遊戯王 決闘探偵 -雲と鉄-   作:T3PO

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第六話 初恋は実らない

第六話 「初恋は実のならない」

 

・・・前に宗教の授業で聞いたけれど、「アイドル」とは、そもそもの語源において、「崇拝」「目に見えない信仰の具現化した形」といった意味を持つらしい。そうならば、目の前にやたらとヘラヘラにやにやしているこの女性は。30歳目前とは思えない程、レースの黒いフリフリのワンピースを着こなす、ユニセックスな顔立ちのこの女性は。正しくあたしの「アイドル」であった。

 

 

アイドル「で、探偵さんよwww探偵さんよ、」

 

 

お嬢「あの!!ファンなんです!!!」

 

 

アイドル「!?お、おうwwwまじかwww超うれしいwww女性ファンの方は珍しいねwww」

 

 

お嬢「「グラスマスター」も!!!この前出た「決闘セレクション」も!!!「ゾンます!!!」も全部!!!CDもDVDも出演したアニメも全部持ってます!!!」

 

 

アイドル「おお!!うれしいねえ!!!なんて悪趣味な美少女なんだwwwこれからも応援よろしくね☆www」

 

 

お嬢「!!はい!!!!」

 

 

探偵「…こんな27歳でまだアイドル名乗るやつのどこが、ってうわ!!!」

 

 

お嬢「次言ったら当てますよ?」ぎろっ

 

 

探偵「…裏拳はいかんでしょ」

 

 

アイドル「いやいややっぱチミとは言え女性の歳批判はNGっしょwww」

 

 

探偵「お前ラジオでも余裕で「27歳、婚活ですwww」とか言ってたじゃねえか!!!」

 

 

アイドル「いや今時27歳より上のアイドルなんてたくさんいるじゃないwww。ってかちゃっかりラジオ聞いてくれているのかwwwいいやつwww」

 

 

探偵「たまたまだよ」

 

 

アイドル「おwwwいただきましたwwwツンデレwww」

 

 

お嬢「…お二人はどういう御関係なんですか…?探偵さんが弱みを握ってアイドル様を脅しているのなら。場合によってはこの私が…」ぐぐぐっ!!

 

 

探偵「やめろお嬢ちゃん。ほんと土曜ワイド劇場好きだな!?」

 

 

 

アイドル「そんなスキャンダルなアレじゃないから安心して我が軍勢の少女よwww」

 

 

お嬢「!!!失礼しました!!!ハイル!!アイドル!!!」

 

 

探偵「ファンイベントのノリやめーや」

 

 

アイドル「まあガチレスするとこの探偵さんと漏れっちは、中学生以来の「親友」でね。仲良しサンなのよ(意味深)一緒に拷問受けた仲だよwww」

 

 

お嬢「拷問!?」

 

探偵「オイ!!」

 

 

アイドル「冗談冗談wwwまあでも実際親友だよねwww漏れ達www」

 

 

お嬢「そうなんですか?」

 

 

探偵「…まあ。そうだ。腐れ縁だな」

 

 

アイドル「そーゆうの寒いwww「腐れ縁だな」キリっwww」

 

 

探偵「お前に言われたくない!!!」

 

 

お嬢「…本当にご友人なんですね。」

 

 

アイドル「ついでに出身も同じこの町wwwお嬢ちゃんのその着ている制服は「△△中学」でしょwwそれ漏れも同じwww」

 

 

お嬢「!!!きゃああああ!!!同じ学校だったんですね!!!うれしいです!!!」

 

 

アイドル「それよか探偵チンwwwなーに若い女の子連れ込んでるのwww淫行かwww浮気かwww」

 

 

探偵「ちーげよ!!」

 

 

お嬢「浮気って!!やっぱりそういうスキャンダル!?」

 

 

探偵「ちげえよ!!助手兼デュエルの弟子とったんだよ。頼むからお前は余計なことを言うな!!話が進まない!!」

 

 

アイドル「www楽しいwwwんじゃまあ要件、ってか依頼をお願いしたいですよwww」

 

 

探偵「依頼か…ワイド、お客様用のお茶菓子を。」

 

 

ワイド「了解です。」

 

 

アイドル「お。ワイドっちwwおっすおっすww」

 

 

ワイド「お久しぶりです。」

 

 

探偵「…でだ。なんだ、依頼ってのは。」

 

 

アイドル「単純なところwwwストーカー調査って感じよwww」

 

 

一同「ストーカー!?」

 

 

アイドル「っそうwww3か月前から妙に付け回されたり、おいおい勘弁してくれよな内容のファンレターとかが届きまくっていてねwww「結婚」しろだとかって内容のね。ぶっちゃけ尾行されてるってのは分かってるんだけど、振り向くと隠れちゃうのよwww」

 

 

探偵「…嫌がらせって事か。そのストーカーを捕まえればいいんだな?」

 

 

アイドル「ノンノン、チミwww捕まえるって言うより、まともに話が出来る状況にしてほしい・・・ま、とっ捕まえればええかwww」

 

 

探偵「・・・正直、今日他の依頼者から素行調査が来てる。そっちまでは正直手が回らないな。知り合いの同業者に連絡先教えてやるからさっさと帰れよ。悪いけどさ。そっちの方が安全で手早い。」

 

 

アイドル「ひっでwwwひっでwww親友でしょwwwでもそっか忙しいのかwww出来れば君に頼みたかったけれど、そりゃしゃーない。しゃーないなwww」

 

 

お嬢「あの!!!」

 

 

探偵 アイドル「ん?」

 

 

 

・・・・・・・

 

 

 

 

……………………3か月前 超高層マンションの一室

 

・・・萌え。萌え燃え萌え燃え萌え燃え萌え燃え萌え燃え萌え燃え燃え萌え燃え。。。

 

 

萌え燃え萌え燃えしたいよ、したいのよ。アイドル!!俺だ!!!結婚してくれ!!!

