遊戯王 決闘探偵 -雲と鉄-   作:T3PO

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第十三話 ウタカタ 前半

闇の決闘後 長く狭く。あちらこちらに穴が見える廊下 その先に幽かに見える襖を目指す。

 

少年「うひゃああああああjだdじょあえjdぽあdじゃおdp!!!超はぴいいいいいいいいいいいいいい!くんかくんかくんかくんかあへへへへへへpppppp。」

 

ワイド「落ち着いてください。スタンガン。オン。」

 

少年「ぐわあああああ‼‼‼しびれるウぅぅ~~~~~~~!!・・・・すまん。気持。落ち着いた。」

 

少年「・・・やばいな、これ。本当に元気出ちゃうな。中毒ったらどうするんだよ・・・しかもちょっと元気すぎてアレまでギンギンに、」

 

ワイド「分かりかねません。マスター、ランナーズハイにドラッグハイとはいえ、発言が気持ち悪いです。」

 

少年「はは。なんかもう、色々捨てすぎだな、俺ェ。倫理とか色々。これで彼女を救えなかったらホント、バカみたい。」

 

ワイド「肯定。馬鹿です。ですので、必ず救出しましょう。」

 

少年「ああ。とりあえず襖へ向かっているけど、彼女の居場所、分かるか?というかボーイッシュの方は無事なのか?」

 

ワイド「―――――マスター。機械の私ですら説明するのが苦しいのですが。私の生体レーダーによると。」

 

少年「!!まさか!!!」

 

 

すっ 

 

 

ボーイッシュ少女「」ZZZ

 

少年「!?」

 

ワイド「かなり元気です。」

 

少年「・・・心配して損した。というか、超寝たい。超羨ましい。くっそ寝たい。」

 

ボーイッシュ少女「・・・うら若き少女に向かって「寝たい」なんて随分ヤル気♂だねェwww・・・ん?」

 

少年「起きているのかよ。バカ。」ギン♂ギン♂

 

ボーイッシュ少女「きゃああああああああああああ!?マジでなんでそんな元気なんだよ!?ボクにそんなモノ向けるなァ!?!?///」

 

少年「うるさい。色々だ色々。」

ワイド「アヘンです。」

 

ボーイッシュ少女「・・・なんか。ボクの知らない間に大変な事になってないか?」

 

少年「色々だ。それより!お前は大丈夫か!!怪我とかしてないか!!」

ボーイッシュ少女「いやぁ、ぶっちゃけボ…漏れも闇の決闘とやら受けていたんだけど、半日くらい前には抜け出すことが出来てwwwもう十分睡眠補給完了ってかwww」

 

少年「お前なぁ。・・・というか、お前も闇の・・・何回目で勝てたんだ?」

 

ボーイッシュ少女「何回目・・・?ああ、一応3回くらいか?」

 

少年「!?」

 

ボーイッシュ少女「けど、たぶん、漏れの受けたヤツ、君のとはまた全然違うからなwwまじ死ぬかと思ったわwww」

 

少年「本当にすまない。おれが無計画なことしたばかりに・・・守り切れずごめん。」

 

ボーイッシュ少女「よせやいwww漏れらは「親友(笑)」やwww「守る」「守られる」何てクソマンチックな事ぬかすなwwまあ「殺る」「殺られる」関係かもしれんがな。」

 

少年「なんで!?え、何で!?」

 

ボーイッシュ少女「ふぇふぇふぇwwwまあいいじゃん。それよりも、チミらも一人倒してきたんだよな?どうもこの家の家族は、「彼女」を含めて「4人」だったらしい、って漏れの拷問してたヤツが言っていたゼ。」

 

少年「!!つまり、「彼女」以外にももう一人。」

 

ボーイッシュ少女「そうゆう事。まだ、敵は一人いる・・・気を引き締めるのが良さげナリwww」

 

少年「分かったよ。ワイド。彼女か他の人間の生体反応、上の部屋からは読み取れるか?」

 

