ボンバーバトル黎明期のボンガ世界に転生しました。 作:ハニボン
やってきました事務所内のガール達との初顔合わせ当日!
なんだかとんとん拍子で事が進んでいるような気がするが、まあ何事にも勢いは大切だろう。止まるよりかはがむしゃらに進んだ方が良いというものだ。
と思って事務所に向かっているのだが、近づけば近づいて来るほどに緊張感が増して止まる大切さを学んだ。就職成功の喜びで忘れてたけど、これから女の子達に指導していくんだよな……やばい、心臓が忘れてたバクバクを思い出してきている。
「あっユキトさーん!」
そうこうしている内にどうやら事務所が見えるところまで来ており、玄関で待っていたであろうスタッフさんに迎えられた。
「おはようございます、ユキトさん。時間通りですね!」
「おはようございます、スタッフさん。第一印象が大事ですからね、初日で失敗するわけにはいかないですよ」
「良い心がけですねえ。てっきり緊張して昨日は寝れてないんじゃないかと少し心配でしたが、その様子だと大丈夫そうですね」
違うんです。その緊張は今始まっているんです。
そんな弱気なことは言えず精一杯の微笑みで返すと、スタッフさんも笑顔で答えてくれた。
「さあ、もうガール達も中で待ってますよ。さっそく会いに行きましょう!」
挨拶もそこそこに中へと案内されていく。あっあっまずいさっきよりも心臓が爆音レベルになってもはや音割れしているように聞こえる……。
そうだ。よくよく考えたら原作キャラであるボンバーガール達とこれから会えるってことだよな! なんでそこに気づかなかった俺ぇ! 全然心の準備できてなくてダメダメだよ!
いやしかしだ。ちょっと前から言っているが、本人かと思ったら全然違う人って可能性だってある。現にスタッフさんだって漫画の方は看板に文字書いて会話する癖強キャラだったが、ここにいるスタッフさんは冬に水着着せるような鬼畜キャラには見えない優しそうなお姉さんだ。あれ? ゲームの方だと普通に話してたっけ?
ともかく、期待から上げて落とすという展開だってありえるということだ。そう考えると少しは気も楽になるというものだ。よし、心の準備完了! 第一印象でできる男というものをわからせてやる!
「さあ、みなさん揃いましたね。まずはガールのみなさんから自己紹介をお願いします」
いよいよか、とスタッフさんの声で思考の海から意識を浮上させ、集まっている彼女達を見て――――。
「はいはいはーい! ポジションがボマーのシロっていいます! あなたが私達のマスター!? これからよろしくね!」
ミ゜ッッッ(尊死)
「オレンだ。ポジションは戦うのが好きだからアタッカーだ! これから俺たちはパートナーなるんだ、よろしく頼むぜ相棒!」
ミ"ッッッ(絶命)
「エメラと申します。ポジションはシューター。ようこそボンバー事務所へ。そしてこれからよろしくお願いしますご主人様」
ミッッッ(浄化)
「ポジション・ブロッカーのモモコよ。最初に言っておくけど、モモぴゅん安い女じゃ……って、何やってんのよあんた?」
最後のメンバーであるモモコの自己紹介で完全に宇宙を背負ってしまった俺は、無意識にバッグへと手を伸ばし、震える手で4枚の色紙を取り出した。
「さ……」
「さ?」
「サインもらっても良いですか……?」
「なんでよ!?」
次回は新ガチャでヒイロ当てたら更新します