Infinite Struggle with Armstrong   作:あーくこさいん

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メタルギアライジングの動画を見て、アームストロング上院議員をIS世界に転生したらどうなるのか?と思い、書いてみました。


プロローグ

2018年パキスタン、シャバッザバード基地…

そこに二人の男がいた…

 

一人は全身が機械パーツで構成されたサイボーグ…『雷電』

 

もう一人は全身がナノマシンで構成されたサイボーグ上院議員…『スティーヴン・アームストロング』

 

この二人はシャバッザバード基地にて死闘を繰り広げていた。

 

アームストロングは法や秩序に囚われない個人の力による弱肉強食の世界…真の自由(サンズ・オブ・リバティ)の実現の為…

 

雷電はそんなアームストロングの理想に共感しつつも、それの実現の為にもたらされた無数の被害者達も同時に見てきた故に、アームストロングを許す事は出来ず、個人的に納得出来ず気に入らないから力でねじ伏せ黙らせる…

 

両者が対立してしまった以上、拳と刀で殴り合い、殺し合う以外にコミュニケーションの余地は無い。

 

そして死闘の末、雷電の手刀がアームストロングの心臓部を突き刺した。

そこからサイボーグの血液であるホワイト・ブラッドが流れる。

 

「流石だ、ジャック…」

 

「夢は潰えたな。」

 

そう言って雷電はナノマシンの制御を担う人工心臓を引き抜こうとするが、アームストロングが雷電の肩を持ち引き止める。

 

「いや…個人と個人が戦い…強い者が勝つ…それが、俺の理想だ…これからも…商業化した戦争や…信念を持たぬ豚共が蔓延ると思うと…反吐が出る……だが、俺は良き理解者に会えた……」

 

負けたのにも関わらず、多少残念がっているもののアームストロングは満足していた。

『ただ気に入らないからぶちのめす』……

まさに理屈抜きの個人間の闘争を、最高峰の次元で経験出来た事に彼は心底満足していた。

 

「なあ、ジャック…お前はこれからも…力で気に入らん奴を…ぶちのめせばいい…それこそが、俺の夢の…体現だ……」

 

そう言ったアームストロングの肩を今度は雷電が持つ。

そして雷電はアームストロングの心臓を引っこ抜く。

抜かれた心臓が鼓動するが、雷電はそれを握り潰す。

 

心臓を握り潰され、活動を停止していくアームストロングは、燃え盛る基地を背景に仁王立ちする雷電を見て呟く。

 

「嬉しいね……お前は…もう一人の…俺だ…」

 

こうしてスティーヴン・アームストロングの生涯は幕を下ろした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2()0()2()2()年、??????

 

ドゴォォォォォォォン‼︎

 

「「きゃあああああああ‼︎」」

 

爆発音が鳴り響き、悲鳴と共に少女二人が吹っ飛ばされる。

 

「セシリア!鈴!」

 

少年…織斑一夏が叫ぶ。

二人の少女…セシリア・オルコットと鳳鈴音は吹っ飛ばされた影響で機体にダメージが入り、すぐには立てない。

 

「くらえ!」

 

銀髪の少女…ラウラ・ボーデヴィッヒのIS【シュヴァルツェア・レーゲン】から大型レールカノンが放たれる。

 

だが、そんな純徹甲弾を対峙している男は腕を振り払う事で弾道を逸らしてしまう。

すると、男に異常が起こる。

 

なんと彼の周りの空間が沈むように重くなり、身動きが取れなくなってしまう。

 

「今よ!」

 

水色の髪の少女…更識楯無の合図で二人の少女…シャルロット・デュノアと更識簪が攻撃を仕掛ける。

 

「当たって!」

 

「行って、山嵐!」

 

ビームと実弾、ミサイルの雨霰が男に降り注ぐ。

だが、男は慌てる様子もなく息を整える。

 

「…ハァ‼︎」

 

男は気合いを解放した。

次の瞬間、衝撃波が発生し、ビームの弾道を捻じ曲げ、実弾とミサイルは命中する前に爆発する。

 

彼の強さに度肝を抜かれる中、男は力づくで拘束を解く。

だが、時間稼ぎには充分だ。

 

