カードファイト!! ヴァンガード BraveBeyond 作:バビロン@VG
暗い空間に、激しい熱気が渦巻いた。
飛び交う歓声。興奮した息遣い。
熱狂が溢れかえり、世界を小刻みに揺らしていく。
周りの熱にあてられながら――
「あわわわわ……!!」
天神宮ミユキが、情けなく声をあげた。
ごくりと、唾を飲み込むミユキ。緊張した目。
光に照らされたステージへと視線を落とす。
「さ、サヤちゃん先輩の引退試合が、いつのまにやらコインの争奪戦に……!? て、展開に追いつけないよ。どうしてこんなことに……!?」
おろおろと狼狽した様子のミユキ。
ひどく不安そうに、サヤの姿を見つめる。
コツンコツンという靴音が近づいて――
「――おい」
暗闇の中から響く声。
ミユキが「へ?」と顔をあげる。
凍てつくような気配を漂わせながら――
「そこ、座らせてもらうぞ」
さっきまでナヅキが座っていた席――
誰もいない椅子に、一人の人物がドカッと腰を下ろした。
その紺碧色の瞳が、ステージへと向けられる。
「……ふん」
いかにも不機嫌そうな表情で。
黒髪の青年――冴導ユヅルがその目を細めた。
ミユキが大きく息を呑む。
(ら、"雷鳴の帝王"ー!? 野生のラスボスー!?)
はちゃめちゃに動揺しているミユキ。
青い顔で震え、その目をぐるぐると白黒させる。
薄暗闇の中に、騒がしい大歓声が響いていく。
「ディープオーシャン、アビサルゾーンか」
小さく呟くユヅル。
光の中、静かに手札を持つ黒髪の少年を見据える。
その身に青白い威圧感を纏いながら――
「どれくらいやれるか、見せてもらおうじゃねぇか」
冷徹に観察する目を向けて。
ユヅルが鋭く言い、その場で足を組んだ。
視線の先、白い光がなだらかに広がって――
「《フルバウ》!!」
フルバウ
ノーマルユニット 〈0〉 (ブースト)
ケテルサンクチュアリ/シャドウパラディン - ハイビースト
パワー6000 / シールド5000 / ☆1
【自】:このユニットがライドされた時、あなたが後攻なら、1枚引く。
― 蘇りし映像は、黙示録と奈落の激闘だった。
「《砂塵の双銃 バート》☆」
砂塵の双銃 バート
ノーマルユニット 〈0〉 (ブースト)
ドラゴンエンパイア - ヒューマン
パワー6000 / シールド5000 / ☆1
【自】:このユニットがライドされた時、あなたが後攻なら、1枚引く。
― 雷の銃撃が、戦端を開く。
「《秘めたる一閃 影潜者 セレンディス》!!」
秘めたる一閃 影潜者 セレンディス
ノーマルユニット 〈0〉 (ブースト)
ケテルサンクチュアリ - ヒューマン
パワー6000 / シールド5000 / ☆1
【自】:このユニットがライドされた時、あなたが後攻なら、1枚引く。
― 影に潜み、呼吸を殺し、その一閃は放たれる。
「《士官候補生 エリック》」
士官候補生 エリック
ノーマルユニット 〈0〉 (ブースト)
ストイケイア/アクアフォース - アクアロイド
パワー6000 / シールド5000 / ☆1
【自】:このユニットがライドされた時、あなたが後攻なら、1枚引く。
― 今は遠き日の誓い。決意を込めた、始まりの波音。
それぞれのカードが、光の中で表になった。
高まる緊張感。歓声が渦巻き、空気が震えていく。
「シャドウパラディン……」
「アクアフォース……?」
呟くナヅキとサヤ。
相手の場で表になったカード。見たことのない名前。
ばっと、手を伸ばして――
「てめェら地下のゴミとはレベルが違うって事、思い知らせてやるよォ!!」
ビャクヤが、吠えたてるようにそう宣言した。
くすりと笑うナヅキ。手札を構える。
白い光が降り落ちて――
「あたしのターン!」
高らかな声。
サヤがデッキからカードを引き、1枚を捨てた。
「《斉駆の刃 影潜者 オニュクス》にライド!」
盤面で重なるカード。
影に潜む暗殺者が描かれた1枚が場に置かれる。
斉駆の刃 影潜者 オニュクス
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
ケテルサンクチュアリ - ヒューマ
パワー8000 / シールド5000 / ☆1
【自】:このユニットが「秘めたる一閃 影潜者 セレンディス」にライドして登場した時、【コスト】[ライドデッキから「モーダリオン」を含むグレード3を1枚公開する]ことで、あなたの山札から「監視された密会」を1枚まで探し、公開して手札に加え、山札をシャッフルする。
【永】【(R)】:あなたのターン中、あなたのオーダーゾーンに「監視された密会」が2枚以上なら、このユニットのパワー+2000。
― 今際に見るのは刃の煌めき。
「《エネルギージェネレーター》をセット! さらにスキルで《監視された密会》を手札に!」
エネルギージェネレーター
(ライドデッキクレストをライドデッキに1枚だけ入れられる)
【自】【ライドデッキ】:あなたがライドした時、このカードをクレストゾーンに置き、あなたが後攻なら【エネルギーチャージ】(3)。
【永】:あなたはエネルギーを10個まで持てる。
【自】:あなたのライドフェイズ開始時、【エネルギーチャージ】(3)。
【起】【ターン1回】:【コスト】[【エネルギーブラスト】(7)]することで、1枚引く。
カードを置くサヤ。
さらに山札を掴むと、その中の1枚を表にする。
監視された密会
セットオーダー 〈2〉
ケテルサンクチュアリ
(セットオーダーはプレイ後、オーダーゾーンに置く。)
このカードはドロップからでもプレイでき、あなたのヴァンガードが「影潜者」を含むなら、プレイできる!
