遊戯王 決闘探偵 -雲と鉄-   作:T3PO

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第二章 スタート


第2章 決闘探偵助手の野望
第四話 決闘探偵助手の野望


第四話 決闘探偵助手の野望 

 

3月13日 事務所

 

探偵「ただいまっ、お?」

 

ワイド「お客様です」

 

お嬢「お邪魔しているわ。」

 

探偵「おお。どうした。2週間ぶりくらいか。」

 

お嬢「ええ。先日はお世話になりました」ぺこり

 

探偵「・・・うへ。うわ」

 

お嬢「何かしらその露骨な嫌な顔は。」

 

探偵「・・・どうせアレでしょ。言いたい事当ててみようか。」

 

 

「「なんで元プロって教えてくれなかったよ」」

 

お嬢「正解♪」

 

探偵「やっぱりだ。」

 

お嬢「あら。誤解しないでよ。別に怒ってるワケじゃないわ。そりゃ只のガキの依頼人に話す義務もない事位分かってるわ。ど う せ。」

 

探偵「・・・稽古か、コネか。ってところか?」

 

お嬢「ええ。それも勿論欲しいわ。けど何よりもね。プロとして闘う心境、経験、流儀。そんなお話がお聞きしたいの。これから私が挑むべき世界の実態、生のエグいエグいリアルを知りたいの。」

 

 

お嬢「世界ランクにて152位。国内ランカー45位。リングネームは「ガーベージネック」。「カイザーリーグ」に所属し常に安定したプレイングを誇る。リーグ勝率は0.5735。臨機応変に攻撃をいなし確実に勝利を収める実力派。デビューしたのは9年前の18歳の時。昔から奨励会に所属していたエリートを押し分けて入ったという、実は異例のデビュー。

 

 

プレイングは特異なギミックで奇をてらう相手に強く、センセーショナルにデビューした新米プロデュエリストを確実に負かす事から、「プロデュエリスト界の話題潰し」「空気読めない」「話題に水差し野郎」の名前を一部で欲しいがままにする。苦手な相手はヴェルズ。現在の国内ランカー2位のヴェルズ使いの名人には一勝もしたことがないとかなんとか…

逆に「水精鱗」や「暗黒界」などの除去手段が「破壊」中心のデッキにはかなりの勝率を誇る、生粋の「カウンター」型のプレイングでニッチなファンに有名。

 

2年前に他国で行われた「ペガサス・スタンダートカップ」で2位に受賞したとともに引退・・・

 

プロ中のプロじゃない…無礼でごめんなさい。気が付かないなんて。」

 

 

探偵「いいさ。実際、地味なポジションな決闘者だったしね。」

 

 

お嬢「そういって貰えると助かるわ。そう。つまりは単純に、私は貴方の下に弟子入りしたいの。レッスン料なら必要な分支払うわ。お願い。」

 

 

探偵「・・・なんでだ?言い方は悪いが、君の家はかなりの資産家だ。この地域の土地、交通を支配している。言ってしまえば遊んで暮らせる身分なワケだ。プロを目指すなんて実際はかなりの酔狂。なれる可能性だって低い。・・・なぜそこまでして「プロ」にこだわる?そこまでしてなりたいと思う?」

お嬢「夢なの。本気で魅せつけるデュエルで世の中に一太刀入れてやりたいのよ。」

 

 

探偵「・・・即答かよ」

 

お嬢「ええ。」

 

探偵「どうせ断っても来るんだろ?。いいさ。弟子入り。認めるよ。」

 

お嬢「!!ありがとう!!!素直に嬉しい!!」

 

探偵「ただし。修行だの堅苦しい事は出来ないからな。それと、うちの探偵業の助手をしてもらう。…それでもいいか?」

 

お嬢「勿論。それはそれでスリリングで楽しみ。」

 

探偵「それじゃ、さっそくだ。仕事してもらおうかな。」

 

お嬢「・・・あら。早速パシられるのかしら?いえ。不満じゃない。それも修行、「郷に入れば郷に従え。1年後には従えさせろ。」って言うし、構わないのだけど。」

 

ワイド「御主人。今の言い方は誤解を与えます。」

 

