先生のお手伝い始めました。え?女装?趣味ですが何か? 作: 俺は人間をやめるぞぉ!
一応オリ主の設定
名前・二葉シノン
性別・男
種族・ギヴォトス人
趣味・女装
連邦生徒会所属の二年生。当番制度込みでも多忙な先生のために派遣された。書類仕事やスケジューリングから、確定申告まで、先生の身の回りの仕事は大体何でもやる。
ある日、遊び半分で女の子用の服を着たことで女装に目覚める。仕事時は女装をする。自分のことを可愛いと思っている。実際可愛い。
中堅程度の戦闘力はある。武器は二丁拳銃(接近がメイン)
事務能力は連邦生徒会でも上澄み。
性別及び性自認は紛れもなくオスだが、それはそれとして女装のままでいることが多いため、他生徒(連邦生徒会メンバー以外)からは女性だと勘違いされている。
女装?趣味ですが何か?
目を疑った。そして、奪われた。
視界に入り込んだ、その美少女の姿に。
「...わぁお」
くるりと一回転して、腰辺りを強調した、セクシーなポーズを取ってみる。鏡越しに、その一連の動きを見て、俺は強く頷く。
「今日も俺、超可愛い。先生もそう思うでしょ?」
「...え、えっと...そうだね、とても素敵だと思うよ?」
先生は困ったように笑った。まぁそうだろう、俺が言うのもなんだが、そういう反応になるよな。仕方ない。
俺だってこんな美少女から話しかけられたら困っちゃうもん!いやぁ、罪だなぁ、俺って!あはは!!
「それはそうと先生、今日のスケジュールについてですが」
「テンションの落差が凄い...」
「仕事モードですよ、先生。公私の区別は徹底しておりますので、眼鏡スチャッ」
「ほんとに区別してる?」
先日購入した伊達眼鏡を装着して、俺は手元の資料を先生の机に広げる。
今日のテーマは、秘書だ。それも、セクシー秘書。
第二ボタンまで外して、谷間(偽乳)が見えるよう着崩した制服に、ぴちぴちで短いスカート。黒タイツ。
似合う...似合いすぎるぞ俺。セクシーだぞ!!
ちなみに、眼鏡のフレームはオーバル型をチョイス。ここも拘りポイントである。
「今日は、何校か訪問予定が入っていますね。大きなところでいくと、トリニティ総合学園、そしてゲヘナ学園...例の条約も迫ってきてますし、結構ヒリヒリしてそうな二校ですね」
「今日も忙しくなりそうだね」
「はい、気張っていきましょう。ではまず、ゲヘナから。治安が悪いので、道中の護衛は任せてください」
「...え?まさか、その恰好で行くの?」
「当然でしょう?」
「や、でも...えっと...さ、寒いんじゃない?露出も多いし....」
「夏ですよ?むしろ暑いくらいです。それとも、この格好に何か文句でも?((圧」
「ベツニナニモナイデスヨー」
「ならよかったです」
俺はニコリと微笑んで、机の引き出しから拳銃を取り出すと、スカートを少し上げて、隠れていたホルダーにそれを収めた。
ちょっとしたサービスカットである。先生への。
「やぁん、何見てるんですか先生、エッチ」
「え?あー、大丈夫大丈夫、見てないよ。ちょっと資料に目をやってたからね」
「何で見てないんですか!!」
「えぇ...(困惑)」
まったく...まぁいい。不良生徒とエンカウントした時にでも、またこれを見せる機会はあるだろう。
「では先生、行きましょう!」
「うん、そうだね」
そうして、俺達がシャーレのオフィスから出ようとした瞬間。
「先生、失礼します」
手をかける前に扉が開き、そこから見知った顔が覗いた。
「今日は私が当番なので...って!?」
「おや、早瀬さん。お疲れ様です。こんな早くからご足労頂きありがとうございます」
「やぁユウカ」
「な、な、なっ!?」
現れたのは、ミレニアム学園セミナー会計、早瀬ユウカ。太ももに無限の可能性を秘めた少女だ。
そう言えば今日は、彼女が当番だったことを思い出した。シャーレの先生は多忙なので、俺の他にも日替わりで生徒に仕事を手伝って貰っている。
「来ていただいて早々申し訳ないのですが、これから
さっきから、彼女は出入り口の前で、まるで一時停止でも受けたみたいに固まっていた。
あ、でもよく見たら小刻みに震えてる。
「えっと...ゆ、ユウカ?」
「不純ッ!!!!」
「ッ???」
突然、ユウカが顔を真っ赤にして叫んだ。俺と先生に向けて...ってよりは、八割くらい俺に向いてるような気がする。
「な、なな、なにその恰好!?露出度が高すぎない!?」
「そうですね、大いに私の魅力を露出させた素晴らしい服装です」
「そ、そうじゃなくて!いやそうだけどそうじゃなくて!」
...珍しい、冷静な彼女がこんなに取り乱している。いやそうでもないか?案外すぐ取り乱しているかもしれない。
「せ、先生もどういうつもりですか!生徒に、こ、こんな破廉恥な格好させて!!」
「え!?私!?ち、違うよ!?」
「そうです、早瀬さん。私は好きでこのようなこすp...ごほんごほん、服装にしているのです。先生の好みに合わせて」
「話がややこしくなりそうだからやめてくれる!?」
「だ、だとしても...」
「早瀬さん、貴方は私のことを破廉恥だどうこう言いますけど...そちらの学園にも、エイミさんと言う方がいらっしゃいますよね。正直彼女の方がずっと破廉恥ではないでしょうか。私はノット破廉恥ですよ」
「うっ...確かに」
正直、探せば俺より際どい恰好をした奴なんて、このギヴォトスには何万といそうなもんだ。さっき上げた、エイミというのもその一人。聞く話によると、トリニティ総合学園には全裸で校内を徘徊する生徒もいるとかいないとか...
