カードファイト!! ヴァンガード BraveBeyond 作:バビロン@VG
冷たい風が吹き抜け、瓦礫の崩れる音が響いた。
厳かな雰囲気を漂わす古城。昏く沈んだ空。
火の粉が舞い散り、獄炎が辺りを赤く染める。
夥しい数の死の匂いが立ち込める中で――
「はぁ……!! はぁ……!!」
一人の悪魔が、激しく息を切らし肩を揺らしていた。
青白の肌に、頭から伸びた巨大な角。鋭く尖った黒の翼。
高貴な装いに身を包んだ悪魔の少女が、顔をあげる。
「ぐっ、くっ……!!」
滲み出る苦悶の声。
傷ついた体躯に、流れ出る赤い血潮。
だらんとぶら下がった腕を抑えながら――
「……ふっ」
空気の抜けるような音。
悪魔の口角が上がっていき、そして――
「――は、ははっ、アハハ!! アハハハハハハッ!!」
その口から、狂ったような笑い声が溢れ出た。
誰もいない古城の中に響く声。狂気の音。
悪魔がゆらりと、天を仰いで――
「――最高ッ!!」
恍惚とした表情を浮かべ、悪魔がそう言った。
まるで恋する乙女のように、目を煌かせている悪魔。
崩壊する古城の中で、手を伸ばす。
「これが本気の戦い!! 互角の勝負!! 永く生きてきたけど、こんなに心が高揚した事はなかった!! すごい、すごい!!」
はしゃぐような口調。
悪魔が笑いながら、その視線を落とす。
桃色の髪を揺らしながら――
「さぁ、もっと!! 一緒に、燃えましょうよッ!!」
悪魔が、楽しそうにそう言い放った。
その身に這い上がる漆黒の殺意。火の粉が舞う。
白い服装の少女が、悪魔の目の前に横たわっていた。
「…………」
床に倒れ込んでいる少女。
ぴくりとも動かない身体。滲む赤い色の液体。
遠くの方で、城が崩壊する音が響いた。
「……ねぇ、聞いてる? 素敵な勇者さん?」
よろめいている悪魔。
ふらつく足取りで、ゆっくりと少女に近づく。
翠色の瞳を向け、そして――
「……あぁ、そっか」
とても残念そうに、悪魔が呟いた。
興味の消えた顔。その目から光が消えていく。
崩壊音が響いていく。
「せっかく心の底から燃えられたのに……。あなたも、私の前からいなくなっちゃうんだ……。他の皆と同じで……」
少女を見下ろしている無表情の悪魔。
複雑な想いが、その言葉には込められている。
赤い炎がじわじわと辺りを飲み込み、そして――
コインの落ちる音が、辺りに響いた。
「……ん?」
目を見張る悪魔。
音のした方へと顔を向ける。
少女の手の近く、1枚のコインが床に落ちていた。
不可思議な紋様が刻まれた、赤いコインが。
「……なに、これ?」
コインを拾い上げる悪魔。
ぼんやりと、その手の中のコインを眺める。
崩壊する音と共に、天井が抜け落ちた。
「っ!!」
間一髪の所で、後ろに退く悪魔。
目の前に瓦礫の雨が降り注ぎ、粉塵が上がる。
白い少女の姿が、瓦礫の中に消えていった。
「あぁ……」
名残惜しそうな声。
思わず、悪魔がその手を伸ばした。
崩壊していく古城。黒い煙の嵐。
悪魔がしばし、孤独に天を仰いだ。
「……そろそろ、限界かな」
弱々しくなっていく呼吸。
燃え上がる城の中で、悪魔が静かに佇む。
漆黒の炎が全てを焼き尽くす中で――
「……あなたとお友達になれてたら、もっとたくさん戦えたのかなぁ」
寂しそうに、悪魔がそう呟いた。
崩れていく古城。崩壊の足音が迫る。
悪魔の立つ床が大きく震え、そして――
目の前の全てが壊れ、世界が暗闇に閉ざされた。
暗闇の中、大きな歓声が巻き起こった。
向かい合う2人の少女。並び立つカード達。
熱気が押し寄せて、辺りに異様な空気が立ち込める。
白いスポットライトの光に照らされながら――
「私のターン!!」
桃色の髪の少女――朔導ナヅキがカードを引いた。
冷たい色を宿した翠色の瞳。カードを捨てる。
炎を模した紋章が描かれた1枚を持って――
「《砂塵の獄炎 ユージン》にライド!!」
ナヅキが、盤面にカードを叩きつけた。
砂塵の獄炎 ユージン
ノーマルユニット 〈3〉
(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)
ドラゴンエンパイア - ヒューマン
パワー13000 / シールドなし / ☆1
【永】【(V)】:このユニットは「砂塵の重砲 ユージン」としても扱う。
【起】【(V)】【ターン1回】:【コスト】[リアガードを2枚【レスト】させる]ことで、縦列を1つ選び、その縦列の相手のリアガードすべてを退却させる。
【自】【(V)】【ターン1回】:このカードがヴァンガードにアタックした時、【コスト】[【カウンターブラスト】(1),【ソウルブラスト】(1)]することで、あなたの山札を上から5枚見て、グレード3以下のユニットカードを2枚まで選び、それぞれ同じ縦列の(R)にコールし、山札をシャッフルし、そのターン中、このユニットのパワー+5000。相手のヴァンガードがグレード3以上で、ユニットのいない相手の(R)が3つ以上なら、そのターン中、この能力でコールしたユニットすべてのパワー+5000。
― 起きろ、獄炎、お前の出番だ。
吹き上がる赤い火柱。
火の粉が舞い上がり、戦場が地獄の様相を呈す。
気だるげな雰囲気を漂わせ、歴戦の傭兵が戦場に現れた。
「……なんだこりゃ」
目の前にそびえたつ巨大な機械勇者を見て、
そうこぼす傭兵。いかにも面倒くさそうに髪を掻く。
灰色の煙が立ち込め、そして――
「ロアノードのスキル! 2枚引き、1枚をソウルへ!」
微笑みながら、ナヅキがそう宣言した。
砂塵の轟弾 ロアノード
ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)
ドラゴンエンパイア - ヒューマン
パワー10000 / シールド5000 / ☆1
【自】:このユニットが「ユージン」含むグレード3にライドされた時、【コスト】[【エネルギーブラスト】(3)]することで、2枚引き、あなたの手札から1枚選び、ソウルに置く。
【自】【(V)/(R)】:このユニットがアタックした時、相手のリアガードが2枚以下なら、そのバトル中、このユニットのパワー+5000。
― くははっ!心地の良い轟音だ!
カードを引くナヅキ。1枚をソウルに入れる。
そのまま、カードを指ではさんで――
「《襲獲祭》を使用!!」
ナヅキが、カードを場に投げ出した。
襲獲祭
ノーマルオーダー 〈3〉
ドラゴンエンパイア
あなたのヴァンガードを1枚選び、そのターン中、『【自】【(V)】:あなたのメインフェイズに相手のリアガードが退却した時、あなたは1枚引く。』を得る。
― 追い立て、仕留め、確実に戦果を積み上げる。
燃える紅蓮の炎。
歴戦の傭兵の身体から殺気が放たれた。
ナヅキがカードに指を置く。
「ラグニットのスキル、レストしてダイマリナーを退却!」
砂塵の燦弾 ラグニット
ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)
ドラゴンエンパイア - ヒューマン
パワー10000 / シールド5000 / ☆1
【起】【(R)】:あなたのヴァンガードが「ユージン」を含むグレード3以上なら、【コスト】[【ソウルブラスト】(1),このユニットを【レスト】させる]ことで、相手のリアガードを1枚選び、退却させる。
【自】【(R)】:あなたのバトルフェイズ開始時、相手のリアガードが1枚以下なら、このユニットを【スタンド】させ、そのターン中、このユニットのパワー+5000。
― 後詰めはあなたよ。しっかり仕留めてきなさい!
横向きになるカード。
ニケの場のカードが弾かれ、ドロップに置かれた。
「むむっ」
不満そうなニケ。
ナヅキが手を伸ばした。
「襲獲祭で1枚ドロー! ディルガームをコール! コストを支払ってダイドラゴンを退却、さらに1枚ドロー!」
ドラグリッター ディルガーム
ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)
ドラゴンエンパイア - ドラゴロイド
パワー10000 / シールド5000 / ☆1
【自】:このユニットが(R)に登場した時、あなたのヴァンガードが「ユージン」か「ガーンデーヴァ」を含むグレード3以上なら、【コスト】[【ソウルブラスト】(1),【エネルギーブラスト】(3)]することで、相手のリアガードを1枚選び、退却させる。退却させなかったら、1枚引き、そのターン中、このユニットは『【自】【(R)】【ターン1回】:あなたのヴァンガードがアタックしたバトル終了時、あなたの前列のリアガードを1枚選び、【スタンド】させる』を得る。
【永】【(R)】:このターンにあなたがノーマルオーダーをプレイしているなら、このユニットは『ブースト』を得る。
― 変わる戦局を見定めて、期待に背かぬ殊勲を立てる。
盤面に置かれるカード。
炎がさらに燃え広がっていく。
「フォルド&リバルティスを移動、グリニスをコール! ユージンのスキルでグリニスとフォルドをレスト! ダイレディを退却!」
砂塵の躍弾 グリニス
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
ドラゴンエンパイア - ヒューマン
パワー8000 / シールド5000 / ☆1
【自】【(R)】【ターン1回】:あなたのメインフェイズに相手のリアガードが退却した時、あなたのヴァンガードが「ユージン」を含むグレード3以上なら、このユニットを【スタンド】させ、そのターン中、このユニットのパワー+5000。
【永】【(G)】:あなたのヴァンガードが「ユージン」を含むグレード3以上なら、このユニットのシールド+5000。
― 獲物を狩り尽くしたら、街に戻って祝勝会よ!