ハイパーセンサーにて熱源を探知し振り向くと、赤いIS【紅椿】を纏う少女…篠ノ之箒が展開装甲をクロスボウ型に変え、男に向けていた。

既にエネルギーをチャージし、放つ。

 

「当たれ、穿千!」

 

膨大なエネルギーによるビームが男に迫る。

これを喰らえばひとたまりもない…筈だった。

 

男は手刀の構えを取り、ビームが当たる直前に振り下ろす。

その瞬間、ビームは真っ二つになりそれぞれが見当違いな方向に着弾する。

 

「…な⁉︎」

 

彼女達が驚愕するのも束の間、男は全身を赤熱化・炎を纏い、ジェット噴射の如き猛突進をお見舞いする。

 

あまりの事に箒は防御も回避も出来ず、タックルをモロに受け吹っ飛び、壁に激突する。

 

すると間髪入れずに一夏が急接近し、雪片弐型を振り下ろす。

零落白夜を発動させるが、男は右腕を出す。

瞬時に腕は黒く変色し、零落白夜を受け止める。

 

シールドエネルギーを消滅させ、直接ダメージを与えられる零落白夜もダイヤモンド以上に硬化する男のISの前では効果は薄い。

 

男は返す刀で殴り飛ばそうとするが、一夏は間一髪で避ける。

そのまま距離を取る。

 

「どうした?もう終わりか?」

 

そこに一人の男が立っていた。

短い茶髪のオールバック、ISスーツ越しでも分かる程の筋骨隆々の肉体、そしてメガネをかけている。

 

また、男の纏うIS【MG(メタルギア)ジャック】も異質な代物である。

一般的なISより一回り小さくカスタム・ウィングは無し、装甲も脚部にしか存在しない。

 

男の名はスティーヴン・アームストロング

IS学園の生徒にして一夏達の同級生、そして一夏達の最後の敵である。

 

この場にてアームストロングは自身の野望を叶える為、一夏達はそんな彼の野望を止める為に戦っていた。

 

「…まもなく真の自由が訪れる!大人しく見ているがいい!」

 

「真の自由ですって…自由過ぎて法も秩序も無い世紀末なんて真っ平ごめんよ!」

 

鈴の言う通り彼の野望は法や秩序に囚われない個人の力による弱肉強食の世界…真の自由(サンズ・オブ・リバティ)の実現である。

 

「もちろん誰もが力を行使すれば闘争は生じる、そして全人類にこれから訪れる世界を生き抜く力…チャンスを与えたとはいえ、それを活かせるかは個人の力次第だ。犠牲も生じる…だがそれでいい‼︎

 

彼は力強く宣言する。

 

「それこそが俺の望む自由…真の闘争の世界だ‼︎」

 

この男は()()()()変わっていない。

一度死に、IS世界に転生してもアームストロングの理想は今も昔も変わらなかった。

 

「セコく儲けてる柔なインテリだの、セレブだの草食系(メトロセクシャル)だの、ISの欠陥と自己を同一視する女尊男卑主義者だの、訳の分からない奴は弱者と共に駆逐される‼︎そして強い者、強者へと這い上がる者だけが残る‼︎お前らを片付けた暁には、クソ親父が作り上げたくだらねえ社会システムを、組織化された暴力を解体してやる‼︎拳と拳で語り合う個人の闘争を取り戻す‼︎」

 

「…ふざけるな!せっかく亡国機業(ファントムタスク)から取り戻した世界を、暴力が蔓延る世紀末にはさせたりしない‼︎」

 

そう啖呵を切った一夏を筆頭に少年少女達は武器を構える。

それを見たアームストロングは口角をつり上げた。

 

「…ならばかかってこい!どちらが正しいかは闘争を経て決まるものだからな‼︎」

 

すると一夏が瞬時加速(イグニッション・ブースト)を使いアームストロングに肉薄する。

アームストロング自身も拳を構え迎え打つ。

 

「スティーヴンッ‼︎」

 

「いくぞッ‼︎」

 

やがて刀と拳がぶつかり合う。

 

これはIS世界に転生しても尚、真の自由(サンズ・オブ・リバティ)の実現の為に奔走するアームストロングと一夏達との交流、そして闘争の物語である。




前から考えてた小説がやっと投稿出来た…

次回『アームストロング転生(※予定)』お楽しみに。
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