【自】:このカードがオーダーゾーンに置かれた時、あなたの山札の上から7枚見て、1枚まで選び、このカードの影潜者ゲージとして裏で置き、山札をシャッフルする。
― 闇に無数の目が光る。
手札にカードを加えながら――
「ターンエンドよ!!」
威勢よく、サヤがターン終了を宣言した。
吹き上がる闘志。相手を睨みつけているサヤ。
すっと、ゆっくり手を伸ばして――
「僕のターン」
冷たい水のような響き。
流れるように、ミザクがカードを引いた。
「《ティアーナイト テオ》にライド」
鋭く置かれる1枚。
白を基調とした水兵のカードが厳かに現れる。
ティアーナイト テオ
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
ストイケイア/アクアフォース - アクアロイド
パワー8000 / シールド5000 / ☆1
【自】:このユニットが、クランが《アクアフォース》のみのユニットにライドされた時、あなたの山札から蒼嵐艦隊カードを1枚まで探し、公開して手札に加え、山札をシャッフルする。
【永】【(R)】:あなたのターン中、「メイルストローム」を含むあなたのヴァンガードがいるなら、このユニットのパワー+5000。
― 痛みも犠牲も厭わない。それが彼らの矜待であった。
「《エネルギージェネレーター》をセットし、エネルギーチャージ。さらに1枚ドロー」
エネルギージェネレーター
(ライドデッキクレストをライドデッキに1枚だけ入れられる)
【自】【ライドデッキ】:あなたがライドした時、このカードをクレストゾーンに置き、あなたが後攻なら【エネルギーチャージ】(3)。
【永】:あなたはエネルギーを10個まで持てる。
【自】:あなたのライドフェイズ開始時、【エネルギーチャージ】(3)。
【起】【ターン1回】:【コスト】[【エネルギーブラスト】(7)]することで、1枚引く。
淡々とカードを動かしていくミザク。
さらにその手が、ドロップのカードを掴む。
「ライドコストとして捨てた《海鳴のブレイブ・シューター》のスキル。エネルギーブラストし、さらに1枚ドロー」
海鳴のブレイブ・シューター
ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)
ストイケイア - アクアロイド
パワー10000 / シールド5000 / ☆1
【自】:このカードが手札から、(G)に置かれた時かライドデッキからライドする際に捨てられた時、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)か【エネルギーブラスト】(3)]することで、1枚引く。
【自】:このユニットが(R)に登場した時、このターンにあなたがペルソナライドしているなら、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)か【エネルギーブラスト】(3)]することでドロップから、このユニットと別名の守護者を持たないグレード2以下のノーマルユニットか、オーダーカードを1枚選び、手札に加え、あなたの手札から1枚選び、捨てる。
― 針路はいつだって、海の聱が知らせてくる。
カードを見せつけるミザク。
エネルギーを抜き取り、デッキから更にカードを引く。
その指をカードの上にのせて――
「テオでヴァンガードにアタック」
どこまでも冷たい声色で。
ミザクがカードを動かし、攻撃を宣言した。
ティアーナイト テオ パワー8000
「ノーガードよ!」
手札を持ちながら言うサヤ。
ミザクがデッキからカードを表にする。
「ドライブチェック、ノートリガー」
ホイール・アサルト
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
ストイケイア/アクアフォース - アクアロイド
パワー8000 / シールド5000 / ☆1
【自】【(R)】:このユニットがブーストしたバトル終了時、「メイルストローム」を含むあなたのヴァンガードがいるなら、【コスト】[【ソウルブラスト】(1)]することで、あなたのリアガードを2枚選び、それらの位置を入れ替える。
― 進化に深化を重ねた戦略で如何な嵐を乗り越えた。
サヤの盤面にカードが置かれた。
貫穿の騎士 影潜者 ゾイス
ノーマルユニット 〈3〉
(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)
ケテルサンクチュアリ - ヒューマン
パワー13000 / シールドなし / ☆1
【永】【(R)】:あなたのオーダーゾーンに「監視された密会」が2枚以上なら、このユニットのパワー+5000し、相手のカードの効果で退却しない。(相手ターンも有効)
― 唸るのは、貫き穿つ一陣の影。
サヤ ダメージ0→1
「ターンエンド」
どこかつまらなさそうに告げるミザク。
揺らめく黒い威圧感。観察するような目。
歓声が飛び交い、熱気がさらに勢いを増していく。
「あたしのターン!」
カードを引くサヤ。
迷うことなく、手札の1枚を叩き捨てる。
「《監視鳥遣い 影潜者 オンファ》にライド!」
サヤの盤面で、カードがさらに重なり合った。
監視鳥遣い 影潜者 オンファ
ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)
ケテルサンクチュアリ - エルフ
パワー10000 / シールド5000 / ☆1
【自】:このユニットが「斉駆の刃 影潜者 オニュクス」にライドして登場した時、【コスト】[ライドデッキから「モーダリオン」を含むグレード3を1枚公開する]ことで、あなたの山札から「監視された密会」を1枚まで探し、公開して手札に加え、山札をシャッフルする。
【永】【(R)】:あなたのターン中、あなたのオーダーゾーンに「監視された密会」が2枚以上なら、このユニットのパワー+5000。
― 無数の瞳が、すべての秘密を暴き出す。
「スキルで《監視された密会》を手札に!」
再びデッキからカードを表にするサヤ。
先程と全く同じ1枚を、ミザクに見せつける。
監視された密会
セットオーダー 〈2〉
ケテルサンクチュアリ
(セットオーダーはプレイ後、オーダーゾーンに置く。)
このカードはドロップからでもプレイでき、あなたのヴァンガードが「影潜者」を含むなら、プレイできる!
