宇宙戦艦ヤマトⅢ ReBoot!〜銀河中心部の混迷〜 作:箕理 田米李
太陽系・月軌道
第1特別派遣調査隊
旗艦:ヤマト型宇宙戦艦≪ヤマト≫
中央作戦室
古代「我々は火星外軌道のアステロイドベルトにワープし、同宙域にて待機中の防衛軍教導艦隊と実戦を想定した演習を行う。新乗組員にはいきなり厳しい訓練だし、我が隊所属艦艇と指揮官、乗員も互いに練度ややり方を熟知する良い機会だと思う。」
宇宙の彼方から飛来する巨大ミサイルに発進したはがりのところへ来て危うく被害が出るとこだった慌ただしい出航から少し経って≪ヤマト≫率いる第1特派隊は月軌道まで移動し、現在(げんざい)中央作戦室にて火星のアステロイドベルトでの演習についてのブリーフィングが行われている。≪ヤマト≫各班のリーダーや新人の艦橋クルー土門や同期パイロットの揚羽、各艦艇の艦長達は立体投影映像(『』で表記)にて参加している。
水谷/≪ふゆづき≫艦長『編成は≪ホワイトスカウトⅠ≫を旗艦に≪ホワイトランサーⅠ≫、同≪Ⅲ≫と≪ホワイトパイカーⅠ≫、≪Ⅲ≫、≪Ⅴ≫と調査船を除くと我々と同じ6隻編成だな。』
井口/≪いすず≫艦長『彗星帝国鹵獲ブラザーズか...※アグレッサーを名乗るだけあってピッタリな編成だな。』
※英語で「侵略・仮想敵国)側」という意味。軍の演習において、敵部隊をシミュレートする役割を持った専門の戦闘部隊のこと。現実には主に空軍に関する名称で「仮想敵部隊」とも呼ぶ。
能登/≪たいほう≫艦長『敵旗艦の≪スカウトⅠ≫は艦載機数は我が艦を下回っているけど艦載機はこちらと同じコスモタイガー...それに向こうも本艦航空隊と同じ彗星帝国戦からのベテラン揃い...少数精鋭で挑んでくると思うわ。』
藤田/≪すずつき≫艦長『同感ね、先に空母を叩こうとする意図はどちらも同じ筈...≪たいほう≫と≪まみや≫を中心に球型陣を取り、私達が守るのが良いわね。』
堀江/≪まみや≫艦長『こういう時にあまり役に立てないのが悔やまれるな。』
まだそこまで話をしていないのにスラスラと話が進んでいく...これも皆がそれぞれ歴戦の猛者の証でありなんとも頼もしいと古代は感じ取っていた。
古代「我が方とこちらの航空隊は恐らく両者を挟んだアステロイド帯で交戦に入ると思われます。その隙に迂回コースを取り側面から突くのがセオリーですが、敵と思惑は同じでしょう。そこで...」
その後も会議は続き、古代は何やらセオリー無視の作戦を画策しようとしているところで一旦こちらの話は区切らせてもらおう。
火星・アステロイドベルト帯(木星側)
第1空間教導戦闘群
旗艦:改彗星帝国中型空母級≪ホワイトスカウトⅠ≫
艦橋
ピュイーン×2 ププッ!ポォーン×2(レーダー電子音)
レーダー手「艦長、アステロイドベルトの向こうにワープアウト反応。≪ヤマト≫艦隊です。」
艦長「よし、演習開始!艦載機隊発艦始め‼︎」
木星側(外宇宙側)に陣取り≪ヤマト≫ら第1特派隊のワープアウトを確認した教導艦隊の旗艦≪ホワイトスカウトⅠ≫は演習開始の宣言と艦載機発艦の命を下す。順調にコスモタイガーⅡが発艦していく中、突然モニターに砂嵐が走り画面がホワイトアウトする。
艦長「どうした⁉︎」
レーダー手「≪ヤマト≫艦隊からジャミング(妨害電波)!レーダー及びセンサー系統がダウン!」
艦長「暗黒星団の戦法か...!すぐ近距離レーダーに切り替えろ!」
慌てて対策を始める教導艦隊。それはパトロール艦≪いすず≫から発せられている妨害タキオン波だった。
アステロイドベルト帯(地球側)
第1特派隊
パトロール艦≪いすず≫
第2艦橋(戦闘指揮艦橋)
レーダー・通信手「妨害電波効果あり、すごい...。」
井口「真田技師長のこの妨害プログラムは恐ろしい出来だな。基本は防衛軍方式なのに【ガミラス】や【彗星帝国】それに【暗黒星団】が使っていた周波数帯がランダムに混ざってる...。」
砲雷長「素直に驚いてますけど留守番で不満じゃないんですか艦長?」