何かの間違えでこんな世の中に生まれてしまって早24年。小学校のころから何か、本当に何故か、周りに馴染めず、友達を作らないから家族にも不気味がられていた。心許せたのはデュエルと本。特に三国志演義に水滸伝、封神演義。遠くの時間の遠くの彼らを思う時だけが楽しかった。友人とスポーツをしたりバンドの話をするよりも、深夜アニメの話をするよりも、ただ一人でその世界に潜りこむ事が好きだった。周りの人なんかどうでもいい…日常生活を無難にこなす程度の関わりさえあれば良かった。興味をお互いに持たなくていいじゃないか。ずっと、「その場」を成立させるだけの話しかできなかった。

つまらない職場をダラダラと行き来きしていた。職場だって、まるで小学校から中学校に上がった時のように当然そうするべき「流れ」があったから行っているだけ。僕の人生に、育ちゆく実りもないし、逝くべき道もなかった。そもそもこの地面は土やコンクリートじゃなくて、枕に詰め込まれたプラスチックの粒粒がたまたま今積まれているだけの、意味も安定もないものじゃないのか? 自分の生き方なんて、そんな無駄なモノだろうと何となく思っていた。

 

あの時までは。

 

その場しのぎの暇つぶしのネタ動画を探してたそんな時。動画サイトで見た伝説の「ヴェルズ合戦」。なんだコレ。何だよコレ。すげえ。え、これあの何かいい年してアイドル名乗ってるあの芸能人なの?うぇうぇうぇ。何だよコレ。すっげじゃん!!・・・え、アレ。この人・・・カワイイ・・・じゃん・・・ あれ。何このトキメキ。こんなの初めて水滸伝読んだ時以来の・・・これは・・・合戦だ‼‼‼これが・・・運命!!!!!

 

あ、あい、あいどる・・・モええええええええええええええええ!!!

 

萌え燃え萌え燃え萌え燃え萌え燃え萌え燃え萌え燃え燃え萌え燃え!!!!!!

 

でもな・・・所詮パンピーの俺なんかじゃ、会えるワケないよな・・・はあ・・・でも

 

「ァああ!!アイドルちゃんと結婚してえええええええええええええ!!せめて会ってみたいよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!萌え萌えェェェェェ!」

 

 

「その祈り、本物でしょうか?」

 

 

!????なんだ!?

アイドルちゃんの幻聴ならともかく、この声は男の声だ‼‼

 

 

「!?誰だ!?どこから話しかけている!?」

 

 

「外です。窓を見ろ。」

 

「あ。ああ!?うえええああああ!?」

 

超高層マンションの17階もの高さの空。そのビル風を受け揺らめくカーテンからチラつく大きな大きな影。

深夜の闇の中でも清らかに光り輝く翼。人ならぬ事を証明する長い尾。ホバリングするそれは紛れもなく…

 

「ど、ドラゴン!?なんだこりゃア!?」

 

「いいでしょう。実に。ですけれど。そっちではありません。姫の背中側を見て下さい。こっちですよ」

 

「!?」

 

「気づいてもらえないのは寂しいですね、姫。」

「…」

 

焦って状況認識が遅れていた。僕に話しかけた声はドラゴンの方ではない。

ドラゴンにしがみつく様にして乗った黒い服の男。顔は見えない…こいつが僕に声を・・・

 

「そう熱い目で見ないでもらえますか?貴方は、「アイドル」に逢いたい。そして結婚したいと。」

 

「ああ!!そうだよ!!」

 

「ゥ~~~~ン。中々大それた願いですね。しかし、叶えられないワケじゃない。私が一つ「奇跡」を起こしましょう。」

 

「何!?」

 

「彼女の行動ルート、スケジュール、その他諸々のパーソナル情報。そんなもの提供で良ければ、の話だけれども。」

 

「欲しい!!欲しすぎる!!!」

 

「ほ。良かった。これでまた一つ奇跡を起こせるようです。それも2人分の救済を行えるとは。」

 

 

「でも。あなたは何者なのですか!?なんでこんな事をしてくれるんですか!?」

 

「無論、使命です。そして名前ですか?そうですね…そう。」

 

 

 

 

「「奇跡の使者」とでも呼んで下さい。」

 

・……………・

 

 

時間は戻り 夕方 住宅街から駅へ向かう小さな小道

 

 

・・・やばい・・・緊張するわ・・・きょう二回目だけれど。緊張。

憧れの・・・アイドルさんが・・・横に・・・どうしよ、サイン貰おうかしら・・・

 

 

アイドル「いやwwwすまんねwwwJCの付きっきり護衛がつくなんてグヘヘヘヘヘwww」

 

 

お嬢「こちらこそ「しばらくの間ボディガードになる!!」なんて無理を言ってしまい」

 

 

アイドル「いやあwww気にしないでwww折角だからファンの子とは交流したいしねwwwそれに探偵チンも意外と弟子思いだねwwwワイドっちまでつけてくれるなんて。」

 

