ユメ先輩のいないホシノvsユメ先輩しかいないホシノ 作:天野ミラ
とても助かってます、ありがとうございます。
「ここすき」なるコンテンツがある事に、書き始める前まで気づいていませんでした。
○○人達成○○~みたいなのとか、季節のイベントもやってみたいなとは思っているのですが、
執筆の速度が遅く節目を逃しがちです。
長くなりました、本編の方どうぞ。
▼シノ視点
『それで結局、日焼け止めを塗るのを忘れた・・・と』
「ひぃん・・・」
”うぅぅ・・・ヒリヒリする・・・”
プールの掃除を終えて、時刻は夜
辺りはすっかり暗くなっているが、おバカ二人は真っ赤になっている
小さな子供じゃないんだから・・・
『少し沁みるかもしれませんが、冷たいシャワーでも浴びてきてください。』
「わかったよ~シノちゃん・・・それじゃまた後で~」
どうやら、あちらも話がまとまりそうだ。
「ごめんなさい、想定よりプールに水が貯まるのが遅くて・・・結局入れませんでしたね。」
「ふぁぁ・・・綺麗だから、いいんじゃない?」
「コハルの言う通りだ、私も価値があった・・・と思う。」
「・・・そうですか。ふふっ、そう・・・ですね。」
「コハルちゃんもおねむみたいですし、そろそろ帰りましょうか。」
「明日から本格的に補習も始まりますし、そろそろ寝ないとですね。」
”皆、お休み。私は皆の向かいの部屋にいるから、用があったら呼んでね。”
「うん、わかった。お休み先生。」
明日の予定と教材があるのを確認してから、寝室に戻る
私のベッドは一番窓側で、隣はコハルちゃんだったかな
窓側は良い、誰よりも先に盾になれるから
先生の様子から、刺客の一人や二人いてもおかしくない
寝室であるこの部屋には、私以外いなかった
まだシャワーでも浴びているんだろう
明日も早起きだから、早めに寝させてもらおうかと思って
脚を布団に入れた、矢先
「ぴゃっ!!??」
布団の中から声がする、大方場所を間違えたんだろう
彼女のベッドは隣だし・・・眠そうだったから猶更
『コハルちゃん?布団、間違えてっ・・・!』
『・・・なんで、なにも、着てないんですか?』
「あ、あんまりじろじろ見ないでよ!」
布団の中には、恥ずかしかったのか猫のように丸まったコハルちゃんがいた
何も身に着けてないせいか、首筋の線がお腹の方まで見えて・・・
何処まで伸びてるんだろうなんて
そんな・・・益体もない事を考えてしまうくらいには、動揺している
「だ、だって!ハナコが何も着ないのが「普通」だって!!」
「なんでシノは服着てるの!?」
『あー・・・裸族の人も、相部屋で寝る時は着ると思う・・・よ?とりあえず服を着ましょう?』
こんな場所を誰かに見られたらとんでもない目に合う
「お待たせしました~・・・あれ?コハルちゃんは先に帰っていたと思うんですが・・・」
面倒くさいタイミングで帰ってきた、
本人はちゃっかり・・・替えのジャージを着ている
本人の尊厳の為にも、ここは隠し通さないといけない
『コハルちゃんなら、見て・・・』
「い、いるわよ!」
「あらあら、知らない間に・・・同じ布団で寝る程、仲良くなったんですか?」
「そうだけど、何か文句あるの!?」
「コ、コハルちゃん?ね・・・熱でもあるんですか?」
熱はないだろう、服もないが。
とは言えこのまま寝かしておくと、本当に風邪をひいてしまうかもしれない
一旦部屋の温度を上げる為にクーラーのリモコンを探す・・・早めに追い出さないと
ベッドの横に置いてある、コハルちゃんの鞄には・・・手が届きそうで届かない
せめてこちら側に置いていてくれれば楽な話だったのに
「う、動かないで。布団の隙間から見えちゃいそうだから・・・!」
『どうしろっていうんですか一体・・・』
『何とかして追い出せませんか?コハルちゃん。』
「う、うぅ・・・ハナコ嫌い!早く出てって!」
驚いた顔でハナコちゃんは固まって・・・
いつものように揶揄ってくると思っていたが、様子がおかしい
「・・・・・・ごめんなさい、コハルちゃん。確かに失礼な態度でしたよね。」
「その、コハルちゃんがそんなに嫌がってるとは、私・・・思ってなくて・・・。」
今にも瞳に涙を浮かべそうなハナコ
声色も震えが混じっていて
自業自得とは言え申し訳ない気持ちになってくる
「えっ、ち・・・ちがっ・・・」
「私だけ別の部屋で寝れないか、先生に聞いてみます。」
「謝って許してもらえるとは思っていませんが、本当にすいませんでした。」
地獄みたいな空気になった室内
あなたは、どうしてそこでしおらしくなるんですか・・・
収拾がつかなくなってきた、このまま仲違いしたままというのも良くない
「ふ・・・!」
「ふ・・・?」
