3月20日 午前10時 探偵事務所
探偵「だからお嬢さん。君のデッキは完全にギミックを詰め込みすぎだ。最低限「葵」は抜くべきだ。」
お嬢「でも、「水霊術―葵―」を入れておけばサクリファイズエスケープ+相手の戦略潰しが100%できるのよ?スモークボールの活用もできるし‼」
春休みなのでしょうか。ここの所、お嬢様はこの事務所に毎日のように入り浸っております。
ここまでうら若き女性がこのような怪しげな事務所にいると、ご主人は警察に通報されかねないと考えます。
ここの所、お嬢様とご主人は、デュエルの基礎的な意識とデッキの構成についての講釈の様です。
探偵「だったら、ハンデスにもっと比重を入れるべきだ。ハンデスをすることが問題ではないんだよ。わかるかな?今お嬢さんのデッキには「水エクシーズ」「カメンレオンシンクロ」「Bloo-D」「ハンデス」「送り付けゴーレム」なんて戦略が混ぜこぜ過ぎるんだ。」
お嬢「それは利点ではないのかしら?」
探偵「そりゃ応用が利くかもしれないけれどね。けれど応用は基本となる戦略が徹底されてこそ。力を入れるべきは主軸の戦略。プロとして戦うのなら、どれか太い幹を持つ戦略を一本、それから+αの戦略を数本。本筋が必要だ。もし本当にお嬢さんが「ハンデス」要素をこだわるのなら、「氷霊神ムーラングレイス」を投入するとか、「アルトス」を主軸にする徹底した構成にするべきだ。「セットで買うと20%割引」位の気持ちで「ハンデスギミック」を入れるなら、やめた方がいいと思うよ。」
お嬢「う~~~~~~~~~ん」むす~~~
探偵「まあ、すぐに変えろとは言わないさ。けど、デッキってのは常に動かし崩し作るもの。いつまでも同じデッキのままだと、脳みそまで固まるぞ」
ご主人もよくいうものです。早20年近く私を入れた「スクラップ」だけを主軸に戦っているのに。
探偵「ワイド。お茶入れてくれるかな?お嬢さんも一旦冷静になろう。」
「肯定」
お嬢「はーい」むす~~~~
なかなかお嬢様は納得がいかない様子です。それはそうでしょう。皮肉です。私が自我に目覚めてから何かけ月もしない頃にはすでに、私をデッキから抜く様に提案しているにも関わらず、従ったことはほんの数回だけです・・・否定。これは「皮肉」でありません。「惚気」です。随分愚かな機械になったものです。私。
――――。レーダーに反応アリ。しかもこれはーーーーーー
「御主人。レーダーに反応アリ。人がエントランスに接近していらっしゃっています。」
探偵「お。お客さんかな?」
「しかし。反応個体数が20名です。」
探偵「20人!?」
お嬢「団体客かしら?」
「もしやと思いますが御主人。何か暴力的な団体と確執があったりしませんか?Vシネマの光景と酷似しています。」
探偵「ないよ‼‼まじかまじか。うえ、怖い!?お嬢さん。一応奥の部屋に隠れていてくれないか?もしもに備えて!怒鳴り声が聞こえたらすぐにセキュリティに連絡してくれ‼‼‼」
お嬢「わ、わかったわ」
「3人の反応が階段を上っています。」
とんとん‼
探偵「は、はイイイイい!」
御主人。いつもながら情けないです。
ぎいいいいい
???「失礼しますよ。」
???「・・・」
❓❓❓「狭いわ。」
探偵「は、はい、いいい!?」
入ってきた方は、三人。
――――――
―――――――プログラム中断―――――――
起動。
――――――――プラグラム復元――――――――――
失礼しました。情報の違和感に機械的絶句をしてしまいました。
3人の内1人は男性で如何にも「人を使ってます」といった風なギラギラとした目を持つ40代のサラリーマンです。体は中肉中背で細い線の入った黒いスーツに高価なブランドものの腕時計をしているため、金持ちであると判断します。やや厭らしさを感じますが、スーツ姿と後退し始めた髪を必死にワックスで7対3分けにしているため、十分常識の中で生きる人間であると判断できます。
問題は残り2名です。1人は女性。20代前半でしょうか。顔のパーツはカードでいうならば「リチュア‣ナタリア」のような深い優しさを印象つける穏やかな構成です。美人です。
しかし、その服装はジャングルに溶け込むかのような迷彩服が全てを壊しています。手にはスナイパーライフルをもっています。泥もついており、数分前までサバイバルゲームに参加してました、と言われてもおかしくないです。掃除をするのは私です。憤怒、肯定。
