遊戯王 決闘探偵 -雲と鉄-   作:T3PO

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男もすなる日記といふものを女もしてみんとてするなり。(by平安ネカマブロガー紀貫之)

みたく、この回からは 皆もすなる予約投稿といふものを私もしてみんとてするなり。



第三話 堅さ比べ

ばたん!

 

 

お嬢「・・・どうだったの?あの方から何か聞き出せましたか?」

 

 

探偵「いや。ヤンキー君、アジトも何も吐き出しやしない。警察に突き出すぞ、言っても動じやしないわ。しょうがないから、学生証だけ控えて、帰したわ。」

 

お嬢「そうですか・・・」

 

探偵「革命闘士を名乗るだけはあるな。というより、貯まってた負の感情を理想のため、って形に昇華させてたのだろうがな。」

 

お嬢「・・・あの方々も必死なのね」

 

探偵「そうなのかもね。・・・まぁ、そう凹まないで。しょうがないって。これは単なる逆ギレのレベルの話・・・って言ってもそう簡単じゃないよな。」

 

お嬢「・・・」

 

探偵「なんというか、思った事、話してみたら?シンプルにさ。…あんなにもいきなり憎いってぶつけられたら、そりゃキツイよ。僕だったらしばらくひきこもるね。「よのかなこわい」って」

 

お嬢「・・・いいえ。そうじゃなくて。」

 

探偵「そうじゃなくて?」

 

お嬢「確かに、あんなに直接「クソ」だの「殺す」だの真剣に言われたことはなかったし、それもショック。でも。それ以上にショックだったのは、「貧しさ」がそんなにもデュエルに食い込んでいる事を知らなかったのよ」

 

 

お嬢「私は・・・財界、政界、デュエル界・・・いわゆる三界の中でデュエルは・・・いえ、私は世の中でもデュエルは誰にでも開かれた自由世界だと信じてた。身分や人なりや、その他のどうなろうが、その瞬間だけは公正な別世界。決闘中の刹那は誰だろうが関係ない平等な1人の決闘者同士になれる。だからこそ、私はその公正自由の世界で人々に魅せつける決闘者になりたかった。けれど、実際はああして貧富の差が決闘に出てしまうだなんて・・・公正なんて理想論だった。まだ私も世間知らずのガキだったみたいね。」

 

 

探偵「そう悲観的にならなくてもいいんだよ。分かるっちゃ分かるけれど。庇うわけじゃないが、「ストラクチャー」2つ、3つでそれなりに強いデッキが作れるなんて、昔や他の「競い合い」に比べれば相当に「平等」だぜ。奴等が使っていた「エフェクトヴェーラー」だって。もっと言えば「征龍」だって、再販会社が安く出してるからこそ簡単に手にはいる。充分に貧富の差はなくなっている方だ。」

 

お嬢「それでも、よ。貴方だってあるでしょ?「S・H・Ark Knight」いれば、あのモンスター除去できたのにとか、「トリシューラ」がいれば、逆転確定なのに。…いえ、きっと「今この瞬間、「ガガガガンマン」を持っているなら、800のバーンダメージで勝ちだったのに、持ってないから負けた」なんて。やるせなくて悔しいソレよ。大体再販だって高いものは高いのだし。」

 

探偵「・・・そうだね。決して公平ではないね。正しい。」

 

お嬢「それにね。デュエルアカデミアがこんなにも注目を浴びて、新聞もメディアもデュエルに注目する。プロがもてはやされ、子供の世界でもデュエルが上手い奴がヒーロー。エネルギーの採集や天変地異もカードが制御する。とにもかくにも世の中は「大デュエル時代」なのよ。そんな世界の中で、あの「周りよりも使えるカードが少ない」環境に生まれてしまった、苛立ちや不正感は想像でき・・・る、って言ったらきっとおごがましいのよね。きっと。」

 

探偵「そこまで想像出来りゃいいんだよ。それで。それ以上はゆっくり考えていくしかないさ。お嬢さんは間違った事は言ってない…」

 

お嬢「でしょうね。私はいつでも正しいのよ」フフン

 

探偵「あらら。」

 

お嬢「けど、ちょっと疲れたわ…少し休ませて頂戴」

 

探偵「どーぞどーぞ。ほれ、毛布。」

 

お嬢「ありがとう・・・一応言っておくけれど、いくら若い少女がいるからといって妙な事する馬鹿だったとしたら」

 

探偵「ごめん、怖くて無理無理無理無理。ぶっちゃけ子供扱いすらできねえよ」

 

お嬢「分かってるならいいのよ…ありがとうね。一瞬おやすみ」

 

探偵「はいはい」

 

お嬢「・・・・・・・・・」

 

お嬢「・・・zzz」

 

探偵「…泣き疲れかね。」

 

ワイド「でしょうね。」

 

探偵「凄い嬢ちゃんだ。俺が同じ目に逢ったなら、罵倒された情けなさと悔しさだけしか湧かないよ。」

 

ワイド「ご主人にもお嬢様の爪の垢を煎じて飲ませたいものです」

 

探偵「ゴメン、それ27歳独身男性がやると高度な変態っぽいわ…まあでも本当。随分「先」の事を見据えてるよこの子は。俺なんかよりよほど立派な大人になるんだろうな。」

 

ワイド「確定です」

 

探偵「おッ」グッ

ワイド「おッ」グッ

 

ワイド「しかし。失礼を承知で発言しますが。」

 

探偵「?」

 

ワイド「お嬢様の先程の「デュエル中は公平世界」との発言。少しながら「彼女」に似ていますね」

 

探偵「!!!」

 

ワイド「いえ、失礼しました。過ぎた発言でした」

 

探偵「・・・いや、いいさ。それにな。全く似ていないよ。」

 

ワイド「どうでしょうか」

 

探偵「もしも「彼女」ならば。そんな甘く相手の都合なんて考えない。罵倒されても気にせず、淡々と潰すだけ。あんな加害者を思うような言葉も涙も出ないさ。」

 

ワイド「・・・肯定です」

 

……………・…

 

お嬢「ん…時間は…18時。・・・おはようございます。良く寝れたわ。」

 

探偵「おうおはよう。ちょうどいい時に起きたな。お嬢さん、家に帰らなくて大丈夫か?」

 

お嬢「・・・?ええ大丈夫だけど?何をするの?」

 

探偵「あの女首領の所へ行く。来るかい?」

 

お嬢「え、待って、だって彼らは何も話さなかったのでしょ。なんで?」

 

ワイド「説明します」

 

お嬢「!えーっとオボットの…ワイドさん?」

 

ワイド「肯定です」

 

探偵「ワイドに、街中のオボットにあの女首領の画像を送って情報収集して貰った。そしたら何件か目撃情報+、地図を出してアジトがどこか質問した時の目線や、嘘発見器機能で詰めた。まあどうせ100%じゃないから無駄骨かもだけどね。」

ワイド「こっちは過労で骨が折れました」

 

お嬢「随分高性能過ぎない!?私の家にもこんな多機能なオボットいないよ!」

 

探偵「はは」

ワイド「はは」

 

お嬢「無駄に腹立つわね・・・まぁいいわ。気分転換しなきゃいけないし。場所はどこなの?」

 

 

‥……廃れた神社………

 

 

フードの女「・・・くっそ・・・あんな目に逢わせるなんて…」

 

帽子の男「首領~~~どうしますかぁ!ヤンキー君行方不明ですし~~~」

 

