ユメ先輩のいないホシノvsユメ先輩しかいないホシノ 作:天野ミラ
明言は出来るだけ避けてたんですが、書き手の趣味で女先生です
▼シノ視点
あれは、そう・・・
私達がこちらに来て、1週間くらいが経ったある日の事
『用意は良いですか、ユメ先輩?』
「コンパスよし!、水分と食料よし!水着よし!いつでもいけるよ!」
『水着はいらないと思いますけどね、じゃあ行きましょうか。』
『お宝を・・・捜しに!』
「いぇーい!」
そういう訳で私達は、今アビドス砂漠にいる。
アビドスの借金はそうそう返せるものではない
地道にバイトをしてもいいが
どうせなら別世界のアドバンテージを生かそうではないか
と思ったはいいものの・・・
掘れども、掘れども・・・
砂があるだけだ、途方もない作業に早速嫌気がさしてきた
「本当にあるの・・・?かれこれ1時間は掘ってるよね・・・?」
『こ、この辺のはずです。多分・・・』
「ひぃん・・・暑いし疲れたよ・・・」
『そろそろ休憩にしますか・・・あ。』
砂が湿っているな、と思って掘り返してみると
勢いよく水が噴き出る・・・温度は・・・少し冷たい
「ほ、本当に出た!水だ!オアシスだぁぁぁ!」
この辺りは前の世界で偶々見つけたオアシスと同じ座標だったのだ
ならばこちらにもあるかと思って、ダメ元で掘ってみて正解だった
「これで、一攫千金だね!シノちゃん!」
『いえ、そんなに直ぐには利益は出ませんよ』
『ここで、何をするかが大切なんですから・・・』
「そ、そんなぁ・・・」
『開発の方は、私のポケットマネーで地道にやっておきますから。』
掘るにあたってここの土地は抑えてあったが
実際にオアシスが出たなら、もう少し土地を買い上げようか
どうせ2束3文みたいな売値だったし
そんな事があって
場所と時が進んで、今は朝のアビドス高校
退院してしばらく時間が経ったある日の事である
『という訳でどうせならオアシスで遊ぼうという事で、声をかけてみました。』
「も、もしかして昔やってた砂祭りの・・・?本当にあったんだ・・・」
「おじさんいろいろ言いたいことはあるけどさぁ・・・」
「・・・なんでもう水着とゴーグルしてるの?シノちゃん。」
『用意は早い方がいいですよね。楽しみなわけではないです。』
「そ、そっかぁ・・・」
『先生と補習授業部の皆には声をかけてあります。』
『さあ行きましょう!ホシノ先輩!』
『いいんですか?
「うへへへ~しょうがないなぁ・・・」
広大な砂漠に、ぽつりとある緑
水平線とまではいかないが、対岸までの距離が測れない程広い湖
日光を浴びて、水面がキラキラと輝いている
”海だぁ~!”
「海だぁ~!!!」
『海じゃなくてオアシスですよ・・・』
本当にユメ先輩も先生もどうしてこう・・・
「でもすごいな、まるで砂漠に海があるみたいだ・・・」
「こ、これ本当に個人所有なんですか・・・?」
『そうですよ、だから安心して楽しんでいってくださいアズサちゃん、ヒフミちゃん。』
”それにしても、すっごい広いね?どうしたのこれ・・・”
『ちょっと気合を入れて掘りすぎました。
「なんで木がもう生えてるのよ!おかしいでしょ!?」
『セリカちゃん・・・重機は偉大なんですよ、植林しました。』
「シノ先輩、しれっと凄い変なことしてない?」
トリニティにはめちゃくちゃお小言を言われたが、借しがあるので問題ない
オアシスの緑化も少しずつ進めている
そして今日は別にティーパーティは呼んでない
「今日のシノ、めちゃくちゃテンション高くない?」
「シノちゃんは暇な時は良くお昼寝とかしてるよ。」
「休日は食べ歩きするくらいだったし・・・」
「え、意外・・・もっときっちりしてるのかと思ってた。」
『聞こえてますよコハルちゃん。』
「それじゃあ皆さん、各自楽しんでいってください!」
『お昼の用意もしてあります、夕方まで遊びつくしましょう!』
常夏の日差し、熱い砂の上で
水着ではしゃぎまわる美少女たち・・・
いやぁ・・・まさに・・・
「眼福だねぇ・・・」
『眼福ですね・・・』
「そいで、こんなところで何してるのさ?混ざんないの?」
『ここに浮き輪があるんですよ、かなりお高い奴で・・・』
『体勢が崩れにくい上に、ドリンクホルダーまであります。』
『私は、これに乗って悠々と過ごそうかと・・・』
「えっ、いいな~おじさんにも貸してよ~」
『そういうと思って、二つ用意してあります。』
『それとこちらは防水カメラです。良ければ有効活用してください。』
「うへへ・・・お主も悪よのぉ・・・」
仮設テントの下で浮き輪を膨らませていると
ユメ先輩と先生がこちらに走ってくる
ユメ先輩は一緒に買いに行ったので知ってたけど
先生もまた結構大胆なの着てるな・・・
「シノちゃん~!お願いがあるの!」
”お願いがあるんだけど・・・”
『どうしたんですか、ユメ先輩、先生。』
「その、合宿の時はこっぴどく日焼けしちゃったでしょ・・・?」
そんなことも、あったな
あの時は二人して真っ赤になって大変だったんだっけ
”その・・・日焼け止め塗ってくれたりしない?”
”体が硬くて背中に手が届かなくて・・・”
私が、ユメ先輩に日焼け止めを・・・?
