魔法少女リリカルなのはA’s~書を紡ぐ者~   作:鈴音ナル

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第二話~魔法少年の誕生と魔法少女との邂逅~

樹Side 

 

 図書館ではやてと会ってから一時間ぐらい後、俺は翠屋もとい高町家に帰ってきていた。ちなみに外は真っ暗。どうして秋って日が短いんだろうとか思いながら俺は扉に手をかけ、家の中へ。その後は特に大きなことも無く、なのはの家族とともに夕食を済ませ自分の部屋に入った。

 

「マスター、明日から魔法を練習しましょう。この先使えないのはもったいないですから」

 

 魔法……昔の俺が聞いたらそれこそ非現実で滑稽だと一笑に付したかもしれない。ただ俺の右腕で喋るブレスレッド型のアルテミスを見て、現実だということを実感した。

 

「そうだな。と言うか具体的にはどんな風に使うんだ? やっぱりありがちな杖とかを使う形になるのか? 」

 

「マスターのイメージが具現化されますから、杖がいいならそうなりますし他のも可能です。後魔法を使うときは『セットアップ』と言えば言いだけです。それと」

 

「それとなんだ? 」

 

「まだマスター認証してませんので、マスター認証をしましょう」

 

「マスター認証? それはここでできるのか? 」

 

「一度魔法陣を展開しますので、できるだけ広いところが。この近くに公園があったと思いますので、そこでやりましょう」

 

 俺とアルテミスの話が纏まり、俺たちは公園へと向かった。

 

「ここら辺でよろしいでしょう」

 

 公園についてから俺たちは広い場所で、誰にも見つからないような場所を探してたらいつの間にか端から端まで歩くことになったが、やっと目的に合う場所を見つけ、俺はついに魔法を使うということに対して、妙な感慨がこみ上げてきていた。その内側の興奮とは裏腹に、頭はどんどん冷めていき俺は取り乱すこともなく、次の行動をアルテミスに聞けた。

 

「で、どうするんだ? 」

 

「マスターは立っていていただければ」

 

「それだけでいいのか。案外簡単なんだな」

 

 と俺が言った直後、足元に三角形の三つ角すべてに丸い円がついた形の魔方陣が現れた。

 

「マスター認証。鷺宮樹、術式認証。古代ベルカ式、正式名称。アルテミス、マスター後は」

 

「セットアップって言えばいいんだろ? いくぞアルテミス。セットアップ! 」

 

 その瞬間俺の身体を光が包み、気付いたら闇のように黒い服を着ていた。ご丁寧に黒いマント付きで。そしてアルテミスは黒い槍に変わって俺の手の中に納まっていた。俺は自分の体の中から燃えるような、それでいてどこか冷たいような奇妙な力が湧いてくるのを感じていた。

 

「マスター、最初は飛んで見ましょう。イメージは鳥の翼で羽ばたくような感じです。イメージが持ちにくければ羽を作っても問題はありません」

 

 というアルテミスの言葉に従って空を飛ぶ訓練から始め、現在は結界を張りその中で簡単な砲撃の練習をしていた。そしてある程度形になったところでアルテミスが結界を解き、帰ろうかと念話で話していると……

 

「ユーノ君、この辺なの? 強烈な魔力反応があったのは? ってふぇえええええ!? 樹君、どうしてデバイスなんか持っているの? 」

 

 やけに聞きなれた声が聞こえ、振り返るとそこには……白いバリアジャケットにこれまた中心に紅い宝石がついた白い杖を持った高町なのはがいた。

 

なのはside

 

 小学校が終わって、お家で夕食を食べた後私はいつもどおり公園に向かった。どうしてかって? もちろん魔法の訓練をするため。普段からレイジングハートに魔法負荷をかけてもらって生活しているんだけど、射砲撃の練習は実際にやらないと身に付かないらしいから、毎日こうしてユーノ君と練習しています。公園についてから三時間くらいユーノ君に強力な結界を張ってもらって遠距離砲撃の練習をしていた。最近「普通の」結界じゃ簡単に消滅させられて練習にならなくなってた。そうして練習していると、ユーノ君がいきなり念話で話しかけてきた。

 

「なのは、この公園の中に強力な魔力反応が出現した。行こう」

 

「うん。わかった」

 

 私はそう念話でユーノ君に返事をするとできるだけ魔力をこめて私の最強魔法「スターライト・ブレイカー」を結界に打ち込み、結界を消滅させた。……なんかユーノ君が暗い笑みを浮かべていたけど、気のせいだよね。とか考えているうちにその魔力反応のあった場所に辿りつきそこで……

 

 全身漆黒のバリアジャケットに黒いマント、手にバリアジャケットと同じ漆黒の槍型デバイスを持った樹君がそこに立っていた。

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