GBBBBは無法地帯【本編&DLC編完結】   作:ゼフィガルド

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 DLC第1弾が配信されましたね。やっぱり、レアリティチェックのアレをON/OFFに出来るのが本当に快適です。戦国アストレイやフルクロスも嬉しいですし、更に今後のDLC予定も出たし嬉しい限りですね。ギャン子ネタは……当方のGBBBBに出すと高確率で被害者になりますが、今後も考えて行きます。

 ストーリーの方もシーナのリアルの年齢が分かる描写があったり、当たり前ですが本編では喧嘩別れみたいになったセリト君との関りが薄くなったのが分かったり。個人的にはミサさんの描写を見てしんみりすることもあったりしました。


~~ちなみに前回の『MBブレイカーズ』戦のNG版~~

「よっし! リンドウ先輩とヒジりんに連絡取れた!!」
「先生ェ。その二人、プロとプロじゃなかった?」

――


42戦目:備えよう!

『バトルトーナメント1回戦が終了しました! 初戦から白熱した戦いも多かったですね! ミスターガンプラ! 個人的に思うベストバウトはどれでしたか?』

『ビアンカとMBブレイカーズの戦いだったね。一瞬先までどうなるか分からない、手に汗握る戦いだったよ! 惜しむらくは、MBブレイカーズ側に何かあったのか、直前でメンバーの入れ替えがなかったらどうなっていたか。というのも気になってしまうね!』

 

 どうやら、こちらのミスターガンプラもフドウ達は知り合いらしく、今回の戦いがフルメンバーでないことを知っていた。これにはアラタも悔しそうにしていた。

 

「俺もフドウさんとのフルメンバーで戦ってみたかったぜぃ」

「それはまたの機会にね。2戦目まで少し時間があるし、次のメンバーを選定したいんだけれど」

 

コウラが2回戦目の対戦相手を見た。『ニシワキエンジニアリング』。

かつて、クラン戦でも対峙したことがあり、新興ながらも強敵揃いであった。時間も経って、更に強化されていることだろう。

 

「やはり、僕としては今回もマシマさんに頑張って貰うべきだと思います。相手はプロ出身の連中ですから」

「ですが、1回戦の前に『経験を積ませる』ことが目的で、満遍なく出場機会がある様にとご本人も言っていたのですが」

 

 ユーキが提案する中、シーナがストップを掛けた。マシマとアラタばかりが出場していたら、クラン内での実力格差は増々広がる。ひいては、内部分裂にも繋がりかねないので均等化を考えての提案だったのだが。

 

「おわぁ!!? なんで、ユーキさんシレっと混じっとるんですか!?」

「細かいことは良いじゃないですか。重要なのは僕達がマシマさんと戦えないことです」

 

 あまりに自然に会話に混じって来たユーキにタオが驚いていたが、本人は何処吹く風。肝心のマシマは首を横に振っていた。

 

「俺は今回の戦いで、ちっと燃え尽きた。暫くは休憩に充てたい」

「そんなに凄い相手だったんですか?」

「まぁな。アラタと2機掛かりでも仕留められなかったけれど、あの死に体から俺の攻撃をカットした執念も凄まじかったな。それまでの動きとは一線を画していた」

 

 実際、途中で中の人が入れ替わっていたのだが、態々言う必要も無いだろうと。アラタもミスターも黙っていた。

 

「そんな相手に勝てたのですから、やはり。ビアンカはマシマさんが見込んだだけのことはありますね。では、次は誰が出場するんでしょうか?」

 

 先の話で行くと、マシマとミスターの選出は無しにしても。相手はプロ出身のチームだ。タオやリン達では少し荷が重い。実力的な物を鑑みれば、コウラとカルパッチョが手堅い所だろうが。

 

「私はパス。多分、次位にフリーダムフリートと当たるでしょうし。手の内は隠しておきたいからね」

「先日の配信であれだけ叫んでいたのに?」

 

 文はカルパッチョの配信を再生していた。『おっほっほほホオーウホッホアアー!!!』という、極限状況故に捻り出されたシャウトは議論に掛けられ、発せられた原因は一切が謎のままだねぇ。という結論に落ち着いていた。

 それはさておき、カルパッチョが出場しないなら実力的に鑑みてコウラとシーナか文辺りになるのだが。

 

「いや、コウラちゃんも今回は待機しておきな。3回戦目で、元フリーダムフリートメンバーとの対決って風にした方が盛り上がるんじゃねぇか?」

「流石、マシマ! 分かっているじゃない~!」

「マシマさん。この水色ゴリラ、妙に馴れ馴れしくないですか?」

「は???」

 

 プロらしからぬ暴言は、それだけユーキの怒りの琴線に触れたと言うことだろう。こんな暴言を吐かれたカルパッチョも半ギレになっていた。と、すれば2名は誰が選出されるか? 2人が挙手した。

 

「では、私が出させて頂いてもよろしいですか? プロの方とはぜひ手合わせ願いたかったのです」

「じゃあ、俺も。先日、アラタさんから譲り受けた『真レコ』の力を試したいんです」

 

 シーナとセリトの2人だった。少し意外な組み合わせだったが、クラン内での実力的に言っても低くはない。メンバーとしては悪くなかった。

 

