ボンバーバトル黎明期のボンガ世界に転生しました。 作:ハニボン
7/9(水)AM10:00からシロとシロンの母でたるボンバーガール・シロエが参戦!
宇崎母のような可愛い若奥様な未亡人! しかもボンガにはエンゲージというケッコンカッコカリシステムが導入されてて、こんな未亡人ともエンゲージできちまうんだ! KONAMIとんでもねえな!?
みんか忘れず7/9にゲーセンまたはコナステでボンバト、しよう!!!
「見なよグレイ。ユキトさんのコジローのような燃える瞳! アサちゃんのブラッドのような燃える瞳! チグサのユリさんのような燃える瞳を!」
「ウルシさん、ミスティックウォリアーズ好きすぎです! みなさん同じ瞳で洗脳したみたいになってますよ!?」
皆伝レベルの早業で音ゲーの腕を披露するグレイのスーパープレイだったり。ミスティックウォリアーズが好きすぎて操作キャラのケイロスのような燃える瞳で作品愛を語り、布教しつづける凄まじい熱量のウルシだったり。俺、アサギ、チグサの3人でツインビーを交代しながら遊んだりと。入店時の騒動はともかく楽しい時間を過ごせたと思う。
途中記憶が怪しいところがあるが……まあ大丈夫だろう。ミスティックウォリアーズが神ゲーだということだけは覚えている。
エメラとツガルは宣伝係としての仕事があるため一緒に遊ぶことができなかったのは残念だが、それはまた次に都合が合う時にでもということでメカエメラ&メカパインと共に仕事に戻っていった。
原作と違ってメカ2体に自我が芽生えた様子は無かったので、暴走イベントなどが発生しなくて良かったと俺は安心した。どこかのタイミングで芽生えそうではあるが……パインに自我が芽生えた時の対処法を聞いてみるべきか?
そう思ったが根拠が前世の原作知識しかないから、なんでか聞かれたら何も答えられないことに気付く。暴走の危険性とかメカのスペックとかの質問でそれとなく示唆させる方向性で話してみるか……。
「いやぁ……遊んだねえ……」
「そうですねえ……こんなに気持ち良く遊べたのは久しぶりです……」
「上官殿! グレイ殿とウルシ殿がふにゃふにゃになっているであります! 大丈夫でしょうか……?」
「今日一日だけとはいえ、無料でゲーム遊び放題なんて中々無いからね。ずっとすごいテンションだったし、その疲れが今出てきたんじゃないかな?」
「まったく、アサギちゃんの友達2人ははしゃぎ過ぎだわよ。……まあ私もゲームでこんなに遊んだことないから、ちょっと新鮮な気分にはなるわね?」
時間が過ぎるのは早いもので、昼の時間帯からの入店から既に日が落ち始める夕刻となっていた。
ゲーセン内に存在するありとあらゆるゲームを遊び尽くした俺達(主にグレイとウルシ)は店を後にし、少し歩いたところにあるボム公園でちょっとだけ落ち着こうということで、皆ベンチに座って思い思いに休憩していた。
さて。本来の予定ならここで今日の予定は終了して解散となる筈なのだが……まだ一つだけ用事が残っている。
それは本日急遽参加したチグサが俺に話があると言っていた、二つ目の目的のことである。
「そういやチグサは俺に話があるらしいけど……どうする? 場所変えた方がいいとかあるかな?」
「……そうね。その方が助かるわよ。みんな悪いけど、少しだけユキトさんと話があるからちょっと待っててもらってもよろしいかしら?」
あえて思い出したように聞いてみると、チグサは素直に提案を受け入れて他のみんなに断りを入れた。グレイは「はい、大丈夫です…」とまだふにゃふにゃ状態から回復していない様子で生返事し、アサギは「了解であります! ここはお任せください!」と疲れなど感じさせない元気な声で了承していた。
最後にウルシだが、少しの間だけ場を離れると聞くとグレイのようなふにゃふにゃからすぐに目を覚まして、警戒するようにチグサを見ていた。正義の警察と正義の義賊で敵同士ではないが、だからと言って特別仲が良いわけではないのだろう。一枚岩ではないのがウルシの微かな姿勢から見て取れた。
そんなウルシを見てチグサはすぐに近づいて、一言何か耳打ちしていた。何を言ったかわからないが、聞いていたウルシは訝しげにしながらもとりあえずは信用したらしく、警戒の雰囲気を少し和らげていた。
そんなわけで俺とチグサはグレイ達から離れ、コンクリートの壁がある壁打ちスペースまで移動したのだが……結局チグサが俺にする話ってなんなんだろうか?
