Infinite Stratos ~Without journey end~《終わり無き旅》 作:ぬっく~
「ここが……?」
箒、セシリア、鈴、シャルロット、ラウラ、簪、エレン、一夏の一行は、教えられたアクセスルームへとたどり着く。
部屋の中は白一色で、それぞれがぼんやりと発行している。
部屋には左右にベッドチェアがあった。
部屋と同じく真っ白のそれは、まるでヘアサロンのようにも見えた。
「皆はこの椅子で体を楽に……。私は向こうのデスクでバックアップをするから……」
簪の言葉に促されて、全員がベッドチェアに身を横たえる。
「エレンは簪の護衛を頼む」
「うん。わかった」
エレンは簪の傍に付く。
「し、しかし、なんなんだこの部屋は?」
「そうですわね。このような設備、はじめて見ましたわ。鈴さんは?」
「んー。中国にもなかったわねえ。ていうかさあ、ここの地下特別区画って一体なんなの?どう考えても変でしょ」
「確かにね。さっきのオペレーションルームなんて、ものすごい耐久構造になってたし」
「え、なに、シャルロット。あんたISでスキャンしたの?」
「うん。ちょっとだけね」
秘密だよ?と、シャルロットは人差し指を唇の前で立てる。
「一体、この学園はなんなんだ?本当にただの高校なのか?」
ラウラが口にした言葉で、全員が黙ってしまう。
それは薄々感じていたことだったからだ。
『このIS学園には秘密が多すぎる』
誰かが言わなくてもわかる。
その場の全員がそう思っていた。
「とにかく、今はシステムの復旧を行わないと……」
簪が静かな声で告げる。
他のメンツも、うんとうなずいてそれぞれISをベッドチェアの端末に接続する。
「それじゃあ、皆はISをコア・ネットワーク接続の為に……ソフトウェア優先処理モードに変更を……」
早速、自身のIS『打鉄弐式』を起動させ、コンソールだけを呼び出し、キーボードをずらりと手前に広げる。
「あ」
ふと、シャルロットが声を漏らした。
「なんかさ、前に読んだ本で、ゲームの世界に入るっていうのがあったけど、そんな感じになるのかな?」
どこかワクワクとした様子のシャルロットに、他のメンバーはぽかんとしている。
「S○Oだろ?」
一夏が思い当たる作品が一つあった。
ゲーム世界に閉じ込められる作品。
「そうそう」
ごほんと咳払いをして、簪が回答した。
「中は仮想現実の世界になっています……。ですから、それとほぼ同じです。あと、こちらでバックアップしますので、皆さんはシステム中枢の再起動を最優先で向かってください。……ナビゲート、します」
「了解」
鈴が元気よく答え、全員ベッドチェアに体を預けて、意識を集中させる。
「行きます……!」
簪がシステムとの接続を行う。
「「「「「「リンクスタート」」」」」」
――瞬間、六人の意識は落ちるように吸い込まれ、不思議な感覚に包まれっていった。