そして最後の一人が最も問題です。この方は「おそらく」男性。服装は黒衣に朱のラインの入った厳粛な教会の神父服。これだけでも既に癖1ポイント。更にとても背が高く2メートル近い、にも関わらず不審者としてPTAにチェックされそうな程に異常な猫背です。癖3ポイント。そして最大のポイント獲得源はその顔です。
イタリア―――――ヴェネチアの祭りを検索させる、白地に青いバラの描かれた顔全体を覆い隠す仮面を、その男はつけています。長袖の黒い神父服や怪しげな猫背も相まって、その姿は「オペラ座の怪人」という言葉が印象付きます。
この三人は何用がご主人にあるのでしょうか?危険です。
スーツ男「ああ。失礼。少々この二人は特殊な仕事をしていましてね。ご無礼なものですいませんな。」
全く謝罪の気持ちの欠片が見られないまま、スーツの男性が依頼者用の座り込みました。かなり押しが強いようです。後ろのサバゲーの女性と仮面神父は微動だにしません。
探偵「・・・ご依頼ということでよろしいでしょうか?」
スーツ男「そうだよ君。私はこういう者でね」
スーツの方がご主人に名刺を渡します。
ズームアイ 起動。
名刺には会社のロゴの入った煌びやかなシールが張られ、書かれている内容は「株式会社デュエレスト 部長」―――――そして名前が書かれています。
株式会社デュエレスト 検索
HIT
――――――――――――――大企業、デュエルモンスターズの公式販売会社「デュエルカンパニーゼーション」の子会社。子会社といっても規模は、この小さな市の経済を担う巨大な企業です。
その業務は、「シルバーシリーズ」や「カステタム・パック」「ストラクチャーデッキ」などの再販分野の印刷製造と販売です。
そんな大企業の幹部がなぜこの様な小汚い探偵事務所へいらしたのでしょうか。それも奇人変人をお連れして。
探偵「だ。大企業の部長様が、何を私に・・・?」
御主人、肩書に弱すぎです。プロリーグへの登録試験の時よりも緊張しています。
スーツ男改め部長「少々やってもらいたい事があってね。それにはこの街を熟知した腕利きの決闘者が必要なのだよ。金はいくらでも用意する。」
サバゲー女「・・・」かちゃ
太っ腹なセリフの裏腹(掛詞ではありません)に、後ろの軍隊じみた女性がライフルへ手を当てますーーーーあれは本物なのでしょうか。暴力のにおいを感知します。
―――――――レーダーの反応ではドアの前に17名の生体反応アリ。益々危険性が高まります。
探偵「・・・具体的には、私は何を・・・?」
部長「なあに。簡単なことだ。人探しだよ。」
探偵「人探し?」
部長「ああ。我が社の契約していたのにも関わらず放棄した子供がいましてね。どうにもこの街に潜みこんでしまっている。ソレを探し、私の前へ連れてきてほしい。」
探偵「・・・」
部長「これがその写真だ」
探偵「・・・‼‼」
息をのむご主人。 ズームアイ
――――――――――――成程。息をのみます。
場所はスーパーマーケット。隠し撮りなのか撮り手に全く目線の向いていない被写体は。必死で廃貨弁当へ手を伸ばしています。
長めの黒髪をゴムで束ね。猫目で安売りの価格シールを睨み付け。その顔には少々の点々が。
紛れもなく、先日のレアカード強盗団の首領。「BK」使いのそばかす娘が写っています。
・・・
部長「順を追って説明しよう。我が社では現在、新しい決闘サービスを提供していましてね。彼女にはそのサービスに従事する労働契約をしていたのだよ。」
探偵「決闘サービス、ですか。どの様なものかは教えていただけませんか?」
部長「簡単に言うと、決闘相手を派遣するサービスでね。お客様が会員登録して貰い、対戦相手を希望・・・デッキカテゴリや場所などだな、を予約すると、こちらからその条件にあった決闘者をお客様のもとに派遣するといった流れのサービスだ。サービス利用者は我々のグループ企業でカードを購入された方を中心に登録してくれていてね。」
決闘者派遣。聞こえはいいですが、ある種の胡散臭さ、如何わしさを感知します。
部長「その写真の彼女は、派遣業務として契約をしてくれていたのですよ。」
探偵「・・・見たところ、かなりお若い女性の様ですが・・・?」
部長「ああ。彼女はご両親を早く先立たれて経済的支援が必要だったのですが。そういった子でも働くことを認める「未成年労働奨励法」にのとって雇っているんですよ。まっ、一種の社会貢献ですかな。それに、若く美しい彼女はお客様もとても気に入ってもらっていたみたいです。なにせ、本物の女子高生ですからな。はは。」
下衆さを隠そうともしない台詞です。後ろに控えるサバゲーの女性も一瞬不愉快そうに顔をしかめました。きっと別室で耳を立てている御嬢様もさぞ憤慨していると推測します。
