異能系デスゲームで俺だけ異能が分からないので意味深なセリフで切り抜けたい 作:あおさ
「はぁ…はぁ、クッソ!コイツ……うっぜえな」
アレから暫く経って分かった事がいくつかある。
まず、一つ。当たり前の事と言えば当たり前だが、性癖の行動は全て持ち主の癖に刺さる動きをするらしい。だから、ヤンキーが倒す事が出来ない。そもそも、性癖を倒したらどうなるのかは言ってなかったな。どうなるんだろうか。持ち主も共倒れか?
二つ目。性癖の性格、人格か?は、持ち主に似るらしい。だから、ヤンキーの性癖は肉食系のオラオラな感じで。なぜか、ゲームマスター(仮)の方は納得出来ないが、本人曰く穏やかな性格らしく二人で仲良くアルプス一万尺をやっている。何で?てえてえって言って欲しいの?
デスゲームのゲームマスターなんてやってる奴が穏やかなのか?とも思うが気にするのは辞めた。どちらかと言うと面倒臭くて辞めたと言う方が、まだ納得出来るような気がする。と言うか、何で俺がこんなデータ分析キャラみたいな事をしてるかと言うと他の奴らはうんともすんとも言わないからだ。
俺に噛み付いて来た美少女は手で顔を隠し、その隙間からコッソリ眺めてるし。あ、バレてヤンキーに睨まれた。
地震を起こした少年は、体育座りで何かに対して謝ってるし。いつの間にかいたもう一人の少年は、何かを楽しそうに見ている。
「何見てんだ?それ」
「え?あぁ、あのおじさんの記憶だよ。どうやったらあそこまで人が歪むのか。気にならない?ぼくは気になっちゃってね。気になった物があると、ついつい盗んじゃうんだ。ボクは手癖が悪いから!」
怖っ。何?記憶盗んだって事?え、こわ。近寄らんとこ。手癖悪過ぎるだろ、心臓物理的に盗まれそうだし、逃げよ。
さて、場に進展はあったかなと。
俺は今見た事、あった事を忘れる為にヤンキーの方に目を向けた。すると、動けない様にヤンキーが性癖を組み伏せていた。性癖を組み伏せるって何ですか。
「ったく、変な気分になる。どうにか方法はねえのか?やっぱりあのおっさんを殺すしかねえのか」
『……まあデスゲームだし、それも良いけどッ。一発で終わっちゃつまらないよねッ★何か良い方法……分名君なんか無い?誰かが言ってた変な事とかもしかしたらヒントになるかもッ』
「あぁ?そんな事急に……。あー、待てよ?確か何だ?何かケツがどうたらとか言って無かったか?ケツに入れば何ちゃらみたいなのをモブ野郎が言ってたな。何言ってんだコイツって思ったけどよぉ」
ケツじゃなくて虎穴な!?俺も変態の仲間入りさせないで?
『お尻かー』
「そういやぁ、ガキの頃見た妖怪の本に書いてあったな。河童は、尻子玉取るって、あのおっさん河童みたいじゃね?」
『いや、確かにそうだけどッ★だからって何さ』
「あのおっさんの尻子玉抜けば死なずに、能力が解けるとか無えか?」
『えぇ〜ッ。ボクはやだよ。あのおじさんのお尻に手を突っ込むなんて』
「わぁったよ。俺がやれば良いんだろ?死ぬよりもマシだ」
「……おい」
『ん?どうしたのッ★』
「おっさん何処行った?」
『あ』
おっさん逃げて!遥か遠くまで。
性癖とヤンキーは二手に分かれて捜索を始めた。これってデスゲームか?疑問は思ったら負けか。