話によると新たにポストクレジットシーンが追加されてるみたいですよ! 進撃のアニメはサントラも秀逸ですし、映像と合わせて迫力凄いんだろうな、、、乗るしかない! このビッグウェーブに! 原作とアニメが終幕して久しいですが、二次創作界隈も含めてまたまだ盛り上がって欲しいですね。これを機にもっと進撃二次作品が増えますように。
13:地上の匂い、地下の臭い
844年
(マキマ視点)
憲兵団の入団式は憲兵団の本部がある王都で行われた。中央貴族や議員も出席する大変大掛かりな式典である。あれは憲兵に自らにエリート意識を持たせ、中央への忠誠と出世街道を夢見させるのが目的なのだろう。
入団式を終え、トラウテと別れたマキマは、自由時間で初めての王都を観光する。一般人が近寄ることを許されていない工業都市、裕福な商人や有力者が住む高級住宅地、王政府の権威を象徴する王城、そして王都の闇と呼ばれる地下街。
一通り回った後王都の中央通りに戻り、一人で入れるような店を探す。今日宿泊する王都の兵舎に戻るにはまだ時間があるので、休憩がてら軽食を取ろうと考えたからだ。奥まった路地に古風だが上品な趣のカフェを見つける。ドアを開けると物腰の柔らかそうな老人の店主が、制服の徽章を見て『憲兵の新兵さんかい?ゆっくりしておいき』と微笑みながら歓迎してくれた。一見さんだったので、入店に少し物怖じしたマキマだったが心配はなさそうだ。
メニュー表を見て、紅茶とシチューを頼む。他のお客さんもこちらの姿を見て、微笑ましいものを見るかのような表情でこっちを見ている。食事が運ばれる前に王都の各所をスケッチしたものを整理して位置関係をメモ、滞在した王都の情報を整理しておく。
その内に食事が来た。随分歩いた分、小腹がすいていたのだ。スプーンをくるりと回す。少し下品だが大きな口を開けて、具を多く含んだシチューを中に入れる。ん、美味しい。訓練兵団のシチューとは大違いだ。肉とミルクが織りなすこってりとした風味がさらに手を進ませる。ジャガイモやニンジンも程よく形を残し、しっかり味をしみこませている。やはり訓練兵団で出されていたものはシチューではない何かだったようだ。
シチューを食べ終わり、ふう……と一息。のびをした後、紅茶の香りを嗅ぐ。弱い渋みを伴う茶葉の香りが鼻腔を包んでくれる。紅茶を飲むと気分を落ち着かせてくれる。王都に来てから無意識的に肩に力が入っていたのかもしれない。無理もない。マキマは壁の外から来た。それが王政にばれれば、壁の中で永遠と追われることになる。そんなドジをするつもりはないが、捕まれば外の情報を吐かせようと拷問され、最後には殺されるだろう。もう一度紅茶を口に含んで、頭の中を整理をする。大事なのはこれからどうするのかだ。
巨人の力の全貌を知ること。今の最大の目的だ。原作のアニメのファイナルシーズンを見ていないが、物語の結末にはその巨人の力が必ず関わってくるだろうから。そのためにはレイス家に接触するのが一番真実に近づけるはず。それも真の王であるフリーダ・レイスに。
初代レイス王、彼は人類のために巨人の力を持つエルディア人が滅ぶことを望んでいたと考えられる。これはマーレ側の歴史とケニー・アッカーマンの回想中のウーリ・レイスのセリフから考えたことだ。
[ケニー、この世界はそう遠くない未来必ず滅ぶ。 その僅かな人類の黄昏に私は楽園を築きたいのだ]
永らく闘争の歴史であった悪魔の民族、繰り返されてきた罪、そしてこれ以上罪を犯さぬようにレイス家は滅びを受け入れる。最後の審判の日までの僅かな安寧を求めて、彼らはこの仮初の楽園を築いた。
先ほどのセリフへの解釈としては、結構良い線行っているのではないだろうか。だが思う。世界の人類のため王自ら、自分の民の民族浄化を願うなんてとんだ皮肉だと。そんな美しくも残酷な思想は、百年間真なる王の系譜として受け継がれている。レイス王、いやフリーダ・レイスは滅びの時を、今も静かに待っている。
私はそこに一筋の活路を見出している。初代レイス王の思想に囚われるフリーダと、マーレからのスパイの私ならば、少しは対話できるかも……しれないと。滅ぼされるのを待っている王サマと滅びをもたらす側の使者。