探偵「いや。すまん。お嬢さん。言い方を改める。一時間後に依頼人がいらっしゃるだが、その人は子持ちでね。依頼人と話をしている間、そのお子様の相手をしてもらえるかな?」

 

お嬢「相手って事は「デュエル」と捉えていいの?」

 

探偵「ああ。小学3年生らしいが、結構なデュエルファンらしくね。よろしく頼むよ。」

 

お嬢「分かったわ。ええ。」

 

 

…1時間後

 

とんとん

 

主婦「すいません。13時に予約をした主婦です。こちらが探偵事務所であっていますか?」

 

探偵「ええ。狭い事務所で申し訳ございません。奥の方へどうぞ。」

 

主婦「はい・・・あの、」

 

探偵「あ。気が回らず申し訳ございません。お嬢さん。よろしく。」

 

お嬢「ええ。」

 

探偵「こちらの助手がお子さんの相手をしますので、ご安心を。」

 

主婦「!。ありがとうございます。そしたらこの綺麗なお嬢さんに遊んでもらいなさい。ショタ。」

 

ショタ「・・・うん。」

 

探偵「よろしくね」ヒソヒソ

お嬢「ええ。近くの公園に行ってるわ。そちらが終わったらメールして頂戴。」

 

ばたン!!

 

主婦「お気遣いしてもらいすいません。本当なら子供はおいてくるべきなのでしょうが、家に一人きりさせるのも不安なので…」

 

探偵「いえ、当然の事です。ではご用件についてお聞きしてよろしいですか?」

 

主婦「はい。夫の素行…いえ、浮気の調査です。」

 

探偵「成程。そう思われた理由をお聞きしてよろしいですか?…話したくないのであればいいですが、素行調査は決して安くないので、こちらとしても適切がどうかを確認したいので」

 

主婦「・・・そもそもの始まりは2年前からでした。主人は、デュエルモンスターズの公式販売会社「デュエルカンパニーゼーション」に務めていました。」

 

探偵「それはすごいですね!!」(インダストリアル・イリュージョン社公認のところか。エリートだな。)

 

主婦「はい。主人も誇りを持って仕事をしていました。ですが2年前、グループ子会社の「デュエレスト」という企業に赴任することになり、ひどく落ち込んでしまい…」

 

探偵「確か再録カード専門の会社ですよね。「シルバーシリーズ」とかの。」

 

主婦「そうです。ですが主人は新しいカードをデザインしていち早く販売することがしたかったのらしく、「再録なんてつまらない仕事ばっかしたくねえんだよ!!」なんて…給料や待遇を見ればむしろ栄転だったのに…。」

 

主婦「それ以来、主人は荒れるようになり・・・うう・・・ずっと我慢はしてたのですが・・・先日。若い女性と!!!」

 

探偵(うわ~こりゃどうせ長くなるぞ・・・半ば最初は愚痴聞くのが仕事だからな・・・はあ・・・)

 

 

 

・・・公園

 

ショタ君を連れて、この町にずっとある公園・・・なんか気持悪い羽根の生えた女の銅像があって不気味な公園についた。

小さな子供と話すのはどちらかと言えば避けてきた事だ。私の吊り目は子供にとって怖いのか、前に幼稚園に職業見学で行った時も目を合わせた幼児が大泣きしてたっけ。・・・ちょっとコンプレックスかしら?自分の顔、美人だとは思うけれどやっぱり「キツイ」のかしら・・・。いやそんな事はどうでもいい。今はこのショタ君を楽しくお話をするのが仕事よ。

 

 

お嬢「ショタ君は今何年生なのかな?」

 

ショタ「・・・3年生」暗-

 

お嬢「じゃ。じゃあ理科とか社会とか始まったばっかりね。」

 

お嬢「・・・」

ショタ「・・・」

 

お嬢「何か好きなスポーツとかあるの?」

ショタ「・・・あんまり」暗―

 

お嬢「・・・」

ショタ「・・・」

 

・・・不味いわ。こんなにも小さい子と話すのが難しいモノとは。てっきりもっと「うんこォ!!」「好きな給食、焼きそば、揚げパン、炊き込みご飯!!」的なテンションだと思っていた。あたしがこの子位の歳は…ちょうど「アレ」を見てプロを目指し始めた時かしら…

 

 