砂塵の獄炎 ユージン
ノーマルユニット 〈3〉
(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)
ドラゴンエンパイア - ヒューマン
パワー13000 / シールドなし / ☆1
【永】【(V)】:このユニットは「砂塵の重砲 ユージン」としても扱う。
【起】【(V)】【ターン1回】:【コスト】[リアガードを2枚【レスト】させる]ことで、縦列を1つ選び、その縦列の相手のリアガードすべてを退却させる。
【自】【(V)】【ターン1回】:このカードがヴァンガードにアタックした時、【コスト】[【カウンターブラスト】(1),【ソウルブラスト】(1)]することで、あなたの山札を上から5枚見て、グレード3以下のユニットカードを2枚まで選び、それぞれ同じ縦列の(R)にコールし、山札をシャッフルし、そのターン中、このユニットのパワー+5000。相手のヴァンガードがグレード3以上で、ユニットのいない相手の(R)が3つ以上なら、そのターン中、この能力でコールしたユニットすべてのパワー+5000。
― 起きろ、獄炎、お前の出番だ。
流れるようにカードを動かしていくナヅキ。
相手の場に残っていた最後の1枚が弾かれた。
ニケのリアガードが全滅する。
『朔導ナヅキ、迷いなく相手のユニットを燃やし尽くしていくー!! "紅蓮の太陽姫"、このまま巻き返しなるかー!?』
手を振り上げて叫んでいるシキ。
観客が大きくうねりをあげ、足を踏み鳴らした。
ニケがフンと、手札を構える。
「無駄なことです!! 私は太陽の勇者!! ヒーローはどんな苦境にも屈しないのです!!」
強い口調で言い切るニケ。
ナヅキが目を細めた。
「襲獲祭で1枚ドロー! さらにスキルでグリニスをスタンド、パワー+5000!」
砂塵の躍弾 グリニス
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
ドラゴンエンパイア - ヒューマン
パワー8000 / シールド5000 / ☆1
【自】【(R)】【ターン1回】:あなたのメインフェイズに相手のリアガードが退却した時、あなたのヴァンガードが「ユージン」を含むグレード3以上なら、このユニットを【スタンド】させ、そのターン中、このユニットのパワー+5000。
【永】【(G)】:あなたのヴァンガードが「ユージン」を含むグレード3以上なら、このユニットのシールド+5000。
― 獲物を狩り尽くしたら、街に戻って祝勝会よ!
淡々と効果を処理していくナヅキ。
カードを手札に加えると、腕を伸ばす。
フッと、口元に不敵な笑みを浮かべて――
「――いきますよ、おちびちゃん」
ナヅキが、低い声でそう告げた。
ニケが「ち、ちびッ!?」と動揺する。
熱い風が戦場を駆け抜けて――
「グリニスでアタック!」
ナヅキの声が、2人の間に響いた。
砂塵の躍弾 グリニス パワー13000
「ガードです!!」
ニケがカードを投げ出す。
次元ロボ ダイマリナー
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
ブラントゲート/ディメンジョンポリス - バトロイド
パワー8000 / シールド5000 / ☆1
【自】:あなたのターンにこのカードが手札から捨てられた時、このカードをソウルに置いてよい。
【自】:このユニットがカードの能力でソウルから(R)に登場した時、あなたのヴァンガードが「ダイユーシャ」を含むなら、そのターン中、このユニットのパワー+2000し、相手はインターセプトできない。
― ダイマリナーは勇者の決意。
迫る嵐を突き破り、無数の野望を打ち砕いた。
激突する傭兵と機械の勇者。
轟音と銃弾が飛び交って――
「ユージンでアタック!!」
勢いよく、ナヅキがカードを横向きに動かした。
「スキル発動! 山札の上を見て、ラグニットとシェンリィをスペリオルコール! コールされたユニットとユージンにパワー+5000!」
砂塵の獄炎 ユージン
ノーマルユニット 〈3〉
(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)
ドラゴンエンパイア - ヒューマン
パワー13000 / シールドなし / ☆1
【永】【(V)】:このユニットは「砂塵の重砲 ユージン」としても扱う。
【起】【(V)】【ターン1回】:【コスト】[リアガードを2枚【レスト】させる]ことで、縦列を1つ選び、その縦列の相手のリアガードすべてを退却させる。
【自】【(V)】【ターン1回】:このカードがヴァンガードにアタックした時、【コスト】[【カウンターブラスト】(1),【ソウルブラスト】(1)]することで、あなたの山札を上から5枚見て、グレード3以下のユニットカードを2枚まで選び、それぞれ同じ縦列の(R)にコールし、山札をシャッフルし、そのターン中、このユニットのパワー+5000。相手のヴァンガードがグレード3以上で、ユニットのいない相手の(R)が3つ以上なら、そのターン中、この能力でコールしたユニットすべてのパワー+5000。
― 起きろ、獄炎、お前の出番だ。
カードを動かしていくナヅキ。
山札から新たなカードが盤面に置かれる。
砂塵の燦弾 ラグニット
ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)
ドラゴンエンパイア - ヒューマン
パワー10000 / シールド5000 / ☆1
【起】【(R)】:あなたのヴァンガードが「ユージン」を含むグレード3以上なら、【コスト】[【ソウルブラスト】(1),このユニットを【レスト】させる]ことで、相手のリアガードを1枚選び、退却させる。
【自】【(R)】:あなたのバトルフェイズ開始時、相手のリアガードが1枚以下なら、このユニットを【スタンド】させ、そのターン中、このユニットのパワー+5000。
― 後詰めはあなたよ。しっかり仕留めてきなさい!
忍妖 シェンリィ
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
ドラゴンエンパイア - ゴースト
パワー8000 / シールド5000 / ☆1
【自】【(R)】:このユニットがブーストした時、相手のリアガードが1枚以下か、このターンにあなたがオーダーをプレイしているなら、そのバトル中、このユニットのパワー+5000し、そのバトル終了時、【コスト】[このユニットをソウルに置く]ことで、1枚引く。
― キミはどーやってボクを楽しませてくれるのかな?
睨むような目を向けて――
「ノーガードです!!」
不遜な態度で、ニケがそう告げた。
ナヅキが手を置く。
「ツインドライブ!!」
カードを掴むナヅキ。
白い光の中、カードがめくられて――
「ファーストチェック、ノートリガー! セカンドチェック、ドロートリガー! 1枚引いて、パワーはユージンに!」
その手の中で、赤い竜の姿が表になった。
ツインバックラー・ドラゴン
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
ドラゴンエンパイア - プラズマドラゴン
パワー6000 / シールド0 / ☆1
【永】:守護者(守護者を持つカードはデッキに合計4枚まで入れられる)
【自】:このユニットが(G)に置かれた時、あなたのユニットを1枚選び、そのバトル中、ヒットされない。あなたの手札が2枚以上なら、手札から1枚選び、捨てる。
― 炎と雷。その双方を巧みに操り、災厄を退ける。
フレアヴェイル・ドラゴン
トリガーユニット 【引】+10000
(ドロートリガー) 〈0〉 (ブースト)
ドラゴンエンパイア - フレイムドラゴン
パワー4000 / シールド5000 / ☆1
【永】【(G)】:相手のヴァンガードがグレード3以上なら、このユニットのシールド+5000。
― 朱の翼はあらゆる害意を燃やし尽くす。
「トリガーは1枚……」
観客席で呟くサヤ。
ナヅキがさらにカードを引く。
「ダメージチェック!!」
大きく言うニケ。
山札の上の1枚を掴む。
萌葱色の瞳の中、光が躍って――
「ゲット、クリティカルトリガー!! パワーはダイユーシャです!!」
ニケの宣言が、その場に響き渡った。
チェイン・ライクラスタ
トリガーユニット 【☆】+10000
(クリティカルトリガー) 〈0〉 (ブースト)
ブラントゲート - サイバーゴーレム
パワー5000 / シールド15000 / ☆1
― 圧倒的な質量が、不可逆の変質を与える。
ニケ ダメージ3→4
「ダメージトリガー……!?」
目を見開くミユキ。
慌てたようにナヅキの方を見る。
凍てつく気配を漂わせながら――
「オズワルドのスキルでユージンをスタンド!」
ナヅキが、微笑みながらカードを捨てた。
砂塵の襲弾 オズワルド
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
ドラゴンエンパイア - ヒューマン
パワー8000 / シールド5000 / ☆1
【自】【(R)】:このユニットが「ユージン」を含むヴァンガードをブーストしたバトル終了時、相手のヴァンガードがグレード3以上でリアガードがいないなら、【コスト】[【カウンターブラスト】(1), 手札から1枚捨てる]ことで、あなたのヴァンガードを1枚選び、【スタンド】させ、そのターン中、クリティカルとドライブを1になるまで増減させる。
― 砂塵の狩り――その神髄、見せてあげるよ。
再び立ち上がる砂塵の傭兵。
忌々しそうに、目の前の機械兵器を見上げる。
赤い炎が飛び交い、そして――
「ユージンでアタック!」
ナヅキが、勢いよくカードを動かした。
砂塵の獄炎 ユージン パワー28000
「ガードです!!」
大きく言ってカードを出すニケ。
にやりと、不敵な笑みを浮かべる。
「パンスメルミアのスキル!! カウンターブラストして、1枚引きます!!」
創製の弾丸 パンスメルミア
ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)
ブラントゲート - サイバロイド
パワー10000 / シールド5000 / ☆1
【自】:このカードが手札から、(G)に置かれた時かライドデッキからライドする際に捨てられた時、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)か【エネルギーブラスト】(3)]することで、1枚引く。
【自】:このユニットが(R)に登場した時、このターンにあなたがペルソナライドしているなら、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)か【エネルギーブラスト】(3)]することで、あなたの山札から、あなたのヴァンガードと別名のグレード3以上のユニットカードか、セットオーダーを1枚まで探し、公開して手札に加え、山札をシャッフルする。公開したなら、あなたの手札から1枚選び、捨てる。
― 足りなければ造ればいい。ただ、それだけのこと。
カードを引くニケ。
手札の1枚を構えて――
「さらに!! もう1枚でガードです!!」
ニケが、叩きつけるようにカードを場に置いた。
チェイン・ライクラスタ
トリガーユニット 【☆】+10000
(クリティカルトリガー) 〈0〉 (ブースト)
ブラントゲート - サイバーゴーレム
パワー5000 / シールド15000 / ☆1
― 圧倒的な質量が、不可逆の変質を与える。
重なり合う2枚のカード。
ガード値43000。トリガーでも突破できない数値。
変わらぬ笑顔のまま――
「ドライブチェック、クリティカルトリガー!」
ナヅキが、鉄球を持つ竜のカードを見せつけた。
バーニングフレイル・ドラゴン
トリガーユニット 【☆】+10000
(クリティカルトリガー) 〈0〉 (ブースト)
ドラゴンエンパイア - フレイムドラゴン
パワー4000 / シールド15000 / ☆1
【自】【(R)】:このユニットがブーストしたバトル終了時、【コスト】[このユニットをソウルに置く]ことで、あなたのユニットを1枚選び、そのターン中、パワー+2000。
― 潰れるだけでは済まされない。
「ここでクリティカル!」
声をあげるミユキ。
ナヅキが手をかざす。
「効果は全部、ラグニットに」
淡々とした声色。
ナヅキの場の傭兵が星の加護を受ける。
流れるようにカードを動かして――
「ラグニットでアタック!!」
ナヅキの宣言が、鋭く響き渡った。
砂塵の燦弾 ラグニット パワー43000 ☆2
強烈な一撃。
巨大な炎塊がうねりをあげ、機械仕掛けの勇者へと迫る。
勇者の身体に炎の影が映り、そして――
「《悠久なる凍土へ還れ》を使用ッ!!」
ニケが、カードを盤面に叩きつけた。
悠久なる凍土へ還れ
ブリッツオーダー 〈2〉
ブラントゲート
【コスト】[【ソウルブラスト】(1)]することで、プレイできる!
