ボンバーバトル黎明期のボンガ世界に転生しました。   作:ハニボン

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 作者名でモロバレだけど、最初はドルウェブかボンガどっちか書くか悩んでドルウェブ公式の供給つよつよだからボンガになりました。
 でも流石にそのまま過ぎるから、略称にして名前変えときます。


 それとボンガほどの頻度では遊ばないけど、チチジョと麻雀ファイトガールも始めてみました。

 チチジョは友達と一緒にやってみる感じで触り、麻雀ファイトガールはミツモト・ダイアが来たから始めた訳ではありません。イヨとグリアロのガチャが丁度やっていたからであって、決して越前リョーマのうわキツに釣られたわけではありません。ホントダヨ。


ぐらびてぃー・ふぃーりんぐ

 ――――今、チアモはなんて言った???

 

 先ほどの話から180度打って変わり、あまりにも唐突であったために俺は己の耳を疑い聞き返すしかなかった。

 

「ハーレムだよ~ハーレム~。センセはそういうの好きじゃないの?」

 

 空耳であってほしかった。話の内容としてもそうだがハーレムなんて言葉、あのチアモからまず聞くことなんてないだろう台詞だ。とんでもないキャラ崩壊では? 

 

 ほぼチアモの一方的だった前半の会話でお腹いっぱいなのに、まさかこれからハーレムやらの話をする? そろそろ本当に頭痛がしそうで、俺は頭を抱えそうになった。

 

「いや……ほんとになんで……? 最愛さん、何か企んでる? それとも偽物……!?」

 

「ちゃんと本物だし、あもは何も企んでない純真無垢な女子高生だよ? ほら、センセってボンバーガール箱推しでしょ? だからガールちゃんたちを侍らせないのかなって。実際センセはあの娘達どう思ってるの? 恋愛的な意味で」

 

 前世でもボンガで俺を観測していたから、チアモは俺が箱推しなのを知っていたらしい。恋愛的にって言われても……。

 

「侍らせるって……そもそもガール達の誰かと付き合おうと思うことすら、頭に無かったよ。恋愛的に彼女達は見ていない……は嘘になるけど。俺みたいなモブボンバーマンが付き合えるなんて思ってないかな」

 

 指導役なんて言ってるけど、旧ボンバーバトルで優勝経験どころか目立った成績すら残していない。今こうして指導できているだけ奇跡である。

 

 アクアにはすごい評価されているが……正直、ちゃんと期待に応えられているか不安はある。

 

「意外と自信無さげ君だねセンセは。優秀かどうかなんて、本当に好きなら関係ないし、どうでもよくない?」

 

「それはそうなんだけど……最愛さんほどの大きな愛をみんな持ってるわけじゃないからね。それに好きな人には格好付けたいものじゃない?」

 

「その返しはずるいかも〜。……じゃあさ、ガールちゃん達の方から好きです〜って告白されたらどうするの? 今みたいに自分じゃ君には見合わないって断るの?」

 

「………、………断るさ

 

「あはっ☆ 声震えてるよセンセ♡」

 

 うるさいですね……告白なんてしたこともされたこともないんだから、なけなしのちっぽけな見栄くらい張らせてくだち……。

 

 実際告白されたら断れる気がしないのが本音。全く知らない人とか好きじゃない人とかなら断れるよ? ガール相手だとクラスメイトの気になるあの子に告られたみたいで、断れない可能性が高い。まあそもそも俺が告られることなんて100%ありえないだろう。

 

「センセ一筋な最愛さんにはわからないかもしれないけど、シン師匠みたいなイケメンボーカルやポップンの妖怪バンド『Deuil』……そういうキラキラしたカッコいい男性を女性は好むもの。そういう要素を持ち合わせてない俺が選ばれることはないよ」

 

 だからハーレムはおろかガール達と付き合うことなど夢のまた夢。たしかに俺はガール達の好き嫌いを把握している。前世の記憶を使えばより親密な関係になるのは容易いのかもしれない。だがそんなズルをするつもりは毛頭なかった。

 

 ボンバーマンガのようなカオスなキャラではなく、彼女達は精一杯夢や目標のために頑張っているのだ。そんな尊い努力を利用するなど犬畜生のそれである。そんな汚い大人になるつもりはないし、そこまでの距離感まで縮めてはいけない。

 

 今くらいがベストなのである。推しとの距離感……みんな大事にしなよ……と俺は最後に締めた。

 

 我ながら完璧な恋愛観ではなかろうか? さしものチアモもこれにはなにも言い返すことはできまい。そう思ってチアモの様子を窺ってみると

 

「…………」

 

 信じられないもの見るかのように目を見開き、口をへの字にして俺のことを見ていた。その顔を言葉にするなら、あれ? コイツ趣味の話になったら超キモくない? という顔……いや、違うなどんな感情の表情なのそれ……? 違う生物見ているような顔に見えるんだけど……?