ショタ「・・・おねえさん。ママとパパ。どっちが好き?」

お嬢「!!・・・そうね。そんなの選びようがない。って言ったらズルいわよね。」

ショタ「ううん。そうだよね・・・」

 

・・・なるほど。わざわざ相手しろってワケはそういう事。そりゃ浮気だの旦那の愚痴だのを母親が言う場面にはいさせられない、って。・・・はあ。なんでこう、大人の事情の被害者に子供がなるのかしらね。なんで二択に考えさせるのよ。

 

この前の一件もそうだけど、本当にあたしは恵まれた環境に生まれることができたんだな。お父様もお母様も夫婦仲もいいし。金持ちだし。あたしは容姿も整っていてそれでいて才能もある。何より、デュエルと大きな野望がいつでもそこにいてくれる。嗚呼。なんてあたしは幸せ者なのかしら・・・父親譲りの三白眼だけは恨むけれど。

 

 

お嬢「世知辛いわね。」

 

ショタ「?せちがらい?」

 

お嬢「イヤーな事ばっかりねって事よ。」

 

ショタ「・・・うん。」

 

・・・って言っていてもしょうがないか。あたしはいずれ最強且つ最高に心を動かせるプロデュエリストになる女よ。こんな世の中の「やるせなさ」を一瞬でも忘れさせるためにプロになるんでしょ。この子一人笑させないでどうするのよ。そう。いわゆるアレだわ。

 

お嬢「ふう。かっとビングよ!!あたし!!」

 

だッ!!走ッ!!!!

 

ショタ「おねえさん・・・?どこにいくの・・・!?」

 

お嬢「ハッ!!!」バック転!!

ショタ「!?!?!?!?!!?」

 

お嬢「まだまだまだ!!バク転3連続!!」

 

グルッ!!

グルッ!!

グルッ!!!

 

ショタ「!!!!すっげえええええ!!!ナルトみたい!!!かっけえ!!!!」キラキラ

 

お嬢「ッフフ(今日はGパンで良かったわ。そして大成功!!)」

 

ショタ「どうすればそんな事出来るの!!?教えてよ!!!」

 

お嬢「フフフ。教えてほしい?」

 

ショタ「うん!!!教えてよ!!!」

 

お嬢「どーしようかしらー」

 

ショタ「え、教えてよ!!」ムキッ!!

 

お嬢「そしたらね。デュエルして私に勝ったなら、手取り足取り教えてあげるわ。」

 

ショタ「言ったね!!僕、クラスで一番強いんだからね!!!」

 

お嬢「なら私はこの街一番強いわ。そしていずれ世界で誰よりも強くなるのよ。」キリッ!!

 

ショタ「じゃあ僕が勝てば世界一は僕なんだよね!!」

 

お嬢「ほう。良いところに気づくじゃない。そうこれは、世界チャンプを決めるデュエルよ!!!」どーん

 

ショタ「な、なにぃ!?絶対勝つし!!!絶対勝つし」

お嬢「フフフフフフ。はハッハハハハハっ!!さあ勝てるかしら。」

 

・・・やばいわ。この感じ。超楽しい。超ノリノリだわ!!! 悪役プロデュエリストの方ってこんな気持ちなのかしら!?

 

お嬢&ショタ 「「デュエル!!!」!!!!」

 

お嬢「先攻は私よ。」

 

お嬢「雲魔物タービュランスを召喚!!!効果により自身にフォッグカウンターをのせるわ。」

 

ショタ「クラウディアン?」

 

雲魔物-タービュランス

効果モンスター 星4/水属性/天使族/攻 800/守 0

このカードは戦闘では破壊されない。このカードがフィールド上に表側守備表示で存在する場合、このカードを破壊する。このカードが召喚に成功した時、フィールド上の「雲魔物」と名のついたモンスターの数だけこのカードにフォッグカウンターを置く。また、このカードに乗っているフォッグカウンターを1つ取り除く事で、自分のデッキまたはお互いの墓地から「雲魔物-スモークボール」1体を選んで特殊召喚する。

 

お嬢「ふふ。カウンターを取り除き、デッキより「スモークボール」を守備表示で特殊召喚。」

 

 