【自】:このカードがオーダーゾーンに置かれた時、あなたの山札の上から7枚見て、1枚まで選び、このカードの影潜者ゲージとして裏で置き、山札をシャッフルする。
― 闇に無数の目が光る。
手札の1枚を指で挟んで――
「《翻然の騎士 影潜者 デイラ》をコール!」
勢いよく、サヤがカードを盤面へと投げ出した。
翻然の騎士 影潜者 デイラ
ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)
ケテルサンクチュアリ - エルフ
パワー10000 / シールド5000 / ☆1
【自】:このユニットが(R)に登場した時、あなたのヴァンガードが「影潜者」を含むグレード3以上か、クランが《シャドウパラディンのみなら、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、あなたの山札の上から5枚見て、「影潜者」を含むカードか、クランが《シャドウパラディン》のみのカードを1枚まで選び、公開して手札に加え、山札をシャッフルする。
【自】【(R)】:このユニットがグレード3以上にアタックした時、あなたのヴァンガードが、「影潜者」を含むグレード3以上か、クランが《シャドウパラディン》のみなら、【コスト】[【ソウルブラスト】(1)]することで、そのバトル中、このユニットのパワー+10000。
― 彼女の大鎌には、死神さえも追いつけない。
「ふーん……」
冷たく見つめているミザク。
サヤの手がダメージのカードを裏返す。
「デイラのスキル発動! 山札の上から5枚見て、《暗躍の爪 影潜者 ティグリス》を手札に!」
翻然の騎士 影潜者 デイラ
ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)
ケテルサンクチュアリ - エルフ
パワー10000 / シールド5000 / ☆1
【自】:このユニットが(R)に登場した時、あなたのヴァンガードが「影潜者」を含むグレード3以上か、クランが《シャドウパラディンのみなら、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、あなたの山札の上から5枚見て、「影潜者」を含むカードか、クランが《シャドウパラディン》のみのカードを1枚まで選び、公開して手札に加え、山札をシャッフルする。
【自】【(R)】:このユニットがグレード3以上にアタックした時、あなたのヴァンガードが、「影潜者」を含むグレード3以上か、クランが《シャドウパラディン》のみなら、【コスト】[【ソウルブラスト】(1)]することで、そのバトル中、このユニットのパワー+10000。
― 彼女の大鎌には、死神さえも追いつけない。
デッキの上を見るサヤ。
その中の1枚、影に潜む獣が描かれたカードを表にする。
暗躍の爪 影潜者 ティグリス
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
ケテルサンクチュアリ - ハイビースト
パワー8000 / シールド5000 / ☆1
【自】【(R)】:このユニットがブーストしたバトル終了時、【コスト】[【エネルギーブラスト】(2)]することで、このユニットを手札に戻す。
【自】:このユニットが(G)に置かれた時、【コスト】[ドロップから「影潜者」を含むカードを1枚山札の下に置く]ことで、そのバトル中、このユニットのシールド+5000。
― その爪は決して悪を逃がさない。
カードを構えて――
「そのままティグリスをコール! そしてドロップの《監視された密会》をセットオーダー! 山札の1枚を影潜者ゲージに!」
サヤの盤面に、カードが次々と置かれていった。
暗躍の爪 影潜者 ティグリス
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
ケテルサンクチュアリ - ハイビースト
パワー8000 / シールド5000 / ☆1
【自】【(R)】:このユニットがブーストしたバトル終了時、【コスト】[【エネルギーブラスト】(2)]することで、このユニットを手札に戻す。
【自】:このユニットが(G)に置かれた時、【コスト】[ドロップから「影潜者」を含むカードを1枚山札の下に置く]ことで、そのバトル中、このユニットのシールド+5000。
― その爪は決して悪を逃がさない。
監視された密会
セットオーダー 〈2〉
ケテルサンクチュアリ
(セットオーダーはプレイ後、オーダーゾーンに置く。)
このカードはドロップからでもプレイでき、あなたのヴァンガードが「影潜者」を含むなら、プレイできる!
【自】:このカードがオーダーゾーンに置かれた時、あなたの山札の上から7枚見て、1枚まで選び、このカードの影潜者ゲージとして裏で置き、山札をシャッフルする。
― 闇に無数の目が光る。
立ち並ぶカード達。
さらに1枚のカードが裏向きでセットされる。
大きな歓声が沸き上がった。
『鶴見サヤ、得意のセットアップで着実に盤面をつくりあげていくー!! このまま序盤のペースを掴むことができるかー!?』
盛り上げるように言うシキ。
ミザクは無表情のまま、盤面を眺めている。
ばっと、サヤが勢いよく腕を伸ばした。
「オンファでアタック!!」
闘気を纏いながら告げるサヤ。
ヴァンガードのカードが横向きになる。
監視鳥遣い 影潜者 オンファ パワー10000
「ノーガード」
手札を見ることもなく答えるミザク。
サヤの指がデッキの一番上のカードを掴んだ。
白い光に照らされながら――
「ドライブチェック、クリティカルトリガー!!」
サヤの手の中で、漆黒の竜がその姿を現した。
ヴァリションリガー・ドラゴン
トリガーユニット 【☆】+10000
(クリティカルトリガー) 〈0〉 (ブースト)
ケテルサンクチュアリ - アビスドラゴン
パワー5000 / シールド15000 / ☆1
― 汝に、意志を貫く力を授けよう。
さらに沸き立つ観客達。
キッと、サヤがミザクを睨みつける。
「パワーはデイラ、クリティカルはオンファに!!」
効果を振り分けるサヤ。
戦場に斬撃が降り注ぎ、空気を切り裂いていった。
ミザクがカードをめくる。
「ダメージチェック、ノートリガー。セカンドチェック、クリティカルトリガー。パワーはテオに」
海鳴のブレイブ・シューター
ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)
ストイケイア - アクアロイド
パワー10000 / シールド5000 / ☆1
【自】:このカードが手札から、(G)に置かれた時かライドデッキからライドする際に捨てられた時、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)か【エネルギーブラスト】(3)]することで、1枚引く。
【自】:このユニットが(R)に登場した時、このターンにあなたがペルソナライドしているなら、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)か【エネルギーブラスト】(3)]することでドロップから、このユニットと別名の守護者を持たないグレード2以下のノーマルユニットか、オーダーカードを1枚選び、手札に加え、あなたの手札から1枚選び、捨てる。
― 針路はいつだって、海の聱が知らせてくる。
ティアーナイト コスタス
トリガーユニット 【☆】+10000
(クリティカルトリガー) 〈0〉 (ブースト)
ストイケイア - アクアロイド
パワー5000 / シールド15000 / ☆1
― お前はここでッ!藻屑と消えろッ!!