「よっし、じゃあ俺も2人に頼むぜぃ! ユーキさん。今回もよろしくお願いします」

「こちらこそ。僕達も強くなっていますからね」

 

 見ていて気持ちが良い、スポーツマンシップに則った交流だった。

 出場メンバーも決まり、アラタ達が調整の為にミッションに向かう中。残されたメンバーはロビーで駄弁っていた。

 

「そう言えば、セリト君の機体。なんで、クオリティが上がっているのかと思ったら、アラタがプレゼントしていたんだね。なんで、アイツが」

 

 リンが羨ましそうにしていた。このGBBBBで一番付き合いが古いのはタオに次いで自分であるハズなのに、どうして特に何のアクションも無いのか。

 

「だって、リンちゃんあんまり強くな」

「リン君。直ぐに距離を詰めようとするのは悪い癖だぞ。君の動きは傍から見ても良くなっている。着実に実力を付けていれば、きっと彼と肩を並べられる日も来るはずさ」

 

 カルパッチョが遠慮もクソも無い事実を言おうとした所でミスターが遮った。だが、言われた本人は渋い顔をしていた。

 

「……私より、一緒に並んでいる機会が多いミスターに言われたら、自慢されているように聞こえる」

 

 うっ。と、ミスターが言葉に詰まっていた。後方先輩面をしているが、マイスターの様なビッグゲスト戦やフドウ戦の様な重要場面において、アラタと肩を並べているのが一番多いのは間違いなくミスターである。

 

「ゲームの腕的なことを言えば、今は僕よりセリト君の方が上手いしな」

 

 以前のクラン戦ではセリトに勝利したが、アレは彼が情熱も何も無く惰性と効率だけでプレイしていたが故である。

GBBBBの汚濁には染まったが、元よりネトゲジプシーである彼が本格的にゲームにのめり込めば、腕の上達は非常に早い。これに加えて完成度の高いガンプラまで渡されたら鬼に金棒だ。

 

「初期組も俺と出会った頃を思えば、相当に上手くなっているんだけれどな」

「こればっかりはゲーム慣れしているかどうかってのもあるでしょうし」

 

 マシマとコウラも悩む所である。2人の目からしてもタオとリンの腕は間違いなく上達しているのだが、他のメンバーの上達速度は更に早い。シーナもそうだが、文も非常に優秀で、以前までの課題をしっかりと解決する能力があった。

 

「シーナさんは結構ソツなくこなせる印象あるからあんまり参考にならへんねんやけど、文はどうしているん?」

「上級プレイヤーのリプレイを見たりして、パターンや動き方を学んでいます。ある程度、上手い。と言われる動き方には定型がありますので」

「え? 覚えたら強くなる動きがあるの? 教えて!!」

「分かりました」

 

 リンが食いついた所。文が複数の動画を表示した上で色々と説明してくれたが、彼女の頭上には『?』が浮かび上がるばかりだった。

 

「文。私には、貴方が言っていることは理解できるの。でも、リンちゃん達が理解して動くには少し難しいことなの」

「そうですか……」

 

 2人に教えられると言うことで、文は心なしか張り切っていた様だが、コウラから諫められションボリしていた。

 

「うぅ、アラタがどんどん遠い世界の人間になって行く。その内、きっと忘れられるんだ」

「り、リン。そんな悲観的にならんでも……」

 

 と言っても、タオも他人ごとではない。どうしてもゲーム経験が浅い故に2人の成長速度は他の者達と比べて早くなかった。オヨヨヨと泣き崩れるリンを見て、文以外のメンバーが顔を見合わせ頷いた。

 

「特訓だな。特訓しかねぇな。メンバーはいるから模擬戦も出来るだろうし」

「うむ。このバトルトーナメント中に参加できる位には鍛える必要があるね」

「カルパッチョ。撮影役、お願いできる?」

「はいはい。指導は面倒臭いからよろしくね~」

 

 プロと強者2人。指導役としては打って付けのメンバーが揃っていた。だが、短期間で強くなるための特訓と言えば、決して楽な物では無いだろう。だとしても、タオとリンはお互いを見て頷いた。

 

「やるよ! こう見えて、私。最近は家でお姉ちゃんから特訓付けて貰ったりもしているから、腕前のアップスピード2倍だよ!!」

「僕もヤムチャやチャオズポジションに甘んじる気は無いで! 文! 3VS3になるやろから付き合って!」

「分かりました」

 

 調整中のアラタ達とは別に、ビアンカ内でも特訓が行われていた。これらの様子を遠方から眺めているのは、フリーダムフリートのカオスとクロカンテだった。

 

「カルパッチョ君がねぇ。あんなことに付き合う程に落ち着くとは」

「やはり、アイツは追い出して正解でしたね。権力に固執する癖がありましたから。……さて、我々もウカウカしていられませんね。今回はドーラとグスタフを出しますか?」

「いや。我々もビアンカの様に新入りに経験を積ませたい。ボーボボ君を舞台に上げよう。きっと、良い物にしてくれるはずだ。クロカンテ君。サポートを頼む」

「わかりました。それと例の件について……」

 

 彼らの中には一種の確信があった。2回戦を制して、自分達と当たるのは彼らだと。彼らはそっと、サーバーを後にした。

 

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