雲魔物-スモークボール

通常モンスター 星1/水属性/天使族/攻 200/守 600

小さな小さな雲魔物の子供雲。ひとりぼっちが大嫌いで、仲間達とそよ風に乗ってゆらゆらと散歩をするのが大好き。

 

 

ショタ「知らないカードばかりだけど…でも敵じゃない!!ぜってええ僕の方が強いし!!」

 

 

お嬢「どうかしらね?先に説明しておくと、このカテゴリーの半分以上は戦闘じゃ破壊されないから気を付けてね。ショタ君。私はカード二枚セットしてターンエンドよ。」

 

 

ショタ「へへん‼バトル以外で圧倒すりゃいいだけだし‼いっくよ!!!ドロー!!!はァああ!!」

 

 

 

 

 

ショタ「えへへ。思いっきりいくよ~~~。手札より、2枚「魔法」を置くよ!!」

 

お嬢「‥!?これは!?」

 

「星読みの魔術師」 「時読みの魔術師」!!

 

お嬢「あら、やるじゃない。」

 

…いやいやいや。これは強敵だわ…勝てるかしら。予想外過ぎる!!

 

ショタ「左に「星読み」を。右には「時読み」を…Pスケール「2―7」完成ッ!!!」

 

 

時読みの魔術師 ペンデュラム・効果モンスター

星3/闇属性/魔法使い族/攻1200/守 600

【Pスケール:青8/赤8】

自分フィールドにモンスターが存在しない場合にこのカードを発動できる。

(1):自分のPモンスターが戦闘を行う場合、相手はダメージステップ終了時まで罠カードを発動できない。

(2):もう片方の自分のPゾーンに「魔術師」カードまたは「オッドアイズ」カードが存在しない場合、このカードのPスケールは4になる。

【モンスター効果】

(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、

1ターンに1度、自分のPゾーンのカードは相手の効果では破壊されない。

 

星読みの魔術師 ペンデュラム・効果モンスター

星5/闇属性/魔法使い族/攻1200/守2400

【Pスケール:青1/赤1】

(1):自分のPモンスターが戦闘を行う場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法カードを発動できない。

(2):もう片方の自分のPゾーンに「魔術師」カードまたは「オッドアイズ」カードが存在しない場合、このカードのPスケールは4になる。

【モンスター効果】

(1):1ターンに1度、自分フィールドのPモンスター1体のみが相手の効果で自分の手札に戻った時に発動できる。その同名モンスター1体を手札から特殊召喚する。

 

 

P召喚…舞網市で生まれた新しい召喚方法…技術的に手軽な使用が可能になったとは聞いてたけど。こんな小さな子供が使えるなん…いいえ、デュエルは「自由空間」。むしろ子供の方が新しい技術に順応しやすい…ッ!

 

お嬢「ショタ君、P召喚使えるのね!!かっこいいね。」

 

ショタ「えへへ///パパがね。よく言うんだ。「何でも新しいモノこそ素晴らしい。特にデュエルと女の子は」って」

 

うん、離婚の証言材料が増えそうだと探偵さんに伝えなきゃ。こりゃ真っ黒だわ、ショタ君のお父さん。

 

ショタ「それじゃねぇーいくっよ!「!ペンデュラム召喚ッ!!!」手札の、「マシンナーズフォートレス」「グリーン・ガジェット」「レッド・ガジェット」。そして「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」を出すッ!!!いけええええ!!!」

 

「マシンナーズフォートレス」

「グリーン・ガジェット」

「レッド・ガジェット」

「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」→P召喚

 

ショタ「んで!!ガジェットの効果により、「イエロー・ガジェット」と「グリーン・ガジェット」を手札に加える!!!」

 

最新流行のP召喚にカッコいいマシーン・ロボにカッコいいドラゴン。好きなモノ詰め込んだお子様ランチみたいなデッキね。そして何よりこの子は…!!!

 

ショタ「ふ、ふふ~~勝っちゃうよッ!!!」ギラッ!!!

 

無自覚だろうけど、この子は本気で相手を潰し、勝つ事を心から願っている!!!そのギラギラした勝利を渇望した目…いいわ。とてもいいわ!!!

