愛しているという言葉はなんて無力なんだろう。
…………
男の娘「だから。ウチは。姉ちゃんを女神にするため殺すんだ。」
そばかす娘 お嬢「・・・?」ぽかーん
男の娘「ああ!もう!!説明しているこっちだって分かっているさ!意味不明なこと言っているのは!!」
進まない尋問。要領得ずに試行錯誤。それでもやっと進み始めた物語。
終焉の地へ、ノロノロと車は向かう。
第二十八話 「首領決闘三千陣」
探偵「・・・話を整理しよう。まず、この車はどこに行く。」
男の娘「ウチたちの一味が襲う、最終ポイント。「ノースマウント国際電波管理局」。」
そばかす娘「なにそれ?」
お嬢「この国。いや全世界的からのTV、ラジオ。その他あらゆる電波を集約している設備。ものすごく単純に説明するとそんなところよね?」
男の娘「正解。同時に集約した電波を再構成。各キー局、設備、地方向け様に直して飛ばす。そこを乗っ取って、決闘ドラッグの垂れ流し、掛け流し。世界全体シャブ漬けにしてやろう。それがウチらの目論んでいた「修羅三千世界」計画。」
そばかす娘「本当にテロじゃねえか!」
お嬢「・・・以前、貴方の仲間。仮面の神父は、「我々は同じ方向を向いているけれど、降りる駅が違う」。そう云っていたわ。貴方の駅は」
男の娘「ウチの駅は、「姉ちゃんの女神」化。・・・そうだね。いっそ駅を追って説明したほうが分かりやすいカモ。えっとな・・・」
男の娘「一番最後の駅。分かりやすいのが神父さん。あの人は、人類が総ドラッグ漬になって、すべての事柄を「決闘」で決める社会を目指している。ウチらの犯行の終着点と目的が完全に一致しているのは彼だけ。」
お嬢「思想犯。確信犯。狂信者。確かに彼の理想論はそんな感じだったわ。」
そばかす娘「で、お前は?」
男の娘「ウチの目的は・・・いやその前にウチの姉ちゃんの目的を言ったほうが早いか。ウチの姉ちゃんは。色々省いて言うけれど、もうすぐ死ぬんだ。」
そばかす娘「!!それは・・・なんっていうか。すまねエ」
男の娘「なんで君が謝るかしらないけれど。そう。それもな。姉ちゃんは生命活動を残したまま。その身を生かしたまま、姉ちゃんとしての意識、人格、心。そういうものが死んじゃうサダメなんだ。そう。ちょうど、」
お嬢「「グリムロの少女」。のように。」
探偵「!!!」
男の娘「正解。姉ちゃんは、何よりも決闘が好きで。「決闘をしていたい。その間だけ私は自分でいられるから」・・・そんな願望を持っている。」
男の娘「ウチらが「グリムロの意識」を封印したカードを持っているのは知っているよね?隠してもしょうがないからバラすけれど。ウチらの計画の最終段階として、封印された「精霊グリムロ」を無理やりウチの姉ちゃんに「降ろそう」としている。」
探偵「・・・」ぐぐぐ
お嬢「お師匠。眠っている彼女を利用するな、なんて怒りがこみ上げるのはわかるけれど今は我慢して頂戴。」
探偵「分かっている。早く続けろ。正直なところ、俺はイライラしているからな。」
男の娘「・・・ごめんなさい。けど。ウチはそうする事が姉ちゃんの一番の幸せになると思っていた。・・・精霊の力を降ろし、器となった姉ちゃん、グリムロの力を使って、決闘ドラッグをさらに強化。感染力をさらに上げる。そして決闘ジャンキーだけに見える存在…常に決闘に寄り添う「女神」になる。それが壊れていく姉ちゃんの最大の幸せ。功績になると思っていた。意識が死んでもデュエルの中で生き続けれると思っていた。」
そばかす娘「・・・それこそ今更だけど、ドラッグの後押しって言っているけどさ。精霊の力って便利すぎじゃない?大体、そんなに都合よくコントロールできるもんなの?お師匠の・・・その、14年前の事件のときの通りなら「魔轟神グリムロ」は皆殺しだとか、呪いだとかを撒き散らそうとする悪魔のまんまじゃん。そんなモンをさあ。」
男の娘「忘れていないカイ?今流れている決闘ドラッグのエネルギー源は「封印されたグリムロのカード」からあふれているもの。封印が解ければドラッグへの後押しは強くなるのは、ほぼ確定。それから、え~っと。悪魔としての「グリムロ」・・・は。恐らくその力が殆ど薄らいでいる、と思われるんだ。
探偵「!!」
男の娘「推測だけれどね。もしもまだ「悪魔グリムロ」の力が十二分に健在ならば、「封印されたカード」からあふれる力は「純粋な呪い」の筈なんだ。けれど実際に出ていた力は決闘ドラッグのエネルギーになるほどの「決闘願望」。・・・ウチ、直接は知らないけれど。その体の主の娘の方が強く残っている証拠んなんだと思う。それに。それにな」
男の娘「・・・もし降臨したグリムロが呪いを振りまく「災厄」だったとしても。それはそれで良かったんだ。」
探偵「・・・」
男の娘「ウチはそれでも良かった。どうせ世界を壊すんだ。壊れ方が変わっただけでウチらがどうなろうが知ったこっちゃなかった。」
