宇宙戦艦ヤマトⅢ ReBoot!〜銀河中心部の混迷〜 作:箕理 田米李
≪ヤマト≫艦内・艦長室(面接中)
コンコンッ!(ノック音)
古代「入れ。」
???「失礼します!」
≪ヤマト≫に到着した古代をまず最初に待っていたのは新乗組員の面接だった。新たに乗艦する乗組員の数は約120名。かと言って艦長の古代が全員を担当するのではない。自分の役職である「戦闘班」並びにそれに属する「航空隊」の面々が古代の担当だ。2時間くらいこなした後、あと2人ぐらいまできた。その内の1人が今艦長室に入ってきた航空隊新パイロットの揚羽武(あげは たけし)だった。
揚羽 武/≪ヤマト≫航空隊新パイロット「揚羽 武!参りました‼︎」
古代「うん、座ってくれ。」
揚羽「失礼します!」
そう言って対面して座る2人。揚羽のプロフィールと成績表が表示されているタブレット端末を揚羽の顔を見ながらじっくり吟味する古代。パイロットとしての個人の技量はともかく協調性も申し分なく人柄も良くて自身の腕を鼻にかけないのはファイターパイロットとしては珍しい。これまでにないくらいの「優等生」であることがデータから分かる。経歴の方に目を通した時、気になる評価を目にし目が止まる。
古代「(揚羽コンツェルン...そうかどおりで聞いたことのある名前だと思ったらあの一大企業の御曹司だったのか...)」
「揚羽コンツェルン」...地球の復興事業で富と権力を築いたという巨大複合企業だ。≪ヤマト≫砲術長:南部の実家であり長らく防衛軍に武器・兵器を納品してきた「南部重工」と比べればまだまだ歴史は浅い所謂(いわゆる)"新興"だが、軍需産業にも参入して以降はライバルである南部重工と共にアンドロメダ級を始めとする第二世代防衛軍艦艇群や無人艦隊の整備計画に携わったと言われその影響力は強いとされている。今回の調査艦隊派遣にも一枚噛んでいるのだろうと古代は容易に想像がついた。
揚羽「古代艦長。経歴を見て自分が何者かお分かりでしたらお願いがあります。」
古代「なんだ急に?」
揚羽「自分を特別扱いすることはやめていただきたいのです。」
自分が今経歴の部分を見ていたことを察したのか突然の頼み事に古代は少し驚く。パイロット気質だろうか、察しと勘の鋭さは充分あるようだ。
揚羽「出自がどうであれ自分は家の名のお陰でここまで来たつもりはありません。実力でのし上がってきたつもりです。ですから...」
古代「思い上がるな!」
揚羽「ッ!」
古代「そういう考えを持ってること自体が思い上がりの甘ったれだと言うんだ!元よりお前が何者だろうと特別扱いするつもりは毛頭ない!パイロットとしてこの≪ヤマト≫に来たんならお前はパイロットだ!それ以外の何者でもない‼︎必要な時に働いてもらう。だが出撃したら必ず帰って来い。それさえできればお前を一人前の人間として、パイロットとして扱ってやる。いいか揚羽?」
揚羽「は、はい!申し訳ありませんでした‼︎」
これまで晒されてきたことに対し自ら無意識的に思い込んでいた事を初めて注意されたことに揚羽は素直に驚き謝罪する。そこにまたコンコンッ!とドアをノックする音が聞こえる。
古代「どうぞ。」
???「失礼します。」
古代「あぁちょうど良かった。紹介するよ君の上官であり教官の1人だ。」
椎名晶/≪ヤマト≫航空隊パイロット「椎名晶(しいな あきら)よ。よろしく。」
揚羽「え、あ、はい揚羽武で...って女⁉︎」