井口「それを言うなよな〜せっかく割り切って臨んでんだぞこれでも...(ガクッ)これも立派な僚艦の仕事だ。「雷王作戦」の時みたくいつか突(とつ)れる日が来ると信じて今やるべき事をやる!いいな⁉︎」
艦橋クルー「了解!」
同・旗艦≪ヤマト≫
第2艦橋(戦闘指揮艦橋)
太田「≪いすず≫から敵艦隊へ向けての妨害タキオン波放射は正常。これで少しは目をごまかせますよ。」
相原「効果はバッチリですよ。向こうは慌てて近距離レーダーに変えました。これで視界はグッと狭くなった筈です。」
真田「【暗黒星団帝国】のECM(電子的妨害)技術とそれを活かした戦術は地球より遥かに優れていた。それを解析し地球独自の仕様に落とし込んだんだ。≪ヤマト≫や他の艦からも同じ様に強化され同様に発信が可能だが、索敵・電子戦に優れ通信設備が豊富なパトロール艦なら1隻で小〜中規模艦隊のレーダーを妨害できる。」
南部「すごいぞ、さすが真田さんだ。」
雪「敵艦載機隊、予想通りアステロイドベルトを進んでいます。接敵まで約20分!」
古代「この間に素早く行動するぞ!コスモタイガー隊は直ちに発艦!他艦は打ち合わせ通り行動せよ‼︎島、操舵の指揮は北野と一緒に任せる。」
島「了解。北野、いいな⁉︎」
北野「任せてください!」
古代「土門!」
土門「はい!」
古代「戦闘指揮を一任する。お前の指揮振りを見せてくれ。」
土門「りょ、了解!」
演習でいきなり能力を試されることに驚く土門。だが任命された以上は適任であることを示さなければならないと、土門は力を入れる。
同・艦後部/艦載機格納庫
揚羽「ハッ...ハッ...ハッ...!」
山本 明(やまもと あきら)/≪ヤマト≫航空隊隊長「揚羽!お前どこ行ってたんだ⁉︎」
揚羽「迷子になって...ここを探していました...広いですね≪ヤマト≫の中って...。」
山本「バカッ!お前が最後だ!早く自分の機に乗り込んで準備しろ‼︎」
揚羽「りょ、了解!」
息を切らした揚羽が≪ヤマト≫艦内で唯一慣性制御が働いていない艦後部艦底部の艦載機格納庫で自分のコスモタイガーⅡに乗り込む。」
坂本 茂(さかもと しげる)/同航空隊員「案内してあげたんじゃなかったのか?"訓練教官殿"?」
椎名「そうよ、"どっかの誰かさん"が新米の世話なんか嫌ですよって駄々こねず手伝ったら違ったかもだけど?」
坂本「おぉ〜、手厳しいこってで。新人が苦労するのが浮かぶよ。」
椎名「何か言ったかしら?」
坂本「いえ〜なんでもありませ〜ん。」
椎名「ふんっ、相変わらず飛ぶ以外は雑ね。」
坂本「なんか言ったか⁉︎」
椎名「いいえ、相手に実力を見せてやりましょうって言ったの。」
坂本「へっ、違いねぇ。」
坂本と絡みにいつもの冷ための態度であしらった後、椎名はカチャカチャとヘルメットやシートベルトにパネル操作をイジって準備する揚羽に無線を繋ぐ。
椎名(無線通話)「用意はいい揚羽君?」
揚羽「えぇ、興奮してきました。」
椎名「結構よ、今回は私とペアを組んで挑んでもらうわ。アステロイドの中だからって安全に遊覧飛行なんてしてたら置いてくからしっかり着いてきなさい。」
揚羽「りょ、了解!」
椎名「良い返事ね、さぁ行くわよ!」
格納庫のハッチが開き≪ヤマト≫の波動エンジンを取り囲む様に作られたリング・パレット式格納庫が作動し一機ずつ順番にコスモタイガーを機体後部から下ろし、推進器を吹かして飛び立っていく。従来の発進方式より改装されたこの格納庫もこれまでの≪ヤマト≫の戦訓を反映したもので真田さんのアイデアだった。発艦、着艦効率のみならず搭載スペースの効率化による艦載機数の増加や整備性(≪ヤマト≫の格納庫はそこまで広くなくその位置や発着艦方式もお世辞にも空母としては良い物ではなかったという指摘は前々からあったもよう)の観点からもこの方式が有用だという。
揚羽の機も宇宙は滑り落ち直ちに椎名機の側まで飛ぶ。お互いにキャノピー越しからハンドシグナルでOKと合図し隊長の山本の「全機、アステロイドに突っ込むぞ!続け‼︎」の号令で一斉にアステロイドベルトにまっしぐらする。ぶつかりそうなスリリングな飛行を山本らベテランは楽しみ、揚羽を含む新入りはなんとかぶつかりまいそして遅れをとりまいと必死に先輩達に食らい着いて行く。