真っ先に考えられるのは……やっぱりアサギの参加するチームの指導をしている俺の存在だ。唯一の男だし、警戒するのは当然のことだと思う。チグサはそこを懸念していて、今からする話というのはアサギに手を出すなと俺に警告をするつもりなのだろう。
最近ガール達と一緒に居て感覚が麻痺していたが、こんな女所帯で男1人など異物でしかないだろう。俺から手を出すなど万が一にもありえないが……俺がそう思っていても、はたから見ればそんなの知らねえよこの侍らせ野郎である。俺が第三者の立場になって見たら、確実にそう言っていると断言できる。
いや……てかこれ、もし本当に俺が考えた通りなら誤解を解くの無理じゃねえかな……? なんて答えていいか全然わかんないぞ……。
「さて。ここらへんでいいかしら?」
グレイ達の位置から少し遠のいた所まで移動して、前を歩いていたチグサが止まってこちらに振り向いた。グレイ達……というかアサギと一緒に居た時のほんわかした雰囲気とは打って変わって、チグサは心境が読みづらい真顔の表情をしていた。視線は何かを見定めようとしているようなものを感じて、自然と緊張感が増していくのを肌で感じ取ることができた。
……まだ、どう答えるべきかを考え中だが、その顔と目を見て、俺も覚悟を決める。もうこうなったら俺のガール達に対する意志をしっかり伝えるしかないだろう。
「それじゃあ、砂色ユキトさん。早速だけど、単刀直入に聞かせていただくわよ。あなた……」
話ながらチグサは腰に差してある鞘に収まった刀の柄に手を置きながら、チグサは俺に問いをかけてきた。
「暗殺一家最愛家の三女……最愛チアモとは、どういう関係なのわよ?」
「…………」
……そっちかぁ。
想定していたものよりもっと答えづらい内容に、俺は内心頭を抱えていた。
●~*
チグサが砂色ユキトを知ったのは、アサギが友人からチームに誘われて指導役と会うという情報を入手した時――ではなく、数日前に発生したボムシブヤでの強盗と誘拐の連続事件。その報告書を同僚のハナから受け取った時に、誘拐の対象であるユキトの存在を知ったのだ。
最初チグサは特に気に留めずに報告を聞いていたのだが……ハナが話した内容の中に、見逃せない情報があったのだ。
『最愛家の三女・最愛チアモが突然現場に姿を現し、私達を助けてくれました。最愛家の案件はあなたが担当しているものなので特に拘束などはしませんでしたが……聞いた話では、被害者のユキトさんと最愛チアモは昔馴染みの関係らしいですよ?』
『……昔馴染みぃ~?』
昔馴染みと聞いて、チグサは訝しむ声を隠さなかった。
ウラの世界では有名な暗殺一家の最愛家。ボンバー警察が幾度となく逮捕を試みたが、最愛家は全員がS級の暗殺者でその実力は本物。最愛家とボンバー警察の総力戦となってしまえば、発生する被害は甚大であると想定されるため中々踏み込めずにいた。
現在は要注意人物達の警戒・監視ということになっており、その案件は署内最強と名高いチグサが担当していたのだった。
それほどのビッグネームだからこそ、昔馴染みと聞いたチグサは疑念を抱かずにはいられなかった。というかそれは嘘だとチグサはすぐにわかった。
まず砂色ユキトという名前も存在も、ハナからの報告で初めて知ったのだ。あの最愛家の三女の昔馴染みなのに、だ。署内で一番情報を集めているチグサが身近に接している同級生やご近所などの、一般人との関係性を調べ尽くしていないわけがなかった。
事件の報告から数日間、チグサはすぐにユキトの人間関係を調べあげたが……最愛家に繋がりがありそうな人物は見つけられなかった。まあこれについては……実はあんまり期待していなかったのだが。そもそもボンバー警察は最愛家の住所、または拠点すら特定できていないのだ。
甚大な被害の想定以外で逮捕に踏み込めない、もう一つの理由だ。さながら都市伝説のような存在で、最愛家という名前だけが一人歩きしていた。
とにかくわからないことがわかれば、次に調べるのは砂色ユキトの人となりである。どんな形であれ最愛チアモと繋がりがあるのであれば、彼もまた怪しい危険人物などではないかと疑いをかけるには充分。そして調べてみたのだが……結果は、ほぼ白であったのだ。