―――――――聞き耳立てている。のは御嬢様だけではないようです。レーダーにまた5名ほどの反応が事務所入口前に立っています。この方々のおつきのものなのでしょうか。
部長「話を戻しましょう。彼女はとても優秀なスタッフだった。のですが、先日突然連絡が取れなくなってしまいましてね。黙って消えてしまったのですよ。しかもいくつかの商売道具まで持ったまま。全く、飼い犬に手を噛まれるとはこの事。」
探偵「成程。だから探してほしいと。そして手渡してほしいと。そういう事ですか?」
部長「話がはやくて助かります。」
探偵「・・・参考までに聞きたいのですが。仮に突き出したとして、彼女にはどの様な処置を・・・?」
部長「ん?そこを気にするのかな?そうだね。違約金として300万円は頂かないとな。もし払えないのであれば・・・その時は「なんらか」の形で「誠意」をもって「働いてもらう」必要がありますね。「お若い」のできっといくらでも稼げるでしょう。はは。我がグループではないですけれども、知り合いに良い「お店」がありましてね。」
――――――――敵 認定。撃ちたいです。正当な要求であったとしても、その言葉は人を利用するだけ利用しようという、非人道的な下衆さに満ちています。
探偵「なるほど。・・・わかりました。その依頼、引き受けましょう。」
部長「おお。ありがとうございます。ではお願いしまうよ。私は少々忙しいため、細かい所はこの男に聞いてください。さ、頼んだぞ。お前も行くぞ」
サバゲー女「了解。」
仮面神父「はい。よろしくお願いします。」
探偵「よろしくお願いします。」
見かけの奇抜さと裏腹に依頼はスムーズに承諾されたようです。――――――妙です。部長(敵には敬称はつけません)がドアを開けて出ていこうとすると、レーダーに映っていた人体反応は逃げるように離れていきます。お付きのものではないのでしょうか。
探偵「・・・失礼。手洗いに行きたいので少々待ってもらっていいですか?」
仮面神父「どうぞ。ごゆっくりと。」ニッコリ
怪人神父は見かけとは裏腹に爽やかな返答をしました。
―――――――メール。受信。ご主人がトイレの中から私と御嬢様に送信しているようです。
内容は。
「外からガキの声がする。追ってくれ」
―――――――伊達に探偵稼業をやっているワケではないです。外にいた妙な集団の気配を感じていたのでしょう。このビルは見かけのボロさと裏腹に、裏手に緊急時用の脱出スロープが設置されています。そこからあの神父にも目をかけられずに出ましょう。
―――――スロープ前にはすでに御嬢様がいらっしゃいます。では―――追跡です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30分後 事務所にて
仮面神父「では、料金はこのような額で」
探偵「はい。その額で口座に。」
仮面神父「しかし探偵さん。あなたも随分と顔の厚い方ですね」
探偵「?」
仮面神父「今回の依頼。どう考えても裏がある。どう考えても単なる従業員逃亡だけで会社の中核幹部が直接探偵事務所に赴く、なんてワケがない。それを察しないワケもない。」
探偵「・・・」
仮面神父「いや失礼。責めているワケではないですよ。思った通り、あなたは全くもってプロとして信用できる、という話です。実にクールな方だ。そうでしょう?プロデュエリト「ガーベージネック」様。」
探偵「!・・・知ってらっしゃいましたか。」
仮面神父「ええ勿論。これでも私も相当なデュエルフリークでしてね。それに私、貴方のファンの一人だったのですから。仕事でなければ今すぐにでも貴方と一勝負してもらいものです。」
探偵「私のファンですか。それは、自分で言うのもアレですけど、ニッチですね。」
仮面神父「そうでしょうかねぇ?少なくともあの時のリーグで、最も勝ちに拘っていた、熱のある決闘者だったと思いますが。」
探偵「・・・僕がですか?」
仮面神父「ええ。大決闘時代の最中、他のプロが話題性を取り入れるため、バライティ番組に出演したり、より派手なカードを使うようになる中、貴方だけは只々淡々と地味で堅実で勝つための決闘を潜り続けていった。エゲツないほどに相手に勝つためのメタを積んでいった。貴方だけでないでしょうか?リーグ1区間の対戦相手に「インフェルニティ」使いがいるのを読んで「魔宮の賄賂」をサイドに詰めこんだり、「禁止令」による相手のキーカードを常に封じ込めたり。「ジェムナイト」使いとブロックが当たった時は「封魔の呪印」で「ジェムナイト・フュージョン」を封じる、なんて事もしていましたね。」