アタックされているユニットを1枚選び、あなたのオーダーゾーンの【レスト】しているセットオーダー1枚につき、そのバトル中、パワー+10000。
― 凍てつき、眠れ。
「スキルでダイユーシャのパワー+30000!!」
堂々と宣言するニケ。
純白の吹雪が吹き荒れ、辺りの熱を一瞬で消し去る。
傭兵が苦々しい表情で舌打ちした。
「シェンリィのスキルで1枚ドロー!」
カードを動かすナヅキ。
デッキからさらに1枚を引く。
「ラグニットでアタック!」
最後に残った一列での攻撃。
傭兵が再び銃を構えて――
「ガード!!」
響き渡るニケの声。
機械仕掛けの勇者が、放たれた銃弾を腕で防いだ。
真空放電の揮い手
トリガーユニット 【治】+10000
(ヒールトリガー) 〈0〉 (ブースト)
ブラントゲート - サイバーフェアリー
パワー5000 / シールド15000 / ☆1
(【治】はデッキに4枚まで入れられる。)
― おいで。ビリっと直したげる!
「ターンエンド」
手札を持ちながら宣言するナヅキ。
普段よりも冷たい笑みが、その顔に浮かんでいる。
暗闇に浮かび上がる一筋の光の中で――
「私のターンッ!!」
威風堂々とした声。
煌めきをその身に纏いながら、ニケがカードを引いた。
ばっと、手札を片手にポーズを決める。
「遥かなる時を超え、正義の叫びがこだまする!! 煌めく勇気!! その運命(さだめ)をこの手に掴めーッ!!」
不敵な表情。楽しそうな様子のニケ。
手札の1枚を大きく構えて――
「ペルソナライドーッ!!」
ニケの場で、勇者の姿が重なり輝いた。
超次元ロボ ダイユーシャ
ノーマルユニット 〈3〉
(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)
ブラントゲート/ディメンジョンポリス - バトロイド
パワー13000 / シールドなし / ☆1
【自】【(V)】【ターン1回】:このユニットがアタックした時、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、1枚引き、相手のヴァンガードがグレード3以上なら、「次元ロボ」を含むそれぞれの別名のあなたのユニットを望む枚数選び、そのターン中、パワー+5000。
【自】【(V)】【ターン1回】:このユニットがアタックしたバトル終了時、【コスト】[手札から1枚ソウルに置く]ことで、このユニットを【スタンド】させ、そのターン中、このユニットのドライブ-2。あなたのバインドゾーンに「次元ロボ ゴーユーシャ」がなくて、このターンにあなたがペルソナライドしているなら、さらに、【コスト】[ソウルから「次元ロボ ゴーユーシャ」を1枚バインドする]ことで、そのターン中、このユニットのドライブ+1。
― かつて、次元の彼方よりこの星に現れた正義の使者!
誰もが叫ぶ、彼の名を――超次元ロボ!ダイユーシャ!
全身から闘気を迸らせる機械仕掛けの勇者。
傭兵がチッと忌々しそうに舌打ちする。
萌葱色の瞳が、さらに強い輝きを宿した。
「さぁ、ここからがフィナーレです!! 覚悟して下さいね、魔王さん!!」
得意そうに宣言するニケ。
すっと、その指を天へと伸ばして――
「――ファイナルターン!!」
高らかに、ニケの言葉が響き渡った。
凄まじい盛り上がりを見せる観客席。飛び交う大歓声。
ナヅキは何も言わず、ただ微笑み続けている。
「ドロップのグローリー・メーカーをコール!!」
盤面に再び、青白い女神が描かれたカードが現れる。
グローリー・メーカー
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
ブラントゲート/ディメンジョンポリス - エイリアン
パワー8000 / シールド5000 / ☆1
【永】:あなたのヴァンガードのクランがいずれかのクランのみで、あなたのGゾーンにカードがないなら、このカードは以下をすべて得る。
・【自】【ドロップ】:グレード3以上のあなたのヴァンガードが登場した時、このカードと同名のあなたにリアガードがいないなら、このカードを後列の(R)にコールする。
・【自】【(R)】:このユニットがブーストした時、あなたのヴァンガードがグレード3以上なら、そのバトル中、あなたは『相手はブリッツオーダーをプレイできない』か『相手は手札から(G)にコールする際、2枚以上同時にコールしない限りコールできない』を得てよい。そうしたなら、そのバトル終了時、このユニットを退却させる。
― 尊き祈りは正しき力。彼女はそれを証明した。
「ダイベースのスキル!! エネルギーチャージして、ドロップのダイマリナーをソウルへ!!」
超次元要塞 ダイベース
セットオーダー/基地 〈0〉
ブラントゲート
(セットオーダーはプレイ後、オーダーゾーンに置く。)
【起】【オーダーゾーン】:あなたのヴァンガードが「次元ロボ」を含むなら、【コスト】[このカードを【レスト】させる]ことで、【エネルギーチャージ】(1)。あなたのドロップからを「次元ロボ」含むグレード2以下を1枚まで選び、ソウルに置く。このターンにこのカードがオーダーゾーンに置かれているなら、ドロップから選ぶのではなくあなたの山札から探し、ソウルに置いてもよい。山札から探したら、山札をシャッフルする。
【起】【オーダーゾーン】:あなたのヴァンガードが「次元ロボ」を含むなら、【コスト】[【エネルギーブラスト】(2),このカードを【レスト】させる]ことで、あなたのソウルから「次元ロボ」を含むグレード2以下を1枚まで選び、(R)にコールする。
― 超次元の勇者が集う、正義を体現する移動要塞。
カードを動かすニケ。
不敵な笑みを浮かべたまま――
「ダイウイングをコール!!」
手札の1枚を、盤面へと投げ出した。
「スキルでエネルギーブラスト!! ソウルのダイマリナーをリアガードサークルへ!!」
超次元ロボ ダイウイング
ノーマルユニット 〈3〉
(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)
ブラントゲート/ディメンジョンポリス - バトロイド
パワー13000 / シールドなし / ☆1
【自】:このユニットが手札から(R)に登場した時、あなたのヴァンガードが「超次元」を含むなら、【コスト】[【エネルギーブラスト】(3)]することで、あなたのソウルからこのカードと別名の「次元ロボ」を含むカードを1枚まで選び、(R)にコールする。そのターン終了時、そのコールされたユニットをソウルに置く。
【永】【(R)/(G)】:あなたのオーダーゾーンに基地があるなら、このユニットのパワー+5000/シールド+5000。基地が3枚以上なら、さらに、パワー+5000/シールド+5000。(相手ターンも有効)
― 大宇宙に満ちる勇気を胸に!羽撃け!!ダイウイング!
