新エリー都に黄色いおじさん現る   作:へか帝

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儀玄のムービーで雅がエグすぎて前話で雅を弱く描写しすぎたな~と反省してたらアニメ化したエッグヘッド編の黄猿がエグすぎてどっちも弱く描写しすぎていたと反省
君たち暴れすぎ


ヴィクトリア家政の最高戦力

 古めかしいアンティークものの調度品に囲まれた、まるで宮殿の一室のような雰囲気の一室。

 高貴さを漂わせるこの場所は、ヴィクトリア家政のオフィス。

 その場には、白狼のライカンとボルサリーノ、両名が顔を突き合わせていた。

 

「こうしてきちんと二人で話すのは結構久しいねェ、ライカンくん」

 

 高等なソファに、ボルサリーノはまるで物怖じせずにくつろいでいた。

 片足を膝の上に乗せた行儀の悪い姿勢。まるで無学なチンピラが格に見合わない椅子にふんぞり返るような見てくれだが、その姿が妙に堂に入っており、奇妙な迫力を醸しだしていた。

 向かいに座るライカンが折り目正しく着席しているからこそ、彼の闇雲に規律に縛られない豪胆さが強調されているように見える。

 

「ええ。光陰矢の如し、あなたをヴィクトリア家政に抱えたのがつい昨日のようですが……。

 世間話は今度にしましょう。今日は仕事の話を持って参りました」

「根無し草のわっしを匿ってくれた恩がある。およそ断るつもりはねェが……。

 不思議だねぇ。ライカンくんは仕事ができる男だ。まともな案件なら、わっしの助力なんぞなくたって卒なくこなせるハズだが」

「あなたからそれほど評価していただいていたとは、恐縮です」

 

 直接戦闘においては、ボルサリーノに大きく軍配が傾く。

 しかしこの場の力関係という意味では、彼はライカンに付き従っていた。

 それもそのはず、来歴不明の危険人物であったボルサリーノは、ライカンに適切な身分証や衣食住を手配してもらった恩がある。

 もちろんホロウ災害により記憶や身分の不確かな人間が生まれることは珍しくないが、そのような人物の社会復帰は難しい。

 多くは非合法のホロウレイダーなどに身をやつし、後ろ暗い生活を送ることになる。

 

 ボルサリーノがこの新エリー都で大手を振って街を歩けるのは、ライカンの影響が大きい。

 特にライカンはこの街の行政に強いパイプを持ち、こうした身分の保証などは得意分野でもあった。

 そうでもなければ、いつかに治安官に職務質問されたとき、彼はそのまま不審人物としてお縄についていたことであろう。

 ボルサリーノが義理堅い人物であることを差し引いても、強い恩義を感じるのは必然だった。

 

「それで。今回はそのライカンくんが、わっしみてえな得体の知れねェ無頼漢を担ぎ出すような案件ってことかい」

「そうなります。もっとも、そう複雑な話ではございません。

 ヴィクトリア家政は"荒事"にも強いのが売りでございますから、クライアントからもそうした期待が寄せられることがあります」

「期待ってえと?」

「簡単な話です。こたびのクライアントには、指名がございまして」

「指名~? そりゃ、わっしにかい。わっしぁ……まだ名が売れるほどヴィクトリア家政の看板背負って仕事はしちゃいねェが」

 

 現在のボルサリーノの表立った活動はといえば、あるプロキシの元でのエージェント活動くらいのもの。

 ヴィクトリア家政という名札つきで世間に名が知れているかといえば、否だった。

 ボルサリーノが疑問に思うのも当然だろう。

 そのような疑問を抱くことも、ライカンは織り込み済みのようだった。

 

「単純なこと。今回の依頼主は、ヴィクトリア家政で一番強い人物をご所望だ」

「ああ、なるほど。そりゃァ、わっしに声がかかるわけだ」

 

 先日、ボルサリーノが当代の虚狩りと切り結んだという報告をライカンは聞き及んでいた。

 もちろん自ら手合わせした事もあり、その実力は知っている。

 そのうえで分かるのは、彼の強さというものがこの世界において、"最強"の位置に非常に近いということ。

 "強さ"という指標において言えば、ボルサリーノという人物には全幅の信頼が置ける。

 ライカンはそう判断していた。

 

「それで。わっしはどこの誰のとこに行けばいいんで?」

「"アストラ・ヤオ"。新エリー都の歌姫の身辺警護が、此度の任務となります」

「歌姫~~?」

「おや。何かお気に召しませんでしたか?」

 

 歌姫、という単語を聞いたボルサリーノは、厭うように眉を寄せた。

 ボルサリーノの珍しい表情に思わずライカンが問いかける。

 