うつむくドレスの少年。世界を、自暴自棄な無理心中に巻き込むな、という怒りはあった。けれど、その余りにも虚無に満ちた表情の前に、探偵たちは文句を言う事は出来なかった。
探偵「・・・そうか。納得した。だが話が外れている。「君のお姉さんをドラッグのエネルギーへと繋げる。それがお姉さんの望み、「永遠にデュエルをしていたい」となっている。」けれど君の望みではないだろう。」
男の娘「いいや。それがウチの望みだって。ウチの望みは、「姉ちゃんが最大幸せでありがたみのある方法で死ぬ」事。だって。それ以外にウチの姉ちゃんが幸せになれる方法なんてない。助ける方法なんてない。だったら。最大限姉ちゃんが望む方法で殺してあげる。それができれば・・・きっと。」
男の娘「ウチの。ウチの「憎い」って気持ちも許される。だからウチはそう。「許されたい」。それだけだよ。」
探偵「・・・」
そばかす娘「・・・」
お嬢「そうね。貴方のお姉さんの降りたい「駅」は神父の駅に辿り着く途中の「駅」。そして貴方の「駅」はお姉さんを送り届ける事そのもの。・・・なんて感情的な連中なのよ。全員そのまま死ぬつもりじゃないの。誰一人として打算的な幸せを狙っていない。悪党ならば「世界を丸めて俺たちが支配してやる」位言ってほしいものね。」
そばかす娘「!そうだよ!あのくそアイドル!アイツは何をしようとしているんだよ!」
探偵「教えてくれ。アイツは、あの決別の時、二度と戻らないと言った。・・・俺は、結局あの娘を救えなかった。けれど、これ以上失いたくない。アイツを止める為ならばなんだってする。だから教えてくれ。」
男の娘「・・・あの人も。きっと、今の貴方と同じ気持ちだったんだろうね。探偵さん。」
探偵「どういう事だ。」
男の娘「ゲスのお嬢さん。君は神父さんから話を聞いているんだよね?ウチが言うよりも、探偵さんに響くと思うんだ。教えてあげて。」
お嬢「・・・そうね。私が聞いた話では・・・アイドルさんは、・・・」
・・・・・同時刻。キャンピングカーの位置より40分。ノースマウント国際電波管理局。雪山のふもとにそびえるその電波塔は、雲を刺し、先端は隣の山の頂上にも届く。いいや。月をも串刺しにする様だった。
それはさながら、神の世界への階段。天界への掛け梯子。
そして、最終戦争のラッパの音をその電波に乗せる前に、悪党三名、神父、アイドル、月の子は最後の休息をとっていた。
仮面神父「う~~~ん。本来ならば、この時刻には男の娘がドラッグ患者の兵隊を連れて来るハズだったのですが。こりゃ失敗しましたねエ。きっと。」
月の子「デュエル」
アイドル「・・・だから止めろってボクは言ったんだ。探偵はドラッグ患者の司令塔には向いていない。巻き込めば周りが動く。彼は酷く無駄な人生を送っていたけれど、その癖周りには恵まれているからね。」
仮面神父「そうですねエ。丁度、貴女の様に。」
アイドル「・・・余計なことを言うな。」
仮面神父「余計なことではありません。むしろ、誇るべき。後世に伝道すべき奇跡そのものだと思っていますよぉ。貴女は、全てあの男への「愛」で出来ている。「精霊と化したグリムロ」を出現させて。その力で14年前にその身を戻し、「あの日」を無くそうとしている。」
アイドル「おい」
仮面神父「もしも本当に。そのグリムロの力に「時空をも超える力」があるのならば。この世界を飛び越えて過去の世界の時間修正だって可能。なのでしょう。いやはや!自分を追いつめた!自分を苦しめた者の力にまで縋って!彼を貴女の愛で救おうとする!なんて素晴らしい「奇跡」!!」
アイドル「・・・それは違うよ。」
仮面神父「はて?」
アイドル「・・・ボクは。ボクの欲望のために探偵を利用するだけだよ。エゴだけさ。」
・・・・・・・・
そばかす娘「・・・時間を戻す!?なんだよ!いきなりSF!?」
探偵「・・・っ!」
お嬢「彼女は。そう言ったわ。そして彼女は「全てをあるべき姿に戻す」。そういったらしいわ。・・・察するに。」
男の娘「姐さんに失礼だから突っ込んだところまでは知らないけれど。アイドルの姐さんは、14年前の悲劇そのものをなくす。そんな事を目論んでいるらしい。それはきっと。」
そばかす娘「グリムロの娘の」
お嬢「よくて、出会いを無くす。悪くて「グリムロの少女」抹殺。お師匠と会うその前に。運命の日が起きるその前に。因果を消し去ろうとしているのね。」
探偵「・・・あいつ。」
そばかす娘「・・・きっとその後は。・・・なあ。「タイムトラベル」なんてよく分からないけれど。時間移動が出来たとして。本人はどうなんだ?その、14年前の子供のころに戻るのかな?それとも、その年齢の自分自身を見る事になるのかな?」
お嬢「そんな事しらないわよ。現実問題、そんなSFな事があり得るのかは分からないし。それでも、その一瞬のチャンスがあればそれで十分なのよ。きっと」
