投稿はいつだって遅れるもんさ(認識改変(常識を疑え(投稿者失格)))
稚拙な文章ですが最後まで見てくれると嬉しいです
感想・評価よろしくお願いします!
風紀委員を退けたその2日後...
私たちアビドス一行は忙しなくもアビドス砂漠へと向かっていた。
「暑い〜...暑くない? 暑すぎるよぉ...」
"フタバ...それで100回目だよ、『暑い』って言うの..."
しょうがないでしょ、暑いんだから。
あ、どうも、超天才つよつよ技巧派スナイパーのフタバちゃんだよ! 最近のアビドスは暑いねぇ〜! まあいつも通りなんだけど。
さて、何で今こんな辺鄙な場所にいるかというと...
カイザーの拠点を凸撃訪問
という感じである。
陰謀渦巻くアビドス砂漠、そこで私たちは何を見るのか...!? かっこいいね、こういうナレーションが欲しくなるよ。
そんなこんなでアビドス砂漠、カイザー訪ねて5000兆里!!
『ここからはアビドスが砂に覆われる以前から砂漠だった地点です。普段から壊れたドローンや警備ロボット、オートマタなどが徘徊しています、十分注意して進んでください!』
"分かった、それじゃあ行こうか!"
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今更だけど、今回の編成について話しておこう!
まずは前衛のホシノちゃん、セリカちゃん、私の3人。私たちの役割は敵の注意を分散しつつ惹きつけること。あと余裕があれば敵の撃破。
次に中衛のシロコちゃん。私たち前衛が敵を惹きつけているところにミサイルを投射して敵の陣形を乱す役割。多分一番重要な役割だと思う、知らんけど。
そして最後に後衛のノノミちゃんが圧倒的火力で敵を薙ぎ倒していく。
てかなんですかあの火力?? バカみたいに敵が溶けてくんですけど??
もうあの人1人で良くないですか?(一般通過一級術師)
...冗談は置いといて、この編成で、アビドス砂漠を闊歩している現状。正直楽勝である。
元々、人数不利でありながらもヘルメット団を幾度となく対処してきたんだから、これくらいは余裕である。
さらに言えば、相手は所詮壊れかけのドローンかロボット。砂漠を進むにあたって特に大きな障害にもなり得ない存在だったもので、あくびが出るくらい楽ちんに進めた。
少し不安要素があるとするなら、ホシノちゃんの動きが少し鈍いこと。
例えば盾での防ぎが甘かったり、撃ち漏らしがあったり、反応がいつもより十数コンマ遅かったり。
...まあ、おおかた原因の予想はついてるけど。
昨日の話し合いは、正直私にとっても賭けだった。これで最悪の事態になったら...想像もしたくないね。
とにかく、頑張ってもらわなくちゃね、彼女には。
てか、バレてないかな...私、昔から嘘つくの苦手だからなぁ...バレてないといいんだけど...
まあ、バレたらバレたで、またなんとかすればいっか!
閑 話 休 題
「着いたぞーーー!! 大量の砂埃に囲まれたクソデカい要塞みてーな場所に!!」
「フタバ先輩声デカい!!」
「さーせん」
要塞の壁にはしっかりとカイザーのロゴが刻まれてますね~!
確定演出かな?
じゃけん、さっさと訪問しましょうn────
ヴィィィイイイイン!!!
「ヘアッ!?」
「警報音!?」
『大規模な兵力が接近中です!! おそらく、敵に気付かれたのだと...!!』
ま~ずいっすねぇ~! 私の声に反応してなんかすごい大勢来てますねぇ〜!!
なんか地ならしぐらいのバカでかい振動伝わってくるし、戦車とか来てるね。
あれ、もしかして私何かやっちゃいました?(ド戦犯)
「これ、もしかしなくてもマズいんじゃないの!?」
「ん、完全に包囲されてる」
「うへ、ちょっとまずい感じ...?」
「これはちょっとどころではなさそうですね...」
『戦車の他、ヘリも数機確認! 先生、ご指示を!!』
"...衝突は免れなさそうだね。全員、戦闘準備を!!"
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いやぁ、ついカイザーを2時間くらい訪問するつもりがトラブルのせいで114514時間もかかっちゃった...