 

「まぁセンセの中でそうなら、あもはどうでもいいけど………そうだセンセ。あもと連絡先交換しよ? もうお互い正体わかってるんだし、情報交換とか色々話しやすいじゃん? センセも花の女子高生であるあもに相談したいことあるでしょ? 女の子とかガールとか女性の事とか」

 

「なんで相談事全部女性関連なの……? いやまあたしかに、知らずに女性に対してマナー違反してましたとかありえるし、そういうの聞けるのは心強いな。連絡先の交換こちらからお願いしたいくらいだけど……俺から最愛さんに齎すメリットがないというか、お礼とか返せるものがないけどいいのかな……?」

 

「大丈夫だよー。パピーちゃん以外どうでもいいのは変わんないけど、センセがハーレムとか付き合う以前の問題で終わってたからね。このままだとガールちゃん達がかわいそうだし、あもがちゃーんとセンセをプロデュースしてあげるね♡」

 

 あれ? 今、凄い辛辣な評価じゃなかった? 実際その通りの恋愛素人だから、あまり深く追求すると藪蛇になりそうなのでしないけど……。

 

 とりあえず俺からガール達にグイグイ行く気が無いことだけ告げて、チアモとボムラインの交換をした。

 

「うん、これでよし。何か困ったことがあったらいつでも相談してね、センセ? ていうかこっちから問題集作って送るから絶対答えてね??」

 

「なんでそんな本格的というかガチなの!?」

 

 そんな感じでチアモとの会話は終わり、夜も遅くなってきたのでここで解散となった。

 

 それと別れ際にチアモにウチの事務所チームに来ないか勧誘してみたのだが、もう既に573ファクトリーというボンバーチームに所属していたようで断られてしまった。あの……移籍とかはその……駄目? そんなぁ。

 

          ●~*

 

 ボンガのセンセと話ができて、本当に良かった。

 

 ユキトと別れて帰路へと歩む足取りは軽く、チアモは今日の会話で得られた確信はとても大きいもので、こんなに良い気分になったのは久しぶりであった。

 

 パピーちゃんが愛に来てくれる。ならばチアモができることは、迎えるための準備をするだけであった。

 

「ガールちゃん達と恋愛関係になりたいだろうなって思ってたけど……思ってたより後ろ向きだったのは想定外だったかも。まあ、()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 ユキトの意思を聞いてみて少し予想外であったが、あの様子からして全く付き合う気がないわけでなく、絶対に付き合わないと強い意思を持っているわけでもない。聞いた限りでは、ガール達の方から押せば全然いけると思った。

 

 化石のような古い恋愛観が台無しにしているだけであるなら、問題は無い。いや、それはそれで問題であるのだが……ボムラインで連絡し合えるので、うまくコミュニケーションを取ってプロデュースしていけばいい。些細な問題である。

 

「パピーちゃんはあも以外に興味ないから、目移りとかの心配はないけど……他の女の方からパピーちゃんのこと好きになったら、殺したくなるくらい面倒だもんね。だからセンセ。ちゃんとボンバーガール達をあなたの愛で繋ぎ止めてもらわなきゃ」

 

 チアモがユキトに口にしたハーレムは冗談ではなく、本気の計画。それはこれから来るパピーちゃんに他の女性が惚れて下賤な視線を向けさせないよう、少しでもその可能性を減らすための施策。無論パピーちゃん歓迎の準備は他にもっとあるのだが、ボンガの世界ですべき準備がこれであった。

 

「藤崎先輩は無理。ツガルちゃんとパステル先輩もちょっと難しいかな? グリアロちゃんは多分いけると思う。サブキャラも囲んで欲しいけど……とりあえず、メインキャラは絶対かな」

 

 ――――まずは、ガールちゃん達と交流を持たなきゃね。

 

 真顔のまま、チアモはぶつぶつと呟きながら計画を立てていく。第三者が聞けば荒唐無稽だと断じる計画も、チアモは微塵も不可能だとは思っていなかった。

 

 だって、チアモには好感度(ガールランク)が見えている。今日ユキトが知り合ったガールの好感度の上がり具合を見れば、この計画は充分可能であると判断できた。

 

