ボンバーバトル黎明期のボンガ世界に転生しました。 作:ハニボン
って盛り上がってたところに今回の追加SPボイスシリアスなの多めな感じでびっくりしちゃった。
引かなきゃ…(使命感)
ボンバーバトルチャンピオンシップ、開幕────!
来たるべき日が来た。ということで我々ボンバーチームは全宇宙からボンバーガールが集うボンバースタジアムへとやってきていた。
コロシアム前の大通りは、人、人、人で埋め尽くされ、熱気に溢れて賑わっている。
道路脇には出店が並び、各惑星の名産品や応援グッズが飛ぶように売れている。行き交うのは人間だけではない。獣人や機械生命体、見たこともない異星人たちが肩を並べながら会場を目指していた。
────全宇宙規模の大会。
その言葉通り、銀河中から参加者や観客が集まっているのが見てわかる。
それと補足になるが、この世界はボムスーツなるものを着用してバトルに挑むのだが、それだとピッチピチスーツのエロ大会になるのでは? という疑問があるかもしれないが、みんなやっぱり恥ずかしいのか服の下に着て挑んでいるので安心してほしい。ボンガはね、健全なゲームなんだ。
「わぁー! すっごい人が多いね! マスター!」
「ほんとにね。この場所っていつも人多いけど、今日は比較にもならないくらいだ」
「こいつぁすげえや。今からこいつら熱いバトルができると思うと、ワクワクすんな!!」
「パーフェクトメイドである超究極最強ロボなワタシが、とうとう全宇宙にバレてしまいますね……うふふ。ロボゆえ感情はありませんが、エメラ楽しくなってきました」
「相変わらず超ポジティブ感情豊かロボね、あんたは……でも今回は認めてあげるわ。今日この場所でモモぴゅんたちの存在を、全宇宙に知らしめてやるっつの!」
俺とシロ、オレン、エメラ、モモコを先頭にそれぞれ感想を述べた。
みんな緊張感は感じつつもそこに焦りはなく、どこか楽しみにしている様子であった。チーム全体を見ても今日のバトルを楽しむ者、公の場でようやく実力を試せる者と半々な様子が垣間見れる。
残念ながらテッカのみがダダンダーンの任務で本日は不参加なのが残念であるが、「離れてても心は一緒なんだがら、頑張んなよ」と照れながらも熱いエールを送ってくれた。これにはガールズも「頑張るぞー!」と気合いが入っており、モチベーションは高く、コンディションは万全と言えた。頼もしい限りである。
さて会場入りする前に、ここで今回の予選がどういったものかを説明しようと思う。
まず最初に、BBC予選は勝ち抜き方式ではない。
各チームは運営の指定する様々な相手チームと対戦し、対戦を重ね、先に10勝へと到達したチームから順に本戦出場権を獲得するといった方式だ。
予選はこの一か月の間に三度の大会、というよりも公式戦と言うべきだろう。『マッチデー』が本日設けられる。
敗北したから即脱落、ではない。しかし本戦に進めるチーム数は限られている。
10勝へと辿り着くことはもちろん、本戦出場の席を誰よりも早く掴み取らなければならない。故に今日は全宇宙から集まったチームが一斉に激突する特別な日だ。
今回行われるのは、その第一回マッチデー。本戦への切符を懸けた戦いが、今まさに幕を開かれようとしていた。
そんなわけで説明はここまでにして、会場入りした我々は早速チーム登録をしようと受付へと向かった。
「チーム名はなんでしょうか?」
「えっとね、チーム『シロちゃんクロちゃんオレンちゃんウルシちゃんセピアちゃんアサギちゃんチグサちゃんテッカちゃんエメラちゃんパプルちゃんオリーヴちゃんモモコちゃんアクアちゃんパインちゃんプルーンちゃんメロンちゃんwithグレイちゃんブラスちゃんダァクちゃん』で!」
「チームレインボーでお願いします」
俺が答えるより先にシロが先に言って、目が笑っていないスタッフさんがバッサリ切って阻止し、チーム名を登録したのだった。
●~*
初の新ルールでのボンバーバトルの大会。その記念すべき第一試合がこれから始まろうとしていた。
バトル開始の時間はすぐそこまで迫る。誰も彼もが緊張に包まれる中、とある自身に満ち溢れたボンバーチームが存在していた。
「ワギャギャ! ついにこの日が来たな! 大地の揺るがすこの俺様の力を知らしめる時が!!」
愉快そうに笑うはアルマジロを模したフードを被るボンバーガール──アースボンバー!
「貴女みたいに野蛮な言い方は好みではありませんけど、このわたくしの美しさを足の短い下々に拝ませられる機会なのは間違いありませんわね……!」
背中に翼を生やし、スラっとした足が特徴の高飛車ボンバーガール──サイクロンボンバー!
「うむ! 二人とも気合が入っておる! わっちもこれから起こる戦に、武者震いが止まらぬでござるよ!」
武者のような赤い甲冑を身にまとい、戦意を燃やす大柄なボンバーガール──ファイアーボンバー!