探偵「はは。悲しいけれど僕はどうせ才能のある決闘者ではないですから。そんな中であの環境を勝ち抜くには確実に勝てる相手をつぶしていく。そんな姑息な手段しかなかった「ズルい」プロでしたね。」
仮面神父「その「狡さ」が印象的でした。勝つため・・・いや。おそらく勝つためというワケではないのでしょう。具体的な「何か」のために何が何でも「勝つ」必要があった。その為ならば貴方は少なくとも「プロとしてのプライド」だの「ファンからの名声」だの容易く捨てる事が出来る。だからこそ、貴方は非常にクールだ。今回の仕事だって、大きな「何か」のため。怪しげな領域に目を瞑ろうとしてらっしゃる。本当にクールな方だ。」
探偵「・・・」
仮面神父「デュエルでもよくあるでしょう。好きなカードなんて決めず、カードも拘りもなく、勝利のためだけに選んだ駒を、ただ使う。思うに、世の中で二番目に恐ろしいのは、そんな「捨てきった」人です。・・・貴方はその権化かもしれませんね。」
探偵「・・・」
・・・同時刻 寂れた神社
「ひええ。どうしましょう‼‼‼頭が‼‼‼」
「くっそ。なんでこんな事になっちまったんだよ・・・」
「どうするもこうするもないだろ‼‼こうなりゃあのスーツ野郎をぶっ殺すしかないっしょ‼‼‼」
お嬢「あら。またそうやって暴力に頼ろうとするのかしら?」
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
お嬢「相変わらず汚いアジトね。お久しぶりだわ。「革命決闘社」の革命戦士の皆々様?」
ワイド「以下同文です。」
黒コートの女「げえ‼こいつらこの前の‼!」
パーティーマスクの女「あの探偵に依頼した‼‼‼」
マスクの男「う、うう‼僕たちまで追ってきたのかよゥ・・・」
お嬢「そりゃコソコソぞろぞろ事務所にたむろしてる連中がいたら追うしかないじゃない。」
フードの女「くっそ‼!やっちまうか‼」
ガスマスクの男「どうせあの「会社」の手先だろこの女は‼‼‼」
帽子の男「ちくしょ~~~~!!この金持ちめ~~~~~!!」
お嬢「っちぇ。結局こうなっちゃうのかしら。しょうがないわね。貴方達全員を負かすしかないかしら‼?」
ヤンキー「がああああああああああああ‼‼‼待てええ‼‼‼みんなやめろ‼‼‼‼」
一同「‼‼‼」
お嬢「・・・意外だわ。一番あたしに対して毒を吐いて、殺す殺す五月蠅かった貴方が止めるなんて。」
ヤンキー「…別に。テメーを許すつもりはない。俺はテメーみたいな調子乗った金持ちは大嫌いだ。全然レアカード狩りだって反省してねえぞ?けどな・・・」
ッす
ヤンキー「頼む‼‼‼‼頭を助けてくれ‼‼‼‼」ドゲザァ‼‼‼
一同「‼‼‼」
お嬢「ちょっと‼?やめてよそんなの‼‼‼」
ヤンキー「金ならどうにかする‼‼‼デッキだって売る‼‼‼だから‼‼‼どうか頼む‼‼‼」
フードの女「あ、あたしも‼‼‼お願いするよ!!!」
マスクの男「ぼくも‼こんな炎王デッキもいらない‼!助けて‼!」
黒コートの女「・・・頭はあたしたちの希望だったんだ‼‼‼だから‼‼‼」
パーティーマスクの女「なんならあたし水商売に堕ちたっていいよ‼だから頭があんな下劣な奴らにつかまらないようにしてくれ‼‼‼」
「お願いします‼!」
「頼む‼‼‼」
「この通りだ‼‼‼」
お嬢「・・・なんなのよ。このノリは・・・?」
ワイド「――――――――――――――――――――メール受信。御主人から「仮面怪人が帰った」そうです。一度事務所に連れていきましょう。」
お嬢「そうね…全員来られても困るわ。3人だけついてきて頂戴。」
・・・数十分後 事務所
探偵「それで。ここに来たと」
お嬢「ええ。」
ヤンキー「・・・」
マスクの男「は、はい」びくびく
黒フードの女「どうかお願いします・・・頭を助けてください・・・!」
探偵「助けろって言っているけれど、どこにいるかは知っているのかな?」
マスクの男「い、いえ。貴方達に負けて集めていたカードを没収された日以来、全く顔を出さなくなって・・・そしたら、あのスーツの奴が頭はいるか?何て聞きに来て・・・」
黒コートの女「なんか怪しかったから。みんなであの男を尾行していたらこの事務所で。・・・300万円ですって・・・ひどい。」
探偵「「仕事」か。そっか。それでこのままじゃ、あの連中にあのそばかすの頭が連れていかれると思って。今「助けて」か。・・・どうせ、「仕事」だのなんだの事情は知っているんだろ?」