山本「揚羽!少し遅れてるが大丈夫か⁉︎」
揚羽「はいなんとか!大丈夫、行けます‼︎」
山本「椎名機を見失うなよ、まもなく会敵の筈だ!」
揚羽「しかしレーダーには小惑星ばかりで...。」
坂本「御曹司の新入り坊ちゃんは計器類を絶対視か?」
揚羽「いえ...そんな...。」
椎名「からかうんじゃないの!スクリーンに頼り過ぎないで、電子機器はいくらでもごまかせる。障害物が多い時こそ頼れるのは自分の目だけよ。」
揚羽「は、はい!」
そう無線で会話する≪ヤマト≫のコスモタイガー隊の全機にロックオンアラームが鳴り響く。山本、坂本、椎名そして揚羽ら他数名はなんとか回避できたが、何機かは撃墜判定を受け機体が停止し宙を力無くプカ〜っと浮いている。
坂本「クソッ!こいつら一体どっから来たってんだ⁉︎」
椎名「アステロイドに張り付いて待ち伏せてたんだわ!やってくれる...‼︎」
山本「何機かすり抜けてったが、まぁいい、作戦通りだ!全機散開して各個に応戦しろ‼︎向こうが利用したようにこっちもアステロイドを上手く使ってやるんだ‼︎」
生き残りの≪ヤマト≫航空隊全機「了解!」
椎名「行くわよ!揚羽君‼︎」
揚羽「は、はい!」
椎名機と揚羽機は一機のコスモタイガーに狙いを定める。アステロイドをすり抜ける中、揚羽はふとペアの椎名機とはぐれだけでなく相手も見失ってしまう。どこだどこだと探す間に相手に後ろを取られる。「ミスった!クソッ‼︎」とアステロイドと敵の攻撃をダブルで回避運動する揚羽。翻弄されている。「格が違うとはこの事か!」と感心してる暇もない。逃げ惑うのに精一杯の中、「そのまま逃げ続けて!私がやる‼︎」と無線から椎名の声がする。揚羽機の真正面から突っ込んでくる機影がある。椎名のコスモタイガーだ。
椎名「そのままそのまま...ッ!うっ...⁉︎」
照準器で揚羽を追う敵のコスモタイガーを狙う椎名。このまま当てれば射撃の腕が良い椎名なら撃墜間違いなしだ。そう思った矢先、椎名は突然胸に痛みを覚え左手で抑える。グッと堪えトリガーを引き模擬戦用のパルスモードにセットした機銃弾が相手に命中、なんとか撃墜判定を得る。
揚羽「先輩!助かりました‼︎」
椎名「礼は良いわ...次は私が囮になってあなたが仕留めてみせなさい。1対1だけじゃないペアでのドッグファイトを教えてあげる。行くわよ‼︎」
揚羽「は、はい!」
坂本「(?...今椎名の奴少し射線を外したような...気のせいか...?)おっと!一機撃破‼︎」
坂本は少し離れたとこから椎名機の行動に違和感を感じていたが、「気のせいか」と目の前の敵に集中する。
アステロイドで待ち伏せし背後から攻めたのとは別に抜け出して第1特別派遣調査隊に向かう≪ホワイトスカウトⅠ≫の航空隊の一部は味方が≪ヤマト≫航空隊を相手取ってる間にアステロイドを抜け≪ヤマト≫艦隊に攻撃を仕掛けようとしている。「まもなくアステロイドを抜けるぞ!攻撃に備えろ‼︎」と隊長機が言う。アステロイドを抜けた先には...。
≪ホワイトスカウトⅠ≫航空隊 対艦戦編隊
編隊長「ッ!なに⁉︎」
レーダー手「3隻しかいない⁉︎」
彼等の目に飛び込んできたのは高速支援艦≪まみや≫と調査船≪そうや≫そしてそれを護衛するパトロール艦≪いすず≫の計3隻だった。旗艦の≪ヤマト≫の姿はおろか、戦闘母艦≪たいほう≫と新型汎用駆逐艦2隻の姿が見当たらない。その報は直ちに≪ホワイトスカウトⅠ≫に報告されて艦長は驚く。どおりで交戦中の航空隊が≪ヤマト≫のだけで≪たいほう≫所属機がいないわけだと思った。そうして一つの疑問に解答が出た時、突然アラームが鳴り「敵編隊接近!6500宇宙キロ!数30‼︎」と報告が上がりさらに驚く≪スカウトⅠ≫艦長。それは間違いなく戦闘母艦≪たいほう≫の艦載機編隊だった。コスモタイガーの通常単座型と複座型それに雷撃機型の戦爆連合だ。
戦闘母艦≪たいほう≫
第2艦橋(戦闘航空指揮艦橋)
副長「本艦の攻撃隊。敵艦隊を攻撃中、奇襲は成功です!」
