大怪獣バトルウルトラモンスターズEternal   作:リクソンLv.6

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第19話②:『AQUA-ZEGAN』hunting!!

緊急のアラームが鳴って数分後、指揮所にリーダーが走って駆け込んで来た。プラズマアクアゼガンに打ち込み、外れたと思われていたマーカーが奇跡的に起動しその反応をキャッチしたのだった。

「よし全員揃ったね。それじゃあ作戦を説明するね──」

その作戦を聞き、驚く者も居れば笑いを上げる者も居て様々だったがその場に居た全員がこの作戦に賛同していた。無論俺たちも…だ。

〜数時間後〜

「プラズマアクアゼガン、未ダ停止中。対象トノ距離…約500キロ。」

レーダーを確認し報告するイゴマスにジョーは頷き作戦の開始を告げた。

それを聞いた頃にリーダー、レイジ、ハルの3人が格納庫に眠る兎龍丸の元へ到着していた。いつもとは違う見慣れない兎龍丸の様相・武装に俺とレイジは思わず声を上げて目を輝かせる。

「な、なんスかコレぇぇ!!」

「武装が一新されてる!?」

「あぁ。デュサリアに残されたキングジョーブラックのペダニウム合金とこの船と同じプラズマエンジンを搭載した兎龍丸バージョン2!」

「兎龍丸V2ってことっスね!」

各々座席につきレイジが次々と機内のチェックを済ませ起動し、最後にプラズマエンジンを起動させると全システムオールグリーンの表示が出た。

「兎龍丸発進!」

リーダーの合図でレバーを押し込み操縦桿を握り締める。

エネルギー出力が既定値を迎えると戦艦の整備ドックから兎龍丸が飛び立った。

「兎龍丸、出撃ヲ確認シタゾ。」

「乗組員ノ移動マデ残リ15%。」

ベリル星人とイゴマス、その他乗組員がジョーに情報を伝えている。そのジョーも今は大慌てで設定を進めている。

この作戦の肝である"バトルモード"の──。

コンソールを左右に分けた中央部にバトルナイザーがセットされている。ジョーがふうっと一息つくとイゴマスから乗組員が完全に移動した事が伝えられた。

──よし。

『キングジョーグ!バトルモード、起動!!』

ガシャガシャと音を鳴らしながらその戦艦…"怪獣戦艦"は元の姿へと変形されていく。

「まさかとは思っていたが、本当にキングジョーグだったとは……あんな代物どっから持ってきたんだ…。」

呆れながらジョーの乗るキングジョーグをじっくりと見つめるリーダー。

見た目はまんまキングジョー。違うところと言えば通常より腕や足が太いことと言うまでもないその巨体だろう。

プラズマアクアゼガンがそれに気付くも、時既に遅し。取っ組み合いの状態になった2体の巨獣たちは宇宙空間に激しい火花を立てて戦闘を繰り広げる。

「機体損傷率5%!」

「プラズマエンジン出力110%まで上昇!」

様々な情報が飛び交い、船内は混沌を極めている。しかしそんな中でもジョーは諦めず拳を振るい続ける。

「ジョー。無理シ過ギルナヨ。」

「いいや…今無理しないでいつするっての!友の旅をこんな所で終わらせる訳には行かないんだよ!」

膠着状態が続かと思われたその時、キングジョーグの一撃がゼガンを後退させた。それに追い討ちを掛けるようにトドメの剛腕がゼガンを吹っ飛ばす。頭の両側に伸びたプラズマソウルの左側が砕け、光を反射しながらパラパラと浮かんでいる。

「ここだァァァァ!!」

一度は離れたゼガンに再び飛びかかると、そのまま近くの惑星へと墜落の姿勢を取り始めた。

そう、これが作戦の1つなのだ──。

ゼガンの抵抗を受けながらもキングジョーグは最大出力で惑星へと向かう。それを追って兎龍丸も惑星に入る。

「プラズマエンジン出力150%!これ以上続ければ飛べなくなります!」

「あと少しだけ持たせてくれ!」

──地表が見えた!

頼むぞ、キングジョーグ。持ってくれよォ!