敬礼して自己紹介する彼女の方を向き立ち上がり挨拶するが相手が女性だと驚く。椎名晶...4年前の「雷王作戦」にて同期の坂本茂(さかもと しげる)と共に≪ヤマト≫に乗艦した新隊員であり、航空隊の紅一点である。「ガトランティス戦役」ではパトロール艦≪うずしお≫でレーダー員として勤務し同戦役で同艦が彗星帝国艦隊の襲撃を受けていたところを地球へ帰還途中の≪ヤマト≫航空隊の山本明(やまもとあきら)率いる山本隊に救助されたことをきっかけにパイロットに憧れ転身した経緯を持つ。さらに医療コースも受講していたなどの才女振りで≪ヤマト≫に貢献した。
椎名「あら、あなたも性別にこだわるタイプかしら?」
揚羽「え?あ、いや別にそんな...(汗)」
椎名「ふふっ、冗談よ。シミュレーターの準備ができましたのでその報告に、航空隊新隊員の面接は彼が最後でしたよね?」
古代「あぁそうだ。そのまま艦内を案内しつつさっそくシミュレーターで訓練させてやってくれ。」
椎名「了解。揚羽君、着いて来て。」
揚羽「あ、はい!では艦長、自分はこれで(敬礼)」
椎名に連れられ若干慌ただしく敬礼して退室する揚羽に敬礼で返し「初々しくていいな」と微笑む古代。そしてまた1人が部屋をノックして入る。次が最後の1人だ。
???「土門竜介!入ります‼︎」
古代「入れ。」
土門竜介/≪ヤマト≫艦戦闘指揮長「失礼します!」
「土門」という苗字で大体察しは着いていた古代。そう、自身が調査をしたあの「ミルキーロード事件」の事故死亡者リストの中に「土門」の名があり少し調べたところその事故で亡くなった2人には一人息子がいる事が分かりそれが彼、土門竜介だったのだ。
古代「新ポストとして私の座っていた席で艦の戦闘を指揮する「艦戦闘指揮長」という役を担って貰うことになる。艦全体の戦闘能力に影響する仕事だが、成績トップの君ならやれる筈だ。しっかり頼むぞ。」
土門「はい!」
静かにでも力強い返事をする土門。その顔は真剣な表情だが瞳と合わせどこか怒気が含まれてる様で手はギュッと握り拳を固く握りしめている。
古代「土門。」
土門「はい。」
古代「一つ質問する。正直に答えてくれ。」
土門「?はい分かりました。」
古代「これから≪ヤマト≫が向かう先でもし争いが起きていた場合、お前はそれに対しどう思い自分達はどうあるべきだと思う?」
それは明らかに試されてる様な質問だと感じる土門。だが今目の前にいるのは生ける伝説と言ってもいい≪ヤマト≫のクルーで艦長だ。嘘偽りなどお見通しであろうと思い土門は口を開く。
土門「もしその争いのせいで、地球が...いや他の星々の生命に危機を及ぼすものなら...断じて止めるべきだと思います。」
古代「それは我々【地球連邦】が戦争をしているどちらか一方に加担するもしくは自分達地球の都合で勝手に仲裁するという事だ。」
土門「ッ!」
古代「戦闘を指揮する立場の者が常に考えなければならないのは艦や乗員、そしてこれから共に行動することになる艦隊の皆の命と安全。ひいては相手の事も考えなくてはならないんだ。俺は≪ヤマト≫と艦隊に都合の押し付けや一方的に武力を振るうような存在になって欲しくない...守る為に生き残る為に力を使う存在になってほしいんだ。単純な善悪で決められることじゃないが、相手にも戦う理由がある。そして敵対する相手全員が皆悪人ばかりじゃない、立派な奴も必ずいるんだってことも覚えておいて欲しい。」
古代は土門に語る間に【イスカンダル】への航海から先の【暗黒星団帝国(デザリアム)】との戦いにあった出来事や【ガミラス】のパイロットとドメル将軍、【白色彗星帝国(ガトランティス)】のメーザーとの交流などを思い出す。それまでの航海で積み重ねて来たからこそ出た言葉の数々に土門は黙り込んで反論できずにいた。
土門「、、、、」
古代「すぐに理解しろとは言わないさ。なぁにまだ≪ヤマト≫は発進すらしていないんだ。これから色々分かってくるし体験することになる。その時に初めて分かればそれでいいさ。」
