0歳
7月15日
今日から脳内で日記を付けて行こうと思う。
本来なら日記帳なんかに書くべきなんだろうが、今の状態では無理だ。
今、私はベビーベッドに寝かされている。
何で物事が考えられるのかという事になるが、巷で噂の神様に転生させてもらいましたっていう物だ。
前世は老衰で大往生したんだが、気が付いたら神様みたいな人が目の前にいた。
年甲斐もなく取り乱してしまったが、神様(暫定)は落ち着くまで待ってくれた。
落ち着いた後、神様(暫定)が色々と教えてくれた。
まず、ここは転生をするための場所だが、今は諸事情で私と神様(確定)しかいない様にしている。
ここに私を呼んだ理由は、とある人物に
一般人に転生するのかと思ったが、どうも事情が違うみたいだった。
何より話しているときの雰囲気がとんでもなく暗かった。
詳しく聞いてみると、何とも言えぬ事だった。
転生する際、ある程度の融通は効くらしい。
現代風の世界に行きたいとか、ちょっとしたチートが欲しいとか。
それを担当する神様はベテランがするらしい。しかし、問題になった転生者がいた。
その人物は『ヒロアカの主人公に転生させろ』と言ったらしい。だが、主人公の転生は基本的には出来ない。
通常ベテランが担当するが、サボって新神が代わりに入ったとのこと。
そこまではまあ良かった。
ここ数年転生する時の要望で無理難題を吹っかけてくるとのこと。
それで、新神があたった
引っ込み思案な性格が災いしそいつの要望を聞いてしまった。
当然、そんな事をすれば魂が傷付いてしまい、まともに産まれる事が出来ず、世界が不安定になり崩壊してしまう。
そこで報告しておけば良かったんだが、隠そうとしてしまった。
ある程度安定していたが、当然ツギハギの様な世界になったのでベテランに見抜かれてしまった。
そこで上司である目の前にいる神様に相談し、私が呼ばれたとのこと。
ここまで聞いても呼ばれた理由が分からなかった。
すると神様が頭を下げてこう言った。
『緑谷出久として転生し、世界を安定させてくれ』
何を言ってるのか分からなかったが、時間を置くと話を飲み込めた。
何故?と聞いてみたが、どうも緑谷出久の魂になる予定だったものと私の魂は親和性が高いとのこと。
魂同士の融合は危険が伴うため禁じられているが、転生する前の無垢な魂と肉体から抜け出した魂なら、問題は無い。
しかも、例の
王道のヒーローマンガなので、戦闘が激しく骨折や切り傷当たり前、欠損や下手すれば半身不随になる位の怪我をする。
痛みに強い訳ではないし、体を動かすのは好きだったけどあんなトンデモ機動を出来るとは思えない。
それを代わりにやってくれるんならありがたい。
元々ヒロアカは結構好きだったし、推しの姿を見れる。
少し悩んだが了承して、魂の一体化を果たして今の状況と言うわけだ。
さて、これからの人生をどうするかなんだが…。
緑谷出久はヒーローになりたかった。
だが、それを
なら、他の道を考えよう。
ヒーローを支えるヒーロー…つまりはサポートアイテムを作成して原作キャラを支えつつ、身近でオタ活をするか。
原作キャラのサポートしつつ、生で推しを間近で見れる。
うん、あまりにも完璧な
そうそう、神様からお詫びの品としてチートを頂いた。
いい感じに活用して前世であった作品の道具とか作ってみたいなぁ。
若干の不安要素は、他の世界の要素も入っている事。
まぁ、神様は『
筈ってのが怖いけど…やばい敵とか来ないよね?
両面宿儺とか黒ひげとか鬼舞辻無惨とか…その辺が来たら詰むんじゃ…。
OFA継承者様にでも任せるか。私は後方で支援します!
動けるようになるまでは、食って寝て催してを繰り返そう。
…流石に恥ずかしいけどなぁ。
3歳
4月◯日
前回の日記から3年が経ち、入園式当日に。
いや、日記は付けていたんだが単純な食事等の繰り返しで終盤の夏休みの日記のようになったので割愛。
そうそう、
まず、『名探偵コナン』の世界。
米花町の名前がテレビCMで放映されて飲んでいたジュースを吹き出してしまったが、工藤新一や服部平次等の名前は聞かなかった。
原作はまだ開始していないと思われる。
続いて、『鋼の錬金術師』の世界。
テレビで義手の特集をやっていたので、(そういえばジュリオがつけてたなぁ)とぼんやり考えていたら、ヨーロッパの工房で取材されていて
ラッシュバレーの地名も出てきたので多分確定だろう。
コナンはどうにかなると思う。
黒の組織はまぁ、AFOに比べれば子供みたいなものだ。
問題はハガレンだ。
ホムンクルスとかお父様とか出てきたらやばい。
死ぬまで殺せるような個性持ちがそんなに…いるな。
エンデヴァーとかオールマイトならゴリ押せるか。
ただ、なるべく殺さないが信条の世界でそれは忌避されるが。
色々考えていたら入園式が終わっていた。
無事入園式を終えて保護者同士の挨拶等をしていると、目を疑った。
背丈は2mに達しそうな巨体で、その身に纏うのは鍛え上げられた筋肉。
そして口元に傷がある。
うっそだろオイ!と内心で叫びながら優しそうな奥さんと一緒にこちらに向かってきた。
自己紹介で聞いた名前はやはり伏黒甚爾だった。
通称パパ黒。
天与呪縛によるフィジカルギフテッドの恩恵で、若い頃の五条悟を殺害一歩手前まで持っていった天与の暴君。
呪術廻戦の世界も入っていた事に気が遠くなりそうだった。
パパ黒がいる=禪院家が存在するの数式が成り立つ。
宿儺とか存在してませんようにと祈りつつ、舌足らずな声で自己紹介してくれた伏黒恵と挨拶を交わす。
奥さんの名前は、
確か
何とかこのまま幸せな家庭を続けていって欲しいものだ。
そう思いながら色んな園児と話していたら爆豪勝己がいた。
おお、
名札には『はな りんく』とひらがなで書かれている。
もしかしてあいつが例のカスハラ転生者か?
朱色の髪で、顔付きは幼いが成長すればイケメン間違いなしだろう。
ある程度のシナリオは通るって言ってたし、もしかしたら爆豪勝己と仲良くなる可能性も十二分にある。
あいつが原作知っているのかは分からないが、態々ヒロアカを選んで尚且つ主人公の立場を奪ったんだ。
ジャンプの王道マンガの主人公らしい行動してくれよ?
そういえば何か凄い名前がいたな。
ヒロアカでも個性由来の名前が多かったけど、宝石の名前っていなかったような…
挨拶等が終わって家に帰った後、
すると、折り鶴が数秒で出来た。
器用になるとは聞いてたが、ここまでとは思わなかった。
こっちに来たお母さんが机の上の折り鶴を見て驚愕してた。
そりゃそうか、幼稚園児入りたての子が折り鶴作ってたら驚愕するか。
まぁ、「凄いねぇ、出久!」って喜んでくれたから良いか。
文房具も買ってくれる事になったけど、良く考えれば見られたらマズイな。これからも脳内で書いていくか。
ご飯を食べて歯も磨いてのんびりしてたら眠気が襲ってきた。
布団に入り、最初に作る道具を考える。
敵に対する捕縛手段…火災での消火活動…無個性の人や力が弱い人の自衛手段…
簡単な…手投げ式のボールが…良いかな。
考えを纏めつつ、睡魔に身を任せる。
ヒロアカ映画やっぱり良かったなぁ