GBBBBは無法地帯【本編&DLC編完結】   作:ゼフィガルド

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 え? マジでガンブレ4にジークアクス実装されるんですか?????????? え???????? うぉおおおおお! 先に行かれたぁあああああああああ!


EX2:正式サービス開始! 3 ※ジークアクスのネタバレを含みます。

「フッフッフ。カオス殿、お主は何で出撃するつもりでござるか~~?」

「ヤァヤァ。アラタ殿。拙者が使うのはこの機体。温故知新を体現した芸術的1機でございますぞ」

 

 例のイベント日が近づくに連れ、参加プレイヤー達の機体アセンも決まって来たのか、談笑に花咲かすコンビも少なくは無かった。

 

「こうやってザクを使っているとね。いなくなっちゃった、ショウゴのことを思い出すんだよ。今、元気にしているかなって」

「退部したけれど、退学した訳じゃないからね?」

 

 丹生が感傷に浸っているが、ショウゴは別に退学した訳ではない。ただ、色々と事情が積み重なって休学状態にはなっているが。

 

「クロカンテ。そろそろ、仕上げに入ろうぜ」

「マシマ君。これが終わっても機会があれば、君にはフリーダムフリートに遊びに来て欲しい。アラタ君と同様、君のことは歓迎するよ」

 

 イベントの中で交流を育み、クランを超えた交流を築いている者達もいる中。

 

「マシマならあーだ、マシマならこーだ。マシマが優秀だってのはクラメンだから知ってんのよ!!」

「マシマさんこそ理想のパートナーです! 心優しく、気遣いが完璧! 第一、奇声を発しない!」

「私のことを猿か何かだと思ってんのか!!」

 

 キーキー叫んでいる彼女は、正にガンダム・モンキーめいた様相であるが、ちゃんと機体を組み立てて動きも合わせている辺りは、一介のプレイヤーであった。

 

「フドウ先……。あ、すいません。つい」

「ハハッ、構わないよ。タオ君は筋が良いからね、ついつい教師ぶって色々と教えたくなってね。君に足りないのは自信だけだよ。アラタ君達と一緒に歩んで来た君には十分実力も備わっている。自分を信じて行こう」

 

 また、普段は縁のない交流のお陰で見つけることが出来たりもする中、とある集団からは黄色い声が上がっていた。

 

「へぇ。アンタら、また映画を見に行ったのかい?」

「あぁ。入場特典第2弾が欲しかったからな」

「俺、今までガンダムのこと。あんまり知らなかったけれど、本放送が凄い楽しみです!!」

 

 どうやらグスタフとセリトが2回目のジークアクスに行っていたらしい。コレにはドーラを始め先人達も感慨深く頷いていたし、漏れていた会話を聞いていた一般通過プレイヤー達も頷いていた。

 ガンダムを全く知らなかったニュービーがこの深い世界へと足を踏み入れて来る瞬間は、何事にも代え難い。これから宇宙世紀にどっぷりと浸かって欲しいという願いは、ガンダム好きには共通した物だ。

 

「セリトさんとグスタフさんの仲がよろしいのを見ていると。私も嬉しくなりますね。ミサさんもそう思いません?」

「うん。やっぱりね、仲良きことは美しきことだからね」

「まったく事情を知らないピンク空間に突っ込まれている僕!!」

 

 シーナとミサも微笑ましそうにしていたが、全く事情を知らないリツキは置いてけぼりを食らっていた。そんな中、空気も読まずにぶっこんで来る少女が1人。

 

「ガンダムを知らない状態で見ても面白いんですか?」

 

 サーヤである。GBBBBプレイヤーでありながら、ガンダムをほぼ未履修である彼女は、自分と似たような経歴を持つセリトが唸っているのを見て興味を引かれたらしい。

 

「大丈夫。俺も宇宙世紀をあんまり知らなかったけれど、見てもスッと理解できたし、面白かったから! ……うん? 見ていないのに、このイベントに?」

 

 セリトが太鼓判を押していた。というか、このイベントに参加するのに先行上映を視聴していないのは彼女位だろう。

 

「はい。ミサさんとリツキに誘われたので」

 

 大なり小なり、作品や機体に対する思い入れが強さに繋がる所はある。彼女はそう言った物があまり無いのだが、アセンブルとプレイスキルで彩渡商店街チームに名を連ねる程の実力者だ。

 

「でも、この子。本当に強いよ。リンも手合わせしたから、分かると思うけれど」

「うん。なんていうかね。滅茶苦茶動きが早いというか、別のゲームをやっているみたいな感覚になるよ」

 

 ミサに促され、リンは先日のバトルを思い出していた。とにかく彼女の動きはGBBBBで相対したプレイヤーのどれとも違う感じだった。

 

