相棒枠に収まろうと思う   作:ラトソル

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シリアスにするしか……無かったんだ……無念。

この作品でシリアス回は数える程なんで我慢してくだちい


ツンデレが共存する時間とは、酷く短いものである。とキリトが言ってました

 基本俺はキリトと行動している。

 

 パーティというか、コンビと言うか。まぁ、俺はキリトのことを勝手に相棒だと思ってしまっている訳だが、向こうはどう思っているのかは知らない。それに近しい評価をしてくれていたら嬉しくは思う。

 

 ボス攻略、迷宮探索。それらをキリトと二人で行っているのは実に楽しく濃密な時間となっていた。

 まだキリトは片手直剣で、二刀流が芽生える兆しは見えていない。ただ、二刀流の発現条件が『全プレイヤーの中で最速の反射速度を持つこと』というのは誇張表現では無いのだと、そばで見ていて分かる。

 

 剣道やってたから? いやいや、そんなことで身につく動きではない。これは天賦の才だ。VRMMOというゲームにおける天才。現実ではこんな動きはできないのだから、とにかくキリトはこの世界で最強筆頭なのだ。

 

 対する俺は、一丁前にキリトよりもLvが2上の位置をキープ。それしか自慢が無いが。【黒の剣士】やら【ビーター】やら二つ名で溢れてるキリトとは対照的に俺にそんなものは無い。まあ欲しい訳では無いが、なんか寂しくはある。というか、俺の存在認知されてなくね? という疑問に尽きない。

 

 ボス攻略戦にキリトに連れられているが、その度に顔を合わせる人達には多分キリトの腰巾着みたいな評価をされているのだろう。主戦力とは見られていない。ぴえん。

 

 それに反して、キリトからの評価はゲロ高い。いや、ホントマジで。どうしたお前? っていうぐらい俺を持ち上げてくれる。お前社長なれるよ。出世街道間違いなしだ。❬ザ·シード❫は俺が開発しようかな。無理か、茅場か。

 

 そんなこんなで三ヶ月……四ヶ月? ちょっと時間感覚が狂いそうになる世界ではあるが、まあそれくらいが経った頃。

 

 現在、俺はキリトと別行動をとっていた。

 

 うん。ぼっちです。何があったかと言えば、まあ、あれですよ。月夜の黒猫団ですよ、はい。

 原作通りかは知らないが、キリトはそこと接触したらしく、ギルドに誘われたらしい。その時も諸事情あって俺と一時的に別行動だった訳だが。居心地が良かったのと、そして押しに負けたというのが要因で、キリトは入団を前向きに検討していた。

 そして当然のように俺も一緒にとキリトからの熱烈な勧誘があった訳だが。

 

 はい。即答で断りましたね。

 

 いやいや、考えてもみてほしい。別に俺はコミュ力が低い訳では無いが、高い訳でもない。人並みだと自負している訳だが、友達であるキリトを狙って勧誘し、そしてそこへ誘った気でいないヤツが入ってきたらどんな空気になるよ。

 

 地獄だわ。気まずいったらありゃしない。

 

 断った時のキリトの顔はそれはそれは面白かった。完全に現実世界と遜色ないグラフィック(俺だけ)だから、キリトの絶望した顔が鮮明に映っていた。世界の終わりみたいな顔してたが、まあ適当に理由付けてやんわりと断ることにしたが。

 

『めっちゃ無理だわ』

 

『なん……だと……』

 

 その後、『お互いレベル上げてまた会った時に成果をお披露目するのも悪くないだろ?』といったら水を得た魚が如く笑顔で頷いていた。犬かな? ブンブン振り回されたしっぽが見えた気がした。

 

「ねーえー。入ろうよ〜!」

 

「嫌だって言ってんでしょうが」

 

「な〜ん〜で〜!!」

 