フードの女「・・・お前たちは一旦家に帰れ。もしくは身を隠しな。下手すりゃヤンキーのヤツ、セキュリティにしょっぴかれたかもしれない。」

 

黒コートの女「そんな!!クソ、あの探偵とかいうクソ野郎のせいだ!!どうせ金に頼った意地汚い成金の癖に!!」

 

学ランの男「いっそセキュリテイ襲撃しまっすか!!あんな犬どもに捕まるなんて!!やってらんないっすよ!!」

 

フードの女「馬鹿言うんじゃない。我々は革命戦士…簡単に捕まってはいけないんだ…皆、頼む、一旦散れ。状況を掴み次第号令をかける。それまでは、何があっても隠れているんだ・・・いいな」

 

学ランの男「・・・ちっす」

 

パーティーマスクの女「統領はどうするの?」

 

フードの女「私はここでヤンキーの帰りを待つさ。ふらふら合流しに来る可能性もあるからな。・・・そんな目で見るな。心配無用。」

 

黒コートの女「分かったよ頭!!」

パーティーマスクの女「無茶だけはしないでね…」ぐすん

マスクの男「き、気を付けてくださいね・・・セキュリテイは怖いから」ブルブル

 

フードの女「ああ。では…皆…散れ!!」

 

一同「「「「「了解」」」」」」

 

……………………

 

フードの女「…しかし、あそこまで露見してしまったか。もうこの地区では活動出来ないか…エリアカウンセラーに相談をしないと。他の地区へ移るべきか…」

 

フードの女「…このまま今月のノルマは厳しいよ…。ッ。あの男のせいで…こんな目に逢うとは・・・」

 

「…まあ本当、そういう意味では申し訳ないと思ってるよ」

 

フードの女「!?誰だきさ…ッ!!!」

 

探偵「あーこの神社確かにもう誰も居ないし丁度いいよね。僕が君たち位ころはまだもう少しキレイだったんだけどさ」

 

お嬢「そういうさも強キャラ風の余裕ぶった登場は止めなさい。実質雑魚の演出と変わらない。」

ワイド「キモいです。ご主人」

 

探偵「…ひでーや」

 

フードの女「あの探偵とBloo-Dの成金…!!貴様らどうしてここがッ!!!」

 

探偵「良かった、敵の方がノリがいいじゃないか!!ううありがとう、お頭さん。」涙目

お嬢「貴方、それマジで気持ち悪い。28歳がして顔じゃない。」

ワイド「肯定」

 

フードの女「!?ど、どうもいたしまして。」

 

 

お嬢「さて、お頭さんとやら。私から奪った「Bloo-D」。返してもらいましょうか?アンタが持っているんでしょ?うっとおしいそのフード脱いで誠意こめて謝罪して返せば許さない事もないよ。」

 

フードの女「断るッ。貴様の様な金に呆けて高額いカードを占拠するような奴らから我々は解放しなければならないだッ!!」

 

お嬢「はぁ~~~。まーたその御託なの?いい加減まともな言葉を用意しなさいよ」

 

フードの女「なんだとッ!?」

 

お嬢「なんでシンプルに「カネモチニクイ、オレ、ウバウ」って言わないのよ。下らない理由つけて自己満足してるんじゃないわよ馬鹿が!!」

 

フードの女「ッ!」

 

お嬢「奪うなら奪うで「世の中の強いカードは全部俺たちのものだぜ!!」位言い切れよ!!!そーゆう「アタシィかわいそなのー」ってブッテる奴らが一番嫌いなのよ馬鹿!!」

 

フードの女「貴様に我々の何が分かる!!恵まれた環境で恵まれたカードを好きなだけ選べる貴様が!!何も選べない場所で生まれた我々の気持ちが分かるか!!」

 

お嬢「知らねえよ!!私が金持ちでモデル体型で美しくてデュエルセンスに満ちてて何が悪い!!アンタらがカードを選べないのと同じくらい、私だって選らんで金持ちになったんじゃない!!しょうがないじゃない!!!」

 

フードの女「そ、それはそうだけど」

 

お嬢「なんで!!そこで!!!だから!!!認めるのよ!!!!馬鹿!!意志を持てよ馬鹿!!言い返せよ馬鹿!!!」

 

フードの女「うう」グスン

 

ワイド「ご主人。やはり御嬢様は凄いお方ですね」

探偵「というか、立ち直り早いな。」

 

フードの女「あああもう!!!ええい!!!黙ってえええええええ!!!我々「革命決闘社」の邪魔をするなァああああ!!!」

 

お嬢「今更チーム名を明かすな馬鹿がァああああああああ!?おっせえんだよそれ!」

 

フードの女「ひえ!?」

 

探偵「なんか手荒な真似しなくても勢いでカード取り戻せるんじゃないかコレ。随分あちらさんも素は脆いみたいだし。」

ワイド「同意」

 

フードの女「ッ!!オボット!!しめた!!!はああ!!」シュッ!!!

 

お嬢「!!!チェーン!?ワイドさん!!」

 

がっシャンッ!!!

 

ワイド「・・・これは」

 

探偵「おい、おい。ワイドにチェーンを結び付けてどういうつもりだ?」

 

フードの女「っふ。このチェーンには強力なコンピュータウイルスが内蔵されている。このままだとそのオボットは1時間といわずデータが破壊され使い物にならなくなるッ!!」

 

お嬢「オボットの人質とは絵に描いたような卑怯者ね。赤ドラ2枚タンヤオで速攻あがりって感じだわ」

 

探偵「妙な表現を…っていうかやめろ辞めろ!!ワイドが壊れたら誰が僕の生活環境を整えるんだッ!!!」

 

ワイド「タスケテー」

 

フードの女「返してほしければ、貴様の持つ「世界に数枚しかないレアなカード」をかけてデュエルしろ!!」

 

お嬢「!それはこの薄汚い探偵の嘘、もががも」

探偵「OK、OKよ。その条件でデュエルしよう!!」

 

お嬢(ッ、スムーズにデュエルで解決できるように自分で流した嘘をまだ突き通してるの?姑息ね)

 

フードの女「決闘だ。それのみが我々の言語。それだけが闘争ッ!!」

探偵「いいね。そういう感じ。燃え上がる青春って…どうせ上手くいかない感じ含めてね」

 

「デュエルッ!!!」

 

フードの女「先行は頂いたッ!!!…ッ!!!きたぞ。「BKグラスジョー」を召喚!!!」

 

BKグラスジョー 効果モンスター

星4/炎属性/戦士族/攻2000/守 0

このカードが攻撃対象に選択された時、このカードを破壊する。このカードがカードの効果によって墓地へ送られた時、自分の墓地から「BK グラスジョー」以外の「BK」と名のついたモンスター1体を選択して手札に加える事ができる。

 

お嬢「!?ストラクチャーじゃない?」

 

探偵「目視できる感じエクストラデッキもあるなこりゃ。」

 

フードの女「!!そこまで気づいていたとは…だが私も革命闘士の1人。このデッキも質実剛健!500円を超えるカードは1枚だけだ!!」

 

探偵「そりゃお買い得な(…№79新星のカイザーあたりか?そのカード、…いずれにせよだ。これは…)」

 

フードの女「さらに、場に「BK」がいるときこのモンスターを特殊召喚できる…殴りきれ!!スパー!!!」

 

BKスパー

効果モンスター星4/炎属性/戦士族/攻1200/守1400

自分フィールド上に「BK」と名のついたモンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。この方法で特殊召喚した場合、このターン自分はバトルフェイズを行えない。

 

フードの女「そして、二体のレベル4のBKでオーバーレイネットワークを構築…エクシーズ召喚!!!」

 

「心の内に燃え上がる激情を今こそ敵へ殴りぬけろッ!!」

 

ランク4 BK 拘束蛮兵リードブローッ!!