ワイド「肯定です。この屋敷の二階の部屋から、2名の生体反応と、悍ましいほどの「精霊反応」があります。」

 

少年「精霊反応?なんで・・・!!そういえば、俺と戦った喪服の奴は、「この家のモノは精霊に近い」とかなんとかって言っていたけど・・・」

 

ワイド「恐らく、それが関係します。いきましょう。今ならまだ、間に合う。機械的客観性ある意見ではありませんが、私はそう進言します。」

 

少年「・・・ああ!!階段を探そう。」

 

 

 

第十三話 「ウタカタ」

 

 

 

・・・

 

二階の部屋。どこまでもボロボロで薄暗い階段を登った先には、獣のにおいのした襖が閉じていた。

この先に待つものはきっと、この世の道徳や倫理では測れない心を持つ、彼女が待っている。

 

少年「・・・ワイド、ボーイッシュ。行くよ。」

 

ボーイッシュ少女「もちのロンwwwチミとならどこまでもwww」

 

ワイド「肯定。」

 

 

すっ・・・

 

その、引き裂かれた闇の先は、本来ならば親戚同士大勢で団欒と出来るであろう広い純和風の畳部屋が、奇怪な血文字の陣と、何重にも札が張られた「祭壇」によって浸食された光景が待っていた。

 

その祭壇は、紫色の鏡台でボンヤリとした鏡と、幾つもの不気味な手跡のついた引き出しがあった。

 

そして祭壇の前で、真っ白な死装束を纏い血の円形の主かの様に佇む・・・濡烏の少女、グリムロが、只、微笑んでいた。

 

 

少年「・・・やっと会えたね。」

 

グリムロ「うん。こんにちは。」にこ

 

少年「細かい事はさ。また、グリムロさんが好きなクレープ屋かなんか行って、それから話そうよ。GWの時みたいにさ。だから、一緒に。帰ろう。」

 

グリムロ「帰る?おかしなことを言わないで。あたしの家はここだよ?」

 

少年「こんな。こんな家は捨てよう。帰るべきところじゃない。」

 

グリムロ「それは出来ないよ?それに、そんな事を言う資格は誰にもないんじゃないかな?」ニコーン?

 

少年「だって!このままじゃ殺されるだぞ!逃げないと!」

 

グリムロ「うーん。そう。ひょっとして、こんな勘違いしていない?「あたしが家族に攫われて殺されそうになっている」とか!」

 

少年「!!!」

 

グリムロ「あたしは、自分の意志でこの家に戻ってきた。それだけだよ?だって、そう決まっていたのだから。」

 

少年「何言っているんだよ・・・そんなの可笑しいだろ?なあ。死んじゃうんだよ!?」

 

グリムロ「今更言われても。そうなる事が決まりだったし。君が男で生まれた事を自分で決めたわけではない様に。太陽が勝手に回っている様に。決闘したら手札を5枚引く様に。そうじゃない?」

 

少年「そうじゃない!!」

 

グリムロ「そうなの。私は、呪術師として生まれ、呪術の繁栄の為、この家の再興のため、ここで命を落とす。けど。それだけの事だよ?そんな事、生まれて名前を着けられるより前に教えられた。だからこそ、その使命を全うする。それだけの事だよ?」にこーん?

 

少年「・・・違うよそれは。僕は、俺は。そんな事関係なく、まだ君といたいんだ!!」

 

グリムロ「・・・ありがとう。でもね。それは無理。だって、決まっている事だもの。嬉しい、気もしなくはないけれど。でも無理だよ。」

 

少年「なんでだよ!!」

 

グリムロ「こう考えてほしいかも。そう、余命宣告された重病の人がそれでも一生懸命に生き抜いたのなら、それは素晴らしい事でしょう?もしくは、最初から人間とは別の生き物だった!とかね。どうかな?」ニコニコ

 