 月夜の黒猫団が壊滅してしまうのは原作ではいつだっただろうか。数日、数週間、数ヶ月? そこら辺を細かく知ることの無い俺は介入すべきなのか否か。そもそも俺という異分子がいる時点でそんな事件は起きない可能性だってある。だから俺は静観するのが一番なのだろうと、一人で納得していた。

 

 で。

 

「てかなんで居るの? 暇なの?」

 

「暇じゃないわよ! たまたま休暇だっただけ!」

 

「暇じゃねぇかよ」

 

 ギャーギャーと煩く詰め寄ってくる美少女、SAO正ヒロインであり正妻、アスナ様です。ドンドンパフパフうー。

 

 え? いつ知り合ったのかって? キリトと別行動取ってた時ですね。だからアスナはキリトと会ってないよ。

 え? なんでそんなに仲良さそうなのかって? 仲良さそうに見えるのこれ? 俺的には喋るだけの知り合い的立ち位置なんだけど? 

 

 そう、アスナである。正直関わりを持つのはキリト経由だと思ってたばかりに驚きを隠せていない。だってこいつ俺がキリトとフレンドだということを知らないし。

 なんか出会って、またまた出会って、再度出会って、なんやかんやあって今に至る。意味がわからん? 理解できたら俺にも教えてくれ。

 

「血盟騎士団って今伸びてきてる中小ギルドだろ?」

 

「そう! 団員数も着々と増えてきてるし、名前も広まってきてるのよ! だからレイン君も入ろうよ!」

 

「前後の文脈1ミリも噛み合ってないが。あと、入りません」

 

 ヒースクリフ居るし。いや、それは嫌な内の一割しか理由ではないけど。

 

「なんでなの!? 私とレイン君って友達じゃないの!?」

 

「その口説き文句は悪徳商法のそれだからやめとけ?」

 

 血盟騎士団。茅場が団長を務める近い将来最強のギルドになる組織。黒幕のお膝元、そしてクラディールとか言うゴミカスを育てあげたギルドである。アイツ嫌いなんだよね、見たら殺しそう。ここで会ったことないけど。

 

 まあ、今のところそんな真っ黒組織に入る予定は無い。大型ギルドになりつつある血盟騎士団に入団すれば行動が制限されるし、なんかキリトが捨てられた子犬みたいな顔しそうだし。それはそれで見てみたいが。

 

 ヒースクリフとラーメンを食べるような事態に巻き込まれるような奇跡が起きれば、入ってやらんでもない。まあ起きないだろうけど。

 

「そもそも俺とお前フレンドじゃないし……まて、なんで俺の場所分かった?」

 

「じゃあフレンドになってよ! はい! 申請!」

 

「質問に答えなさい?」

 

 勢いで乗り切ろうとしたアスナだが、冷静に考えてフレンドでもないのに俺の場所が分かる意味が分からん。フレンド申請の通知を無視し、わちゃわちゃと手を動かすアスナをじっと見つめる。うっ、とどこか後ろめたそうに唾を飲み、逃げるように顔を背けると親指と人差し指で輪っかを作り見せてくる。

 

「方法がガチ過ぎて怖い」

 

「ぐっ……」

 

 情報屋……アルゴか。ん〜、個人情報保護法ってどこいったっけ? 会ったことないけど殴りたい。

 あとは俺に会う為だけに休暇を使い、尚且つ情報屋に金渡して俺の場所を突き止めるこいつも怖い。何円払ったん? あ、何コルか。

 

 正当性を主張したいのか、強気で睨んでくるが正直可愛いしか感想が浮かんでこないので睨まれることに対しての恐怖は覚えない。まあ手法がやべぇから犯罪臭からの恐怖はしているが。

 

「お前可愛いからそんな睨んでも圧なんて無いぞ」

 

「かわっ……!!?」

 

 ああ、と思い出し、目の前に浮かび上がるウィンドウに書かれたフレンド申請の受諾を行うため、YESのボタンを押す。SAOプレイヤーに共通しているのか、俺だけの仕様なのか、こういう画面のボタンを押す時ちゃんと感触があるのが凄いところだ。押した感が強まるからね。

