龍造寺軍が佐賀城に攻城戦を仕掛けて、少し時間が経った頃、颯馬と義弘、宗運、晴信は、2千の兵を率いて、龍造寺を追跡していた時に、物見から龍造寺が佐賀城に攻城戦を仕掛けたことが伝わった。
宗運「龍造寺が、佐賀城へ攻撃か。大友軍は、今どのような状況だ?」
宗運殿が物見の兵士に聞く。
島津兵1「はい。大友軍は、現在城の中で立てこもりながら、龍造寺と激しい攻防戦を繰り広げております。龍造寺は、そのせいで苦戦を強いられております」
兵士がそう言う。
義弘「どうする颯馬?」
颯馬「そうだね・・・」
俺は、地図を広げて、物見から情報をもとに大友、龍造寺の駒を置いてみた。
龍造寺家のほとんどの武将が城攻めしているな。その後方で、龍造寺隆信が控えているのか。
晴信「龍造寺隆信が、後方で待機しているなんて珍しいわね」
晴信殿がそう言う。当主でありながら、ほとんど最前線に出て戦うことが多い隆信が、後方で待機していること自体珍しい・・・。
義弘「颯馬。今なら隆信がいるところに攻撃できないかしら?幸い、主力のほとんどは、城攻めしている最中よ。攻めるなら今じゃないかしら?」
弘ちゃんがそう言う。確かに、今なら龍造寺を挟み撃ちにできる。
宗運「確かに。本隊に攻撃を仕掛ければ、島津が何故ここにいると敵が慌てふためいて、混乱するのは確実ね」
晴信「どうします颯馬殿」
晴信殿が俺に問いかける。宗運殿の言う通り、今龍造寺の本隊に奇襲を仕掛ければ、島津が何故ここにいるかと混乱するだろう。けれど、そうなると攻城戦している隊が隆信を助けるために隊を戻すだろう。そうなれば、島津は保てるのか?いや、恐れていては、ダメだ。この奇襲で、戦の流れを完全にこっちに呼び込む!
俺は、ついに決心がついた。
颯馬「これより!龍造寺隆信の隊に奇襲を仕掛ける!そして、この戦いの流れを我ら島津家がいただくぞ!」
島津兵達「おおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!」
雄たけび上げたのと同時に、俺、晴信殿、宗運殿、弘ちゃんと兵士達が龍造寺隆信の陣へ向かっていった。
■
龍造寺隆信の陣
隆信「はあ~。私も暴れたかったわ~」
隆信がため息をつきながらそう言う。隆信も本来なら、攻城戦をともに仕掛けたかったが、直茂が止めた。
直茂『隆信様。攻城戦は野戦と違い、敵から狙いやすいです。今回は、陣で大人しく待機してください。お願いします!』
と、直茂から頭を何回も何回も下げて、隆信はとうとう折れて、後方で大人しく待機することになった。
彼女は、今とても退屈してしょうがない。
隆信「暇だな~」
そうため息をもらした時だった。
『ウワアアアァァァァァーーーッ!!』
突如、兵の雄叫びをあげる声が聞こえた。その直後、龍造寺の兵が慌てて入ってくる。
龍造寺兵1「も、申し上げます!き、奇襲です!し、島津の奇襲です!」
隆信「なんですって!?」
兵の言葉に、隆信を始め他の兵も動揺する。島津は、現在江里口信常が隆信がまだそこにいると偽造をしている。それなのに、島津の兵が突如奇襲をかけてくるなんて、思っても見なかった。
隆信「兵の数は!」
龍造寺兵1「およそ2千です!」
兵士が隆信の問いにそう答えた。
龍造寺兵2「2千ですと!確か、島津は1万2千のはずだ!」
兵の1人がそう言う。
隆信「とにかく、今は迎え撃つのみ!すぐに兵に伝えて、準備しろ!それから信胤隊と直茂隊に伝えて、戻るよう指示を出せ!」
隆信がそう言うと兵士は慌てて外へ出た。そして、彼女は槍を持つと島津へ迎え撃つのであった。
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信胤「島津がですか」
伝令が信胤にそう言う。
伝令兵「はい。ですから、すぐに隆信様のところへ救援に向かってください!」
信胤「わかりました。すぐに隆信様へ救援に向かいます」
信胤がそう答えると伝令兵はその場を離れた。
信胤「皆!攻撃中止よ!すぐに隆信様のところへ救援に向かうわよ!」
そう言って、信胤はすぐに全ての兵士を引き連れて、隆信の救援へ向かった。
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直茂「隆信様の本陣に島津軍が!」
伝令兵「はい。ですので、すぐに隆信様のところへ救援に向かってほしいとの命令です」
伝令が直茂にそう伝える。