エネルギーを抜き取るニケ。
水しぶきがあがり、青い機体が再び戦場に舞い戻る。
次元ロボ ダイマリナー
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
ブラントゲート/ディメンジョンポリス - バトロイド
パワー8000 / シールド5000 / ☆1
【自】:あなたのターンにこのカードが手札から捨てられた時、このカードをソウルに置いてよい。
【自】:このユニットがカードの能力でソウルから(R)に登場した時、あなたのヴァンガードが「ダイユーシャ」を含むなら、そのターン中、このユニットのパワー+2000し、相手はインターセプトできない。
― ダイマリナーは勇者の決意。
迫る嵐を突き破り、無数の野望を打ち砕いた。
カードを横向きにして――
「さらに2枚のダイベースのスキル!! エネルギーブラストして、ダイレディとダイランダーをソウルからコール!!」
ニケが、楽しそうに腕を前に出した。
超次元要塞 ダイベース
セットオーダー/基地 〈0〉
ブラントゲート
(セットオーダーはプレイ後、オーダーゾーンに置く。)
【起】【オーダーゾーン】:あなたのヴァンガードが「次元ロボ」を含むなら、【コスト】[このカードを【レスト】させる]ことで、【エネルギーチャージ】(1)。あなたのドロップからを「次元ロボ」含むグレード2以下を1枚まで選び、ソウルに置く。このターンにこのカードがオーダーゾーンに置かれているなら、ドロップから選ぶのではなくあなたの山札から探し、ソウルに置いてもよい。山札から探したら、山札をシャッフルする。
【起】【オーダーゾーン】:あなたのヴァンガードが「次元ロボ」を含むなら、【コスト】[【エネルギーブラスト】(2),このカードを【レスト】させる]ことで、あなたのソウルから「次元ロボ」を含むグレード2以下を1枚まで選び、(R)にコールする。
― 超次元の勇者が集う、正義を体現する移動要塞。
再び起動する機械要塞。
ソウルから2枚のカードが場に置かれた。
超次元ロボ ダイレディ
ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)
ブラントゲート/ディメンジョンポリス - バトロイド
パワー10000 / シールド5000 / ☆1
【自】:このユニットが(R)に登場した時、あなたのヴァンガードが「次元ロボ」を含むなら、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、あなたの山札から基地カードを1枚まで探し、公開して手札に加え、山札をシャッフルする。
【自】【(R)】:このユニットがグレード3以上にアタックした時、あなたのオーダーゾーンに基地が2枚以上なら、そのバトル中、このユニットのパワー+10000。
― 「超次元メイクアップ!」の掛け声と共に現れ
人々に愛と勇気を与えたとされる。
次元ロボ ダイランダー
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
ブラントゲート/ディメンジョンポリス - バトロイド
パワー8000 / シールド5000 / ☆1
【自】:このユニットが(V)に登場した時、あなたの山札から基地カードを1枚まで探し、公開して手札に加え、山札をシャッフルする。
【自】:このユニットがカードの能力でソウルから(R)に登場した時、あなたのヴァンガードが「ダイユーシャ」を含むなら、そのターン中、あなたのヴァンガードすべてとこのユニットのパワー+5000。
― ダイランダーは勇者の覚悟。
正義の盾は数多の人々の命を守り、救い続けた。
ニケの盤面が全て埋まる。
『なんという展開力ー!! 焼け野原にされた盤面が、ここにきて完全復活ー!! 聖ニケ、最大戦力で朔導ナヅキに迫りますー!!』
沸き上がる観客達。
ナヅキは何も言わず、盤面を眺めている。
ニケが手をかざした。
「ダイランダーのスキルで自身とダイユーシャにパワー+5000!! さらにダイレディのスキルでダイベースを手札に加えて、セットオーダー!!」
次元ロボ ダイランダー
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
ブラントゲート/ディメンジョンポリス - バトロイド
パワー8000 / シールド5000 / ☆1
【自】:このユニットが(V)に登場した時、あなたの山札から基地カードを1枚まで探し、公開して手札に加え、山札をシャッフルする。
【自】:このユニットがカードの能力でソウルから(R)に登場した時、あなたのヴァンガードが「ダイユーシャ」を含むなら、そのターン中、あなたのヴァンガードすべてとこのユニットのパワー+5000。
― ダイランダーは勇者の覚悟。
正義の盾は数多の人々の命を守り、救い続けた。
超次元ロボ ダイレディ
ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)
ブラントゲート/ディメンジョンポリス - バトロイド
パワー10000 / シールド5000 / ☆1
【自】:このユニットが(R)に登場した時、あなたのヴァンガードが「次元ロボ」を含むなら、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、あなたの山札から基地カードを1枚まで探し、公開して手札に加え、山札をシャッフルする。
【自】【(R)】:このユニットがグレード3以上にアタックした時、あなたのオーダーゾーンに基地が2枚以上なら、そのバトル中、このユニットのパワー+10000。
― 「超次元メイクアップ!」の掛け声と共に現れ
人々に愛と勇気を与えたとされる。
効果を処理していくニケ。
盤面に4枚目となる基地カードが置かれた。
超次元要塞 ダイベース
セットオーダー/基地 〈0〉
ブラントゲート
(セットオーダーはプレイ後、オーダーゾーンに置く。)
【起】【オーダーゾーン】:あなたのヴァンガードが「次元ロボ」を含むなら、【コスト】[このカードを【レスト】させる]ことで、【エネルギーチャージ】(1)。あなたのドロップからを「次元ロボ」含むグレード2以下を1枚まで選び、ソウルに置く。このターンにこのカードがオーダーゾーンに置かれているなら、ドロップから選ぶのではなくあなたの山札から探し、ソウルに置いてもよい。山札から探したら、山札をシャッフルする。
【起】【オーダーゾーン】:あなたのヴァンガードが「次元ロボ」を含むなら、【コスト】[【エネルギーブラスト】(2),このカードを【レスト】させる]ことで、あなたのソウルから「次元ロボ」を含むグレード2以下を1枚まで選び、(R)にコールする。
― 超次元の勇者が集う、正義を体現する移動要塞。
「スキルでエネルギーチャージ!! さらにデッキのダイマリナーをソウルへ!!」
迷うことなくカードを選んでいくニケ。
機械仕掛けの勇者の魂に、さらなる輝きが宿る。
大歓声をその背に受けながら――
「さぁ、魔王を倒す時間です!! いきますよ、ダイユーシャッ!!」
ニケが、遠い惑星の相棒に向かってそう呼びかけた。
戦場に轟く起動音。勇者が大仰な動作で大剣を構える。
ナヅキがその目を細め、そして――
「……ウザいなぁ」
誰にも聞こえない声量で。
暗闇の中にその言葉が溶け、消えていった。
ずぶずぶと、漆黒が蠢いていく。
「ダイユーシャでアタックです!!」
カードを動かすニケ。
光が帯びる瞳を向ける。
「スキルでカウンターブラスト!! 1枚引き、さらに前列の次元ロボ3体のパワーを+5000します!!」
超次元ロボ ダイユーシャ
ノーマルユニット 〈3〉
(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)
ブラントゲート/ディメンジョンポリス - バトロイド
パワー13000 / シールドなし / ☆1
【自】【(V)】【ターン1回】:このユニットがアタックした時、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、1枚引き、相手のヴァンガードがグレード3以上なら、「次元ロボ」を含むそれぞれの別名のあなたのユニットを望む枚数選び、そのターン中、パワー+5000。
【自】【(V)】【ターン1回】:このユニットがアタックしたバトル終了時、【コスト】[手札から1枚ソウルに置く]ことで、このユニットを【スタンド】させ、そのターン中、このユニットのドライブ-2。あなたのバインドゾーンに「次元ロボ ゴーユーシャ」がなくて、このターンにあなたがペルソナライドしているなら、さらに、【コスト】[ソウルから「次元ロボ ゴーユーシャ」を1枚バインドする]ことで、そのターン中、このユニットのドライブ+1。
― かつて、次元の彼方よりこの星に現れた正義の使者!
誰もが叫ぶ、彼の名を――超次元ロボ!ダイユーシャ!
カードを引くニケ。
戦場に集う機械戦士達に光が降り注ぐ。
超次元ロボ ダイユーシャ パワー33000
振り下ろされる巨大な剣。
凄まじい威圧感と共に、刃が迫る。
歴戦の傭兵が細く息を吐いて――
「完全ガード」
ナヅキが、カードを場に投げ出した。
ツインバックラー・ドラゴン
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
ドラゴンエンパイア - プラズマドラゴン
パワー6000 / シールド0 / ☆1
【永】:守護者(守護者を持つカードはデッキに合計4枚まで入れられる)
【自】:このユニットが(G)に置かれた時、あなたのユニットを1枚選び、そのバトル中、ヒットされない。あなたの手札が2枚以上なら、手札から1枚選び、捨てる。
― 炎と雷。その双方を巧みに操り、災厄を退ける。
手札を捨てるナヅキ。
無言のまま、鋭い視線を向ける。
「ツインドライブーッ!!」
手を突き出すニケ。
その小さな指が、カードを掴んで――
「ファーストチェック、クリティカルトリガーッ!! 効果は全てダイユーシャに!! セカンドチェック、クリティカルトリガーッ!! 効果は全てダイユーシャです!!」
萌葱色の瞳が、神秘的な光を宿して輝いた。
警邏ロボ デカルコップ
トリガーユニット 【☆】+10000
(クリティカルトリガー) 〈0〉 (ブースト)
ブラントゲート - バトロイド
パワー4000 / シールド15000 / ☆1
【自】【(R)】:このユニットがブーストしたバトル終了時、【コスト】[このユニットをソウルに置く]ことで、あなたのユニットを1枚選び、そのターン中、パワー+2000。
― ここは本官に任せなさい!!
警邏ロボ デカルコップ
トリガーユニット 【☆】+10000
(クリティカルトリガー) 〈0〉 (ブースト)
ブラントゲート - バトロイド
パワー4000 / シールド15000 / ☆1
【自】【(R)】:このユニットがブーストしたバトル終了時、【コスト】[このユニットをソウルに置く]ことで、あなたのユニットを1枚選び、そのターン中、パワー+2000。
― ここは本官に任せなさい!!