「はぁ...はぁ......アイツらしつこすぎ...!」
「なんて言うか、今まで戦ってきたベクトルとは違う感じの粘着質さ...」
「つまり、モテなさそう...ってコト!?」
「ん、そこまで言ってない」
『冗談言ってる場合じゃないですよ!』
現状は最悪一歩手前、という感じである。
ずっとカイザーの兵が付かず離れずの距離をとって射撃してくるから、アホほど疲れる。しかも時々前線のヘイトをフル無視して中後衛狙うもんだから、いつも以上に神経を使う。
さすが正式な武装兵士だね、って感じ。
感心してる場合じゃねぇ!!
「これいつまで続くわけ!? そろそろフタバちゃんスタミナ切れるよ!?」
『......せい、聞こえますか? 包囲網を抜け...また...』
"まずい...! 通信が上手く受信されてない、カイザー側から妨害されてる...!"
『...が不安定......早く...退却────
アヤネちゃんからの通信は、そこからプツンと途絶えてしまった。
それを皮切りに、カイザーの兵士たちがどんどん私たちを包囲していく。
気付けば、私たちはもはや対処できないほどの兵士に囲まれてしまった。
「せんせー、これってもしかしてさ...」
「...絶体絶命?」
"...そうみたいだね"
兵士たちは私たちを取り囲んで射撃の構えを続ける。今はまだ撃つつもりではないのだろうけど...
それでもこのままじゃマズいということは火を見るよりも明らか。
どうしようか、と、ほぼ諦めに近い心情でみんなが頭を働かせる中...
「侵入者とは聞いていたが......アビドスだったとは」
一体のオートマタが包囲している兵士の間を掻き分けて現れた。
他のオートマタとは違って高級そうなスーツを身にまとい、身体のパーツもどこかお高そうに見える。
そう、彼が...彼こそが...
「カイザーPMC理事...」
"! あの人が...?"
全員が理事へ視線を向ける。そのほとんどは憎しみと怒りが込められているけれど。
しかし、そんな目を向けられていることも何処吹く風だと言いたげに、気にも留めない理事。さすがは腐っても一流企業の理事を務めてる男だ、面構えが違う。オートマタだから表情変わらないけど。
「あんたは、あの時の...」
「...貴様は確か、例のゲマトリアが狙っていた生徒会長...いや、まだ副会長だったか? それにしても、貴様も物好きだな」
「...何が言いたいの」
「なに、あれほどの負債をわざわざ背負い、大事な生徒会長すら失ってもなお足掻き続ける姿は、どこからどう見ても物好きという他あるまい。愚鈍と頓馬も、ここまでくれば敬いに値しそうだ」
「ッ...!」
ホシノちゃんの目がキッと鋭くなり、まさに眼前の敵を視線だけで射殺さんとしていた。
「ホシノちゃん、ストップ。アイツらに何を説いたとしても、意味は無いよ。鉄屑に話しかけたって動き出すわけじゃ無いんだからさ」
そこへ私が諌めるように口を挟むと、今度は理事ニキの方がこちらへ視線を向けてきた。
機械らしい、冷え切った視線だ。
「...なんだ貴様は?」
「別に、間違ってはないよね。こんな辺鄙な土地で怪しいことしてて、それに加えて年下の子供からお金を巻き上げてるのは、鉄屑以外の何者でもないでしょ」
「なっ...なんだと、貴様ッ!!」
「だって本当のことじゃん...そんな悪行してたら変な目で見られちゃうよ? ああ、アンタたちは日の元に出られない日陰者だから別に関係ないか」
「馬鹿にしたような口を!!」
「馬鹿にしたような、じゃなくて馬鹿にしてんの。てか、そんなあくどいことしてても挑発には乗っちゃうんだね。意外と三下気質だn"フタバ、落ち着いて!"...あ、ゴメンせんせー!」
おっと、つい口が悪くなってしまった...カイザーが関わるときはイライラが止まらないから、いつもこうなっちゃうや...
