ボンバーバトル黎明期のボンガ世界に転生しました。 作:ハニボン
設定はボンバーマンジェッターズをかなり参考にしています。
体力測定は特に問題なく進行している。
原作、というよりはSNSの4コマ漫画の印象が強いせいで大騒ぎしながら体力測定に挑むものかと思ったが、そんなことはなく皆行儀良く受けてくれた。
エメラがロボだけど体力測定するんか? というツッコミで一悶着あったが、まあ些細な問題だろう。測定というよりスペックテストみたいになっているけど、些細な問題である。
彼女達の測定もまだ時間が掛かりそうなので、ここでこの世界とボンバーバトルの起源について改めてまとめようと思う。
まずこの世界、というより俺が住んでいる惑星の名はボム地球。前世の日本と同じボム日本という国である。
しかし文明のレベルが俺の記憶にある現代日本よりも科学力がより進んだ未来的社会だったのだ。
わかりやすいのが、誰でも宇宙へ行くことができること。
宇宙への交通機関が存在し、それを使って他の惑星へと旅行や里帰りできるのが当たり前の時代。
そのため異星人は隣人として当たり前に在住し、吸血鬼や悪魔、ロボットや天使なんかも珍しくなんてない。多種多様な種族が惑星間を行き交い、文化と文明、技術がぶつかり合い絡み合い、悪魔合体して発展していったのがこのぶっ飛びSF世界である。
次に我らボム地球人、正確にはボム宇宙人について。
見た目は人間とまったく同じで、一つ違うのは導火線のようなしっぽが生えているくらいだ。
そして一番の特徴はボム宇宙人はその名の通り、何もない手中からボムを生成する能力を有している。
通称ボムの力と呼ばれており、心で念じることで強いエネルギーが発生し、ボムを生成し取り出すことができるのだ。
どこでも爆弾を作れるのは危険では? と思われるだろうが、ただ念じて作っただけのボムは限りなく威力が低い。数こそ作れどそれで怪我をすることはまずないだろう。
威力のあるボムの作成やバリエーションを増やすには努力や発想の修行が必要であり、さらには苦難や困難の試練を乗り越える本人の強い心を備える両方を持って真のボムが使えるようになるのだ。
しかしそんな戦士の修行も俺が生まれるずっと前の昔の話。現代ではもはや化石のような話で、そんな修行をしている者はほとんど見かけない。昔のように悪の組織は現代には存在せず、平和になった世の中では苦難も困難もない。必然的に修行する者も少なくなっていった。
それに絶対にボムを使わないと生きていけないというわけではないから、特にボムは使わずに生きているのが『今の子』達ということだ。
だがそんなボンバーな歴史がすべて古臭いと捨てられ忘れ去られてしまったかと言うと、もちろんそんなことはない。太古より現在まで受け継がれ生きているものがある。
それがボンバーバトルである。
先ほどの戦士の修行の話で、ボムが使えないならボンバーバトルできないのではないか? と疑問に思ったのではないだろうか。
たしかに我々は修行こそしてないし、生体的な意味でもボムがなくても問題なく生きていける。
だがしかし、戦士の修行が完全に消え去ったわけではない。我らボム宇宙人の種族本能がなくなったわけではないのである。
ボムで戦いたい。ボムで笑顔にしたい。ボムで役に立ちたい。とにかくボンバーしたい。そんな本能を満たして叶えさせるのは、ボム地球が誇る宇宙レベルの科学力で生まれたボンバーバトルという競技システムである。
ボンバーバトルが生まれたのは、元々は戦士の修行の研究の中で生まれた副産物だったのがきっかけである。
そもそも戦士の修行と試練はあまりにも抽象的だ。がむしゃらに身体を鍛えれば良いのか、どのくらいの苦難と困難が必要で乗り越えればいいのか。数少ない真のボムを使えるようになった者でさえ二つの要素以外でコツのようなものが掴めないほどである。
それら戦士の修行の謎を究明すべく、競争性がありお互いという壁に挑み高め合う実験テスト。それがボンバーバトルの誕生秘話であるのだ。
研究としての結果は課題こそ多いが感触は悪くないらしく、今も研究は続いている。バトルも末永く愛されていて、新ルールになったのも研究が新たなる段階に移行したからだ。
それでは話をどうやってボンバーバトルするのかに戻そう。それはバトルシステムに組み込まれたバトルマップ、スーツに秘密があり――――。
「マスター! 終わったよー! 何やってるのー?」
あ、あれ? もうそんな時間?
うまい感じに止めどころがわからなかった……次回は金曜に更新になると思います。今度こそはバトル回です。