 

ワイド「肯定」

 

 

お嬢「弟子といっても実は今日弟子入りしたのでまだ本格的に何かを習ったわけではないんですがね。」

 

 

アイドル「あららwwなんかじゃあ今日は間が悪かったねwwwめんごww」

 

 

お嬢「そんな事無いです!!おかげでアイドルさんと実際に会う事が出来ましたし!!あたしがプロを目指したキッカケもアイドルさんの昔のデュエルを見たからなんです!!」

 

 

アイドル「・・・本当に決闘者冥利に尽きるねwwwあの「ヴェルズ合戦」か。そっか、すごく嬉しいね。「人を引き付けるデュエルが出来たならばそれは幸せ」って、あの時名人に言われたけれど本当に今そう思うよ。頑張ってなwwwファンのファン1号になるぜwww」

 

 

お嬢「!!ありがとうざいます!!」

 

 

ああ。やっぱり、この人はTVで見た通りの人だった。そりゃちょっとウザったい話し方ではある。一般的に言えば「痛い」タイプの人間なのだろう。

でもこの人は誰よりも決闘と、それを楽しむ人を愛している。一瞬一瞬のその振る舞いで、観客を現実世界から切り離そうとする、心からの決闘者だ。憧れべき決闘者だ。・・・弟子入り一日目にして浮気なんて我ながら薄情者ね。

 

 

アイドル「そっか、それで探偵の所に弟子入りかwwいや良いと思うよ。あいつの実力は本物だしwwwお嬢ちゃん、「先読みマインドクラッシュ」はもうされた?」

 

 

お嬢「ええ!!ほんと、腹が立ちます!!」

 

 

アイドル「だよねwwwアレ、探偵の得意技でさww1つのカードの動きから次の行動を予期し、チェーン、ハンデス、っていうねwww」

 

 

お嬢「得意技だったんですか…あんな技、どうすれば出来る様になるのでしょうか…昔からやっていたのですか?探偵さんは」

 

 

アイドル「・・・いや。あれは・・・あ、wwwwwwwwwwwwwワイドちんwwwww」

 

ワイド「肯定」うぃーん

 

お嬢「え。なんで鏡出してるの?…ん!!!」

 

 

オボットハンドから出てきた手鏡を覗くと、その世界には・・・え。槍!?

 

 

中肉中背の若い男。明らかに華のなさそうな「一般的男性」、なのに。

 

 

武将だ。

 

 

 

・・・ふー。もう一度確認。

 

・・・やっぱり武将だ。若い男が、赤い甲冑と槍の中華風の武将姿で後ろをつけている。

・・・変態だ。超変態だ。三國無双だ。

 

 

お嬢「・・・アイドルさん」

 

 

アイドル「多分wwwアレねwwwせーのでいこうぜwww」

 

 

「「「せーの」」」

 

 

・・・で振り返る!!!

 

 

武将「!?」

 

お嬢「出たなストーカー!!!」

 

 

武将「っち!!」だだだだだだ

 

 

アイドル「www甲冑付けてるのに逃げ足早いwww」

 

 

お嬢「ワイドさん!!」

 

 

ワイド「ターゲット補足。いけます。」

 

 

シュッ!!!!…がっちゃん!!!

 

 

武将「!?なんだコレ!?足に枷が!?」

 

 

お嬢「それはデュエルアンカー。あたしとデュエルで勝たないと解けないわ。」

 

 

武将「クそう!!」

 

 

この前の窃盗団からくすねたアイテムだけど、中々便利ねコレ。強引な解決って意味で。

 

 

お嬢「もう逃げられないわよ。しつこいストーカーさん。そんなマナーもファンの心構えもない蛮行は制裁しなきゃいけないよね」ギリッ

 

 

武将「く、くソ!!ならば!!!はあ!!!」

 

 

ブンッ!!ブンッ!!!  ブンッ!!ブンッ!!! ブンっ!!!

 

 

何よコイツ!!急にやり振り回して・・・はッ!!槍が二又に分かれて変形していく!!これは!!デュエルディスク!!

 

 

アイドル「レアもののデュエルディスクやなwwwそれじゃお嬢ちゃんのデュエルの腕前見させてもらうよw」

 

 

 

!!!一番の憧れで一番最初のファンが見ててくれる。ならばこそ。・・・2秒もあれば一瞬で最高に自信満々な顔を作れる・・・よし!!

 

 

 

お嬢「ええ。見ててください!!!貴女の一番のファンの激動たるデュエルを!!!ククククク!!!」きりッ

 

 

武将「!!!ふざけるな!!!アイドルたんの一番のファンで結婚するのは俺だ!!!!萌やし尽くしてくれる!!!」

 

 

アイドル「やっべwww漏れっち超モテモテwww・・・一番の忠義者がどちらであるか見届けようwww」

 

 

「「デュエル!!!」」

 

 

武将「俺はあああああああ!!!微炎星-リュウシシンを召喚っ!!!」

 

 

微炎星-リュウシシン

効果モンスター 星4/炎属性/獣戦士族/攻1800/守 400

1ターンに1度、自分が「炎舞」と名のついた魔法・罠カードを発動した場合、デッキから「炎舞」と名のついた罠カード1枚を選んで自分フィールド上にセットできる。また、1ターンに1度、自分フィールド上に表側表示で存在する「炎舞」と名のついた魔法・罠カード2枚を墓地へ送って発動できる。自分の墓地から「微炎星-リュウシシン」以外の「炎星」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚する。