カードを見せるように持つミザク。
2枚のカードが、そのダメージゾーンに置かれていった。
ミザク ダメージ0→2
「デイラでアタック!」
畳みかけるサヤ。
暗殺者の少女が大きく鎌を振りかぶる。
翻然の騎士 影潜者 デイラ パワー28000
「ガード」
動揺することなくカードを選ぶミザク。
戦場の歌姫 ドルセア
トリガーユニット 【治】+10000
(ヒールトリガー) 〈0〉 (ブースト)
ストイケイア - マーメイド
パワー5000 / シールド15000 / ☆1
― 大海に歌声が響く限り、正義が折れることはない。
ぱさりと1枚が場に置かれ、攻撃が弾かれる。
「ターンエンドよ!」
手札を持ちながら宣言するサヤ。
油断ない視線。集中した雰囲気を漂わす。
ミザクが手を伸ばした。
「僕のターン」
一縷の動揺もなく。
ミザクが淡々とした様子でカードを引いた。
そのまま、1枚を捨てる。
「《潮騒の水将 アルゴス》にライド」
厳かな口調。
ミザクの盤面でカードが重なる。
潮騒の水将 アルゴス
ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)
ストイケイア/アクアフォース - アクアロイド
パワー10000 / シールド5000 / ☆1
【自】:このユニットが、クランが《アクアフォース》のみのユニットにライドされた時、あなたの山札を上から7枚見て、クランがアクアフォースのみのユニットカードか〈ティア―ドラゴン〉を1枚選び、(R)にコールし、山札をシャッフルする。
【自】【(R)】:このユニットがアタックした時、このターンの4回目以降のバトルで、「メイルストローム」を含むグレード3以上のあなたのヴァンガードがいるなら、そのバトル中、このユニットのパワー+5000し、『【自】【(R)】:このユニットのアタックがヒットした時、1枚引く』を得る。
― 潮騒の音が永久に語り継ぐ、誉れ高き水将の武熟を。
「テオのスキル。ライド時、山札から蒼嵐艦隊カードを1枚選び、手札に」
ティアーナイト テオ
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
ストイケイア/アクアフォース - アクアロイド
パワー8000 / シールド5000 / ☆1
【自】:このユニットが、クランが《アクアフォース》のみのユニットにライドされた時、あなたの山札から蒼嵐艦隊カードを1枚まで探し、公開して手札に加え、山札をシャッフルする。
【永】【(R)】:あなたのターン中、「メイルストローム」を含むあなたのヴァンガードがいるなら、このユニットのパワー+5000。
― 痛みも犠牲も厭わない。それが彼らの矜待であった。
カードを指でずらすミザク。
山札の中から1枚を表にし、掲げ持つ。
審判下す裁きの嵐
セットオーダー/蒼嵐艦隊 〈3〉
ストイケイア
(セットオーダーはプレイ後、オーダーゾーンに置く。)
「メイルストローム」を含むあなたのヴァンガードがいるなら、プレイできる!
【自】:このカードがオーダーゾーンに置かれた時、以下すべてを行う。
・あなたのドロップから、クランがアクアフォースのみのユニットカードか〈ティア―ドラゴン〉を1枚まで選び、(R)にコールする。
・あなたのリアガードを1枚選び、あなたのオーダーゾーンの他の「審判下す裁きの嵐」1枚につき、そのターン中、パワー+5000。
― 伝説の蒼嵐艦隊は、戦場を完全に掌握したとされる。
「セットオーダー……? ストイケイアで……?」
訝しむように呟いているサヤ。
ミザクがデッキを置いた。
薄蒼色の瞳が、射抜くようにサヤを見据える。
「さらにライドコストとして捨てられた《ダンシング・カットラス》のスキル。エネルギーブラストして、1枚ドロー」
ダンシング・カットラス
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
ストイケイア/グランブルー - ゴースト
パワー8000 / シールド5000 / ☆1
【永】:あなたのヴァンガードのクランがいずれかのクランのみで、あなたのGゾーンにカードがないなら、このカードは以下をすべて得る。
・【自】:あなたの、ライドフェイズかメインフェイズにこのカードが手札から捨てられた時、【コスト】[【エネルギーブラスト】(3)]することで、1枚引く。
・【起】【ドロップ】:【コスト】[ドロップからこのカードと同名のカードを2枚除外する]ことで、【カウンターチャージ】(1)。
― 魔法の剣はお買い得。何年経っても切れ味抜群。
「またドローですって……!?」
警戒した表情のサヤ。
ミザクが淡々とエネルギーを支払い、カードを引く。
大量の手札を抱え、そして――
「アルゴスでヴァンガードにアタック」
それ以上は何もすることもなく。
ミザクが冷静な声と共に、攻撃を開始した。
潮騒の水将 アルゴス パワー10000
『嘉祥ミザク、このターンも展開はせずヴァンガードのみでの攻撃ー!! 連続ドローは次のターンへの布石か、それとも何か別の狙いがあるのかー!?』
疑問を投げかけるように言うシキ。
ミザクは無言のまま、その言葉を無視していく。
一瞬だけ悩むような表情を見せ、そして――
「……ノーガードよ!」
サヤが、手札を持ちながらそう言い放った。
意を決した表情。選択に身を委ねるサヤ。
ミザクの手がカードをめくった。
「ドライブチェック、ノートリガー」
ティアーナイト イリクリニス
ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)
ストイケイア - アクアロイド
パワー10000 / シールド5000 / ☆1
【永】【(R)】:あなたのヴァンガードのクランが《アクアフォース》のみなら、このカードは《アクアフォース》のみ属する。
【自】:このユニットが(R)に登場した時、あなたのヴァンガードのクランが《アクアフォース》なら、あなたの山札の上から7枚見て、「メイルストローム」を含むカードか蒼嵐艦隊カードを1枚まで選び、公開して手札に加え、山札をシャッフルする。公開したなら、あなたの手札から1枚選び、ソウルに置くか、捨てる。
【自】【(R)】:このユニットがアタックしたバトル終了時、あなたのヴァンガードが「メイルストローム」含むグレード3以上なら、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、あなたのリアガードを1枚選び、そのユニットとこのユニットの位置を入れ替える。
― 己が正義をこの刃に籠める――ただ、それだけだッ!