土門「は、はい!ありがとうございました艦長‼︎」
土門は立ち上がってヤマト式敬礼を交わし古代もそれに応え2人の面接は終わった。その後、古代の姿は副長となった島と共に士官室に向かう通路にあった。
島「今度の新入りはどうだ古代?良い演説したって聞いたぜ?」
古代「ハッハハよせよ(汗)訳あり2人がいて苦労しそうだ。そっちはどうだ?」
島「お前のとこ程じゃないさ、北野もあれから成長したし先の戦いでパルチザンをやった経験が役立って今じゃ立派なリーダー格さ。俺も負けてられないよ。」
面接の大変さを話しながら2人は士官室に到着し入室する。入って来た≪ヤマト≫のNo.1と2の入室に先に入っていた≪ヤマト≫艦隊こと「第1特別派遣調査隊」に属する艦艇群の各艦長が一斉に立ち上がり敬礼する。
(人名、所属等はテロップ)
能登真由美(のと まゆみ)/(28)/戦闘母艦≪たいほう≫艦長
堀江唯斗(ほりえ ゆいと)/(21)/高速戦闘支援母艦≪まみや≫艦長
井口裕三(いぐち ゆうぞう)/(26)/パトロール艦≪いすず≫艦長
藤田咲希(ふじた さき)/(32)/汎用駆逐艦≪すずつき≫艦長
水谷 修巳(みずたに おさみ)/(54)/同上≪ふゆづき≫艦長
古代「着席してください。改めまして≪ヤマト≫艦長 古代です。ではさっそく我々第1特別派遣調査隊こと「第1特派調隊」の航海予定表を見てもらいます。島、説明を。」
島「うん、まず第1の任務として銀河系中心部の異常調査、そしてこれと並行して第二の地球となる星を探すことが我々の任務です。
第1の任務である銀河系中心部で発生している異常の調査ですが、「ミルキーロード事件」を皮切りに発生している超大型ミサイルの断続的飛翔の原因...仮に星間国家同士の戦争行為であるとした場合の今後の【地球連邦】の対応を図る為の調査となります。
次の任務は地球のある太陽系は銀河系中心から約3万光年離れている。直径10万光年の渦巻きの形をしている銀河系の「オリオン腕」と称される星雲にいるわけです。≪ヤマト≫を含むその他の護衛戦艦は銀河系中心部...つまり地球から夜空を見上げると見える「天の川」の部分に向かって航行し太陽に近い恒星を持つ星々を調査する訳です。≪ヤマト≫旗艦の我が艦隊の担当区域にはバーナード星、ケンタウルス座アルファ星、いて座ロス星系、バジウド4がある。この内ケンタウルス座アルファ星は現在開拓の為、人員や基地が置かれているが居住には適さないらしく。またいて座ロス星系も地球とは違うタイプの惑星の集まりであることが判明している為こちらも調査からは外します。そして一番遠いバジウド4はその名の通りバジウド星系の第4惑星で観測衛星がギリギリ捉えたもので詳しくは分からないという状況でそこは実際に航海してみてからとなります。私からは以上です。」
古代「何か質問があればどうぞ。」
士官室の電子ボードで宙図(海図の宇宙版)を開き艦隊の行動予定を話す島。内容を話し終えた後、古代が質問を募る。1人が手を挙げる。≪たいほう≫の能登だ。
古代「どうぞ、能登艦長。」
能登「説明して下さったように仮に星間戦争だった場合、私達調査隊はどの様に振る舞うべきでしょうか?」
最もな質問である。それは皆が一番聞きたがってきたことだ。
古代「我々は戦争をしに行くのではありません。どちらか一方の味方をしたり敵になったりはせず、可能な限り距離を起いていきたいと思います。」
能登「それが不可能になった場合は...?」
井口「その時はドンパチだな!この≪いすず≫にいつでもご命令を!アステロイドの中でも駆けてみせましょう‼︎」
藤田「軽率ですよ井口艦長。」ギロッ(睨む)
井口「おぉ怖い怖い、冗談ですよ冗談(汗)」