グリムロ「私はそういう生き物で生き方を決められているの。でも別に不幸せじゃないよ?君に比べれば短い人生かもしれないけど、所詮長さなんて比べて分かる事だから。唯一たる役目と運命があるんだもん。長さなんて関係ないよ。それよりも、終わりが見えている分、一つ一つの決闘を楽しめてよかった。君たちと会えて良かった。って本当に思えた。うん。だからね。」ニコニコ

 

少年「・・・分かった。なんかわかってきた。」

 

グリムロ「分かってくれた!!そしたらさ。ここから出て行ってもらえない?今ならまだ君を傷つけなくて済」

 

 

少年「こんなに。家から遠くて、怖い思いまでして、体が軋んでまで、君を諦めなかったのは。好きだとかそういう事だけじゃない。そうだ。俺は。」

 

少年「俺はとても君に腹が立っている!!!ふざけんな!!こちとら必死で根暗で下向いて生きているのに!!そんなのふざけんな!!そんな何も知らないくせに、満足しているんじゃない!!」

 

グリムロ「えー。」ニコーン?

 

少年「そんなニコって小首をかしげてもダメだ!!そうだよ!!そんなニコニコニコニコしやがって!!世の中にはさ!ニコニコなんてしてられない物が沢山あって!!クラスメイトの目線とか!!「きもっ!」とか!!進路とか!!そういうのばかりで!!なのに!!そんな事も知らないのに、どうせ期間限定だから笑うだけで済ましてサヨナラなんて許せない!」

 

グリムロ「あたしには、希望があるよ?果たすべき使命があるよ?幸せだよ?」にこーん?

 

少年「だったら!何であの部屋の鏡台に「ホープ」を残したの!!」

 

グリムロ「・・・回収し忘れただけだよ?」

 

少年「嘘。気づいているんだろ!?まだ終わりにしたくないって!!誰かに気づいてもらいたかったんだろ!!」

 

グリムロ「違うよ。」

 

少年「そうだ。」

 

グリムロ「違う!!違うッたら違うよ!!!」

 

少年「・・・そうだよ。もっと怒ってよ。笑ってなんかないでさ!」

 

グリムロ「!!・・・」

 

少年「もうさ。グリムロさんの大切な嘘は、どうせ朽ちている。だから・・・そう。アレだよ。俺の持つ、下らない絶望を、総て君にあげる。だから!俺を信じて・・・!!」

 

 

「そこまでだ。」

 

 

少年「!!!」

ボーイッシュ少女「誰!?」

ワイド「――精霊反応アリ。」

 

グリムロ「・・・お母様。」にこっ

 

その女。母親と呼ばれるには不自然すぎる程に若い。言われなければ20代にしか見えないその女、だが。だらんと垂れた前髪から覗かせる眼は人形のように焦点の合わない、白い和服の女が、妖しい光を輝かす刀を持ち、超然たる空気をもって佇んでいた。

 

 

母「ここまで。よくぞ来れました。けれどもう終わり。」

 

少年「アンタがグリムロの・・・!!」

 

母「さあ。時間よ。」

 

グリムロ「ええ。分かっています。」ニコニコ

 

少年「グリムロを解き放てよ!くそ!!その刀で殺す気か!」

 

母「後の事は任せましたよ。」

 

グリムロ「はい。お母様の元に生まれて私は幸せでした。」ニコニコ

 

少年「話を・・・聞けよ!」

 

母「爪を。」

 

グリムロ「はい。」

 

グリムロは鏡台の三番目の引き出しから何か得体のしれないモノが詰められた小瓶をだし、渡す。

 

母「髪を。」

 

グリムロ「はい。」

 

ぱさぁ・・・

 

母と呼ばれた女がその軽く刀を動かすと、グリムロの烏の濡れ羽の髪を一束ほど斬った。

そして・・・

 

「むしゃ」

 

 

少年「!?」

ボーイッシュ少女「うげ!?」

 