反省しようね、フタバちゃん
うす(自己解決)
「『先生』...そうか、そこの大人があの...クク、いい機会だ。少しばかり話をしようじゃないか」
「君らアビドスの借金についてを」
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現在、私たちはアビドス高校へ帰還し、対策委員会の部屋で全員が項垂れている。
意気消沈、落胆、絶望、悄然...そんな顔色をさせながら。
カイザーの拠点へ訪問し、理事ニキと話し合いが始まった後、色々とヤバいことがあった。
まずはカイザー拠点への突然訪問のこと。
あちら側曰く、『この土地はワイらが正式な手続きに則って手に入れた土地や。だからお前らは不法侵入なんやで~^U^m9』とのこと。
これのせいでアビドスの銀行信用ランクが最低まで落ちちゃって、変動金利が3000%上昇、利子に至っては9130万まで膨れ上がってしまった。
なんだよこの『The・ぼくがかんがえたインフレ』みてぇな数字は。ガ〇ダムト〇イヴでももう少しマシ...いや、あっちの方が断然やべぇわ...
そして、さらにさらに元の9億円の借金に対する保証金で3億円まで要求された。ちなみに期限は1週間。馬鹿じゃねぇの??
もう学校の負債ってレベルじゃねぇぞこれ!!
カイザーさぁ、酷いよ...なんで私たちの問題を増やすの? 悲しいじゃん...
こんなことするならさぁ...もう潰すしかなくなっちゃったよ...
...あ、そうだ。ちなみにあんだけ理事ニキを貶した私だけど、何故か処罰的なのは無かった。
というのも、理事ニキが私たちにも処罰を下そうとした瞬間に何かに気付いたらしくて、『...やはり、やめておこう』とぼやかれて、結局処罰は無しになった。
そんなわけで、全員が死んだような目をしています。
いやぁ、ここはフタバちゃん渾身の一発ギャグ『急須に入る茶葉の量、チャバシティ』で笑わせるしかないか...!?
え、要らない? あ、そう...
「...これから、どうしよう...」
セリカちゃんがポツリと零した言葉に、誰も言葉を発せない。
そりゃそうだ、だって3億を1週間以内なんて、無茶にもほどがある。それこそ銀行強盗を3回繰り返さないといけないくらいには無茶だ。
そんなKUSO☆みたいな状況を打破できるなんてあるわけないよね!! BAKAGETERUZE!!☆
気まずい空気がその場を支配する。
「...正直な話、ここまで追い詰められちゃったら状況の打破はかなり厳しいと思う」
気まずい空気を破ったのはホシノちゃんだった。珍しく弱気なその言葉に、一同が不安を募らせる。
「でも、何とかしたい。いや、しなくちゃならない......だからさ~、今日は一旦解散にしよっか~」
「え、解散!? 目下の問題が新しくできたのに!?」
「まあでも、この状況を解決できる術が私たちじゃ思いつかないのも事実だし...」
「うっ...それは、そうだけど...」
私の言葉に、セリカちゃんも押し黙ってしまう。ごめんねぇ、私だって正論もどきを振りかざしたいわけじゃないんよ...でもこれから先、絶対変なことしない方が良いと思うんよ...勘だけど!
そもそもクソゲー攻略にさらにクソゲーを盛ったってクソゲーには変わりないんだからさ、気楽にいこうぜ! ガッツだぜ!!
え? 無計画? 正論マンは退出して、どうぞ。
「...ま、そういうことだし、今日は解散! 深く考えるのは明日からにしよ~」
「ちょっとホシノ先輩!」
わっ、先延ばしの言葉を吐いてホシノちゃんが退出しちゃった...
ほならね、私たちもとりあえず帰るしかないでしょ。私はそう、言いたいですけどね。
「...せんせー、とりあえず私たちも一旦帰ろっか」
"そう、だね...皆、私たちも色々と考えてみるから、また明日、じっくり話し合おう"
「...分かりました。それじゃあ、今日の会議はここまでにします...」
アヤネちゃんの戸惑い混じりの合図によって、今日の対策委員会の会議は終了した。
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夕暮れの差す帰り道、せんせーと私の足取りの重さは違えど、私たちは足並みをそろえて帰路に着いていた。
何か面白そうな話題も思いつかなかった私は、何気なくせんせーに話しかけた。
「いやー...マジで大変なことになっちゃったね、せんせー...」
"...うん、そうだね"
「1週間以内に3億円って、意味分かんないよねー...ほんと、これからどうしよっかね」
"...うん"
「...せんせー?」
隣を歩くせんせーの返事が、珍しく空返事なのに違和感を持った私は、何かやらかしていないかを必死に頭で考える。
が、特に何もやらかしていない。記憶に無い。お菓子だってちゃんと1日2食に抑えてるし、迷惑もかけてない...と思う。多分。きっと。
考えても考えても、空返事な理由が思いつかず、私はせんせーに『私何かしちゃった...?』と聞いてみた。
"いや、そういうわけじゃなくてね..."
