Infinite Stratos ~Without journey end~《終わり無き旅》 作:ぬっく~
IS特務機関からは3人の専用機持ちが派遣され、一夏と簪、エレンはアリーナで待機していた。
「エレン。あれをやってもいいから、早めに終わらせていいぞ」
「え!?いいの?」
試合開始時間まであと少しだった。
第一試合はエレンの試合だった。
『お互い、所定の位置で待機してください』
アリーナの放送でエレンは位置に付く。
「たく、めんどくさいからよ…………」
カウントダウンが始まった。
3…………
「とっとと、負けな!!」
2…………
「え~、やだ!」
1…………
「ぎゅっとして…………」
試合開始!!
「ドカーン!!」
開始直後、特務機関側のISは謎の大爆発を起こした。
『試合終了 勝者 織斑エレン』
開始1秒で決着がついた。
公式試合だったら、ギネスブックに載るレベルだった。
◇
管制室では、パニックになっていた。
「なに…………今の」
開始の合図直後に爆発して試合終了…………あり得ない試合を目の前に楯無は驚く。
「さすがだね」
「そうだな」
一夏と簪は平然としていた。
「一体なにが起こったの…………?」
そんな2人に尋ねる楯無。
「
「
「『フランドール』には
「えーと、つまり…………」
楯無はこの時、嫌な予感がした。
「鉄を起点にして、
この試合は、始まった時から決着が付いていたのだ。
ISと言う名の爆弾を付けて、試合に出ている…………勝てる訳がない。
絶対防御の発動すら、許さない能力。
第一試合は相手が木端微塵になってしまったことによりエレンの勝利となった。
◇
「ふざけるな!!」
反対側の管制室には特務機関がいた。
「開始1秒で試合終了だと!何かの間違いだ!!」
先程の試合が納得いかなかったようだ。
それが束お手製、
「次は絶対に勝て!!いいな!!!」
第二試合、織斑一夏の試合が始まろうとしていた。
◇
「一夏、大丈夫?」
ピットで一夏の事を心配する簪。
「ああ、大丈夫だよ。簪」
心配する必要もなかった。
「行ってくるぜ」
「頑張って…………」
白い翼を羽ばたかせ、アリーナへと立つ。
◇
お互いにアリーナに立つと、カウントダウンが始まった。
「とっとと、終わらせたいから、そこを動くなよ」
試合開始の合図と共に一夏は瞬動術で女の後ろを取る。
「エレンから借りた武器だ」
『
黒い刀が無造作に配位置され、襲い掛かって来る。
全てを避けることはできず、シールドエネルギーを大量に消費する。
『
空一面に黒い杭が現れ、その時悟った。
(勝てる訳がない…………)
試合開始10秒で決着が付いた。
『勝者 織斑一夏』
◇
「お帰り、一夏」
「おう」
ピットに戻ると、簪とエレンが待っていた。
一夏はエレンから借りていた『千刃黒耀剣』と『万象貫く黒杭の円環』を返却する。
そして、最後の試合、簪の番になった。
「じゃあ、行ってくる」
簪はそのまま、アリーナに降り立った。
◇
「負けるものか、負けるものか、負ける…………」
最初の試合からまだ、5分も立っていない。
そして、最後の試合まで来てしまった。
特務機関には後がなかった。
この試合で勝たなければ、後がなかったのだ。
そして、試合開始の合図が鳴った。
「死ねぇぇぇ!!!」
銃を乱射しながら、こちらに突っ込んで来る女。
簪はその場を動かなかった。
銃弾は簪に当たる事は無く、手前で全て落ちていく。
「な!?」
簪は多重高密度魔法障壁を展開している為に、銃弾程度では突破は無理だった。
そのことに気づかない女は近接戦闘に切り替える。
「これなら…………」
女が攻撃に入る前に、簪は近づく。
「解放…………」
そして、決着はついた。
「ゼロ距離『雷の暴風』!!」
巨大な嵐が起こり、女は跡形も無く消し飛んでしまった。
『勝者 織斑簪』
全試合10分以内で終わってしまった。
被害は死者2名と重症者が1名を出すと言う試合になった。