ボンバーバトル黎明期のボンガ世界に転生しました。 作:ハニボン
ボンガ7周年のボムハワイイベント、投票方法はわからないけどプレイヤーが好きなガールを選ぶ実質人気投票なイベントが始まりますね。
選ばれたガールは新水着とかもらえるんですかね? シロエさんは選ばれてそう(予知)
複数選べるかわからないけど、もし選べたら俺はシロとメロンに投票するぞー!
地球立
そこはタクティカルアサルトフォース――――通称TAFが設立した戦闘教導機関。TAFはボム宇宙から飛来してきた未確認宇宙生物や別惑星からの侵略者など、惑星に危機をもたらす脅威からボム地球の平和を守り戦う魂斗羅が所属している軍事組織だ。
魂斗羅学園はその名の通り優秀な魂斗羅を育成する場所で、一限目から空中戦艦対決訓練や発射ミサイル掴まり移動などの戦闘訓練が授業内容となっているとにかくイカツイ学校である。
さて。この説明をしている時点でもう察していると思うが……俺は今、その魂斗羅学園の訓練グラウンドに来ているのだ。
ここに来た理由はこの前のアクア城での交流を深めようという話で、オレンが一緒に魂斗羅式の運動や訓練で身体を鍛えてみないか? と誘われていたからである。
「トラウマ克服の明確な方法は思いつかないけどよ、悩んで考え込むより身体動かしていた方がよっぽど健康的だし、すっきりするぜ?」
どうやら俺のトラウマの話を聞いてから、オレンなりに気にかけてくれていたようだ。それが純粋に嬉しかったし、戦闘が本職のオレンとの訓練は願ってもなかったので俺は即答で訓練の約束をしていたのだ。
というわけで本日の予定は魂斗羅ブートキャンプとなっており、怠けた身体を鍛え直すべく早朝からオレンと一緒に訓練グラウンドでトレーニングに励んでいたというわけだ。
トレーニングの内容は基礎体力訓練となっている。早朝5時からのランニングから始まり、腕立て伏せやスクワッドなどの筋トレ系、そのままサーキットトレーニングで追い込んで最後にロープ登りや壁登りの訓練を午前中は行っていた。
基礎体力訓練が終わって次は体術訓練。俺とオレンは構えを取って対峙し、互いに躊躇なく攻撃を叩き込む、息もつかせぬ攻防を繰り広げていた――――!
「まいりました……」
……わけがなく。何度か組手をやってみても、気付けば俺は地面に寝かされているのが現実であった。素人が本職に勝てるわけないからね…。
「相棒~大丈夫か~?」
倒れている俺の顔を覗き込んで手を差し伸べてくれるオレンに、俺は感謝を伝えながら手を取り立ち上がった。そして俺達の組み手が終わったタイミングで、2人の少女が声を掛けて来た。
「このタオルをお使いください、ご主人様。それと水分補給を。一家に一台欲しいとよく言われる優秀メイド・エメラが、この前のゲームセンターで仲良くなった雀ドロイドなる方から頂いた雀ドリと持って来たので、ぜひお飲みになってください」
「じゃ、雀ドリ? エナドリでいいのかな……? ありがとうエメラ、頂くよ」
「ユキぴっぴ、すごいじゃん! 初めて会った時からそこそこ鍛えてるってのはわかってたけど~……途中リタイヤせずに
タオルと雀ドリなる飲み物を俺に渡してくれた流石は気が利くメイド・エメラと、陽気に話しかけてきたもう一人は魂斗羅学園の生徒。
髪先が青と赤で混じった金髪ツインテール。半袖シャツで腰近くのギリギリまで短くしたスカートの制服を着こなす、まさに『陽』という言葉を体現させたかのような正統派ギャルの存在感を放っている。
オリーヴ=ドラブ――――それがこの眼帯の少女の名であり、休学中である魂斗羅メンバー・オレンの元バディである。
彼女はなんでも清掃サービス『きつねととら(株)』という街の清掃会社でバイトをしている女子高生であるが、その正体は地球の脅威を掃除する魂斗羅のメンバーの1人。ミリタリーでとにかく明るくポジティブなシューターのボンバーガールなのである。
オリーヴがこの場にいるのは、魂斗羅学園の生徒でオレンがここにいるから……というわけではない。魂斗羅ブートキャンプをするためにオレンがこの訓練グラウンドを使わせてもらえるよう、オリーヴに頼んだからである。
オレンとしては休学中の身なので許可が下りるか少し不安がっていたが、オリーヴのおかげかあっさりと使用許可をもらうことができ、こうして訓練することができていた。発端である俺からしたら、2人には感謝してもしきれない。今度なにかお礼しないとなあ。
ついでにエメラがいるのは俺とオレンの付き添いである。原作同様オレンとエメラは一緒にいることが多いから、まあそういうものなのだろう。