「いやァ。歌姫ってぇと……どうにもトラブルの種ってイメージがあってねェ~。

 まあ……ただの先入観だ。仕事にゃ持ち込まねえよ」

「ふむ。ならば特別、アストラ・ヤオという人物に抱くものがあるわけではない、と」

「あァ。その口ぶりだと有名人みてえだが、わっしはこれっぽっちも知らないねぇ」

「でしたら、そのままお会いになるのがいいでしょうね。そのほうが喜ばれると思います」

「そういう人柄ってことかい。こっちとしちゃ、楽でいいが」

「依頼の詳細はクライアントである、専属マネージャーからお聞きしてください。

 ご武運をお祈りしています。無論、心配はしていませんが」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おォ~……お初にお目にかかります。あ~……ヴィクトリア家政、ボルサリーノ。現着」

 

 

 場所は移り変わり、黄猿が足を運んだのはTOPSの所有する超高層ビル。

 財力こそが正義というのがTOPSの価値観。

 ヴィクトリア家政の事務所と比べると、金に飽かせて高級品を節操なく並べたような雰囲気があり、やや品位に欠けた空間だった。

 

「さて。今回の依頼主はァ……お嬢さん方のうちの、誰かねェ?」

 

 先んじてボルサリーノを待つのは、3人の女性だった。

 それぞれ一人は利発そうな長い黒髪、もう一人は金髪で氷のように怜悧な面持ちの女性、最後の一人は明るい橙色の髪で、頭に生えた捻じれ角と尖った耳が特徴的だった。

 世間の関心を一身に集める歌姫というから、さぞかし容姿に優れた人物だろうとあたりはつけていた。

 しかしながら、この場に集った女性はいずれも美人揃い。

 観察眼に優れる黄猿といえど、第一印象だけでこの三人から今回の護衛対象を割り出すことはできなかった。

 

「私が依頼主のイヴリンだ」

 

 そのように名乗りを上げたのは、金髪の女性。

 

「そしてこちらの方が……」

「私がアストラよ! あなた……すっごい迫力ね! ボディガードとしては満点よ!」

「おォ、おたくが音に聞く"歌姫"。誠心誠意、護衛させてもらうからねェ」

「まあ、あなた……まるで私のことをほとんど知らないって口ぶりね!」

「不勉強で悪いね」

「ぜんっぜん構わないわ! だってそれ以上に不思議だから。どうやって私を知らずにこの街で暮らしていたの?」

 

 自分の影響力に絶対の自信がなければありえない発言。

 それが傲慢でなく事実なのが、このアストラという人物の輝かしい魅力の証明であった。

 

「わっしは元々……船乗りの端くれでね。陸の事情には疎いんだ」

 

 船乗りの端くれ。物は言いようだが、嘘ではない。

 実際に、ボルサリーノは人生のほとんどを海の上で過ごしているのだから。

 

「まあ。わたしの歌声も海の上までは届かなかったってことかしら! うーん、これはちょっと考えものねぇ」

「お嬢様。顔合わせもお済みでしょうし、リハーサルのご準備を」

 

 そういって申し訳なさそうに会話に割り込んできたのは、サングラスの黒服。

 イヴリンらが動揺しないのを見るに、会場のスタッフのようだ。

 

「えーっ! まだ会ったばかりよ? まだ一言しか交わしてないわ! もうちょっとお話してもいいんじゃない?」

「会場の利用時間がオーバーすると延滞料金がかかってしまいますので……」

「もうっ! 仕方ないわね……。じゃあボルサリーノさん、またあとでよろしくね!」

「おォ~。わっしはもう少し、こちらのお二人と依頼の詳細を詰めさせていただくよォ」

 

 最後に小さく会釈して、アストラは黒服に導かれて別室へと姿を消していった。

 そしてボルサリーノが視線を向けたのは、先ほどまで沈黙を貫いていた橙色の髪の少女。

 

「さて、それで……そっちの君は何者だい?」

「わ、わた、自分はオルペウスであります!」

「私が防衛軍所属、オボルス小隊を率いる隊長の鬼火だ」

「おっとォ。こりゃ驚いたね~。『銃』がしゃべるとは……」

 

 おどおどとした調子でオルペウスと名乗った少女に続き、彼女の外骨格のような尻尾に接続された拳銃までもが名乗りを上げた。

 しかも明らかに人格を宿している。簡易的な定型の受け答えをする音声サービスのようなものではない。

 

「わっしの聞き違いじゃなけりゃあ、そっちの拳銃の方が階級が上みてェだが」

「いかにも。この銃口さえあれば、私は貴様のようないかにものろまそうなノッポよりよほど任務遂行能力が高い。少なくとも高級家政夫ごときとは比べるべくもない」

「お、鬼火隊長! 初対面の方に言い過ぎでありますよ!」

「こりゃ手厳しいね。だが防衛軍がなぜこの場に?」

「そこから先は私が説明しよう」

 

 イヴリンが会話が混ざり、今回の件の責任者として場を仕切る。

 先ほどは黄猿に食って掛かった知能構造体の鬼火隊長も、さすがにイヴリンにまでかみつきはしなかった。

 