 

探偵(口上が律儀だな)

 

 

BK 拘束蛮兵リードブロー

エクシーズ・効果モンスター ランク4/炎属性/戦士族/攻2200/守2000

「BK」と名のついたレベル4モンスター×2

自分フィールド上の「BK」と名のついたモンスターが戦闘またはカードの効果によって破壊される場合、その破壊されるモンスター1体の代わりにこのカードのエクシーズ素材を1つ取り除く事ができる。また、このカードのエクシーズ素材が取り除かれた時、このカードの攻撃力は800ポイントアップする。

 

フードの女「このモンスターを守備表示にして出すッ!!ターンエンドだ!!」

 

フードの女フィールド BK 拘束蛮兵リードブロー

手札 3枚

 

探偵「ふう。さっそくお出ましか。しかもNo.101 S・H・Ark Knight対策まで。ドロー。」

 

お嬢(この前の探偵の出したホープみたいに守備出し…そりゃそうよね。正直アークナイトさえ出なければある程度怖いものがないもの…あのリードブローというモンスターは。)

 

 

No.101 S・H・Ark Knight

エクシーズ・効果モンスター ランク4/水属性/水族/攻2100/守1000 レベル4モンスター×2

このカードのエクシーズ素材を2つ取り除き、相手フィールド上に表側攻撃表示で存在する特殊召喚されたモンスター1体を選択して発動できる。選択したモンスターをこのカードの下に重ねてエクシーズ素材とする。「No.101 S・H・Ark Knight」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。また、フィールド上のこのカードが破壊される場合、代わりにこのカードのエクシーズ素材を1つ取り除く事ができる。

 

お嬢(リードブローは戦闘、効果に限らず「破壊」の耐性を持っているし、しかもその耐性効果を使うたびに攻撃力が800上がるモンスター…真っ当に倒そうとするなら3回も破壊しなきゃいけない…どうするの探偵さん。スクラップドラゴン、は通用しないわよ…)

 

 

探偵「さて、お嬢さん。プロを目指すものとしてクイズをだそう。」

 

お嬢「なによ?」

 

探偵「僕のスクラップデッキと、麗しの彼女のBKの決闘。どう語れるかな?」

 

お嬢「きもい」

ワイド「キモイデス」

フードの女「なっ//麗し//」

 

探偵「・・・ふん。どうせ、慣れっこだよ。でもどう判断する?いや予測で良いんだ」

 

お嬢「…堅さ比べ。お互い、蘇生やサルベージの効果を手堅く擁する堅実なデッキよ。そして何より、やたらとお互い場持ちがいいカードがある。通常の「破壊」程度じゃ剥き出しのライフには手が届かない。だからこそいかに侵攻できるか、堅く守れるか、って所だわ。」

 

探偵「いいね。その通りだ。そう思うよ僕も。3か月前だっけ、大手決闘情報雑誌に行われた、「幼児の親5000人に聞いた、「子供に最初に持たせたいデッキ」アンケート」で堂々の1位をとったのが「BK」。そして第4位が「スクラップ」だ。確か「初心者におすすめするデッキ」ってアンケートでも似たような順位だったな。要はどちらも「手堅い」「逸脱し過ぎたソリティアにならない」「分かりやすい動き」「完全に一方的に負ける事も少ない」「簡単にエクシーズやシンクロを楽しめる」ってのが支持される理由。そしてそれを支える一因が「最後までプレイヤーを諦めさせない堅さ」だ。」

 

フードの女「だからなんだっていうの?私のデッキが「ガキでも回せるダサいデッキ」とでも言いたいのか豚野郎?」

 

探偵「いやいやいや。ただこの決闘、多分テンプレを越えた動きを見せないと、中々仕留めれないよと思っただけさ。というか、君、多分「豚野郎」とか言うのは似合わないと思うよ?」

 

フードの女「うるさい!!御託並べずさっさと進行しろッ!!」

ワイド「コウテイ」

お嬢「話長いわ」

 

探偵「・・・へーい。んじゃいくよっと…「テラ・フォーミング」発動。デッキから「スクラップ・ファクトリー」をサーチする。」

 

 

スクラップ・ファクトリー フィールド魔法

このカードがフィールド上に存在する限り、フィールド上の「スクラップ」と名のついたモンスターの攻撃力・守備力は200ポイントアップする。

また、フィールド上に表側表示で存在する「スクラップ」と名のついたモンスターがカードの効果によって破壊され墓地へ送られた時、自分はデッキから「スクラップ」と名のついたモンスター1体を特殊召喚できる。「スクラップ・ファクトリー」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。

 

テラ・フォーミング 通常魔法

デッキからフィールド魔法カード1枚を手札に加える。

 

フードの女「ッ!!やはりかッ!!」

 

お嬢「スクラップの躍進、最大の原因。かなり屈強な一枚。…ホント、何が堅さよ。進攻速度も上等じゃない」

 

探偵「いや。そうともいえないさ…まあいいや。いくよ、「スクラップ・シャーク」を召喚。」

 

スクラップ・シャーク

効果モンスター 星4/地属性/魚族/攻2100/守 0

効果モンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時、フィールド上に表側表示で存在するこのカードを破壊する。このカードが「スクラップ」と名のついたカードの効果によって破壊され墓地へ送られた場合、自分のデッキから「スクラップ」と名のついたモンスター1体を墓地へ送る事ができる。

 

お嬢「敏感鮫。ふん。今「マインドクラッシュ」があれば、この前私にしてきた様に先読みでハンデスしてやるのに。」

 

探偵「君、僕の味方だよね?ええい。そしてフィールド魔法カード発動、スクラップ・ファクトリー!!魔法カードを発動した事により、スクラップ・シャークを破壊!!そしてシャークの効果でデッキから墓地へスクラップ・ビーストを落とす。」

 

探偵「更に「スクラップ・シャーク」が自身の効果で破壊された事により、「ファクトリー」の効果を発動する!!デッキより出でよ!!「スクラップ・ゴーレム」」

 

スクラップ・シャーク→破壊

デッキよりスクラップ・ビースト→墓地へ

デッキよりスクラップ・ゴーレム→フィールドへ

 

探偵「一連の仕上げだ。ゴーレムで墓地のレベル四以下のスクラップ…ビーストを蘇生させる。」

 

スクラップ・ビースト→蘇生 フィールドへ

 

探偵「レベル5のゴーレムとレベル4のビーストでチューニング…シンクロ召喚。出でよ「スクラップ・ツイン・ドラゴン!!!」更にフィールド魔法の効果で200ポイント攻撃力をあげて…3200。」

 

 

☆5+☆4=☆9 スクラップツインドラゴン!!!