水谷「まぁまぁお二人共...でも能登艦長の言うように相手がそうさせてくれるとは限りません。どうされるか是非お聞かせ願いたい古代艦長。」
そう、危険に飛び込むことに変わりないのであれば100%無関係でいられなくなる。沈黙が流れ皆が固唾(かたず)を飲んで皆が注視してくる中、古代は答える。
古代「その時は"仲間"です。自艦と艦隊の安全を守る事を最優先とします。これでよろしいですか?能登艦長。」
能登「えぇ、それが聞けて安心しました古代艦長。」
堀江「補給の事を考えると戦闘は極力避けたいのは同意見です。これまでの≪ヤマト≫の航海や戦闘に関するものを分析して本来1年分と見積もって積載した補給品を藤堂長官との相談の上で2〜3年分に増やしていただきましたが、戦闘やそれに伴う消耗が続けばあっという間に消費してしまうでしょう。」
古代「ありがとうございます堀江艦長。」
堀江「いえ、仕事ですから(あの古代艦長に褒めてもらったぁ〜!うぉぉぉ嬉しぃぃぃぃ‼︎)」
古代の慎重な意見に満足する能登と仕事の出来栄えにお褒めの言葉を頂いて顔は真面目だが内心は大変エキサイトしている堀江だった。
古代「他にありませんか?...なければこのまま会議は終了とします。各員はそれぞれ艦の出航準備に戻る様に。以上、解散となります。」
会議の終了を告げ古代と島がヤマト式敬礼、水谷ら第1特派調隊のメンバーは通常の敬礼で返した。
それか数時間後、≪ヤマト≫を含む艦艇群の姿は地下ドックから海上にあった。そこにあともう1隻。後から合流した民間所属の辺境宇宙調査船≪そうや≫の姿もありこれで第1特派調隊7隻全艦が揃いいよいよ各艦の出航準備が整ったのだ。
≪ヤマト≫
第1艦橋
太田健二郎/≪ヤマト≫航海科レーダーチーフ「天気晴朗、波良好。針路クリア、障害物なし。」
真田「艦内全機構異常なし、動力正常。」
古代「了解。操艦を副長兼航海長に委任。」
島「副長兼航海長いただきました。操舵手、補助エンジン始動。」
北野「了解、補助エンジン、動力接続。シリンダーへの閉鎖弁オープン。」
山崎 奨(やまざき すすむ)/≪ヤマト≫機関長「補助エンジン、動力接続。シリンダーへの閉鎖弁、オープン。」
同・機関室
新機関員「先輩!ここはこれで良いんですか?」
徳川太助/≪ヤマト≫機関部員「そうだ、≪ヤマト≫の波動エンジンは単にオリジナルってだけだけじゃなくて、"これに詳しい人"がイジったお陰で他の防衛軍艦艇と比べて少しピーキーなんだ。その人に似てるからか真田さんも苦労してたな。」
山崎(艦内通信)『太助!聞こえてたか‼︎⁉︎』
太助「は、はい!閉鎖弁オープン!」
北野と同期で入った元≪ヤマト≫機関長 徳川彦左衛門の次男の太助もこの4年間で立派に成長し後輩を指導する立場となっているようだが、まだまだ山崎さんには敵わないようだ。
戻って第1艦橋
山崎「波動エンジン内、エネルギー充填120%。フライホイール始動。」
北野「フライホイール始動。波動エンジン点火10秒前...9...8...7...6...」
補助エンジンが始動し微速前進し始める≪ヤマト≫。単横陣のセンターに位置する≪ヤマト≫に続いて左右に並ぶ第1特別派遣調査隊の艦艇群も前進微速している。いよいよメインの波動エンジンの点火だ。
北野「5...4...3...2...1...」
古代「≪ヤマト≫発進!」
古代の号令の下、ゴォォォォォォッ!というか爆音を立てエンジンノズルから勢いよくエネルギーが噴射される。艦首を切る水しぶきを振り払い浮上する≪ヤマト≫。それに続く様に副旗艦の≪たいほう≫、支援母艦≪まみや≫、パトロール艦≪すずや≫、汎用駆逐艦≪すずつき≫、≪ふゆづき≫、調査船≪そうや≫が離水する。
≪ヤマト≫
第1艦橋