直茂「(予想が甘すぎました。まさか、1万2千のうち、1割を向かわせるなんて・・・。もしかしたら、こちらの行動が何処からか漏れたのかもしれませんが、今はそんなことを考えている暇はありません)」
心の中で、後悔する直茂だが、今は現状の対処する方が先である。
直茂「わかりました。すぐに救援へ向かいます」
伝令兵「わかりました。あと、ただいま信胤様が全ての兵士を率いて、隆信様へ救援に向かっています」
直茂「なんですって!?」
伝令の言葉に驚く直茂。
直茂「(まずいわ。信胤様が全ての兵を救援に向かわせては、攻撃が甘くなってしまう。・・・仕方がありません)」
心の中でそう言うと直茂は、すぐに指示を出す。
直茂「直ちに、攻撃を中止して、半分は、私とともに隆信様の救援に。もう半分は、信胤殿が攻撃していたは所へ向かいなさい!」
直茂がそう指示を出して、隆信の救援向かう隊と信胤が攻撃していた場所の隊が向かったのであった。
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その頃、佐賀城内では・・・。
宗麟「状況はどうなの鑑連!」
宗麟が鑑連に聞く。
鑑連「龍造寺は、激しく城へ攻撃を仕掛けていますが、鎮理を始め、鎮信殿、鑑盛殿、千熊丸の隊は、懸命に城を守りなっています」
鑑連が宗麟に状況を説明する。
親貞「鑑連。本当に城を守り切れるの?」
鑑連「心配いりません親貞様。こちらは全力で、城を守り切ります」
鑑連が親貞にそう言った時だった。
大友兵1「申し上げます!ただいま、城の西側から島津軍が龍造寺に攻撃を始めました!そのため、円城寺信胤、鍋島直茂の隊がそちらへ向かいました!」
兵かそう報告する。
宗麟「その報告間違いないよね」
大友兵1「はい。旗印を確認しましたので、間違いないと」
宗麟の問いにそう答える大友兵。
宗麟「鑑連、すぐに鎮理と鎮信に伝えて、城から打って出るよう伝えてちょうだい。今なら、城の攻め手側は手薄になっているはずよ。出来るなら、そのまま龍造寺隆信の本陣に行って、龍造寺を退けるのよ!」
鑑連「わかりました。早速、鎮理と鎮信殿に伝えてきます」
鑑連がそう言うと車イスで器用に使いながら出ていった。
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義弘「そりゃあああああああああああああああ」
弘ちゃんが槍をぐるぐる回すと敵が次々と飛ばされていった。
義弘「さあ、この私に相手をしたい兵はかかってきなさい!」
弘ちゃんがそう言う。
龍造寺兵2「お前が行けよ!」
龍造寺兵3「む、無理だよ。鬼島津なんかに勝てっこないよ!」
龍造寺兵4「あんだけの人数でも、倒しちゃうんだぞ!」
龍造寺兵が弘ちゃんを見てそう言う。
晴信「もたもたしない。目指すは、龍造寺隆信を捕縛か首よ!」
晴信殿が味方の兵にそう言うと兵達は、我よと叫びながら前へ進んでいく。
颯馬「(城攻めに集中して過ぎて、後ろが手薄だったみたいね。龍造寺の兵の足並みが乱れているのがわかるな)」
心の中でそう言いながら、刀で突き進む俺。
そんな時だった。
島津兵2「うぎゃああああああああああああ」
味方兵が悲鳴を上げるのと同時に大きな刀を持った美人が現れた。
島津兵1「何者だ!」
隆信「私?私は、龍造寺家当主・龍造寺隆信よ!さあ、私と戦いたいものは前に出て来なさい!返り討ちにしてあげるわ!」
あの子が龍造寺隆信!?
隆信「ん?あんた、一般の兵とは違うな。何者だ?」
颯馬「俺は、島津家軍師・天城颯馬だ」
隆信「ほお~。お前が、島津家の快進撃を源の軍師ね。あんたの首をいただいて、島津家の快進撃を止めるわ!」
隆信がそう言って俺に、襲い掛かる。
俺は、避けるが、あんなのに当たったら、ただじゃあ済まない。
その時だった。
義弘「颯馬!」
そこに弘ちゃんが登場して、隆信の前に現れる。
隆信「あんたは?」
義弘「島津貴久の三女、島津義弘よ!」
隆信「鬼島津か。なら、相手に不足はない!」
そう言うと隆信と弘ちゃんの斬り合いが始まる。隆信も弘ちゃん負けじと槍と大きな刀で、一進一退の戦いをする。
島津兵4「軍師様!大変です!円城寺信胤隊と鍋島直茂隊がこちらへ向かってきています!」
島津兵がそう報告する。一応、想定はしていたので、対処法は整えている。
颯馬「すぐに、有馬晴信殿に伝えて、2隊を抑え込むよう伝えてくれ!」
島津兵4「わかりました」
そう言うと島津兵は、晴信殿へ向かっていった。
颯馬「さて、俺は周りの兵を片付けるか」
そう言って、弘ちゃんと隆信の一騎打ちしている間に俺は、龍造寺兵を相手をする。