能登「まだ油断しないで!これで終わりなわけないわ!」
レーダー/通信手「早期警戒機から入電、敵駆逐艦≪パイカーⅢ≫と≪Ⅴ≫が来ます!」
能登「やっぱり来たわね!砲戦で迎え撃つ!」
副長「了解!航空攻撃からの砲戦...≪まつしま≫の時を思い出し震えますね!」
藤田(≪すずつき≫からの無線通信)『能登艦長、ここは我々が!』
能登「藤田艦長⁉︎」
砲戦で応じようとする≪たいほう≫に随伴の≪すずつき≫が代わりに応じるとばかりに前に出る。艦首に備えられた魚雷発射管の両舷上部各一門が開く。
汎用駆逐艦≪すずつき≫
第2艦橋(戦闘指揮艦橋)
藤田「宇宙長魚雷1番2番牽制射!続いて主砲!敵回避運動を予測して一発で仕留めなさい!」
砲雷長「了!」
≪すずつき≫もとい新型汎用駆逐艦の艦首に備わっている計四門の内両側一門ずつ長大な魚雷発射管から模擬弾頭の宇宙長魚雷が発射される。それに対し回避運動を掛けた改彗星帝国高速駆逐艦級≪ホワイトパイカーⅢ≫と同≪Ⅴ≫は左右それぞれ掛ける。その隙を突いて砲雷長が200mの大型クラスとはいえ駆逐艦には不釣り合いな戦艦並みの大型で大口径な連装衝撃砲の照準を合わせる。砲身の上下角をそれぞれバラにし発射された衝撃砲のエネルギーは見事2隻のホワイトパイカーに命中させ藤田艦長と言う通りそれぞれ一発で仕留めてみせたのだった。
≪ホワイトスカウトⅠ≫
艦橋
レーダー・通信手「≪パイカーⅢ≫!≪Ⅴ≫!撃沈判定!」
副長「やられましたね!レーダージャミングの間にアステロイドを迂回して来たってわけですか!」
艦長「さすが≪ヤマト≫艦隊...ッ⁉︎そういえば≪ヤマト≫は⁉︎」
≪たいほう≫と護衛の≪すずつき≫の所在は分かったが、肝心の≪ヤマト≫ともう一隻の汎用駆逐艦≪ふゆづき≫の姿がまだ見つかってなかった。そう話している時だった。レーダー・通信手が「艦長!真正面のアステロイドに接近中の反応!」との報が叫ばれる。正面に顔を向ける艦長の目に飛び込んで来たのはアステロイドの中を突き進む≪ヤマト≫と≪ふゆづき≫だった。
≪ヤマト≫
第2艦橋(戦闘指揮艦橋)
島「北野!針路そのまま!アステロイドを突っ切って敵艦隊に突っ込め‼︎」
北野「ヨーソロー!」
古代「戦闘用意!土門!南部!頼んだぞ‼︎」
土門/南部「りょ、了解!/任せてください!」
アステロイドを抜けた≪ヤマト≫は迎撃に出てきた≪ホワイトランサーⅠ≫と≪Ⅲ≫に主砲の照準を合わせる。
土門「主砲一番、二番!ランサー2隻に照準合わせ!てぇーッ!」
土門の指揮に南部と各砲塔の砲術士が応え砲撃する。こちらも訓練用のパルサーモードのショックカノンが命中し2隻が撃沈判定を受け停止する。その隙に残る高速駆逐艦≪ホワイトパイカーⅠ≫が突撃してくる。肉薄攻撃に土門はたじろぎ指揮が遅れる。主砲は冷却待ちですぐに使えるのは第一副砲と艦首ミサイル発射管だがこの距離では間に合わない...≪パイカーⅠ≫の雷撃が≪ヤマト≫に命中する。艦内では被弾したとして警報と被弾を模した煙が立ち昇る。
艦内・医務室
アナライザー/≪ヤマト≫付き分析ロボット「佐渡先生!模擬負傷者連レテ来マシター‼︎」
佐渡酒造(さど さけぞう)/≪ヤマト≫艦医「おう!そこに並べてくれ!たく何をしてるのかね古代達は⁉︎よしこれで良いじゃろ。」
模擬負傷者の乗員「は、はい。」
佐渡「バカモン!死んだ者は※霊安室じゃい‼︎」
模擬負傷者の乗員「は、はい!」
※原作『Ⅲ』では「冷凍室」と言っていますが、遺体を冷凍室に入れるなんて自体はとんでもないパンデミックが起きた時だと思うのでここではちゃんと「霊安室」にしています。種類にもよりますが現実でも軍民問わず船にはある。
≪パイカーⅠ≫にさらに接近され左舷部近距離から主砲の連続攻撃を受ける≪ヤマト≫。中〜遠距離での撃ち合いを得意とする宇宙戦艦の≪ヤマト≫にはこの手の高速で迫る駆逐艦の対処は不向き。それに応えたのは≪ふゆづき≫だった。存在感の強い戦艦並みの連装衝撃砲でパイカーを撃沈判定してみせた。
土門「ふぅー危なかった...(汗)」