一心不乱に母親はその髪をむしゃ むしゃ と。不気味な音を立てながら貪り、飲み込んだ。

 

母「・・・これで。私も「彼方」への資格を得た。」

 

グリムロ「はい。」

 

母「最期に。貴女の名前は、「泡沫」。一度だけ、唱えて。」

 

グリムロ「「泡沫」」

 

母「その名。二度と口にしない様に。そして娘にも同様に隠し名を。鏡台に。」

 

グリムロ「はい。」

 

母「さらばです。我が娘「泡沫」」

 

 

 

その言葉が最後だった。

さも、全てが予定調和かのように。

体そのものを自ら研ぎ澄まされた刀に差しだす・・・!

 

 

少年「なあ!?」

ボーイッシュ少女「!!」

ワイド「これは――――」

 

鮮血・・・

 

その沼に倒れているのは「母親」の方であった。

鼓動は既に止まっていた。否。それよりももっと昔。「彼女」という人間は死んだも同然だった。

 

グリムロ「・・・」

 

少年「どういう事だよ・・・!?なんで自決!?殺されるんじゃ・・・!!!」

 

グリムロ「・・・」

 

少年「どういう事だ!!教え・・・!!」

 

 

 

むしゃ

むしゃ むしゃ

むしゃむしゃむしゃ

 

自らの長髪を口に含み、むしゃぼる化け物がそこにいた。

その眼はもはや現実でなく虚空を見るばかり。

 

 

そして。

 

 

ニヤぁ。

 

グリムロが、笑った。心からの笑顔を。ただしそれは。人間が理解できる範囲を超えた、あまりに気持ち悪く不快な。

 

 

ペットの犬が呼びかけに応じるのに遅くなっただけで、「きっと寿命でもう長くない」と悟るように。幼い頃、転校をする友人が「また会おうね」と寂しく告げて、自然と「もう二度と会わないのだろうな」と理解するように。

その顔で何となく分かった。この少女はもう、日常の傍らに居るじゃなくて、都市伝説の中にいる触っていけない、禁じられた存在になった事を。手の届かぬ彼岸へ行ってしまった事を。

 

 

 

グリムロ「・・・」むしゃむしゃむしゃ

 

少年「おい・・・説明しろ・・・」

 

 

グリムロ「ふふ。ふふふ。お母様が彼方へ行けたことを羨ましゅう思います。待っていてください。私も十年もすれば、その彼方へ向かいます。」ニヤ

 

少年「おい!!」

 

ワイド「―――――ご主人。グリムロ様から、精霊反応が。」

 

探偵「!?」

 

ワイド「全て。理解しました。先ほどまでは「母親」から精霊の気配がしていました。しかし、その死と共にその反応が消え、グリムロ様へと移っております。つまり、この儀式は、」

 

グリムロ「そうだよ。この儀式は一族の先祖。「精霊」へと先祖返りするためのもの。」

 

少年「先祖!?」

ボーイッシュ少女「どういう事!?」

 

グリムロ「教えてあげるよお。もう、何もかもが始まったのだから。かつて、とある精霊世界では全てが凍てつくような、「災厄」があった。その時僅かに生き残った「それら」は次元を超えて。この世界へとやってきた。その異質な力を利用して「それら」は「呪いの札」を血肉をもって行使する、「呪術師」となった。その中で人間と交わり出来たのがあたし達「呪いの一族」。この儀式は、親族の血肉を取り込むことで「先代」を「幸せの国」へ送り付け。「当代」に流れる精霊の血を覚醒させて、完璧なる「呪術師」に至る為のモノ。」

 

少年「まさか!その精霊って!!」

 

グリムロ「そうだよ・・・これが答え♪」

 

 

かっ!!!

 

グリムロが纏う白い衣が、垂れて広まっていくかのように黒く染まり、そのまま体に羽根が浮き上がる!!