「それほどでもないよ。こんなんでも指導役として運動は欠かしてないし、一応戦士の修行もやってたからね。魂斗羅のトレーニングは久々だったから、流石にちょっとしんどかったけどね……」
基礎体力訓練、体術訓練までやりきったことにオリーヴは驚き褒めてくれるが、そこまで大したことではない。今言ったように、俺は戦士の修行の一つであった……というか中心だった魂斗羅トレーニングをしていたからで、完遂できたのもそのおかげである。
魂斗羅の訓練が戦士の修行と関係あるのか? と疑問に思うだろうが……わからない、としか言えない。
師によって戦士の修行は特定の決まりがなく千差万別であるのだが、がむしゃらに身体を極限まで鍛えて真のボムの生成を目指すという、単純明快な修行法が古来より存在している。おそらくこれは遠い昔、いつかのボンバー時代に身体を鍛え抜くメニューを魂斗羅に依頼してできあがったものだと思われる。
果たしてこの方法が正しいのかはわからない。一応これをやって真のボムの生成に成功したという前例があるので、方法の一つとして修行法として文献に残り、後の時代に知られているので決して間違いではないと思うが……俺の見解としては真のボムへのきっかけは単純なもので、個人差によるものではないのかと思っている。
――――ボムの力はボムにあらず。心にあり。
ジェッターズの名言だけど、やっぱこれだと思う。心の在り方やきっかけなんて人によって違うものだ。真のボムを使えるようになる条件に法則性のようなものが見つけられないのも、超が付くくらいの個人差があるのではないかというのが俺の考察である。
まあ……偉そうに言ってるけど、俺は使えないんですけどね! クソォ!
「いやいや、大したもんだよ相棒は。修行してたのは聞いていたけど
「そうそう! 最後までやりきるのってとーってもえらいことなんだから、ユキぴっぴはもっと自信持ちなって! ほら、このままあーしと一緒に射撃訓練でも……って、訓練続きで流石に疲れてるよね? そしたら少し休んでて! あーしはエメぴっぴと射撃対決でテンション爆上げしてくるから!」
「ほう? この最強シューターたるワタシに勝負を挑むと? いいでしょう、やーってやりますよ」
デッキブラシ型のハイテク銃『つぐみん』を手にしたオリーヴがエメラを誘い、αブラストのライフルを構えたエメラが勝負を受けて、2人はグラウンド内にある射撃場の方へと移動していった。
俺は息を整え、遠目で対決している2人を見ながらオレンと共に身体を休める。
俺は肩で息をしている状態なのだが、同じ運動量のはずのオレンは呼吸の乱れはない。汗こそかいているが、それでもまだまだ余裕があるように見えるのは流石魂斗羅ガールである。
「……相棒。訓練はどうだった?」
エメラとオリーヴの対決を眺めていると、呟くように一言、オレンが俺に聞いてきた。確認のような、こちらの身を案じる声色に聞こえた。
どうしたんだろう? と俺はオレンの様子が気になったが、とりあえず偽りのない感想を先に述べることにした。
「修行以来の久々のハードトレーニングだったけど、みんなの指導役としては運動不足を痛感したかな……うん。オレンのおかげでそこに気付けたから、誘ってくれてすごく助かったかも」
ここまでの運動は修行から2年ぶりであったが、当時と比べてどれだけ動けなくなっているか、自分のブランクを実感することができた。
やって良かったと心の底から思う。しかし、1つだけ気になることがあった。
「さっきの組み手だったんだけどさ……俺って、どうだった? ずぶの素人ってのはわかっているんだけど、それを踏まえてどのくらいの力量あるか教えてほしいんだけど……?」
それは体術訓練のこと。実は元々オレン達にはやる予定のない訓練であったのだが、俺が頼んで即興でメニューに組み込んでくれたものである。
オレンとオリーヴに指南を受けたり構えや動作など色々助けられながら組み手を行ったわけなのだが……組手の結果は言うまでも無く瞬殺され惨敗。一勝も勝ち取ることができなかった
まあ、これは仕方がないというか、数時間鍛えただけの素人がプロに勝てるわけないので当然のことだろう。だがそのプロであるオレンとオリーヴにご指導ご鞭撻してもらったのだ。できない敵わないと心が折れて逃げてしまうのは、公式バトルから逃げた俺にとっては同じことの繰り返しである。
アクアに聞かれるまでトラウマになっていることに認識すらしていなかったが、2度目なんてごめんである。続けるためにもオレンにどんな感じか聞いてみたのだが……。
「……
