最高だった。
7歳 小学2年生
4月◯日
春休みを利用して、やってきました米花町(2回目)。
同行者は次郎吉さんとパパ黒含めた何時ものメンバーだ。
今は警視庁に向かっている。警察は
作中でも人気キャラである、警察学校組や映画でスポットを浴びた長野県警組、レギュラーメンバーでもある捜査一課組も居る。
色々考えていると、警視庁の駐車場に到着。
…そういえば毛利小五郎さんはもう辞めてるのかな。
まぁ、
出迎えてくれたのは怪盗キッドのライバルである
あと、後ろの方には大分若々しいが目暮警部っぽい人もいるな。
捜査一課で出迎えてくれたのかな。
自己紹介を終えた後、警視総監の部屋に向かう。
向かっている時に子供がいるのは珍しいからだろうが、結構な視線を感じた。
まぁ、話の内容に関しては先日書いた内容のまま。
EDFシリーズや非殺傷武器を卸して欲しいとのことだった。
サンプルを持ってきたので試着や試し撃ちをしてもらいたいとお願いをしたら、警察学校にある射撃場にお邪魔させてもらう事に。
警察学校に到着し、移動すると丁度訓練の真っ最中。班ごとに分かれて逮捕術等を実戦形式で習っている様だった。
…何か見たことある人達がいるんだが。
暫く見ていると、訓練が終了。
教官が総評を述べており、それが終わると今度配備予定のEDFシリーズの事を説明し始めた。
試着の為に色々と準備していると、褐色肌に薄い金髪の人が近づいて話しかけてきた。
『君、どうしたの。迷子にでもなったのかい?』
『いえ、迷子じゃなくて…これを準備してたんですよ』
そう言いながら、EDFシリーズを見せる。妙にガタイが良い子供が武器やら何やらを用意している事に疑問を感じてはいたようだった。
『お父さんのお手伝いかな?重たそうだし、手伝ってあげるよ』
そう言うと、お兄さん…
所謂、警察学校組…降谷零・諸伏景光・松田陣平・萩原研二・伊達航の5人。
原作開始時には降谷さん以外の人達は既に殉職されているという、読者のメンタルや本人のメンタルに大打撃を加えられていた。
ぶつぶつと言いながらも手伝ってくれる松田さんや、それを諌めながら運ぶ萩原さん。
班長としてリーダーシップを発揮しながら指示を出す伊達さんに、幼馴染ならではの阿吽の呼吸で重量物を運ぶ降谷さんと諸伏さん。
非殺傷武器やレンジャースーツを運んで貰えたので、一番重たいフェンサースーツを持っていく。軽く持ち上げて運んでいると、その場にいた
『…え?君…重くないの?』
『?はい、軽いですよ』
諸伏さんが目を白黒させながら心配してくれた。
パパ黒達以外の人からも驚愕しているような目線を向けられる。
次郎吉さんが笑った後、私の事について説明してくれた。
自己紹介の手間が省けたが、自分でもやっておく。
『世界は広いんだねぇ…』
『だな…坊主、コイツがEDFシリーズのフェンサーか?』
萩原さんが感心したようにボソッと呟いた後、松田さんが質問してきた。
『そうですね、通常のフェンサーです。正式に導入する際は、胸元に桜の代紋を付けてPOLICEと書こうかなと。一応目的としては頑丈さが売りなので爆発物処理班で使ってもらう予定です』
持ってきたマネキンに着せているのはフェンサー(6の兵士)。
カラーリングは迷ったが、一先ず黒くした。
『結構な重さあるなら、細かい作業には向いてなさそうだが』
『そうだねぇ、良く見れば指もかなり太いし爆発物の解体とかには向いてなさそうだけど?』
百聞は一見にしかずという事で、松田さんに試着してもらう。
本来ならば、アイアンマンの様に機械のサポートを受けながら装着していくのだが、ここには無いのでフィジギフの力を発揮する。パパ黒にも手伝ってもらいながら装着。
足から順に胴体、腕と装着して最後に頭に装着してもらった。
『松田さん、聞こえますか?』
『おう、クリアに聞こえるぜ。それに想像してたよりも軽いな』
『強化外骨格でサポートしてますから。通気性に関しても吸気ファンと排気ファンを付けて、熱が籠もらない様にしてます。その状態で軽く動いてみて下さい』
そう言うと、ガシャガシャと音を立てながら動き始める。
屈伸やその場でジャンプ、歩いたり走ったり。
『全力で動かしてもジョギング位のスピードしか出ねえが、歩くには十分だな。それに…』
手を握ったり開いたりしている。
『すげぇなこれ。自分の手とスーツの手でラグがあるのかと思ったが、全然無ぇ。これなら少し慣れれば素手と遜色無い動きが出来そうだ』
『フェンサーの専用道具は作ろうと思ってます。耐久性は、現在警察で使われている耐爆スーツよりも上です。鈴木財閥の伝手を頼り、爆発系の個性を持っているヒーローに爆破して貰ったんですが、重量もあるので大きく吹き飛ぶ事も無く中に入れていた人形も無事でした。衝撃はショックアブソーバーを付けているのである程度は吸収出来ますが、打ち身や骨折をする可能性はあります』
