ボンバーバトル黎明期のボンガ世界に転生しました。   作:ハニボン

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バニーガール、いいよね……嫌いな人類いないよね……。

えっ? eパス? 一つも取れませんでしたが??

…………バニーパプルのが欲しかったよねえ(血の涙)


というわけで今回から中盤・第二部『BBC予選編』開幕ゥ!!!!(ヤケクソ)


中盤・第二部『BBC予選編』
✟深淵なる暗黒な闇の到来✟ と現在の成長報告


 無限に広がる大宇宙────。

 

 果てのない闇の海に、無数の星々が散りばめられている。

 遠い銀河の光が静かに流れ、宇宙はただ、永遠の静寂に包まれていた。

 

 その静寂を破るように、一つの影が現れる。

 

 星の海を滑るように進む、一隻の宇宙船。深紫の船体は星明かりを受けて鈍く輝き、広大な宇宙の闇を静かに航行していた。

 

 宇宙船が目指す先……コックピットの(キャノピー)の向こうには、一つの惑星が浮かんでいた。

 

 深い宇宙の闇の中で、その星だけが青く輝いている。雲に覆われた海と大陸。生命の気配を感じさせる、鮮やかな青い惑星だった。

 

「あれがボム地球……あそこに奴がいるのね」

 

「……!!」

 

 青い惑星──ボム地球を見据えたコックピットの少女が呟き、その隣でウサミミを生やした白いハネミンボーがピコーンと耳を伸ばし、羽先をボム地球へと向けていた。

 

「クックックッ……時は満ちた!!」

 

 銀髪ツインテールの少女────ダァクは高揚し、高らかに笑う。

 

 ようやく会えるのだ、我が宿敵(ライバル)に。ようやく長年の戦いに決着をつけることができるのだと……そう思えば必然と、少女の気分はより昂りを増していた。

 

「首を洗って待つがいい、シロン!! 我の暗黒パワーで汝をギッタンバッコンのグッダグダにしてやるのだ! ダァーックックックッ!!!」

 

 いつだってイメージするのは自分の勝利の姿。宿敵(ライバル)を下したその瞬間を想像し、ダァクはさらにテンションを爆上げして、ダンッ! とつい操縦桿に足を乗り上げてしまった。

 

 そして乗り上げた場所に丁度ある、赤いボタンを踏み押していた。そのボタンの上に書かれていたものは……。

 

※緊急着陸ボタン(着陸できるとは言っていない)。

 

「あっ」

 

「───!!!」

 

 ────ああああああぁぁぁぁぁあぁぁぁあぁぁぁぁ…………!!!!

 

 ダァクのやらかした悲鳴もけたたましい警報にかき消され、宇宙船は急発進する。目の前にあるボム地球へと狙いを定め、宇宙船は飛び込んでいったのであった。

 

          ●~*

 

 ボンバーバトルチャンピオンシップ──BBCまで残り3日。我らボンバーチームのバトル練習は最後の仕上げに入っていた。

 

 ここでみんながどれほど成長したのかを説明しようと思うが……結論から言えば洗練された、の一言に尽きるだろう。

 

 ロール毎に説明しよう。まずはブロッカーからだ。

 

 成長の振り幅がわかりやすく見えたのは一番にモモコで、その次にパインなのは間違いないだろう。基本的に練習は基礎をモットーに指導しているのだが、この二人はブロッカーの基礎を完璧に身につけていた。

 

 直感的に行っていた最初の頃と比べるとバトル序盤の築城はかなりスムーズになっており、中盤、終盤にかけての防衛もどれだけ攻められて荒らされても築城を疎かにせず、シューターとの連携で敵前衛の撃退に成功した時にすぐに防衛ラインを上げるなどブロッカーとしての立ち回りをよく理解してくれていた。

 

 調子に乗りやすいパインは想定外なことに弱く、テンパりやすくなってしまうのが課題だろうか? モモコなどはバトル中、相方のシューターに叫ぶ形で指示をよく飛ばすがどれも的確であり、叫ぶ姿とは裏腹に冷静さを保って判断を下せる指揮官のようなタイプとして開花させていた。