 

 

中華風の炎戦士が颯爽と出てきた・・・成程ね。あのふざけた鎧は炎星のイメージしたもの・・・待てよ。もしも炎星ならば、お気に入りの「あのカード」も活躍できるかも・・・

 

 

武将「そっしてだ!!見てくれ!!アイドル!!!俺の情熱のダンス!!!永続魔法「炎舞―「天機」」発動!!デッキから二枚目の微炎星-リュウシシンを手札に加える‼」

 

炎舞―「天機」 永続魔法(準制限カード)

このカードの発動時に、デッキからレベル4以下の獣戦士族モンスター1体を手札に加える事ができる。

また、このカードがフィールド上に存在する限り、自分フィールド上の獣戦士族モンスターの攻撃力は100ポイントアップする。「炎舞-「天キ」」は1ターンに1枚しか発動できない。

 

 

武将「そして・・・は‼‼‼」ばっばっばっ‼‼

 

 

?こいつ、突然腕を振って・・・踊りだした!? 

この!武将コスプレストーカーの無駄にキレのいい、動作は!

豊作の神に納める祈祷の様な、「祈り」を200%込めて行われるこの「舞」は!

 

 

武将「サンダーすねーっくッ‼‼ロザリオッ‼‼」ばっばっばっ‼‼‼

 

お嬢「オタ芸!」

 

アイドル「wwwまじかwww」

 

武将「っふ。これが僕のアイドルへの愛そのもの‼‼‼この情熱のステップについてこられるかな?」すっさっすさ‼‼

 

 

お嬢「ッく。この熱さ、正に「炎舞」…」

 

 

武将「そうさ‼これぞ舞の神髄‼このときリュウシシンの効果により、デッキから新たな「炎舞」の罠を伏せることができる‼‼こい「炎舞-「天旋」‼‼」 ばっ。ぐっるっ‼ばっ‼

 

 

炎舞-「天旋」 永続罠

このカードの発動時に、自分フィールド上の獣戦士族モンスター1体を選択する。選択したモンスターの攻撃力はエンドフェイズ時まで700ポイントアップする。また、このカードがフィールド上に存在する限り、自分フィールド上の獣戦士族モンスターの攻撃力は300ポイントアップする。

 

 

武将「そして手札より第二のヲタ芸、「天枢」を発動‼効果により召喚権を増やす‼そして現れよ、「微炎星-リュウシシン」‼そいや、そいや、そいや、そいや!!!ムッラッマッサッ‼」さっばっ、ばっ‼‼

 

炎舞「天枢」 永続魔法

このカードがフィールド上に存在する限り、自分のメインフェイズ時に1度だけ、自分は通常召喚に加えて獣戦士族モンスター1体を召喚できる。また、このカードがフィールド上に存在する限り、自分フィールド上の獣戦士族モンスターの攻撃力は100ポイントアップする。

 

 

武将「回ッるッよッ‼僕は、二体の微炎星-リュウシシンでオーバーレイネットワークを構築ッ‼エクシーズ‼‼サンダーすねーっく‼」

 

 

「アイドルに届け‼ロッマッンッス‼」ばっグルるるグルぐるぐるッ‼ざっざっざっ‼

 

「魁炎星王-ソウコ‼‼‼」

 

魁炎星王-ソウコ  エクシーズ・効果モンスター ランク4/炎属性/獣戦士族/攻2200/守1800

獣戦士族レベル4モンスター×2

このカードをエクシーズ召喚した時、デッキから「炎舞」と名のついた魔法・罠カード1枚をセットできる。

また、1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除く事で、獣戦士族以外のフィールド上の全ての効果モンスターの効果を相手ターン終了時まで無効にする。このカードがフィールド上から墓地へ送られた時、

自分フィールド上の表側表示の「炎舞」と名のついた魔法・罠カード3枚を墓地へ送る事で、同じ攻撃力を持つレベル4以下の獣戦士族モンスター2体をデッキから守備表示で特殊召喚する。

 

お嬢「出たわね。炎星のエース。まだ軍備を増やすつもり?」

 

武将「その通り‼ソウコの効果発動‼‼デッキから「炎舞-「天権」をセットする‼‼これで我が軍勢は無双の舞へ‼‼」ばっばっ‼くるっ‼

 

 

炎舞-「天権」 永続罠

このカードはメインフェイズ1でのみ発動できる。このカードの発動時に、自分フィールド上の獣戦士族モンスター1体を選択する。このカードを発動したメインフェイズ1の間だけ、選択したモンスターの効果は無効になり、このカード以外のカードの効果を受けない。また、このカードがフィールド上に存在する限り、自分フィールド上の獣戦士族モンスターの攻撃力は300ポイントアップする。

 

武将「はあ‼そして更にカードをセット‼ターンッエッンッドッ‼」グルっ‼ばっ‼‼

 

 

お嬢「やるじゃない。その戦略も、踊りも。キレッキレだったわ。」

 

 

武将「ふうはあはあはあはあ・・・これも愛ゆえ‼‼アイドルたんとのウエディングた~いむのためッ‼‼」

 

 

アイドル「wwwこりゃ随分ステキダンスだねwwwなんちゅう情熱www」

 

 

武将「‼アイドルたんが‼ほめてくれた‼うおおおおおおお‼」ばっ‼ばっ‼‼ばっ‼

 