 

「ほい。フレンド登録しといたから……何その顔?」

 

「なんでも!! 無いわよ!!」

 

 そういえば、この頃のアスナはツンツンしていたのではないだろうかと思い至り、そして今の反応こそこの時期のアスナそのものなのではないだろうか。違和感の正体はこれだったのだ。謎に素直で、謎に柔らかい印象を持つアスナは今現時点では有り得ないのだ。そうだ、アスナはもっとツンツンするべきである。そこから月日を重ねてキリトにデレデレしていく様を見ていくのが醍醐味なのだ。決してツンデレでは無い。それらが共存する期間は非常に短い。その移り変わりを。まるで季節が変わっていくかのようなそのスライドショーを眺めることを俺は楽しみにしているのだ。

 

 今頬を赤く染めて目尻を釣り上げている様は正しくツン。これがいつしか「キリト君♡」になるのだから驚きである。デレとツンは共存するからこそツンデレという言葉が生まれたのではあるが、前述した通りアスナのツンデレ期間は短い。それを見逃さないようにしなくては! 

 

「やった〜! レイン君とフレンド〜!!」

 

「そんなに嬉しい? フレンドなんかいっぱい居るだろ。血盟騎士団なんだから」

 

「ん〜、フレンドっていうか、ギルドメンバーだから。業務連絡とかしかしないし、異性の人の目がたまに怖いし。だから男の子でちゃんと友達っていうのはレイン君が初めてなの! ギルド入ろ!」

 

「無理」

 

「むぅー!」

 

「『むぅー』って言うやつ初めて見た」

 

 フレンド欄に俺の名前が登録されたのが嬉しいのか、先程までとは打って変わって表情に花を咲かせるように笑顔を見せ、喜びを顕にしている。なんかこっちも嬉しくなってきそうな喜び具合だ。俺のネームバリューも捨てたものでは無いかもしれない。知名度ゼロだけど。

 

 今のところ俺のこと知ってるのはガチでキリトとアスナ位かもしれない。クラインとか会ったことないし、エギルも一度だけ店にお邪魔したことはあるがそれだけだ。俺のことを覚えているとは到底思えない。

 いや、そういえばシリカと話したことがあったっけ。まあ一瞬だから覚えてないだろうけど。

 

「むっ。今なんかモヤっとした」

 

「不整脈じゃね? てかいつまで居んの? 休日よ?」

 

「ふふん。知らないのレイン君?」

 

「突然の豆しばやめろや」

 

「休日って言うのはね。お友達と過ごすものなんだよ!!」

 

「そんな真理みたいに当たり前のこと言われても困るんだが」

 

「つまり!! 今日私は君と一緒に過ごすの!!」

 

「頭大丈夫か?」

 

 もしやこいつもキリトと同類(ぼっち)か。友達というワードが辞典に載ってる意味よりもさらに深い物のように捉えている節がある。そして溢れ出ている謎のテンション。何処かの王子様がビンゴ大会で羽目を外したようなまでの豹変ぶりである。

 

 さあ行こう、すぐ行こう! と俺の手をパシッと掴み、強引に引き寄せて歩き出すアスナに俺は為す術なく着いていく。まあ別に嫌な訳では無いし、俺自身レベル上げの鬼という訳でもない。今日くらいアスナに使われてもいいのかもしれない。そう思うと何処か胸が落ち着くような気持ちになる。キリトと離れて俺も寂しかったのだろうか。友達という存在を何処か求めていたのかもしれないな、と俺の手を掴むアスナの手の柔らかさとつるすべ具合に戦きながら歩いていく。

 

「ふんふんっふふーん♩」

 

 どうしてアスナが俺に対して友達と思っているのかは分からない。思い当たる節がないからしょうが無いが、まあいいかと置いておく。

 原作ではアスナは血盟騎士団で鬼のようにレベリングをしていただろうし、上に立つものとしての凛とした姿勢も身につけざるを得なかったのだろう。

 だから攻略会議で久しぶりに会ったキリトにさえあのような態度を取るに至るのである。

 