でもさー自分で言ってても、相当難しいよね。マーレの007こと(自称)、マキマさんでもこのミッションは厳しいものがある。あっちは私の思想を操れないと気づくからエルディア人じゃないことは即バレ。相当上手くやる必要がある。
こっちがフリーダを壁外に誘拐するとか、危害を加えたりだとか、壁内の反王政側の貴族勢力だとかにも勘違いされても困るし。私は本当に対話して始祖の力を知りたいだけなのだ。う~ん、目指すべきはウーリ・レイスにおけるケニーのような存在になって彼女の信頼を得ることができたら最高なんだけど、……いっちょケニーがしたように、フリーダを襲ってみるか。
ワレワレハ、アッカーマンダ。 ハクガイシタ、オウケニムクイヲ。
いや、失敗した時のリスクが高すぎるね。ケニーがレイス家を護衛する描写があったし。面倒くさい事態になったら大変だ。ある程度歴史を知っているかもしれない中央貴族にすりよるのも考えたが、巨人の力をどこまで知っているのか未知数。それに組織力のない自分では彼らの私兵や身内になるしかなく、今後の立ち回りが制限されてしまう。労力の割に期待値は大きくないだろう。今後の物語に介入する場合に備えて、やっぱり兵団所属の肩書きは維持したいんだよね。
とりあえず有能な憲兵として勤めて、昇進を目指そう。昇進すればロッド・レイスの耳にとまって、近づけるかもしれない。今の所それしか思いつかないわ。
そしてこのミッションはタイムリミッドがあるのも忘れてはいけない。ちょうど来年の秋、始祖奪還計画が始動して、ウォールマリアを破壊しに、戦士組が来訪するだろう。マーレが“戦争”を始めるのだ。世界の脅威であるパラディ島を排除するために。
それまでに、フリーダと接触して、自分としては物語に介入するべきか、決めたい。王家と接触するために、ある程度は“本気”を出して早急に昇進を目指そう。
マキマはおもむろに自身の首にかかるネクタイとそれに掛けてあるネクタイピンに視線を落とす。原作改変に気をつけようと思っていたが、既に同期の訓練兵に多大な影響を与えているだろうことを、彼女は思い出していた。
うん、原作開始前だしある程度動いても……大丈夫な……はず。原作改変、それを若干割り切り始めていた、マキマだった。
しかし彼女が王都の闇に触れた時、世間を驚愕させるような大事件を起こすことを、今は誰も予測していなかった。今後の彼女の人生に多大な影響を与える人物。最強と最強が出会う時、大きく物語は動き出す。そんなことをつゆ知れず、長い考え事を終えた彼女は残りの紅茶をぐっと飲み干し、王都の憲兵団兵舎に向かうために立ち上がった。
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憲兵団への所属を決めたマキマだが、その最初の勤務地はにユトピア区憲兵支部だった。ユトピア区とは三つの壁の内真ん中ウォールローゼの北部城塞都市である。王都を挟んで、トロスト区の反対側に位置する都市と言えばわかりやすいだろう。とはいえ、彼女はここに一カ月しか、滞在しなかった。すぐに昇進して、王都行きとなったからである。
どうして彼女がすぐ昇進できたかを語る前に、ここで憲兵がどのような出世コースを歩むのか軽く説明しよう。
まず壁内各地の憲兵団支部に所属された後、各地で主に警察業務をこなす。その間優秀な功績を残したものが憲兵団本部への異動が叶う。だがその優秀の功績というのは相当のことでなければならず、大体は中央貴族、議員とのコネや高い地位を持つ兵団関係者の血縁を持つことが最短の近道となっている。マキマは歴代の訓練兵団でトップの成績を残したが、それでも普通の新兵と同じように支部からの出発であったのだ。
話を戻そう。もちろん伝手もコネを有していないマキマ。じゃあどうしようか。ないなら自作すればいいのだ。この100年間続いたの安寧の時代に、憲兵団は腐敗をしきっていた。それを彼女は利用した。ある事件が起こる。それは女性の失踪を起点とした事件だった。それに対し、新兵として派遣された彼女は、色々あってその難事件を綺麗に解決する。