南部「土門!対処の指揮が遅いぞ!≪ふゆづき≫が援護してくれなかったらもっと被害が出てたところだ‼︎」
土門「す、すみません!」
古代「相原!≪ふゆづき≫に援護の感謝を打電してくれ。」
相原「了解です。」
雪「敵残存艦は旗艦の≪ホワイトスカウトⅠ≫のみです。」
古代「よし!両舷前進!このまま仕留めるぞ‼︎」
汎用駆逐艦≪ふゆづき≫
第2艦橋(戦闘指揮艦橋)
副長「艦長、≪ヤマト≫が前に出ます。総仕上げですね。」
水谷「よし、我々も続くぞ!針路速度そのまま‼︎」
操舵手「了解!」
水谷「ふっ、土方さんや山南から聞いていた通りだな。まるで貴方と戦っていた時みたいですよ...沖田さん...。」
その後、教導艦隊旗艦も撃沈判定を受け同艦隊は全滅。結果は≪ヤマト≫ら第1特別派遣調査隊のほぼ圧勝だった。その後も個艦別の訓練や高速支援艦≪まみや≫主導の補給作業訓練、不審船対処訓練など様々な内容の訓練を実に16時間ぶっ続けでこなした後、教導艦隊と別れを告げ現在我らが≪ヤマト≫艦隊は木星軌道に居た。
≪ヤマト≫艦内通路・ベンチ
揚羽「ふぅ〜... ...。」
椎名「お疲れ様。」
揚羽「先輩...あ、ありがとうございます。」
ベンチでぐったりと背もたれに寄りかかる揚羽に声を掛け缶ジュースを差し入れにやって来る椎名。「ここいい?」と聞かれ「どうぞ」と揚羽の隣に腰を掛ける。
揚羽「すみません。遅刻しただけでなく未熟なばかりに敵を簡単に見失って孤立し追われてしまうなんて...。」
椎名「初めは誰だって簡単にできることじゃないわ。自分を責めないで。」
揚羽「はぁ...。」
椎名「揚羽君...あなた、あの逃げ方は良かったと思うわよ。」
揚羽「え?」
椎名「上手くアステロイドを利用して振り切ろうとしてた。初めてとは思えないできよ。揚羽君、あなた一対一のドッグファイト向きのパイロットのようね。」
揚羽「ッ!あの短時間で俺の特性を...⁉︎」
椎名「坂本の奴と似てたから。ただ違うのはペアを組んでの戦闘を嫌がらないとこかな?「交互囮戦術」にもすぐ対応してちゃんと着いて来れたでしょ?そのまま精進してちゃうだい。」
揚羽「あ、はい!ありがとうございました。」
椎名は励ましの言葉を掛けベンチから立ち去り揚羽はお礼を言う。しばらく通路を歩き椎名はまた胸に痛みを覚え壁に寄りかかる。
椎名「うっ...!くっ...まだ...!」
坂本「...椎名...。」
その後ろ姿を見ていた坂本は声を掛けようか迷ったが、「偵察任務の負傷で一時心臓が止まってから蘇生したあいつのことだ、大丈夫...だよな...?」と自分に言い聞かせやめるのだった。
一方、艦橋勤務のたった一人の新人である土門も揚羽と同じく艦内通路のベンチに座り両手で疲れた顔を覆ってうだれていた。
北野「お疲れ土門。」
土門「あ、北野先輩!(ヤマト式敬礼)」
北野「そう畏まらなくて良いよ。ここ良いかな?」
土門「はい、どうぞ。」
北野「ふぃ〜きつかったよな今回の訓練?」
土門「えぇ、北野先輩はさすがの操艦でした。俺なんか南部さんにこっぴどく説教されちゃいました。」
北野「アッハハ、でもそれ以外は良かったじゃないか。最初の航海の時の僕よりもマシな指揮だったよ。僕と太助、坂本なんかヘマしまくりでパンツ一丁で艦内一周させられたもんさ。椎名さんはたしか洗濯だったな。まだ出航したてだってのに大量の洗濯物で気が滅入ってたなんて言ってたよwww.」
土門「えぇッ⁉︎」
北野の口から語られる≪ヤマト≫のとんでとない罰ゲームの数々にドン引きする土門。それに比べらたら説教で済んだ自分は本当にマシだったんだなと実感するのだった。
北野「そうだ土門。」
土門「はい。」
北野「見せたいものがあるんだ。大丈夫かな?」
土門「あ、はい!行きます!」
北野が立ち上がってどこかへ案内すると言い返事をして着いて行く土門。少し歩いて着いた先は艦内の射撃練習場(シューティングレンジ)だった。雪や南部、相原、太田などの艦橋クルーを始め、医者の佐渡まで一升瓶を片手に※"飲酒射撃"という危ない神業を披露していた。
※実際に劇中でやっています。よい子はマネしないでね?