 

お嬢「クククッ!!」ゾクリ

 

ショタ「加えて!マシンナーズ・ギアフレームを召喚ッ!!効果により、「マシンナーズ」と名のついたモンスターをサーチするよ!!「マシナーズ・フォートレス」を手札に!!!」

 

「マシナーズ・フォートレス」←手札へ

 

お嬢「そう。やっぱり来ると思ったわ。」

 

ショタ「?なにが?」

 

お嬢「レベル4主軸なら、P召喚とは別に召喚も容易く。尚且つ召喚じゃないとダメなものがあるって事よ。本当にちゃっかりしてるわね。」

 

ショタ「えへへ~~~。」

 

 

お嬢「でもね。だ・め。お預けよ。トラップカード発動。「激流葬」!!すべてのモンスターを破壊する!!」

 

ショタ「げえ!!!」

 

「マシンナーズフォートレス」

「グリーン・ガジェット」

「レッド・ガジェット」

「マシンナーズ・ギアフレーム」

 

「雲魔物スモークボール」

「雲魔物 タービュランス」

→破壊 

 

「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」

→エクストラデッキへ

 

 

ショタ「僕のモンスターが!!で、でもお姉さんのフィールドもがら空きだ!!」

 

お嬢「それはどうかしらね?墓地に私の水属性モンスターが破壊され送られた時、トラップカード発動。「激流蘇生」!!。タービュランスとスモークボールを蘇生させて、更にモンスターの数×500 のダメージを与えるっ!!」

 

ショタ「え~~~!?うわあ濡れちゃうよォ!」

 

激流蘇生 通常罠

自分フィールド上の水属性モンスターが戦闘またはカードの効果によって破壊され墓地へ送られた時に発動できる。その時に破壊され、フィールド上から自分の墓地へ送られたモンスターを全て特殊召喚し、特殊召喚したモンスターの数×500ポイントダメージを相手ライフに与える。「激流蘇生」は1ターンに1枚しか発動できない。」

 

「雲魔物スモークボール」守備表示

「雲魔物 タービュランス」攻撃表示→蘇生

 

ショタ ライフ 4000-1000=3000

 

お嬢「クク。なまじ大量展開する分、一網打尽ね」

 

ショタ「へ、へッ!!!まだ僕、攻撃出来るし!!手札のガジェット2枚を捨てて、墓地の「マシナーズ・フォートレス」を蘇生させる!!

 

お嬢「あら!サーチしたガジェット、ここで使い切るの?」

 

ショタ「勿体ぶって負けたくない!!!特殊召喚!!」

 

マシナーズ・フォートレス 効果モンスター

星7/地属性/機械族/攻2500/守1600

このカードは手札の機械族モンスターをレベルの合計が8以上になるように捨てて、

手札または墓地から特殊召喚する事ができる。このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、相手フィールド上に存在するカード1枚を選択して破壊する。また、自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードが相手の効果モンスターの効果の対象になった時、相手の手札を確認して1枚捨てる。

 

ショタ「バトル!!フォートレスで「スモークボール」を攻撃!!」

 

雲魔物スモークボール→破壊

 

ショタ「ターンエンド!!絶対に負けないし!!!」

 

お嬢「…悪くないデッキだわ。ショタ君。本当に。レベル4のガジェットのサーチとP召喚の相性と、ランク4エクシーズの基本戦線。要所要所でレベル7のやたら復活できる「マシナーズ・フォートレス」とPモンスターとしてエクストラデッキに戻り、P召喚で毎回出てくる「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」のコンビで勝負所でランク7のエクシーズを出して更なる決着、ってデッキね。」

 

ショタ「そうだよ!お姉さんのモンスターの攻撃力は低いし!!マシナーズ・フォートレスで十分僕が支配したし!!僕の勝ちでいいかなもう!?」

 

お嬢「ククク。その小癪で生意気な台詞こそ、本来の調子なのかしら?でもねショタ君。君のデッキは大きな弱点がある。」

 

ショタ「ええ?どこ!?」

 

お嬢「それは、P召喚とガジェットのサーチにより手札こそ維持しているけれど、その内訳が完全にバレバレな上に、完全に今手札がない事。そして何より、Pモンスターを入れているせいか妨害用のカードが全然なくて素直すぎる!!」

 

ショタ「そうなの!?」

 

でも…このターン中に倒さないと厄介だわ。エクストラゾーンにいる「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」がまたP召喚で出てくる。しかも、フォートレスの同じレベル7…ビックアイやドラゴサックを出されたら手におえないわ…

 

だからこそ…来なさい・・・。ここで勝てないで…こんな小さな男の子の憧れにすらなれないでどうするのよ?あたし?