ガシャガシャと手を動かしながら感触を確かめる松田さん。
ふと周りを見ると、男性陣が羨望の目を向けていた。強化外骨格…パワードスーツは男のロマンだからなぁ。
『レンジャースーツも着てもらえますか?フェンサー程ではないですが、頑丈に作りました。どちらかといえば機動隊の方々や特殊部隊の方々向けに作り上げたのですが…』
そう言うと、その場にいた全員が顔を合わせて拳を握り始めた。
殴り合いでも始まるのか?と思ったが…ジャンケンだった。
かなり白熱していたが、最終的に勝ったのは降谷さん。
レンジャースーツは一人でも装着可能なので、説明しながら着てもらった。
『どうですか?』
『良いね、これ。軽くて動きやすいから、犯人の制圧とかで役立ちそうだ』
『防弾・防刃仕様にしているので、仮に抵抗されても怪我する可能性は低いです。それとは別に防弾ベストも作っているのでパトロールなんかでも使えますよ』
良いな良いなとワイワイし始めた。
ある程度落ち着いたところで今度は非殺傷武器に。
射撃訓練場に移動。
射撃の成績が良い降谷さんにスーツを着たまま射撃してもらう。
ゴム弾が発射され、目標に命中。
『少し癖がある銃だけど、何度か発射すれば慣れそうだ。威力はどのくらいだい?』
『人を撃って当たりどころが悪くても死なない様に、威力は調整しています。有効射程距離内なら防御系の個性なんかを持ってない限りは命中すれば少なからず怯むと思います』
『鎮圧には丁度良い。それに最近出ているトリモチを投げてやれば確実に確保出来るな』
威力に感心しつつ、警察(見習い)らしい意見を述べる伊達さん。
その後、教官がEDFシリーズに関するレポート提出を課題として出していた。嘆きの声があちらこちらから上がったが、将来扱う物を今から触れる事が出来るという貴重な体験が積めるという事で納得していた。
そんな中、松田さんがパパ黒に話しかけていた。
『フィジギフって言ってたよな、あんた。武術とかやってんのか?』
『あぁ?いや、俺は独学の面が強えな。武術やってる知り合いと手合わせすることはあるが…
『出久君、将来凄い事になりそうだねぇ…フィジギフ持ちで武術も叩き込まれ、様々なアイテムを作れる技術もある。文武両道だし将来モテモテになりそう』
萩原さんが私の頬をツンツンしながら、からかってくる。
モテるって言ってもなぁ…
8歳
7月◯日
8歳になりました。
パパ黒からのお墨付きも有り、今日はいよいよ禪院家に行く事に。
お母さんやヒミコちゃんを一緒に連れて行って、万が一の事があれば絶対に後悔するので伏黒家と一緒に梁山泊に行ってもらった。
あそこなら、余程のバカじゃ無ければ襲撃なんかしないだろう。
…一応、
私とパパ黒に恵君と3人で頼んだので大丈夫だと思うが…そこだけが心配。
そういえば、ヒミコちゃんが何かあらゆる兵器の申し子である
フィンガーレスグローブとゲキトンファーを装備して、念の為レンジャースーツの胴体部分を着込んでいる。
『緊張してんのか?お前ら』
運転しているのはパパ黒。
『うん。父さんの実家の事は前に聞いたから。俺の
『そうだな。恵が持ってる十種影法術とジジィとその息子が持ってる投影術式っていう個性が相伝だ』
口振りからして
『父さんがひどい目に遭ってたのに、そこの人間はほとんど無視したんだろ?正直そんな所には行きたくないけど、俺の十種の詳細を知りたいしな。出久もいるし、何とかする』
『ハハッ、頼もしいな。お前ら、いざとなったらあのバカ共をボコボコにしていいぞ。時代錯誤の高慢ちきの鼻っ柱どころか骨までへし折って良いからな』
『まぁ、骨はへし折らないにしてもプライドとかバキバキにしようかなと思ってますよ』
『…何か父さんの影響受けて過激になってない、出久?』
恵君から鋭いツッコミが飛んできたが、アハハと流す。
そういえば私に対する呼び方がいつの間にか、いずくんから出久呼びになっていた。少し寂しくもあるなぁ。
そうこうしていると、禪院家周辺に着いたようだ。
車を降りたら、梁山泊と同じ様な和風の門。
『如何にも古くからの名家です!みたいな感じだね』
『まぁな。一応名門(笑)だが、実態は男尊女卑なクソ共が蔓延ってる…そういえば、あのクソガキは元気なのか?』
『父さん、誰か出てきたけど?』
恵君が指を指す方向を見ると、金髪の和服を着た男がこちらを凝視していた。誰だ?と思っていると、こちらに突っ込んできたが
敵意は感じなかった。
何かコマ送りみたいに見えた気がするけど…?
