アホアホ凸撃ツインスナイパー   作:にわKA

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どうも、作者のにわKAです。

ヂェーヴィチ協会来ましたね...!
ロージャがかわいいすぎる。あの笑顔、原価で1000万円だと思う。


稚拙な文章ですが、最後までお読みいただけると嬉しいです。

感想・評価よろしくお願いします!


2.私...天才過ぎるから分かんねぇけどよぉ...

 

 

 

やあやあ諸君、『超天才つよつよ技巧派スナイパー』のフタバちゃんだ。

 

私と先生は今、アビドス自治区にいる。「どこだよ」とか思ったそこの諸君、さてはオメー、キヴォトス未履修じゃな?

 

というのは冗談で、アビドス自治区は昔までは人がごった返してすごい賑わいを見せてた自治区らしいのだが、少し前にクソデカ砂嵐のせいで砂漠化が進行して誰も寄り付かなくなってしまったのだとか。

 

おいおい、なんだその砂嵐やべーじゃんと思ったそこの新米一般生徒諸君。

大丈夫、もうやばいことになってるから。

 

人口激減に加えて自治区の大半が砂で使い物にならなくなって廃墟に。

 しかもそのせいで今私たちが向かってる学校の生徒もなんと5人!

 

5人って何だよ、おい、笑える。しかもその5人のうちまともな人が半分もいないんだから、本当に笑うしかないよね。

アビドス自治区はもうおしまいだと思うんだよね。まあ終わらせないために私たちがいるんだけども。

 

 

 

 

 

''そろそろ着くかな...フタバ、今日はショットガン向けられないように、ちゃんと挨拶してね。''

 

「分かってるとも、せんせー。私にだって一応『じょーしき』はあるんだよー。」

 

''その常識をいつも持ってて欲しいんだけどね...''

 

「それは保証できないかなー。なんせ、かっこよさは『常識』よりも優先されるべき事項だからね!」

 

''あー、うん、ソウダネー。''

 

フタバの返答を適当にいなしながら歩く先生。

遠くには目的地のアビドス高校が陽炎に揺られて見えてくる。

 

 

「う~...にしても、いつ来てもここは暑いねぇ...老体にはこたえるよぉ......」

 

''フタバはまだ高校生でしょ...それに、アビドスにはまだ2回しか来てないからね?''

 

先生は(・・・)ね~。」

 

''...? それってどういう...''

 

「ほら早く行くよ、せんせー! 早くあの中入んないと暑くて溶けちゃうよー!」

 

''あっ、待ってフタバ! 手繋ぎながら走ったら転んじゃうから!''

 

 

フタバは先生の手を引いてアビドス高校へと走り出した。

 

 

 

 

 

 

「...もうそろそろ先生たちが来る時間。」

 

「あら、もうそんな時間ですか?」

 

シロコが体を伸ばしながら部室の壁にかけられた時計を眺める。

 

 

「そろそろ準備した方がいいですね。」

 

「...今のうちに耳栓しておこうかな...」

 

「いや〜...それやっても無駄じゃないかな? だってあの子は────」

 

 

ガララララッ!!

 

 

「アホでうるさいから」、そのホシノのセリフを妨げるように、激しくドアの開く音が部室に響く。

開かれたドアの前には、その騒音の主である少女が拡声器片手に仁王立ちしていた。

 

 

「スーッ......」

 

 

 

 

 

「ぐっもーにん、えぶりわん!!」

 

 

 

 

 

「声でっか!?!?」

 

「こ、鼓膜が...」

 

 

 

 

 

「超天才つよつよ技巧派スナイパーの道野フタバが参りましたよー!!!」

 

 

 

 

 

「う、うへ...相ッ変わらずうるさいね...」

 

 

 

 

 

「元気出してこーz」

 

「フタバステイッッ!!」

 

 

 

 

 

拡声器でギャンギャン大声を出しまくっている少女の頭に、かなり強めのチョップを入れる先生。

 

 

 

''私言ったよね、ちゃんと挨拶しろって!! なんで拡声器で爆音出してんの!?''

 

「痛ぁいぃ...天才美少女の頭を叩くとは何事かぁ...!」

 

「自業自得でしょ...」

 

「悪ぃ...なんも言い返せねぇわ...」

 

''ほら、バカなことやってないで早く立って...''