森雪「≪ヤマト≫以下6隻の離水を確認。全艦異常ありません。」
北野「ふぅ〜...。」
島「よくやったぞ北野。最初にやった時よりもスムーズだったな。」
古代「あぁ、ブランクがあるとは思えない良い操舵だ。」
北野「あ、ありがとうございます!」
緊張による硬さとぎこちなさが残っていた4年前からの成長を感じ北野を褒める古代と島。周りのクルーにも笑みが溢れるが突然ピピーッ!×2と電子音が鳴り響く。
相原「ッ⁉︎艦長!防衛軍司令部より入電!例の超大型ミサイルが地球に接近中との報告です‼︎」
古代「なにッ⁉︎」
地球・防衛軍司令部
藤堂長官「なぜここまですり抜けて来たんだ⁉︎」
司令部要員A「警戒網の薄い部分を抜けられました!哨戒艦隊がちょうど通り過ぎたところだったらしく探知が遅れたものかと。」
同B「火星の戦闘衛星と惑星防衛用無人艦隊が一部を撃破しましたが撃ち漏らしがあったとの報告あり!≪ヤマト≫の針路上に向かって来ています‼︎」
藤堂長官「ッ!≪ヤマト≫...‼︎」
≪ヤマト≫
第1艦橋
南部「クッソォ!撃ち漏らしやがってポンコツ無人艦隊が‼︎」
土門「艦長!迎撃しましょう‼︎」
古代「バカ!地球の寸前で撃破したらその破片が地球の都市部に降り注ぐことになるんだぞ‼︎」
6年前の≪ヤマト≫抜錨の際に【ガミラス】占領下の冥王星基地から放たれた巨大ミサイルを迎撃した時は地球は遊星爆弾で荒廃していた為ミサイルを破壊しても地上の被害を気にする必要はなかったが、あの時とは状況が違う。迂闊(うかつ)に主砲(ショックカノン)で破壊しようものなら未だ一部復興途上にある地球の都市に被害が出る事を考えろと土門を注意する古代。だがどうにかしなければどのみち被害が出るのは明白だ。どうしたものかと思っていた矢先、またピピーッ!×2と通信音が入り「こちらがやる!任せろ‼︎」と無線が入った後、物凄い勢いで大型ミサイルに向かう影二つが見えたかと思ったらミサイルの推進部分を瞬く間に破壊して速度を落とさせ、次に青白く輝く3つの閃光が走り大型ミサイル(【ガルマン帝国】側名称:戦術プロトンミサイル)を飲み込み消滅させた。それは自動重駆逐艦級≪ダガーⅠ≫と≪カタールⅢ≫による先制攻撃とアンドロメダ級≪ネメシス≫と2隻の自動超弩級戦艦級≪ハルバードⅡ≫と≪ファルシオンⅣ≫の収束波動砲だった。
【地球連邦防衛軍(E.F.S.F)】第1艦隊
アンドロメダ級戦略指揮戦艦 2番艦/A-02
旗艦≪ネメシス≫
第1艦橋
副長「艦長。敵ミサイルの消滅を確認、迎撃は成功。≪ヤマト≫艦隊は健在です!」
艦長「うん。管制官、無人艦隊の先制攻撃と統制波動砲戦にも慣れて来たようだな。これなら≪ヤマト≫も安心して航海に行けるだろう。」
無人艦隊管制官「はっ!」
艦長「通信、≪ヤマト≫に打電だ。」
≪ヤマト≫
第1艦橋
相原「『敵ミサイルノ迎撃ハ成功シタ。地球ノ守備ハ任サレタシ、≪ヤマト≫ト艦隊ノ航海ノ無事ヲ祈ル』です。」
島「≪ネメシス≫...また腕を上げたな。」
古代「あぁ、先の戦いの時よりも無人艦隊の操作が見事だった。地球は彼等に任せて大丈夫そうだ。相原、「ヨーソロー。ワレ期待ニ応エントス」と伝えろ。」
相原「了解。」
古代「さぁ皆、気を取り直して行くぞ!艦隊、両舷前進強速!針路を維持しつつ月軌道に到達後、火星へ向けての小ワープテストを行う!」
島「了解。操舵手、針路そのまま両側前進強速!」
北野「針路そのまま、両側前進強速!」
≪ネメシス≫らにお礼の伝聞といる方向へ敬礼を送った≪ヤマト≫と艦隊全艦の艦橋クルーは気を取り直して火星へと針路を向けるのだった。
読了ありがとうございます。2話目もまた内容を大胆に変え原作と違いもう発進しています。変更点や小ネタに関しては...