「だ、ダブルクリティカルッ!?」
驚愕するミユキ。
サヤもまた驚いたように目を見張る。
剣が大地を穿ち、壮絶なる衝撃が戦場を貫いた。
「なんつう馬鹿力だ、くそっ……!!」
悪態をつく歴戦の傭兵。
衝撃波の中、吹き飛ばされないよう踏ん張る。
戦場に砂埃が舞い上がり、そして――
「ダイユーシャのスキルッ!!」
響き渡る宣言。
ソウルの1枚を掲げて――
「バトル終了時、ドライブ-2してこのユニットをスタンド!! さらにソウルのゴーユーシャをバインドすることで、このターン中ドライブ+1します!!」
ニケが、不敵な笑みを浮かべた。
超次元ロボ ダイユーシャ
ノーマルユニット 〈3〉
(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)
ブラントゲート/ディメンジョンポリス - バトロイド
パワー13000 / シールドなし / ☆1
【自】【(V)】【ターン1回】:このユニットがアタックした時、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、1枚引き、相手のヴァンガードがグレード3以上なら、「次元ロボ」を含むそれぞれの別名のあなたのユニットを望む枚数選び、そのターン中、パワー+5000。
【自】【(V)】【ターン1回】:このユニットがアタックしたバトル終了時、【コスト】[手札から1枚ソウルに置く]ことで、このユニットを【スタンド】させ、そのターン中、このユニットのドライブ-2。あなたのバインドゾーンに「次元ロボ ゴーユーシャ」がなくて、このターンにあなたがペルソナライドしているなら、さらに、【コスト】[ソウルから「次元ロボ ゴーユーシャ」を1枚バインドする]ことで、そのターン中、このユニットのドライブ+1。
― かつて、次元の彼方よりこの星に現れた正義の使者!
誰もが叫ぶ、彼の名を――超次元ロボ!ダイユーシャ!
再び立ち上がる機械仕掛けの勇者。
その萌葱色の瞳の部分に、強い光が宿る。
大剣が宙を切り裂くように動き、そして――
「もう一度、ダイユーシャでアタックッ!!」
再び、その剣が戦場に向けて振り下ろされた。
超次元ロボ ダイユーシャ パワー61000 ☆3
「さらにブーストしたグローリー・メーカーのスキル!! このバトル中、ガードする時は2枚以上同時に出さなければガードできません!!」
グローリー・メーカー
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
ブラントゲート/ディメンジョンポリス - エイリアン
パワー8000 / シールド5000 / ☆1
【永】:あなたのヴァンガードのクランがいずれかのクランのみで、あなたのGゾーンにカードがないなら、このカードは以下をすべて得る。
・【自】【ドロップ】:グレード3以上のあなたのヴァンガードが登場した時、このカードと同名のあなたにリアガードがいないなら、このカードを後列の(R)にコールする。
・【自】【(R)】:このユニットがブーストした時、あなたのヴァンガードがグレード3以上なら、そのバトル中、あなたは『相手はブリッツオーダーをプレイできない』か『相手は手札から(G)にコールする際、2枚以上同時にコールしない限りコールできない』を得てよい。そうしたなら、そのバトル終了時、このユニットを退却させる。
― 尊き祈りは正しき力。彼女はそれを証明した。
畳みかけるように言うニケ。
ナヅキがほんのかすかに目を細める。
カードを指で掴んで――
「完全ガードともう1枚でガード」
ナヅキが、2枚のカードを場に出した。
ツインバックラー・ドラゴン
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
ドラゴンエンパイア - プラズマドラゴン
パワー6000 / シールド0 / ☆1
【永】:守護者(守護者を持つカードはデッキに合計4枚まで入れられる)
【自】:このユニットが(G)に置かれた時、あなたのユニットを1枚選び、そのバトル中、ヒットされない。あなたの手札が2枚以上なら、手札から1枚選び、捨てる。
― 炎と雷。その双方を巧みに操り、災厄を退ける。
砂塵の榴砲 ダスティン
ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)
ドラゴンエンパイア - ヒューマン
パワー10000 / シールド5000 / ☆1
【自】:このユニットが(R)に登場した時、あなたのヴァンガードが「砂塵の重砲 ユージン」なら、【コスト】[手札から1枚ソウルに置く]ことで、1枚引き、グレード2以上の相手のリアガードを1枚選び、退却させる。
【自】【(R)】:このユニットがアタックした時、【コスト】[【ソウルブラスト】(1)]することで、ユニットのいない相手の(R)1つにつき、そのバトル中、このユニットのパワー+2000。
― 霧払いは済みました。さぁ、本丸を落としましょう。
「ご、合計で3枚も!!」
心配そうに言うミユキ。
ナヅキが手札をぽいと捨てる。
その手に残っているカードは5枚。
「ドライブチェックーッ!!」
大きく言うニケ。
その手がカードをめくって――
「ゲット、クリティカルトリガーッ!! 効果は全てダイウイングへー!!」
さらなる1枚が、光の中に照らされ表になった。
チェイン・ライクラスタ
トリガーユニット 【☆】+10000
(クリティカルトリガー) 〈0〉 (ブースト)
ブラントゲート - サイバーゴーレム
パワー5000 / シールド15000 / ☆1
― 圧倒的な質量が、不可逆の変質を与える。
「ま、またトリガー!!」
声をあげるミユキ。
ナヅキがその目を細める。
剣が振り下ろされ、再び衝撃が巻き起こった。
「ちっ……!!」
腕を使って顔を保護している傭兵。
ぐらぐらと、足元の大地が震動する。
エネルギーが収束して――
「ダイレディでアタック!!」
勢いよく、ニケがカードを動かした。
超次元ロボ ダイレディ パワー45000
「ガード」
ナヅキもまた、手札のカードを場に置く。
バーニングフレイル・ドラゴン
トリガーユニット 【☆】+10000
(クリティカルトリガー) 〈0〉 (ブースト)
ドラゴンエンパイア - フレイムドラゴン
パワー4000 / シールド15000 / ☆1
【自】【(R)】:このユニットがブーストしたバトル終了時、【コスト】[このユニットをソウルに置く]ことで、あなたのユニットを1枚選び、そのターン中、パワー+2000。
― 潰れるだけでは済まされない。
白光竜 パラソラース
トリガーユニット 【治】+10000
(ヒールトリガー) 〈0〉 (ブースト)
ドラゴンエンパイア - ディノドラゴン
パワー5000 / シールド15000 / ☆1
(【治】はデッキに4枚まで入れられる)
― 赤子は生命力の塊。ディノドラゴンとなれば尚更だ。
フレアヴェイル・ドラゴン
トリガーユニット 【引】+10000
(ドロートリガー) 〈0〉 (ブースト)
ドラゴンエンパイア - フレイムドラゴン
パワー4000 / シールド5000 / ☆1
【永】【(G)】:相手のヴァンガードがグレード3以上なら、このユニットのシールド+5000。
― 朱の翼はあらゆる害意を燃やし尽くす。
大量に並べられたカード。
手札の枚数が一気に削られていく。
だんっと音をたてて――
「ダイウイングでアタックですーッ!!」
勝利を確信した表情で。
ニケが光の宿した瞳を向けて、高らかに宣言した。
超次元ロボ ダイウイング パワー61000 ☆2
機械仕掛けの勇者の目が煌めく。
全身から溢れる緑色の閃光。巨大なる剣。
戦場に雄叫びが轟いて――
「これで、勝負ありです!!」
ニケが、自信満々にそう言い放った。
剣を振りかぶる勇者。傭兵がその姿を見上げる。
大気が震える音が響き、そして――
「――完全ガード」
戦場に、炎の嵐が吹き荒れた。
ツインバックラー・ドラゴン
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
ドラゴンエンパイア - プラズマドラゴン
パワー6000 / シールド0 / ☆1
【永】:守護者(守護者を持つカードはデッキに合計4枚まで入れられる)
【自】:このユニットが(G)に置かれた時、あなたのユニットを1枚選び、そのバトル中、ヒットされない。あなたの手札が2枚以上なら、手札から1枚選び、捨てる。
― 炎と雷。その双方を巧みに操り、災厄を退ける。
「ニャッ!?」
すっとんきょうな声をあげるニケ。
赤い炎が狂ったように蠢き、戦場を飲み込んだ。
機械仕掛けの勇者が熱波に押され、わずかに引き下がる。
「こいつは……!」
炎を見上げる歴戦の傭兵。
地獄のような光景を前に、思わず立ち尽くす。
ナヅキのダメージが5で止まった。
『ふ、防いだーッ!! 朔導ナヅキ、この絶体絶命の状況の中、複数の完全ガードを駆使し、見事に聖ニケの攻撃を守り切りましたー!!』
吼えるような声。
凄まじい歓声が巻き起こり、地面を揺らしていく。
ニケが「フン!」と不機嫌そうに腕を組んだ。
「随分とガード用のカードを抱え込んでいたんですね!」
批難するような口調。
ニケがびしっと指を伸ばす。
「ですが無駄です!! その程度の抵抗では、正義の炎は消えません!! 次の私のターン、今度こそ悪は滅びて平和が訪れるのです!!」
自信満々に言い切るニケ。
手札を片手に、ポーズを決めながら――
「私はこれでターンエンドです!! さぁ、カードを引いて下さい、ピンクの魔王さん!!」
ニケが大きく、そう言い放った。
不敵な表情。揺るぎない勝利のイメージを抱くニケ。
眩い光の中に、ニケは立っている。
「…………」
顔を伏せるナヅキ。
薄い暗闇の中、その表情が隠れて見えなくなる。
白い光が瞬き、そして――
「――私のターン」
いつになく静かな声色。
ゆっくりと、ナヅキがカードを引いた。
そのまま、手札を片手に黙り込む。
流れる不気味な沈黙。
その振る舞いに、観客がざわめいていった。
「さ、朔導さん……?」
普段とは違うナヅキの様子に気付くミユキ。
サヤが目に見えて困惑する。
「はっ? なにしてんの、あいつ……?」
理解できずに呟くサヤ。
会場中の注目が、ナヅキへと集まる。
おもむろに、口を開いて――
「ねぇ、聞いてもいいですかぁ?」
沈黙を破る声。
ナヅキが唐突に、そう訊ねた。
「あなた、勇者なんですっけ~?」
投げかけられる質問。
ニケが微笑み、胸を張る。
「その通りです!! 私こそが太陽の勇者、その生まれ変わり!! クレイを救った偉大なるヒーローです!!」
自信満々に言うニケ。
ナヅキが「へぇ~」と返した。
「そうなんですね~。もう一ついいですかぁ? あなた、最後に戦った相手は誰か覚えてますー?」
問いかけるナヅキ。
ニケが「へ?」と不思議そうに声をあげた。
「最後……? どういう意味ですか……?」