そばかす娘「・・・」
・・・・・・・・・
そばかす娘「何が「漏れ」だよ!分かっているんだよ!アンタはきっと、探偵さんの事を、」
アイドル「「愛している」とでも?」
・・・・・・・
そばかす娘「なあ!アンタもそうなんじゃないのか!?あたしと同じ、このドスンとした重りを!十五年間背負ってきたんじゃないのか!?だとしたら、アンタはあたしより救われない!せめて!吐き出せよ!」
アイドル「おいおいおい。随分な事を言うじゃないかいwww漏れをチミの純情センチメンタル事情に巻き込むなw
そばかす娘「でも!アンタは絶対に、」
アイドル「いいかい。別に、これはキレて言っているわけではないがwww・・・キミに関係あるの?」
そばかす娘「!!」
アイドル「キミが探偵チンに恩義を感じていたり、ボクに何かを感じ取ったとして。だから何だ?何十年も持っていた感情や付き合いを、君がとやかく言えるのかい?どんな立場だい?」
そばかす娘「それは・・・」
・・・・・・
そばかす娘「・・・こんな事言うのはアレだけどさ。もし戻るのなら、本人自身も14年前から人生がやり直せるタイプだといいな。本来あるハズだった、グリムロによって滅茶苦茶にされなかった人生。探偵さんと一緒に寄り添う人生をやり直せる方が、まだ救いがある。だから言ったのかな。「誰のためでもない。ボクの為に」・・・なんて。」
男の娘「・・・そーなんかもね。」
ある女の狂気ともいえる愛。
けれど。二人は納得しかねていた。
お嬢「・・・どうなの。探偵さん。」
探偵「なにがだ。」
お嬢「なにがだ、じゃないわよ。貴方張本人でしょうし。今更、アイドルさんの気持ちに「え。ゴメン。よく聞こえてなかった。」は無しよ。というか。そもそも。多少なりともは自覚していたのでしょう?」
探偵「・・・ああ。まあ。そうだ。」
お嬢「照れるなキモい。いや別に、責めているわけじゃないのよ。お師匠が不器用なりに責任を取ろうとしていたのは旅行の途中で何となく分かっていたし。ねエ?そばか」
そばかす娘「ふん」ぷく~~~~
お嬢「・・・嫉妬丸出し丸は置いといて・・・というか。貴方、この娘に対してちゃんと何か措置取りなさいよ。あんだけ「愛」「愛の巨人」「ラブで戦う」って言わせたんだから。ちゃんと、オチをつけなさいよ。」
探偵「・・・おう。」
お嬢「で、そう。どう思うのよ。アイドルさんの「犯行動機」。」
探偵「・・・筋は通っている。俺だって、何度あの日がなければと、心の中で思っていたか。ワイドや、アイドルがいてくれたから俺はそれを引き出しにしまえたけれど。アイツがそう思っていても。おかしくはない。・・・だけどなあ・・・。」
そばかす娘「?」
探偵「納得がいかない。俺の知っているアイツはいつでも一枚隠していた。言葉だったり、本心だったり、切り札だったり。高校の頃なんて最初は自分の性別まで偽っていたんだ。「あの日」のことすら、ずっと隠していて、「鏡の拷問」のことなんてさっき初めて知ったよ俺は。」
探偵「何か、気に食わない。アイツなら何かまだ隠している。それが大きなことなのか、小さいことなのかは分からない。けど。奴は何か核心的なことをまだ言葉にしていない。」
お嬢「私もそう思う。理屈じゃないけれど。もっとあの人は。意地らしい程にひねくれていて、愛おしい程に意地っ張りだったのよ。「アイドル」として。だからファンがついてきた。」
探偵「キミたちに一つ頼みがある。これから、俺達は奴らの計画を止めるが。アイドルがいたならば。俺が相手をさせてくれ。アイツの本心を引き出せるのは。どうせ。俺だけなんだろう。」
お嬢「「オピオン」相手って意味では相性心配だけど。分かったわ。」
そばかす娘「いいけどさ。無茶すんなよ。探偵さん、一回負けているんだからな。」
ワイド「肯定」
男の娘「まあ。実際問題のところ、間に合えばいいけどね~~~。」
探偵「?それは、俺達が到着する前に、「グリムロ」の覚醒と電波ジャックを完了し終わらすって事か?」
男の娘「・・・ううん。それもまあ。「一味側」として期待しているけれどさ。どっちかというと。頓挫って意味でさ。」
お嬢「はあ?」
男の娘「いや。そう。正直、言うの恥ずかしいからというか。言うタイミングを逃したから言わなかったんだけどさ。正直。既に計画の成功率、く~~~~~っそ下がっててさ。なんでかというと、主にキミたちの活躍なわけで。」
そばかす娘「まどろっこしいな。早く言わないと殴るぞ。」
男の娘「だからな!ウチらが攻めようとしてるいのは「国際電波管理局」!既にテレビでテロっている時点で警備ビンビンなのは目に見えているの!!だから!それを圧殺するためにも決闘ドラッグ患者を「兵士」として!兵士を統括するための「司令塔」を集めていたのに!それをどこかの少女二人が潰したせいで!!ぶっちゃけ!普通に負けて!!普通に捕まっているかもしれない!」