『久しぶりやね、甚爾君。相変わらず元気そうで何よりや』
『お前も変わらねえなぁ、
『おるよ〜、昼間から呑んどる。俺が言うのもなんやけど、子供同伴で来るような所ちゃうやろ?』
しゃがんで私達と目線を合わせてきた。
『こっちが俺の息子の恵。んで、こっちがその護衛代わりに連れてきた出久だ』
『伏黒恵です』
『緑谷出久です、よろしくお願いします』
『子供…子供ぉ?!甚爾君、いつの間に子供産まれたん?!結構デカいし、何で教えてくれんかったん!ご祝儀包んだのに〜!』
パパ黒が言った言葉を反芻すると、初めて聞きました!と言わんばかりのリアクションを取る直哉さん。
…何か原作と大分違うな。
性格はドブカスじゃなさそうか?
『ジジィには教えてたが、それを知ったらお前ら絶対にちょっかい掛けてくるだろ?』
『掛けへんよ!…と言いたいけど、甚爾君に負けてへんとか思ってる奴等が掛けるのが目に見えとるなぁ。こっちの子は?護衛とか言っとったけど、甚爾君以上の護衛とかおらんやろ』
『心配は要らねぇよ。コイツは能力だけで言えば俺と同じフィジギフだ』
パパ黒が世間話をするかのようにサラッと言うと、目が点になる直哉さん。ギギギとブリキのおもちゃの様に私に顔を向けると、そのまま扇風機の首振り機能みたいにパパ黒に再び顔を戻した。
『マジ?』
『マジだ。一応言っておくが俺の子じゃねえからな』
『マジなんか…』
言葉を交わすと、何か嫌な予感。
アニメのコマ送りの様に、こちらを殴るモーションが見えた。
初見なら避けられ無かったのだろうが、さっき見たので余裕を持って避ける事が出来た。
『…マジやん。多少の手加減はしたけど俺の個性に反応出来るって事は、本物やな。護衛ってのも納得や』
『アイツ等相手なら充分だろう。肉体的にも精神的にもへし折って良いと伝えてある。』
『あーあ…と思ったけど、まぁ自業自得か。俺も同じ様なもんだったし』
『そうだったんですか?』
『そうそう。ジジィに会いに行った時にコイツらに何回もちょっかい出されたからな。折角良い
もの凄く気になるので、また聞かせてもらおう。
一先ず門を潜り、玄関へ。
『何も無い家やけど、上がってや』
『お邪魔します』
玄関で靴を脱ぎ、揃えてから直毘人さんの待つ場所へ。
何人か女性の方とすれ違ったが、元気は無さそうだ。
気になったのか、恵君が直哉さんに質問をしていた。
『直哉さん、さっきから見かける女の人って休んでるの?何か元気無さそう』
『そうやなぁ、休む様に俺とパパで言うとんやけど…俺等が見てへん所で他のバカ共が休むな言うて叱ってるようなんよ』
『えぇ…』
『最悪の環境じゃないですか…当主が言った事に逆らうどころか真逆の事をさせるなんて』
『ずっと閉鎖的な空間にいたら
禪院家の評価が直毘人さんと直哉さんを除いて地の底を突き破る勢いで下落していく中、直毘人さんの部屋に。
『パパ〜甚爾君来たで』
『おぉ、来たか』
立膝をつき、お猪口で日本酒を嗜む直毘人さん。
『昼間から呑んでんのかよ…良い身分だな』
『フッ、今日は非番でな。取り敢えず、座れ』
失礼しますと声を掛けて、畳の縁を踏まないようにして正座で座る。
オレンジジュースか、麦茶かと言われたので麦茶をもらう。
恵君はオレンジジュースを貰っていた。
すると、廊下が騒がしい。
『何かあったのか?』
『なぁに、お前らがアポ無しで来たから慌てているのだろう』
『いや、この前のパーティで取っただろ?あいつらに情報が行ってないだけだろう。報連相しっかりしろよ』
報連相?とハテナマークを飛ばしていた恵君に、報告・連絡・相談と教えてあげる。
『そういえば、甚爾君何で恵君を連れてきたん?』
『十種を恵が発現させたからな。その書物を読みに来た』