理解できない表情。
ニケが眉を下げながら、ナヅキを見返す。
ナヅキが手札で口元を隠した。
「そのままの意味ですよ~。あなた、クレイの生まれ変わりって言ってましたよね? 向こうで戦って、それで命を落としたんじゃないんですか~?」
「えっ。えっと、その……!」
口ごもるニケ。
悩ましそうに、視線を逸らす。
ほんの僅か、逡巡した後――
「――勇者は不滅、絶対に負けません!! 仲間と力を合せて、全ての困難を討ち倒すのです!! ゆえに戦いで命を落としたりしません!! 私は完璧な勇者なのです!!」
ニケが、胸に手を当ててそう断言した。
浮かぶドヤ顔。上手く切り抜けるニケ。
辺りを満たす暗闇が、深まりを見せる。
「そっかー、ならよかったです~」
ふわふわとした口調。
ナヅキがそっと、手札に指を伸ばす。
闇に抱かれながら――
「あなた、私が知ってる"勇者"とは違う人みたいですね~。本当によかったー。違うとは思ってたんですけど、ひょっとしたらって思ってたので~」
語り続けるナヅキ。
ゆらりと、その指がカードを掴む。
「それなら、遠慮なく――」
言葉を切るナヅキ。
ゆっくりと、顔をあげる。
深淵をその身に纏いながら――
「――あんたを、地獄に叩き落とせる」
異様な威圧感が、ナヅキの身体から放たれた。
ほとばしるドス黒いオーラ。壮絶なる殺気。
赤黒い殺意が稲妻のように弾け、身体から溢れた。
「なっ……!?」
ゾッとするニケ。
意識が遠のく感覚がして――
「ペルソナライドッ!!」
荒々しく、カードが盤面に振り下ろされた。
砂塵の獄炎 ユージン
ノーマルユニット 〈3〉
(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)
ドラゴンエンパイア - ヒューマン
パワー13000 / シールドなし / ☆1
【永】【(V)】:このユニットは「砂塵の重砲 ユージン」としても扱う。
【起】【(V)】【ターン1回】:【コスト】[リアガードを2枚【レスト】させる]ことで、縦列を1つ選び、その縦列の相手のリアガードすべてを退却させる。
【自】【(V)】【ターン1回】:このカードがヴァンガードにアタックした時、【コスト】[【カウンターブラスト】(1),【ソウルブラスト】(1)]することで、あなたの山札を上から5枚見て、グレード3以下のユニットカードを2枚まで選び、それぞれ同じ縦列の(R)にコールし、山札をシャッフルし、そのターン中、このユニットのパワー+5000。相手のヴァンガードがグレード3以上で、ユニットのいない相手の(R)が3つ以上なら、そのターン中、この能力でコールしたユニットすべてのパワー+5000。
― 起きろ、獄炎、お前の出番だ。
吹き上がる漆黒の業火。
周りの景色がどろりと溶け、消えていく。
代わりに浮かび上がる真紅の色。飛び散る炎。
赤く燃える戦場が、目の前に現れた。
「……えっ?」
呆然とするニケ。目を見開く。
うっすらと透き通った、霊体としての姿。
戦場を黒く染める焔の熱がその身に伝わる。
「な、なに、これ……!?」
怯えながら周りを見回すニケ。
飛び散る炎。壮絶なる戦闘の跡。揺らぐ黒煙。
地獄のような光景を目の当たりにして――
「わ、惑星クレイ……!?」
ニケが、絶句したように呟いた。
遠くで聞こえる戦闘音。爆発音が響く。
「どう、懐かしい?」
問いかける声。
ハッとなって、ニケが前を向く。
ファイトテーブルの前、ナヅキが微笑んでいる。
「あ、あなた、いったい……!?」
青くなりながら訊ねるニケ。
ナヅキがくすりと笑った。
黒く燃える殺気を纏いながら――
「襲獲祭を使用ッ!!」
心の底から愉しそうに。
ナヅキが、カードを盤面に叩きつけた。
襲獲祭
ノーマルオーダー 〈3〉
ドラゴンエンパイア
あなたのヴァンガードを1枚選び、そのターン中、『【自】【(V)】:あなたのメインフェイズに相手のリアガードが退却した時、あなたは1枚引く。』を得る。
― 追い立て、仕留め、確実に戦果を積み上げる。
「ひっ……!!」
身をのけぞらすニケ。
驚愕したように、その目を見開く。
ナヅキの指がカードを掴んだ。
「グリニスをコール!! ユージンのスキル発動!! グリニスとラグニットをレストして、ダイウイングの列を退却!!」
砂塵の獄炎 ユージン
ノーマルユニット 〈3〉
(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)
ドラゴンエンパイア - ヒューマン
パワー13000 / シールドなし / ☆1
【永】【(V)】:このユニットは「砂塵の重砲 ユージン」としても扱う。
【起】【(V)】【ターン1回】:【コスト】[リアガードを2枚【レスト】させる]ことで、縦列を1つ選び、その縦列の相手のリアガードすべてを退却させる。
【自】【(V)】【ターン1回】:このカードがヴァンガードにアタックした時、【コスト】[【カウンターブラスト】(1),【ソウルブラスト】(1)]することで、あなたの山札を上から5枚見て、グレード3以下のユニットカードを2枚まで選び、それぞれ同じ縦列の(R)にコールし、山札をシャッフルし、そのターン中、このユニットのパワー+5000。相手のヴァンガードがグレード3以上で、ユニットのいない相手の(R)が3つ以上なら、そのターン中、この能力でコールしたユニットすべてのパワー+5000。
― 起きろ、獄炎、お前の出番だ。
カードを動かしていくナヅキ。
漆黒の炎が降り注ぎ、機械の勇士達を飲み込んだ。
辺りが一瞬にして、炎の海に呑み込まれる。
「あっ、うぁっ……!!」
怯え切っているニケ。
萌葱色の瞳に、畏れの感情が現れる。
ナヅキがデッキに手を伸ばした。
「襲獲祭のスキルで2枚ドロー!! グリニスはスキルでスタンド、パワー+5000!! さらにラグニットをレストし、ダイレディを退却!! 1枚ドロー!!」
砂塵の躍弾 グリニス
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
ドラゴンエンパイア - ヒューマン
パワー8000 / シールド5000 / ☆1
【自】【(R)】【ターン1回】:あなたのメインフェイズに相手のリアガードが退却した時、あなたのヴァンガードが「ユージン」を含むグレード3以上なら、このユニットを【スタンド】させ、そのターン中、このユニットのパワー+5000。
【永】【(G)】:あなたのヴァンガードが「ユージン」を含むグレード3以上なら、このユニットのシールド+5000。
― 獲物を狩り尽くしたら、街に戻って祝勝会よ!
砂塵の燦弾 ラグニット
ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)
ドラゴンエンパイア - ヒューマン
パワー10000 / シールド5000 / ☆1
【起】【(R)】:あなたのヴァンガードが「ユージン」を含むグレード3以上なら、【コスト】[【ソウルブラスト】(1),このユニットを【レスト】させる]ことで、相手のリアガードを1枚選び、退却させる。
【自】【(R)】:あなたのバトルフェイズ開始時、相手のリアガードが1枚以下なら、このユニットを【スタンド】させ、そのターン中、このユニットのパワー+5000。
― 後詰めはあなたよ。しっかり仕留めてきなさい!
容赦なくカードを動かしていくナヅキ。
黒い炎がさらなる熱をもたらし、戦場を飲み込んでいく。
冷たい笑みを浮かべながら――
「ディルガームをコール!! さらにコストを支払い、スキルを獲得!! 1枚ドロー!!」
漆黒の焔と共に、カードが盤面に叩きつけられた。
ドラグリッター ディルガーム
ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)
ドラゴンエンパイア - ドラゴロイド
パワー10000 / シールド5000 / ☆1
【自】:このユニットが(R)に登場した時、あなたのヴァンガードが「ユージン」か「ガーンデーヴァ」を含むグレード3以上なら、【コスト】[【ソウルブラスト】(1),【エネルギーブラスト】(3)]することで、相手のリアガードを1枚選び、退却させる。退却させなかったら、1枚引き、そのターン中、このユニットは『【自】【(R)】【ターン1回】:あなたのヴァンガードがアタックしたバトル終了時、あなたの前列のリアガードを1枚選び、【スタンド】させる』を得る。
【永】【(R)】:このターンにあなたがノーマルオーダーをプレイしているなら、このユニットは『ブースト』を得る。
― 変わる戦局を見定めて、期待に背かぬ殊勲を立てる。
「す、スタンドスキル……!?」
震え声で言うニケ。
目の前で展開された盤面に、恐怖を覚える。
だがすぐに、手札を構えると――
「わ、私は太陽の勇者!! その生まれ変わり!! た、例えどんな状況であろうと、決して負けません!!」
勇気を奮い立たながら、
ニケが必死になってそう叫んだ。
その瞳に宿る神秘的な光。煌めく萌葱色。
指をカードの上に置いて――
「なら、燃えさせてみせてよ」
ナヅキが、笑いながら言い放った。
ほとばしる殺意。漆黒の稲妻が指先に這い上がる。
熱風が渦巻いて――
「ラグニットでアタック!!」
漆黒を纏いながら、ナヅキがカードを動かした。
砂塵の燦弾 ラグニット パワー35000
「の、ノーガードです!! ダメージチェック!!」
震える声で宣言するニケ。
カードをめくって――
「ドロートリガー!! パワーはダイユーシャです!!」
萌葱色の瞳の中で、神秘的な光が脈打った。
アメリオレート・コネクター
トリガーユニット 【引】+10000
(ドロートリガー) 〈0〉 (ブースト)
ブラントゲート - ワーカロイド パワー4000 / シールド5000 / ☆1
【永】【(G)】:相手のヴァンガードがグレード3以上なら、このユニットのシールド+5000。
― 換装完了。導電率、ググット高メテオキマシタ。
ニケ ダメージ4→5
「こ、これで……!!」
嬉しそうなニケ。白銀の光が勇者に宿る。
灼熱が勢いよく吹き上げて――
「それで逃げれたつもり?」
凍りつくような声が辺りに響いた。
びくりと震えるニケ。恐怖が蘇る。
カードの上に指を置いて――
「ラグニットでアタック!!」
再び、戦場に黒い炎が荒れ狂った。
砂塵の燦弾 ラグニット パワー38000
ほとばしる漆黒の稲妻。狂い咲く殺意。
ニケが震えながら手札を掴んだ。
「が、ガードです!!」
警邏ロボ デカルコップ
トリガーユニット 【☆】+10000
(クリティカルトリガー) 〈0〉 (ブースト)
ブラントゲート - バトロイド
パワー4000 / シールド15000 / ☆1
【自】【(R)】:このユニットがブーストしたバトル終了時、【コスト】[このユニットをソウルに置く]ことで、あなたのユニットを1枚選び、そのターン中、パワー+2000。
― ここは本官に任せなさい!!