「まず、我々はヴィクトリア家政に対し、スポンサーのTOPSが大枚はたいて"最高戦力"を寄越せと注文した。それでやってきたのが貴様なわけだが」

「ああ、間違いねぇ。ずいぶんと血の気の多い案件らしい」

 

 事前にボルサリーノが事務所でライカンと話した内容と一致する。

 富裕層御用達の家事代行派遣会社、ヴィクトリア家政。

 ごく限られた資産家のみが契約可能な、超一流のプロ集団。

 家政サービスの質の高さもさることながら、"それ以外"も一流なのがヴィクトリア家政の評判だ。

 今回のイヴリンからの依頼はボディガードという、"それ以外"の部分の実力に強く期待を寄せた注文だった。

 

「新エリー都にその名を轟かすアストラお嬢様は、所属事務所とスポンサーの関係でTOPSや帝高を象徴する偶像として世間に扱われている。

 そこに本人の意向が介在する余地はないが……TOPSを敵視する者たちにとって、お嬢様はよく目立つシンボルだ。TOPSに泥を塗りたいがために、彼女は恰好の的として、幾度となく襲撃を仕掛けられてきた」

「そりゃ穏やかじゃないねェ。だが裏を返せば、今までは跳ね除けてきた実績はあるってわけだろう?」

「ああ。それがどうかしたか」

 

 ボルサリーノの言う通り、アストラは数えきれないほどの回数、命や身柄を狙われてきた。

 それでも彼女が今なお健在なのは、彼女を守るために尽力した、突出して戦闘能力の高い人物がいるからだ。 

 

「わっしの見立てじゃあ、イヴリン君は……護衛を他人に任せなきゃならねェほど、かよわい女性にゃ見えないが」

「ふむ。私のような者からすれば、実力を隠すのも実力だが……。それを見抜くのもまた、実力に含まれるだろうな」

「何だと? ……そうか、妙に斥候じみた体捌きだと思っていたが、そういうことか」

 

 ボルサリーノの指摘により、鬼火隊長が得心がいったように唸る。

 彼女もイヴリンに対してうまく言語化できない違和感を抱いていたのだ。

 ここまでつまびらかにされれば、イヴリンにももはや隠す理由はない。

 

「いかにも。私はアストラお嬢様のマネージャーであるとともに、専属のボディガードを兼任している」

「えっ、どういうことでありますか?」

「察せ、馬鹿もの! 私に全部言わせるつもりか!?」

 

 暗部、斥候、スパイ、潜入捜査員。そのような職業の者におおよそ共通して求められる資質を、イヴリンは有していた。

 おそらくは後天的な教育によって身に着けた技能であろうが、少なくとも一介の歌手のマネージャーが持っているべき能力ではない。

 

「おい、ノッポ。さっきの言葉は取り消す。少なくとも洞察の分野においては、そこそこやる」

「そりゃ光栄で」

「はわ、鬼火隊長がこんなにもすぐ他人を認めるなんて、珍しいであります!」

「珍しくない! 私はいつも寛容にして公明正大だ!」

 

 機械音声でがなり立てる拳銃に、オルペウスが小さくなって耳を塞ぐ。

 

「いい機会だから覚えておけオルペウス! いいか、敵を知り己を知れば──」

「ひぃ~、お説教は勘弁であります~……」

「いいから聞け!臨戦状態でない相手の実力を推し量るのは容易いことではない。相手が爪を隠した鷹であればなおのことだ。

 お前もこのノッポを見習え、彼我の戦闘力の比較は兵士の必須技能だぞ!」

 

 当人が否定していたが、実際に鬼火隊長が他者をこうもあっさり認めるのは大変珍しいことだった。

 それくらい、戦わずして相手の実力を見抜くという行為が難しく、また重要であるからだ。

 少なくとも、隊員の命を預かる立場である鬼火隊長にとって、ボルサリーノの観察眼は高く評価するに値したらしい。

 

「まァ、そのあたりにしてやっちゃくれねェか。

 どうせ軍人なら、相手が誰であれ命令に従わなきゃならねェんだ」

「──ほう? ノッポ貴様、軍人という生き物をよくわかっているようだな」

 

 話を先に進めるつもりで、軽くなだめるように発した言葉。

 しかしそれこそが、鬼火隊長の関心を引いた。

 命令の遵守。それこそが軍人に最も求めれる資質であるからだ。

 

「気に入ったぞ。貴様この案件が終わったら配属希望をオボルス小隊にして防衛軍に志願するつもりは?」

「気持ちは嬉しいが、わっしは今の上司に恩義があってねェ。筋通らねぇんで断るよ」

「ふん。だが貴様、その思想の持ち主ならば、家政夫業などよりよほどこちらの稼業のが向いているぞ」

「おォ~。かもしれねェな……」

「鬼火隊長、この方が気に入ったのはわかりますが、勧誘がヘタクソすぎるであります!」

「うるさいぞオルペウス!」

 