 そんなアスナが今楽しそうに鼻歌を歌っている。原作崩壊と言えばそれまでであるが、それでも一人の少女の心労を取り除くことが出来たと思えば俺の存在意義も果たせるようなものだろう。

 いつかアスナの中にも「こんな奴がいたんだ」とユウキにでもシノンにでも、俺のことを面白おかしく話せて貰えるような、そんな程度には俺の存在が彼女の中に残ればいいなと少し思ってしまった。

 

「まずは美味しいご飯よ!!」

 

「太るぞ」

 

「風穴開けるわよ?」

 

 それお前のセリフじゃねぇよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「────キリト」

 

「──う、あ……レイ、ン」

 

 数ヶ月ぶりに会った相棒の姿は、本当に小突くだけで崩れてしまいそうな……既に崩れているのかもしれないと、そう感じるほどにボロボロで、小さくて。

 

「とりあえず、宿に入って寝ろ」

 

「駄目、だ……そんなことしてる暇なんて、俺には」

 

「いいから」

 

 身体的に傷つくことの無いこの世界で、それでも彼は傷だらけ。そんな季節じゃないのに、なんて冷たい、真っ青な顔。目の焦点は合っていないし、足取りも千鳥足で覚束無い。

 

「……なにも、俺に全部話せなんて言わない。何も話さなくていいから。今は休め」

 

「…………わかった」

 

 倒れるようにもたれかかってきたキリトの腕を俺の肩に周し、歩く補助をする。なんで、とか。どうして、何があった。そんなことは聞かないし、聞く必要が無い。俺は知っている。違うな。俺が知っていることが、起きてしまったのだ。

 

 SAOというゲームでは、感情表現はとても露骨に行われる。俺は例外として、悲しみの一定ラインを迎えれば涙というのは自然と流れる。それは現実世界よりも判定の甘い、自制の効かないものだ。

 今、キリトは涙を流していない。感情の整理がまだ付いていないのだ。きっと、様々な悪感情が循環しているのだろう。その大半が、自分を責めるものに違いない。

 

 月夜の黒猫団の壊滅。それが滞りなく行われてしまった。

 

 黒の剣士を孤独たらしめるに至る第二の事件。その決定打。周りからの反応ではなく、キリト自身が心を閉ざし、他者との接触を嫌うようになる。ギルドへの加入を良しとしなくなる原因。

 

 キリトは縋り付くように俺の体を掴んで離さなかった。それでも限界を迎えたのか、意識を失うように眠ると共に俺を掴む手を離す。なんとも痛々しい、魘されるように強ばった瞳。

 

 俺はそれを見届けると、静かに部屋を後にし、第一層へと向かい、蘇生者の間にある【生命の碑】を見つめる。

 約一万人という膨大なプレイヤーネームが刻まれたその石碑。いや、金属で出来ているため石碑とは言えないが、その膨大な数の名前の欄には、大量の横線が刻まれていた。

 即ち、『死亡』である。

 

 俺はゆっくりと名前を探す。名前の上に横線が重ねられた死者たちの名前を探し、じっくりと見つめる。

 一分と掛からなかった。お目当ての人物、その死亡確認。サチというプレイヤーの名前が横線で消されているという事実を俺は確認する。

 

 それを見つけた時の俺の感情は、驚く程に緩やかなものだった。

 別段、怒りを感じたり、悲しみを顕にしたりしない。そこにある事実をただ受け止めるだけでそれ以上も以下もない。サチというプレイヤーの死を、俺は他人事のように感じていた。

 

 キリトが深く傷付いていた。俺はその事実に対して悲しみ、怒りを覚えた。やはり救済は必要だったのでは無いか、月夜の黒猫団に入った方が良かったのではないか。そんな今ではなんの意味もない葛藤。それらは全て、キリトが悲しんでいたから、という地点に帰着する。