 

スクラップ・ツイン・ドラゴン 攻撃力3200

シンクロ・効果モンスター  星9/地属性/ドラゴン族/攻3000/守2200

「スクラップ」と名のついたチューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

1ターンに1度、自分フィールド上に存在するカード1枚と相手フィールド上に存在するカード2枚を選択して発動する事ができる。選択した自分のカードを破壊し、選択した相手のカードを手札に戻す。このカードが相手によって破壊され墓地へ送られた時、シンクロモンスター以外の自分の墓地に存在する「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚する。

 

フードの女「…やっぱり・・・うう」

 

お嬢「いける。スクラップツインの効果は「バウンズ」。「破壊」に耐性のある「リードブロー」でも問題なく対処でき・・・ないの!?」

 

探偵「そっ。まだ出来ない。雪の中からヤンキー君とのデュエルを見て、僕が「スクラップ」使いだからと知って対策したのかは分からないけど、ワザとだったら結構やるね、君。あえて「リードブロー」だけしか出さないで、相手のフィールド「2枚」を選択しないと発動出来ないツインの効果の発動を防ぐなんて。」

 

お嬢「なるほど、「二枚まで」と「二枚」の差なのね…」

 

フードの女「・・・ッ!!そ、そうよ。その通りよ!!!貴様の下らない戦略などお見通しだッ!!!」

 

お嬢(わざとじゃなかったみたい・・・!)

 

お嬢「ちょっと、だったら普通のスクラップドラ」 探偵「ストップ、お嬢さん。決闘中はドローの神以外は誰だろうと入室禁止の時間。それはお嬢さんも主義主張と変わらないだろ?手出し助言は無用。」

 

探偵「さて、バトルだ。スクラップツインドラゴンでリードブローへ攻撃。」

 

フードの女「リードブローの効果発動!!オーバレイユニットの「スパー」を墓地へ送り、その破壊を無効!!更に攻撃力を800アップする!!革命闘士は折れぬッ!!何度でもだッ!!」

 

お嬢「いや二回まででしょ」

 

リードーブロー→攻撃力3000 スパー→墓地へ

 

探偵「メイン2。カードを1枚伏せてターンエンドだ」

 

探偵フィールド スクラップ・ツイン・ドラゴン セットカード1枚 スクラップファクトリー 手札3枚

 

フードの女「・・・ドローッ!!!」 手札4枚

 

お嬢(さて。この女にスクラップの無駄にめんどうくさい妨害を攻略できるのかしら…。フィールド魔法の効果を受けてツインドラゴンの打点は3200。今のリードブローでは殴り勝てない。カウンターブローあたりが重要ね。)

 

フードの女「…ッ!!いくぞ探偵ッ!!!手札より「BKシャドー」をッ!!「リードブロー」のエクシーズ素材を取り除くことで特殊召喚することが出来るッ!!勝利への誘い水へッ!!」

 

BK シャドー 効果モンスター 星4/炎属性/戦士族/攻1800/守1400

自分のメインフェイズ時に発動できる。自分フィールド上の「BK」と名のついた

エクシーズモンスターのエクシーズ素材を1つ取り除き、このカードを手札から特殊召喚する。「BK シャドー」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

 

探偵「…打点ゴリ押しにきたか」

 

フードの女「その通りッ!!リードブローの効果発動ッ!!自由を手にッ!!攻撃力を800上げるッ!!!」

 

BK拘束蛮兵リードブロー→攻撃力3800

 

フードの女「そしてッ!!取り除かれた素材モンスター「グラスジョー」の効果を発動ッ!!!墓地のBKモンスターを回収するッ!!「BKスパー」よ。再び闘士を燃やし、革命の礎となれッ!!!」

 

「BKスパー」→フードの女の手札へ

 

フードの女「さあラストだッ!!スパーを召喚…エクシーズッ!!!シャドーとスパーでエクシーズッ!!」

 

友よ。今この絆を純粋なる力へ換え、敵を滅せよッ!!

 

フードの女「エクシーズ召喚ッ!!ランク4。「ジェムナイト・パール」ッ!!」

 

お嬢(!!ここでなんでパール?・・・英語版だし。あ、そうか、効果がないから英語版だろうと気にしなくて済むし、だったら安くって事?でもなんでパールを出すのかしら?)

 

探偵(500円のカードは、「№79新星のカイザー」ではないみたいだな。持っているなら「カイザー」優先の場面だし。)

 

フードの女「さあ革命闘士よ。今こそ殴りぬけろッ!!バトル!!リードブローでスクラップツインドラゴンを攻撃ッ!!「速攻のファーストフィストッ!!!」」

 

BK拘束蛮兵リードブロー 攻撃力3800 VS スクラップ・ツイン・ドラゴン 攻撃力3200 → スクラップ・ツイン・ドラゴン 破壊 探偵ライフ3400

 

探偵「流石。だが破壊されたと同時にツイン・ドラゴンの効果を発動。墓地のスクラップ・ゴーレムを守備表示で特殊召喚する。」

 

スクラップ・ゴーレム→蘇生

 

フードの女「そんな事は分かっているッ!!だからこそのパールッ!!攻撃だ!!「追撃のセカンドファストッ!!!!」」

 

ジェムナイトパール攻撃力2600 VS スクラップ・ゴーレム 守備力1600→ スクラップゴーレム破壊

 

お嬢「!!フィールドがガラに。そっか。蘇生されるゴーレムの攻撃力2500を込みで考えてのパール…ゴリ推しながら、正解なのね」

 

フードの女「カードを一枚伏せてターンエンドッ!!さあ、殲滅したぞ探偵!!!ここからは只の撲殺だッ!!!」

 

探偵「そりゃ結構結構。美少女に殴られて逝去できるとはヴァルハラみたいなもんだ」

 

フードの女「ッ!!!??き、貴様馬鹿にしているのか?というかフードで顔見えない様にしているだろう!!!貴様の妄想など知らんが実際はブスかもしれないのだぞ!!」

 

探偵「なんというか。雰囲気?君結構美人でしょ。それも周りに冷やかされてコンプレックス持ってるタイプの。かたくなに顔隠す娘程、美人なものさ。」

 

フードの女「!?!?!?!?!?/」

 

お嬢「・・・なんでナチョラルに口説いてるのよ。馬鹿ロリコン。通報する相手を変えるわよ。つーかアンタはアンタで頭、チョロすぎ、馬鹿すぎ、真面目すぎ。」

 

フードの女「うるさい!!」

 

探偵「勘弁してください。ドロー。さて一気に走り抜けるぞ…「スクラップ・キマイラ」を召喚する。」

 

 

スクラップ・キマイラ 効果モンスター 星4/地属性/獣族/攻1700/守 500

このカードが召喚に成功した時、自分の墓地に存在する「スクラップ」と名のついた

チューナー1体を選択して特殊召喚する事ができる。

このカードをシンクロ素材とする場合、「スクラップ」と名のついたモンスターのシンクロ召喚にしか使用できず、他のシンクロ素材モンスターは全て「スクラップ」と名のついたモンスターでなければならない。

 

探偵「キマイラの効果を発動する。こいつの効果は墓地のスクラップチューナーを蘇生させる事…スクラップビーストを蘇生させる。」

 

フードの女「させるかッ!!リバースカードオープン、「禁じられた聖杯」ッ!!キマイラの効果を無効化するッ!!!」

 

禁じられた聖杯 速攻魔法

フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる。エンドフェイズ時まで、選択したモンスターの攻撃力は400ポイントアップし、効果は無効化される。

 

フードの女「これでキマイラの効果は無効ッ!!キマイラの吊り上げ効果によるスクラップドラゴンへのアクセスは封じ、貴様の起点は潰れたッ!!私刑(リンチ)にしてくれようッ!!!」

 

探偵「そうはいかないのが青春だよ。手札より速攻魔法発動。「スクラップスコール」。デッキから「スクラップ・サーチャー」を墓地へ落とし、1ドロー。キマイラを破壊する。」

 

フードの女「!!しまったッ!!!」

 