土門「(あれだけの訓練の後に、まだやってるなんて...!)」
射撃場での先輩達の姿を見て内心驚く土門。北野の案内はまだ続き、次は立体型射撃練習室に連れて来られる。
北野「土門。あれで驚くのはまだ早いよ、もっと凄い人がいるんだ。」
扉をガチャっと開けるとそこには生活班炊事科の制服を来た男が立っていた。
北野「あ、平田先輩。」
平田一(ひらた はじめ)/≪ヤマト≫生活班炊事科員「おう北野、それと新人の土門だったか?」
土門「あ、はい!そうです。」
平田「今日もやってるぞ。観てみろ。」
そう平田に言われ視線の方を見ると若干薄暗い立体型射撃練習室で1人の人間がコスモガンを片手にあらゆる方向から来る演習用のレーザー攻撃をアクロバットの如くかわし攻撃してきた球形ポッドに命中させる。一息ついたところで誰がやっているのか顔が見えた。
土門「艦長⁉︎」
そう縦横無尽に舞っていたのは艦長 古代進その人だったのだ。息つき言葉を発する暇もなく攻撃をかわしまたもやポッドに命中させる。
北野「すごいだろ?都市帝国から生きて帰ってきた理由が分かるってもんさ。」
土門「えぇ...。」
平田「全く同期とは思えないよ。あれだけの訓練をした後もまだ身体を虐め抜くんだ。奴の手は波動砲の引き金に掛かる。撃ち損じれば≪ヤマト≫がやられ、それは同時に地球の破滅にも繋がる...。だから強靭な身体と精神を作り上げるべく日々努力しているんだ。
そりゃアイツだって人間だ。恐ろしさや不安を感じたりする。人間の人生は常に一寸先は闇だ。けどイタズラに怖がっていては何もできない。故に鍛えるんだ。それが古代を始めとする【イスカンダル】まで旅した者達が等しく沖田艦長から学んだことさ。」
北野「懐かしいな。僕も最初の航海の時、古代艦長と島先輩に言われたよ(汗)」
平田「とは言っても、俺にできるのはこうやって時折、一杯のレモンティーを淹れてやることくらいだけどな。」
そう話しながら平田は慣れた手つきでレモンティーを用意する。その後、少しして訓練を終えた古代は上を脱いでタオルで汗を吹き、レモンティーをいただく。ついでにと土門と北野もご相伴に預かり談笑しながら飲み合った。
第1特別派遣調査隊・最前衛
パトロール艦≪いすず≫※レーダーピケット(索敵・警戒・監視)任務中
第2艦橋(戦闘指揮艦橋)
ポーン!×2ピュイーン×2(電子音)
レーダー・通信手「...ッ!カチッ(無線スイッチON)...こちら第2艦橋、艦長へ。」
同・第1艦橋
井口「艦長だ。何が掛かった?」
(無線通信)レーダー・通信手「大型の反応...数は3...ミサイルと思われます。サイズは巨大です。恐らく"例の奴"かと...。」
井口「警戒警報発令!旗艦≪ヤマト≫に打電!指示を仰げ‼︎」
≪ヤマト≫艦内にピロピロプウィ~ン×2という独特の警戒アラームが鳴り響き赤色灯が点滅する。「よし行ってくる!ごちそうさま!」とレモンティーのカップを置き隊員服と艦長のコートと帽子を持って部屋を後にする古代。
土門「先輩、深夜特訓でしょうか?」
北野「これは違うな...艦橋に行くぞ!平田さん、ごちそうさまでした!」
土門「あ、はい!あ!美味しかったです!」
2人はカップを置き「ごちそうさまでした!」と言って艦長 古代の後を追い部屋を後にする。それを見て平田は「成果を見せて来い...!」と笑みをこぼして見送り言うのだった。
突然の警報にその場に居た者達は速やかに自分の配置に向かって走るか、あるいは寝ていた者はベッドから飛び起き早着替えして向かう。
≪ヤマト≫
第1艦橋
土門/北野「遅くなりました〜!」
島/南部「早く席に着け!」
土門/北野「すみません!」
慌てて席に着く2人。メインモニターに巨大なミサイルが投影される。
土門「これは...?」
古代「警戒中の≪いすず≫から送られてきた。恐らく≪ミルキーロード≫を吹っ飛ばした奴と同じく流れ弾で飛んで来たんだろう。」
土門「また流れ弾が...!」
土門はギュッと拳に力を入れる。それは隣に座る北野そして艦長席に座る古代も感じ取れていた。
古代「これより迎撃する!主砲、副砲発射用意!陣形をソリッド隊形!調査船≪そうや≫は後方に待機!回避運動は副長と北野に任せる‼︎」
島/北野「了解!」
土門「主砲、1番2番、副砲1番発射用意!」
南部「よぉし、≪たいほう≫、≪まみや≫、≪すずつき≫、≪ふゆづき≫と砲撃連動射撃、迎撃準備‼︎」
≪ヤマト≫の前部主砲と副砲が旋回し迫ってくる流れ弾巨大ミサイルに向ける。それと同じく≪たいほう≫を始めとする第1特派僚艦は陣形を変更しつつ主砲の射撃管制を≪ヤマト≫と合わせる連動射撃の準備を行う。
森雪「敵ミサイル、主砲射程圏内!」
南部「各艦の信号来ました!砲撃準備よし‼︎」
古代「砲撃開始!」