 

・・・ちょっとあたしもヲタ芸やってみたいわ・・・じゃなくて。こんなストーカーにファン度で負けてたまるものですか‼

 

 

冷静によ。現状を確認しなきゃ。クールに。

 

 

ヲタ芸武将の場にあるのは・・・まずはソウコ。こいつ自身は大したことのないステータスのモンスター。でも問題はそのバックのカードたち。

 

 

一枚は「天機」。これは発動時のサーチ効果がメインだけど、これがある限り攻撃力が100ポイントアップする。二枚目は「天枢」。こいつは厄介ね。こいつがいると、毎ターン炎星の召喚権が増えちゃう。

そして、三枚目のセットされた「罠」、「天旋」も面倒くさい罠。発動すればモンスター1体は攻撃力が1000ポイントアップするコンバットトリック(バトル中に攻撃力を変動させて相手モンスターを倒す戦法)に優れたカード。

 

 

そして最後の「天権」は、メインフェイズ1のみしか使えない代わりに、モンスターへ他のカードの効果介入を受け付けなくする防御カード…

 

 

まとめると、今のソウコの攻撃力は2200に200ポイントアップの2400。そして罠を使えば1000ポイントアップで3400までいけて。効果耐性を+できると。厚い布陣じゃないの。

 

 

伏せられたカードが「神の宣告」や「激流葬」なら、正直突破は厳しい。けどこの状況でセットする「炎星」に入るカードならば「スターライトロード」あたりのバック割りの防御カードの可能性も十分ありえる。今はそっちは触れないでいいかもしれないわ。

 

 

手札1枚だけどソウコ自身も破れた時に後続のモンスターを残す効果があるし。

 

・・・

 

 

お嬢「・・・クククク」

 

 

武将「な?なんだ気持悪いな‼‼」

 

 

お嬢「ごめんなさい。ただ、今とっても楽しいの。憧れの人の前でこんな厚い軍勢を破るカッコいいシーンを見てもらえるのだもの。」

 

 

武将「なんだと!?」

 

 

お嬢「ククク。「苦闘の時こそ大いに笑え」、ですよね。アイドルさん。」

 

 

アイドル「その通りwww」

 

 

お嬢「見ててください。貴女の一番の狂信者(ファン)の決闘を。ドロー!」

 

 

お嬢「あたしは、手札より「瀑征竜-タイダル」の効果を発動。手札の水属性モンスター「雲魔物スモークボール」とダイダルを墓地に捨てて、デッキから水属性モンスターを墓地へ送る。墓地に送るカードは「雲魔物-羊雲」よ。」

 

 

瀑征竜-タイダル 効果モンスター(制限カード) 星7/水属性/ドラゴン族/攻2600/守2000

自分の手札・墓地からこのカード以外のドラゴン族または水属性のモンスターを合計2体除外して発動できる。

このカードを手札・墓地から特殊召喚する。特殊召喚したこのカードは相手のエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る。また、このカードと水属性モンスター1体を手札から墓地へ捨てる事で、デッキからモンスター1体を墓地へ送る。このカードが除外された場合、デッキからドラゴン族・水属性モンスター1体を手札に加える事ができる。「瀑征竜-タイダル」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

 

 

雲魔物スモークボール 通常モンスター 星1/水属性/天使族/攻 200/守 600

小さな小さな雲魔物の子供雲。ひとりぼっちが大嫌いで、仲間達とそよ風に乗ってゆらゆらと散歩をするのが大好き。

 

 

雲魔物-羊雲 効果モンスター 星1/水属性/天使族/攻 0/守 0

このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、自分フィールド上に「雲魔物トークン」(天使族・水・星1・攻/守0)を2体守備表示で特殊召喚する。このトークンは「雲魔物」と名のついたカード以外の生け贄召喚のための生け贄にはできない。

 

 

武将「「瀑征竜-タイダル」・・・!墓地肥やしてエンジン吹かせたか・・・ッ」

 

 

アイドル「雲魔物www伸縮自在の面妖なデッキだなww」

 

 

お嬢「続いて!墓地の「スモークボール」を除外して「ストームドラゴン」を手札より特殊召喚!!」

 

 

雲魔物-ストーム・ドラゴン

効果モンスター 星4/水属性/天使族/攻1000/守 0

このカードは通常召喚できない。自分の墓地の「雲魔物」と名のついたモンスター1体をゲームから除外して特殊召喚する。このカードは戦闘によっては破壊されない。このカードが表側守備表示でフィールド上に存在する場合、このカードを破壊する。1ターンに1度だけ、フィールド上モンスター1体にフォッグカウンターを1つ置く事ができる。

 

 

武将「っち!!鬱陶しいカードを!ランク4やレベル8の素材にする気か!!」

 

 

お嬢「察しがいいわね。でもそれだけじゃないわ。手札から「雲魔物-アシッド・クラウド」を召喚!このモンスターは召喚成功時に場にいる「雲魔物」モンスターの数だけフォッグカウンターを乗せるわ。今フィールドにいるのはストームドラゴンとアシッド。よって2つのカウンターをのせる!!」

 

 

雲魔物-アシッド・クラウド 効果モンスター

星4/水属性/天使族/攻 500/守 0

このカードは戦闘によっては破壊されない。

このカードが表側守備表示でフィールド上に存在する場合、このカードを破壊する。このカードの召喚に成功した時、フィールド上に存在する「雲魔物」と名のついたモンスターの数だけこのカードにフォッグカウンターを置く。このカードに乗っているフォッグカウンターを2つ取り除く事で、フィールド上の魔法または罠カード1枚を破壊する。