ヤンキー「・・・」
探偵「君たち、この前は全部ダンマリ決め込んでいたが…本気で助けたいと思うなら、知っている事を全部話な。それ次第で考える。」
ヤンキー「…分かった。全部話すよ。」
ヤンキー「この前指摘された通り、俺たちは全員貧乏。デュエルも満足にできずに育った。今の時代、デュエルはみんな出来て当たり前。でも俺たちは自分のデッキなんて持ったこともない。持ったとしても余りものの寄せ集め。「デッキ」じゃなくて「紙束」。それを汚いゴムでまとめて。・・・くっそ。そのせいでクラスのデッキ幾つも持ってる糞金持ちなんかにバカにされて悔しい思いで生きてきた。…本当糞みたいな気分だ。」
マスクの男「そういう貧乏な人って自然と自分と似た境遇の人を見分けるのが上手くなるんです。…迫害されてたり居場所がない、って人はなんとなく分かっちゃうです。だからか、小学校の低学年位には自然とこの地区の決闘すらできない人で遊ぶようになりました。それで、「金持ちは糞だ」とか言い合ったり、紙に書いた手作りのカードでデュエルごっこしたり、そうやって遊んでて・・・。」
黒コートの女「特に頭は後輩の世話が好きでさ。年下の似た境遇の子を励ましたり気遣ってあげて。だからあたしだって、どんなに学校が辛くても居場所を感じれて。幸せだった。でも、それでも周りからの嘲笑は止まらないし、紙なんかじゃない本物の「デュエル」がしたかった。それがずっと頭は心苦しかったのかもしれない。」
ヤンキー「3か月前位に、突然頭が一人一人に三箱分のストラクチャーデッキを配り始めた。どこで手に入れたんだ、って聞いても答えない。だから、頭に内緒でつけたら・・・」
マスクの男「よ、夜中に。お金持ちの人から無理矢理強盗を、必死で頭がしていて…問い詰めたら、泣きながらやっと話してくれて・・・」
黒コートの女「ある企業の人に、「指定したターゲットから強盗をして納めれば、デッキやカードをくれてやる」って取引をされたらしくてさ。・・・ひたすら泣きじゃくんじゃって、もうどうしようもなかった。」
マスクの男「それで・・・はい。一人でやるよりもみんなでやった方がいいって、なって・・・後はご存知の通りです。この前探偵さんに負けるまで、ずっとこの街の中で強盗を繰り返してました。」
お嬢「・・・屑ね。大勢になればなるほどその場の勢いに支配される、典型的な集団心理じゃない。何で‼そこで止めなかったのよ。それとも思わず乗ってしまう程に金持ちが憎かったの?」
ヤンキー「・・・ああそうだよ。憎かったさ‼今まで散々バカにしやがった糞どもに報復できるんだからな‼そうだとも‼」
お嬢「ッ。」
マスクの男「・・・ヤンキーの言う通りです。確かに憎かったし、チャンスだとも思いました。でも・・・ヤンキー。」
ヤンキー「あ?」
マスクの男「しょ。正直に話すことが約束だよ・・・?言い訳臭くても、本当の事言わなきゃ・・・ダメだよ」
ヤンキー「・・・ッち。」
探偵「…話してくれるかな。言い訳でもいいから。でないと、僕はあの娘を助けはしない。」
ヤンキー「・・・だってよお・・・やめろ何て言えるわけねぇじゃねえかよ・・・」
ヤンキー「頭はさ。糞真面目でさ。本来ならクラスで委員長やるようなやつで。本当に正義感のある、本当に・・・ああああ‼そうだよ‼やっていい事と悪いことなんて誰よりもわかって、人を怪我させるとか出来ない、そんな優しい奴なんだよ‼潔癖症で、褒められなれて、調子乗りやすい、いいやつなんだよ‼」
ヤンキー「そんな女が‼俺たちの為に半泣きしながら強盗していたんだよ‼‼自分よりもよっぽど大きな学生に必死で脅して‼縛りつけて‼決闘して‼全然そんなキャラでもないことをしてたんだよ‼自分の性格とか色々‼そういうの全部捨ててその取引に乗ったんだよ‼そんなの、止めれるワケないじゃねえかよ‼‼‼糞‼‼‼」
探偵「・・・」
黒コートの女「何も言い訳しません。明るみに出て、罰を受けたっていいです。だから、どうか頭をあの依頼主たちに売り渡さないでください・・・お願いします。」
探偵「何とも言えないな。」
お嬢「ヘイへイ。超流れぶった斬ってるわよ。」
ヤンキー「頼む‼‼‼‼どうしてもだ‼‼‼頼む‼‼‼」があッ‼
マスクの男「この通りです、何でもします‼!」ぺこぉ‼
黒コートの女「おねがいだよ・・・本当に。本当におねがいします」ぐすん
お嬢「ほら加速しちゃったじゃない。」