「服を着てないから、出て行ってって言ってるの!バカ!!!」
思い切り立ち上がる、コハルちゃん
自分が傷つく事より、友達が傷つかないことを選ぶなんて優しい事だと思う
こんな状況じゃなければ素直に感心していただろう
何故か真っ赤な顔で固まったまま動かなくなったハナコの首根っこを掴んで部屋から放り出す
そのうち動くだろうけど・・・
『なんで受けのキャパシティはないんですか・・・?反省してくださいね。』
絶妙に気まずかったが、コハルちゃんはそれでも眠かったようで
着替えた後に自分の布団に帰ってから10分後には、すやすやと寝息を立てて寝ていた
遅れてハナコちゃんも含めた皆も戻ってくる
私も眠いので、こちらを見ているハナコは気づかなかったことにして
眠ることにする
「それでは、電気消しちゃいますね?おやすみなさい。」
『おやすみ、ヒフミちゃん。』
がちゃり、と部屋の扉を開ける音で目が覚める
時刻は・・・深夜2時
外に向かっていったのは・・・ヒフミちゃんか
それと、アズサちゃんもいない
少し、後を追ってみるか
ヒフミは向かいの先生のいる部屋に入っていく
申し訳ないと思ってはいるが、聞き耳を立ててみよう
彼女自身のプライベートな話なら、直ぐにこの場を離れるつもりではあった
・・・が、どうやらそういう訳でもなさそうで
「ナギサ様から・・・その・・・」
”「裏切者」を探せ、そう言われているんだね?。”
「・・・はい。」
きな臭い話になってきた
本当は先生から、話して欲しかったが
私も、手段を選んではいられない
「私達、同じ学校の生徒で・・・皆で一緒にお掃除して、ご飯を食べて・・・それで・・・」
「皆、皆優しい子達なんです!それなのに、裏切者だなんて・・・」
「私には・・・わから・・・なくて。」
部屋の中の様子までは分からないが
ヒフミなりに、思いつめていたのだろう
悲鳴にも似た独白を聞いて・・・胸が張り裂けそうになる
ナギサは彼女に随分と酷な事を要求したものだ
少しの間、沈黙が続いた後・・・
先生が口を開く
”ヒフミは優しい子だね。”
”それは、私がどうにかするから。大丈夫だよ。”
「ど、どうにかするって・・・大丈夫なんですか!?」
”こういう時は大人に任せて、ヒフミにはヒフミにしかできないことがあると思うから。”
本当にどうにかできるのだろうか、まあ、どうにかできる算段がなくても
先生ならそう言うのだろう
「は、はい・・・。私も頑張ります、ね?」
話が終わったらしい、そろそろ
”それで、こんな時間まで起きてる悪い子は、いつまで話を聞いてるつもりなのかな?”
『盗み聞きをするつもりはなかったんです、ごめんなさい。』
バレていたらしい、逃げても仕方ないので扉を開けて室内に入る
「シ、シノちゃん!?もしかして起こしてしまいましたか?」
”ヒフミは明日も早いから、戻って寝た方がいいよ。”
「は、はい。失礼しますね?お休みなさい・・・」
ヒフミが出ていくのを見送ってから、先生が続ける
”どこから聞いてたの?”
『今ちょうど、起きたところですよ。』
”・・・私の事は、信用できない?”
『盗み聞きした形になってしまいましたのは、私が悪かったです。』
二人の間に、気まずい沈黙が流れる
先生の方もどう声をかけていいのか、分からないようだ
”私は、シノの力に・・・”
『秘密主義なのは、お互い様ですよね?先生。』
”・・・”
私を巻き込むまいとしてか、余計な気苦労を背負ってほしくなかったのか
それでも、先に秘密にしたのは先生だ
『裏切者を見つけるのも、補習の手伝いも・・・手伝いますよ、先生。』
先生を信用してない訳では・・・ないけど
『だから、それでいいじゃないですか。』
巻き込みたくなかった、知ってほしくなかった・・・
それだけだった、と思う
”変な事を聞いちゃった、ごめんね。シノ、おやすみ。”
『えぇ、お休みなさい。先生。』
先生と別れた後の廊下は、深夜なのもあってか・・・
少しだけ寒く、感じた。
ユメ「シノちゃんのお布団から・・・他の女のにおいがする・・・!」
シノ『どうしたんですか、ユメ先輩・・・ちょっと怖いですよ。』
ハナコ「本当に反省してます・・・だから私も責任を取って、脱ぎます!」
シノ『話がややこしくなるので、黙っててもらえませんか???』
ヒフミ「あはは、コハルちゃんが寝てるので、「静かに」してくださいね?」
ヒフミ「冷たい廊下で寝たいなら、構いませんけど・・・?」
アズサ「ヒフミのあんなに怖い笑顔・・・初めて見たな。」
↓正直この小説に求めてるものって↓
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