端的に言うパパ黒に、本日何度目か目が点になる直哉さん。
恵君が証拠に玉犬を呼び出すと、納得したみたいだ。
『ある程度、十種の個性について俺達で調べてはみたんだが。
『せやなぁ、俺の個性はパパがおんなじ物持ってたからコツを聞いて何とか物にしたけど…
少し時間を置き、女中さんが古びた書物を持ってきた。
『禪院に受け継がれる十種に関する書物だ。すまんがここで読んで覚えてくれ』
『訓練場で実践しても良いか?』
『程々に頼むぞ』
恵君が書物を受け取り表紙を捲ると、挿絵もあるが昨今の時代では見ないような、くずし文字。
幸い、直毘人さん達は読めるようなので恵君にも分かるように翻訳開始。
その間暇になるなぁと思っていたら、パパ黒から提案された。
『先に訓練場を見てきたらどうだ?翻訳しつつ恵に十種を使って貰って検証が出来たら向かうから』
『場所分からないんですけど…』
『真希ちゃんと真依ちゃんにでも頼もうか?多分、その辺ウロウロしとるやろ。散歩がてら行ってくるわ』
直哉さんと一緒に禪院姉妹を探す事に。
ちょっとした探検のようでワクワクしている。
『さっき名前が出てた真希さんと真依さんってどんな人何ですか?』
『2人とも君の1個上の女の子やで。真希ちゃんの方はフィジギフなんやけど出久君や甚爾君みたいな感じやのうて、不完全なフィジギフやね。真依ちゃんの方は
この世界での禪院姉妹の個性はほぼ同じ。真依ちゃんの方は呪力ではなくカロリーになっている様だ。元になる物は微妙に違うが大体百ちゃんの創造と同じ様なものだろう。
ウロウロしていたが、中々見つからない。
『おっかしいな〜、いつもやったらその辺におるのに…出久君、何か聞こえたりせえへん?』
『フィジギフでも分からない事はあるんですが…やってみましょうか』
目を閉じ、両耳に手を当てて集中する。
すると、屋敷の一角が何か騒がしい事に気がついた。
『女の子の声は聞こえなかったんですけど、向こうの方が騒がしいですね』
そう言いながら、場所を指差す。
『ん?そっちは訓練場の方やけど…非番の奴等が鍛錬でもしとんかな』
直哉さんの案内で訓練場を目指す。真希ちゃんと真依ちゃんのペアはいないのか…ちょっと残念。
道場の様な建物が見えてきたが、何やら門番の様に道着を着た男達が立っている。
『何や?物々しいなぁ…中で何やってんの?』
『直哉様、申し訳有りませんが立ち入り禁止にしろとの申し付けが有りまして』
『立ち入り禁止ぃ?誰やそんな面倒臭い物言ったんは…』
少しだけ嫌な予感が過った。
即座に聞き耳を立てて先程よりも深く集中する…防音の様な個性か密閉にされた空間なのか、くぐもった様な破砕音の中、確かに聞こえた。
『助けて』と。
『すみません、中に入れていただけませんか?』
『誰だ?お前は…さっきの話を聞いてなかったのならもう一度言ってやろう、立ち入り禁止だ』
『防音の個性まで使って何しようとしてるんですか』
カマを掛けてみると、面白いように動揺した。
『なッ貴様!聞こえたと言うのか!なら黙っていてもらおッ!?』
『出久君!俺が許可する!ぶっ飛ばせ!』
『了解っ!!』
襲って来ようとした2人を直哉さんが纏めて無力化した。
その間にフィンガーレスグローブを装着し、踏み込み右ストレート一閃。
強烈な破砕音と共に粉砕された扉が訓練場内に吸い込まれ、そのまま突入。中には十数人の大人が円陣を作るように立っており、その隙間から見えたのは…。
怪我をした禪院姉妹と、2人に向かって刀を大上段の構えから振り下ろさんとするちょんまげ頭の男。
それを見た瞬間、考えるよりも先に体が動いていた。
フィジギフの力を最大限に活かし、床板を破壊し跳躍、壁を蹴り突撃。
空中で飛び蹴りのフォームを作り、そのまま男の顔面目掛けて蹴り飛ばす!