ババババキュルルルゥゥゥ~ン!と衝撃砲(ショックカノン)特有の砲撃音が≪ヤマト≫と僚艦らが続けて放つ。蒼い閃光の束らは真っ直ぐ巨大ミサイルに向かい集中する。
土門「2発目!弾頭部分に集中攻撃‼︎」
南部「撃て撃て!」
続いて二発目が接近、弾頭部分を集中的に狙いこちらも破壊する。その頃、三発目を≪いすず≫が迎撃する。が、速射性はあるものの口径の小さい連装衝撃砲持ちのパトロール艦の砲撃ではせいぜい引っ掻き傷をつける程度である。
パトロール艦≪いすず≫
第1艦橋
艦戦闘指揮長/砲術長「クッソォ!艦長!魚雷も撃ちましょうか⁉︎」
井口「バカ!魚雷は艦隊戦に使うもんだ!あとは後方の我らが≪ヤマト≫達がやってくれる、大事に取っとけ‼︎」
艦戦闘指揮長/砲術長「りょ、了解!」
≪ヤマト≫
第1艦橋
森雪「三発目、来ます!1時の方向です。早い!」
古代「島!北野!」
島「取り舵30°!」
北野「ま、間に合うか⁉︎」
森雪「ッ!≪すずつき≫が前に出ます!」
古代「なに⁉︎藤田艦長⁉︎」
汎用駆逐艦≪すずつき≫
第1艦橋
藤田「≪ヤマト≫を守れ!前進強速‼︎」
最後の三発目の巨大ミサイルだけ他の二発と違い速く回避運動と迎撃が間に合うかどうかと思った時、≪ヤマト≫より右舷前方にいた汎用駆逐艦≪すずつき≫が≪ヤマト≫を庇うように盾になり主砲そして六連装汎用ミサイルランチャーで迎撃し巨大ミサイルは爆破する。爆炎が≪すずつき≫全体を覆ったが、健在だった。これで巨大ミサイル三基全ての迎撃は成功した。
高速戦闘支援母艦≪まみや≫
第1艦橋
堀江「ふぅ〜危なかった〜さすが≪ヤマト≫だ。≪すずつき≫の咄嗟のカバーもお見事だな〜。」
副長「艦長。そこまで言うならなぜ≪ヤマト≫の乗員に志願しなかったんです?」
堀江「違うんだよな〜副長。確かに僕が防衛軍に志願した理由は≪ヤマト≫だけど、あの艦(ふね)はあの生ける伝説(クルー)達が動かしてこそ至高なんだよ!それを離れて眺めるのが嗜(たしな)みってやつなんだよ!」
副長「は、はぁ...左様ですか...(汗)。」
メガネをクイッと掛け直してオタクトークする堀江にアハハな副長やクルーであった。
汎用駆逐艦≪すずつき≫
第1艦橋
古代(≪ヤマト≫からの映像通信)『助かりました藤田艦長。」
藤田「いえ、僚艦の務めを果たしたまでです。そうでなければ盾として矛としてある意味がありませんから。」
古代『それでも、あまり無茶はしないでください。航海はまだ始まったばかりですから。』
藤田「肝に銘じます。」
古代『えぇ、これからも頼みますよ(敬礼)』
藤田「はっ!ご期待に応えてみせます(敬礼)」
2人は敬礼を交わし通信を切り、藤田は航海長/操舵手に元の陣形に戻るよう指示する。
副長「古代艦長の言う通りです。あれは肝を冷やしましたよ。」
藤田「あれぐらいできなくてあの≪ヤマト≫の護衛艦は務まらないわよ副長?それにこの艦(かん)は"戦う艦(ふね)"になると言った筈よ?私は自身と乗員を危険に飛び込ませるつもりだしさせたりもする気でいるわ。意に沿わない者はこの艦(かん)には居ないと思っているわ...そうでしょう皆?」
副長「そうでした。そうでしたね艦長。」
艦戦闘指揮長/砲雷長「もちろんっすよ!」
航海長/操舵手「突撃、カバー、後退、なんでも言って下さい!」
通信/レーダー手「こんな光栄なこと滅多にないですからね。」
「あれは危なかったよ」とは言いつつも副長をはじめ≪すずつき≫クルーは艦長の指揮と方針に異議はないもようだ。「さすが私の艦の乗員」とふと笑みを浮かべる藤田の表情は明るい。
藤田「(あなたがそうしたように、今度は私が≪ヤマト≫を守ってみせるわ...見ててね、幹夫(みきお)...。)」
藤田は左腕に巻いてる腕時計をパカッと開きそこに収められている写真に心で語り掛ける。藤田と共に写真に写っているのはガトランティス戦役で≪ヤマト≫を庇い戦没した巡洋艦≪すくね≫艦長の三木 幹夫(みき みきお)であった。亡き同期で婚約者がそうしたように、今度は自分が守る務めを果たすと改めて心に誓う藤田であった。
宇宙戦艦≪ヤマト≫
第1艦橋
南部「土門、今の指揮は良かったぞ。攻撃箇所の指示も的確だった。」
古代「あぁ、訓練の成果が出たな。」
土門「は、はい!ありがとうございます。」
古代「島、しばらく指揮を頼む。」
島「分かった、任せて休んで来てくれ。」
やっと褒められて嬉しい反面、上手くできたんだとホッとして急に肩の力が抜ける土門。
北野「良かったな土門。あの訓練が≪ヤマト≫が強い理由だってこれで分かったろう?」
土門「はい。納得しました。」
北野「これで古代艦長も安心してぐっすり眠れると思うよ。」
扉を開けてエレベーターに乗り去っていく古代を見つめつつ土門は≪ヤマト≫の強さの理由を噛み締めるのだった。