 

「はーい...」

 

しゃがみこんだ体勢からひょいっと立ち上がるフタバ。

 

 

「んじゃ改めて...」

 

「この状況で仕切り直すんだ...ていうか、フタバ先輩の名前はみんな知ってるからよくない?」

 

「いーや、挨拶は基本中の基本だよ! じょーしきだよ、じょーしき!」

 

「フタバちゃんだけには言われたくないかな〜。」

 

「ダニィ!?」

 

''うん、それはそうだよ。''

 

 

「あはは...それより、先生とフタバ先輩が来たので、そろそろ定例会議を始めませんか?」

 

「そうですね〜」

 

''定例会議?''

 

「はい。アビドスの廃校を防ぐために、定期的に会議をしているんです。といっても、最近はあまり良い案も無いのですが...今日は先生にもお越しいただいているので、いつもより真面目な議論ができる思うんです。」

 

「何よ、いつもは不真面目みたいじゃない...」

 

「不真面目はよくないと思いまーす。」

 

''フタバがそれ言う??''

 

「私は書類仕事はキッチリやってるので真面目な部類ですー! 私の方が大人ー!」

 

 

「子供みたいね...」

 

「子供ですね...」

 

「ん、子供。」

 

「はい、そこぉ! 子供とか言わない! 私の方が年上だから大人なんですー!」

 

 

((((( うわ、子供だ )))))

 

 

 

 

 

 

「では仕切り直して、定例会議を始めます。今回の議題も、先日と同じ、『借金返済の案』について話し合いたいと思います。何か提案がある方は挙手をお願いします!」

 

 

「はい! はいはーい!!!!」

 

まず手を挙げたのは2丁のスナイパーライフルが特徴的な騒々しい少女、道野フタバ。

 

 

「......3年の道野フタバさん。おそらくまともな案ではないと思いますが、とりあえず聞くだけ聞いてみましょう。」

 

「うぇーん、ひどいなぁ...私だってまともな考えはあるんだよぉ?」

 

''ほんとかなぁ...?''

 

 

「こほん...アビドスに足りないのは...ズバリ『活気』だと思うんだよね!」

 

「活気...ですか?」

 

「そう、活気。たしか、十数年前まではアビドスは大賑わいだったらしいんだよね。お祭りで他校の生徒が雪崩れ込むくらいには活気に満ち溢れてた。」

「だからさ、その活気をまた取り戻せれば、自然と人は戻ってくると思うんだよね!(ドヤァ)」

 

「なるほど...ですが、活気を取り戻すためには何かしなくてはいけないですが...その案は何かあるんですか?」

 

「ふふん、天才の私はすでにそのことも考慮済みなのさ!」

 

 

 

 

 

「そう、活気を取り戻すには、『お祭り』、これしかない!!」

 

 

 

 

 

「「「「''お祭り?''」」」」

 

 

 

「そう、お祭り! アビドスでは結構昔に『砂祭り』なるものが開催されてたらしいからね! 復活したら少なくても人は集まると思「んー、却下かな〜」...え〜? なんでー?」

 

却下の意を出したのは先程まで眠たそうにしていたホシノだった。

 

 

「小規模なお祭りならまだしも、『砂祭り』を開催するんだったら、相当な人手が必要だよ? 私たちと先生たちを含めた今ここにいる人たちだけで準備するとして、たった7人じゃ大して凄いお祭りは開けないと思うけどな〜。」

 

「ふ〜ん、そういうことね〜...ま、人手が足りないのは深刻な問題だよね〜。今、自治区にいる人たち全員に手伝ってもらったとしても前みたいな『砂祭り』もできないと思うしね。却下かぁ...」

 

''私は良い案だと思ったんだけどね。フタバにしては。''

 

「ちょっとぉ? 最後の一言余計だよ、せんせー??」

 

「あはは...それでは、他に案がある人はまた挙手をお願いします!」

 

 

 

 

 

 

あの後、様々な意見が出てきた。

マルチ商法で一発逆転とか、スクールバスを襲って乗ってる生徒全員アビドス所属にするとか、水着のスクールアイドルとか、銀行を襲うとか...