「落ち着き給えよ、君たち。華麗に、優雅に振舞えないのかい? せっかくの晴れ舞台なんだよ? 我ら────チーム『ダークフォースボンバー』のね」
チームのリーダー。シリーズもの特有の、レウィシアなアクアブルーと名前が被っているボンバーガール──アクアボンバー!
チーム『ダークフォースボンバー』、ここに見参!!!!
遠い昔。かつてボンバー大陸を支配していた悪の錬金術師・ダークボンバーが引き連れた暗黒四人騎士団・ダークフォースボンバー……そのご本人たちが彼女たちであった。
当時ボンバーランドの王であるボンバーキングは彼女らの魔の手が迫っていることを察知し、選りすぐりの仲間──ライトフォースボンバーを連れてダークボンバーたちと戦い、ブルークリスタルに騎士団を封印することに成功。ダークボンバーを倒し、世界を救うことができた。
それから数百年後。長い年月を経てダークボンバーは復活を果たし、ブルークリスタルを破壊してダークフォースボンバーを封印から解き、再び宇宙を征服しようとしたが、当時のボンバー戦士がそれを阻止し、再び宇宙に平和が訪れた。
ダークボンバーにより魂を解放された四人はまた時を経てボンバーガールへと転生し、騎士団はチームとして新ルールのボンバーバトルへと挑む。
目的はただ一つ。すべては己の力を民衆へと証明するため!
『ゴー……ボンバー!』
バトル開始の合図と共に、四人は駆け出した。対戦相手のチームが何者かはわからないが、速攻で終わらせてやると────!!!!
「征くぞ、諸君! 我ら『ダークフォースボンバー』の力、とくと味あわせてや────」
「前の方々、ご注意を。エメラビ~ム~」
「「「「ぎゃあああぁぁ!?!?」」」」
ごっ、と突如としてエメラの極太ビームが四人に直撃し、光の中へと撃退される。そしてその光の中をシロとオレンが突き進み────。
『フィニッシュ! チームレインボー、ウィン!』
敵タワーから敵ベースを流れるように壊滅させ、速攻でバトルが終了したのであった。
●~*
まさに絶好調。まさに快進撃であった。
一試合目、二試合目と難なく勝利し、メンバーを変えながら様々な戦い方でバトルに挑んでいった。
ブロッカーであるモモコ、アクア、パインはほぼ完璧な防衛を成し遂げ、メロンも三人ほどではないが危なげなく上手く立ち回ることができていた。プルーンはまあ、ギリギリまでバトルに出るのを嫌がってはいたが……誠心誠意お願いして俺がオフの日一日家事掃除まるまるお世話する条件で、なんとかバトルに出てもらえた。バトルの活躍を見るとやっぱり結構動けるよなあ、プルーンって。
シューターはエメラとオリーヴは抜群の安定性を見せており、一番緊張しているであろうパプルも俺やブロッカーガールズの言葉をしっかり聞いて、落ち着いて動いてくれていた。ちゃんと相手が避けれない場面やタイミングを見極めて確殺しているので、これなら心配はいらないだろう。
心配がいらないといえば、アタッカーがそうであろう。誰も彼もが強者揃い。オレンとウルシは回避も攻撃の捌き方もほぼ完璧に仕上がりで、ほとんど被弾せずにバトルに勝利している。セピアとアサギは多少の被弾はあれど、ボマー並みの体力があるセピアと攻撃で回復するアサギはそのタフネスさで攻め込んでいる。
チグサは呪いを付与しスリップダメージを与えるという長期戦向きの戦い方で派手さはないが、初見や慣れていない相手にかかるプレッシャーは絶大。見事に戦況をコントロールしていた。*1
そして最後に、2人のボマー。シロとクロは絶好調であり、とても安定して戦えていた。特にクロの超火力のギガンティックボムはやはり監修の目を引くようで、会場内のアカデミアの学生や野次馬ガールたちの視線を釘付けにしていた。やっぱり強えボムはボム宇宙人のステータスよな。
シロはそんなクロの存在感に隠れてしまっている。シロの努力を知っている身からすると少し残念に感じるが、バトルを見ている限り、対戦相手は
さて。そんなこんなで我がチームレインボーは連戦連勝を重ねていき……気づけば
おいおい……圧倒的じゃないか、我がチームは……。
「あと一回勝てば、本選出場だね。次のバトルも油断せずに……って、みんなどうしたの……?」
誇張抜きでガールズの活躍に誇らしく感じつつも気を引き締めるいこうと振り返れば、なぜかみんな目を丸くしていた。どしたん? 話聞こか?