お嬢「逆ギレ!?」
そばかす娘「だせェ!」
探偵「なら良いんだけどな。アイツらは既に現世の未練のない連中ばかりだ。追いつめられれば追いつめられるほど、危険だぞ。どっちにしろ。ここで止まる理由にはならない。・・・そろそろ着くか。準備をしておいて。正真正銘最後の決戦だ。」
そばかす娘「おう!」
お嬢「言われなくても。」
・・・「ノースマウント国際電波管理局」一階。エントランスホール。
三人の侵入者を囲う様に、50人ものセキュリティーが立ちふさがる。
退路は途絶え。目的地である電波塔最上階へのエレベーターは封鎖され。階段には犇めく決闘戦士の群れ。
三人は背中を預け、必死な抵抗を目前の敵へ見せつける!
仮面神父「むむむ!「サフィラ様」で「ゴヨウ・エンペラー」を攻撃。そして手札より無双の力、「オネスト」発動でございます。これで私の勝利ですう。」
セキュリティー4「っち!!ぐおおおおおおおおおお!!!」
仮面神父 WIN - LOSE セキュリティー4
仮面神父「ふ!三人目。とはいえ。そろそろ、きついですねェ。不味いですねェ。」
サフィラ「本当に。不味いぞ。貴様のデッキは言ってしまえば「出落ち」。初手リリーサー使用の儀式出来るかどうか。それだけの話じゃ。ネタが分かればのう。」
セキュリティー6「はっは!!次は俺だ!犯罪者!!そんなデッキで俺に勝てると思うなよ!?」
サフィラ「ホレ。あやつ絶対に「帝」使いじゃぞ。」
仮面神父「ぐぬぬですねェ。こりゃ真剣に不味い。」
セキュリティー5「ほらほらほらほら!?どうした有名人!「マドルチェ・ティアラミス」の効果でお前の「ヴェルズ・オピオン」をデッキに戻してやらあ!!」
アイドル「っく!!!」
月の子「「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」で攻撃~~~。」
セキュリティー7「ごおおおおおおお!!!」
月の子WIN‐LOSEセキュリティー7
月の子「こんなに決闘できるなんて、なんてイイ日なんだろねー。次の相手は・・・う!」ふらっ!
セキュリティー10「!あの少女!もはや体力的限界がきているぞ!早く保護をしろ!!」
仮面神父「不味いですね。いや本当に。まじで。もはや退けぬと思い、突撃しましたが。もはやここまでしょうかねェ。それこそ「奇跡」が起こらぬ限り。我々はここで捕まる。それが運命でしょうかねェ。」
アイドル「っ!!!こんな所でェ!!!罠!!「侵略の波紋」!!墓地のインヴェルズを呼ぶ者を蘇生させて盾に・・!!」
セキュリティー5「っは!!ティアラミスで攻撃!そのまま「インヴォ―ガー」でダイレクトアタック!!」
アイドル「ぐうううううおおおおおお!!!まだだ・・・・!!こんなところでは止まれないいいいい!!!止まっちゃいけない!!!」
月の子「・・・まだ・・・まだ私は。決闘の中で生きたい・・・だから・・・まだ寝ないよ。もっと夜更かし・・・するんだから。決闘~~~~!」
セキュリティー10「っく!ならば私が必ず倒し、救ってみせる!」
仮面神父「・・・まだまだ。これで終わるわけには行きませんねェ。この者たちを目的の駅に見届けるまでは。私自身。そして姫様へ献上する「奇跡」の世界の完成までは・・・!アイドルさん。」
アイドル「なに!?」
仮面神父「計画を早めます。一か八かと言う奴ですウ。この場で、「精霊グリムロ」を呼びましょう。」
アイドル「!!」
仮面神父「本来ならば、電波ジャックを終えた後で確実な安全の中行いたかったですがネェ。このまま敗北するならば、いっそ賭けにでましょう。「月の子」。申し訳ないですが、この場で始めましょう。貴女の女神化を。」
アイドル「ええい!任した!!どうとでもなれ!!!」
月の子「う~~~ん。分かった。いきなりだけど。きっと。このまま死んでいくよりはマシだよね。決闘の中で生きていけるならば。私はそれで構わないよ~~~。」
仮面神父「では!!さあさあセキュリティーの皆様方!!これより「奇跡」が起こりますよお!!!万雷の拍手と聖歌を以て出迎えて下さい!!!」
仮面神父「髪を。」
月の子「はい。」
長い金髪が。十字架を模したナイフで切られた。
仮面神父「爪を。」
月の子「はい。」
少女は長く伸びた自分の爪を、噛んだ。
仮面神父「水を。」
月の子「はい。」
神父は杯から少女の頭へちょろちょろと水をかけて。優しく穢れを洗い流す。
仮面神父「これより。貴女の身はこの世ならざる者を招きます。貴女の名前は。そう。それを最後の最期に叫びなさい。黒き札を!そして姫様。祝福を!!!」
月の子「はい。」
月の子がポケットに入れていた、「黒い札」。「かつてグリムロ」を封印したそのカードを掲げ!自らの心臓へ突き刺したッ!!!
