樹side
公園でなのはと会ってから、どうせ話すなら家の方がいいと俺はなのはに言った。なのはもそれに異を唱えることは無く、家に帰る道すがらも俺の魔法の話で持ちきりになった。家に帰ってもなのはからの質問は途絶えることは無く、俺は嘘を矛盾しないようにするのに四苦八苦していた。ただ俺にとって幸運だたことは、お互い魔法の練習をしていて体力的に限界だったこと。流石に小学三年生の身体では体力も高が知れている。さきになのはが眠いと言い出し、なし崩し的にお開きとなった。
はやてside
私の名前は八神はやて。どうして自己紹介からかって? 一話以降名前すら登場してへんし、一応自己紹介しなきゃわからへんと思ってな。足が不自由で今は休学中やけど、れっきとした小学三年生。両親は早いうちに亡くして身寄りもなく、両親が遺してくれたお家と遠い親戚のおじさんが管理してくれている遺産で、不自由のないとても楽しい生活を送っています。なぜなら……始まりはある夜。日付が変わる頃まで図書館で借りてきた本を読んで、その図書館で会った樹君のことを考えていたとき、机の上に置いておいた綺麗な装丁の本が光りながら浮かび上がって……
「我らヴォルケンリッター。この本の主の命令に従う者」
「「「「なんなりとご命令を」」」」
いきなり四人の人が現れて……その先は覚えていない。なぜかって? それは気を失ったからに決まってる。そんなこんなで出会いは散々やったけど、今は昔から家族だったみたいに楽しく暮らしてる。ただ、四人とも夜な夜などこかへ行ってるのが気になるんやけど……
樹side
次の日、なのはは学校があるといって朝行ってしまった。まあ月曜日だし、魔法が使えるとはいえ、健全な小学生である以上なのはも俺も学校へ行くのは当たり前なのだが、俺はまだ転入手続きが終わってないとかなんとかで、学校へ行くことができず今日も暇していた。といっても家の中でできる簡単な魔法の練習はしていたのだが、それも限界がある。ちなみに、昨日の夜なのはに強引に「管理局」に行くことを約束させられた。時間は午後三時……なのはの小学校が終わってすぐだけど……あ、転移魔法使えば帰ってこれるのか。
「ひーまーだー」
そう言いながら、ベッドに飛び込む俺。その俺に向かってアルテミスが提案をしてくる。
「図書館に行ってはどうでしょう? 小学校が終わる三時ごろまでに家に戻っていれば大丈夫でしょう」
「そっか、そうだよな。原典があるとすればこの地域の大きな図書館が一番怪しいもんな。それに、原典がなくてもいい暇潰しにはなるし」
そう考えると、図書館に行くことはメリットしか見つけられない。暇つぶしと原典探し。アルテミスの言うとおり、三時までに帰ってくればなのはも文句はないだろう。いざとなったら人気のないところで転移魔法でオーケーだし。そんな小学生らしい安易な考えで以って、俺は行動を開始した。
三人称side
海鳴市郊外。ここに二人の管理局の魔導師がいた。目的は最近この海鳴市で確認されたロストロギアの捜索と確保。半年前にもこの地域でジュエルシードと呼ばれるロストロギアが確認され、一連の事件が解決したばかりだった。
「おい、この辺で合ってるのか? 」
「確かにこの辺で反応はあったんだが……」
「魔導師と見受ける。尋常に私と勝負しろ」
二人の魔導師は、いきなり後ろから掛けられた声と、その者の持つ膨大な魔力に驚きつつ反応した。
「貴様は誰だ? 」
「私か。私は……守るべき仲間と、仕えるべき主を持つ騎士だ。貴様らのそのリンカーコアを我が主のためにいただく」
二人の管理局魔導師の襲撃事件。このいつでも起きそうな些細な事件が……後の「闇の書事件」に発展するということは、このときはまだ誰も知る由も無かった。
鈴音「はやて登場。原作中で一番好きなキャラクターです。声優さんも含めて」
はやて「まあ作者さんの場合、声優さんが好きだからでしょ」
鈴音「う……いやいや、はやても好きですよ。メタキャラとして使いやすいし」
はやて「私メタキャラなんか……」
鈴音「これからメタキャラとしての位置を確立してもらうから」
はやて・樹「「次回もお楽しみに~」」