超次元ロボ ダイレディ
ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)
ブラントゲート/ディメンジョンポリス - バトロイド
パワー10000 / シールド5000 / ☆1
【自】:このユニットが(R)に登場した時、あなたのヴァンガードが「次元ロボ」を含むなら、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、あなたの山札から基地カードを1枚まで探し、公開して手札に加え、山札をシャッフルする。
【自】【(R)】:このユニットがグレード3以上にアタックした時、あなたのオーダーゾーンに基地が2枚以上なら、そのバトル中、このユニットのパワー+10000。
― 「超次元メイクアップ!」の掛け声と共に現れ
人々に愛と勇気を与えたとされる。
ぱさりと置かれる2枚。
機械仕掛けの勇者が腕を使い、炎を防ぐ。
漆黒の焔が弾け、凄まじい爆発が巻き起こった。
「ひゃあああー!!」
悲鳴をあげるニケ。
怯え切った表情。弾けた炎が霊体をかすめる。
爆炎が轟々とうねりをあげる中で――
「ユージンでアタック!!」
真っ赤に染まった視界の中。
ナヅキが笑いながら、カードを裏返した。
「スキル発動!! 山札からダスティンとオズワルドをコール!! ユージンとコールされたユニットに、それぞれパワー+5000!!」
砂塵の獄炎 ユージン
ノーマルユニット 〈3〉
(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)
ドラゴンエンパイア - ヒューマン
パワー13000 / シールドなし / ☆1
【永】【(V)】:このユニットは「砂塵の重砲 ユージン」としても扱う。
【起】【(V)】【ターン1回】:【コスト】[リアガードを2枚【レスト】させる]ことで、縦列を1つ選び、その縦列の相手のリアガードすべてを退却させる。
【自】【(V)】【ターン1回】:このカードがヴァンガードにアタックした時、【コスト】[【カウンターブラスト】(1),【ソウルブラスト】(1)]することで、あなたの山札を上から5枚見て、グレード3以下のユニットカードを2枚まで選び、それぞれ同じ縦列の(R)にコールし、山札をシャッフルし、そのターン中、このユニットのパワー+5000。相手のヴァンガードがグレード3以上で、ユニットのいない相手の(R)が3つ以上なら、そのターン中、この能力でコールしたユニットすべてのパワー+5000。
― 起きろ、獄炎、お前の出番だ。
地面から這い出る地獄の焔。
ナヅキの横一列が上書きされる。
砂塵の榴砲 ダスティン
ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)
ドラゴンエンパイア - ヒューマン
パワー10000 / シールド5000 / ☆1
【自】:このユニットが(R)に登場した時、あなたのヴァンガードが「砂塵の重砲 ユージン」なら、【コスト】[手札から1枚ソウルに置く]ことで、1枚引き、グレード2以上の相手のリアガードを1枚選び、退却させる。
【自】【(R)】:このユニットがアタックした時、【コスト】[【ソウルブラスト】(1)]することで、ユニットのいない相手の(R)1つにつき、そのバトル中、このユニットのパワー+2000。
― 霧払いは済みました。さぁ、本丸を落としましょう。
砂塵の襲弾 オズワルド
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
ドラゴンエンパイア - ヒューマン
パワー8000 / シールド5000 / ☆1
【自】【(R)】:このユニットが「ユージン」を含むヴァンガードをブーストしたバトル終了時、相手のヴァンガードがグレード3以上でリアガードがいないなら、【コスト】[【カウンターブラスト】(1), 手札から1枚捨てる]ことで、あなたのヴァンガードを1枚選び、【スタンド】させ、そのターン中、クリティカルとドライブを1になるまで増減させる。
― 砂塵の狩り――その神髄、見せてあげるよ。
砂塵の獄炎 ユージン パワー36000
荒れ狂う炎の嵐。
辺り一面が熱に侵される中で――
「ふ、《悠久なる凍土へ還れ》を使用!!」
ニケが、冷や汗を流しながらカードを場に出した。
悠久なる凍土へ還れ
ブリッツオーダー 〈2〉
ブラントゲート
【コスト】[【ソウルブラスト】(1)]することで、プレイできる!
アタックされているユニットを1枚選び、あなたのオーダーゾーンの【レスト】しているセットオーダー1枚につき、そのバトル中、パワー+10000。
― 凍てつき、眠れ。
「スキルでダイユーシャのパワー+40000!! 合計パワー63000です!!」
必死になって叫ぶニケ。
ナヅキがフッと、見下しながら息を吐く。
「ツインドライブ!!」
愉しそうに笑っているナヅキ。
カードを勢いよくめくって――
「ファーストチェック、ノートリガー! セカンドチェック、ノートリガー!」
ナヅキの場で、カードが表になった。
翔陽時在 フォルド&リバルティス
ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)
ドラゴンエンパイア/ダークステイツ - ドラゴロイド/ギアドラゴン
パワー10000 / シールド5000 / ☆1
【自】:バトルフェイズ以外にこのユニットが手札から(R)に登場した時、【ソウルチャージ】(1)し、そのターン中、このユニットのパワー+5000。その後、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、以下を1つ行う。
・グレード2以上の相手のリアガードを1枚選び、退却させる。
・あなたのソウルからグレード2以下を1枚選び、(R)にコールする。
― 溢れる情熱を薪と焚べ、縦横無尽に時を駆け巡る。
その輝きは遠く空の彼方より
ノーマルオーダー 〈3〉
【レガリスピース】
(レガリスピースはデッキに合計1枚だけ入れられ、ファイト中に合計1回だけ使える)
1枚引き、このカードをソウルに置き、次の相手のターン終了時まで、あなたは『あなたのターン中、あなたのヴァンガードすべてのパワー+5000。』と『あなたのリアガードすべては相手のカードの効果で、選べず、(R)以外に置けない。』を得る。
― 空から差すは希望の光。不屈の心で立ち上がれ。
「の、ノートリガー……!!」
ホッとしたように胸を撫でおろすニケ。
ナヅキが嘲るようにくすりと笑った。
ダメージを裏返して――
「オズワルドのスキルで、ユージンをスタンド!!」
ナヅキの場で、ヴァンガードが再び立ち上がった。
砂塵の襲弾 オズワルド
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
ドラゴンエンパイア - ヒューマン
パワー8000 / シールド5000 / ☆1
【自】【(R)】:このユニットが「ユージン」を含むヴァンガードをブーストしたバトル終了時、相手のヴァンガードがグレード3以上でリアガードがいないなら、【コスト】[【カウンターブラスト】(1), 手札から1枚捨てる]ことで、あなたのヴァンガードを1枚選び、【スタンド】させ、そのターン中、クリティカルとドライブを1になるまで増減させる。
― 砂塵の狩り――その神髄、見せてあげるよ。
「ぐっ、くぅっ……!!」
手札を片手に、苦しそうに声を漏らすニケ。
稲妻のような黒い殺意を纏い、ナヅキが微笑む。
指がカードの上で躍って――
「ダスティンでアタック!!」
漆黒の炎が、さらに勢いを増して燃え盛った。
砂塵の榴砲 ダスティン パワー48000
「が、ガードですッ!!」
ニケが手札の2枚を場に出す。
警邏ロボ デカルコップ
トリガーユニット 【☆】+10000
(クリティカルトリガー) 〈0〉 (ブースト)
ブラントゲート - バトロイド
パワー4000 / シールド15000 / ☆1
【自】【(R)】:このユニットがブーストしたバトル終了時、【コスト】[このユニットをソウルに置く]ことで、あなたのユニットを1枚選び、そのターン中、パワー+2000。
― ここは本官に任せなさい!!