雄々しき水兵が描かれた1枚。
サヤもまた、カードをめくってダメージへと置く。
せるがおん
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
ケテルサンクチュアリ - ハイビースト
パワー8000 / シールド5000 / ☆1
【自】【(R)】:このユニットがブーストした時、あなたのリアガードが相手より多いか、このターンにあなたのオーダーをプレイしているなら、そのバトル中、このユニットのパワー+5000し、そのバトル終了時、【コスト】[このユニットを退却させる]ことで、あなたの山札を上から2枚見て、1枚選び、手札に加え、残りを山札の下に置く。
― 氷原を往くのは、誇り高き忠儀の爪牙。
サヤ ダメージ1→2
高まる緊張感。
次の言葉を待つサヤと観客達。
退屈そうに目を細めて――
「ターンエンド」
ミザクが、何の動きもなくターンを終えた。
かすかにざわめく声。暗闇の中にどよめきが広がる。
「な、何もしない……!?」
驚いたように言うミユキ。
隣りに座るユヅルは何も言わずに戦況を眺めている。
空気が不気味に沈み込み、張りつめていった。
(な、なによコイツ。やる気ないわけ……!?)
心の中で呟くサヤ。
対面のミザクは、まるで揺らぐことなく佇んでいる。
その見下したような目を見て――
『サヤちゃんって、天才じゃなかったんだね』
いつかの幼い記憶が、再びサヤの中に蘇った。
「ッ!!」
顔をしかめるサヤ。
嫌な記憶が心を蝕み、脈拍がかすかに乱れる。
ギリッと、歯を食いしばって――
「――あたしのターンッ!!」
かすかな怒りの感情を込めて。
サヤが大きくカードを引き、カードを捨てた。
影の蜘蛛が描かれたスリーブのカードを手に持って――
「《沈黙の毒騎士 影潜者 モーダリオン》にライド!!」
鋭い声と共に。
サヤが叩きつけるように、カードを盤面に出した。
彫刻のような美しさを讃えた暗殺者が、音もなく現れる。
沈黙の毒騎士 影潜者 モーダリオン
ノーマルユニット 〈3〉
(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)
ケテルサンクチュアリ - エルフ
パワー13000 / シールドなし / ☆1
【永】【(V)】:あなたのターン中、あなたのオーダーゾーンに「監視された密会」が3枚以上なら、「影潜者」を含むあなたのユニットすべてのパワー+5000。
【起】【(V)】【ターン1回】:【コスト】[【エネルギーブラスト】(2)]することで、あなたの山札の上から7枚見て、あなたのオーダーゾーンの影潜者ゲージのない「監視された密会」と同じ枚数まで選び、影潜者ゲージのない「監視された密会」にそれぞれ1枚ずつ影潜者ゲージとして裏で置き、山札をシャッフルする。
【自】【(V)】:このユニットがアタックした時、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、あなたの影潜者ゲージから「影潜者」を含むカードを2枚まで選び、それぞれ同じ縦列のRにコールする。
― 黒暗の騎士が姿を消したのち、彼が影潜者を統率している。
ミザクを指差して――
「そのムカつく澄まし面、ぶっ潰してやるわッ!!」
サヤが、叫ぶようにそう言い放った。
派手な宣戦布告。観客達が一斉に盛り上がる。
「まったく、野蛮だね……」
ため息をつくミザク。呆れたような声が出る。
サヤが先程捨てたカードを掴んだ。
「ドロップの《監視された密会》をプレイ! 山札から影潜者ゲージをセット!」
監視された密会
セットオーダー 〈2〉
ケテルサンクチュアリ
(セットオーダーはプレイ後、オーダーゾーンに置く。)
このカードはドロップからでもプレイでき、あなたのヴァンガードが「影潜者」を含むなら、プレイできる!
