GOD EATER;亜 {狂想円環のカーディナル}   作:秋並 真貳佳

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GOD EATERのお話です。作者はこの作品が処女作となるため、稚拙な部分も目立つと思いますがよろしくお願いします。今回は前書きのため、えらく短めです。続きを読むかどうかは、これを読んで決めては如何でしょうか。


零 記前 {聖戦停止のデストロイヤ}

 雨だ。

 男にはもはや、何時から雨が降っていたかなどわからなかった。

 頭にバラクラバをすっぽりと被った男は、天井のない教会で壁にもたれて荒い息を整えていた。周囲に他の人影はなく、空を行く暗雲は大きめの雨粒と暗い影を男に降り注いでいる。

 たまに耳のヘッドセットにつながる無線機をちまちまいじっているが、大きく肩で息をする男はそれ以外の行動はとれないようだった。バラクラバで男の表情は一切読めないが、おそらく苦悶の表情をしているだろうことはすぐわかる。

 男は、耳のヘッドセットから聞こえる別の男の声を垂れ流すがごとく聞いていたが、ある単語を聞いたところで眼を見開いた。

 しばらくの間、男は荒い息すら押し込めてひたすら動揺していたが、それが終わると空を突然仰ぎ、バラクラバを被った顔面を雨で濡らした。

 男はふいにヘッドセットを乱暴に外し、無線機ごと床に投げて踏んづけた。別の男は未だ無線機の向こう側で喋り続けていたが、男は構わずに踏み砕いた。無線機はなかなかに頑丈なはずだが、男は怒り、激昂に身を任せていた。また息が乱れてきた男は鬱陶しそうにバラクラバをひんむき、今度は手からこぼすように捨てた。男の表情が空気に触れる。三十代半ばに見える、痩せた男だった。

 男は視線を床に落とした。そこにあるのは、めくれてバラバラに砕けた市松模様のタイルと、

 

 ……紅い、真っ赤な真っ赤なピストルだった。

 

 男は右手で左腕があったはずの場所を押さえながらかがみ、その紅い銃を手に取った。

 男は一人、全身を雨で濡らしながら立ち上がった。そして一言、消え入りそうな声で「待ってろよ」とつぶやいて、重い体で、疲弊しきった身体で、挫けそうな心で、雨の中を駆けていった。

 

 

 

 

 真実に、七年前の話である。

 




初の投稿のため、多少ミスがあるはずですので、そこはスルーで頼みます。さて記念すべき第0話、如何でしたでしょうか。なるべく今後の展開を気になるようにしてみました。よければこれからも読者の皆様に付き合っていただければ幸いです。それでは。
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