あべこべ世界でゲームを作ろう!   作:蓮太郎

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思っているよりもみんながおさわり探偵の方向へ引っ張られて困惑。そういうのじゃないから安心してね!


23.前世の死因

 

 マール取締役代表を病院送りにする珍事が起きてしまったことで中断された茶会。

 

 元からいたボディーガードと母さんが手配したボディーガードで3人の男達は丁重に帰っていただけた。

 

 僕もちょっと激しくし過ぎたと思うけど、そこまで興奮する要素があったかは…………

 

 実は心当たりがある。そして、それをゲームの内容の一部にしようとしている訳。

 

 カタカタとパソコンに向かって選択肢コマンドになるコードを入力し、数多に分岐する世界線を作っていく。

 

 ただ枝分かれするのではなく、フラグ管理や好感度によって収束する部分も作っており容量が少なくなるようにしなければならない。

 

 後で見返した際にごっちゃになってしまい手が付けられない状態になるのを回避するためだ。

 

 いやあ、懐かしい。僕が駆け出しのころにノベルゲームの下地を作れと言われた際に、選択肢の部分を作ってたらフラグ管理が滅茶苦茶になって大変な目に合った。

 

 その企画は、なんか原作作者が児童ポルノで捕まってお釈迦になりました。

 

 ちょっと暗い話はさておき、物語の大まかな道筋は立てた。後はそれに合うように話を作っていく。

 

 あーして、こーして、小説を書く様に…………

 

 僕だって色々と勉強をしてるんだ。パソコンに向かいすぎて眼を休めろって言うから読書に努めてたりもするんだぞ。

 

 文学小説もラノベも哲学も読んでるとはいえセンスが問われる問題だ。

 

 『めざましの刻』はともかく『悪霊の館』はそこそこ会話があったしメモを残すという行為はした、とはいえ僕の声で補っていた部分は非常に大きいからノーカン。

 

 どこかで添削してくれるような先生が居たら嬉しいんだけど、そんな伝手はない。

 

 あーあ、どっかにないかな、そういうコネは。

 

 …………なんだろう、前に似たようなことを言った気がする。

 

 あの時はウェイル姉さんがコネを持ってたはずだ。

 

 イラストの件もあるし、別口でコネを広げたいな。

 

 となると、ロウル姉さんかルゥ姉さんだ。

 

 ロウル姉さんは大学卒業間近で論文に追われてるから、消去法でルゥ姉さんかな。

 

 ルゥ姉さんも高校卒業が近いけど、大学の推薦試験の方は既に終わって結果待ちだから余裕でダラダラしてる。

 

 この時間だと、そろそろ僕の部屋に来る頃だ。

 

「スウェン、遊びに来たよ」

 

 ひょこり、とドアを少し開けて顔を出すルゥ姉さんが見える。

 

「暇だから遊ぼう、たっぷり時間はある」

 

「大学の準備はしないの?」

 

「ちょっと早すぎる。まだまだ遊べるし、大学に入ってからはもっと遊ぶ」

 

「お母さんが怒るよ」

 

「妊娠したら怒られない」

 

 倫理観ゆるゆる姉を持つと大変だ。しかも、世界観的にあながち間違いじゃないというのが困ったところ。

 

「それはそうと、相談があるんだけど」

 

「ん、何?」

 

 僕の横に来たルゥ姉さんは体を押し付けながら話を聞く体勢になる。

 

 本当に必要かどうかと聞かれたら、多分押し付ける必要はない。

 

 グイグイと押し付けてくるのはいつもの事として、股間に近づく手を払いながら考えていることを相談した。

 

 

 

 

 

 

 

〜●〜●〜●〜●〜

 

 

 

 

 

 

 

 

「ダメよ、今からスウェンが作るゲームは全部ケイ・カンパニーの事業にするから」

 

「ぐすん、秘密に進めてたからって拳骨を落とすことは無いのに」

 

「こういうのはプロに任せるのよ、ルゥ。利益とスウェンを守るのに社名を活用しないといけないのだから」

 

「暴力反対…………」

 

「何度言っても聞かないからよ」

 

 ルゥ姉さんの頭に大きめなたんこぶが出来た一連の流れをずっと眺める羽目になっていた。

 

 まあ、そんな事は置いといて(そんなこと???byルゥ)ゲームの話なんだけれど…………

 

「うちのゲーム開発部門に当たる会社を一つ回すわ。代表は傀儡にしておくから予算を吹っかけてやりたいようにやればいいわ」

 

「また変なことにお金かけて…………いや、結局はお金になるけれど」

 

「それも相当な大金にね。スウェンが張り切り過ぎて大変なことになるのは間違いないでしょうね」

 

「そこまで張り切ってないよ」

 

「SNSに『悪霊の館』の裏事情を乗せてトレンド入りしてても?」

 

「あんまりにも考察が進んでなかったからつい…………」

 

「その設定資料集、そこそこの厚さがあるって聞いたわよ」

 

「興が乗っちゃって…………」

 

「…………そもそもちゃんと寝てる?」

 

「寝てるよ!」

 

「エナジードリンクがたくさん見つかったって報告があったわよ」

 

「……………………」

 

 やばい、バレてる。夜な夜なパソコン弄ってる際に眠くならないよう定期的に飲んでるのバレてる。

 

 ネット通販で偽装して買ってるって言うのに、ゴミだって分別してこっそり捨ててるのに。

 

「栄養管理担当が嘆いていたわよ。いつ自分から言ってくれるのかとね」

 

「そもそも結構エナドリの匂いしてたよ」

 

「嘘でしょ…………!?」

 

 完全にバレてる!?むしろ周知の事実だったっぽくて待機してるメイドさんもうんうん頷いてる!

 

 そしてみんな距離をジリジリと詰めてくる。

 

「もうちょっとやることを周りに任せて、しっかり管理しないと」

 

「お坊っちゃま、今日から栄養管理をがっちりします。もうお目溢しはできませんよ」

 

「寝れないから一緒に寝てあげるから」

 

「ルゥ?」

 

「「「「ルゥお嬢様?」」」」

 

「何で!みんな!私に当たりが強いの!」

 

「日頃の行いじゃない?」

 

「スウェンにだけは言われたくないよぉ…………」

 

 僕たち姉弟は皆から集中砲火を受けてしょげるルゥ姉さんだった。

 




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