【自】:このカードがオーダーゾーンに置かれた時、あなたの山札の上から7枚見て、1枚まで選び、このカードの影潜者ゲージとして裏で置き、山札をシャッフルする。
― 闇に無数の目が光る。
カードを裏向きに置くサヤ。
さらにそのまま、カードを表にして――
「ゲージとなったオブスクデイトのスキル! ソウルブラストすることで、ゲージからスペリオルコール!」
在りし日の黒暗の騎士 影潜者 オブスクデイト
ノーマルユニット 〈3〉
(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)
ケテルサンクチュアリ - ヒューマン
パワー13000 / シールドなし / ☆1
【起】【ゲージゾーン】:このカードが影潜者ゲージなら、【コスト】[【ソウルブラスト】(1)]することで、このカードを中央後列の(R)にコールする。
【永】【(R)】:あなたのヴァンガードが「影潜者」を含むグレード3以上なら、このユニットは中央後列からアタックでき、パワー+10000、(相手ターンも有効)
【自】【(R)】:このユニットが中央後列からアタックした時、あなたのヴァンガードが「影潜者」を含むグレード3以上で、相手のヴァンガードがグレード3以上で、このターンにあなたのリアガードがアタックしたバトルでドライブチェックしていないなら、【コスト】[【ソウルブラスト】(1)]することで、そのバトル中、このユニットのバトルではドライブチェックを行い、このユニットのドライブ-1。そのバトル終了時、このユニットを山札の下に置く。
― その姿は光に見えた。
サやの盤面に、カードが置かれた。
漆黒の鎧を身に纏う大柄な騎士。凛々しい姿。
暗殺者と騎士が、盤面にて並び立つ。
「モーダリオンのスキルで影潜者ゲージをセット! さらにゾイスをコール!」
沈黙の毒騎士 影潜者 モーダリオン
ノーマルユニット 〈3〉
(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)
ケテルサンクチュアリ - エルフ
パワー13000 / シールドなし / ☆1
【永】【(V)】:あなたのターン中、あなたのオーダーゾーンに「監視された密会」が3枚以上なら、「影潜者」を含むあなたのユニットすべてのパワー+5000。
【起】【(V)】【ターン1回】:【コスト】[【エネルギーブラスト】(2)]することで、あなたの山札の上から7枚見て、あなたのオーダーゾーンの影潜者ゲージのない「監視された密会」と同じ枚数まで選び、影潜者ゲージのない「監視された密会」にそれぞれ1枚ずつ影潜者ゲージとして裏で置き、山札をシャッフルする。
【自】【(V)】:このユニットがアタックした時、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、あなたの影潜者ゲージから「影潜者」を含むカードを2枚まで選び、それぞれ同じ縦列のRにコールする。
― 黒暗の騎士が姿を消したのち、彼が影潜者を統率している。
再びカードを裏向きでセットするサヤ。
さらに手札よりカードを場へと置く。
貫穿の騎士 影潜者 ゾイス
ノーマルユニット 〈3〉
(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)
ケテルサンクチュアリ - ヒューマン
パワー13000 / シールドなし / ☆1
【永】【(R)】:あなたのオーダーゾーンに「監視された密会」が2枚以上なら、このユニットのパワー+5000し、相手のカードの効果で退却しない。(相手ターンも有効)
― 唸るのは、貫き穿つ一陣の影。
サヤの盤面が一気に埋まった。
『鶴見サヤ、ここでスキルを駆使した連続コール!! 攻撃の体勢を整え、一気に仕掛けていきますー!!』
吼えたてるシキ。
観客席から声があがり、地鳴りのように会場が揺れる。
カードに指を置いて――
「いくわよ!!」
どこか必死な表情で。
サヤが力を込めて、カードを動かした。
「ゾイスでアタック!!」
貫穿の騎士 影潜者 ゾイス パワー18000
「ノーガード」
熱気を冷ます声。
ミザクのダメージにカードが置かれた。
ホイール・アサルト
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
ストイケイア/アクアフォース - アクアロイド
パワー8000 / シールド5000 / ☆1
【自】【(R)】:このユニットがブーストしたバトル終了時、「メイルストローム」を含むあなたのヴァンガードがいるなら、【コスト】[【ソウルブラスト】(1)]することで、あなたのリアガードを2枚選び、それらの位置を入れ替える。
― 進化に深化を重ねた戦略で如何な嵐を乗り越えた。
ミザク ダメージ2→3
「ティグリスのブースト、デイラでアタック!!」
続けざまカードを動かすサヤ。
暗殺者の少女が再び大鎌を振りかぶる。
翻然の騎士 影潜者 デイラ パワー18000
「ガード」
ぱさりと、盤面にカードが投げられた。
晴朗の乙女 レェナ
トリガーユニット 【引】+10000
(ドロートリガー) 〈0〉 (ブースト)
ストイケイア - バイオロイド
パワー4000 / シールド5000 / ☆1
【永】【(G)】:相手のヴァンガードがグレード3以上なら、このユニットのシールド+5000。
― こんなに良いお天気なのですよ?お散歩しましょ~♪
防がれる攻撃。
サヤの手がエネルギーを抜き取った。
「ティグリスを手札に!! モーダリオンでヴァンガードにアタック!! スキルで影潜者ゲージからデイラとオニュクスをスペリオルコール!!」
沈黙の毒騎士 影潜者 モーダリオン
ノーマルユニット 〈3〉
(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)
ケテルサンクチュアリ - エルフ
パワー13000 / シールドなし / ☆1
【永】【(V)】:あなたのターン中、あなたのオーダーゾーンに「監視された密会」が3枚以上なら、「影潜者」を含むあなたのユニットすべてのパワー+5000。
【起】【(V)】【ターン1回】:【コスト】[【エネルギーブラスト】(2)]することで、あなたの山札の上から7枚見て、あなたのオーダーゾーンの影潜者ゲージのない「監視された密会」と同じ枚数まで選び、影潜者ゲージのない「監視された密会」にそれぞれ1枚ずつ影潜者ゲージとして裏で置き、山札をシャッフルする。
【自】【(V)】:このユニットがアタックした時、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、あなたの影潜者ゲージから「影潜者」を含むカードを2枚まで選び、それぞれ同じ縦列のRにコールする。
― 黒暗の騎士が姿を消したのち、彼が影潜者を統率している。
ダメージを裏返すサヤ。
影が揺らぎ、盤面に2枚のカードが一列に置かれた。
翻然の騎士 影潜者 デイラ
ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)
ケテルサンクチュアリ - エルフ
パワー10000 / シールド5000 / ☆1
【自】:このユニットが(R)に登場した時、あなたのヴァンガードが「影潜者」を含むグレード3以上か、クランが《シャドウパラディンのみなら、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、あなたの山札の上から5枚見て、「影潜者」を含むカードか、クランが《シャドウパラディン》のみのカードを1枚まで選び、公開して手札に加え、山札をシャッフルする。
【自】【(R)】:このユニットがグレード3以上にアタックした時、あなたのヴァンガードが、「影潜者」を含むグレード3以上か、クランが《シャドウパラディン》のみなら、【コスト】[【ソウルブラスト】(1)]することで、そのバトル中、このユニットのパワー+10000。
― 彼女の大鎌には、死神さえも追いつけない。
斉駆の刃 影潜者 オニュクス
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
ケテルサンクチュアリ - ヒューマ
パワー8000 / シールド5000 / ☆1
【自】:このユニットが「秘めたる一閃 影潜者 セレンディス」にライドして登場した時、【コスト】[ライドデッキから「モーダリオン」を含むグレード3を1枚公開する]ことで、あなたの山札から「監視された密会」を1枚まで探し、公開して手札に加え、山札をシャッフルする。
【永】【(R)】:あなたのターン中、あなたのオーダーゾーンに「監視された密会」が2枚以上なら、このユニットのパワー+2000。
― 今際に見るのは刃の煌めき。
ゆらりと構える美しい暗殺者。
持っていた刃が妖しげな煌めきを放った。
沈黙の毒騎士 影潜者 モーダリオン パワー13000
その指がカードを掴んで――
「ガード」
感情のこもっていない声で。
ミザクがカードを選び、場に出した。
憧憬の乙女 アラナ
トリガーユニット 【☆】+10000
(クリティカルトリガー) 〈0〉 (ブースト)
ストイケイア - バイオロイド
パワー4000 / シールド15000 / ☆1
【自】【(R)】:このユニットがブーストしたバトル終了時、【コスト】[このユニットをソウルに置く]ことで、あなたのユニットを1枚選び、そのターン中、パワー+2000。
― はい!もう一輪プレゼント♪
舌打ちするサヤ。
ばっと、デッキに手を伸ばす。
「ツインドライブ! ファーストチェック、ノートリガー! セカンドチェック、クリティカルトリガー!!」
竜刻守護者 エスラス
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
ケテルサンクチュアリ/シャドウパラディン - ヒューマン
パワー6000 / シールド0 / ☆1
【永】:守護者(守護者を持つカードはデッキに合計4枚まで入れられる)
【自】:このユニットが(G)に置かれた時、あなたのユニットを1枚選び、そのバトル中、ヒットされない。あなたの手札が2枚以上なら、手札から1枚選び、捨てる。
― 守護の盾は朽ちる事無く、秘術の成就を支え続けた。
ブレードフェザー・ドラゴン
トリガーユニット 【☆】+10000
(クリティカルトリガー) 〈0〉 (ブースト)
ケテルサンクチュアリ - コスモドラゴン
パワー4000 / シールド15000 / ☆1
【自】【(R)】:このユニットがブーストしたバトル終了時、【コスト】[このユニットをソウルに置く]ことで、あなたのユニットを1枚選び、そのターン中、パワー+2000。
― この翼は飛ぶ為だけにあるのではない。
光の中で表になる白い鱗の竜。
サヤが手をかざす。
「効果は全てオブスクデイトへ!! さらにオニュクスのブースト、デイラでアタックよ!!」
カードを動かしていくサヤ。
勢いに乗ったまま、連続攻撃を放つ。
翻然の騎士 影潜者 デイラ パワー20000
「ガード」
ミザクもまた、カードを場へと投げ出す。
戦場の歌姫 ドルセア
トリガーユニット 【治】+10000
(ヒールトリガー) 〈0〉 (ブースト)
ストイケイア - マーメイド
パワー5000 / シールド15000 / ☆1
― 大海に歌声が響く限り、正義が折れることはない。
戦場に鳴り響く衝突音。
白の水兵と黒の暗殺者、互いの視線が交わる。
漆黒の影が揺らいで――
「オブスクデイトでアタック!!」
いつのまにか背後に立っていた黒衣の騎士が、
その手に持つ大剣を水兵へと振り下ろした。
黒暗の騎士 影潜者 オブスクデイト パワー33000
「ノーガード」
目を閉じて宣言するミザク。
剣が一閃し、水兵の身体に斬撃が叩きこまれる。
ミザクの場に、ダメージが並んでいった。
蒼嵐竜 メイルストローム
ノーマルユニット 〈3〉
(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)
ストイケイア/アクアフォース - ティアードラゴン
パワー13000 / シールドなし / ☆1
【起】【(V)】【ターン1回】:【コスト】[手札から1枚捨てる]ことで、あなたのソウルから、クランが《アクアフォース》のみのユニットカードか〈ティア―ドラゴン〉を1枚選び、(R)にコールし、そのターン中、『【自】【(R)】:このユニットがアタックした時、相手のヴァンガードがグレード3以上で、このターン1回目のバトルなら、【スタンド】させる。』を与え、そのターン終了時、ソウルに置く。
【自】【(V)】:このユニットがヴァンガードにアタックした時、このターン4回目以降のバトルなら、1枚引き、相手のリアガードを1枚選び、退却させる。
― 蒼き竜は世界を統べる秩序を求め
その果てに絶対なる正義を体現した。
ティアーナイト イリクリニス
ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)
ストイケイア - アクアロイド
パワー10000 / シールド5000 / ☆1
【永】【(R)】:あなたのヴァンガードのクランが《アクアフォース》のみなら、このカードは《アクアフォース》のみ属する。
【自】:このユニットが(R)に登場した時、あなたのヴァンガードのクランが《アクアフォース》なら、あなたの山札の上から7枚見て、「メイルストローム」を含むカードか蒼嵐艦隊カードを1枚まで選び、公開して手札に加え、山札をシャッフルする。公開したなら、あなたの手札から1枚選び、ソウルに置くか、捨てる。
【自】【(R)】:このユニットがアタックしたバトル終了時、あなたのヴァンガードが「メイルストローム」含むグレード3以上なら、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、あなたのリアガードを1枚選び、そのユニットとこのユニットの位置を入れ替える。
― 己が正義をこの刃に籠める――ただ、それだけだッ!