 

 

お嬢「そしてアシッドの効果発動!!カウンターを2つ取り除き、相手の魔法トラップを破壊する!!!選択するのは三番目に伏せられた「天旋」!!」

 

 

武将「ッ‼ソウコの守りを‼」

 

 

炎舞―「天風」→破壊

 

 

よし。一枚削った。

 

攻撃力の直線的な破壊は、相手のセットカードからして難しいのだから、効果で処理をするべきね。

 

 

お嬢「バトルフェイズ・・・入り、そのままメイン2。お気に入りのカードを魅せてあげるわ。アシッド・クラウドとストームドラゴンの2体のレベル4でエクシーズ・・・!!」

 

 

流るるは冷徹なる雫。司るは零の極点。夜明けのカーテンを開く時ッ!

 

 

「No. 103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ!」

 

No. 103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ エクシーズ・効果モンスター

ランク4/水属性/天使族/攻2400/守1200 レベル4モンスター×2

1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、相手フィールド上に表側攻撃表示で存在する、元々の攻撃力と異なる攻撃力を持つモンスター1体を選択して発動できる。選択したモンスターを破壊し、デッキからカードを1枚ドローする。この効果は相手ターンでも発動できる。

 

 

武将「はっは‼何かと思えば所詮攻撃力2400‼無駄だ‼‼」

 

 

アイドル「テンプレ発言wwそしてお嬢ちゃんwww超気に入ったwww君エグイねえwww」

 

 

お嬢「ククク。オーバーレイユニットの「ストームドラゴン」を送り、「ラグナ・ゼロ」の効果発動。このモンスターは相手の場の、攻撃力が本来の数値から変化したモンスターを破壊する!」

 

 

武将「・・・は‼そういう軍略か‼」

 

 

お嬢「そうよ。炎星は常に「炎舞」によるサポートで無双の軍勢を引き出すカード群。そしてそれらはサブの効果として攻撃力を上昇させるけれど。だからこそよ。永続魔法「天機」「天駆」によってソウコは否応なしに攻撃力が上昇している。その熱を「ラグナ・ゼロ」が停止させるわ。「ガイダンス・トゥ・フューネラル」」

 

 

武将「リバースカードオープン‼‼「炎舞「天権」」‼‼攻撃力を(一応)あげておく‼‼」

 

 

お嬢「構わないわ。凍りなさい!」

 

 

魁炎星王-ソウコ→破壊

 

お嬢「敵将打ち取ったり。そしてあたしはドローすることができる。ドロー。」

 

 

武将「貴様あああ‼ソウコの効果発動‼‼場の「天機」「天権」「天駆」を墓地に送り‼同じ攻撃力を持つレベル4以下の獣戦士族モンスター2体をデッキから守備表示で特殊召喚‼‼うおおおおおおお「暗炎星-ユウシ」‼‼」

 

暗炎星-ユウシ 効果モンスター

星4/炎属性/獣戦士族/攻1600/守1200

1ターンに1度、このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、デッキから「炎舞」と名のついた魔法カード1枚を選んで自分フィールド上にセットできる。また、1ターンに1度、自分フィールド上に表側表示で存在する「炎舞」と名のついた魔法・罠カード1枚を墓地へ送って発動できる。フィールド上のモンスター1体を選択して破壊する。

 

炎舞「天機」「天権」「天駆」→墓地へ

暗炎星-ユウシ×2 デッキからフィールドへ

 

 

お嬢「くく。後続の効果発動のために、わざわざ無駄と分かっていて「天権」を発動したのね。涙ぐましいわ。」

 

 

武将「黙れえええ‼‼僕の愛は肉を切って骨を討つ‼‼そんな安い挑発なんか意味がない‼‼」

 

 

お嬢「ならその前にガリヲタのカルシウム不足気味軟骨をぼりぼり頂こうかしら?つーか。挑発十二分に喰ってるじゃない。」

 

 

武将「ちいいいいいいい!」

 

 

 

お嬢「カードを二枚伏せてターンエンド。さああなたのターンよ?先に言っておくけれどラグナ・ゼロの支配は相手のターンでも発動可能よ。すでに貴方のモンスターの首筋に剣先は突きつけられているのよ。この「支配」から逃れられる?ストーカーなんだから、無駄に粘り強さ持っているのでしょう?」

 

 

武将「黙れ‼‼‼俺のアイドルたんへの思いを、ストーカーなんて雑魚な言葉で表すな‼‼」

 

 

アイドル「おやおやwwwどっちがイイものか分かりませんなwww」

 

 

お嬢フィールド ラグナ・ゼロ セットカード2枚 手札1枚

 

 

武将「くそ‼‼きええええええええいいいいいいいいい!!!サンダースネーくドロー‼‼‼」ばっばっッば‼‼‼

 

 

武将「‼‼きたぞ女狐‼‼‼僕は二体のユウシで再びエクシーズ‼‼再び現れよ。守備表示‼‼「魁炎星王-ソウコ」‼‼」

 

ユウシ×2=ランク4 魁炎星王-ソウコ

 

 

お嬢「しつこいわね。まーたあなたなの」

 

 

 