探偵「悪いね。キマイラを「スクラップ」と名のついた魔法で破壊した事により、フィールド魔法、スクラップファクトリーの効果を発動する。デッキより出でよ。「スクラップゴーレム」。そして効果発動。ビーストを蘇生させて…再びだ。シンクロ召喚。「スクラップ・ツイン・ドラゴン」」

 

キマイラ→破壊

探偵1ドロー

デッキのスクラップ・サーチャー→墓地へ

デッキのスクラップ・ゴーレム→フィールドへ

墓地のスクラップ・ビースト→フィールドへ蘇生

ゴーレム+ビースト=シンクロ召喚 スクラップ・ツイン・ドラゴン 

 

探偵「スクラップ・ツイン・ドラゴンの効果は知ってるよね?フィールドのセットカードを破壊し。「BK拘束蛮兵リードブロー」と「ジェムナイトパール」をバウンズだ。」

 

フードの女「ど、同志ィッ!!!」

 

探偵のセットカード 「スキルプリズナー」→破壊

フードの女のモンスター 「BK拘束蛮兵リードブロー」「ジェムナイトパール」→バウンズ

 

探偵「さーて。行くかね。バトル。」

 

フードの女「・・・」

 

探偵「いい加減そのうっとおしいフード飛ばして、すっぴんが見たいね…スクラップツインドラゴンでダイレクトアタックだ。」

お嬢「一々きもいわ。」

フードの女「ッ!!!」

 

スクラップ・ツイン・ドラゴン攻撃力3200 ダイレクトアタックッ!!!

 

 

フードの女 ライフ4000-3200=800

 

フードの女「ぐ、グゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!うぅウ!!」

 

ばさっ!!!!

 

フードの女「ッ!!フードが!!!」

 

探偵「さーて素顔を・・・ッ!!!」

お嬢「これは!!」

ワイド「ワオ」

 

…「貴様ら…よくも。よくも私のフードを…この屈辱…許さんぞッ!!!」

 

黒髪ふぁさっ!

顔の輪郭すらッ!!

猫目にゃ~んッ!!!

ついでにボインッ!!!!

 

だが…

 

探偵&お嬢「そ、そばかすッ!!!」

 

「言うなァァァァァァァァァァァァァ!!!殺すッ!!百回殴り抜けるッ!!!」

 

フードの女・・・リ・コントラクト・ユニバース→そばかす娘 new

 

探偵「・・・っく。この萌え大時代に「そばかす」だと…そいつは予想外だった…」グッb

お嬢「やるわね…可愛いじゃない。強盗なんてしてなければ私の付き人にしたかったわ。ナイス、萌え属性。」グッb

 

そばかす娘「うるせえうるせえ!!人の容姿にごちゃごちゃ言っちゃいけないんだッ!!!ばーか!!」

そばかす娘「そして探偵ッ!!ひょっとして私にダメージに与えたと思ってるんなら、まちが」

 

 

探偵「BKベイル。どうせ発動するんだろ?」

そばかす娘「うう!!そうだよッ!!先読みしないでよッ!!!ダメージを受けたと同時に手札から発動ッ!!受けたダメージを回復し、ベイルを攻撃表示で特殊召喚するッ!!」

 

BKベイル 効果モンスター 星4/炎属性/戦士族/攻 0/守1800

自分が戦闘ダメージを受けた時に発動できる。このカードを手札から特殊召喚し、受けたダメージの数値分だけ自分のライフを回復する。

 

そばかす娘 ライフ800+3200=4000

 

探偵「いや、やっぱ堅さ比べだな。嬉しいね。こんなデュエル。ターンエンド。」

そばかす娘「私は最悪の気分だッ!!ぶっ殺すッ!!灰も残さないぞ…ッ!!ドロー!!!」

 

そばかす娘(このカードッ!!…犠牲は払うが、波を一気に引き寄せれるッ!!!)

 

そばかす娘「ふ~~~~はあああああああ。」

 

そばかす娘「」キリッ

 

探偵(露骨な深呼吸だな)

 

そばかす娘「探偵。アンタが言った「普通を越えた攻め」。見たいなら見せてやるよッ!!!手札より「カメンレオン」を召喚ッ!!!」キリッ!!

 

探偵「お」

お嬢「えっと、あ・・・いたわね。ゼロ。」

 

カメンレオン チューナー(効果モンスター)

星4/地属性/爬虫類族/攻1600/守1100

このカードは自分フィールド上にレベル5以上のモンスターが存在しない場合のみ召喚できる。このカードが召喚に成功した時、自分の墓地の守備力0のモンスター1体を選択して表側守備表示で特殊召喚できる。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。 この効果を発動するターン、自分はエクストラデッキ以外からモンスターを特殊召喚できない。

 

そばかす娘「効果により墓地から、「BKグラスジョー」を蘇生させるッ!!!そしてレベル4のグラスジョーにレベル4のカメンレオンをチューニング…見せてやるっ!! わが最高額のカードをッ!!!シンクロ召喚ッ!!!」

 

悪徳を裁く地獄の覇者!!!千度繰り返されたこの怒り、一発にて殴りぬけるッ!!!

 

シンクロ召喚、現れろッ!!!レッド・デーモンッッッ!!!

 

炎魔竜レッド・デーモン

シンクロ・効果モンスター 星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2000

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

1ターンに1度、自分のメインフェイズ1でのみ発動できる。このカード以外のフィールド上に表側攻撃表示で存在するモンスターを全て破壊する。この効果を発動するターン、このカード以外のモンスターは攻撃できない。

(※ えんの字は正しくは王編に炎。)

 

そばかす娘「レッド・デーモンの効果発動ッ!!!貴様のそのスクラップ・ツイン・ドラゴンを焼き尽くすッ!!!「クリムゾン・ヘル・ドグマッ!!!」」

探偵「そうかい。ツインの効果。再びゴーレムを守備表示で蘇生させる。更にスクラップサーチャーも蘇生だ。」

 

スクラップ・ツイン・ドラゴン→破壊

スクラップ・ゴーレム→蘇生

 

そばかす娘「そして、レッドデーモンでゴーレムを攻撃ッ!!

 

 

スクラップゴーレム→戦闘破壊

 

 

スクラップ・サーチャー

効果モンスター 星1/地属性/鳥獣族/攻 100/守 300

このカードが墓地に存在し、自分フィールド上に存在する「スクラップ・サーチャー」以外の「スクラップ」と名のついたモンスターが破壊され、墓地へ送られた時、このカードを墓地から特殊召喚する事ができる。このカードが特殊召喚に成功した時、「スクラップ」と名のついたモンスター以外の自分フィールド上に表側表示で存在するモンスターを全て破壊する。

 

そばかす娘「ベイルを守備にし、カードを一枚伏せてターンエンドッ!!!来いッ!!!恵まれたお前らに我らの屈辱を味あわせてやるッ!!!!!」

 

探偵「そうかい。ドロー。・・・お。」

 

そばかす娘のフィールド レッドデーモン BKベイル(守備表示) セットカード 手札なし

 

探偵のフィールド スクラップ・サーチャー スクラップ・ファクトリー 手札4枚

 

 

 

お嬢(宣言したほどの攻めではなかったわね。だけど、何かきっと今仕掛けた。あのそばかすの光る眼は何かを意図して狙っている…。ハッキリ言って手札のアドバンテージからしたら優位は探偵。だけど。攻めきれなかった場合があるならば…流れは再び…)

 

探偵「…………・…・…・…・…・・・・」

ワイド「ゴシュジンー」

 