せんせーが懐から徐に取り出したのは、破かれて丁度4等分になった一枚の紙。よくよく見ると、なんと『退部届』と書かれているではないか。しかも一部分には手書きで『小鳥遊ホシノ』という名前も書かれている。
「...なるほどね、せんせーの元気が無かったのはこれの所為か」
"...まあね"
せんせーの顔にどこか陰りが出る。
「...きっと、これはホシノちゃんなりの覚悟なんだよ。形はどうであれ...きっと、
"...そう、だね...うん。私も明日、もう一回ホシノと話してみるよ"
「うん、それがいいよ...もし説得失敗しても、私が何とかしてあげるからさ!」
そう言いうと、先生は顔を緩めて笑ってくれた。そうそう、せんせーにはその顔が似合うんだからさ! その顔のままで居てね。
「...ヨシ! せんせー、駅まで競争しよ! 負けた方が今日の夜ご飯作るってことで!」
"えっ!? それ絶対私が負け────って、ちょっとフタバ!?"
追いかけてくるせんせーを、私は余裕で逃げる。
ああ、なんて幸せだろう。
この先、辛いことが待ち構えているだろうけど...
きっと、今感じてるこの幸せは本物だ。
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「っ!!!」
まだ暖かい朝日の差し込んでいない冷たいベッドの上で、私はむくりと起きた。まだ春だというのに少しばかり暑いこの頃は、温暖化が進んでいるなぁ...なんて思ったりする。
エアコンも点けていないからか、身体中から汗が出ていた。
が、私が横になっていた場所は、全身汗をかいたはずなのにさらりと乾いていた。
「はぁ...はぁ......あれは、ゆ...め......?」
時計をちらりと確認してみれば、時刻は4:00。以前から早起きだとは思っていたけれど、今日はやけに早く起きてしまった。
「...ぇ.....ここ...なんで.........」
白い壁紙に無機質な置物。我ながら、安牌で陳腐な部屋だなと思う。もう少しセンスの良い装飾品とかは無かったのだろうか...いや、私はそもそもそういうセンスは無かったと思い出した。
「そ、そうだ、■■は...!」
ベッドから出て、すぐに携帯を手に取る。これはもはや癖のようなもので...というのも、滅多に携帯を確認しない私は、いつの間にかモモトークの通知が大量に溜まっていることがザラだったりする。前なんて、ハスミ
だから、余裕がある朝に確認するようになった。
「...え...? なんで...なんでなんで!!!!!」
携帯を開いてみれば、通知は3件ほどしか来ていなかった。画面をスクロールしてみれば、『羽川ハスミ』と表示された場所に3件のメッセージが来ていたことが示されていた。他の人からは通知は来てはいなかった。
「...なん......で......」
携帯を持ってリビングへ向かう。正直に言えば二度寝をしたかった気分だったのだが、何故か根付けなさそうだと感じたからだ。なんとなくの直感である。
リビングに着いた私は、そういえば手持ち無沙汰でやる事がないと気付いた。どうしたものかと椅子に腰掛けると、壁にかけてあったポスターに目がいった。
「は...はは......! ははははははははは!!!!」
そこには赤いペンで今日の日付に大きく丸が書いてあった。
そうだ。忘れていたけれど、今日は進級式だった。私は今日から高等部になる。
けれど、あまりワクワクはしない。まあ、周りの人はあまり変わらないと思うから、当然と言えば当然かもしれない。
日の出も出ていない暗い外の景色を見やる。いつかこの暗い空に日の出が光を灯す様に、進級すれば私にも何か良い事があるのかもしれない、と柄にも無いことを思ってしまったり...
でも、今日が人生の転換期になるかもしれないだろうから。
今日から心機一転、頑張ってみよう。
そう心で呟いて、私は目を閉じた。
【道野フタバ】
幸せは自分で決めるもの、そのための道は自分が決めたもの。
だったら、彼女の道は彼女が彼女の為に用意したものなのか?