困ったような笑みを浮かべていたオレンに、ばっさりと平均レベルだと告げられてしまっていた。知ってた……知ってたよ……。
わかっていたけどはっきり言われて落ち込む俺に、オレンは俺の肩にポンと手を置きながら「元気出せよ相棒」と慰めてくれた。
「それにしても、なんで体術訓練やろうなんて言い出したんだ? オレとしてはやる気ある奴は好みだけどよ。組手しててわかったけど、相棒は喧嘩や暴力とか得意じゃないし、得意になろうって感じでもないだろ? 何か理由でもあんのか?」
「ああ、それはだね……」
オレンに聞かれて、俺は特に隠すことでもないので体術訓練は提案した理由を話した。まずさっき思っていたことと、もう一つはボムシブヤでの事件のことがきっかけで体術も習っておきたいというのが主な理由である。
チアモやセピア達が助けに来てくれたおかげで事なきを得たが……もし彼女達がいなかったら、ブラスを守れなかったかもしれなかった。真のボムが使えればそれらを解決できたかもしれないが……たらればの話だ。使えないのなら、せめて格闘の一つや二つ護身術として習得したかったのが本音である。
こうして改めて口に出してみると、傲慢というか私欲的だなと思ってしまう。そう思っているつもりはないのだが、次善策として利用されていると思われても仕方ないかもしれない。……オレンからしたら、良い気分にならないんじゃ? とやってしまったかと思いながら様子を見てみると、
「……へえ……」
何やら感心した様子で、こちらのことを見ていた。楽しそうにな微笑みを浮かべたその表情は、どこか嬉しそうに見えた。
「そっかそっか。相棒もちゃんとそういうの気にする男の子なんだな。……いいね、そういうの嫌いじゃないぜ?」
俺の話を聞いて、オレンは何やら納得したように呟いていた。それからオレンは口の端をニッと吊り上げるような笑顔で、俺に手を差し伸べた。
「体術訓練、もうちょっとだけやってみようぜ? 攻撃は下手くそだけど、回避と防御は上手いから相棒はそこを重点的に鍛えればそこそこやれると思うぜ?」
「オレン~ユキぴっぴ~! あーしらの射撃訓練どうだったよ~? って、もしかして2人ともさっきの続きやろうとしてる? それならあーしとも組手やろ~!」
「オレンにリベンジというわけですね、ご主人様。どれだけ地を這いつくばろうと諦めない天下無双の逆転ファイターなご主人様の姿勢にエメラ、感激です。そんなご主人様にエメラからアドバイスをお送りいたしましょう。目を狙ってください」
「狙わないよ!? 冗談でもダメだからね!?」
射撃訓練から戻ってきたオリーヴとエメラを交え、最後にみんなで組手をして魂斗羅での訓練は終了となった。
まあほとんど瞬殺されてしまうのは変わらなかったが……前半と比べて、多少動けるようになった……と思いたい。
あっ、そうだ。オリーヴにも用があったんだ。忘れないうちに声を掛けておこう。
「オリーヴ、ボンバーバトルに興味ない? もしあったらうちのチームにスカウトしたいんだけど……」
「マジ? ボンバト誘ってくれんの!? やるやる~! そのスカウト受けるしかないっしょ~!」
といった具合に、あっさりとオリーヴはスカウトを受けてくれて仲間になってくれたのであった。
よっしゃぁ! 光のギャルゲットォ!!
・エメラとオリーヴの関係
オレンとエメラがボンバーパトロール中の時に、任務中だったオリーヴと遭遇。その時オレンがエメラに紹介したが、勝手にキャラが被ったと思ったエメラがオリーヴにお掃除対決を挑んだ。しかしやはり2人はガールズで、戦いの中で友情が芽生え掃除友達として2人は爆速で仲良くなっている。
・光のギャル・オリーヴ。
闇のギャルはチアモである。
・雀ドリ
麻雀ファイトガール内の購買部で買えるアイテム。効果は雀ドリアイコンのついたイベント進行2倍、ジムのスピリット生成3倍、レート変動2倍になる超ドキドキモード選択可能になるなどがあるお得なドリンクである。
ファイトガールであるナナツノ・ツミレが札束で殴って作らせたものであり、麻雀ファイトガール公式マンガの謳い文句では『明日への活力』『超健康』『すっごい無害』『絶対安心』『びっくりするくらい安全』となんかこう良くなるドリンクとして紹介されている。のみなはれ……なきなはれ……。
ユキトは無事、雀ドリにハマって常飲するようになるが、いつか飲み過ぎがバレてガールの誰かに没収される未来が確定している。
これいうほどオレン回かな……?
次回は主人公のボンバト回または導入回になります。最近マジで暑いので、みなさん水分補給しっかり取ってくださいね! ではまた。