そして、体の変化と共に辛うじて残っていた少女の幼さは消え失せ、愉悦を啜る浅ましくとも妖しい女の顔へと変わってしまった。

 

 

少年「そんな・・・そんな事が!」

 

グリムロ「「魔轟神グリムロ」。それがあたしの先祖。「精霊」として覚醒できるのは当代に一人。それも永い間ずっと完全なる「精霊の力」を取り戻せた先祖はいなかったみたいだけど。あたしはね完全に「精霊化」と「異能の力」を引き出すことが出来る、素養の高い稀代の子なんだって。」

 

薄い氷を張ったような冷たい笑みを浮かべ、「魔物」は上機嫌に喋る。

「あたし」と言う言葉と裏腹に、もう、「あたし」だった「彼女」の無邪気さはない。

 

グリムロ「既に。あたしの意識は消えていっている。少しずつだけどねェ。ご先祖の精霊としての意識と、一族の繁栄を願う歴代の「母」の霊魂があたしの体を支配する。それでこの儀式はね。完結するんだよ。嬉しいな。」にやにや

 

少年「なんなんだよ!!なんでそんなに死にたいんだよ!」

 

グリムロ「だからね。そういう生き物なんだよ、あたし達は。分かったかな、「魅入られた子」?ここまで来ちゃったから。もう君達も、生かして帰させる事は出来ない。最後の儀式の生贄になってもらう。」

 

少年「!?」

 

その言葉と共に、床に描かれた血の陣から、黒き光が蚊帳となって、少年とグリムロの二人を包み込む。光の糸は二人の体に纏わりつき、決して解けない錠となった。

 

少年「これは、また、デュエルを。」

 

グリムロ「そう。あたしからの「闇の決闘」。けど、従姉たちのような面倒なものじゃあない。とっても簡単な流儀。あたしだけ、命とライフが連動する。あたしのワイフが0になった時、あたしの命は尽きる。只それだけの事だよ。」にやあ。

 

少年「!!!」

 

グリムロ「その代わりに、この決闘にあたしが勝てば、そのデュエルエナジーは、あたしの体に完全に「精霊」を定着させる。それであたしは「呪術師」、「次期当主」として完結する。そうなったら凄いよ~~。あらゆる呪術、あらゆる命への干渉・・・ご先祖様がこの世界にやってきた時みたいに、時空間干渉だってできるかもね。」

 

ボーイッシュ少女「!!!」

 

グリムロ「でもね。安心して、あたしの中の「母」達に、貴方だけは殺さない様に言ってあるから。こんな所まで来てくれたのだもの。毎日呪われた決闘の相手と、あたしが子供を作る時の為にとっておいてあげる。」にや

 

少年「最低だ。どうせ、足とか切られているだろ、その俺。」

 

ボーイッシュ少女「ねえ!!逃げようよ!!このままじゃ!!死んじゃうよ!!」

少年「無理だ。今逃げても。いずれ捕まる。お前だけでも逃げろ。」

ボーイッシュ少女「そんな事できるかよ!!それに君はあの娘を殺すなんて出来るの!?」

 

少年「・・・やるしかない。もうどうせ、後戻りできないのなら、せめて俺が。この手で。ワイド。デッキチェンジ。振り子のカードはなしで。慣れた方で行く。」

 

ワイド「肯定。」

 

少年「最後だ。行くぞ。」

 

ワイド「肯定。最後まで。」

 

グリムロ「それじゃ。始めようか?「あたし」としての最期の決闘だ。楽しいなぁ。」にやぁ

少年「・・・いいや。既にもう。」

 

 

ああ。喪服の女の言っていた事は・・・これだったのか。

彼女を「救う」。それはきっと。「人間としての」彼女を尊重するために。

救う方法は、もう。一つだけしかない・・・どうせ。

 

 

 

「「決闘」」・・・そんなあまりに分かり合えない悲しい言葉が、部屋を響き、少しだけ反響して。やがて消えていった。

 

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