サフィラ「「我。奇跡の代行者。彼の札に宿りし古の魂に。安らぎと自由を祝祷する・・・!」」
かッ!!!
竜の姫の祈りと共に「黒い札」へ青い稲妻が走る!
かつて機皇帝ワイゼル∞が強引に封印した力。溢れる程荒れ狂うその力。仕舞い込むのは難しくとも解き放つ事には容易であった・・・っ!!!
稲妻の後。今度は「月の子」の身体から、焦げ臭い、赤黒の煙がゆっくりと、だが力強く大量に溢れ出る!
セキュリティー10「‼‼‼大丈夫か!?」
セキュリティー7「ちいい!!!なんだこれは!?何が起きている!?」
セキュリティー6「っく!なにか不味い!!早く確保だ確保!!!」
仮面神父「おろろ。頼みますよォォおおおお!!奇跡よ起きよ!」
アイドル(「髪」「爪」・・・そして「名前」。あの家の仕来り。あんな家に頼み込むのは本当に嫌だ。だけど頼む。頼むから。今だけはあの「儀式」をもう一度!!もう一度起きよ!!「悪魔」よ!!)
煙の中。ボンヤリと少女の周りに灯篭の様な灯りがつく。その火は亡霊。かつて死んでいった歴代の「グリムロを宿した女」の魂。それが次々に月の子の口へと入り込んでいく!!!
月の子「~~~~~~~~~~んんんんんん~~~~~~~~!」
仮面神父「叫びなさい!!貴女の名前を!!かつて呪いの一族は、娘の所有権を親だけが知る「隠し名」を以て示し!子の運命を定めた!!しかし!貴女にその定めはない。貴女自身の名前を叫び、全てを支配しなさいッ!!」
月の子「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!ぐうううううううううううううううううううううううう!!!!!あああああああああああああああああああああああああたしはああああああああああああああああああ!!!」
「モンデンキント!!あたしはモンデンキント!!!悪魔の血すら飲みこして、地球を照らす月の王女!!!決闘の女神となる!!!」
「モンデンキント!今ゆきます!!」
最後に現れたのは「最後のグリムロの少女」の亡霊。ニコニコとした笑顔のまま、月の子へと纏わり一体化する。
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
三つの事が同時に起きた。
セキュリティー7「ぎゃああああああああ!?目が‼目が!!!」
月の光、全ての者の目をくらまし。
セキュリティー10「ッ!!!なんだ!!!足が!!!重いッ!!!」
月の引力、全ての者を地に捻じ伏せ。
セキュリティー6「っち!!!俺が仕留め・・・!!!誰だお前!?」
月の影。二つの異形の決闘王を形造る。
月の子「おおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
仮面神父「!!今がチャンスですねえ!!!」
アイドル「いや!!待って‼‼影が動く!!」
月の子「―――――――――――――――――――――影と影。――――――――二つの王となす。」
「全ての欲望よ!呪いの一族の欲望を担い、全てを吐き出せッ!!!召喚ッ!「混沌王」!!!」」
「次元を!空間を!!時を!!!端末世界より現出したその力!!!全てを吐き出せ!!