だが問題が一つ。その事件が回りまわって、容疑者たちと支部の一部の憲兵が繋がっていたことだ。事態を大きくしたくなかった支部と中央は、期待のルーキーさながらに事件を解決したマキマに口をつぐませる代わりに、すぐに王都勤務に昇進させた。要はマキマと取引したのだ。昇進させるから、黙っといてねと。マキマはルンルン気分で王都に転属した。それでも歪な昇進の仕方であったことは間違いなく、若くて実力があるマキマは憲兵本部でやっかみを買った。
そして王都へ栄転したはずの彼女は、誰もやりたがらないような外回りばかりさせられることになってしまう。それがかえって彼女にさらなる功績を与えてしまうことになるのだが、、、ともかく、彼女は順調に昇進を重ねて行くことになる。そしてマキマが王都に赴任してしばらくたったころ、王都の地下街が騒がしくなっていた。同僚の憲兵によれば、なにやら立体機動装置を操る3人組が大暴れしているらしいとのこと。
地下街は王都のいわゆる貧民街に当たるものだ。政争に負けたものや、王都で一発旗揚げするつもりが失敗した商人、お天道様に顔向けできない犯罪者が最後に流れ着く場所でもある。一度落ちてしまうと、這い上がることができない奈落の底。その治安の悪さは異常で、憲兵は完全武装が許されており、立ち居らないエリアを厳格に決めている。おかげであくどい商人、貴族たちの不正を隠すのにはうってつけなのだ。それがさらに袖の下を膨らませようとする汚職憲兵を跋扈させる。まさに悪の坩堝といった様相だ。
つまり地上の有力者をバックにした犯罪組織や地下商人、そして賄賂で彼らの犯罪を見逃す憲兵、それら複雑な力関係で地下街は均衡を保っていたのだ。だがしかしその均衡を崩すものがいた。
それが件の3人組である。彼らは地下商人や犯罪組織を襲って、物資や金品を奪っているらしいのだ。やられた方は怒り心頭で捕まえようと必死だが、相手が一枚も二枚も上手でいつも逃げられてしまう。そうして地下の腹黒いドブ鼠たちの資金に被害が積み重なり、ついには憲兵たちへ払われる上納金も滞るようになっていた。地下街支部の憲兵たちが出張ったが上手くいかず、ついに地下街の憲兵のトップは地上への応援要請を決定する。
ややあって若くして王都直属の憲兵までのし上がった実力派の捜査官の出動が決定された。その信頼と実績の憲兵とはいったい誰なのか、言うまでもなくそれはこの物語の主人公、マキマであった。
地下街を荒らす3匹の鼠の駆除の任。簡単そうに聞こえるが地下街は利権と汚職で雁字搦めな場所だ。そんな場所で大捕り物なんて一筋縄ではいくわけがない。まともな憲兵は誰もやりたがらない。憲兵団内における複雑な派閥力学、若手のエースというやっかみ、それらの要因で配属したての新人がこの仕事を押し付けられることになったというわけだ。
こうしてマキマは、しげしげと地上から地下街の憲兵団事務所へ通勤する日々を過ごしていた。
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今日もこの鼻が曲がりそうな匂いがする階段を下りていく。王都と地下街を結ぶこの階段、しなやかな手足でサクサク下るマキマの横には護衛と称して、小汚い男が侍っていた。人相に合わない笑顔を張り付かせ、ご機嫌をとるように話し続ける男。この男は物資の輸送を安全に行うために、地下商人が雇った階段の警備兵で、通路を通る人の往来や貨物を守ってくれる――――というのは名目。実際はこの階段を武力で占拠し、通過に高いお金を徴収する関所のようなものを運営している犯罪組織の一員だ。
関所を設置するのは明らかな違法行為だが、書類上は階段を守るために地下商人に雇われている私兵となっており、さらに商会の裏には地上の有力者がいる。だから憲兵でも検挙は難しい。フリーパスで通れるのは憲兵や公人ぐらいだろうか。階段は複数あるが、どこも似たような状況で、これにより地下街の住民は大金を持ってなければ、地上の太陽も拝めない。
まさに一度落ちてしまうと、這い上がることができない奈落の底。
(王都勤務になってから、すぐに地下街に出向とはね。人の糞尿が染みついたようなすえた匂いに、周りを見れば腐った目をしたような人間ばかり。典型的なスラム街。はぁ、これは懲罰人事ですか?)
