IS〜巻き込みたい系男子と巻き込まれ系男子〜 作:ネオバレットファイア
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「ようこそ、我がベルベットルームへ」
「あぁ、うんもういいや」
このエレベーターの特別な空間に呼び出されたのはこれで2度目だ。もうかれこれ6日ぶりだろうか?
「今回お客人をお呼びたてしたのは他でもありません。貴方の思いびとについてです。さらにはこの世界存続に関わることでもございます。」
「あ?世界存続って…滅びるとでも言いたいのか?」
「さようでございます。お客人の思いびとが完全にシャアに奪われてしまった場合シャアはこの世界を消し、貴方の思いびとを連れて新たな世界を創造しようとしております。」
「は?」
全く理解できなかった。あのシャアは俺からベルナデットを奪ったじゃ飽き足らず更には俺、そしてこの世界を消して新たに自分が主人公として成り代わろうとしているだと?
「いぐざくとりー、さようでございます。彼女の魂が完全に光を無くすまで何度でも何度でも世界を消し、そして創造しそれを繰り返すのです。彼女が満足し、不満と言う光が無くなるまで。それは、かなりの時間を必要とするでしょう。何百年、何千年と言う同じ時の牢獄で出会いと別れを繰り返すのです。」
されげなく心を読む神だが、そこは神と言う事でご愛嬌にしておくとしても疑問が残る。
「でもそれっておかしくないか?神様があいつにそこまで依存する意味もわからないし、神様の息子であろうと神様は神様だろ?そんなまどろっこしいことをしなくてもあいつを手に入れて、新しく世界を創るなんて簡単なことじゃないか?」
そう、わざわざ人間より上位の存在が幾ら俺らが物語の人間であろうと新しく世界を創るなんて容易な事だろう。
「そう、世界を新たに作るなど容易なこと。ですが、この世界をシャアから守り、一切手をつけられないようにしているのが彼女だとするならば?」
「まどろっこしいからわかりやすく言え」
「例えで言うのであれば、彼女は鍵の掛かった南京錠そしてその本来の鍵はお客人、貴方なのです。と言うよりも私がそう設定致しました。」
えーと?え?
「ごめん余計にまどろっこしいんだけど。」
「まぁ、要はシャアはピッキングを行い。あるべき物語を改ざんしたのです。」
「最初っからそう言えよ!」
「コホン、物語には無数の分岐点がございます。その分岐点が本当に正しいのか、そればかりはわかりません。ですが、正しい選択などはないのです。まぁ、とりあえず。土門修輔、時間がないからさっさとシャアをぶっ飛ばしてお前の女を連れて帰って来いって事だ」
最後ぶっちゃけたな…
「てか、この鍵って何処で使えんの?見た感じ学校と寮には見当たらないんだけど」
「あぁ、それは自分の好きな扉で使うといい。意識のみこの部屋に繋がるようになっている。それではさらだばー!」
〜〜〜
目がさめると時刻は朝6時食堂が開くにはまだ早いのでとりあえず空いてそうな部屋を探す。
まさかな?
場所は男子トイレの個室トイレに向かいあうとポケットに入っていた鍵が反応した。おそるおそる鍵を出してみるとトイレに鍵穴が現れた。
「Shit!まさかトイレまで反応するなんて!ええい!ままよ!」
俺は後悔しながらも鍵穴に鍵を刺し捻る。
カチャリと小気味いい音がなり普通のトイレの扉が青い煌びやかな装飾がついたドアに変わった。
少し戸惑いながら部屋へ入った。
〜〜〜
「ようこそ、我がベルベットルームへ。では、お客人、お客人にはこの後起こる事を話しておきましょう。」
「わかってんのかよ」
「まぁ、現在わかっている範囲なんですがね」
「で?何がおきるんだ?」
「ベルナデット主催のMSによるデモンストレーション。ここで勝負を決めないともうチャンスはなく世界が終わります。その後は起こるとしたら無人機によるトーナメントの襲撃でございます。」
さらっとなに凄いこと言ってんの?
「まぁ、デモンストレーションで勝てなければ世界は消えるのでその先は関係ないのですがね?」
「御託はいい、さっさとスキルポイントとやらを振っておいてくれ」
暫く神様は何か唱え、終えると
「これでスキルポイントを振った状態となり、シャアと同等に戦えるようになりました。あとはお客人次第となりましょう。」
いい笑顔で終了を告げた。
「じゃあ、俺は行ってくるわ」
「では、この世界が存続できるよう私も願っていましょう。それではまたの時に、御機嫌よう」
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………い!おい!アデル!」
今回は一夏に揺すられ気がついた。めっちゃ心配そうな顔されてるし
「あ?ここは?あぁ、トイレか」
「いやぁ、トイレに入ったらアデルがおっきいほうのトイレの前で突っ立ってるからびっくりしたぞ?」
「あぁ、すまん寝ぼけていたようだ。」
「それより、アデルなんか変わったか?」
唐突にそんな話題を切り出す一夏
流石に今まで精神と物質、夢と現実の狭間にある場所にいてスキルポイントを振ってましたーなんて言えないし。
「まさか?俺が?あるわけないだろ?この俺がだぜ?」
それでも納得できないのか首を捻る一夏
「まぁ、いいか、それとなんかベルベット考案のMSでのデモンストレーションが開会式で行われるらしいぞ?」
「新しいガンダムタイプでも開発したんじゃないか?」
すまん、一夏そのデモンストレーションは俺とシャアの一騎打ちなんだ。
「これでやっと10機目だしな」
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