 

 パインもモモコを見習って指示を飛ばすのだが、相手が即座に対応したり奇襲や不意打ちなどの形で攻め込まれたりした場合は焦ってしまいがちだ。だがそれは性格の問題ではなく反応の癖である。こういった改善方法はちゃんと存在している。

 

 想定外に弱いのなら単純明快、想定内の範囲を広げればいいのだ。

 

 バトルマップを再現した模型を用意し、いくつもの場面を想定したシミュレーションを行った。これなら実戦と違って落ち着いて考えられるし、間違えても巻き戻して正解を教えられるのでかなり有効だろう。普通に勉強になるということで、これにはパインだけでなくモモコとアクアも参加していた。

 

 そんなわけでパインは完全にではないが前ほどテンパることはなくなり、改善はほぼ成功したと言っていいだろう。

 

 メロンとプルーンは最近練習に参加したばかりなのでまだ全然であるが、メロンに関してはモモパイとスキル構成がほぼ同じなのが幸いしていた。同じと言っても少し仕様が違うので築城においてポイントを抑えることを重点的に教えていて、モモパイの二人からも意見交換やアドバイスを色々しているので、メロンはすぐに上達できるだろう。

 

 プルーンは……本当はやってもらいたい立ち回り方があるのだが、それを提案したら「絶対大変だから嫌だ〜!」と泣かれてしまった。まあ、そうなるよね……とその反応は読んでいたので、プルーンの最適解ではなくなるが別のバトルスタイルを提案。「それならまあ……」とプルーンは最初よりマシだと思ってくれたようで、渋々ながらも了承してくれた。

 

 モモコから「甘すぎ。モモぴゅんから言ってやろうか?」ともっと厳しくすべきと耳打ちしてくれたが、とりあえずはこのままで行こうということになった。モモコが看破したように俺のこの対応は甘いと思うし、プルーンには飴と鞭が一番良いのがモモコのやり方でわかっているのだが……一応これには理由がある。

 

 単純に時間の問題だ。BBC開催まで残り数日。ここで下手にごたついていられないし、嫌がることを無理にやらせるくらいなら納得する練習をさせた方がいいだろう、という判断である。

 

 この大会で最後というわけではないのだ。本来の適性ある戦い方はその後から始めても充分間に合うだろう。

 

 ただそれ以前の練習開始前の走り込みだけは頑張ってほしい。最初はプルーンの堕落的性格や貧弱すぎる体力を考慮して周回の回数を少し減らそうとはしたが、「ボンバトだけじゃなくアイドルもやんだから体力なんてあってなんぼ!」とモモコが甘すぎると一喝。練習中は必ずモモコがプルーンに付くようになり、毎回悲鳴を上げているプルーンの姿がそこにあった。

 

 まあ体力はあって困ること一つもないし、むしろ良いことしかないしずーっと怠惰に過ごしているのは健康的にも身体に悪いし。将来的に考えたらモモコの言っていることは正論である。流石にこれは俺が甘いな、と意識を改めた。

 

 本当に限界になって倒れそうにならないよう、目を見張る必要があるが、プルーンのためにもここは心を鬼にして指導しよう。心が揺らぐし可哀想だけど、頑張ってくれ、プルーン……!

 

 最後にアクアだが、これはシロと共に個別練習をしている関係で、ここに最近テッカも参加したので最後に紹介するボマー……というかシロと一緒に三人の状況を説明しようと思う。なので次のシューターに移ろう。

 

 連射を得意とするエメラに、さらにショットガンや火炎放射など面の射撃を得意とするオリーヴが参入してくれたことで、新たなパターンや戦術が生まれてバトルの練習は一段と高度なものへと変えてくれた。

 

 元よりこの二人は職業的にも戦闘を得意としているので、オレン共々わかりやすい変化はあまり感じられないかもしれないが、そこはボンバトの知識を叩き込むことで序盤の立ち回りはもちろん押し込まれてからの戦況の捌き方が巧くなったのが目に見える成長変化と言えよう。

