろ。今のお前らには当てる事すら必要はない」

 

つまりは攻撃を当てる必要すらない程、手加減していると言いたいのだろう。三日月のように歪められた口からは明らかな嘲笑を読み取れる。

 

「くっ…!」

 

リアス・グレモリーは姫島朱乃の攻撃の間にほぼ自身の全ての魔力を使い、特大の滅びの魔弾を形成していた。

 

「ほう…」

 

サマエルは放たれたそれに少しだけ感触を示しながら、柳の大木のように強靭な一本の腕で、正面から迫る滅びの力を握り潰すように腕力だけで受け止めると霧散させた。

 

リアス・グレモリーだけでなく、その眷属も目を見開き、驚愕の表情を浮かべている。

 

「筋は良い。才能もある。だが、滅びの力が温過ぎる。お前の母親なら俺の腕を消し飛ばしているところだぞ? なんだその顔は? ああ、ク、ク、ク……これまで完全に防がれた事が無かったのか? 温室育ちも良いところだな」

 

次の瞬間、サマエルは頭上を腕で斬り裂くような動作を取ると、 赤黒いエストックのような光の剣が手元で形勢された。

 

「うっ…!?」

 

「脆いな」

 

そこにはグレモリー眷属の騎士である木場祐斗がいた。手に持っている魔剣は根本から綺麗に断ち斬られている。

 

サマエルはどうやら上から強襲してきた彼を迎撃し、剣だけを破壊したようだ。

 

「所詮、魔剣創造での産物とは言え、そんなガラス細工のような剣に身を任せる気が知れん。大戦中ならお話にすらなりはしない」

 

更にだめ押しと言わんばかりに頭上の木場の胴体をその腕で掴んだ。

 

「しまった!?」

 

「ゲームオーバーだ」

 

サマエルは掴んだ木場を離し、血振るいをしてから光の剣を消す。

 

そして、ぐるりと周りを見渡し、残る二人の戦車と兵士の駒に対してニヤリと笑みを浮かべながら言葉を吐いた。

 

「お前らはまだやるか?」

 

「ぐ……………」

 

「か、勘弁してくれ…」

 

「ク、ク、ク…結構、結構。もういいだろニド?」

 

「ああ、十分だろう」

 

リシアと木陰に座っていたニドは立ち上がるとサマエルの前に立った。

 

「リシア。そのフェニックスの三男坊を一撃で倒すにはどれ程必要だと思った?」

 

「魔王クラスや、戦神クラスの一撃ってところかな」

 

「サマエル。お前の身体を傷付けるにはどれ程の能力がいる?」

 

「最上級悪魔の末席でも容易に可能だろう。俺は半竜だ。この身にそこまでのタフさは無い」

 

「もうひとつ。サマエルはどれ程の力で戦っていた?」

 

「かなり強めの上級悪魔ぐらいかな?」

 

「2%だ」

 

彼はそこまでリシアとサマエルの二人に言わせると大きな溜め息を吐き、リアス・グレモリーに視線を向けた。

 

冷徹な紅い眼光に射ぬかれただけで、リアス・グレモリーの肩が僅かに震える。

 

「これが現実だ。レーティングゲームどころか、フェニックスの三男坊一人で全員片付けられるだろうよ」

 

そう宣言され、発言出来る者は誰もいなかった。実際、自惚れていたところもあるのだろう。少なくともフェニックスと互角に戦える、或いは鼻をへし折ってやる程度には、と。

 

だが、慢心も尊大な態度も何かしらの優れた力を持っていなければすることは無い。ライザー・フェニックスの場合はグレモリー眷属を蹂躙できる程度には実力があるのだ。

 

「さて…」

 

彼は懐から家紋のようであり、象形文字のようでもある呪印の刻まれた5枚のカードを取り出すとそれを宙に放る。

 

それを見たサマエルは赤黒い翼を広げて身を翻し、リシアの近くまで下がった。

 

カードは彼の手から放れた瞬間から不自然に膨脹を始め、気が付けばサマエルのいた彼の背後に5枚のドアが並ぶ。

 

「キュアオール」

 

彼がポツリと呟くとグレモリーらと、サマエルを含むその場全ての者が緑色の光に包まれ、気が付けば身体に付いた傷も魔法や神器の使用により、減った力も全て戦う前……いや、それ以上の状態まで回復していた。

 

最後にリアスらの5人の前にドアが移動し、後は開くだけだ言わんばかりに沈黙した。

 

「1週間程度しかないのなら基礎を上げていたのでは到底間に合わない。そこの赤龍帝ならまた別だがな。俺から言えることはひとつだ。そのテレポーターの先にいる者から"技"を盗み取れ」

 

「技を…ですの?」

 

「技を…?」

 

「そうだ。この俺が許可する。ただ、向こうも易々とくれてやるほど御人好しでは無いだろう。だから技を引き摺り出させて盗み取れ。その先にいる使い魔の技は紅蓮の王()の軍勢で殺し抜いてきただけの強力なモノだ。例え付け焼き刃だとしても、思い上がったフェニックスを空から叩き落とすには十分過ぎるだろうよ。半端な努力では修得無理だろうが、何かの手違いで死んでも俺の力で即座に蘇生するから心配するな。無限コンティニy」

 

「なら私は小猫ちゃんのところに着いていくね。行こう小猫ちゃん」

 

「あ、待っ…」

 