 

はっきり言ってまともな案が何一つとして無かったよね! マジ笑える。それで私よりまともを名乗れると思っているのかいい加減にしなさい。

 

 

「...今出た中で、まともかつ実現可能なのは...何一つ無いですね。」

 

「じゃあさ、もう先生に決めてもらうってのはどう?」

 

''私?''

 

「そうそう、大人としてここは決めて欲しいかなーって。」

 

''えぇ...この中から...?''

 

 

先生がすごく悩んだような顔をしている。

まあそれもそうだよね。まともな案が何ひとつとして無いんだから。しょうがない、ここは私もその悩みに付き合ってあげよう。

 

 

「せんせー...私...天才過ぎるから分かんねぇけどよぉ...スクールアイドルがいいんじゃねぇかなって...思うんだよね...」

 

''それはフタバがアイドル姿のみんなを見たいだけでしょ?''

 

「あれ、バレてた?」

 

''うん、フタバは顔に出やすいからね。思考が手に取るようにわかる。''

 

「マジぃ...?」

 

''まあ、合法的な案はそれしかないし、私もそれを選ぼうかなって思ってたよ。''

 

 

「えぇっ!? 本気ですか!?」

 

「あはははー! よし、決まりー!」

 

「きゃあ~☆ 楽しそうです!」

 

「ほ、ホントに? これでいいの?」

 

「うへ~いいんじゃなーい? どうせまともな案なんて一つもなかったんだしさー」

 

「聞き捨てならないなぁ、私の案は唯一まともだったでしょうに〜」

 

「うへ、でも計画性は無かったよね〜」

 

「ぐぬぬ...それは言い返せない...」

 

 

「ん、でも計画は大胆な方がいい。でしょ、アヤネ?」

 

 

シロコが視線を横にずらすと、そこにはプルプルと震えているアヤネが視界に入る。

 

 

 

「......い......」

 

 

「い?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いいわけないじゃないですかぁ!!」

 

 

 

 

 

数々の無計画な発言のせいで、アヤネちゃんによる盛大なちゃぶ台返しが起こったのは言うまでもないだろう。

 

 

 

 

 

──────────

────────

──────

────

──

 

 

 

 

 

静かな教室の一角で、2人の少女が机を挟んで向き合って座っている。

机には、おそらく長年使われていなかったからか、砂や埃が付いている。

 

 

 

「それで、私に何の用かな? ホシノちゃん...いや、暁のホルス(・・・・・)さん?」

 

「うへ、呼び止めてごめんね〜? あと、その呼び方は慣れないからやめてほしいな〜...」

 

「ああ、ごめんね〜ホルスちゃん♪」

 

「......私が聞きたいことはね...」

 

 

神妙な顔つきと重く低い声に変わったホシノ。

 

 

 

 

 

「ユメ先輩のことについて、知ってること全部。」

 

 

 

「別にいいけど〜...ホルスちゃんは何を対価に差し出してくれるのかな〜? まさか私だけが差し出すなんて不平等はしないよね?」

 

「...分かった、じゃあ貴女の言うこと何でも1つ聞いてあげる。これでいい?」

 

「ふーん...おっけ〜、契約成立。」

 

 

向かい合っているフタバは顔色一つ変えずに呑気に語る。

 

 

「ん〜...じゃあ昔話からしよっか。」

 

 

フタバは口調を変えずに語り始めた。

 

 

 

 

 

あれは2年前のことだった。

 

きっかけなんてものはなかった。ただ、興味本位で行ってみただけだった。

砂嵐に見舞われた自治区っていうのはどういうところなのか。

廃墟になった街にはどんなものがあるのか。

廃墟になっても未だ住み続けている人は、どんな顔をして生きているのか。

 

ただの興味本位。子供の頃に何となく蟻を潰してみる体験と同じだろう。

 

その興味に引き連れられて、私はアビドスへ向かった。

 

 

 

第一印象は...そうだね、正直に言って『退屈』だった。

何も無い、誰もいない、面白く無い。あるのは砂と、廃墟と...それだけか。

だから、早く帰って射撃訓練をしてた方が楽しかったなって、後悔したよ。

 

それで、歩いてるうちに1人の女性に出会った。

青緑の長い髪の毛に穏やかそうな顔をした女性。そう、貴女の知ってる唯一の先輩である、梔子先輩のこと。

 

 

 

最初に会った時は驚いたよね。急に抱きついてきたと思ったら、転校生だなんだって騒がれて、挙げ句の果てにはその大きな胸のせいで窒息しかけたんだから。

 

 

まあそこからなんやかんやあって、私は梔子先輩と一緒にアビドスを観光することになった。

歩いてる時に、色んなことを聞かされたよ。

大切な後輩である貴女のことだったり、大量の借金のことだったり、アビドス復興のことだったり...