 

お嬢「ドロー!!!…!!!・・・クク!!!」

 

・・・流石あたし。やっぱりあたしはあたしの事、最高にクールだと思うの。

 

 

お嬢「私は、雲魔物タービュランスを召喚!!更に効果によりフォッグカウンターを2個載せる。そして効果発動!!!デッキより二体の「スモークボール」を特殊召喚する!!」

 

ショタ「うわわ!?いっぱい出てきた!?」

 

タービュランス×2

スモークボール×2

 

お嬢「そして…行くわよ。ショタ君。さっき「支配」なんて言ったけれど。本物の「支配」を魅せてあげる!」

 

お嬢「タービュランスとスモークボール2体の計3体をリリース!!」

 

「 魅せてあげるわ。私のエース。私の運命。私の野望を!!」

 

「D-HERO Bloo-D!!!」

 

D-HERO Bloo-D

効果モンスター 星8/闇属性/戦士族/攻1900/守 600

このカードは通常召喚できない。自分フィールド上のモンスター3体をリリースした場合のみ特殊召喚できる。

1ターンに1度、相手フィールド上のモンスターを装備カード扱いとしてこのカードに1体のみ装備できる。

このカードの攻撃力は、このカードの効果で装備したモンスターの攻撃力の半分の数値分アップする。このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスターの効果は無効化される。

 

血潮に濡れたその身。鋭く伸びた3本のエッジ。悪魔の様な禍々しい翼。

見た者に勇敢、恐怖、悲哀、数多の感情が彷彿させる闇の戦士。

だが、全ての人が第一声に口にする言葉は、「同じ」なのよ。

 

 

ショタ「な、なにこれ・・・・か、カッコいい!!!超カッコいいイイイイイイイイイイイ!!すっげええ!すっげええええ!!!」

 

お嬢「その通り。カッコいいのよ。最高にね。そして高次元でフィールドを「支配」するッ!!このカードがいる限りショタ君のフィールドのモンスターの効果を無効にされ続ける!!」

 

ショタ「そんな!?」

 

お嬢「更に支配のその2。Bloo-Dの効果発動!!相手のカードを一枚自らに装備させるッ!!マシナーズ・フォートレス、来なさい!!」

 

ショタ「なんだってえええ!?」

 

Bloo-Dの血で濡れたマントへとフォートレスがひきつけられ、そして溺れていく!!!

 

お嬢「このマントは底なしの血の沼。誰も寝てはならないッ!!!「クラプティーブラッド」!!!そして、マシナーズフォートレスの攻撃力の半分の値、1250ポイント攻撃力を上げる!!」

 

Bloo-D 攻撃力 1900+1250=3150!!!

 

お嬢「バトル!!さあ!!憧れなさい!!!「ブラッディ・フィア―」!!!」

 

 

 

 

ショタ「うわあああああああああ!!!」

 

3000-3150=-150

 

WIN お嬢 ― LOSE ショタ

 

 

ショタ「…」

 

ふう。勝てた。…あたしは彼の憧れになれたかしら…?・・・っていうかもしかして、泣かせてないわよね?

 

ショタ「うわああ!負けたよ!!お姉さん強い!!」

 

ほッ。良かった。

 

お嬢「そうでもないわ。むしろショタ君は凄いデュエリストね。最新のカードもちゃんと考えてカードを選んで使いこなしている。カッコいいわ。」

 

ショタ「そ、そんな。…僕なんて、クラスじゃ確かに強いけど。家の中じゃいっつもパパとママにびくびくしてみて、怯えていて。情けなくて…。お姉さんみたいに堂々とカッコよくなりたいよ。僕は。」

 

お嬢「成程ね。でもやっぱりショタ君は凄いわ。自分を情けないって言えるなんて中々小学三年生じゃ思えないもの…じゃあその堂々としたお姉さんと約束しましょう。バク転とは違う約束。これからの約束よ。」

 

ショタ「約束?」

 