探偵「いくらなんでもこのまま全部信用しろって言われてもな。ひょっとしたらどうせ、こいつらが復讐で俺を罠にハメようとしているかもしれないだろう?」
ヤンキー「ふ、ふざけんな‼‼‼」
ワイド「御主人」
探偵「あーすまんすまん。言い過ぎた。ただこちらとて、依頼は受けている。依頼人を裏切るのはご法度何でな。」
黒コートの女「そんな‼殺生な‼‼‼」
探偵「けど。まあブチャけ。僕の依頼の成功率って60%位なんだよね。「運悪く」。今回の依頼が失敗しちゃったらどうしようかなー」
お嬢「それはショウガナイワネー」
ヤンキー「‼‼‼・・・感謝する・・・くう・・・」
黒コートの女「ありがとうございます‼‼‼」
マスクの男「うう・・・ありがとう・・・ございます・・・」
探偵「・・・どっち道。安否の確認は必要だ。その上で、「失敗」か「成功」か。だからな。」
一同「「「はい‼!」」」
探偵「それじゃ指示を出すよ・・・まず、黒コートちゃんは例の強制デュエルアンカーだの、支給されたものを全部集めてほしい。」
黒コートの女「なんでですか?」
探偵「それは追々説明する。直ぐにだ。それが終わったら、僕と合流しよう。お嬢さんは他二人と一緒に頭ちゃん・・・というか、そばかす娘を探してほしい。どうせそう遠くにはいないはずだ。昔のアジトだの、そういうところを中心に行ってみてほしい。」
お嬢「分かったけど。貴方は何をするの?」
探偵「ちょっとした下準備だ。それも追々説明する。おそらく、あの会社は僕以外にも捜索隊を出しているはず。時間との勝負だ。・・・それと、お嬢さん。一つだけ質問。」
お嬢「?」
探偵「決闘者派遣サービス。使ったことある?」
・・・同時刻 ???にて
ひゅうーっとまだ冷たい風が部屋に入り込むから、あたしは小動物のように丸くなった。
この部屋の壁はすでにボロボロの防波堤で、氾濫した隙間風が流れ込む。
ぐう~~~~~~。
・・・お腹減った。本当にひもじい。
でも外に出ると見つかるかもしれないし・・・迂闊にスーパーにもいけない。
今手元にある物は、賞味期限切れ廃棄物の「ちくわパン」とフードバンクで貰った「カップヌードル」。1236円と、大事な大事なデッキ、だけ。デュエルディスクも置いてきちゃった。きっと、ディスクには発信機がついているから・・・本当に、馬鹿な事しちゃった。
欲に駆られたのが良くなかった。わかってる。あたしの犯したことはどう考えても反社会的な「犯罪」だ。やる前から分かっていた。
でも、皆にとりあえず遊べるためのカードを渡せる。1人に3ッのスターターを渡せると聞いたとき、そんな事は霧の様に消えてしまった。
「ああ。これまでの苦労に対してのご褒美が来たんだ」
そんな都合のいい言葉に自分は酔ってしまった。これまでず~~~と真面目にコツコツと我慢してたのだから、ちょっと位ズルをしてトントンなんだ。そうだ。あたしは悪くない。むしろ、みんなに喜んでもらえるチャンスなんだ。そういう風に信じ切ってしまった。
最初の「みんなの為」なんて事すら嘘だった。自分の欲を正当化する言葉が欲しかっただけ。
その結果がこれ。自分一人だけならまだしも、皆にまで犯罪をさせてしまった。もう、どうする事も出来ない。
そのうえこの前のデュエルのせいで、もう「仕事」も出来ない。あの探偵に次やったら通報されるだろうし、何よりだ。金持ちの女が言った言葉のせいで、自分たちが「犯罪」をしていると思い出してしまった。酔いが冷めてしまった今はもう仕事をする気力もない。
きっと、どうがんばっても、いずれはあの会社の追っ手に捕まっちゃうのだろう・・・そしたら。みんなにまで迷惑がかかるかもしれない。300万円はあたし一人では払えない・・・だったら。あたしが出来ることは一つ。・・・怖い。死ぬほど怖いけど。それしかないのなら、するしかない。
震えが止まらない。けど、やるしかない。
思い返せば、ロクな思い出もない人生だった。
ネトゲばかりして、怒鳴ってばかりで、給食費もペンもくれなかった母親だけど、唯一あたしに惜しみなく投資してくれたものがある。急な心臓病で死ななければきっと、その投資を花咲かせるため母は、躊躇なく行動していたのだと思う。
やっぱり、ロープが必要かな。埃をかぶり切った鏡を見て、必要な長さを確認する・・・ほんとに、そばかすばっかり。あたしの顔。かわいい、なんて言われたのは初めてだったかも。コンプレックスを茶化すとか、本当に最悪だった、ハズなんだけどな。なんでリピートしちゃってんだろ。あたし。
いつかはお金持ちになって、このそばかすを最新の美容技術で消したいと思っていたけどソレはできないみたい。