リシアは彼の説明の途中で塔城小猫の手を引くと、扉を開けて早足で中に入って行ってしまった。リシアと小猫が入るのを皆が見届けた瞬間に扉はバタリと閉まり、煙のよるように空へと消えていった。

 

それに続くように他の4人も扉を開け、直ぐに閉じる音が響く。

 

彼はまだ説明の途中なのに…とでも言いたげな絶妙な表情を浮かべていたが、やがて諦めたのか片手で頭を小さく掻き始めた。

 

「恐ろしいな」

 

「ああ」

 

サマエルの呟きに彼は相槌を打つ。更にサマエルは言葉を続ける。

 

「アイツらの今の能力は俺らからすれば平均以下……いや、下の下の下だ。だが、潜在的な能力は軽く最上級悪魔並か、それ以上。これはこれは……面白い」

 

「そうでもなけりゃ、始めからこんな無理難題は吹っ掛けねぇよ。なんだよ技を盗み取るって? 少年漫画か?」

 

「ク、ク、ク。違いない」

 

「あの…ニド先輩…?」

 

彼とサマエルが談笑を始めたところで、最後にポツンと残る扉の近くに佇む兵藤一誠が声を掛けてきたのだ。

 

「なんだ。まだ、行ってないのか? お前は神器の関係上特別に緩めの……」

 

「扉を潜っても何も起きないんですが…?」

 

「は?」

 

そう言った後、一誠は扉を潜って見せたが、言葉通りそのまま扉をすり抜けていた。その光景に彼は首を傾げ、難しい表情を浮かべる。

 

「あはは…まさか俺の魔力が足りないとかは…」

 

「あ、多分それだな」

 

「またかよ……」

 

一誠が膝から崩れ落ち、ガックリと項垂れた。またと言うことは一度目ではないらしい。

 

「マジワロス」

 

「うるせーぞ堕天使!? チキショー!」

 

妙な声を上げているサマエルに対し、一誠が自虐的にキレていのるを尻目に彼は一誠の側に歩み寄ると、そのまま扉の中に入って行った。が、さっきまでとは違い扉は開かれたまま残っているようだ。

 

暫くすると彼が出て来くる。

 

「仕方がないので後輩くんはここでやるぞ。まあ、君のは筋トレみたいなものだからどこでもいいっちゃ良いのだがな」

 

「は、はい!」

 

「で、君の相手だが…」

 

「よいしょっ…」

 

次の瞬間に扉から彼が出て来たのと同じように人が現れる。

 

和服のような丈の長い服を身に付けているが、何故か首に赤い犬用の首輪をしている"18歳"程に見え、まだ子供らしい幼さを外見に残し、見れば赤みがかった長い黒髪に、髪よりも少しだけ赤い瞳をした少女であった。

 

「始めまして! 私、獅子神族の"クロ"って言います!」

 

花が咲くような笑顔を浮かべる彼女…クロ。一誠はその表情にどこかアーシア・アルジェントにも近いものを感じた。

 

「こ、この人が俺の……?」

 

「そうだ」

 

「こう見えてもクロは強いですよ!」

 

胸を張り、誇らしげに拳を胸に置くクロ。その仕草で昔よりもかなり発育した胸が服越しでもわかるように揺れた。どうやら上の下着は着ていないようである。

 

「…………ニド先輩…」

 

「ん?」

 

「一生ついていきます! いや、ついていかせてください!」

 

「え…? ああ…」

 

こんな調子で兵藤一誠の中での彼の評価は早くも天限突破したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『私はトリビアル(ちっぽけな)な西洋妖怪の"バッグベアード"だ。どうかよしなに頼むよグレモリー』

 

 

『我が名は"ガブリエ・セレスタ"。我が力を欲する痴れ者は貴様か』

 

 

『来ましたか。私は七英雄の一人。"ノエル"と申します。突然ですが……殺らせていただきます』

 

 

『こんにちわお嬢ちゃん。私が"イザベラ"。"美獣"でも構わないわ』

 

 

一誠以外の4人は扉を潜り、それぞれの場所で容姿も性質も全く違う相手と対峙しながらもほぼ同じ事を考えていた。

 

"死ぬだろ……これ…"と。

 

 

 

 

 

 

 




~修得メニュー~

リアス・グレモリー
魔眼光線

姫島朱乃
ブルーティッシュボルト

木場祐斗
水鳥剣、月影

塔城小猫
ラミアンナーガ

兵藤一誠
ボクシング

一週間でレッツトライ!(白目)

この世界線のイザベラさんは多分、新訳の方のイザベラさん。後、クロちゃんはもうクロさんです。

黒神のクロのカード化が作者のlov始めた切っ掛けだったりします(たしか始めて二番目に当てたカードでもある)。



~プチお知らせ~
みんな……作者とlovaやろうぜ。フレンド枠はひとつしか埋まってないので喜んで登録します。"ちゅーに病魔"と是非フレンド検索してみてください。※作者の勝率は約4割弱~5割をふらふら。初代からのlov勢としてはあるまじき弱さ。

初心者でも勿論、大歓迎ですが、まあ……こんな作者もね…。強いて要望を上げるとすれば…"勝利条件はパーティーの完成ではなく、アルカナコアの破壊"だと言うことを理解しているフレンドが欲しいです(血涙)。

もうね……ソロでやってると思いますよ…7人フレンドで埋めるのも手だなーと…(虚ろ目)。
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