 

 逆に目に見えてわかりやすいと言えるのは、間違いなくパプルだろう。他のシューター二人と違ってあまりこういった激しい競技は得意ではなかったが、俺が教えたパプルに必要なあらゆる技術をパプルは素直に吸収していき──防衛側の参謀のような立ち位置を得ていた。

 

 なにより特筆すべきはパプルの羽である。堕天したことで天使の羽は使えなくなってしまったが、代わりにセイジャが変身してパプルの羽となり移動を補助していたのだ。反則じゃない? って思うかもしれないが、アクアのサーヴァントナイトのようにミンボーの持ち込みは3体まで可能で、セイジャはミンボー扱いになるとのことらしい。あんまり気にしていなかったけど、この仕様を知った時は少し驚いた。

 

 まあ、ただの移動補助程度なら大したことないように思えるかもしれないが……注目すべしは、羽に変身した状態でもセイジャには視覚があることだ。

 

 そうだ。パプルは背中に目がある状態のようなもので、セイジャの声の伝達が必要ではあるものの連携を取ることで視野の広いシューターとして頭角を現したのである。この状態は最近発覚したものなのでブロッカーのガールズと組ませて色々試す必要があるが、化ける可能性が大いにあると期待できるだろう。

 

 次にアタッカーだ。アタッカーの面々はシューター以上に戦闘経験豊富なのが多いため、やはりエメラとオリーヴと同じ評価になってしまうのだが……あえて言いたいことがあるとすれば、アサギとチグサの2人になるだろう。

 

 霊剣・大念動波剣を背後に三本顕現させ、アサギはダメージ与えつつ自身を回復させる剣で、チグサはダメージを与えた相手にHPを減らし続ける呪いの人形を付与するというバトルスタイルだ。それぞれのバトルスタイル自体には問題はないのだが、言いたいことというかツッコミがあるのが、念動波剣である。

 

 解釈が広すぎるというか……もう言ってしまうと、ファンネルみたいな遠隔操作ができるのだ。

 

 操作範囲は数メートルほどで流石に狙撃シューターとタメを張れるものではないが、それでも単純に攻撃の手数が増えるのは相手にする際厄介極まりないだろう。アサギがまさに手数の連携を繰り出していたし、チグサはアサギ以上に遠隔操作に長けていた。

 

 縦横無尽に波動剣を舞わせ敵に突進させたり、射程範囲内であればアタッカー本人だけでなく浮遊する剣にも相手は警戒しなければならない。テッカのブロック飛ばしといい、毎回アタッカーの知らない攻撃には驚かされるばかりである。

 

 多少仕様が違うというのもあるが、こうして色々な発見があると前世のゲーム知識がすべて通用するわけじゃないのが身に染みてわかるものだ。パプル&セイジャや波動剣ファンネルなどを戦法に組み込もうとすると、色々な組み合わせを考えては頭を悩ましている。あまりに可能性があり過ぎて夢が広がリングでめっちゃ頭痛いけど楽しい……と俺は人知れず苦しくも嬉しい悲鳴を上げていたりした。

 

 ほぼ波動剣ファンネルの説明になってしまったが、アタッカーはここまでにして最後のロールであるボマーの成長具合を話そう。

 

 まずは個別の特訓を行なっているシロと場所を提供してくれているアクア、そしてそれに付き合うテッカの3人についての説明をしようと思うのだが……その前に、目の前の現実に目を向けようと思う。

 

 なぜかと言うと今俺の前には二人のボンバーガールが現れており、一人は少し怒ったような雰囲気で、もう一人は困ったようにしていた。

 

「シロばかり構ってずるいぞ、マスター」

 

「えっと、あの……お邪魔します、先生……」

 

二人のボンバーガール────クロとグレイがそんな様子で、俺の前に現れたのであった。




毎度のことながらちょっと中途半端だけど、クログレイの来訪理由とダァクとの邂逅は次回になります。

ネタバレするとシロンはまだボム地球には帰ってきていません。そこも次回詳しく判明する予定です。
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