そばかす娘「はっは。そのオボットにも随分毒が回ってきたな…そんな長考をしていると先に人質が壊れるぞッ!!!」

 

お嬢「・・・それってアンタ的にも人質価値なくなったらアウトじゃないの?馬鹿?」

そばかす娘「!?!?!?」

 

 

探偵「…まッ。いくか。久々にココロオドルかもな。「スクラップゴブリン」を召喚。」

 

探偵「そしてだ。手札より速攻魔法。「スクラップ・スコール」を発動。対象に「スクラップゴブリン」を選択。」

 

そばかす娘「それを待っていたのよ!!!リバースカードオープン!!!「サイクロン」!!!「スクラップ・ファクトリー」を破壊!!!」

 

お嬢「ッ!!!まずッ!!」

 

サイクロン→スクラップ・ファクトリー破壊

 

そばかす娘「スクラップの弱点は、所詮、「ファクトリー」か「キマイラ」しか基本軸の攻め手のルートがない事。そして「ファクトリー」なら、自壊の瞬間に「ファクトリー」を壊せば、自滅してくれるという事ッ!!!貴様の戦略ッ!!見切ったぞ!!!」

 

お嬢「ッ!!!しかも探偵さんは召喚権を使っている…このターンの攻め手が…斬られた。」

 

そばかす娘「そして次のターンで。必ずモンスターをドローして、展開してくれるッ!!!私の十全なる戦略だッ!!!」

 

 

探偵「…それはさ。どうせ、ドローしたカード次第の妄想の戦略だよね。」

 

そばかす娘「なんだと!?」

 

探偵「いや。どうせ、君みたいな若い子は「増援」なり「戦士の生還」なりでスイッチヒッター引けて僕に殴り勝てるのかもしれないけれど。今の時点ではそんなモノは「戦略」じゃない。ただの運だ。」

 

そばかす娘「・・・だからなんだ!!。何とほざこうが貴様の戦略は既に折れている。このターンの決着は既に不可能ッ!!!御託を並べるよりもさっさと「ゴブリン」の効果処理でもしたらどうだッ!!」

 

探偵「ふぅ。んじゃ始めるかね。・・・ワイド!!!」

 

 

WIDE「肯定。起動。」

 

お嬢「!?」

そばかす娘「な、なんだ!?」

 

探偵「お嬢さん。折角だ。エースをお見せするよ。WIDE。展開。」

 

WIDE「肯定。回転開始」

 

カッ!!!

ウィーンッ!!!

ウィーンッ!!!

カッ!!!

ウィーンッ!!!

カッ!!!

 

お嬢「なによ!?!?なんで超速回転してるのよ!?」

そばかす娘「なんなんだこのオボットは!!?そもそもウイルスを喰らって動けもしないハズなのに!?!?!?」

 

探偵「・・・悪いね。こいつは正確にはオボットじゃない。だからチャチなウイルスなんて実はまったく効かないんだ。そしてお嬢さん。誤解されているかもしれないから言うけれど。僕は「嘘」をお嬢さんに言ったことは一度もないよ」

 

お嬢「何を言って・・・はッ!!!」

 

 

………

フードの女「返してほしければ、貴様の持つ「世界に数枚しかないレアなカード」をかけてデュエルしろ!!」

 

お嬢「!それはこの薄汚い探偵の姑息なう、もががも」

探偵「OK、OKよ。その条件でデュエルしよう!!」

 

お嬢(ッ、スムーズにデュエルで解決できるように自分で流した嘘まだ突き通してるの?姑息ね)

………

 

お嬢(あれは。「嘘」ではなくて「本当」なの!?だとすれば何をするつもり!?)

 

 

探偵「…「スクラップ・ゴブリン」が「スクラップ・スコール」で「破壊された時」。このカードを手札より特殊召喚出来る。」

 

 

 

カッ!!!

ウィーンッ!!!

ウィーンッ!!!

カッ!!!

ウィーンッ!!!

カッ!!!

WIDE「トランスフォーム完了。肯定」

カッ!!!

ウィーンッ!!!

ウィーンッ!!!

カッ!!!

ウィーンッ!!!

カッ!!!

 

 

探偵「糧には破壊を。胸には絶望を。左手には刃を。…起動せよ!!!!!」

WIDE「コア。T、A、G、C。認証確認。肯定。」

 

 

「機皇帝ワイゼル∞ッ!!!!!」

 

 

機皇帝ワイゼル∞

効果モンスター 星1/闇属性/機械族/攻2500/守2500

このカードは通常召喚できない。自分フィールド上に表側表示で存在するモンスターが

効果によって破壊され墓地へ送られた時のみ手札から特殊召喚できる。1ターンに1度、相手のシンクロモンスター1体を装備カード扱いとしてこのカードに装備できる。このカードの攻撃力は、この効果で装備したモンスターの攻撃力分アップする。このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、このカード以外の自分のモンスターは攻撃宣言できない。また、1ターンに1度、相手の魔法カードの発動を無効にし破壊する事ができる。

 

お嬢「オボットが!!ワイゼルに変形したッ!?この迫力ッ!!!胸に迫るリアリティ!!!これは!!!ヴィジョンなんかじゃないッ!!!」

そばかす娘「まさかこれは…」

 

探偵「そう、いわゆる「カードの精霊」…。僕の半身だ。さて…ゴブリンやらドローやらの処理、なんてもう、どうでもいいんだ。ワイゼル、行くぞ!!!!!!」

 

WIDE「既に。」

 

探偵「ワイゼルの効果を発動!!!1ターンに1度、相手のシンクロモンスター1体を装備カード扱いとしてこのカードに装備する!!」

 

そばかす娘「ッ!!やめろォおお!!」

 

探偵「捉えよ!!「シンクロゲイザー」!!!!!!!そして、その攻撃力を自身の攻撃力に加算する!!!!」

WIDE「攻撃力。上昇。」

 

機皇帝ワイゼル∞→炎魔龍レッドデーモンを装備。

攻撃力…2500+3000=5500 

 

そばかす娘「レッドデーモン!!!だが、まだ私のフィールドにはBKベイルが守備表示でいるッ!!!!まだだ。まだ負けられないだッ!!!」

 

探偵「そうはいかないのが青春だッ!!!手札より魔法カード「ビッグバン・シュート」をワイゼルに装備!!!400ポイントの攻撃力UPと貫通効果を得る!!!」

 

そばかす娘「何ッ!!!!???」

 

WIDE「エンチャント、確認。」

 

機皇帝ワイゼル∞→攻撃力5900 

 

探偵「いくぞ、そばかす美少女ッ!!!オシオキタイムッ!!!」

 

そばかす娘「う、や、やめてええええええ。おねがいいいいいいいいいッ!!!」

 

探偵「辞めない!!!ワイゼル∞でBKベイルを攻撃ッ!!!WIDE!!!」

 

WIDE「肯定。撃てます。」

 

探偵「クォーク・ベクターキャノンッ!!!!!」

 

 

カッ。グオオオオオオオオオオオオ轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟

轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟轟ッ!!!!!

 

そばかす娘「きゃァあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!!!!」

 

 

機皇帝ワイゼル∞攻撃力5900 VS BKベイル 守備力1800…破壊

5900-1800=4100の貫通ダメージッ!!!

 

そばかす娘ライフ 4000-4100=-100…

 

WIN-探偵 LOSE-そばかす娘

 

……………

 

そばかす娘「・・・うーん・・・おいしいプリン・・・むにゃむにゃ・・・はッ!!!」バッ!!!