聞いてもいないことをマシンガンみたいにベラベラと並べてたよ。

 

んで、観光が終わる頃には何故か梔子先輩の相談者みたいなことになってた。

なんでだろうね? 私にはわからないや。人格の良さなのかな? 知らないけど。

 

ああ、確かその時はホルスちゃんはいなかったんだっけね。ま、私がホルスちゃんのいない所を狙って観光したから当たり前なんだけどね。

 

 

...なんでって? そりゃ、あの時のホルスちゃんは部外者全員ぶち抜く精神で生きてたでしょ? だからだよ。ああ、ちなみに梔子先輩にも口止めしてもらってたよ。ま、いつかポロっと口から出ちゃうと思ってたけど、結局言わなかったらしいね。

 

んで、その日以降、私は梔子先輩と相談相手として連絡し合ってたんだよね。

 

ほんと、あの時は色々と疲れたよ。相談内容は借金の返済案に砂嵐のこと、あと...

 

 

 

貴女のこと。

 

 

 

ユメ先輩言ってたよ?

 

「うちの後輩のホシノちゃんは私と違ってしっかりしてて、自慢の後輩なんだー」って。

 

ま、なんだかんだであの時は楽しかったよ。私は他人の悩みに乗ることも楽しみの一つだと思ってるからね。

 

 

 

 

 

でも、ある日突然連絡が来なくなった。

 

まあ、大方忙しくなって連絡が取れなくなっただけだろうなって思ってたから、あんまり気にしなかったけどね。

 

 

 

 

 

まさか、死んでるとは思わなかったよ。

 

 

 

 

 

「...きっと、先輩は苦しかったでしょうね。ホルスちゃん以外の誰にも相談できずに、色々と背負い込んでたんだからさ。」

 

「.........」

 

「んじゃ、これで昔話終わり。」

 

「...そんなことがあったんだね。ごめんね、この前はショットガン向けちゃって。」

 

「いいよぉ〜そんなこと。私だって同じ立場なら動揺しちゃうしね〜。」

 

「...ユメ先輩は、貴女に最期に何て連絡してた?」

 

「そうだねぇ...確か、『私、頑張るから!』だったと思うよ。」

 

「.........そっか...ありがとう。」

 

ホシノが先に席を立とうとすると、フタバが腕を掴んで引き留める。

 

 

「まさか、私との取引を忘れるなんてことはないよね〜?」

 

「...うへ!? 今!?」

 

「当たり前じゃーん、どうしよっかな〜、何してもらおうかな〜」

 

「う、うへぇ...お手柔らかにね...?」

 

「そうだなぁ...」

 

フタバはおちゃらけた顔から、真面目な顔に変わる。

 

 

「まず、自己犠牲はやめること。それと、困ったら遠慮無く私と先生に相談すること。いいね?」

 

「...それだけ?」

 

フタバの要求の内容にポカンとするホシノ。そのホシノにフタバは笑って答える。

 

 

「ホシノちゃんは溜め込み過ぎだからねぇ〜。このまま行くと爆発しちゃうよ〜? だからさ、いつでも私たちに相談してね。」

 

「...分かった、相談するようにするね。」

 

「ふふん、それでよし。それじゃ、早く先生たちに合流しよっか〜!」

 

「あっ、ちょっと待ってフタバちゃん!? 手繋いだままで走ったら転んじゃうから!!」

 

 

フタバはホシノの手を握ったまま、暗く埃っぽい教室を飛び出した。




ホシノ→フタバのことはアホっぽくてうるさいとは思ってるけど、実力は認めてる。それはそうとして、ユメ先輩に頼られているという立場を複雑な心境で見ている。


フタバ→ホシノのことは暁のホルス時代から知っているため、なんか拍子抜けだなと感じている。だが、普通に中身は変わってなさそうなので安心できないとは思ってる


次回、便利屋襲来

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