武将「余裕ぶるのはそこまでだ‼‼‼そいつの効果はあくまで攻撃表示専用‼‼ソウコの効果で無効にしたうえでなぶり殺してやる‼‼ソウコをエクシーズ特殊召喚したこの時、無双の軍略が敷かれる‼‼‼デッキから、炎舞「天機」を」

 

 

お嬢「手札に加えさせたくないから、リバースカード「禁じられた聖杯」を発動しました^o^」

 

 

武将「き~~~~~~~~~~さ~~~~~~~~まああああああああああああああああああああ‼‼‼‼‼‼‼ぐおおおおおおおおお‼‼‼」

 

 

禁じられた聖杯 速攻魔法

フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる。エンドフェイズ時まで、選択したモンスターの攻撃力は400ポイントアップし、効果は無効化される。

 

 

ソウコ→効果無効 攻撃力2600

 

 

お嬢「ソウコを華麗に登場させて、その効果でラグナ・ゼロの効果を無効に。そしてサーチした炎舞をコストにユウシの相手モンスターを破壊する効果でゼロを突破、するつもりだったのでしょうけど。残念ね。そうはさせないわ。」

 

 

武将「くう‼‼メインフェイズ2・・・くう!なにもない・・・」

 

 

 

武将「くそが‼‼ターンエンド‼‼」

 

お嬢「待ちなさい。エンドフェイズ時にトラップカード、「リビングデッドの呼び声」を発動。墓地の「雲魔物ストームドラゴン」を蘇生させる!」

 

ストームドラゴン→蘇生

 

 

お嬢「ドロー。・・・詰めの時間よ。」

 

 

武将「~~~~~‼」

 

 

アイドル「こりゃもう決まったも同然だなwww」

 

 

お嬢「いいえ。貴女に見せたいのはむしろここから・・・貴女のデュエルで夢を決めれた、あたしなりの最大の感謝を魅せます…‼‼‼」

 

 

お嬢「手札より、モンスターカード。「カメンレオン」を召喚‼‼‼」

 

 

アイドル「‼‼‼」

 

 

武将「‼‼‼‼そのカードは‼‼‼ヴェルズ合戦の‼‼‼」

 

 

カメンレオン チューナー(効果モンスター) 星4/地属性/爬虫類族/攻1600/守1100

このカードは自分フィールド上にレベル5以上のモンスターが存在しない場合のみ召喚できる。

このカードが召喚に成功した時、自分の墓地の守備力0のモンスター1体を選択して表側守備表示で特殊召喚できる。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。 この効果を発動するターン、

自分はエクストラデッキ以外からモンスターを特殊召喚できない。

 

 

お嬢「一番のファンを決めるこの決闘を決めるにはこの一枚しかない。いつか憧れのアイドルさんに会ったならこのカードで魅せつけたい・・・そう、ずっと思ってたわ。カメンレオンの効果発動。墓地の守備力0のモンスター「雲魔物 羊雲」を蘇生させる‼‼」

 

 

お嬢「いくわよ‼‼カメンレオン、羊雲、ストームドラゴンでシンクロ召喚‼‼‼」

 

 

カメンレオン☆4+羊雲☆1+アシッド・クラウド☆4=・・・レベル9‼‼‼‼

 

 

「吠えたぎるは三千世界。理を超え、全てを凍らす鼓動が目覚める‼‼‼」

 

「氷結界の龍トリシューラ」

 

氷結界の龍トリシューラ シンクロ・効果モンスター(制限カード)

星9/水属性/ドラゴン族/攻2700/守2000 チューナー+チューナー以外のモンスター2体以上

このカードがシンクロ召喚に成功した時、相手の手札・フィールド上・墓地のカードをそれぞれ1枚までゲームから除外できる。

 

 

武将「と。と。トリシューラ‼?‼?‼‼?‼?問答無用でフィールド、手札、墓地を除外する、アイツかあああああああ!!」

 

 

お嬢「・・・どうでしょうか・・・?これが。最大の「ファン」の証になりませんか・・・?」

 

 

アイドル「・・・wwwいやはやwwwとんでもなくエゲつないファンがいたもんだねえwww超気に入った。すんげえ気に入ったよ。お嬢ちゃん。ワクワクしてるよ漏れwww」

 

 

お嬢「!・・・ありがとうございます。さて。それじゃあ「詰め」!。トリシューラの効果発動!フィールドの「ソウコ」、墓地の「リュウシシン」。一枚しかない手札を 除外よ。」

 

 

武将「ぷぎゃあああああああああああああああああああああああ‼‼‼」

 

フィールドのソウコ→除外

墓地のリュウシシン→除外

手札の「炎王の急襲」→除外

 

 

お嬢「さあフィニッシュ。ラグナ・ゼロ、トリシューラでダイレクトアタック‼‼‼「氷の二重殺」‼‼‼」

 

 

武将「ぐう‼‼‼アイドル万歳ィィィィィいいィィィィィィィいいィいいィいいいい‼‼‼‼」

 

 

ラグナ・ゼロ攻撃力2400+トリシューラ攻撃力2700=5100

武将ライフ 4000-5100=-1100

 

WIN お嬢 - LOSE 武将

 

 

ふう。よかった・・・勝てて。普通に考えて炎星はかなり安定して強いデッキ。ラグナ・ゼロを入れておいて良かったわ。それに。カメンレオンを決め手に出せてし。

 

 

武将「くっそう・・・やっぱりダメなのかよ。こんな俺じゃよう・・・」しくしく

 

 

アイドル「・・・」

 

 

うっわ。超泣いてるし。丁寧に言うと気持ち悪い。率直に言うとキッモ。どうしようかしら。セキュリティを呼ぶべきよね。

 

・・・え。アイドルさん?なんで近づいてるの?え?