召喚ッ!!「時戒王」!!!」
セキュリティー10「うおおおおおお!!!!!!!」
セキュリティー7「増援でも呼んだかコイツ!?化け物め!!!」
セキュリティー6「だが!しかし!!俺達セキュリティー50人が相手よ!!」
アイドル「・・・!!!時戒王・・・!?」
混沌王「我、虚ろなる神。生贄の羊はどこぞ?」
時戒王「・・・・・・・」
セキュリティー一同「おおおおおおお!!」
「「「「「デュエル!!!」」」」」
20分後。「ノースマウント国際電波管理局」
ボロボロのキャンピングカーはようやく山と塔の麓に辿り着いた。
戦士たちは車から飛び出し入口へ駆ける。
そばかす娘「うわ!外寒い!」
探偵「何て言ったって雪山の麓だからな・・・だが、妙だな。」
お嬢「ええ。セキュリティーがいるのならばもう少しうるさくてもいいのだけれど。静かすぎる。」
そばかす娘「まさか全滅した・・・!?」
男の娘「え。嘘。」
お嬢「なんで貴方が信じていないのよ・・・。とういうか、妙な動きしたらその場でワイドさんが撃ち抜くから覚悟しなさいよ。」
ワイド「肯定。」
男の娘「ひいいいいいい!」
探偵「まあ。なんでもいいさ。この扉を開けたならば。全てわかる・・・いくぞ!」
ばたん!
扉を開けた先には・・・・
セキュリティー7「ぐおおおお・・・」
セキュリティー6「なんだこれ・・・」
セキュリティー14「化け物・・・め・・・」
そばかす娘「うお!?まじで屍累々!?」
お嬢「いや待って!まだ一人立って・・・闘っている!?」
セキュリティー10「は・・・はあ。む!!この場で倒れるワケには・・・!!」
混沌王「よく足搔いたが。終わりの時だ。やれ「●●●●」」
光る影・・・矛盾しているようだが、そうとしか言えない、圧倒的なオーラを纏う影の王の場の「門」から大熱量の光線が放たれ、相手モンスターを無視し、セキュリティー隊員の体を射抜く。
セキュリティー10「があああああああああああああ!!!」
セキュリティー10ライフ 4600-6000=-1400
WIN 混沌王
そばかす娘「!!6000のバーン!?なんだよあれ!?つーか!あんな奴お前の仲間にいたのかよ!?よくも隠してやがったなこの野郎!?」ぐりぐり
男の娘「いてえええええ!?まじで!!知らない!ウチは知らないあんな奴!?知らないから痛いの辞めて!!」
お嬢「コイツが!セキュリティーを全滅させた・・・!?どう見ても異形の影じゃない・・・!」
セキュリティー10「・・・気を付けろ・・・」
探偵「!!」
セキュリティー10「我々は・・・敵を追いつめていたが・・・少女の体から突然、あの影の魔人が・・・」
お嬢「二体!!あいつ以外にももう一人いる・・・!?」
男の娘「ひゃあ!!!やったやった!!まじやった!!ウチのインフォメ想定外のこの状況!?成程成程!!確かに!この想定外!予想外!ココロオドルに値する!!」
そばかす娘「てめェ調子乗ってるんじゃあねェぞ!?」ぼこッ
男の娘「ぐへ!?」
セキュリティ10「二つの影の前におれたちは全滅した・・・。半数を超えたところで・・・もう一つの影が消えて・・・それを追うように敵三人ともが上に・・・行った。」がく
探偵(迂闊だった・・・!先行させられているとはいえ、敵の顔はほぼ割れ、戦略もガラスのデッキだった、が。ここにきて新たな敵だと・・・!)
混沌王「次の生贄は誰ぞ?数人まとめてかかってくるか?」
そばかす娘「余裕綽々ってか!?」
お嬢「・・・お師匠。ここは私たち二人で食い止める。」
お嬢「ねえ。貴方。うら若き少女二人がお相手じゃご満足できないかしら?」
そばかす娘「アタシも!?」
混沌王「良い。誰だろうと構わない。早いか遅いかの違いだ。生贄にな。」
お嬢「そりゃどうも。さ、行ってお師匠。」
探偵「だが!」
お嬢「別に身を盾にしている訳じゃないわ。セキュリティの言う通りなら。此奴に類する敵がもう一人いる。そして、こうしている間にも敵は上に上に登っている。時間はないわ。なら同時進行でいかなきゃ。此奴は私たち二人で潰す。それだけの事よ。・・・ついでに。そこの変態美少女少年も縛って置いておいて頂戴。変に逃げられたら困る。」
ワイド「肯定。バインド発動。」
男の娘「びゃ!?縛るなよ!!痛い痛い!」
探偵「・・・分かった。だが、俺だって時間食うだろうな。もう一人のその新たな敵とやらと戦えば。だから。」
お嬢「さっさと勝って、助けに来いと。随分恥知らずになったわね。お師匠?」
探偵「生来根暗なもので。それじゃ行くか。ワイド。」
ワイド「肯定」
そばかす娘「すぐ追いつく!だから首を洗って待っていろ!!」
探偵「それはもはやリベンジ系の使い方だぞ・・・ああ。無茶はするな。・・・そうだ。最後に一つ。おい少年。」
男の娘「うち?」
探偵「・・・君のお姉さんの体に、「グリムロ」を降臨させる。それが可能ならば・・・。」