お嬢「私はね。プロデュエリストになって、本当に「世界一」の存在になるのが夢なの。ううん、それだけじゃない。「世界一」になって、そのまま万人がデュエルを平等に楽しめる様にして…そしてね。一瞬でも世の中の全ての人が、他のその他の事すべて忘れて「デュエルだけ」に集中させる。そんな野望があるの。」

 

ショタ「!?で、でも何をするの?その野望って!?」

 

お嬢「そんなの今は分からないわよ。方法なんて後で浮かべるわ。でも。そう。まずは必ずプロになって見せる。3年以内にね。」

 

ショタ「3年で!?」

 

お嬢「そうよ。必ずだわ。絶対に。だからそれまでにショタ君も、「堂々とした、カッコいい」デュエリストになって。具体的には1回も負けないで。負けたら川に流すから。」

 

ショタ「無理だよ!川!?」

 

お嬢「嘘よ。やーいひっかかったー。ククク。楽しいー。」

 

ショタ「ヒドイや・・・」

 

お嬢「クク。でも。私は必ず野望を叶えるために本当に必死になるわ。無理だと思う?」

 

ショタ「・・・」

 

お嬢「いい子ね。でもきっと、「どうせ」無理なんて思ってるでしょ。でもね、覚えておきなさい。「どうせダメ」なのは、周りの世の中の方なのよ。そんなバカげたものの為にショタ君が腐る必要はどこにもないわ。」

 

ショタ「馬鹿げたモノ?」

 

お嬢「そうよ。お父さんもお母さんも関係ないのよ。そんな大人の事情なんて知ったこっちゃないのよ。」ぎゅっ

 

ショタ「お、おねえさん///!?!?!?」

 

お嬢「堂々としなさい。こんなにも強いのだから。安心しなさい。「世界一」になるお姉さんがいう事なんだから」

 

ショタ「う、うん///って恥ずかしいよ!!」ばっ

 

お嬢「ククク。かわいいわ。」

 

お嬢「それじゃ堂々とカッコよくなる第一歩として、バク転の練習しましょうか?ショタ君。」

 

ショタ「うん!!!」

 

………………事務所

 

主婦「それではお願いします。」

 

探偵「はい。連絡は随時しますので。」

 

ガラガラ!!

 

お嬢「帰ったわ」

 

ショタ「ママ!!お姉さんカッコいいんだよ!!!バク転教えてもらった!!」

 

主婦「・・・あら。ありがとうね。うちの子に構ってくれて」

 

お嬢「いいえ。むしろあたしが遊んでもらったみたいな感じです」

 

主婦「ありがとう。それでは探偵さん。よろしくお願いします。」

 

探偵「・・・はい。」

 

ショタ「お姉さん、またね!!絶対にカッコいいデュエリストになるから!!」

 

お嬢「あらあら。ククク。」

 

…………

 

探偵「ふあ…もう面倒な依頼だな…」

 

お嬢「やっぱり浮気調査なの?」

 

探偵「そ。中学生に聞かせる話じゃないから出ていってもらったが。そっちはデュエルしてたのかな?どうだった?」

 

お嬢「勝てたけどギリギリもいいところって感じだわ。でも私は楽しかったわ。ウフフ。クククク。うふふふふふふふふふふふふふふ。」にやにやにやにや

 

探偵「お、おう。そりゃ良かった…まだ16時か。調査の段取りは明日からにするか。お嬢さん。一つおやつ休憩にしようか。」

 

お嬢「あら。嬉しいわ。」

 

ゴンゴン!!

 

ワイド「御主人。すいません。お客様がいらっしゃいました。」

 

探偵「・・・本当、間が悪いんだよね。はあいどちら様です・・・何だ、お前かよ」

 

???「何だとは随分ひどいね。折角多忙なスケジュールな中来てあげたのにさー。?アレ。女の子の臭い…?探偵、まさかお前さん…やっちまったな。」

 

探偵「ちげーよ。確実にお前が考えてるそれではねぇから。犯罪じゃないから。」

 

???「ほんとかよ。ま、お邪魔するぜ」どんッ!

 

お嬢「…えッ!!!あなたは!?何でここに!?」

 

… 第四話 決闘探偵の助手の野望 エンド

 




「高杉さん家のおべんとう」が素晴らしい。
久留里ちゃんまじ良嫁。
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