 

探偵「お、この辺のカード盗難届が出てたカードだ…「No.54 反骨の闘士ライオンハート」に「セイヴァー・スター・ドラゴン」・・・本当、貴重なカードなら見境がないな。」

 

そばかす娘「なにをしてるッ!」

 

お嬢「正当な回収よ。あっ「Bloo-D」も返してもらったから」

 

探偵「悪いね。どうせ中々喋ってくれないだろうから、勝手にアジト、探らさせてもらった。」

 

ワイド「ついでに「ウイルス・ワクチン」も回収させて頂きました。一応ですが。」

 

そばかす娘「ッ!返せ!」

 

お嬢「アンタまじでそれ言ってる?ジョークなら凄まじいわ。」

 

そばかす娘「貴様らッ!よくもッ!崇高なる革命を邪魔するなッ!!!!探偵!もう一度デュエルしろ!」

 

探偵「え、僕?」

 

そばかす娘「そうよ!!さっきのデュエルだって、私がオナーズアークナイト持ってさえいれば‼スクラップツインを吸収できて勝てるのに‼高くて強いカードを持ってるならあたしが勝てるのに‼‼」

 

探偵「あー。そう来たか。いやさ、」

 

お嬢「アンタ、本~~~当に馬鹿じゃないの?そいつらがあっても、ほぼほぼ負けには変わらないのに」

 

そばかす娘「何を根拠に!」

 

お嬢「根拠も何も、探偵がスクラップツインで割ったセット見てみなさいよ。」

 

そばかす娘「セットカード・・・ッ!!」

 

「スキル・プリズナー」

自分フィールド上のカード1枚を選択して発動できる。このターン、選択したカードを対象として発動したモンスター効果を無効にする。また、墓地のこのカードをゲームから除外し、自分フィールド上のカード1枚を選択して発動できる。このターン、選択したカードを対象として発動したモンスター効果を無効にする。この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。

 

 

 

No.101 S・H・Ark Knight

エクシーズ・効果モンスター ランク4/水属性/水族/攻2100/守1000 レベル4モンスター×2

このカードのエクシーズ素材を2つ取り除き、相手フィールド上に表側攻撃表示で存在する特殊召喚されたモンスター1体を選択して発動できる。選択したモンスターをこのカードの下に重ねてエクシーズ素材とする。「No.101 S・H・Ark Knight」の

この効果は1ターンに1度しか使用できない。また、フィールド上のこのカードが破壊される場合、代わりにこのカードのエクシーズ素材を1つ取り除く事ができる。

 

 

 

 

お嬢「言っておくけど、そのカードは最初から伏せられていたから。だから「S・H・Ark Knight」が来ようと意味が無かったのよ。確かにBKならばランク4モンスターだせるでしょうけど。「S・H・Ark Knight」の相手モンスターをエクシーズその対象をとるモンスター効果だから無効にして終わり。それだけの事よ。」

 

そばかす娘「そ、そんなァ・・・それじゃ・・・」

 

お嬢「解った?アンタの言う「境遇」だの「差」だのってのは、今のデュエルには一切合切関係ないのよ。むしろ状況認識の足りないオツムが露呈しただけね。それでもグチグチ言うって言うんなら…私がいつだって受けて立って見せるわ」

 

そばかす娘「何言ってんのよ!!!わが軍勢のヤンキーに負けた程度のお前など、リーダーのあたしに勝てるはずないッ!!」

 

お嬢「そうかしら。アンタたちの目的も情けなさも悲しみも分かった今。何故かしらね…全く負ける気がしないわ。一勝負する?」ぎろっ

 

そばかす娘「くッ!!!」

 

探偵「決闘の約束するのはいいが、そばかす美少女。君たちに質問があるだが、答えてくれないか…?」

 

そばかす娘「なにも答えるもんか!!!」

 

探偵「質問。君たちのチームは貧乏なハズなのに、さっきのコンピュータウイルス感染チェーンといい、ヤンキーの使ったロープと言い、妙に装備が充実し過ぎている。そしてだ。何よりも・・・どうしてお嬢さんが「Bloo-D」の所持者だとピンポイントで知っていた?」

 

そばかす娘「!!…」

 

探偵「目を閉じて知らないフリしてもダメ。これは予測だけど・・・君たちのチームの裏に。「誰か」がいるな?」

 

そばかす娘「・・・何も知らないッ!!」バッ!!

 

お嬢「!!!手りゅう弾!?」

 

そばかす娘「さらばだ成金ども!!!」

 

ぽんッ!!

 

カッ!!!

 

探偵「んげ眩しい!?」

お嬢「閃光弾???」

 

 

探偵「・・・目、慣れてきたけど。どうせそうだよな。そりゃ留まるワケない。」

お嬢「・・・逃げられたわね。」

探偵「ああ。・・・まあアレだ。戻るか。お嬢さん、今もう20時近いけれど大丈夫かな?」

お嬢「ええ。」

 

 

………………………………17分後 イン 探偵事務所

 

探偵「んじゃ、「Bloo-D」を渡すけど・・・一応確認してもらっていいかな。これで合ってるかな?」

 

お嬢「ショウケースカード単品買いの店員みたいな事言わないでよ。・・・うん。私のエースカードに間違えないわ。」

 

探偵「それじゃこれにて依頼は完了だ。依頼料は半額で良いよ。思った以上に捜査日数がかからなかったし、他に奴らが奪ったカードを返却すればそっちからも感謝代が出るだろうからね。」

 

お嬢「そう・・・。」

 

探偵「・・・あ、すまない。子供にする話じゃなかったな。そういう金銭の話は」

 

お嬢「いいえ。依頼をしたのだから当然するべき話。私は子供だけど、そういった気遣いは無用。」

 

探偵「そうか。」

 

お嬢「今回の件、本当に感謝しているの。勿論、「Bloo-D」の事もあるけど。私の視野の狭さを知れた。ありがとう。探偵さん。」

 

探偵「おう。まッ、色々ショック受けたかもしれないけど、お嬢さんは本当に強いよ。大丈夫だ。」

 

お嬢「ええ。私は強いの。当然だわ。・・・ふう。それよりも!!二つ聞きたい事があるのだけど。」

 

探偵「お、いいよいいよ。」

 

お嬢「貴方が最後に使った「ビックバン・シュート」。あれは「スクラップドラゴン」と弾なの?」

 

探偵「流石プロ志望。そう。相手モンスターに装備させた上で、「スクラップドラゴン」で「ビックバンシュート」と相手のフィールドカードを破壊。すると、装備させたモンスターも除外されて1対2の除去が出来るって寸法だね。今回みたいな自軍のモンスターに装備させる時の方が稀かな。」

 

お嬢「勉強になるわ。「破壊」じゃ対応できないカードには有効なのね。でも、最後のワイゼルに装備した上でのゴリ押し。ああいう本来の想定から外れた腕力デュエル!!大好物だわ!!!」

 

探偵「お。やっぱお嬢さんもそうか。いいよね。腕力デュエル。テンプレの動きから逸脱したまさかの「アレ」な動き。僕も大好物だ。」にやにや

 

お嬢(ふふ。やはり淡泊ぶっていてもこの人は相当なデュエル馬鹿。そして大小の差はあれ私と同じ「逸脱したプレイング」「魅せる攻め」が好きなタイプ…上機嫌ね…さて流れは作った。本題へ行くわ。)

 

