GBBBBは無法地帯【本編&DLC編完結】   作:ゼフィガルド

39 / 141
 10/24もDLC配信DAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!! シナリオ! 機体! 盛りだくさん過ぎて超楽しみ!!!!!!!!!



39戦目:サンキューの感謝を示そう!

 タオ達がガンブレ学園へと見学に行った翌日のことである。

 昨晩の内に学校見学の感想を書き終え、今晩に行われるバトルトーナメントの1回戦に向けて準備をしていた。出場するメンバーがコウラから告げられる。

 

「今日の出場メンバーはアラタ、マシマ。そして、私が行くわ」

「先輩。ちょっと質問良いか? バトルトーナメント中はコレがスタンダードになるのかぃ?」

 

 アラタが釘を刺した。クラン戦とは違い、バトルトーナメントはマイスターと戦う為に『勝利』が求められるシチュエーションである。

 コウラの枠はカルパッチョかミスターで代わるとしたら、タオ達の出場機会が無くなることを危惧しての発言だった。

 

「今回は相手がフドウせ……フドウ・リュウセイだからよ。勝つ為にはベストメンバーで挑みたい」

「うん? どうして、相手がフドウ・リュウセイ君だと知っているんだい?」

 

 ミスターに問われ、コウラはハッと気づいた。対戦相手のチームは『Mobile・ブレイカーズ』と表示されているだけで、相手のことが分かる表記は何も無い。下手に誤魔化しても面倒臭くなると判断してか、コウラは正直に述べた。

 

「リアルで知り合いなの。だから、今晩の対戦はよろしく。って、言われていてね」

「嘘ぉ! コウラちゃん、フドウさんと知り合いなの!? ねぇねぇ、どうにかしてコラボ申し込めない?」

 

 カルパッチョが一瞬で営業に繋げる努力をしている中、リンがアラタとタオを見て、首を傾げていた。

 

「2人共、あんまり驚いていないんだね。アラタはコウラさんの関係で知り合った人かもしれないけれど」

 

 まさか、学校見学に行った先で全員と会って来たなんて言う訳にもいかないし、身バレにも繋がりかねないので何というべきか、タオが悩んでいると。

 

「実は今日タオ達がウチに学校見学で来てな。そこで、俺達に会ったんだよ」

「えー!? マジ!? オフ会みたいなことしていたの!?」

 

 あっさりとアラタが事実を白状していた。リンを始め、ビアンカのメンバー全員が驚いていた。身バレに繋がることさえ言わなければ、慎重になり過ぎる必要もないと言うことか。と、タオが納得していた。

 

「プロプレイヤーの一部は講師として呼ばれたりすることもあるんだよな。懐かしいな」

「マシマさんも呼ばれたことが?」

「おう。極袖大附属高校とかに、臨時のコーチとして行ったこともあるぜ」

 

 まぁ。と、シーナも驚いていた。だとしたら、コウラのメンバー選出の理由も納得できる。間近で、実力を確認できている相手ならベストメンバーで挑みたい。と思うのは道理だ。

 

「コウラ君。ちょっと良いかい? 相手がフドウ君なら、私も出たいんだが」

「ふむ……」

 

 マイスターの時と言い、相手が大物であるときはミスターが名乗り出ることも多いし、見合うだけの実力は持っているのでコウラも一考していた。……裏ではコッソリとアラタが耳打ちをしていた。

 

「もしかして、ミサさん。フドウ先生とも知り合い?」

「正直、リュウセイ君が教師をやっているって知って驚いた。じゃあ、一緒のチームにいるのはサナちゃんとアイゼン君かな?」

 

 世界は思ったよりも狭いらしい。まさか、ミサが彼と知り合いだとは思いもしなかった。……というか、彼女の顔が大分広い。

 

「実はミサさん。ウチの学園で働いているとかってオチじゃないよな?」

「私、ガンプラとかガンダム関係の所で働いていないよ。宇宙開発関係の会社で働いているから、そこは安心して。てか、アラタ君。フドウ君を雇える学校って、結構良い所に行っているんだね」

 

 彼ほど名前が知られたプロプレイヤーを呼ぶとなれば、それなりに知名度と資金が無いと難しい。

 

「流石に、これ以上の身バレ情報は避けるんだぜぃ」

「了解。なんだか、君と出会ってから懐かしい縁ばっかりが巡って来るね」

「きっと、ガンプラの神様の思し召しだ、違いねぇ。緑色の宇宙人がいるって言っていた」

 

 耳打ちで、そんなバカをやっているとコウラの方で結論が出たらしい。

 

「よし。そう言うことなら、ミスター。私の枠は貴方に譲る。マイスターにも認められた実力。期待しているからね」

「勿論だとも。任せたまえ」

 

 アラタ、マシマ、ミスター。という、非常に硬いメンバーが選出される運びとなった。今回ばかりは相手が相手だから仕方がない所もあるだろうが、マシマが挙手していた。

 