 

 故に、月夜の黒猫団が壊滅したこと自体について、俺は悲しみを覚えることは無かった。

 

 まだここがSAOという創作物の世界だという認識が抜けていないのか。きっと、それは大きな要因なのだろう。

 

「──はぁ」

 

 思わずため息を吐く。それは曖昧な決断をした俺に対してのものなのか、それとも勝手に死んでキリトの傷になったサチ達に対してなのか。それを判別できるものを俺は持ち得ない。

 

 俺はこんな人間だったのだろうか。友達ではなく、知り合いですらない。それでも一方的にでも知っている人間が死んだというのに大して何も感じていないというのはどういう訳か。

 

 俺の前世は、一体どんな人間だったのだろうか。

 

 死んだ記憶も無い。あるとすればSAOに対する知識と、生きていたという漠然とした感覚。

 

 生命の碑に背を向け、静かに歩き出す。黙祷は心の中で。カツカツと足音が木霊する。その音が無関心な俺を糾弾する死者たちの叫びに思えた。

 

「ままならないな……本当に」

 

 シリアスはもう終わり。そんなものは求めてない。俺が死ぬのはキリトの前でと決めている。生きている間は些細なことで落ち込むキリトを持ち上げる男であろうと思ったから。

 

「よし。ラーメン食おうぜ」

 

 寝不足で、窶れてて、強くならなければという強迫観念と責任を背負ったキリトに、俺は気さくに話しかける。

 

 今日の夜空は、輝きながらも雲が覆う。そんな夜だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◈◈◈◈

 

 親友の話をしよう。

 

 たった一人の。俺の親友の話を。

 

 SAOをクリアして、まだ入院が続く俺だけど、思い出話はきっと出来てしまうから。

 

 あいつは馬鹿だったんだ。どうしようもないほどに、馬鹿で、鈍感。

 

 初対面で距離感バグってたし、けれど憎めないやつっていうか。

 

 ソードスキルは頑なに使おうとしなくて、けど俺よりもレベルは常に2高いとか言う意味のわからないキープ技術を見せてた。

 

 初めて会って、少し話して。それだけで、俺はあいつに絆されてた。友達が出来たって感覚。明確なそれに戸惑いもあったけど、嬉しさが大きくて。

 

 俺が挫折した時。目の前の命を守れなかったあの絶望から引き上げてくれたのは、変わらないあいつの手だった。

 

 一週間はあいつに引きずられて。色んなとこに連れ回されたし、何故かボコボコにされたしで理不尽な日々だったけど、俺の罪悪感から俺を守ってくれる行為だったんだと遅れて気付いた。

 

 色々あった。頑なに入ることのなかった血盟騎士団に急に入団しだしたり、けれど自由行動を認められてるとかいう意味のわからないやつ。

 

 二つ名も無い、ユニークスキルも無い。周りからの評価もあまり聞かない。けれど俺達からは一番信頼されていて、頼りになる男。

 

 なあ。

 アスナは、お前のことが好きなんだぞ。

 

 お前はなんでか知らないけど、ことある事に俺とアスナをくっつけようとしたり遠慮したり。その度にアスナから殺意の籠った目線を向けられていた俺の身にもなって欲しい。真顔で追いかけられた時は本当に死ぬかと思った。

 

『ママ! パパ!』

 

『パパはあっちにいる真っ黒いお兄さんだぞ』

 

『は?』

 

『キリト君……ちょっとお話ししよっか』

 

『なんで俺なんだよっ!!?』

 

 本当に、色々あった。

 

『────楽しかったァ』

 

 俺の最高の親友。

 

 SAOというデスゲームで、俺を救ってくれた唯一の友。

 

『────悪くなかったよ、キリト』

 

 ────だからさ。

 

『────じゃあな、キリト(親友)

 

 俺達を置いていくなよ、レイン。




こんなシリアスなのは今話だけ!!……のはず!!
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