チェイン・ライクラスタ
トリガーユニット 【☆】+10000
(クリティカルトリガー) 〈0〉 (ブースト)
ブラントゲート - サイバーゴーレム
パワー5000 / シールド15000 / ☆1
― 圧倒的な質量が、不可逆の変質を与える。
ダメージトリガーと併せた防御。
紙一重の所で、ニケが攻撃を防いだ。
その手に残った手札は2枚。
「あ、あと2回……!!」
息を切らしながら前を向くニケ。
恐怖と勇気。それらの感情が入り混じる。
とんと、指をカードの上に置いて――
「――ユージンでアタック!!」
ナヅキの低い声が、その場に響いた。
漆黒に染まった瞳。赤黒い光が纏わりつく。
傭兵が煙草の煙を吐き出し、銃を構えた。
砂塵の獄炎 ユージン パワー28000
スコープを覗いている傭兵。
巨大な機械兵器を前に、集中力を研ぎ澄ます。
世界から音が消えていき、そして――
「――完全ガードです!!」
沈黙を蹴上げるように、
ニケがカードを盤面に叩き出した。
剛腕変形 ストロカルマーズ
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
ブラントゲート - バトロイド
パワー6000 / シールド0 / ☆1
【永】:守護者(守護者を持つカードはデッキに合計4枚まで入れられる)
【自】:このユニットが(G)に置かれた時、あなたのユニットを1枚選び、そのバトル中、ヒットされない。あなたの手札が2枚以上なら、手札から1枚選び、捨てる。
― 退かぬさ。この腕に誓ったのだからな!
「残りの手札が1枚なので、私は手札を捨てません!」
手札を見せつけるように持つニケ。
荒く息を吐き出しながら、前を向く。
冷や汗がこぼれて――
「そして!! 残る1枚も同じく完全ガードなのです!! つまり、あなたの攻撃が通る事は絶対にありません!!」
ニケが、持っていた1枚を表にした。
剛腕変形 ストロカルマーズ
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
ブラントゲート - バトロイド
パワー6000 / シールド0 / ☆1
【永】:守護者(守護者を持つカードはデッキに合計4枚まで入れられる)
【自】:このユニットが(G)に置かれた時、あなたのユニットを1枚選び、そのバトル中、ヒットされない。あなたの手札が2枚以上なら、手札から1枚選び、捨てる。
― 退かぬさ。この腕に誓ったのだからな!
目を細めるナヅキ。
火の粉が舞う中、ニケがかすかに笑う。
「こ、これで、私の勝ち――!!」
そう、言いかけた瞬間。
戦場の空気を引き裂くように――
爆発するような殺気が、ナヅキから放たれた。
「ひ、ひィっ!?」
怯えた声を出すニケ。
本能的な恐怖から、後ろへと下がる。
漆黒の稲妻が弾けて――
「言ったでしょ、地獄に叩き落とすって」
微笑み続けているナヅキ。
瞳孔の開いた瞳を向け、手を伸ばす。
ほとばしる殺意を纏いながら――
「――燃える準備はできてる?」
ナヅキが低い声で、そう問いかけた。
絶句するニケ。大きく目を見開く。
「ドライブチェック!!」
響き渡る声。
ナヅキの手の中でカードが翻って――
「――オーバートリガーッ!!」
究極の力を宿す竜の姿が、盤面に降臨した。
再起の竜神王 ドラグヴェーダ
トリガーユニット 【超】
(オーバートリガー) 〈0〉 (ブースト)
ドラゴンエンパイア - プラズマドラゴン
パワー5000 / シールド50000 / ☆1
( 【超】トリガーはデッキに1枚だけ入れられる。トリガーで出たら、そのカードを除外し、1枚引き、あなたのユニットを1枚選び、そのターン中、パワー+1憶!ドライブチェックで出たら、さらに追加効果が発動!)
追加効果-あなたのヴァンガードを1枚選び、【スタンド】させる!
― 立ち上がれ。諦めを知らぬが故に拓く道がある。
カヒュッと息を吐くニケ。
その顔から血の気が失せ、表情が消える。
黒く染まった紅蓮の炎が辺りを支配して――
「ユージンをスタンド、パワー+100000000!! さらにディルガームのスキルで、ダスティンをスタンド!!」
燃える世界に、その言葉が響いていった。
漆黒を纏った炎。灼熱が世界を焼き尽くしていく。
瞳の中、神秘的な光が揺らいでいった。
「う、嘘……!! こんなの、嘘……!!」
呆然と盤面を眺めるニケ。
恐怖にすくむ表情。その目に涙が浮かぶ。
「わ、私が負けるなんて……!! そんなの嘘だよ……!! だ、だって私は、太陽の勇者で……!! 絶対無敵の、正義の、ヒーロー……!!」
自分に言い聞かせるような口調。
気弱な少女の心が、その言葉から垣間見える。
ナヅキが手を伸ばして――
「ダスティンでアタック!!」
漆黒の稲妻が荒れ狂って。
ナヅキの場で、カードが横向きになった。
砂塵の榴砲 ダスティン パワー35000
「ひっ!!」
短い悲鳴をあげるニケ。
咄嗟に、その手がカードを構える。
「が、ガード!!」
引きつった声と共に、ニケの場にカードが置かれた。
剛腕変形 ストロカルマーズ
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
ブラントゲート - バトロイド
パワー6000 / シールド0 / ☆1
【永】:守護者(守護者を持つカードはデッキに合計4枚まで入れられる)
【自】:このユニットが(G)に置かれた時、あなたのユニットを1枚選び、そのバトル中、ヒットされない。あなたの手札が2枚以上なら、手札から1枚選び、捨てる。
― 退かぬさ。この腕に誓ったのだからな!
漆黒の焔が天から降り注ぐ。
熱が渦巻き、辺りの景色が歪んでいった。
ニケの手札から、カードが消える。
「あっ……!! あっ……!!」
空っぽの手を見つめるニケ。
恐怖に引きつった表情。絶望する姿。
その姿を見下ろしながら――
「往生際が悪いですよぉ、ヒーロー気取りさん」
唄うような響き。
ナヅキがにっこりと、大きく微笑む。
その瞳に漆黒の炎を宿しながら――
「さっさと死んでくださいよ、臆病者」
ナヅキの声が、戦場に響いていった。
纏わりつく殺意。凄まじいまでの威圧感。
ニケの顔から血の気が失せ、そして――
「ユージンでアタック!!」
カードの動く鈍い音が、その場に響いた。
世界を燃やす漆黒の炎。熱風が全てを飲み込んでいく。
火の粉が舞い上がる中で――
「――そこか、クズ鉄野郎」
歴戦の傭兵が、引き金を絞った。
轟く一筋の銃声。黒い炎が弾丸に宿って――
機械仕掛けの勇者の装甲を、弾丸が穿ち貫いた。
「!!」
驚愕したような反応を見せる巨大兵器。
ゆらりと、その巨体が揺らぎ泳ぐ。
轟音と共に、機械仕掛けの勇者が地に倒れ伏した。
鈍い音が響き渡り、揺れる大地。
歴戦の傭兵が疲れきった表情で息を吐いた。
遠い惑星での光景が離れていき――
最後の1枚が、コツンと音をたてて盤面に落ちた。
超次元ロボ ダイユーシャ
ノーマルユニット 〈3〉
(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)
ブラントゲート/ディメンジョンポリス - バトロイド
パワー13000 / シールドなし / ☆1
【自】【(V)】【ターン1回】:このユニットがアタックした時、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、1枚引き、相手のヴァンガードがグレード3以上なら、「次元ロボ」を含むそれぞれの別名のあなたのユニットを望む枚数選び、そのターン中、パワー+5000。
【自】【(V)】【ターン1回】:このユニットがアタックしたバトル終了時、【コスト】[手札から1枚ソウルに置く]ことで、このユニットを【スタンド】させ、そのターン中、このユニットのドライブ-2。あなたのバインドゾーンに「次元ロボ ゴーユーシャ」がなくて、このターンにあなたがペルソナライドしているなら、さらに、【コスト】[ソウルから「次元ロボ ゴーユーシャ」を1枚バインドする]ことで、そのターン中、このユニットのドライブ+1。
― かつて、次元の彼方よりこの星に現れた正義の使者!
誰もが叫ぶ、彼の名を――超次元ロボ!ダイユーシャ!
ニケ ダメージ5→6
「あっ……!! わっ……!!」
ぶるぶると震えているニケ。
涙を流しながら、その身をすくめる。
しんと、会場の中が静まり返って――
「イェーイ! 私の勝ちー☆」
ナヅキが、嬉しそうに両手をあげた。
輝く笑顔。きゃぴきゃぴとした雰囲気のナヅキ。
愕然としながら、シキが右手をあげる。
『し、勝者……"紅蓮の太陽姫"……』
結果を告げるアナウンス。
暗闇の中に、その言葉が溶けて消えていく。
不気味な沈黙が、その場に渦巻いていた。
「……んー、ちょっと燃やしすぎちゃったかな~?」
のんびりと口元に指を当てるナヅキ。
目の前で泣いているニケを見下ろす。
その手を伸ばして――
ナヅキが、銀色のコインを指で掴んだ。
「……ふーん」
感慨のない表情。
いかにも興味なさそうに、コインを弄んでいるナヅキ。
ニケがハッとなって、顔をあげた。
「わ、私の、コイン……!!」
か細い声で話すニケ。
潤んだ瞳がナヅキへと向けられる。
ナヅキが微笑み、首をかしげた。
「"私の"?」
「ひっ!! あっ、いや、その……!!」
口ごもるニケ。
怯え切った表情のまま、半歩下がる。
その目から涙が零れて――
「ふっ、ふわあああああああん!!」
決壊したように、ニケが泣き声をあげた。
素早くカードをしまいこむニケ。必死な表情。
逃げるように、ニケがその場から駆け出した。
「あっ、ちょっと……!!」
呼び止めようとするシキ。
だがすでに、ニケの姿は暗闇の向こうへと消えていた。
波のようなざわめきが、徐々に広がっていく。
「な、なによ、今のファイト……」
唖然としながら呟くサヤ。
ミユキもまた、目を丸くして黙り込んでいる。
観客からの視線が集まる中で――
「……願いの叶うコイン」
ぽつりと呟くナヅキ。
その手の中、赤と銀のコインを見つめる。
漆黒をその瞳に宿しながら――
「……なーんか、気に入らないなぁ」
ナヅキが、2枚のコインを握りしめた。
♯3 Cray Encounter FIN