 力関係がはっきりしているようでいて、このオルペウスという人物は鬼火隊長への発言にまったく物怖じしない。

 それが不思議な信頼関係が築いているようだ。

 

「面白ェコンビだねェ」

 

 先ほどイヴリンの実力を見抜いたように、ボルサリーノはオルペウスの潜在能力にも気づいていた。

 高い身体能力に加え、内に秘めたセンスとでも言うべきものが、極めて突出している。

 控えめな性格で自信に欠いた様子との落差がボルサリーノには不思議に思えてならなかった。

 

「話を戻すぞ。こちらの情報筋から、企画されたコンサートに対し……敵対組織が抹殺部隊を差し向けようとしていることを掴んだ。そのバックに、『讃頌会』が絡んでいる可能性がある」

「ふむ。知らねェ名だが……それが防衛軍やわっしがここにいる理由ってことかい。よほど厄介な組織らしいね」

「非人道的な人体実験やテロ行為を繰り返す宗教組織であります。近年活動が活発化しておりまして……」

「万全を期すための、この布陣か。幸い、要人の身辺警護ってのも慣れない仕事じゃねェ。期待は裏切らねえよ」

「そうでなければ困る。アストラお嬢様は私の半身ともいえるお方。生半可な者に彼女の命を預けることはできない」

 

 イヴリンがちらりとオルペウスへ目配せをした。

 意図を組んだオルペウスはすぐさまその場を飛びのいた。

 

「わかるな?」

「早めの実地訓練だ!」

「これしきはいなす実力を示してもらうぞ」

 

 網目状に編まれた灼炎のワイヤーと、鬼火隊長から迸る軍用高出力レーザーがボルサリーノへと迫る。

 ボルサリーノは攻撃を視界に捉え、だがそれを避けもしなかった。

 

「怖いね」

「なッ」

 

 パツっという音とともに、熱線に薙ぎ払われたボルサリーノの腕や首、胴は斬り飛ばされた。

 千切り飛ばされた上半身のパーツは、ぼとぼとと音を立てて床に落ちる。

 あとには呆然と彼の下半身だけがその場に立ち尽くしていた。

 

「ほ、ほわあぁぅ!? ひ、人を殺めてしまったでありますぅ!?」

 

 一瞬にしてバイオレンスな現場と化した惨状にオルペウスが悲鳴を上げる。

 イヴリンと鬼火は声も上げず、だが二人はオルペウス以上の驚愕を内心に抱いていた。

 

「これは。おいオルペウス。私の視覚デバイスがおかしくなったのか……?」

「──ありえん。本当に"そう"なのか?」

 

 まじまじと冷静に目の前の現象を見つめ、確かな現実と認識する。

 四肢がバラバラに吹き飛びながら、一滴たりとも流血しない異常。

 目の前で、あきらかにこの世の理に反した事象。

 

「まさか、まさか本当に、噂通りの能力を……?」

 

 認めがたい現実を前に、なんとか喉から声を搾り出すイヴリン。

 床にバラバラに落ちた、無数の体のパーツが光を放ったかと思えば、光の粒へと変じて輪郭を失う。

 

「ありえない話だ。インターノットの与太話ではなかったのか……!」

「おおお、お、鬼火隊長、これはい、いったい……!?」

「知るか馬鹿者! 黙って見ていろ、目を離すな!」

 

 そうして光の塊となった体のパーツは、取り残されて棒立ちする下半身へと収束していった。

 

「ありえん……。生物ではなく、"自然物"の……」

 

 実体のない光の集合は、徐々に人型の輪郭を取り戻していく。

 集った光がヒトガタを象って眩く光る奇怪な現象が止んだとき。

 

「『"光"のシリオン』などと……っ!」

 

 そこに佇むのは、無傷のボルサリーノであった。

 

「おォ~~~。こりゃまた少し……驚かせちまったねェ~~」

 

 五体満足。まるではじめから何もなかったように、ボルサリーノは喋りだす。

 

「説明は、必要ねェよな。注文通り、ヴィクトリア家政の"最高戦力"の看板は、わっしが担ってる」

 

 強さとは何なのか。指標を見出すことは難しいが、今目の当たりにした非現実的な現象の戦術的アドバンテージは、計り知れない。

 その場にいる全員の、未だ混乱の止まぬ思考でもその程度の結論は導き出せた。

 

「ま、こういう体質なんだ。およそ有象無象にゃ、負けはしない」

「……いいや。まだ納得できんな」

 

 だが、それでも強い口調で言い放ったのは、彼を強い視線で射貫く真紅の銃口、鬼火隊長であった。

 

「今のパフォーマンスは大したものだ。正直言って度肝を抜かれたが……貴様の戦闘能力を何ら保証するものではない」

「手厳しいね。だが、一理ある」

「光のシリオン? 馬鹿も休み休み言え。何かカラクリがあるに決まっている。よしんば真実だったとして……敵対者を打倒する能力がなければ、ただのカカシに過ぎん。今求めているのは道化でも詐欺師でも、ビックリ人間でもない。"戦力"だ」