ゼガンを突き飛ばし更に蹴りを加え、地表に激突させることを確実な物にする…が。

ゼガンは地上に衝突する直前、魚の鰭の様な翼を巧みに操り、ふわりと浮かぶことでダメージを負うこと無く着地したのだった。

「マジかよ……」

『ここからは俺たちの番です!後は任せて下さい!』

予期せぬ展開にも関わらず屈託の無い声が通信越しに聞こえてきた。落胆していた自分に喝を入れるとジョーは席を立ち上がる。

「ジョー。"アレ"ガ完成シテイタ筈ダ。持ッテ行ケ。」

「ありがとう助かるよ。それじゃ──行ってくる。」

◆◆◆

~ゼガンが着地した同時刻〜

「うわぁ……どうするんッスか、アイツ。」

「泣き言、言ってもしょうがないだろう。とにかく我々に与えられた使命をこなすまでだ!そうだ、ハル君。これを着けて行くといい。」

手渡されたアイテムが自動で首と腕に巻かれるとリーダーが説明を入れる。

「それさえ有ればどんな惑星の環境下でも地球と同じように活動することができる。ただし今回のはテスト番だから精々持って20分ってところだろう。」

「分かりました。よし……ここからは俺たちの出番です!後は任せて下さい!」

岩山の一角に降りるとバトルナイザーを取り出す。怪獣たちは皆やる気で満ち満ちているようだ。

──ゴモラを除いて。

ゴモラはデュサリアでの暴走以降、目を覚ましている様子を見なくなってしまった。暴走の反動なのか、はたまた……

だが、今は一刻を争う状況だ。大丈夫。俺には仲間が、みんながついてる。

「あんな啖呵切っておいてだけど…やっぱりデカいなぁ……」

目の前に迫る巨獣に思わずたじろぐ。だが、ここで引く訳には行かない。

俺はバトルナイザーを掲げて叫ぶ。

「頼むぞ!グエバッサー!!」

『バトルナイザー・モンスロード!』

ゼガンによる攻撃の間際、白い翼が俺を空へと誘う。それを追ってゼガンは両腕から赤色の電撃で応戦。グエバッサーを撃ち落とさんと試みる。その巨大な鋏から放たれる電撃はまるで包囲網のようだ。

その所為もあってか近づくことすらままならない。

「くっそー…どうにか近づければ……。」

『近づければいいんだね?』

突然インカムからジョーの声が聞こえる。目線を下にやると岩柱に紺色の鎧がポツンと立っていて、こちらを眺めている様にも見える。

「流石、ベリルが作っただけはあるな。これで僕もみんなの様に戦える!」

ベリル星人とイゴマスによって作られたベリル星人用のアーマードスーツ。チブル星人の着用しているソレに近いが中身はしばしば異なる部分がある。

「さて……そろそろ僕も仕事しなきゃね。」

うーむ遠すぎてよく見えない……

──まさかアレがジョーさん…?

それに気を取られていると目の前にはゼガンの鋏、背後からは赤色の電撃が迫っていた。

「やっば……!」

片方……もしくは両方当たるかと思ったが、その衝撃は一向に来ない。目を開くと鋏はヘルズキングが受け止め、電撃は忽然と消えているでは無いか。再び下を見ると先程の鎧の横に機械獣スカウトバーサークが両胸から破壊光線を放ち電撃を相殺していた。

「グエッ!」

「ごめんごめん!しっかりするよ。」

グエバッサーからお叱りの声を貰ってしまった。

さあて…集中し直さないとな!

『隙は作ったよ!今だ!!』

グエバッサーは翼をはためかせると螺旋を描き竜巻を発生させながら急上昇。その竜巻を纏った渾身の急降下キックが右肩に生えるプラズマソウルを穿つ。

悲鳴と怒りの芳香をゼガンが上げ、胸の中心にある一番巨大なプラズマソウルに向けてエネルギーを溜め始める。

「これか!」

これが時空を歪ませ次元トンネルを発生させるゼガンにとっての必殺技。──ゼガントビーム!

「お前にとっては必殺技かもしれないけれど…今の僕たちにとっては、最後の希望だよ。」

ハルとジョーが個々の船に戻ろうと準備を始めたその時だった。

 

パリィャァァァァン…………!!!

 

無慈悲なプラズマソウルの破壊音が辺りに響く。

そう、ゼガンの左肩に生えたプラズマソウルが何者かによって破壊され断末魔と共にゼガントビームの発射が止めてしまったのだった。

 

To be continued……

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