ここで会う人会う人の目が嫌なのだ。油断なく人の隙を伺うそれ。こんな小汚い小道をうら若い美女が堂々と歩けているのは、彼女が御上から支給された制服を着ているからだ。もっとも彼女が一人で小さな路地に迷い込んだりすれば、制服の効力も意味を失うだろうが。とはいえ護衛と道案内のために、この下種な視線を隠そうともしない男を横に侍らせるのもいい加減ウンザリしてきていた。
(さっきから話を合わせてあげるたびに、腰や肩に手を当ててくる。よし決めた。憲兵団地下街支部への道順はもう覚えたし、次お尻に触られたら、手首を折ろう。あまり騒ぎを起こしたくないと思って我慢していたけど、あまりストレスを抱え込むのはよくない。はぁ、でもなんか、こんな仕事、マーレ本国でスパイやってた頃を思い出すな。普通の憲兵の新人だったら、まいっちゃうんじゃないかな。……それはそうと肝心の捜査どうしようかな)
隣の男と地下街の光景に目を背け思わずため息を零した後、マキマは例のことを考える。彼女はこの応援要請を聞いたときから、その3人組が誰だかおおよそ分かっていた。立体機動装置を扱う強盗三人組、状況的にも確定的だろう。
悔いなき、選択。調査兵団最強のリヴァイ兵士長の前日譚。
原作のサイドストーリーだが.........
(これってリヴァイ兵士長だよね。困ったなぁ。私が変に介入して、リヴァイが調査兵団に入らなくなっちゃったら目もあてられないよ.......)
リヴァイはこの物語の中で、自分の選択により信頼していた仲間を失う。そして仲間の死をただ後悔するのみにしないため、彼はエルヴィン団長のもと調査兵団で、力をふるうという決意をするのだ。原作で何人もの仲間が死んでいく展開の中でも、決してブレず物理的にも心理的にも最強たる彼の生き様が、形作られる要因とも言えるこの前日譚。マキマはどう関わっていけばいいか悩んでいた。
とりあえず状況を整理しよう。
(上官の命令どおり彼らを捕まえる気はない。リヴァイにはエルヴィンに捕まり原作通り、調査兵団に入ってほしいから。じゃあ、リヴァイの仲間であるファーランとイザベルを、死の運命からわざわざ助ける義理や道理はあるか?