「耳が痛いねェ~。含蓄のある言葉だ……」

 

 こことは違う場所で、ボルサリーノには自身と種を同じくする体質の者たちがいることを知っている。

 肉体を自然物そのもの変化し、一切の物理攻撃を完全に受け流す特殊な体質。

 

 事実上の無敵の体を手に入れるこの力は、しばしば最強種とも語られる。

 だがその一方で能力を過信するあまり、研鑽を怠って敗北を喫する者も少ないことを、ボルサリーノは忘れていなかった。

 

「しっかし、こりゃ間が良いのか悪いのか……仕事ぶりを示す相手には困らねぇらしい」

「何だと?」

 

 ボルサリーノの意味深なつぶやきをイヴリンが追及した直後のこと。

 前触れなく、ガツンと天井のタイルが外れる。

 

「何ッ!?」

 

 奥から姿を現したのは赤色のクリーチャー。

 突然の事態とはいえ二人も歴戦。すぐさま武器を取り出し応戦の構えをとる。

 とはいえこの襲撃は完全な奇襲の形。

 さしものイヴリンらも機先を制すことまではできなかった。

 だが、この男は違う。

 

「ただのビックリ人間じゃねえって事……キッチリ証明しないとねェ~~」

 

 天井裏から飛び降りた化け物は、地につくより先に顔面をボルサリーノに鷲掴みにされ──

 

「速度は『重さ』」

 

 体の背面のみが光り急加速したボルサリーノにより、壁面にそのまま叩きつけられる。

 壁面に放射状に走った蜘蛛の巣ようなヒビが、その絶大な威力を雄弁に物語る。

 たった一撃で、赤いクリーチャー……エーテリアスは脅威を発揮することなく沈黙した。

 

 そして、唖然とするのもつかの間。

 すぐにその場の全員が目の前の事態の異常に気付く。

 

「エーテリアス~? おっかしいねぇ~。ホロウの外にゃ現れねえって話だが。わっしの勘違いかい?」

「見せろ! この赤黒く活性化したエーテル……サクリファイスか!?」

「やはり讃頌会が関わっているであります!」

「出所はスポンサーが新型の音響機材だと息巻いて搬入していたコンテナか? 内通者とは、コケにしてくれる……!」

「検分も結構だが……おォ~。増援も十分らしい」

 

 異常なエーテリアスの出現に全員が一時集まるも、状況は予断を許さない。

 ボルサリーノの見やる先では、天井パネルが次々と踏み落とされて数十体にもなる赤いエーテリアスが侵入してきていた。

 

「クソ、多いな……お嬢さまより、私たちの方に戦力の大部分を投入したか……!」

「敵は我々が一同に会するこのタイミングを狙っていたでありますか!」

「甘く見られたものだな!」

 

 イヴリンらも即座に攻勢に転じる。反撃を許さず一気呵成に攻め立て、ワイヤーを操って瞬時に複数のエーテリアスを制圧。

 同時にオルペウスも今までのおどおどした態度が嘘のように、熟達したナイフ捌きでエーテリアスを沈黙させていく。

 無論鬼火隊長も黙っておらず、時にはオルペウス本体ごと振り回してエーテリアスの息の根を止めていった。

 だが、それでも敵の数が減らない。倒せば倒しただけ、天井裏から増援が現れる。

 

「チッ、質より数か。時間稼ぎが本分とは忌々しい!」

「計画的な犯行。ずいぶん本腰を入れてるらしいが……今日はわっしがいるんでね」

 

 改善しない状況に鬼火隊長が悪態をつけば、見かねたボルサリーノが人指しを掲げて天を突く。

 指先から閃光が瞬き、光条が四方八方へ拡散する。

 すべての光線は取り囲むエーテリアス群の胸を正確に貫き、その息の根をたやすく止めてみせた。

 

「"最高戦力"の看板は……安くなくてね」

「デタラメか貴様!? おいオルペウス、なぜ私の銃口は一つしかないんだ!」

「おお落ち着いてください鬼火隊長! 銃口は一つで十分であります!」

 

 その光線ひとつひとつが、自身の吐き出す軍用高出力レーザーの限界出力に匹敵している。

 鬼火隊長は目ざとくその事実に気づき、露骨に機嫌を悪くしてオルペウスに当たり始めた。

 

「まだ現れるか! くそ、お嬢様は……」

 

 殲滅したかに思えたエーテリアスだが、底なしに思えるほど、次々と天井裏から出現してくる。

 本格的な警備体制を明日に回していたこともあり、イヴリンに胸中に不安が募る。

 アストラ本人の護衛にある程度の黒服は配置してこそいるものの、この規模の襲撃から守り抜けるかといえば心もとない。

 