うん、全然マシだな俺。
そんなこんな紆余曲折ありつつ、俺はユウカに面倒くさい仕事をおしつk...異次元の処理能力を持つ彼女に見合う仕事を任せて、先生と共にシャーレを出た。
・・・ユウカside
連邦生徒会直属の超法規的機関シャーレ、その顧問である大人の先生。先生が来てから、結構な月日が過ぎた。
初めは連邦生徒会とは言え、得体の知れない大人であった先生を警戒することもあったが、先生のその人となりを知り、気を許すまでに時間は掛からなかった。
先生にはこれまで、沢山お世話になった。特に、ミレニアム学園セミナー会長の一件は、先生がいなければ解決出来なかったかもしれない。
先生は頼りになる。けど、普段は結構ずぼらで、掃除をせず机を散らかしっぱなしにしたり、確定申告をほったらかしたり、そんな一面もある。
だから私が時折シャーレに赴いて、そんな先生のお世話をしていた。それが少しでも恩返しになればいいななんて思いつつ。
ただそれだけだ、恩返しのためだ。別に特別な理由があるわけじゃない。断じて。
けれど、ある日を境に、先生の身の回りが整えられるようになった。散らからないし、確定申告も忘れないし...それが、彼女。二葉シノンの手腕によるところだった。
先生は多忙を極める。ほとんど毎日働き続け、その姿には、思わず過労死と言う単語が浮かんでしまうほど。
そのため、日替わりで各校の生徒が、ランダムで先生の仕事を手伝う当番制度が設けられた。それでも、先生の負担の大きさは目に余るものがあった。
そこで、連邦生徒会所属の二年生、二葉シノンが先生専属として、仕事を手伝うことになった。当番制度と二葉シノン、この二つの要素によって、先生の負担は大きく減った。
...それ自体は、いいことだ。...けど、
「...あ、あの二人...距離が近すぎじゃないかしら.....」
山のような書類を片付けながら、思い返すように呟いてしまう。
先生専属として、毎日のように行動を共にしている二人。でもそこに、一生徒と先生以上の関係があるんじゃないかと勘繰ってしまうのはきっと、私だけじゃない。
「さっきなんて...あんな大胆な...」
取られたような気がした。元々私のじゃないってことは百も承知だが、先生のお世話をしてあげるような生徒は...私だけでよかった。
「...はぁ、」
寂しげなオフィスの空気に、無意識的なため息が溶けた。
・・・
「それにしても、ゲヘナ自治区に入った瞬間に輩に絡まれる羽目になるなんて、俺達もついてないですね先生」
二丁拳銃の銃口からゆらゆらと上がっていく煙を、フッと吹いて飛ばす。
初っ端から、弾丸の雨で歓迎とは、高待遇なことだ。
「大丈夫シノン。怪我はない?」
「ご覧の通り、掠り傷一つないです」
少なからず、俺も戦闘力には自信がある。その辺の奴には負けないくらいに。
まぁ流石に、これから向かうゲヘナ学園の風紀委員長、空崎ヒナクラスの化け物には太刀打ちできないだろうが.....
それでも、先生の護衛を全うするのはわけないだろう。
「あ、そうだそうだ!先生、見ててください!」
「うん?」
今度こそ、先生へのサービスカットだ。
俺はスカートをたくし上げて、それが重力により落ちるよりも前に、拳銃を太ももの付け根に巻いたフォルダーへ収納。
「やぁん、どこ見てるんですかぁ、えっちぃ」
「見せたかったのってもしかしてそれ...?」
「そうです」
「コメントに困るよ...流れるような早業は確かに見事だけどね」
「徹夜で練習しました」
っと、あんまり時間を掛けられないんだった...これ以上不良がやってくる前に、とっとと辿り着いてしまおう。
「時間ないっすよ先生、口を動かす暇があるなら脚を動かs...っ!?」
その刹那、ゾワリと、肌で鳥肌が立つ。
「先生あぶなっ!?」
...いや違う、危ないのは先生じゃない。
「俺かよ!?」
半分勘のような反射で、俺はその場から飛びのく。
すると次の瞬間、俺の元居た場所から、デカい爆発が上がる。
「シノン!?」
俺は飛びのいた勢いのまま先生に駆け寄り、地面に伏せさせる。いつ第二派が来るか分かったもんじゃない。緊張が走る。
「...ご挨拶じゃないですか」
顔を上げ、今しがたの爆発によって舞った土埃を睨むように見る。
すると、少しずつ、人のシルエットが鮮明になっていった。この中に誰かがいる。恐らく、俺と先生を...いや多分、俺を攻撃した人物が。
「...許せません」
声が、響く。気品の立った、それでいて多分に激情を感じさせる声。
「...ま、まさか」
俺の下で、先生が低く呟く。どうやら声の主に覚えがあるらしい。
「ワカモ?」
「...え?」
土煙が、晴れる。
そこにいたのは、
「ワカモって...まさか、」
ギヴォトス中にその悪名を轟かせる七囚人が一人、
「狐坂ワカモ...!?」
続くかな...続くといいな....