「いやぁ、なんかよぉ……早くねえか? もうそこまで勝ってたのかオレら……?」
「ボンバーバトルの試合時間は20分。これまでのバトルでワタシたちは10分以内に勝利を収めていますので、オレンの感覚は正しいです。エメラも、これには驚きです」
「……そうね。モモぴゅんも二人に同意……というか、みんな同じよ。練習して強くなってるのはわかってたけど、まさかここまで無双状態になるなんて思わないわよ。いやほんと、まじかー……って感じよ」
あっさりと、あまりにも呆気なく。あっという間に本選出場に王手をかけてしまった。喜ぶべき状況なのはわかってるが、「えっもうっすか?」と戸惑いが勝り、モモコがみんなの気持ちを代弁していた。ダァクとブラスは「流石クロ師匠だわ……!」「パプルお姉ちゃん、すごいです……!」と目を輝かしてバトルを見ていた。
「ええ~そうかな~? みんなの実力考えたら、この結果は順当だと思うけど」
「先生。参加者じゃない私が言うのもなんですが、流石に異例の速さと勝率だと思います」
君たちなら普通では……? と呟いてみたが、グレイを筆頭にいやいや普通じゃないから!? と総ツッコミをガールズから入れられてしまった。どうやら彼女たちからしたらこんなに無双できるとまでは思ってみなかったようだ。少しくらい自分に自信を持ってもいいのに……と言うとまた突っ込まれそうなので、口には出さないでおく。
とはいえ、こんなもんかと思われても困る。何せ次の相手は────。
「お兄ちゃん♡ 相変わらずみんなに甘々よわよわでちゅね〜♡」
「ガールちゃんたちと仲良しであも嬉しいよ、センセ♡ あとパピーちゃんは
「はぅあっ!?」
両側の耳元で囁かれる、ダブルASMR……! つい変な声が出ながらも振り返れば、そこにいたのは白髪とピンク髪のツインテール────グリムアロエと最愛チアモであった。てかチアモ今、俺じゃなくて別の誰かに向けて言ってなかったか……?
「やっほー! マスター君とみんな! 調子はどう〜?」
「お久しぶりです。練習バトル以来ですね」
「こんにちは! 同じく久しぶりです、みなさん!!」
どうやら二人だけではないようで。チアモにビビっている俺を他所に続くようにパステル、藤崎詩織、ツガルが元気に挨拶し────573ファクトリーの面々が集っていた。
久しぶりー! 初めましてー! と各々が元気に返していた。やんわやんわと一通り挨拶が終わると、チアモがニコニコの笑みで話しかけてきた。
「センセたちのチームは9勝目だよね? あもたちもさっき9回勝ってきたんだよ〜♡」
「……そうみたいだね。そして俺たちの次の対戦相手は……」
「私たち、チーム『573ファクトリー』だよ!!」
573のリーダー、パステルがチアモの代わりにバァーンと答えていた。
異例の早さで勝率を重ねていったのは、チームレインボーだけではない。573もまた俺たちと並ぶように勝ち進んできた猛者たちである。
バチバチと火花の視線が両チームで交差する中、シロとグリアロが特に顕著であった。グリアロは目を細め蠱惑的な笑みを浮かべ、シロもまた好戦的で明るい笑顔で応えていた。
「聞いたよ〜シロちゃん♡ お兄ちゃんの特別な修行♡ 頑張ってたって♡ 今日はい〜っぱいシロちゃんのつ・よ・い・と・こ・ろ♡ 見せて欲しいな〜♡」
「うん! すっごく頑張って強くなったところ! グリアロちゃんに見せてあげるね!!!」
シロとグリアロのやり取りで、両者の気合いは十分。図らずも本選出場進出の一番を決めるバトルが、これから始まろうとしていた。
負けてもその次で勝てばいいだけど……絶対にこれは、大切なバトルだ。絶対に勝とう、みんな!
・チーム名『レインボー』に決定。
ボンバーガールレインボーなんだからやっぱレインボーでしょ? とユキトが発案。しかし名前がダサいとガールズに不評で、スタッフさんももうちょっとなんかないんか? と苦言を呈し全員でチーム名会議をすることになった……のだが、なぜかチーム名に自分の名前を入れようとしたり、好物や趣味をねじ込もうとして揉めに揉めてダサい以上に酷いネーミングにしかならなかったので、苦渋の選択でスタッフさんが強制的にレインボーに決定を下した。
・ダークフォースボンバー。
ボンバーマンジェッターズの実質ラスボス……の方ではなく、ボンバーマンウォーズとボンバーマンワールドに登場する方のダークフォースボンバー。ダークボンバーから魂の解放をされてからは宇宙征服など一切考えずに、自由に現代を満喫している。BBCに参戦したのも力試しで、全員ボマーなのであえなく予選敗退となる。
本来サイクロン以外は男だが、本作の世界ではガールとなっている。
・withグレイちゃんブラスちゃんダァクちゃん
バトルに参戦しないけど大切な仲間なのでシロが入れた。やさしいと思ったけど、スタッフさんがバッサリ切った。
もう予選終わりそうじゃねえか! って思われそうだけど、全然続くんで高評価、お気に入り、感想やここすき励みになりますので、何卒よろしくお願いします…!