 ……ちょっと上がりすぎじゃね? とは思ったが。それは自分とパピーちゃんには直接的に関係ないので、チアモは嬉々として計画を進めるのであった。

 

          ●~*

 

「マスター……」

 

 ベッドの中。ブラスは今日の出来事を頭の中で振り返っていた。

 

 ボンバーカフェの様々な出来事。指導役のユキトと出会い、マスターの優しさを知った。その後の連発する事件は少し怖かったが……マスターが自分を最優先に守ってくれていた事実が、ブラスの胸の中に今まで感じたことのない不思議な感情が芽生えていた。

 

 それがなんなのか、ブラスにはわからなかった。だから自分が一番尊敬している女性――セピアにそのことを聞いてみると、少し驚いたように反応しながらも嬉しそうにその正体について答えた。

 

「ブラス。それはあなたのマスターへの愛で……恋をしているのかもしれませんね」

 

 マスターに対して恋慕を抱いている。ブラスはよくわからなかったが、そう言われて自分の中に整理して落とし込むと……胸が苦しくて、身体が熱くなって、心の中がポカポカと暖かい音で満たされていくのを感じた。

 

 これがおそらく恋――なのであろうか? なんとなくであるが、ブラスは少しだけ理解した。

 

「マスター……会いたいです……」

 

 自分を守るためにマスターが強く抱きしめてくれた時を思い出し、ブラスは自分の身体を抱きしめる。想えば想うほど、その気持ちは強くなっていた。

 

 下腹部に疼きのようなものを憶え、足をもぞもぞとさせる。これもなんなのかはわからないが、マスターを想うとこうなるので、きっと悪いことではないとブラスは思った。

 

 自分がセピアに成りすました理由をセピア達に話した。ブラスの想いを聞き届けたセピアはマスターと連絡を取り合ってくれて、今度こそこの教会で話をする約束をしたと話してくれた。

 

 その時にまた、マスターと会える。抱いているこの気持ちはまだはっきりとしていないけど……一緒に居れば、きっとわかる時が来ると思う。

 

 ――――だからマスター。ブラスといっぱいお話して、一緒に演奏してほしいな。

 

 また会う時を夢想しながら、天使の少女は眠りへと誘われた。




・最愛チアモによるボンガのセンセ人柱式ハーレム化計画。

 パピーちゃんに惚れてしまうかもしれないモブを1人でも減らすために、せめてネームドだけでも主人公に囲んでもらおうと打算9割感謝1割で暗躍を開始した恐るべきチアモアサシン。チチジョ、麻雀ファイトガールの世界にパピーちゃん以外の転生者が来たら同じことをする予定。(チチジョのキャラはプレイヤーよりも自分の願望の方が優先順位が高いと調べた時にどこかで見かけたけど、どっちが上だろうとチアモは実行するので関係ない)

 ボム日本の法律では重婚は認められていない。しかしチアモにはそれを解決する術を知っている。ヒントはボンバーマンガにあり。

・主人公の恋愛観。

 女の子ってホスト風なイケメンが好きなんでしょ? と恋愛経験ゼロがわかりやす過ぎる認識をしており、お前マジで言ってんの? な顔をチアモにさせた。パピーちゃん以外どうでもいい筈なのに、あんまりなユキトの恋愛観にガール達が苦労しそうだとチアモに同情させるという快挙を成し遂げた。
 センセは誇っていいよ、とはチアモからの最大限の皮肉。同時にチアモは激怒した。必ず、かの恋愛クソザコ野郎のカスみたいな認識を矯正し、ガール心というものをわからせてやると決意した。

・チアモは好感度が見える。

 次元の壁を認識できるからガールランクを見るくらいお手の物。ブラスのランクを見たら1から10以上に一気に上がっているのが確認できた。ちょっと上がり過ぎな気がするが、チアモ的には都合が良いのでオールオッケーである。


 前回のラストから今回の話でハーレムが出てきましたが、この小説のメインはボンバーバトルと可愛いヒロイン達を描くことを目標に書いています。だからハーレム要素よりバトル要素やガール描写の方が強めに描かれると思うので、それだけ事前にお伝えしておこうと思います。

 初めてヤンデレ(対象不在)やデカい? 重い? 感情持ちヒロイン書いたけど、かなり執筆カロリー高いですね……ちゃんと描けているか不安です。

 そろそろバトル回書きたいので、次回はバトル導入回になると思います。ではまた。
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