『なんっブベッァ!!!』
聞くに堪えない様な言葉を発し、壁を突き抜けて吹き飛ぶクソ野郎。
抱いた怒りは頂点を通り越し、冷静だった。
着地した後、姉妹に向かい合い声を掛ける。
『ごめん、もう大丈夫!僕が来た!』
『だ…れ…だ…?』『お姉…ちゃん!』
痛めつけられた傷跡は生々しく、どれ程の苦痛を今まで受けてきたか…見た感じ真希ちゃんの方が重傷だな、真依ちゃんも怪我はしてるが…恐らく真希ちゃんが庇い続けたのだろう。
何者だとかテンプレ通りの言葉を吐く有象無象を他所に、念の為に持ってきていた救急セットで治療。
その間に襲ってくるかと思ったが、物怖じしてるのか全く来なかった。
すると、直哉さんが隣に立った。
『何か怪しい思うて来てみたら…けったいなもんやなぁ。子供を殺そうしとったんか?んで周りの大人は見て見ぬ振り…よぉそんなんでヒーローを気取れたもんやなぁ…!』
治療に集中していた為、顔色は分からなかったが恐らく怒髪天を衝いているだろう。
『直哉さん、一先ず応急処置は完了しました。恵君の所に連れて行ってあげて下さい』
『恵君の所に…?そうか!でも調伏しとんのか?』
『つい先日出来ました。まさかこんな所で役に立つなんて思ってなかったですけど…!』
『分かった。さっきも言うたけど、コイツらはぶっ飛ばして構わん。流石の俺も堪忍袋の緒が切れた』
2人を抱きかかえ、個性を発動させて恵君の所に戻った直哉さん。ゲキトンファーを装備し、トンファーモードで構える。
『さて…直哉さんからの許可も頂きました。これから皆さんの事をボコボコにさせて頂きますね。答えは聞きませんが』
挑発混じりにそう言うと、近くに居た木刀を持った男が猿叫をあげつつ上段から斬りかかる。左手に持ったトンファーの側面で受け流しつつ、そのまま鳩尾付近に一撃。鈍い音を響かせてKO。
その一撃に怖気づいたのか、たじろぐ男達。
『格好悪いですねぇ…禪院家の事は甚爾さんから以前聞いてましたし、今日ここで実際に見ました。今時珍しい…いや、古臭い化石の様な価値観で停滞し続けている。あなた達が見下していた甚爾さんに叩きのめされた時、それに気が付いて直していれば良かったのに…』
『貴様…!』
言葉で叩きのめしていると、最初に蹴り飛ばした男が衣服をボロボロにしながら這々の体で立ち上がっていた。
『何故、あの出来損ないを庇う!あの者達さえいなければ、我らはより高い地位に登り詰めることが出来るのだ!』
『それだけの理由であの子達を追い詰めたのか…?』
『何を言うか!我々にとっt』
口を開く度に同じ人間とも思えない戯言をほざく。
あまりにも耳障りすぎて、セリフの途中だったがロングバトンモードに切り替えてフルスイング。ややアッパー気味に振るわれたバトンが腹に直撃し、壁に新しい穴を開けた。
『で、あなた達はあのクズの腰巾着って訳ですか』
『ち、違う!我々は…!』
『違っていようがなんだろうが、あのクズの凶行を止めなかった時点で同類とみなしても良いでしょう』
言うや否や我先に逃げ出そうとする連中の、先頭を走るクズの頭を掴みそのまま倒立。
『知らなかったんですか?他人にやった事は何れ自分に返って来る。因果応報っていうやつですよ!』
頭を起点にブレイクダンスの様に脚を振り回し、周囲のクズ共の顔や腹を蹴り飛ばす。
『パーティテーブルキックコース…!』
黒足のサンジが持つ華麗な足技の一つ。対多人数戦において役に立つ技だ。
道場の外に出ようとした奴等を内部に吹き飛ばし、出さない様にする。最後に起点にしていた男をサマーソルトキックで顎を打ち抜きノックアウト。
『ぐっ…クソォ!何故だ!何故部外者である貴様が、我々の邪魔をする!貴様に何かしたか?!出来損ないを始末しようとしていただけではないか?!』
さっき吹き飛ばした奴の次に偉そうにしていた奴がほざく。
『何故って…?あなた達、仮にもヒーローでしょうに…そんな事も分からないほど耄碌したんですか?』
言い切ると同時にトンファーモードに切り替え構える。
出入り口を背にしていると、
『あの2人が助けを求める声が聞こえた。そして、助けを求める顔をしていた。それだけです』
『…は?それだけで?』
『ええ、それだけです。世界を救えみたいな御大層な使命があった訳でもない、仇を討ってくれなんて言われた訳でもない。助けてと言う
前方に警戒をしながら後方をチラッと見ると、パパ黒・直哉さん・直毘人さん・恵君・真希ちゃん・真依ちゃんがいた。
不甲斐ない戦いは出来ないなと思い、気を引き締め直す。
突っ込んでくるクズ共を見る。
だが梁山泊の達人達の洗練された武術よりもお粗末で、ザ・チルドレン達の様な高レベルエスパーの濃密な攻撃に比べたら淡白な、エンデヴァー含めたプロの重厚な練度に比べたら軽薄な攻撃だった。
なので、殴りかかって来る奴は受け流してぶん殴る。木刀で斬り掛かって来る奴は間合い等を考慮してギリギリで避けてカウンターの蹴り。個性で遠距離攻撃してくるなら、その辺にいる奴等を利用して肉壁にし、そのままぶん投げてまとめてKO。
それを繰り返し続けた結果…。
天井や壁、床に人が突き刺さっている現代アートが完成してしまった。
うーむ、やり過ぎたか。
『派手に暴れたな、出久』
『あはは…ちょっとやりすぎました。ここの修繕費用は僕が出します』
『ええよええよ、コイツらの自腹で修理させるわ。治療費もな』
朗らかに笑いながら話しかけてきたパパ黒。
修繕費用を出そうとしたが、自腹にさせると言う直哉さん。
お言葉に甘えさせてもらおう。
『恵君、
『ちゃんと言う事を聞いてくれたよ。個性で使う力?を反転させて治療するみたい』
反転術式で治療する能力は変わってないようだ。
禪院姉妹の怪我も綺麗に治ってるっぽい。
すると、2人がこちらに近付いてきた。
『なぁ…ありがとな』
『助けてくれてありがとう』
『どういたしまして、間に合って良かった』
照れくさそうに真希ちゃんと、素直に真依ちゃんからお礼を言われた。
『さっき直哉から聞いたんだけど…甚爾と同じフィジギフなんだって?』
『そうですよ?』
肯定すると、真希ちゃんと真依ちゃんが顔を見合わせて、頷いた。
何か決意を込めた眼差しで、こちらを見つめて来る。
『頼む…私達を鍛えてくれ!』
言うや否や、直角に頭を下げる真希ちゃんと真依ちゃん。
えぇ…と思っていると、ドドドドドという足音が響いて来た。
何だ?と思っているとちょんまげ頭の男性が滑り込んできた。
『真希ぃぃぃぃ!真依ぃぃぃぃ!無事かぁぁ!』
『喧しいな、扇。2人ならそこだ』
扇…扇?!あれが?じゃあ、さっき吹き飛ばしたのって誰だ?てっきりあれが扇かと…
『父さん、うるさい』
『ていうか、おっさん今日仕事やったろ?』
『妻から緊急連絡を受けてすっ飛んで帰って来た!2人は無事か?!』
あそこと指差す方にいるのは私。何も知らない人が端から見れば告白されている様に見えるかも…と思っていたら、刀に手を掛けて…へ?