そういえばロープじゃ事故っぽくできないじゃん、と思いながらあたしは生命保険の念書を広げながら、力なく寝転がった。
…
・・・53分後 事務所
ばたん‼
「お帰りなさいませ。御主人」
探偵「ん。」
早かったですね。
探偵「うん。とりあえずはね。あとは支給されていた備品を拐取できれば、万事問題ない」
「いいのですか?」
探偵「・・・どうせもう必要な貯金は済んでいるんだ。アイドルだって何千万円も稼いでいるんだし。今回の事くらいなら大丈夫。・・・まあ、暫く大変になるけどな」
「肯定。私も出来る限り電気代を節約します」
探偵「頼むわ…あと。そうちょっとさ。今回の事をお嬢さんに・・・どうせ大方の理解はしてるのだろうけど、何だかんだ説明するだろうからさ。ちょっと事前に話まとめるの練習していい?」
「いい歳してスピーチ練習ですか。肯定。御主人の場合必要でしょう。どうぞ。」
探偵「ありがとう。・・・さて」
探偵「別に推理するような事でもないのだけれども、一応整理の為、だ。今回、そばかす娘たちの一団に窃盗の指示をしていたのは、「株式会社デュエレスト」。正確にはあの部長だろう。彼らは決闘者派遣サービスと評して裕福な会員を増やしていた…お嬢さんもサービスを1度だけ。親戚がサービス呼んだ時についでにデュエル。登録してた。そして登録の際にはお気に入りカードやエースカードもアンケートとして答える必要があるそうだ。」
探偵「そこで集めた情報、誰がどんなカードを持っているにかという情報をあの部長は、狙うべき「ターゲット」として今度はそばかす娘達強盗グループに支持をする。そうしてレアカードは自分たちの物に・・・という流れだ。本社の人間にそんな汚い仕事させは出来ないから、わざわざデッキを与えて子飼いにしてたって事。しかもあの会社は主に「再販」「ストラクチャーデッキ」の印刷と販売を業務にしている。自社商品で済むのだから安く上がったんだろうな。強盗チーム手なずけるのも。」
探偵「それがこの前の一件で俺に連絡先を控えられて大っぴらに強盗できなくなってしまったのか、そばかす娘は仕事を放棄した。企業としてはあの子に犯罪指示を告発されるのを恐れている。だからさっさと捕まえて、契約違反だの金だのの形を使って拘束しようとしている・・・どっちも表ざたにしたくない同士なのだから、であれば権力で推せる企業側の優勢、かな。」
「――――概要はわかりますが、話が下手です。構成が一貫していません。」
探偵「ん。やっぱまとめないと伝わりにくいのよな。どうせ。ああ本当スピーチ苦手・・・ん。メールだ。黒コートちゃんがこっちに向かっているみたいだな。」
「出ますか?」
探偵「ん。下ろしてきた荷物をもって出よう。割と時間との戦いだしね。・・・お嬢さんにも大方の予想地は伝えているから。もうそろそろ見つけてくれるといいんだけど。」
同時刻 街中
お嬢「ん~~。どこにいるのよ‼あの女‼‼‼」
ヤンキー「くっそ。アジトにしていた所は全部見たのによお‼‼」
マスクの男「・・・これが小説なら、昔の約束の場所とかにいるのにな・・・」
ヤンキー「しょうもない事ぬかすな糞!」
考えるのよ。あたし。探偵は言っていたわ…
・・・
探偵「今までの経験上、失踪する人って全く知らない地域へ行く事は意外と少ない。長期間に渡ればともかく、ほんの数日の間にならば、間違えなく自分の見知ったエリアにいるはずだ。それから、彼女はどうやら責任感が強いみたいだから、ヤンキー君たち仲間に迷惑をかけない為に彼らが知らない所へ行くはずだ。」
お嬢「それじゃ見つけようがないじゃない!」
探偵「確かにね。けど、話を聞いていると彼らのグループは幼少の頃から仲みたいだ。だとすれば、本人は教えた覚えはなくても周りは知っている情報があるかもしれない。その辺りから探るしかないかな。」
・・・
お嬢「ねえ。彼女の家とかは見たの?」
ヤンキー「そんなの真っ先に見たさ」
お嬢「例えば、彼女、引っ越した事とかない?」
ヤンキー「いや、知らな・・・いや。そうだ。おい。アイツ一回だけ」
マスクの男「うん。僕も今思い出した。家が変わったことがあるね」
お嬢「それはどこなの?」
マスクの男「そこまでは知らない。でも確か小学2年生の頃、お母さんを亡くしているんだ。それ以来は施設に引き取られたんだけど。その時住んでいた家にいるって事?」
お嬢「分からないわ。でもひょっとしたらと思ったの。」
ヤンキー「う~~ん。でも詳しい場所はわからないぜ。この街の中って事は確かだけど」