「埒が明かないねェ。ここは任せても?」

「構わん! お嬢様の命が最優先だ!」

「だがこの包囲網だぞ! 貴様なら抜けられるのか!?」

「さて。リハーサルに使うコンサートのフロアは階下だったか……」

 

 攻撃の手を止めたボルサリーノは両手を使い、胸元で大きな円を作った。

 

「いい"角度"が取れるといいが」

 

 その中央に光が集まりだすと、ストロボライトのような強い光が放射され始める。

 

「"八咫鏡"」

 

 大盤の鏡で太陽光を反射したような強烈な光が階下へ続く道に照射され、壁や天井に当たるたびに屈折していく。

 その時に既にボルサリーノの姿は消えていた。

 彼が出現したのは、一つ下のフロア。

 

「始まりの主に、極上の供物を……!」

 

 コンサート用の舞台の上にて、アストラに襲いかかる白い導師服の男。

 その傍らに光と化したボルサリーノが突如として出現する。

 彼が実体化したとき、すでに横っ腹に光輝く蹴り足を食い込ませていた。

 

「ッがぁ!?」

 

 導師服の男は吹き飛び、観客席の方へ座席を巻き込みながら転がっていく。

 

「ボディガードさん!」

「無観客で助かったね~。お客を巻き込んじまうところだったよォ」

 

 振りぬいた足を浮かせたまま、顎ひげを撫でるボルサリーノの姿に一切の緊張感はない。

 その姿は、窮地に追いやられていたアストラを安心させるのには十分だった。

 

「思ったより早い再会になったねェ。仕事をしにきたよォ~」

「ありがとう! でもどうやって? イヴリンは無事?」

「彼女も実力者。まァあの調子なら無事でしょう。彼女から君のことを頼まれてね」

 

 あたりを見やれば、力尽きた黒服たちが床に横たわっている。

 力及ばなかったようだが、確かに務めを果たしたようでアストラには傷一つない。

 

「お、のれ……! 蒙昧なる愚か者が、今、裁きが下らん……!」

「おっと。抑えすぎたか」

 

 重傷ながらも意識を保った導師の男が、観客席から立ち上がる。

 そして奇妙にねじれた杖を振り上げれば、そばで倒れこんでいたエーテリアスが咆哮を上げて動きだした。

 

「エーテリアスに命令を? サクリファイスとかいったか……ろくなモンじゃないねェ」

  

 動き出したエーテリアスは肥え太ったカエルのような大型の個体。

 ホロウでも深部でしか見かけないような強力なエーテリアスだった。

 黒服程度では数分持っただけでも奇跡と言えるだろう。

 そのエーテリアスはボルサリーノに指を向けられることで爆散した。

 

「は?」

 

 指先から迸った黄金のレーザーが着弾し、爆発とともにエーテリアスを一撃で葬り去ったのだ。

 焦げあがって倒れこむエーテリアスを、導師服の男は呆然自失と眺めていた。

 

「い、否! 我が手勢は多彩にして無尽蔵なり!」

 

 一瞬現実逃避しかけた導師服の男はすぐさま我を取り戻し、杖を振り回し始まる。

 すると持ち込まれたコンテナの内部から、虫のようにわらわらと赤いエーテリアスが湧き始める。 

 

「おォ~、うじゃうじゃと……こりゃキリがないねェ」

 

 ホロウ内でさえ滅多にない規模の大群で、エーテリアスが客席を埋め尽くしていく。

 一体一体の戦闘力こそ低いが、その圧倒的数を前に導師服の男は余裕を取り戻し始めていた。

 

「ク、フハハ! ひれ伏せ、頭を垂れよ! 裁きの時だ!」

「あとで請求されねェといいが。──"八尺瓊勾玉"」

 

 飛び上がったボルサリーノの手元から、光弾が客席めがけてマシンガンのように乱射される。

 無作為な乱射行為により、フロアは無残に破壊されていく。

 観客席を埋め付くすほどのエーテリアスの群れは、嵐のごとく乱打される光によって動くことすらできずに息絶えていった。

 

「な、な、なんッ」

「こりゃあ、ちゃっちゃと頭ァ獲って終いにした方が良さそうだ」

 

 一網打尽とする射撃を終えた瞬間、ボルサリーノの姿が搔き消える。

 

「眩し──がッ!」

 

 光った。そう思った直後、ボルサリーノは導師服の目の前に現れ、ポケットに手を突っ込んだまま光り輝く膝で男の顎を打ち上げた。

 

「これでカタはついたかね」

 

 倒れ伏し意識を失った導師を靴の足先で軽くもてあそびながら、周囲の警戒に目を光らせる。

 エーテリアスはいずれも沈黙。伏兵の気配もない。

 ひとまずの安全を確保し、ボルサリーノはようやく一息ついた。

 

「怪我ァねえかい」

「ええ、平気。それより! すごかったわ! とっても言葉にできないくらい!」

「お嬢様、ご無事ですか!」

 