「さっきのアラタの疑問の補足みたいになるけれどよ。勝ちたいのは分かるけれど、俺ばっかりが出場したら他のメンバーが経験を積めない。アラタはリーダーとして積んで欲しい所はあるけれど、他のメンバーにも出場して貰いたいんだが。どうだ?」

 

 元、プロチームプレイヤーとして同じ選手ばかりに負担を掛けるのは良くない。と言うことも知っての発言故、中々に重い物があった。

 実際、勝つことを考えたら出場できるメンバーが固定されてしまう。というのは、ゲーム的にもよろしくは無いことだった。

 

「私もマシマ君の意見に賛成だ。このクランは設立してから日も浅い。いきなり、功績狙いで行かなくても良いとは思う」

「確かに……。ちょっと前のめり過ぎたかもしれない。メンバーについて、アラタ以外は入れ替え式で行きましょう」

 

 カルパッチョが何か言いたげそうに、タオやリン達の方を見ていたが何も言わなかった。一方、視線をやられた者達は気付いている。

 

「(つまり、僕らも勝利を取る為必死にならんといかん訳か)」

 

 正直、前回のクラン戦と言い今回のバトルトーナメントと言い、トントン拍子でことが進んではいるが、自分達は蚊帳の外にいることが多かった。

 今回のバトルトーナメントは傍観者として眺めているだけになるかもしれないが、そんなことは無さそうだ。嬉しくもあるが、同時に戦いに身を投じて勝たなければならないというプレッシャーもあった。

 

「ヘッヘッヘ。楽しみだぜぃ、今日の対戦前に挨拶に向かうとするか」

 

 アラタがマシマとミスターを連れて、フドウへと会いに行こうとした時のことである。彼らが居るサーバーにライジングフリーダムを彷彿とさせるガンプラがやって来た。アラタは直ぐに反応した。

 

「おっ。フドウさんじゃないですか。挨拶ですか?」

「……ちょっと、困ったことが起きている」

 

 やって来たのは彼一人である。隣にはチームメンバーらしき者達の姿は見当たらない。彼だけが挨拶に来た、という訳ではなさそうだ。コウラが尋ねた。

 

「何かあったんですか?」

「ちょっと、不戦敗になりそうなことを伝えに来たんだ」

 

 直ぐに、アラタはチャットツールで二つの部屋を立てた。コウラと自分がいる部屋、自分とミサがいる部屋のそれぞれにフドウを招いた。『部屋を分けていること。会話内容は公開しないように』と個人宛のメッセージも送って。

 

『先生。そのご友人さん、大丈夫なんですか?』

『分からない。もう1人の方も連絡が取れないんだ。……多分、こっちは寝ているだけな気がするんだけれど』

『俺、先生とバトルするの楽しみにしていたんです! 代理のメンバーとか呼べないんですか?』

 

 クランに所属している物なら誰でも良い。フドウが運営するクランなら、それなりにメンバーもいると踏んでのことだ。同時並行で、ミサを招いている方の部屋でもチャットが行われていた。

 

『ひょっとして、アイゼン君の弟とか妹? もしくは、お母さん?』

『な、なんでそこまで知って……』

『私だよ。ミサだよ! GBフェスとかランナープリズンで一緒になった! 後輩の子達連れて、イラト婆ちゃんの店にも来ていたでしょ!』

『……は!? 本当にミサさん!? なんでミスターなんて名乗って?』

『ちょっと、色々と事情があるの! アラタ君! 後日、リアルの方で説明して上げて!』

『了解したぜぃ。で、先生。身内についてはってアイゼンさん? のことなのか?』

『あぁ。サナの方は……ちょっと心配だけれど。寝ているだけかもしれないし』

『代理メンバーは? リンドウさんは無理だとしても。ミヅキちゃんやシンジョウ君。セト君はいないの?』

『3人ともGBBBBはやっていない。後、所属しているメンバーと言えば……。アラタ君やコウラ君に格好つけたいし、ちょっと呼んで来る』

 

 本人が想定していたフルメンバーで挑みたかったようだが、この際。四の五の言っていられないのだろう。GBBBB内でフドウの横にチームメンバーと思しき2機が現れた。

 

「よっしゃ! 何度も助けて貰った礼や! リュウセイが困っている時は俺が助けたる!」

「本当にオノさんと僕で良かったの? せめて、イチノセ君位を誘った方が良かったんじゃ……」

「別の学園出身だから招いていないんですよ。よっし、不戦敗の話は無し。アラタ君、マシマさん、ミ……スターさん。正々堂々と戦いましょう」

「よろしく頼むぜぃ!」

 

 知っている者は極僅かだが、ここGBBBBにおいて過去燦然たる光景を打ち立てた歴戦のビルドファイターと新たに芽吹いた才能がぶつかり合うバトルが繰り広げられようとしていた。

 

 

 

『タクマ? 言っておくけれど、自分も参加したいなんて思うなよ? お前は特等席でドッシリと構えているべきなんだからな』

「生殺しすぎる……」

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。