お嬢「・・・お母さんはどんな人だったか知ってる?」
ヤンキー「酷い親だよ。もともと片親だったんだけれど、働きもせずにオンラインのネトゲばっかりやって、何も現実を見ない。子供の世話もしない、っていうな。糞親だよ。結局心臓麻痺で死んだみたいだけど、アイツにとってはそれで幸せだったと思うぜ。」
お嬢「・・・OK。それだけ分かれば十分だわ。」
マスクの男「ま、まじで!?」
お嬢「小学2年生ってことは7~8歳で。今は15歳なのよね?だとすれば7、8年前で調べればわかるはずよ」
ヤンキー「うそこけ!そんな心臓麻痺なんてありふれた情報で分かるかよ!」
お嬢「分かるのよ。・・・あんまり言いたくないけれど、この街の多くの土地やアパートの大本はあたしの家。ネトゲ中毒で心臓麻痺なら在宅中に亡くなった可能性が高いし。だとすれば、想定外の契約切れや事故物件とかとしてうちの土地管理データに残ってるかもしれないわ。今、管理をしている身内に調べてもらえるようにメールをしたし、じきに場所は分かるはず。」
ヤンキー「~~~~~。ああ。そっかよ」ふん
やっぱりまだ、ヤンキー君は金持ち層大嫌いみたいね。我慢してくれてるから助かるけど。
・・・返信が来た。その場所に居てくれるといいのだけれど。
お嬢「「東2-21-23。ハイツK。」・・・ここから15分くらいの所ね。」
・・・20分後 ハイツK
そばかす娘「・・・ん~~ん・・・‼」
・・・いけない。寝かけちゃった・・・。
結局、首つりじゃダメよね。交通事故がベスト・・・いやダメ。それで轢いた側の人に迷惑をかけちゃうし。それでまた貧しい家族が生まれたら申し訳なさすぎる。・・・難しいけれど溺死が自然かな・・・うん。最後位可愛い水着買って着て。それくらい贅沢してもいいよね。さ。ここから出ましょう・・・
ばタン‼‼‼‼
ドアが外れた‼? 誰‼?
お嬢「Just Hit。このボロいアパートの一室に隠れ住んでいた・・・名推理じゃないあたし。」
ヤンキー「しょうもない事ほざくなクソアマ‼」
マスクの男「どうでもいいでしょ‼それより‼首領‼」
そばかす娘「っち‼何でアンタたち‼来るなよ‼‼‼‼それに何でその女と一緒に!?」
ヤンキー「俺だって死ぬほど嫌だけど頭探すためには必要だったんだよ!」
お嬢「嫌われちゃっているわね。私。」
マスクの男「なんか。すいません。本当に。」
ヤンキー「一人で何するつもりだったんですか‼頭!帰りましょう‼」
マスクの男「金の事ならみんなでどうにかします‼!だから‼!神社へ帰ろう‼!」
お嬢「ビルマの竪琴かよ」
そばかす娘「いや!あたし帰らないッ!これ以上迷惑かけてたまるもんかよ・・・‼」
ヤンキー「んだと!黙って捕まれ‼」
そばかす娘「い~~~~や~~~~~だ~~~~~~~ッ‼」
お嬢「はあ。グダグダは結構。こっち向きなさい。貧乏人。」
そばかす娘「あっ?」
ヤンキー「てめ‼殺す‼‼‼」
マスクの男「抑えて‼」
お嬢「何が「あっ?」よ。今更悪ぶってるんじゃないわよ。一つ聞きたいのだけどさ、起こした事件、反省しているの?」
そばかす娘「・・・信用してもらえないだろうけど。している。罪深いことをしてしまったと思っている。」
お嬢「つまり。私に罪悪感を持っているのね。なら、その一杯分の罪悪感をコストに命令するわ。私とデュエルしなさい。」
そばかす娘「・・・なに?」
お嬢「この前も言ったわよね。私、アンタに負ける気なんて微塵もないのよ。でも、それでも私が負けたなら、もう手出ししないことを誓うわ。探偵にも、「企業」にもこの居場所を言わないし。勝手に一人でいなさいよ。」
そばかす娘「!!」
お嬢「でもアンタが負けたなら。大人しくこっちの指示に従って事務所へ来なさい。そこで取るべき対応を受けてもらうわ。」
そばかす娘「・・・だが。あたしにはもう、デュエルディスクもない・・・手元にあるのは汚れた手にしたカードしかない・・・」
お嬢「じゃあ何も問題ないじゃない。座ってテーブルデュエルってのもたまには悪くないじゃないかしら?それとも、ここまで挑発されても応じないないほど脆弱なのかしら?」
そばかす娘「・・・いいわ。どうせ最期なんだ。」
お嬢「決まりね。お二方、カットお願いするわ。」
ヤンキー「お、おう」(このクソ女、妙にドスのきいた事いうじゃねえか。)カット
マスクの男「で、できました」カット
お嬢「ならいくわよ」
そばかす娘「・・・。」
着座ッ‼!
「「デュエル‼‼‼」」
次回、決着と救い