 ちょうど上階から、イヴリンとオルペウスの両名が駆け下りてくる。

 

「ええ、平気よ! イヴリンも平気そうね! 彼、すごいのよ!」

「よかった。にしても……。信じられん。この数、お前がやったのか」

 

 アストラの健在を確認してほっと胸をなでおろしたイヴリンは、客席を埋め付くすエーテリアスの亡骸を見てぎょっとしていた。

 

「物壊しちまったのは多めに見てくれるかい。手段を選ぶのが……面倒くさくなってねェ~」

「構わん、お嬢様の命に代わるものない。TOPSの反論は私が黙らせる」

「こいつが首謀者でありますね。身柄は防衛軍で預からせていただくでありますよ」

 

 倒れた導師を発見し、手際よく拘束を行うのはオルペウス。

 その間に鬼火隊長がじろりと周囲を哨戒しつつ、ボルサリーノに声をかける。

 

「施設の出入り口は部下に見張らせている。すでに幾人か捕えたと報告が上がってきた」

「仕事が早いね」

「所詮はネズミだ。主犯格はこいつで間違いなかろう」

「だが、裏で手引きした者がいる」

 

 そう続けるのは、険しい顔つきをいたイヴリン。

 

「戦力が集中する時間と場所を把握して、時間稼ぎを目的とした奇襲を受けた。内通者がいなければありえん」

「おい、アストラはTOPSの栄華の象徴だろう。なぜそのような真似をする。派閥争いが高じてそこまでいくのか?」

「知らん。だが金はたやすく人を愚かにする」

「はぁ、TOPSも一枚岩ではなさそうでありますね……」

「ただ歌を届けるだけでも、なかなか苦労ねぇ」

 

 物憂げに、そしてどこか慣れた様子でアストラがぼやく。

 彼女を取り巻くこうした因果は、もはや必然といえるほど繰り返している。

 とっくに向き合い方は心得ているようだが、それが心労であることには変わりない。

 

「何にせよ、こたびの襲撃は峠を越えたといっていいだろう。

 我々がお嬢様の元に駆け付けた以上、事態の悪化はありえない」

 

 外部との通信も回復しており、治安局への通報も済まされている。

 防衛軍による包囲もあって、残党狩りが終わるのも時間の問題だった。

 

「おいノッポ、貴様には言いたいことがある」

「んん?」

 

 ようやくひと段落ともいえる空気感のなか、鬼火隊長はボルサリーノへ鋭く切り込んだ。 

 

「私はそれなりに年季が入った軍人だ。戦える人間を上から下まで見てきたという自負がある。

 それを踏まえて言わせてもらうがな。貴様、上から数えた方が早いぞ。家政夫なぞに身をやつしていい人材ではない」

 

 それはボルサリーノの実力を認める言葉であったが、同時になぜそれほどの実力者がホロウ調査の最前線にいないのだという、非難の色をも含んでいた。

 

「貴様の体質にしてもそうだ。そこらの道化の一発芸とは"モノ"が違う」

 

 この世界には特別な体質の人間がときたま存在することは、鬼火隊長にも理解がある。

 その代表的な例が、彼女の小隊に属するひとりの少女。

 底なしのエーテル適性を持ち、ホロウの内部に際限なく滞在できる異常体質の持ち主。 

 そういう例外というものがあることを、鬼火隊長は知っている。

 

 だが、鬼火隊長が引っ掛かったのはそこではない。

 この男の非現実的な『全身が光に変じる』という体質は、信じがたいものだった。

 けれど注目すべきは、その力が極限まで戦いのために研ぎ澄まされていたこと。

 鬼火隊長はそれに目を見張ったのだ。

 

 人生のほとんどを戦いの中に投じていなければありえない練度。

 潜った死線の数は、百や二百では効かないだろう。

 

「答えろ。貴様、何者だ」

「答える義理はねェな」

 

 有無を言わさぬ、恫喝じみた問いかけ。

 ボルサリーノはそれを歯牙にもかけずに、答えをはぐらかした。

 

「誰しも事情ってもんがある。わっしは飼い主からはぐれた首輪つきでね」

「……ふん。その面の皮の厚さに免じて、追及はあとにしてやる。今はこの事件の後始末だ」

 

 ボルサリーノは鬼火隊長の鋭い指摘に、ボルサリーノはうろたえることなく憮然と返答する。

 凄んだ威圧をそよ風にように流された鬼火隊長は、つまらなさそうにしてボルサリーノに詰め寄るのをやめた。

 

「ほ、ほわぁー……。鬼火隊長の覇気を正面から受けて、なんともない人ははじめて見たであります……」

「おォ~、こわ~い"覇気"を飛ばしてくる人には、慣れちまってね~ェ……。毎度ビビッてると中々仕事にならねえんだ」

 

 ボルサリーノは、まるでこの世のどこかに凄むだけで数百人の意識を昏倒させる規格外がいるかのような口ぶりで、飄々と明後日の方を向いた。

 