 

武将「うううぐうう」ぐすん ぐううう

 

 

アイドル「そんなに漏れと結婚したかったのかな?」

 

 

武将「・・・いいえ。ただただただ。僕の生きる楽しみは貴女だけだったんです。TV越しだろうと初めて、本気で人を好きになれた。初めてもっと知りたいと思えた女の人が、貴女なんです。バカなことなのは知ってます。そんなの無理だってことも知ってます。ただ・・・」

 

 

アイドル「・・・wwwまじかwww漏れなんかにチミ、初恋っちゃったのかwwwざまあwwwだったら、一つ、格言をあげようwwwよく聞いとけなwww」

 

アイドル「いつだって、「初恋は実らない」。いつだって誰だってそうさ。お天道様西から出てきて東に沈むように絶対の理だ。ってそりゃバカボンじゃねえかよ‼‼‼wwwキャハキャハwww」

 

 

武将「・・・うう」

 

 

アイドル「け☆ど。そんな理を超えちまうのが漏れたち、「アイドル」なんだよねwww」

 

すっ

 

CHU☆

 

 

武将「!?」

 

 

お嬢「!?」

 

 

アイドル「キャハキャハwwwヴァレンタインデイ☆キスwwwどっじゃ~~~んwww」

 

 

武将「え。え。え。えええ。//////////////////////」

 

 

お嬢「ちょっと‼‼‼ちょっと‼‼‼何してんですか!?」

 

 

アイドル「ご褒美www流石に頬だけどねwwwわざわざTVの画面を超えてここまで来てくれたんだ。もともとそのつもりだったのにwwwストーカーときたらすぐに隠れちゃうんだものwww」

 

 

武将「‼?」

 

 

‼‼だから「捕まえる」じゃなくて「話ができる」だったの!?

 

 

武将「あ。あああ。」

 

 

アイドル「きゃはwwwそんなに幸せかいwww漏れごときのソレでwww」

 

 

武将「は、はい。しあわせ・・・幸せです‼‼‼ああ。僕ごときの為に。ああ本当に」

 

 

アイドル「ああもうwwwちょろいなwwwま、流石に今回までだからなwwもれっちに会いたければ」

 

 

武将「はい‼ライブで‼‼‼」

 

 

アイドル「ぐっとw今回のチミへの罰は、これからも永遠に漏れの軍勢であり続ける事。オーライ?」

 

 

武将「ハイル‼‼‼アイドル‼‼‼ハイル‼‼‼‼アイドル‼‼‼うおおおおおおおサンダースネーク‼‼‼」

 

 

 

 

…・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

30分後 駅のホーム

 

 

アイドル「ふうwwwありがとねwwお嬢ちゃんwww」

 

 

お嬢「ほんと。驚きましたよ‼‼‼何してんですか‼‼‼」

 

 

アイドル「キャハキャハwwwそうそう、その位ツッコミしてくれると我いと嬉しきwww」

 

 

お嬢「・・・ほんとに。ほんとうに貴女はアイドルなんですね。嬉しかったです。ひょっとして自分の憧れてるものが、放送作家の作り出したキャラクターなんじゃないかって。そうじゃなくて、本当に良かったです」

 

 

アイドル「放送作家は流石に事故はさせねえよwwwまあ、そのうちまた探偵チンの家に行くだろうから、そん時はよろしくwwwこのアイドルのコネ&コネをいついつでも教えてあげるよwww」

 

 

お嬢「‼‼‼ありがとうございます‼‼‼」

 

 

アイドル「ワイドっちも達者でねwww」

 

 

ワイド「肯定。お気遣いありがとうございます。」

 

 

アイドル「じぇねwww立派なプロになるだよwww」

 

 

お嬢「はい‼‼‼」

 

 

 

 

・・・電車に乗った後も、あのお嬢ちゃんとオボット「ワイド」はずっと手を振ってくれてるな。

はは。パッと見はクールな感じだったけれど、結構子供っぽいかもねw

 

 

それにあのカメンレオンからのトリシューラ。いいねえ。いいわね。嬉しいね。

今日は熱狂的なファンを二人も見れて嬉しかったよ。探偵ちんにも会えたことだしね。アイツ、歳取ってからの方がイイ顔してきたねwww  アレ。何でそういやあのストーカー武将君、漏れのスケジュール知ってたのか・・・あ。あ。っげ。まさか? まあいいや。そりゃ後回しだなwww

この歳になってもファンがいてくれるってのは本当にうれしいね・・・。魅せる「決闘アイドル」の名が高いですわwww

 

 

 

ま、ぶっちゃけ。あんなに漏れのことを憧れてくれると、申し訳なくなるね。

 

 

漏れも。探偵も。

只々。本当に只々。

他の要素なんて。「魅せる」とか「勝つ」とか、行動を構成する拘りの全てが。

 

「金のため」だけに媚まくって仕事していたなんて知られちゃったらば。 減滅するのだろうね・・・wwwwwwwwwwww

 

 

第六話 「初恋は実のならない」 エンド。

 




全国の炎星使いの皆様、申し訳ございません。ボルガ博士、御許しを!
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