ミザク ダメージ3→5
一気に増えるダメージ、敗北の手前。
サヤの「ターンエンド!!」という声が会場内に響く。
両手を広げて――
『素晴らしい攻撃ー!! "壮麗なる舞踏者"こと鶴見サヤ、トリガーと併せた怒涛の攻撃で嘉祥ミザクを追い詰めていくー!! ダメージは2対5!! 鶴見サヤ、大きくリードですッ!!』
シキがそう告げると同時に、
爆発するような歓声が巻き起こった。
薄暗闇の会場に、大きな声援が飛び交っていく。
「サヤちゃん先輩……!!」
嬉しそうな表情になるミユキ。
ユヅルはつまらなさそうな目を向けている。
手札を見ながら、サヤが思考を巡らせた。
(よし、順調な展開だわ。トリガー運も良いし、手札の内容も悪くない。この勢いのまま、一気に押し切って――)
そう、サヤが考えた瞬間。
漆黒の闇が静かにその身を震わせて――
「愚かだね」
全てを凍りつかすような冷たい言葉。
静かな威圧感が溢れ出て――
「たかだかこの程度のリードで、僕を追い詰めたと。僕に勝てると、本気で思ってるの?」
ミザクの声が、会場の空気を引き裂くように震わせた。
波のように揺らめく漆黒の殺意。冷たい瞳。
凄まじい殺気が、その身から放たれていく。
「な……ッ!?」
絶句するサヤ。
怯えたように、僅かに後ろに下がる。
すっと、その細い指を伸ばして――
「――僕のターン」
静かな口調。
淡々とカードを引くミザク。1枚を捨てる。
神秘的な記号が描かれたスリーブのカードを構えて――
「風を横糸、海を縦糸に紡いで生まれし竜よ。深淵からの声に応え、あるべき底に」
睨むような目を向けるミザク。
その手の中でカードが翻る。
空気が重く沈み込み、そして――
「ライド。《蒼嵐覇竜 グローリー・メイルストローム》」
低く、威厳に満ちた声と共に。
ミザクの場に1枚のカードが置かれ、重なり合った。
暴風が巻き起こり、嵐の化身たる蒼鱗の竜が降臨する。
蒼嵐覇竜 グローリー・メイルストローム
ノーマルユニット 〈3〉
(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)
ストイケイア/アクアフォース - ティアードラゴン
パワー13000 / シールドなし / ☆1
【永】【(V)】:あなたのターン中、あなたの、(R)かソウルに「蒼嵐竜 メイルストローム」があるなら、このユニットはそれらが持つ【起】能力をすべて得て、あなたのオーダーゾーンの蒼嵐艦隊1枚につき、このユニットのパワー+5000。
【自】【(V)】:あなたの「蒼嵐竜 メイルストローム」がヴァンガードにアタックした時、そのターン中、そのユニットのパワー+5000し、このターン4回目以降のバトルなら、1枚引き、相手のリアガードを1枚選び、退却させる。
【自】【(V)】:「メイルストローム」を含むあなたのユニットがアタックした時、【コスト】[オーダーゾーンの蒼嵐艦隊を2枚【レスト】させる]ことで、そのバトル中、相手は手札から守護者を(G)にコールできない。
― 其の嵐こそ、蒼き竜が下す最後の裁きであった。
戦場に吹き荒れる黒い嵐。力の渦。
海水が降り注ぐ中、美しき暗殺者が渦の中心を見上げた。
蒼き鱗の竜が、大きく天を仰いで――
「さぁ――嵐の時間だ」
竜の咆哮と共に、ミザクの瞳に神秘的な光が宿った。
揺らめく漆黒の威圧感。鋭く放たれる殺気。
海の底に沈んだように、空気が重くなっていく。
「ッ!! こいつ……!!」
巨大な力の片鱗を感じ取り、
サヤの額に冷や汗が浮かんでいった。
白い光が降り注いで――
「……サヤちゃん先輩」
ぼそりと、手札を片手にナヅキが呟いた。
サヤ達の方へと顔を向けているナヅキ。浮かぶ無表情。
伸びた手が荒々しくカードを掴んで――
「てめェ、どっちを見てやがるッ!!」
ビャクヤが、大きな声で吼えたてた。
憤怒の形相。凄まじい殺気がその身をうねっていく。
髑髏と鎌が描かれたスリーブのカードを振りかぶって――
「ライド・ザ・ヴァンガードッ!! 《ファントム・ブラスター・オーバーロード》ッ!!」
叩きつける音と共に。
ビャクヤの場でカードが重なり邪悪な闇が吹き上がった。
深淵の果てより、強大なる奈落竜がその姿を現す。
ファントム・ブラスター・オーバーロード
ノーマルユニット 〈3〉
(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)
ケテルサンクチュアリ/シャドウパラディン - アビスドラゴン
パワー13000 / シールドなし / ☆1
【永】【(V)】:あなたのソウルに「ファントム・ブラスター・ドラゴン」があるなら、このユニットのクリティカル+1。
【自】【(V)】:このユニットがアタックした時、【コスト】[リアガードを2枚退却させる]ことで、あなたの、ソウルかドロップから「ブラスター・ダーク」を1枚選び、(R)にコールし、相手のヴァンガードがグレード3以上なら、そのターン中、そのコールされたユニットとこのユニットのパワー+10000。
― 数多の絶望集いし剣、奈落竜は真の姿を発現させた。
「……オーバーロード」
横目で盤面を見ているナヅキ。
戦場を闇が覆い尽くし、視界が暗い色に閉ざされていく。
奈落竜の目が妖しい光を放って――
「絶望の底に叩き落としてやるよ、クソ女ッ!!」
ビャクヤの瞳に、神秘的な光が宿った。
闇に溢れかえる殺意。激しい威圧感が降り注ぐ。
手札を構えて――
「口の悪いお姫様ですねぇ。ラブ&ピースの精神がまだ足りないみたいです」
赤黒い殺気を纏いながら、
ナヅキがそう言って不敵な笑みを浮かべた。