『貴様ァ!真希と真依を誑かしたか?!父はそんな軽薄そうな男なんぞ許さんぞ!』
『ちょいちょいちょいちょい!あっぶなぁぁぁぁ!』
理性が残ってたのか、峰を返して大上段で斬り掛かってきたので、真剣白刃取り。
『は?!バカ親父何やってんだ!』
真希ちゃんが右ストレートを扇に食らわせると、体がくの字に曲がり気絶。
カオスという言葉が相応しく、微妙な空気になったが…。
直毘人さんがここで一言。
『よし…取り敢えず、刺さっている奴等を回収して、昼飯でも食うか。出前でも取るか。女中の奴等全員呼んでこい、喧しい奴等は丁度黙ったしな』
その一言と同時に行動開始。フィジギフチームで人を引っこ抜き、倉庫にあったリヤカーに積んで禪院家御用達の診療所に運搬。
念の為、真希ちゃんと真依ちゃんも円鹿で治療したとはいっても不安なので、優先的に診てもらう事にした。
他のメンバーは食べたい物をリストに上げて、出前を取った。
真希ちゃん達の診察が終わったが、至って健康で怪我の心配は無いようだ。禪院の息が掛かっている場所なので、女性蔑視とかしてるんじゃないかと思ったが、同じ考えに至ったパパ黒が軽く脅していた。
禪院家の支援を受けてはいるが、これでも人の命を預かっている医者だ。老若男女関係無く全力を持って治療等をしているとの事。目が本気だったので、嘘はついていないようだった。
禪院家に戻ると、和洋中問わず様々な料理や飲み物が並んでいた。
『えらく奮発したんだな、ジジィ』
『クハハ、なぁにこれくらいやってもバチは当たらんよ。そうだ、出久よ。お主、家電とかに詳しいか?』
『え?そこそこ知っているだけで、詳しい訳じゃ無いですけど…急にどうしたんですか?』
急に家電の事を聞かれたので、素直に話す。
お猪口に日本酒を注ぎ、一気に飲み干す直毘人さん。
『っふぅ…いやぁ、この家の生活雑貨や家電が古臭い物ばかりでな。いい機会だし、最新式に買い替えてやろうかと』
『それは良いんですけど…実際に使う皆さんの意見を聞いておかないと逆に不便ですし、寸法も測らないといけないんで後で確認しますね』
『しっかりしとるなぁ…ホンマに真希ちゃん達の1個下かいな』
景気の良いことを言ってくれるのはありがたいが、良いものを買っても使えなかったら意味が無い。後で買い替え予定の家電とその場所を確認させてもらおう。
直毘人さんに受け答えをしたら、直哉さんから指摘が飛んできた。そうですよ〜と軽く受け流す。
『なぁ、さっきの話考えてくれたのかよ』
『鍛えてくれって話ですか?僕も人に教えられる程の強さじゃないですよ…甚爾さんや、梁山泊の皆さんに鍛えてもらってる最中です』
『まぁ、お前の場合そこにB.A.B.E.Lの連中が加わった上にサポートアイテムの研究もして学校にも行っているからな。人を鍛える事は難しいだろ』
『そんなに?体は大丈夫なの?』
『ええ、休みはちゃんと取ってます』
改めて羅列すると本当に酷い仕事内容だな。
世界でも有数の達人に技を叩き込まれ肉体を魔改造し超能力に晒されて対応策を考えて、サポートアイテムの研究もして学校生活を送る。
真依ちゃんが純粋に心配してくれるのが心に沁みる。
『梁山泊の面子なら普通に歓迎しそうだがな。特に長老の孫娘…美羽の良い鍛錬相手になるのう!とか言いそうだ。B.A.B.E.Lの連中も同じくだ』
『光景は思い浮かびますけど…仮にその訓練をするとして日帰りですか?』
『長期間の方が良かろう』
『せやなぁ、日帰りで強くなる事はありえへんからな。学校の長期休みを利用したらどうや?』
長期休みを利用して鍛える事自体は提案としてはいいのだろう。
だが、まだ問題がある。
『夏休みとかを使うのは良いんですけど、その間泊まる場所はどうするんですか』
料理を口に運び飲み込んでから、飲み物を口に含む。
『出久の所に泊まらせてくれ』
その言葉が出てくるとは思わず、少し咽る。
『いやいや、いくら何でもそれは…』
『そうだ!真希!真依!』
突然の大声でびっくりしたが、その方向に振り向くと気絶から復帰した扇さんが。
『同年代の男と同じ屋根の下で眠るなど!儂は許さんぞ!』
…親バカ?