 

 

 

 

 かくして。

 今回の事件のあらましは、翌日の朝刊に載ることになった。

 過激派組織による、歌姫アストラを狙った襲撃事件。

 汚職幹部による反TOPS勢力への内通、ならびに『讃頌会』の誘致。

 

 アストラ・ヤオ殺害という最悪のシナリオこそ未然に防がれたものの、規模は大きく、また会場が破壊されたこともあり事件の隠ぺいは困難だったようだ。

 特に背後に潜むテロ組織『讃頌会』の存在もあり、このニュースはしばし街を賑わすこととなる。

 

 ただし事件解決の折、関連組織の捕縛が円滑に行われたことと、アストラ本人の強い意向。

 この2つを理由に、関係者の反対意見をぶっちぎって予定されていたコンサートは中止されることなく開催されたようだ。

 

 ボルサリーノは一部始終が記載された新聞に目を落としながら、電話相手の声に耳を傾けていた。

 

『先日はすまなかったな。こちらの不手際で負担を強いた』

「構わねェさ。トラブル対応も仕事のうち。まあ仕事分の給料はもらってるしねェ~」

『そう言ってもらえればこちらも上を強請って報酬を釣り上げた甲斐がある。

 事件の原因だが、やはり讃頌会の技術に目が眩んだ馬鹿な幹部がこちらの内部情報をリークしていた』

「身中の虫ってやつかい。大きな組織は苦労が絶えないね」

『心配には及ばない。すでに始末してある』

「おお、そりゃ怖いね」

『業腹だが、どうもこういう虫を潰す方がお嬢様の護衛よりも私向きの仕事らしい。

 それで讃頌会の連中だが、あのサクリファイスとやらの戦闘データの収集が目的だったとみてよさそうだ。徹底的に現場を洗ったが、馬鹿な反TOPSが手足に使われただけで核心に迫るような証拠は残されていなかった』

「エーテリアス。あんなのを兵隊代わりにねぇ。おそろしいことを考えるもんだ……」

 

 ボルサリーノの価値観からしても、一人の人間がまったくの異形に変じるエーテリアスという存在には、怖気が走るのが本音。

 それすら己の欲望に利用しようとする人間の業の深さに、ボルサリーノは眉をしかめていた。

 

『そういえば、防衛軍の彼女だが』

「んん~? オルペウスくんのことかい」

「いや、すまない。鬼火隊長の方だ」

 

 ボルサリーノの脳裏に浮かぶのは、自意識のある光線銃。

 常識を疑うような産物だが、ボルサリーノは古巣にて動物になる無機物をいくつか知っていた。

 その代表が象になる剣などだが、天才科学者とはときに生命の冒涜を感じさせるものである。

 翻って鬼火隊長だが、どうやら生命維持が不可能になった肉体を離れ、意識を銃に移したものであるらしい。

 あの軍人らしい規律を厳格に重んじる性格は、ボルサリーノにとっても慣れ親しんだものだ。

 烈火のように苛烈で激しい性格を加味しても、そう思えた。

 

「その鬼火隊長が?」

『上司に家政夫の依頼を打診したようだ。十中八九、お前が目当てだろう』 

「そりゃまいったねェ~。彼女が依頼主じゃあ楽な仕事になるとは、とても思えねェ」

『いや、その心配はないだろうな。強い家政夫がいると言って承諾する将官など、おるまい』

「おォ、そりゃそうだ。家政夫で、助かったみたいだねェ……」

『うちのお嬢様もバックのTOPSも相当お前がお気に召したらしい』

「光栄な話だね」

『次のコンサートの日程が決まり次第連絡する。できればスケジュールを空けていてくれ。私はお前より腕の立つ護衛を知らんからな』

 

 イヴリンからの電話は、その言葉を最後に打ち切られた。

 

 後日。

 今回の事件でヴィクトリア家政にアストラ・ヤオを無傷で守り切った凄腕エージェントが在籍していると話題が彷彿し、ヴィクトリア家政に指名依頼が殺到するのは、また別の話。




ぶっちゃけ黄猿のこと持ち上げすぎでは?
自然系っていってもたかだか自律行動する多重分身や光の反射による水没の克服、空中浮遊に瞬間移動、大量破壊の一点集中超範囲火力とか上空から面制圧する弾幕攻撃くらいしかできないじゃん

だいたい光速による不可避の速攻は見聞色の覇気を極限まで研ぎ澄まして未来予知の領域に達すれば別に誰でも対抗できるわけだし
能力差し引いた本人の武装色の覇気だって作中の実績は『世界を滅ぼすほどの力』と称されたグラグラの実の能力を大将らで相殺した程度
結局一騎打ちの正面戦闘だと偉大なる航路の覇者『海賊王』の右腕で知られる冥王と互角に切り結ぶ程度の実力しかないんだよな

ごめん、やっぱ強すぎるかも
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