『ん”っ・・・ホシノ先輩・・・』
「分かってるよ、ここは・・・じゃんけんでいこっか。」
今世紀最大の・・・負けられない戦いが、始まる
「ど、どっちでもいいから早く塗って・・・?」
『私の勝ちです!あはは、見ましたか!』
「くっ・・・どっちを選ぶ気なのさ・・・」
『えっと・・・じゃあ、ユメ先輩で。』
「じゃあおじさんは、先生に塗っちゃおうかなぁ。うへへ、そこを動かないでね〜」
”ちょ、ちょっと?ホシノ・・・?目が怖いよ?”
「うへへへ・・・」
あっちも、始めたようだ
私達もさっさと塗って遊びに行こう
『それじゃ、えっと・・・塗ります、ね?』
「う、うん。お手柔らかに?」
チューブから、日焼け止めを手元に出す
手元で少し広げてから塗るようにすると
ムラなく濡れていいんだっけ
クリームの付いた指先を、ユメ先輩の背中にそっとつける
「ひぃん、つ・・・冷たい・・・。」
『す、すいません。もうちょっと馴染ませてからの方が良かったですね。』
「ううん、だ・・・大丈夫。続けていいよ?」
『えっと・・・それじゃあ失礼して。』
「う、うん。」
柔らかいユメ先輩の背中、冷たいクリームをつけていたからか妙に暖かく感じる
首元から、肩・・・そして腰の方向に向けて・・・肌に馴染ませるように
「あの、シノちゃん・・・?」
いつもはスクール水着を着ていたが
今日は背中の大きく開いたビキニタイプの水着なので
普段見えない分、余計に意識してしまう
学校指定の水着も嫌いじゃないけど
指を、さらに下の方に動かす
少し・・・太りましたか・・・?
本人の名誉の為に黙っておいた方が良いかな・・・
それにしても妙に揉み心地の良い、横腹だ
「し、シノちゃん・・・?急に黙らないで?」
「なんかそれにちょっとくすぐったいよ・・・」
何を食べたらこうなるんですか、全く・・・
まあ、痩せすぎよりはこれくらいの方が
健康的で・・・って何を考えているんでしょうかね
「ひゃん・・・ちょっとシノちゃん・・・!」
『あ、ああ・・・ごめんなさいユメ先輩、つい。』
「”つい”ってなにかな・・・?」
”あ、あの?ホシノさん?前は・・・前は大丈夫だから・・・!”
”特にお腹周りはやめて・・・!”
「うへへ~おじさんに任せときなよぉ~」
「んっと、その・・・傷はもう痛くないの?」
”だ、大丈夫。もうなんて事ないから”
「そう?それなら、おじさん安心、安心。」
「次からは早めにおじさんを呼ぶんだよ?」
”うん、ありがとね?”
よし、こんなものでいいだろう
それじゃあ、いざオアシスへ
と言う所で、肩を掴まれる
”「それじゃ、ホシノ(シノちゃん)にも塗ってあげるね???」”
二人の顔から圧を感じる
「いっ、いやーおじさんはいいかな~」
「ほら、スキンケアに気を遣うお年頃でも無いって言うかさ・・・!」
『わ、私が悪かったので・・・』
”「だーめ♡」”
うつ伏せになってじっと待って、しばらく
ひんやりとしたクリームが首筋にくっつく
確かに、ちょっとびっくりするかもしれない
「いや~すべすべだねぇ・・・これが若いって事か・・・」
「お揃いで買った水着も良く似合ってるよ~」
『あの、ユメ先輩手つきがちょっと・・・』
「何か言った?シノちゃん。私のお腹をあんなに揉んどいて?」
『はい、なんでもないです。』
指先が首から背中になぞるように伸びていって、そして止まる
「それにしても、背中・・・火傷の跡とか残らなくて良かったよ。本当に。」
『まあ、頑丈なのが取柄ですから・・・』
「・・・冷たかったり、沁みたりはしない?」
『えぇ、ちょうどいいです。』
「そう?じゃあ続けるね?」
何故か無性に頬が熱いのは、夏の気温のせいだろうか
そういうことにしておこう
”ホシノ・・・脚もハリが違うね・・・”
「ちょっと先生、鼻息荒いよ・・・?」
”やっぱ歳なのかな・・・”
「先生はちょっと運動不足だとおじさん思うなぁ・・・」
「シロコちゃんと一緒に泳いで来たら?」
”あのね、この歳になると25mプールの往復すらきついんだよ・・・”
世知辛い会話が隣から聞こえてくる
そんな歳でもないと思うけど・・・一体おいくつなんだろうか
微妙に聞き辛いので聞いてない
「これでよし!」
「これに懲りたら、あんまり乙女の柔肌を弄んじゃダメだよ?」
『は、はい。ごめんなさい・・・』
「それじゃ行こっか!みんな待ってるよ!」
”なんか、平和だね・・・急にカイザーが現れたり、ヘルメット団に襲われたりしない?”
『・・・?ある訳ないじゃないですかそんな事、常識的に考えて。』
”そ・・・そうだよね?普通ないよね?”
『私有地なんで入ってきたら蜂の巣ですよ。今日くらいは安心して楽しんでください、先生。』
”う・・・うん!ありがとう・・・!シノ・・・!”
ミカ「良いなぁ~私もオアシスに行きたかったな~」
セイア「学園のトップをまとめて私有地に招くという事がどういう結果を招くことになるのか・・・それくらい君でも理解できるんじゃないか?」
ミカ「それはそうだけどさぁ・・・」
「こんなかわいい女の子を重機扱いは酷くない?ねえ、ナギちゃん?」
ナギサ「ヒフミさん・・・こうしてはいられません・・・!」
ミカ「ちょっとナギちゃん?どこ行くの・・・?ナギちゃーん!」
セイア「ミカ・・・ナギサを止めてあげてくれ・・・本人の為にも・・・っ!」
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