『甚爾おじさん、直毘人さん。扇さんってパーティの日に聞いた人だよね、腹立ち紛れに真希さん達を殴ってたっていう』
『ああ、パーティの後にジジィに会いに行った時に扇のおっさんからちょっかいを出されたから、その時に直哉を同じ様に性根から叩き直したんだが…』
『その話なんだが…真希や真依に話を聞くと、ある日扇に強く成りたいと直談判しに行ったらしい。で、その時に鍛える時は娘と思わん。情が移って中途半端になるのが一番危険だからなと言われたらしくてなぁ…。儂らが見たのは丁度その場面だろう。最初は嫌々ながらも甚爾の事があったから見ていたらしいが、時間が経つにつれて
パパ黒が
前世とのギャップが凄すぎて風邪をひきそうだ。
因みにだが、最初にぶっ飛ばしたちょんまげ男は扇さんの狂信者らしい。扇さんが当主になれぬのはあの姉妹のせいだと病院で喚いていたから、パパ黒がゲンコツをして黙らせていた。
『何考えてんだよ!この助平親父!』
『んなっ!誰が助平親父だ!そんな風に育てた覚えはないぞ!』
『お姉ちゃんもお父さんも落ち着いて!』
親子喧嘩のゴングが鳴った気がしたが、気の所為ではないだろう。料理を零しそうだったし止めようかと思ったら、お盆を持った女性が扇さんの後ろに立った。
『あなた?その辺にしときなさい』
『ええい、うるさい!お前も止めんか!』
あなたと言っているという事は、扇さんの奥さんか。
原作では悲惨な末路だったから、そこは回避したいな。
『真希と真依が自分で考えて、強くなろうとしているんです。見守ってあげましょう。それに、長期休暇の時だけではないですか。その他の時間はあなたが見てあげるのでしょう?』
『ぐぬぬぬ…えぇい、分かった!ただし!2人に手を出したらただじゃおかんからな!』
眉間にシワを寄せて唸っていたが、許可が下りたようだ。
お母さんと一応ヒミコちゃんに相談しよう。
昼ご飯を頂いた後、今回の件の詫びとして禪院家の
『凄い数ですね…』
『ああ。ここの武器は癖が強い物もあれば素直な奴もある。俺が持ってる遊雲が良い例だな』
色々と物色させてもらう。
刀・短刀・槍・薙刀etc…ちょっとした博物館の様だった。
だが、これといった物も無くどうしようかと悩んでいると、恵君が近寄って来た。
『出久、ちょっと来て』
何か気になる物でも見つけたのだろうか。
ついて行って見ると、ゲームで出てくるような宝箱があった。
外見は年月を感じさせる重厚な造りで、海賊が持っているような木と金属を組み合わせた物だが、鍵穴は無い。
『開かないの、これ?』
『うん、全く開かない。鍵も付いてないから開くのかなと思ったんだけど…』
『2人で持ち上げてみようか』
そう言って、正面に立って両手を宝箱の表面に付けた瞬間、眩い光が私達を襲った。
『うわっ!』『何だ?!』
思わず手を話す私達。パパ黒が声を聞いて飛んできた。
『おいおい、ジジィ!何だあれ!』
『禪院に代々受け継がれていた物で一向に開く気配も無かったのだが…そういえば、十種と肉体における天賦の才が揃った時開くとされていたな』
そのうち光は徐々に消えていった。
『何だったの?』
『分からないけど…箱の中身は本かな?随分古い物だ。で、もう片方は…刀が二振り?』
かなり昔の本だ。十種の奴と同じ位の物っぽい。
一振りの刀は…黒い。鞘も鍔も柄も真っ黒だ。
でも恐怖を感じる漆黒では無い。例えるなら、落第騎士の
もう一振りは…
呪術廻戦の武器の中でもかなりのチート武器。
物の硬度に無視して斬る事と、更に魂まで斬る事が出来るというトンデモ性能を誇っており、作中で夏油傑が出した最高硬度の虹龍を一刀両断していた。
ただし、フィジギフでないと真の力を発揮しないデメリットもある。
取り敢えず刀剣には触らずに本を見る事に。
表紙は…何も書いてないな。
取り出して、丁度いい高さの台の上に置く。
表紙を捲った瞬間、パラパラと勝手に捲られる。
またトンデモ現象か…という気持ちを抑えながら、警戒する。
