あべこべ世界でゲームを作ろう!   作:蓮太郎

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ちょっとだけ復活。


④ 何でもう次を作ろうとするのか

 

 『悪霊の館』が配信されてから1か月の時が経った。

 

 ネットを通じて世界中に拡散された結果、ダウンロード数は1億を突破した。

 

 なんで?

 

 いや、おかしいとは思ってるよ?この世界の地球総人口は約40億人だ。

 

 男が少ないから元の世界よりは少ないとはいえ女性が頑張って男性を産もうと張り切ってるから人口は多い。

 

 それはそうと1/40だよ。おかしくない?

 

 エゴサしてみたら一部界隈では複数のパソコンに同時にダウンロードして3キャラ同時に攻略するとかいうゲーマーの鑑みたいなことやってる人を見たこともあるけど、にしては数が多くないか?

 

 それらも理由は簡単に分かった。

 

 有志が翻訳して多言語化したMODをばら撒いていた。

 

 おかしいな、少なくとも僕が知っている範囲では母さんの会社が何かしたって言うのは聞いてない。

 

 所詮はフリーゲーム、内部を調べたらある程度改造できるのは仕方ない。

 

 それが何十、何百人も集まって多言語MODを作るって…………

 

 やはり執念、執念は人を先へと突き進ませる。

 

 これも男性への性欲だからなのか?まだ10歳なのに知りたくなかったそんな現実…………

 

 まあ反響は滅茶苦茶デカい。母さんの企業が間に入ってくれなければ数か月かけてダイレクトメール(DM)が僕のサブサブアカウントに爆撃のように飛び込んでいただろう。

 

 そうなれば流石に僕1人では対応できない。

 

 そこら辺を母さんの企業に丸投げしたからいいものの、グッズを作り始めてるとか聞いた時は驚いた。

 

 …………正直とんとん拍子すぎて怖い。確かに男の子という餌とホラーというジャンルで釣り上げた感はある。

 

 だけど僕が始めた物語だ。僕はゲームを作る人間としてこれから頑張っていくんだ。

 

 その為にもパソコンで次のゲームを作り始めてるし、大まかな脚本も考えている。

 

 僕にとって勉強の時間は大して気にしていない。だって子供向けに作られたものだ。

 

 ただし、歴史は元の世界の歴史と違うから学び直さないといけない。

 

 何故かって?正しい歴史を知っておかないと脚本で変なことを言えないからだよ…………!

 

 製作者として作りたいものは作ろうとしてもユーザーを舐めてはいけない。

 

 特に思想を大量に盛り込んで『これが真実!』みたいに宣伝しても実際の歴史と大きく相違があって叩かれるケースもあるんだ。

 

 勉強と教養と品性は大事。ね、ルゥ姉さん(何で私に飛び火した?byルゥ)。

 

 今は時間もあるし、RPG系のゲームでも作ろうかな。

 

 作りは大味だし、余程のストーリーじゃなきゃ死ぬほど叩かれるなんてこともない。

 

 でも肝心の絵がどうしようもないことに変わりはないんだよね。

 

 僕は声とプログラミングは出来ても絵は年相応のものしか描けない。

 

 今世でも前世でも変わらない。前世の仕事仲間にも試しで描いたやつ出してみたら笑われた事もある。

 

 その時は1発殴ったけど。

 

 まあ前世のことはさておき、どうにか次のゲームを作る下地を作らないと。

 

 あーあ、どこかに神絵師とぶっといパイプ繋がってる人いないかなー?

 

 

 

 

 

 

 

〜●〜●〜●〜●〜

 

 

 

 

 

 

「イラスト?(わたくし)の知り合いに絵師が何人かいますけれど」

 

 あったわ太いパイプ。

 

 やはり身内、富豪の身内が全てを解決する…………!

 

「あのね、あのね、次のゲームを作りたいんだけど、立ち絵が無いの」

 

「あらまあ!ゲーム作ったばかりで時間が経ってませんわよ!?」

 

「インスピレーションが湧いてくるんだよ。鉄は熱いうちに打たないと」

 

「やだ、もう大人になりかけちゃってますわー!?」

 

 あれまー、と頭を抱えるウェイル姉さん。

 

「ちなみにですけど、どんなゲームにする予定ですの?」

 

「RPGだよ」

 

「RPG…………まさかホラーでRPG作ったりしませんわよね?」

 

「うん、ホラーじゃないよ」

 

 むしろホラーのRPGっていくつかは思いつくけど逆に言えば相性は悪いってこと。

 

 だって主人公達が強くなるのに何故怖がらせなければならないのか、それに話も長くなるから終盤はジャンプスケアしか残らなくなっちゃう。

 

 流石に大まかな道筋は王道で作るよ。ストーリーも一夜で大まかに考えたし。

 

「まあ、変なものでなければ大丈夫ですわ。とりあえず案さえ提出してくれたら話をつけますわよ」

 

「うん、それでだいじょーぶ」

 

 大まかなキャラ案かぁ。プログラミングは沢山したけどキャラ作りに時間を割く事は少なかった。

 

 でもTRPGで遊ぶ時は作り込んだ思い出はある。

 

 懐かしいな、元高校球児の医者の探索者を作ったら甲子園優勝のために決勝戦で43対0(プレイヤー達が43点取った方)で試合を止めてもらえず精神病んだりとか狂信者の群れにバット持ってセルフ発狂したり最後の最後でSAN値減りすぎて神を監督と間違えて殺しにかかったり…………

 

 笑い死にそうになった前世の話をさておき、ひとまず部屋に戻ってキャラの草案を書いてみよう。

 

 子供の絵と馬鹿にされないかな?

 

 

 

 

 

〜●〜●〜●〜●〜

 

 

 

 

 

「何で飾るの」

 

「スウェンの絵だから」

 

「依頼する人に出すんじゃないの?」

 

「もったいないじゃない」

 

「じゃあ依頼できない?」

 

「16枚全部コピーしたから問題ないわ」

 

「あとの12枚は?」

 

「…………」

 

「お母さん?」

 

 『全身鎧勇者』、『活発戦士』、『ゴージャス魔法使い』、『強気僧侶』をイメージした僕の絵を廊下に飾られた。

 

 誰かをイメージしたつもりもないのに、なんでだろう?

 





 どう見ても家族をモチーフにしたものを作ってかっこよく(子供基準)で書いてくれたら家族は喜ぶ、まして男女比が偏っているところでがっつり意識されてるものなら息子弟でもときめくと言うもの。

 しばらく仕事を放り出して廊下に飾られた絵を見る家政婦や母、姉たちが絶えないとか。

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