Infinite Stratos ~Without journey end~《終わり無き旅》 作:ぬっく~
「刹那、バイザーを展開しろ」
一夏はバイザーを展開し、顔を隠す。
「さて、久々の完全展開だ…………少しは楽しませてくれよ?人形」
一夏は雪片零式を展開し、『ゴーレムⅢ』に近づく。
『ゴーレムⅢ』も同じタイミングで右手から超高密度圧縮熱腺を放つが、消滅する。
雪片零式には、常時発動能力があった。
エネルギー完全無効化能力。
エネルギーであれば、全てを無効化できると言うチート能力が搭載されていた。
しかも、零落白夜のようにシールドエネルギーを消費しない。
「もう少しは手応えがあると思ったが、残念だよ」
『ゴーレムⅢ』は周囲に浮かんでいる可変シールドユニットの集中防御で防ごうとするが、無意味だった。
金属が裂ける音がして、『ゴーレムⅢ』は真っ二つに切断され、爆発した。
「すごい…………」
簪はその光景から目が離せなかった。
「エレン、一緒にやるか?」
私服の簪の隣にいたオッドアイの目を持つ彼女は一夏の傍まで寄る。
「え?いいの?」
「まだ、いるみたいだから、いいぞ」
「やった!」
彼女は喜びながら、ISを展開する。
「と言う訳で、後は任せた!」
「うん、わかった」
一夏とエレンはそれぞれ別のアリーナへと飛ぶ。
◇
「うおおおっ!」
「ラウラ、ダメ!下がって!」
シャルロットの呼び声は遠く、ラウラはその声を聞くより前に一瞬で距離を詰めてきた『ゴーレムⅢ』に驚く。
「《
ブレイドはラウラの体を切り裂こうとしていた。
「ラウラぁぁぁっ!!」
「きゅっとしてドカーン」
『ゴーレムⅢ』のブレードは跡形も無く破壊される。
その隙にラウラは、その場を離れた。
「一体、何が起きたんだ……!?」
『ゴーレムⅢ』の目線の先を辿ると一台のISがあった。
背中から七色に光る特徴的な形状の翼を持ち、紅を基調としたISがそこにいた。
「私と遊びましょう」
悪魔の微笑みをするエレンがそこにいた。
◇
俺は簪を探しながら、煙を上げているゲートへと向かう。
(簪、どこにいるんだ…………)
ゲートに接近すると、ハイパーセンサーがISを発見した。
「簪!!」
しかし、煙から現れたのは無人機だった。
「しまっ」
無人機に左足を掴まれ、すぐに緊急噴射で逃げようとするが、俺の脚を掴んだ無人機はそのまま無茶苦茶な力で俺を振り回して壁に叩きつける。
「がはぁっ!!」
全身に激痛が走った。
おかしい、絶対防御がこんなにも簡単に破られる訳がない。
(こいつ、まさか!?)
ISのステータス・パネルを開き、確認する。
『敵ISから未知のエネルギー放出を確認。シールドバリアーに障害が発生しています』
(やはり、こいつは
ISのアーマーは、どれもが強固な装甲で構成されていた。
もし、操縦者が生身だったら、殺すことなんて簡単だ。
「いい加減に…………しやがれ!!」
右脚のブースタでー強引に体を起こし、雪片弐型で斬りかかる。
だが、その攻撃は右腕にあったブレードで防がれ届かなかった。
「!!」
無人機は俺の体を振り回し、アリーナの内壁部へと投げ飛ばす。
「がああっ!!」
背中からとてつもない痛みが全身を襲い、苦悶の叫びと共に血を吐く。
(ダメだ……ここで気絶しては…………)
俺はすぐさまに瓦礫から抜けようとウィング・スラスターを展開する。
「あ…………」
無人機から放たれた熱腺が、目の前まで迫っていた。
「だらしねーな、たくよ」
熱腺は空から降ってきたブレードによって防がれた。
「!?」
俺はすぐさまに確認すると白い翼を生やすISがいた。
「この程度でくたばるとは言わせないぞ?」
機械音で話す正体不明のISは敵なのか味方なのかがわからなかった。
そして、最強と最弱は出会った。
「