お嬢「ええ。特に、サイクロンの後のプレイングは、私好みよ。とてもね。ワイゼル、あんなにもカッコいいとは思ってなかったわ。

 

探偵「ワイゼル∞かっけえだろ!!!超最高なんだ!!スタイリッシュだし、かっけえし。」

 

ワイド「照れます。」

 

お嬢「そう、超かっこよかったわ。ワイゼル。」

 

お嬢「でも、一番聞きたいのは、「機皇帝ワイゼル∞」とその精霊。カードその物もそれなりに貴重だけど…精霊憑きのカードなんてどこで手に入れたの?」

 

探偵「・・・あー。しまった。流れ、うまいな。お嬢さん。どうせ聞かれるとは思ってたけどさ。・・・僕がお嬢さん位の歳の頃かな。」

 

ワイド「肯定です。14年前です。」

 

お嬢「で、でも。俗に言う精霊は、あくまでカードに留まる…場合によっては「精霊は選ばれた者しか見えない」、と聞いてるけど、思いっきりオボットじゃない!!!どういう事?」

 

探偵「・・・まあ諸事情あってね。普通ならお嬢さんの言うとおりだよ。オボット、「ワイド」は。本来精霊のワイゼルの戦闘シュミレーションAI「WIDE」を、特注のオボットに移植したものだ。ワイゼルを使う時…いつもってワケではないけれど、特殊召喚する時だけ本来の姿に戻れる。」

 

お嬢「だから多機能だったのね。でもどうして?」

 

探偵「・・・いや。それはまあ色々だよ。」

 

お嬢「!」

 

探偵「悪いね。色々なんだ。・・・夜も深い。お嬢さん、おうちまで送ろう。」

 

お嬢「・・・分かったわ。ごめんなさい。」

 

探偵「謝らなくていいさ。そーゆうものなんだよ色々と…」

 

 

…………・…・・・・数十分後 お嬢の豪邸前

 

探偵「いつみても豪邸だな。お嬢さん。それじゃあ。お疲れ様だ。」

 

お嬢「ええ。・・・また伺ってもいいかしら?私、デュエル負けっぱなしってのは堪らないの。」

 

探偵「どうぞどうぞ。どうせ暫くは仕事ないだろうしな。」

 

お嬢「ありがとう。それじゃ。またよろしくお願いします。」ぺこり

 

探偵「ん。それじゃあな。」

 

 

……………

 

お嬢「ふふふふふ・・・カードの精霊。初めて見たわ。今後も定期的にあの汚ねぇ事務所に行って。ゆくゆくはどうすれば手に入るかを探りあててやるわ・・・精霊がいれば、魅せる決闘者を更に魅せる存在へとグレードアップさせるでしょうし・・くくくくく!!!」

 

???「あら。何悪い顔してるのかしら?」

 

お嬢「!叔母様!!失礼しましたわ。今、帰りました。」

 

叔母様「遅くなったから心配した・・・その表情からして。「「Bloo-D」」返ってきたのね」

 

お嬢「ええ。叔母様が紹介して下さった探偵様の所へ行って良かったですわ。とても愉快でした。それに視野も広がりましたし。」

 

叔母様「おほほほほほっほほほ。私の紹介なのですから当然ッ!貴女がそのように晴れやかな表情になって本当に良かった。」

 

お嬢「でも、あの探偵様に私、デュエルで大敗北してしまったので非常に悔しいの。リベンジしなくてはいけないわ。」

 

叔母様「それはいけないわ。我が家の者たるもの。とられたモノは奪い返すのは礼儀作法。その敗北、何倍にも返してやりなさい。それに元プロに勝てれば貴女の夢もまた一歩近づくでしょうし。」

 

お嬢「ええ。当然で・・・え。「元プロ」?」

 

叔母様「あら知らなかったの?まあ彼、地味だしね。ええっと。貴女が好きなデュエルで言えば…「「2023年カイザーリーグ」の準準決勝。」「初手サイバーエンドパワーボンド」で一撃で敗北した相手いるじゃない。アレ。彼よ。」

 

お嬢「え。アレ、探偵様ですか!?・・・あ。」

 

叔母様「彼、実力はあったのだけど、何分地味な動きが多かったからね。常にリーグ24人中「上位7位から12位」の位置を保っていたし。そこまで認知されないタイプだったのよね。」

 

お嬢「それがなんでこんな小さな町で探偵家業を?」

 

叔母様「詳しくは知らないわ。リーグでそれなりに活躍した後、引退して。…彼、実家がこの街だったから。色々事情はあったらしいわ。色々とね。」

 

お嬢「・・・叔母様、絶対その「色々」を多少知ってるでしょう?いやだわ。色々。大人って。」

 

叔母様「おほほほほほおほおほほっほほほ。何かしらね?我が家の流儀は「欲しけりゃ自分で手にしろ」。せいぜい調べてみなさい。」

 

お嬢「分かりましたわ」

 

叔母様「ただ。無理に彼に聞きだすような事はやめてあげて。色々、大変なのよ。彼も。」

 

お嬢「分かりましたわ。はあ。私としたことがプロデュエリストを見逃す何て…後でチェックしなきゃいけないわ…」

 

 

 

…同時刻 探偵事務所

 

探偵「ふう。ワイド。お疲れ様。」

 

ワイド「肯定。まさかウイルス注入されるとは予想外でした。」

 

探偵「大したことないだろ」

 

ワイド「肯定。ですが、ご主人も御存じのとおり、私は「人」の「機皇帝」。知らないウイルスのような概念には抗体がすぐには出来ず、下手をすればオーバーヒートをしてしまう可能性も。」

 

探偵「オーバーヒートで済むなら大したことないさ。」

 

ワイド「肯定。」

 

探偵「はは。」

 

ワイド「しかし、あの御嬢様、またこの場所に来るのでしょうね」

 

探偵「そうだろうね・・・あの娘、下手すりゃお前を奪いかねないからな。しかも何か合理的に理屈こねた方法でさ。将来大物になるぞありゃ。」

 

ワイド「肯定」

 

探偵「プロ目指すのなら、色々教えてあげてもいいが。あの娘の場合、デュエルの腕云々よりも経験なり出会いなりの方が重要なんだろうな。」

 

ワイド「・・・御主人。口座に今回の依頼料の振込を確認しました。」

 

探偵「こんな時間に!?」

 

ワイド「振込ATMは、御嬢様の御自宅の住所です。」

 

探偵「マイATMかよ!?さっすがだな。その振り込みはいつも通り施設に振り込んでおいて。」

 

ワイド「否定。先日、あの方から「今月分は私が払ったからwww代わりに今度飯おごれwww」と連絡がありましたので、不要かと」

 

探偵「・・・あいつ。下手すりゃ奢りの方が高くつくんだよ、どうせ・・・まあいいや。ワイド、ビール出して」

 

ワイド「否定。それ位自分でしてください。運動推奨。」

 

探偵「・・・へーい。」

 

 

 

 

 

…・……・・…・…・・…・………………………

 

この出会いこそ。彼女らにとっての青春の始まり。

この出会いこそ。彼らにとっての青春のトドメ。

 

全ては、刻まれていく数秒だけの箱庭の中に。

 

 

第三話 堅さ比べ エンド 

 

「決闘探偵」 プロローグ編 「「どうせ」の探偵と激流のガール」 エンド

 




BKデッキのデュエル構成考えるの楽過ぎて涙が出ずる。
死んでもライトロード(墓地アドバンテージ考えると面倒くさい)やらインフェルニティ(ルート考えるのめんどい)はやりたくない。
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