言いにくそうに。それでも言わずにいられない言葉。例え夢から醒めたとしても、確認しなければならない質問を探偵は続ける。
探偵「元の体に、グリムロごと封印した「彼女の魂」を移すことはできないのか?」
男の娘「ああ。それは無理。」
意を決した質問は一瞬で霧散した。
探偵「っ・・・。」
男の娘「期待させちゃって悪いね。でもウチが教えられたインフォメに聞くと。ウチの姉ちゃんにだけ降臨できるのは、限りなく相性がいいから。例えもとの体だろうと、受け手側が呼び込もうとする明確な「意志」が必要だったから。「いつまでも決闘を交わしていたい」願望を受け手側も持っているから。肉体的にも健康だから。それに、降臨といえども彼女そのものの人格がコピーされるとは思えないしね。」
探偵「・・・そうか。」
探偵(「受け手側」の意志がなければダメ、か。・・・そうか。あの一族が「グリムロ」を受け継がせる少女を雁字搦めにしていたのは。あくまで「本人」の意志としてそれを成立させるため・・・か。・・・どこまで行っても救えないな。そりゃ。)
男の娘「でも。くす。面白いねえ。同じ質問するなんて。」
探偵「?」
男の娘「それとね。まったく同じ質問をね。アイドルの姐さんがしてたんだよ。」
探偵「あいつが・・・だと?」
男の娘「その真意。ウチのインフォメでも読み切れないけれど。アンタには知る権利があとうだろうね~~~。」
お嬢「お師匠!」
探偵「っ!ああ。行くぞ。」
ワイド「肯定。」
ようやく探偵はワイドともに階段を駆け上がっていった。
お嬢「・・・さて。待たせて悪かったわね。え~~っと。」
混沌王「我の名は「混沌王」。カオス足り得る贋作の者。存分にかかってくるがよい。」
お嬢「いくわよ・・・」
そばかす娘「ああ!!ぶん殴りぬける!」
混沌王「威勢のいいことだが・・・その前に!」
混沌王がその手を空へかざすと、自身と少女二人を包み込む紅きコロシアムを作り出す!!
お嬢「!!」
そばかす娘「なんだこれ!?アタシたちのライフが8000ずつになっている!?」
混沌王「これが通常の決闘と思うな。我と戦うとき。少々フェアなルールにさせて頂くぞ。」
お嬢「!貴方のライフ・・・16000!」
混沌王「そうだ。そして順番は我、その後貴様ら二人・・・。貴様らのターンから攻撃は許可される。そして、だ。我のデッキは8枚。」
お嬢「!?」
そばかす娘「はあ!?お前、なめてんのか!?」
混沌王「なめてなぞおらん。我のデッキは8枚。それは我が生まれてより決まっている。そして、この力を発動。「首領決闘三千陣」。」
コロシアムに紅い瘴気が満ちる。
混沌王「この力の中で決闘をする際。我はデッキ切れによる敗北はなくなり。我の受ける特殊条件勝利は8000のバーンダメージに。そして我はドロー時に墓地のすべてのカードを回収する。更に。我のカードへの除外は、すべて「破壊」に置き換えられる。」
首領決闘三千陣
1人のプレイヤーに以下の効果を適用させる。
1. ドローフェイズでは通常のドローを行い、更に自分の墓地のカードをすべて手札に加える。
2. ドローができないことによるボス側の敗北はない。
3. 通常召喚の回数制限はない。
4. カードは除外できず、プレイヤー側の「除外する」効果は「破壊する」に置き換えられる。
そばかす娘「っち!なんだよこれ!?こんなの意味が分からない!」
お嬢「闇の決闘、なのかしらね?けどいいわ。」
そばかす娘「いいの!?」
お嬢「やるしかない。此奴を潰して上に行く。それだけよ。今すべきことは。」
混沌王「準備はよいな?では、始めよう。生贄の決闘を・・・!」
「「「決闘!!!」」」
お嬢ライフ8000 そばかす娘ライフ8000 VS 混沌王ライフ16000
混沌王「我のターン。我は、フィールド魔法「●●●●・●ッ●―●」を発動!」
お嬢「!!!」
そばかす娘「おい!瘴気がかかってカードが見えないし!雑音でカード名も聞こえない!」
混沌王「我は二枚目の魔法。「●●●●・ダイレクト」発動。自分フィールド上に四体のトークンを生み出す。」
●●トークン
攻2000/守0
このカードが戦闘を行ったダメージステップ終了時に、自分フィールド上に存在する「●●」と名のつくトークンの攻撃力は倍になる。
お嬢「一気に四体も!?」
そばかす娘「!!なんだあいつら!?レベルもランクもない!?」
混沌王「そして通常召喚。場のトークンを1体リリースし、我は、「●●●1 ゲート・オブ・カオス・●●-シニューニャ」を召喚。すべての秩序を破壊し、混沌なる闇へ。世界を真なる姿へ導け。」
混沌王「こやつの効果発動。我はコヤツ以外の我の場のモンスターすべてを生贄に捧げ・・・その攻撃力の合計分を一人にダメージとして与える!!」
お嬢「なにを!!」
そばかす娘「嘘だろ!?!?!?!?!?!?!」
混沌王「喰らえ。そちらの小さな少女よ。」
謎に包まれたモンスター。その霞が僅かに薄らぎ、一切の希望を捨てさせる「門」から巨大な砲撃が発射される!