・日本アルプス基地からの発進ではなく海上からの発進に変更
・【ガルマン】の駆逐艦が地球にワープアウトしてくる話や相原の恋模様の話をカット
・土門と揚羽の登場を面接で済ませ、件(くだり)は大幅にカット。揚羽の立ち位置が『ガンダムUC』のリディと似ていたので古代をブライトさんっぽくして会話させる
・「揚羽財閥」を「揚羽コンツェルン」と新興企業っぽく改名し企業の概要を深掘りし設定(確か『3199』でもこの名称になったんだよね)
・土門の生活班炊事係勤務という理不尽描写をカットし面接で言葉で諭すように古代との関係を修正
・土門の役職である「艦戦闘指揮長」はリメイクで言うところの「戦術長(TAO)」だが、そのままだとリメイクシリーズ寄りになってしまうので旧作っぽくした名称に
・椎名の「性別にこだわるタイプ」の台詞は『イスカンダルへの追憶』での着任挨拶から
・基本ゲーム版を踏襲しているが【ガミラス】のパイロットや【彗星帝国】のメーザーなどTVアニメ版のキャラクターとの絡みもあったことにしている
・調査隊に属する艦隊の各艦長のキャラクター性を分かってもらう為、航海予定の会話で語らせ(キャラクター設定はX(旧Twitter)での私のフォロワーさんが協力して下さいました)、航海と任務の内容を原作よりハッキリさせる
・能登艦長の質問と古代の返答はかわぐちかいじ先生の漫画・アニメ作品『ジパング 』でのガダルカナル島での「オペレーション・サジタリウス」の上陸班である尾栗三佐と角松二佐の会話のオマージュ
・当初は≪ヤマト≫に探査能力があるため探査船を入れないつもりでしたが、上記のフォロワーさんから居た方が良いとの指摘を受けて編入、デザインは団船長が乗っていたあの観測船
・各艦長の名前は水谷以外は『艦これ』に登場する同名の艦娘を演じた声優さんの名前から取り一部もじって命名
・『完結編』に登場した水谷艦長が同作の駆逐艦と共に先行登場している。
・太助の言う「波動エンジンに詳しい人」とは『暗黒星団三部作』に登場したオリジナルキャラである大山トチローのこと
・本作の無人艦隊は『暗黒星団三部作』版の宮武先生がリデザインしたものと本家『永遠に』版が『3199』での設定や立ち位置を一部逆輸入し旧作っぽくアレンジして登場している(惑星防衛用無人艦隊と称されてるのがこれ)
・「地球連邦防衛軍」の英語表記をリメイクとの差別化の為、『ガンダム』シリーズと同じく「E.F.S.F」と表記
・アンドロメダ級≪ネメシス≫は2番艦であることを表す「A-02」は『復活篇』DC版のA12のオマージュで「デザリアム戦役」では第7艦隊に所属し≪ヤマト≫と共に戦ったことを仄めかす様な会話をつける
・≪ネメシス≫にも≪春藍≫同様に無人艦隊を管制する能力が付与されている
など『2199』の2話目みたく話のテンポを良くする為に原作の(結果的に見ればいらなかった)色んな要素をバッサリとカットし≪ヤマト≫発進までの流れを再構築、再編集、再設定・考察し直してスムーズに書けたと思います。本話も楽しんで頂けたら幸いです。ではまた次回をお楽しみに。