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ケンタウルス座アルファ星系 第4惑星
防衛軍管轄開拓基地司令部
基地司令「我が方の現有戦力は⁉︎」
オペレーターA「戦闘衛星38%を喪失!現在、惑星防衛用無人艦隊が半数を撃破されるも辛うじて持ち堪えています‼︎」
基地司令「通信系統は⁉︎」
オペレーターB「通信施設は被害甚大!長距離通信用とその中継衛星もダメです‼︎」
基地司令「中〜短距離の通信衛星でも構わん!SOSを打ち続けろ!「現在、我が基地は正体不明勢力の攻撃を受け被害を被る。尚、その不明勢力は後方に現れたもう一つの不明勢力と交戦中‼︎救援を乞う‼︎」とな‼︎」
オペレーターB「りょ、了解!」
その頃、≪ヤマト≫ら第1特別派遣調査隊が調査対象とするケンタウルス座アルファ星系の第4惑星にある防衛軍の開拓基地は謎の勢力からの攻撃を受け基地に被害を出していた。無勧告の無警告の突然の奇襲により出鼻をくじかれ、戦闘衛星や惑星防衛用無人艦隊が迎撃に当たるも数と練度の違いから押され気味となる。そこにまたさらに後方にまたもや違う勢力が現れ基地を攻撃した方の不明勢力を攻撃し基地を無視して互いに交戦を始める。この不明勢力達が後に【ガルマン・ガミラス帝国】第18装甲師団と【ボラー連邦】衛星国【バース共和国】旗艦艦隊と判明するのはもう少し先の話である。
遂に銀河中心部の争いの飛び火が地球圏の喉元まで迫る。どうなる地球?どうなる≪ヤマト≫艦隊...⁉︎
読了ありがとうございます。原作では≪ヤマト≫単艦での訓練回で私が『Ⅲ』で1番好きな回が第4話です。しかし本作は艦隊を組んでるので演習での艦隊戦となっています。相手は彗星帝国鹵獲改装艦ズこと「ホワイト級」達。ゲーム版『暗黒星団三部作』に登場してるこの艦達ですが、あくまでただの味方ユニットに過ぎずストーリー上では全く取り上げられないという若干不遇な立ち位置にいるので「鹵獲され改装された艦」という特性を活かしアグレッサー艦隊役をやってもらいました。
≪ヤマト≫の第2艦橋と格納庫がリメイクシリーズ準拠にしています。これは私がリアル志向だからというのもありますが、「第2艦橋はともかくこんなに長く運用してて格納庫の発艦の仕方が非効率なのに気付かないのはおかしくない?」と真田さんなら3年もあれば『2199』での艦載機格納庫ぐらい作れると思い変えました。
≪ヤマト≫がゲーム版の【暗黒星団帝国】のレーダー妨害戦術を用いてその間に迂回戦闘と敵側の要素を取り入れ活用するのは≪ヤマト≫らしいですね。やってるのはパトロール艦の≪いすず≫ですが、電子戦ならこの子が適任ですからね。第1特派隊の面々がどういう人達かが分かる紹介回でもあります。能登艦長はフェーベ沖で≪ヤマト≫と共闘した戦闘母艦≪まつしま≫(ゲーム版のフェーベ沖は空母1隻だけ)に乗艦、堀江艦長は≪ヤマト≫がきっかけで防衛軍に入隊した≪ヤマト≫の追っかけオタク、井口艦長は「雷王作戦」に参加していた、藤田艦長は藤堂長官の意向で≪ヤマト≫に同行し敵のミサイル攻撃から庇って撃沈された巡洋艦≪すくね≫の三木艦長の同期で婚約者(副長達へ向けた台詞は太平洋戦争のサマール沖海戦にて戦没したアメリカ海軍 駆逐艦≪ジョンストン≫艦長のアーネスト・エヴァンズ中佐の訓示からの引用)、水谷艦長は山南司令と同期で沖田艦長や土方司令の後輩と皆≪ヤマト≫に縁があって来ています。これも長官の采配ですかね?
土門と揚羽のエピソードは原作よりも深く書いたつもりです。土門は旧作では炊事係で先輩の平田さんの下で働いていますが、今作では平田さんは登場しますがそれがないので北野と絡ませて≪ヤマト≫の強さを語らせました。罰ゲームについた語るとこはゲーム版を知ってる人にはよくお分かりだと思いますw.詳しくはFGT2199さんのプレイ動画で観れます。平田さんの台詞は原作を踏襲していますが、沖田艦長と『2202』のキーマンの台詞の合作となっていて彼が「イスカンダルの旅の時からいる」をより強調させるようにしました。揚羽は椎名との絡みをさせています。同期で準主人公ポジなのに土門に比べ揚羽は原作ではあまりドラマが描かれずで終わった印象あったので尺を割いて書きました。坂本は天才パイロットですが「天才は先生に向かない」は世の常なので派手さはないけど堅実そうな椎名の方が適任だと思い彼女を教官にしました。しかし何やら椎名は隠していることがあるみたいですね?
最後にアルファ星が攻撃されるという原作にもあったエピソード。この基地攻撃原作だと防衛軍側が関知していないという謎があったので【ガルマン】な最初の攻撃で通信施設と通信衛星に被害を受けたことにして連絡できなかったと辻褄を合わせました。さて次回は恐らく≪ラジェンドラ号≫とラム艦長登場回ですね。ではまた次回。