「サーヤはAC6プレイヤーですからね。動きが滅茶苦茶早くてビックリするでしょ。まぁ、未だに僕も追いつけないんですけれどね」

「えーしー6?」

 

 リツキがサラッと言ったが、リンには馴染みのないタイトルだった。ただ、シーナは覚えがあるのか、直ぐに反応していた。

 

「あら。サーヤさんもAC6をプレイしていたんですか?」

「はい。SNSで色々と見て……。ゲーム買ってみたら、凄いハマっちゃって」

 

 リン以外の全員が何となく把握しているらしく、彼女だけが話題に置いて行かれていたので、おずおずと挙手のエモーションを取った。

 

「その、AC6って。何?」

 

 ギョルンと言わんばかりにサーヤの機体がこちらを向いた。一般プレイヤー達の中にも同胞が多数いたのか。アラタがかな~り前に『スティールヘイズ』とか言っていた機体に変えて、チラチラとこちらを見て来るプレイヤーが多数いた。

 

「AC6ってのはですね。主人公が自らの選択によって戦う相手も選び取って行く運命も変わりまくる物でしてね。時には戦友だった相手とも戦わざるを得ないシチュエーションになりながらも、自分を拾い上げてくれた恩師に報いるかあるいは――」

 

 普段の塩っぷりが嘘の様に饒舌だった。おまけに滅茶苦茶早口なので、リンには殆ど聞き取れていなかった。

 

「と、とりあえず。サーヤちゃんが滅茶苦茶ファンだってことは伝わって来たよ。でも、それならどうしてガンプラバトルに?」

 

 そこまでファンであるなら、そのゲームだけで完結しそうな気がしたのだが、サーヤはそうで無かった。

 

「……もっと、色々な機体を動かしてみたいなと」

 

 ストーリーだけじゃなくて、すっかりゲーム性。いや、そもそもメカを動かすという快感が沁みついてしまったらしい。

 世にロボゲーは多数あれど、やはりガンダムというIPの強さは抜きんでている。手軽に動かせるロボゲーとなれば、非常にアクセスし易い題材だ。加えてガンプラバトルはカスタム性も高いので、彼女の嗜好に上手くフィットしたのだろう。

 

「僕も最初は『ガンダム知らない』って言われて、びっくりしたんですよね。なのに、こんなに上手いのかって」

「リツキから色々と教えて貰って、デュナメスとかキュリオスをデザインした人がスティールヘイズ・オルトゥスも手掛けて貰っているってのを聞いたりして……」

 

 何と言うことでしょう。感情の起伏が少なく、塩女子だと思われていた彼女は。これだけカジュアル化が進むGBBBBプレイヤー達の中でも、古式ゆかしいオタク少女だったのです。

 

「意外と居そうで、居なかったよな。別のロボゲー出身者って」

 

 セリトもネトゲジプシーではあるが、実はロボゲーをプレイしたのはGBBBBが初だった。チラリとシーナの方を見た。

 

「私もあまりロボゲーはプレイしていませんね。ACも過去作はやっていませんし、つい先日。タイタンフォール2が安かったので買った位でしょうか?」

 

 ガンダムは好きだが、他のロボに興味はないという逆もまた然りだった。経歴的には、割と異色よりなのだが。折角、ガンダムという界隈に足を運んでくれたのだ。その行動力を評して、リンが申し出た。

 

「だったらさ、今度一緒にジークアクス。見に行かない?」

「良いんですか?」

「うん。折角、イベントで一緒にやるんだしさ。同じ楽しさを体験出来たら良いなって。それに、今は2週目の特典も貰えるしね」

 

 ジークアクス第2弾の特典は、入場者特典と思えない位に豪華な設定資料集だ。一度、映画を見た人ならなおのこと欲しくなること請負の品である。

 

「(それに、私先行上映組だから特典とかパンフレット。買ってないんだよね)」

「分かりました。じゃあ、今度の休みに行きましょう。ミサさんの家に向かえば大丈夫ですよね?」

「うん。じゃあ、映画館の予約も……」

 

 映画を未視聴だったことには驚いたが、これを切っ掛けに交流が育まれるなら良しとする。妹が自分から誘いに行くという光景を見たミサは両腕を組んで、深々と頷いていた。

 

「今、私の人生最高潮……」

「これから、もっと上がって行きますよ」

 

 6年間離れていた相手と晴れて結ばれ、妹は自らの足で歩み出して行っている。姉として、1人の人間としてこんなに嬉しいことが一気に来ても良いのだろうかと思っていると、シーナがこれまた嬉しくなることを言っていた。

 これがガンダム、悪魔の力! いや、そんな物騒な物じゃないけれど。人を結び付ける力が働いているのだとしたら、改めてGBBBBが再開されたことを嬉しく思うのだった。

 

 

 

 

 

「カドマ」

『駄目』

 

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