そばかす娘「ぐああああああああああああああああ!!!」
お嬢「!!!」
そばかす娘ライフ8000-6000=2000
混沌王「これでターンエンド。貴様らの番ぞ?」
お嬢(今のがさっきセキュリティにとどめを刺した一撃・・・!)
そばかす娘(っ!滅茶苦茶すぎる!しかも今のカードも回収されるから・・・。このままじゃ毎ターン6000バーンダメージってか!?ふざけるな!!)
お嬢「っく!ドロー!なにがなんだか分からないけど!!ドロー!!」
お嬢「私は!雲魔物キロタロスを召喚!そして水属性モンスターがいることで手札から「サイレント・アングラー」を特殊召喚・・・!そしてX召喚っ!!」
「天と海の水交わりて。大地に眠る命を迎えよっ!!」
ランク4っ!!「No.37 希望織竜スパイダー・シャーク」!!
鮫とも蜘蛛とも言えぬ奇妙なその生物が水泡をあげて大地より浮上するっ!
No.37 希望織竜スパイダー・シャーク エクシーズ・効果モンスター
ランク4/水属性/海竜族/攻2600/守2100
水属性レベル4モンスター×2
「No.37 希望織流スパイダー・シャーク」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分または相手のモンスターの攻撃宣言時、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。相手フィールドの全てのモンスターの攻撃力はターン終了時まで1000ダウンする。
(2):このカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた時、このカード以外の自分の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
そばかす娘「なんだそのモンスター!?きしょ!?」
お嬢「クク。バトルよ。スパイダーシャークで貴方のモンスターを攻撃。この時スパイダーシャークの効果発動。オーバーレイユニットの「キロタロス」を送り、相手の攻撃力を1000下げる!!そのまま撃破よ。」
混沌王「・・ふむ」
混沌王ライフ16000-1600=14400
お嬢(・・・反応、なし!?てっきり何か反撃されるかと思っていたのだけど・・・。まずいわ。本当にこの相手が何者なのか分からない・・・!)
お嬢「カードを2 枚セット・・・。ターンエンドよ。」
そばかす娘「露払いご苦労お嬢!!ドロー!!・・・っ!!やべえ!!きたああああああああ!!!」
そばかす娘「アタシはっ!「RUM-七皇の剣」発動!!!きてるぜえええええ!!!」
混沌王「ほう」
お嬢「!!やるじゃない!!」
七つの色彩が放つ光の剣が!そばかす娘のエクストラデッキへ光り輝く道を照ら・・・
混沌王「・・・」にやり
そばかす娘「いくぜえええ!!!エクストラデッキから!!流星のセスタスを召喚して!!!」
・・・・・・・・しーん
そばかす娘「・・・え!?なんで!?はやく出てこい!!セスタス!カエストス!?」
お嬢「どうしたのよ早く!!」
混沌王「ふふふふふ。早くしたまえ。」
そばかす娘「うるせえ!!出てこい!!セスタス!?」
お嬢「!!!嘘!」
混沌王「早くしたまえ。貴様のデッキから墓地へ送るモンスター、をな。」
そばかす娘「はあ!?・・・!!!!」
確かに、エクストラデッキに目を向けた。一瞬視界から七皇の剣は消えた。
だが、ほんの僅かなこの一瞬で。高々と掲げた切り札は!
そばかす娘「なんで!?なんで「愚かな埋葬」になっているんだよおおおおおおおおおお!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!」
超スピードとか、催眠術なんてちゃちなモノじゃない。もっと恐ろしいものがコロシアム沿いに静かに脈打つ。
お嬢「・・・なるほど。よーやく理解したわ。貴方の正体も。貴方が召喚されたその方法も・・・!!」
そばかす娘「なんで!?セブンスワンが!セブンスワンが・・・!!」
混沌王「ふははははははははははは。ならば答えようぞ。嘆く少女よ。」
混沌王は。美しく血よりも紅い唇を開けて、こう、云った。
「書き換えたのだ。」
第28話「首領決闘三千陣」終
・・・エクストラターン
そばかす娘「セブンスワンが!!セブンスワンが!?愚かな埋葬になっている!?」
混沌王「書き換」
そばかす娘「よくもやったな!?弁償しろ!?高かったんだぞセブンスワン!!」
混沌王「何と浅ましい!?」
オリカは一切出さない(OCGカードだけで一般的遊戯王プレイヤーが使えるカードだけとは言ってない。)
滅茶苦茶な俺ルールじゃないか(憤怒)と思う方は「首領決闘」を英訳して検索検索ぅ。