まずチグサは学校時代の友人や実家と現在住んでいる部屋の近隣住民、踏み込んでユキトの仕事場であるボンバー事務所のハニーというスタッフからユキトの人となりを聞き込みを開始。
結果はどれもが「明るくて気のいい人」「話しやすくて、トラブルなんて聞いたこともない」と、周囲の評価はそんな『普通の人』という印象ばかりだった。直近で一番接しているであろう事務所のスタッフも「私も人を見る目はある方ですけど、ユキトさんは他人に害を与えるとかは無理な人だと思いますよ?」と述べ、ユキトを悪く言う者は一人もいなかった。
ボンバー警察のデータベースでも、前科や前歴はなし。流石に通話やメッセージなどの閲覧は令状なしでは確認できないが、SNSなどのアカウントは一応確認できた。ただまったく書き込みがないので、ニュースや流行の情報を見ているだけなのだろう。怪しい交友関係は見受けられなかった。
ここまで調べたチグサのユキトに対する所感は、やはり聞き込んだ人達と同様で普通の人といった印象であった。
普通に生きて、常識をわきまえた一般人。悪事を働けるような人間じゃない、警察として守るべき一市民。
よく当たるタイプの警察幹部の勘を持つチグサでも、情報だけで判断したとしてもやはりそう思えた。それならば今度は直に会って、一日中近くで見てみようということで今回強引にこの集まりに加わったのが事の真相である。
そして今日一日ユキトを観察してみたが……やはり、裏のあるような人物には到底見えなかった。言葉遣いも丁寧で鼻につく感じはしないし、おそらく根が善良なのだろうと感じることができる。グレイやウルシの様子もユキトのことを信頼しているように見えたので、少なくともセクハラとか変な接し方をしていないのは見て察することができた。
多分だが、本当にユキトは悪事に加担しているわけではない。チグサはそう確信したが……そうなると最愛チアモと関係を持っているという事実が、あまりにもネックであった。
年齢こそ大きく離れてはいないものの、通っていた学校はユキトは共学の聖たま学園であり、チアモはミイロタテハ大学付属女学院という女子高で全然違うし、最愛家の住所がわからないとはいえ生まれ育った場所や地域は確実に違うということだけはわかっている。
考えれば考えるほどどこでどう繋がったのか、その接点がわからない。知らないうちにとかいつの間にかとかではなく、突如湧いて出てきたとしか言えないレベルの不自然さなのだ。
ただ最初にほぼ白と言ったように、1つだけ怪しい所がある。というかここしかないんじゃないだろうかと思うのが、ユキトが戦士の修行でボム地球から離れていた期間だ。その期間中のどこかの宇宙か惑星でチアモと出会い、何かしらの関係を持つようになったのでは? というのがチグサの推理である。それならば辻褄は合う。
……実際は前世からの繋がりであるのだが。チグサには知りようもないことであるし、どんな関係性になったのか推察して候補を並べても、1つもピンと来なかったのが現状である。
本来なら張り込みなどで慎重に調べるべきなのだろう。だが聞き込みなどの事前の情報と今日会って観察したユキトの人間性を見て、行動の監視をしてもおそらく見えてくるものも得られるものも無いだろうと考えて、ならばとチグサは直球で聞くことにした。
おそらくユキトはあまり嘘が得意ではないと思い、ユキトの反応を見て推察しようとチグサは策を講じたのだ。
ポーカーには自信がある。少しの反応も見逃さぬよう、チグサは目を光らせるのだが……。
わかりやすいくらいに滅茶苦茶困ったようにしているユキトの姿を見て、チグサはええ……と逆に困惑の表情を浮かべてしまっていた。
――――こいつ本当に隠し事下手なのわよ……と。
ちょっと中途半端だけど、長くなりそうだったので次回チグサへの返答回になります。
来週中に次話更新したいけど、もし更新されてなかったらシロエさん追いガチャしてるか絶賛堪能中だと思ってください(小声)