――――ない、あったとしてもファン心やマキマ自身の良心のみだ。
ファーラン、イザベルは非常に魅力的なキャラで会ってみたいし、生存した場合のその後の活躍も気になる。死なすのには惜しいとは思う。だが、この世界の最良エンドにたどり着くためには、ある程度の人命を無視することは厭わない。いちいち助けていたらキリがないし、それで原作のハッピーエンドが変わってしまうのは違う。自分の目的と照らし合わせて、そいつを助ける意味があるなら、積極的に助けるし、違うならそいつの死は‟仕方ない”だ。今回の場合は冷静に考えて“消極的に助ける”かな。
リヴァイの仲間であるファーランとイザベルは、原作で壁外調査で行くことになりそこで死ぬ可能性が高いが、今から調査兵に転向して助けに行ったりはするつもりはない。今の憲兵という立場でできることを考えるべきだ。
そもそも犯罪者にとって憲兵は不俱戴天の敵だ。不用意に近づいても警戒されるだけだろうしね)
結論、今の状況では、マキマの方から接触して介入する余地はないと判断する。
とりあえず当面はリヴァイたちに遭遇しないように行動することにする。
(はぁ、何度考えてもこの結論になる。我ながら冷たいと思うが、自分の頭では上手い介入の仕方が思いつかないよ。あぁ神様......なぜフィジカルだけでなく、もう少し賢さにステ振りをしてくれなかったのですか)
自分のフィジカルにはかなり自信を持っていたが、エルヴィンやアルミンのような頭の良さに関しては、自分に期待をしていなかった。男の手首が粉砕されるというイベントを消化した後、いつも通り無事に彼女は憲兵団事務所に到着した。今日も上手い考えは浮かばないのに。
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地下街のとある隠れ家
「最近、憲兵どもの取り締まりが厳しくなってやがるな、リヴァイ」
「ああ、地下商人から盗むために騒ぎを起こしても、すぐに奴らが飛んでくるようになった」
「大方地下商人が賄賂を大盤振る舞いで、俺たちを捕まえようと必死なんだろうよ」
「でもよ兄貴! いくら憲兵がすぐに来たって、のろまの奴らの腕じゃ、俺たちの立体機動に追いつけるわけがないぜ!」
「それでもやりにくくなるのは事実だ。それに聞いたか? リヴァイ、王都の優秀な捜査官が入って来たって噂」
「ああ、3番通りの違法酒場がつぶれたのはそいつの仕業だ」
「まじかよ、あそこは薬物狂いのメイルストロームのシマだろ。薬でイっちまってるサイコ野郎どもの集まりだ。賄賂もらっても憲兵は行きたがらないってので有名だったのによ」
「そんな勤勉な憲兵がいるなんてびっくりだよな。なんでも酒屋の中は血の海だったらしいぜ。ついでに前に言った8番街の闇金の摘発事件も実はそいつの仕業だったらしい」
「あれもか!ケチで有名なオニール兄弟のお小遣いがみんな憲兵に没収されちまって、知らせを聞いた時の奴らの顔まじで傑作だったてぇのに、アハハハ!」
「うーん、なあ、少し仕事を控えるか、リヴァイ? 最近は派手に動きすぎたのは確かだ。色んな所に目ぇつけられてる」
「なんだよ、ファーラン。噂の憲兵にビビってんのか? やっとみんなで地下街から脱出するためのゴールが見えて来たんだろ。そりゃないぜ」
「階段通行料の分はな。地上の居住権を買うにはまだまだ足んねぇよ。数字が出来ない奴は口をとじとけ」
「な、なにぃおー!!」
「オイ、そこまでだ!……仕事はこれまで通りにやる。ここら周囲で俺たちを売るようなカスはいねぇ。当分はまだ大丈夫だろう。問題は新しい憲兵だ。俺たちが次狙われてもおかしくはない。そいつの腕が立つのも確かだろう、ファーラン、イザベル、今後は一層気を引き締めろ」
「フン、心配いらないぜ、兄貴! 俺たちは最強なんだ。そんな憲兵でも立体機動がありゃ、ボコのボコってもんだぜ。最後にそいつのエリートな顔に小便でもかけてやるよ! ㇸッ、今のセリフかっこよくね!」
「馬鹿か!」
「女のお前がどうやってションベンをかけるんだよ。ったく、少しはおしとやかさを覚えろよ」
「う、うるせー」
「「「ん!」」」
「なんだよ、おっさん」
「....仕事を頼みにきた」
今回はほぼ説明回でした。次回から本格的に“悔いなき選択編”が始まります。ユトピア区の一カ月間の配属を経させたのは、いきなり新兵が中央に配属されるのは有り得ないと思ったからです。原作のアニもストヘス区に配属されてましたしね。
実はユトピア区で、マキマさんが憲兵として難解事件を解決するミステリー風なストーリーを途中まで書いていたのですが、本筋から離れてしまったので没にしました。完結後にそこら辺のスピンオフとして書けたらいいなと思っています。(多分そんな体力ないけど)