Infinite Stratos ~Without journey end~《終わり無き旅》 作:ぬっく~
全く同じ顔をした一夏と簪を前に驚く専用機持ち達。
「まあ、驚くのは無理はないか」
ISスーツから私服へと粒子変換で着替える一夏。
「立ち話もなんだ、生徒会室で全て話そうか」
全員そのまま、生徒会室へと向かった。
◇
「さて、改めて自己紹介から始めようとしようか」
私服の一夏は紅茶を片手に持ちながら、自己紹介を始めた。
「知っていると思うが、織斑一夏だ」
「織斑簪です」
「織斑エレンなのだ」
一夏に続き簪とエレンも自己紹介を始めた。
「織斑?」
一夏はあることに気が付いた。
「簪の名字は更識だよな?」
私服の簪はその質問に答える。
「旧姓は更識だよ。私達は結婚しているのよ」
全員、それであることに気づく。
一夏と簪が若すぎるのだ。
今の一夏と簪と同い年にしか見えなかったのだ。
それに、その隣にいる子が二人の子なら、さらにおかしすぎるのだ。
「ちなみに聞くけど…………歳いくつなの?」
楯無は恐る恐る訪ねる。
「「28」」
同時に答える一夏と簪。
「28?!どう見ても16、7でしょう?!」
あまりの答えに慌てる楯無。
「16の冬に呪いを受けて、俺達の時間が止まっているから、あれから成長していないんだよ」
「呪い?」
簪は少し気になる。
「そう、IS操縦者にだけが受ける呪い」
私服の簪はその呪いを語りだした。
「ISには第二形態があるように第三形態もあるの…………だけと、その際にある呪いを受けてしまうのよ」
真剣に聞く専用機持ち達だった。
なぜなら、第三形態の話しなんて、そう簡単に聞ける話しではなかったからだ。
「ISには生体再生が搭載されているのよ」
生体再生は一夏が臨海学校の時に、体験していたからよくわかっていた。
「私達が若い理由はその生体再生が永久に発動している為に、不老不死状態にある訳なの」
そこに来て、専用機持ちは驚く。
不老不死?
人類が誰もが夢見る願いの一つが、そこにいたのだ。
「不老不死?…………うそだろ…………?」
一番に驚いていたのは一夏だった。
「まあ、不老不死と言っても、心臓や頭を吹き飛ばされば死ぬがな。ある程度の傷とかが再生するだけたからな」
捕捉する私服の一夏。
「つまり、簪ちゃん達は12年間、その姿だと言うの?」
「そうだね」
何も隠さず話す私服の簪。
「つまりだ、お前達は未来の一夏でいいのか?」
簡単にまとめた話をする織斑先生。
「ああ、だけど少しだけ違う」
私服の簪は二つの懐中時計を取り出す。
「それは?」
「タイムマシーン」
それに驚く、専用機持ち達。
「これが、タイムマシーンだと!?」
「もっと大きい物だと想像していましたわ」
「私も」
「僕も」
「これが、タイムマシーンとは…………」
流石にこればかりは興味深々だった。
「こっちが、平行世界を移動する道具だ」
「平行世界?」
一夏は疑問に思った。
「パラレルワールドってわかるか?」
「もしもの世界のことだよな確か…………」
「そうだ、つまり俺達はパラレルワールドの未来人だと言うことだ」
ここに来て自分達の正体をばらす。
「へ~」
あまりにも、急過ぎて頭がパンク寸前だった。
「一度、休憩を入れるか」
専用機持ちは生徒会室を出て、休憩に入った。
生徒会室には千冬と私服の一夏と簪、エレンだけだった。
「貴様達が未来人だったとはな…………」
「まあな、俺達は学園を卒業してからは、旅をしているから久しぶりに会うんだよな…………千冬姉」
お互いに静かな話を続ける。
「これから、どうするつもりだ?」
「数か月はこの世界に滞在するつもりだ。航時機は一度、使うと数か月は使えなくなるからな」
「そうか。なら、ゆっくりするがいい」
千冬はその場を後にしようとした瞬間。
「IS特務機関には連絡はしていないよな?」
「いや、まだだが…………なぜだ?」
どうやら、まだ間に合ったようだ。
「なぜ、俺達がこの世界に来たかを先に教えておいた方がいいな」
一夏は千冬に全てを話した。
俺達しか持っていない情報。
第七世代IS・刹那と氷雷龍のことを…………
「とんでもないものを持って来たな…………お前たちは」
それを聞いた千冬は頭を抱えだした。
第七世代なんて、未来技術が満載されたISをIS特務機関がほっとく訳がなかった。
「とりあえず、俺たちは外に出ない方がいいな」
「そうだな」
とりあえず、話が纏まった時だった。
一本の電話が千冬に入ったのだ。
「私だ、山田先生か」
電話の相手は山田先生だったそうだ。
「何!?政府がか?わかった」
連絡を切ると苦い顔をしていた。
「IS特務機関にお前達のことがばれたみたいだ」
いやな知らせを俺たちは聞くことになった。
「面倒なことになったな…………」
IS特務機関との接触は避けられないだろう。
「仕方ない、あの手を使おう」
「あの手?」
簪は一つの置物を出す。
鷲と二つの天秤が付い置物だった。
「鵬法璽で縛る」
◇
今ちょうど、IS特務機関の高官と名乗る女と学園地下にある特別区画で話あっていた。
「…………ですから、あなた達のISの情報を提供して頂きたいのです」
「ふーん?」
こう言うの話は昔、聞いたことがあるから平然と嘘かホントが解るようになっていた。
「大体、よくわかりました」
「では…………」
「だけど、あんたらにやる情報なんて一つもない!」
女は思い道理にことが進まなく、腹に据えかねたのか、怒鳴りながら椅子から立ち上がる。
「図に乗るなよこの男風情が!貴様の意見など聞いていない!とっと情報を提供していればいいんだよ!!それが嫌ならISを寄越せ!!」
やっぱ、こいつは雑魚だ。
織斑先生には、俺の世界では12年間の間では男性操縦者は現れたことがないと話してある。
つまり、この世界でも同じことが言える可能性があったのだ。
「なら、ゲームでもしませんか?」
「あ!?」
ポケットに手を入れ、鵬法璽を発動させる。
「俺達3人の誰かに勝てたら、情報でも何でもあげますよ」
「いいだろう!」
罠に掛かったことに気づかずに…………
「では、そちら側が負けた場合、一切我々に関わらないでもらいたい」
「はん!どうせ我々が勝つんだからよ!」
「命の保証は一切取りませんので」
「勝手にほざいてな!」
そして、契約は成立した。
◇
「いいの?あんな事を言って…………」
俺の死角で頑張って気配を消しているつもりだった楯無が現れた。
「構いませんよ。3試合、10分あればおわりますから」
この時、誰も知らなかった。
第七世代の本当の恐ろしさを…………血の雨が降ることなど。