警戒していたのだが、この光景を前世で見た覚えがあった。
そうだ、絶チルのパンドラがアジトにしている豪華客船…クイーンオブカタストロフィ号の中にある図書館の本に残留思念として居る、
ページが止まり、和服を着た壮年の男性が出てきた。
『これが開かれたという事は、十種影法術を持つ者と天賦の肉体を持つ者が現れたと言う事だろう。質問は勘弁して欲しい、これは記録であり、質疑応答は出来ない』
『私は禪院家当主の禪院
『ジジィ、コイツは何代目だ?』
『確か江戸時代位の当主にそんな名前の者が居た気がするが…』
江戸時代…作中で五条家と禪院家の御前試合をしていた頃が慶長だったはず。
『箱に納めた二振りの剣。白い毛が付いた方が釈魂刀。黒い刀に名前は無く、我々は
『鈍刀…なまくらか。話だけ聞くと名刀では無さそうだが…』
なまくら…切れ味が悪い刃物か。
『釈魂刀は天賦の肉体を持つ者が振るえば、ありとあらゆる物を斬る事が出来る。頑強な鎧を纏っていようが容赦無く。そして、真の能力は魂をも切り裂く事だ』
『甚爾や出久が振るえば森羅万象全てを切り裂くと。魂と言うのがイマイチ分からんが…』
直毘人さんが感心したように頷く。
『本来魂というのは一人一人独立している物だが、双子の場合繋がっている事がある。詳細は不明だが恐らく母胎の中で決まるのだろう。その繋がりを断ち切る事が出来れば、その者達が持っている異能を十全に発揮出来る』
『…どういう事?』
難解な単語ばかり出てきたので混乱する恵君。
なるべく分かりやすい様に説明する。
『えっと…多分、僕達が持ってる魂は一つで誰とも繋がってないから個性が十分に使える。でも双子だと、魂が繋がっているから個性が中途半端になる…かな?』
『大体合ってるじゃろう。甚爾達、フィジギフ持ちが釈魂刀を使って真希と真依の魂の繋がり?を斬る。そうすれば、真希は完全なフィジギフになり、真依は今まで以上に個性が使えると』
『えらくファンタジーな話だな。今更か、超能力があってヒーローも居るんだ』
私の説明に太鼓判を押してくれた直毘人さんと、ファンタジーの世界に片足突っ込んでんのか?とぼやくパパ黒。
パパ黒よ、安心してあなたが一番ファンタジーしてるから。
『鈍刀は釈魂刀と大きく違う点がある。非生物を斬ることは出来るが、生物を斬ることが出来ない』
『刀の役目放棄してんじゃねぇか…非生物を斬れるならまだマシか?』
思わず突っ込むパパ黒。
『だが、生物を斬った時の深さや場所により対象の体力の様な物を大幅に削る。以前狼藉者が来た時にコイツで叩き斬ってやったが、血の一滴も出さずにその場に崩れ落ちた。その後、そいつの体を調べたが外傷は一切無かった』
『面白い性質だな。痛みを与えずに制圧するか』
直毘人さんがヒゲを擦りながら笑う。
性能は前述した落第騎士に出てくる幻想形態と同じ様だ。
あちらは精神にのみダメージを与える物だった。
『この二振りはいずれも天賦の肉体を持つ者でしかその効力を発揮しない。この力を正しき事に使われる事を望む』
そう言い残し、消えていった。
媒体となっていた本には、何も書かれていない。
あまりの出来事に動けなかったが、本題に移った。
『貴様らさえ良ければ、この二振りを持って行くか?どうせフィジギフじゃないと十全に扱えんからな』
『そっちの鈍刀なら良いが、釈魂刀は鞘を作らねぇとな。出久、作れるか?』
『鞘の中で刃を浮かせたらいけると思うけど…やってみる』
パパ黒は釈魂刀を、私は鈍刀の方をもらう事に。
その時、名前が鈍刀のままだと格好悪いだろうという事で、命名した。陰鉄だ。
まぁ、他作品の名前を付けるのもどうかと思ったが…ゲキトンファーとか名付けてるし今更だ。暫くはコイツとゲキトンファーがメインウェポンになりそうだ。
刀での戦い方は時雨さんとパパ黒に学ぼうか。
人を傷付けずに制圧出来るのはありがたい。
自分で書いてて混乱するんで、試験的に今の学年を記載してます。
禪院関係の話でここまで長くなるとは…